2021-2023 UEFA U-21欧州選手権予選ラウンド グループC スペイン代表対ロシア代表 

エストレマドゥーラUDの本拠地 Estadio Francisco de la Heraでの一戦。エストレマドゥーラ州バダホス県アルメンドラレホに位置。ここは昨季昇格PO最終戦でサンセが2部昇格を決めた思い出のスタジアム!あん時のアルヘシラス応援団の入り半端なかったなあw

デラフエンテってU-21も代表監督なんだ、普通U-23と兼ねるもんなんだっけね?無知w

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スターティングイレブン

アリスタワイ、シルバと同じ右IHで21番を着るRLの姿に歓喜₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾

 

スペイン代表の面子でプレー観たことないのはレアル・サラゴサのA.フランセスとセルタからミランデスへローン移籍中のセルヒオ・カレイラ。あとは知ってるんでかなり1部でも活躍してる人ばっかですね。テナスとトゥリエンテスはソシエダバルサだから分かる枠だが、この2人もかなり実力がある。ということで強くね?育成大国スペイン

底の位置にベンセドールの驚き。名前が勝者。巧いから普通に楽しみ。ラレアルのインテリオールコンビあざす!ピノとB.ヒルの両翼はフル代表級ですね。

ロシア代表は誰もわかんなくてすみません...。将来縁があったら名前覚えたくて無理やり片仮名で書きました。不適切だったらセルヒオ・ゴメス、右HVプロキンかも....

映像冒頭の紹介ではフラットの4-4-2で書かれてたけど観た感じ3-3-2-2です。コンテインテル追ってる時によく観た。ラレアルを好きになってからはすっかり観なくなってしまったインテル、センシ好きだし彼が使われるならまた観ようかな。

 

◎交代     

・スペイン代表

HT明け

①#21R.ロペスOUT、A.バレネチェアIN

4-1-2-3から4-2-3-1に変更。右WGにいたピノがトップ下に移り、バレネチェアは右SHに入る。トゥリエンテスが左CH、ベンセドールが右CH。

’60

②#9F.ニーニョOUT、#19J.カリカブルIN

カリカきたあああああ。ラレアルの選手がこんなに観れて嬉しいよ。トップ同士の交代です。

’70

③#12B.トゥリエンテスOUT、#6A.ブランコIN

カゼミロの後釜として期待されていると噂のA.ブランコ投入。エル・ゴラッソLaLiga21-22開幕ガイドでも紹介されてたなあ。マドリー、中盤がカンテラから出てこれば良いね。この試合のスペイン代表のシャツIN彼だけじゃね?w見つけやすくて助かる。(なお4点目演出の際は入ってなかったように見えた。紛らわしい。)

'79

④#20S.カレイラOUT、#2G.ロサスIN

⑤#11B.ヒルOUT、#15N.ウィリアムスIN

実況によるとロサスはU-21デビュー戦?スポルティング・ヒホンの選手(地元ヒホン生まれ、カンテラ育ち)らしい、地元出身、良いですなあ。カレイラと同じ右SBに入る。

イニャキ弟IN。ニコは右SHに入り、バレネはブライアンがいた本職の左サイドに移る。交代後のブライアンはどこか痛そうにしていた。大丈夫だろうか。キャプテンマークはギジャモンへ。

ニコは速いし、戻りが速いところも見せた。ナイス。

 

・ロシア代表

’57

①#20カラプゾフOUT、#7セヴィキャンIN

②#10イグナトフOUT、#21プルトセフIN

同じ位置同士の選手交代。セヴィキャンは右FW、プルトセフは左IHに入る。

’70

③#22ポゼノフOUT、#15ステパノフIN

④#11アガラロフOUT、#9スレイマノフIN

これも同じ位置同士。ステパノフは左WB、スレイマノフは左FW。

’76

⑤#8マラディシュヴィリOUT、#17クリモフIN

クリモフは前めの位置に入って3-4-3の左WGぽく見える。FW中央は9番スレイマノフ、右WGに7番セヴィキャン。右CHがプルトセフ、左CHがリマロフ。

 

 

プレースキック  

・スペイン代表

右CK:B.ヒル(交代後:ベンセドール)

左CK:Y.ピノ

FK:いい位置でのFKあったかなあ、見逃してたらスマソ。

※ロシア代表チェックしてない。すみません。

82分のエリア手前中央左からのFKはキャプテンマークを巻いたリマロフが蹴ってました。テナスが弾き出したが、枠にいくナイスシュート。

攻撃     

ロシアの1stラインはFW2枚。ただ、スペインのSBが持つとWBがジャンプして寄せにくるので、受け身でなく前からプレス。 この試合かなりボールにガツガツ来ており、怪我人出そうで怖い。

ロシアの前2枚に対し、2CBの左脇にベンセドールが降り、1stラインを超えるまでは3-4-3の形でビルドアップする工夫が見られた。

また、5-3-2の守備陣形は中盤ラインまでが2人、3人と少ないので、横の揺さぶりで空いてるところから侵入を期す。

結構トップのニーニョは引いて受けにくる。ピノが引いてくる時は入れ替わりでWGがハーフレーンながら縦の前後関係を変え、最前線に張り出していた。

(後半)

ピノがトップ下の4-2-3-1に変形。SBが高い位置を取り、サイドのトライアングルは、CHがより後ろ目に位置する形。

ロシアはアンカーなどをピノにぶつけてこず、フリーマンの彼を有効に使ってチャンスを生む場面が多かった。ピノ巧くてパスセンスもあるから普通に危なくないか?ロシアは。ピノはロングボールのターゲットにもなっていた。コントロールうまし。

 

守備     

R.ロペスがニーニョと並ぶ4-4-2ブロック。しかしロシアは後ろ3枚なので両HVが開いて脇から前進。最終ラインでは余裕があるロシア。スペインは3枚に3枚を当てようとはしない。後ろには持たせる覚悟。ただし、アンカーにはつけられないようにケア。偶に隙をつかれてアンカーを使われると、大きな展開から一気の侵入を招いた。

ロシアは、たまにIHがボールを受けに引いてくるが、ビルドは最終ライン3枚+アンカーに任せ、後の4+2はオフェンシブ~アタッカーって感じだった。IHもボックスまで詰め寄せ、攻撃に厚みをもたらしてた。少ないタッチで素早く繋ぎ、ゴールに迫る。

4-4-2ブロックの外を使われていたが、まあ構造上ある程度致し方ない。

無理に繋ごうとせず、結構どんどん前線に蹴ってくるロシア。スペイン、守備時はSBが低い位置でCBをサポートしていた。慎重に対応していた、素晴らしい。

(後半)

4-4-1-1ブロックに変えたかな?トップ下の位置にピノピノはアンカーのリマロフ番で、3バックには基本アタックにいかない。ロシアの最終ライン3枚への圧力が減る分、スペイン両WGは時にHV、WBの2人を見る形になり、サイドからするする侵入を赦す場面が見られた。

HVが前進しやすい分ブロックの重心が下がる。こんな攻めさせて良いの?という印象。中盤ラインも前にはジャンプしない受け身な守備構築に疑問が残る。特にロシアWBに、DF-MFの4-4ライン間を使われていた。

また、中盤ラインが2ライン間圧縮のためか結構低い。べた引きと言って過言じゃないでしょう。いろいろな戦い方を試しているといえば聞こえは良い。

 

◎得点    

'9 ESP 0-1 RUS⚽ アガラロフ

ミランの殺人的パスミスが起点。強いバックパスはGKテナスのかなり横につき、テナスは処理に困る。カラプゾフに寄せられ、何とか切り返したところにアガラロフに詰められ万事休す。カラプゾフはバックパスより前にGKテナスに向かって走り出しており、左CBフランセスへのパスコースを切っていた。テナスは左側に処理せざるを得ず、アガラロフに詰められる。

これはだいぶミランダがアレだったと思う、テナスができたのは右タッチライン方向に何とかダイレクトで逃がしてフランセスにクリアしてもらうとかかなあ。身体の向き、パスの向きからして難しいけど。か、いっそスルーしてコーナーとかねw

 

'12 ⚽ESP 1-1 RUS F.ニーニョ(アシスト:Y.ピノ

センターラインを超えたところから、ギジャモンが左足で少し引いてきたニーニョに強い縦パス。これをニーニョ、RLがともにスルーし、右大外のピノまで渡る。ピノがダイレクトでマイナス方向に折り返したところをフェルニーニョがこれまたダイレクトで流し込む。

ものすごい長い距離をグラウンダーで通したギジャモンに拍手。練習したパターン攻撃なのかな。じゃないとあんな自然にスルーできんだろ、というスルーぶり。 ピノの加速も流石だし、スルーで目線が変わり、完全にボールウォッチャーになった守備陣は、ニーニョをフリーにした。スペクタクルな一点。

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スペイン1点目のすんごいプレアシスト!(パサー:#4 H.ギジャモン)

スタンド、ゴール後ドン・ニーニョコール?聞き間違いかもだが、だったら草

 

’46 ⚽ESP 2-1 RUS Y.ピノ(アシスト:B.ヒル

ロシア最終ラインでのボール回しで、3バックの中央リトヴィノフ→右WBポゼノフへのロングパスがマイナス方向にズレる。ポゼノフの切り返しが大きくなったところをB.ヒルダッシュ力を以て奪うと、横にいたピノに渡す。スペースのあったピノはペナルティアーク手前で右足一閃。ニアサイドに飛んだ痛烈なグラウンダーのシュートに対し、ロシアGKブダチェフはイレギュラーバウンドがあったのか正面に入れず右に行き過ぎ、左足に当てるも、掻き出せずゴールへ。

ピノは突破力に目がいくが、パンチもある。

 

’53 ⚽ESP 3-1 RUS F.ニーニョ(アシスト:Y.ピノ

ロシア中盤ライン3枚の手前、右ハーフスペースで受けたトップ下のピノが、ロシア左IH、DH間、3バック中央、左HV間の2ラインを通過するスルーパスをトップのニーニョに送る。ニーニョは右HV、3バック中央のリトヴィノフの間から斜めに抜け出し、GKを躱してシュートを決める。

抜け出しには、両SHが高い位置を取り、相手5バックの密度を薄くしていたのと、直前で右タッチライン際に張り出したバレネチェアに入れ、ロシア最終ライン5枚と中盤ラインを引きつけていたので、引いて受けたピノをフリーにできたのが効いた。タイミングよく裏をとったF.ニーニョの動きが良かった。浮いたピノに入ったタイミングで走り出し、先んじた。 ニーニョは1個前のプレーでも遊撃に出た左HVの裏を取って抜け出し、倒したリトヴィノフにイエローを出させるなど、ラインブレイクの動きが冴えていた。

 

’85 ⚽ESP 4-1 RUS Y.ピノ(アシスト:カリカブル)

ロシアのクリアボールを拾ったA.ブランコ、最前線にスルーパス。CB中央ー左WBの間を抜けたカリカブルがゴール右で3人引きつけてピノにお膳立てのパス。ピノはダイレクトで流し込む。

ルーパスの場面で最終ラインの位置にいると思われた左HVのホトゥレフはスペイン右SBのロサスのマークで外にいた。カバーで埋めていたプルトセフがボールウォッチャー化し前につり出されてしまっており、カリカブルの裏抜けを赦した。カリカブルは落ち着いてボールを晒し、DFを引きつけ、ピノの2点目を演出。

 

~所感~

・ギジャモンパス出しクソ上手くね?バレンシアの時全然気づかんかったわ。ずっと観てられる、ボールタッチも流麗運びもスムーズ。ダイレクトで強く正確なグラウンダーを出せる。DF能力はあんま知らんのだけど、それが良ければA代表に食い込めそう。あと数回あったパスミスは危なかった。慎重さより積極性を重んじてるんかな。

・スペイン、右も左も、トライアングル(SB、IH、WG)がかなり機能していた。レーンの入れ替えやローテをしながら潤滑に攻めを回せていた。見ていて楽しい。

・左WBクルセヴィチの攻撃性能が高かった。思い切りの良い上がりや強烈なシュートを見せた。

・キャプテンマークを巻いたリマロフは、ボールを持てば正確なキックや展開力で攻撃を彩った。

・69分のバレネのアウト→アウトの股抜きダブルタッチ、くそエロかったす。1タッチ目が普通のエラシコより大きく、イニのクロケタみたいにボールを大きく動かした。魅せたb 実況さっきはmadre mia言うてたのにこのプレーにはmamma mia言うてたw

・ニーニョの噂の裏抜けが観れて良かった。アベルA代表招集と言い、なんとなくスペインを上げて9番の台頭に期待している感がある。ビジャトーレスの時代が懐かしい。

・デラフエンテ、ええなあ。

21-22 LaLiga第3節 レアル・ソシエダ対レバンテUD

アノエタ晴れてる!夕方キックオフの一戦。

前節マドリー相手に3-3の撃ち合いを見せたレバンテとの一戦。モラーレスの閃きやロジェールのキレのあるFWとしての動き、チーム全体のスムーズでテンポの良い繋ぎに驚かされた。斜めのランニングや3人目の動きを生かし、読みづらい攻撃を披露する。フリーの選手の作り方が上手くて、マドリー相手に堂々中央を経由したボール出しを成功させていた。

バルサ戦のように蹂躙されないか不安。チームの調子を見ても撃ち合いに競り勝てる気はあまりしない。守備陣、振り回されず耐えて欲しい。

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スターティングイレブン

レバンテGKアイトール・フェルナンデスは前節の退場で出場停止、カルデナスが先発。主力のモラーレスは先発せず、FWはロジェールとカンテロのコンビ。カンテロは背番号29ってことはBの選手なんかな。バルディもマドリー戦は途中出場だったし、そこそこ入れ替えてる。

モラーレス、ベンチから立ち上がって試合見てるだけなのにやたら雰囲気出てる。心なしか出たそうw

一方ラレアル、前節ラージョ戦と誰一人変わってませんね、はい。信頼がおけるメンバーなのでしょうw(特に五輪代表3選手、)お疲れっす。でもレバンテの強さ考えるとメリーノ、スビにDFラインとか、面子変えづらいわ。気持ちは分かるよイマノル。

◎交代

ラレアル     

’69

①#10オヤルサバルOUT、#7ポルトIN

ポルトゥはそのまま右WGに入る。

’81

②#22バレネチェアOUT、#11ヤヌザイIN

③#21シルバOUT、#29ナバーロIN

ポルトゥが左WGに回り、ヤヌザイは右WGに入る。ナバーロはシルバと入れ替わりで右IHに。今季初出場おめ!かなりプレッシング頑張ってくれるんよな。好印象。

ナバーロは攻守にエネルギッシュなので、展開を変えるジョーカーとしてはR.ロペスより重宝されそう。

④#18ゴロサベルOUT、#2サルドゥアIN

⑤#19イサクOUT、#23セルロートIN

同ポジ同士。サルドゥアは右SB、セルロートはCFW。セルロートもカンパーニャも南ロンドンのクリスタル・パレス在籍歴があるという共通点があるみたい。そなんや。

レバンテ     

’64

①#10バルディOUT、#11モラーレスIN

②#29カンテロOUT、#18デ・フルートスIN

レバンテは4-3-3に変えましたね。IHはが右がメレロ、左がカンパーニャ。3トップは右からデ・フルートス、ロジェール、モラーレス。

'76

③#5ルドヤOUT、#25P.マルティネスIN

カンパーニャが底に、P.マルティネスは左IHに。どんどん攻撃的な布陣になってくなあw

 

攻撃     

レバンテは4-4-2の形で守るが、前節のラージョと同じく、1stラインの2トップはCBに積極的に圧を掛けに来ず、スビメンディを消している。ラレアルのアンカー対策としてリーガ全体で流行ってんのか?w 自由に持てる最終ラインでボールを動かしながら、ボール出しの機を窺う。焦って無理に前につけようとせず、じっくり回して受けられる選手を探してパスを送ることで、ポゼッションは安定していた。

メリーノが前節に続いてインテリオールの位置から引いてビルドをサポートに来てくれることが多かった。引いてきたメリーノに中央の「へそ」の位置を任せ、スビがサイドによってSB、WGとの三角形でボールを出す場面もあった。中盤の底としても振る舞えるメリーノはやはり貴重な存在。

メリーノが下がってきて4-2-3-1的になったり、2CB脇まで下がる場面がちらほら。アイエンもルノルーもそんなビルド巧者じゃないので、彼が左にいることが非常に助かる。ゴロサベルを上げてアイエンを左HVに入る3-5-2的形になることもしばしば。後ろが3枚になる分、ボール出しに安定感が増す。高い位置ではゴロサベルの方がサルドゥアより起用。オヤルと入れ替わって内側のポジションをとったり、パスandムーブで使う側にも使われる側にもなれる彼はトライアングルの一角として優秀。

レバンテが中央を締めており、イサクがサイドに流れる時間が多かった。中央に怖さが無くなり、サイド攻撃に迫力が出ない。クロスのタイミングでもソシエダはカウンターを恐れてか中に人を送り込まず、中バレネ一枚なんてことがあった。そりゃ上げれんw

レバンテは結構最終ラインが深い位置。イサクを警戒しているのかもしれない。イサクの裏抜けを使えないのは痛いが、その分中盤守備の網目が大きいので、シルバらが前を向けるシーンが多かった。

時計の針が進むにつれ、レバンテは点を取りに来ていてかなり攻めに人数を割き後ろにスペースが生まれた。いくつかシュートシーンを作ったが決められなかった。

 

守備     

前節と同じくシルバがイサクと並ぶ4-4-2プレス。レバンテは保持時はラドヤがアンカー、メレロとバルディがIHの位置で横並びの4-3-3的になってる時間がある。

周りの選手を抑えに行くマンツーマン守備が結構

レバンテはロングボールの精度が高い。絞るラレアルの守備網に掛からないところまで大きな展開で飛ばす。GKカルデナスもかなりロングボールの精度が高い。

レバンテは一見Wボランチだけど、ディフェンシブなのはラドヤでメレロは結構攻撃的に見えるんよな。前の方にいるし。非保持時はフラットな4-4-2寄りだけど、攻めの時はメレロが縦に上がって中盤ダイヤモンドの4-4-2ぽくなる。

さらにはボールを追い越す後ろからの上がりが脅威。前半33分、ラドヤが大外に張り出したカンパーニャへのロングボールを蹴り、滞空中に内を駆け上がったクレルクにカンパーニャが斜めのスルーパスをワンタッチで出した場面は特に決定機だった。オヤルがなんとか食い下がってスピードダウンの隙を与えず、アリツ・レミーロが最後寄せた甲斐もあってか失点を免れた。危なすぎた。

(64分以降)

レバンテは形を4-3-3に変え、最終ラインの位置も高く、全体がコンパクトになる。イサクはスペースを享受するも、押し込まれる時間帯も増えた。これは、レバンテの前線の枚数が増え、ソシエダ最終ラインがポジションを下げさせられ、全体が間延びしたことも大きい。

 

~得点~

’41 RSO 1-0 LEV バレネチェア①(アシスト:シルバ①)

センターライン付近でパスカットしたメリーノから左サイドのバレネに渡る。バレネは中央からのダイアゴナルランPA左ポケットに走るシルバに、バレネは大外に留まらず中央に向かって斜めにランニング→シルバがヒールでバレネに落とし、ダイレクトでバレネがシュート!ディフレクションでGK反応できず。

急にきた得点。バレネがシルバにつま先付近アウト気味に出したのがワンツーを読みづらいものにした。彼は足の色んなとこでボールを触るのが面白い。バレネ1G1Aですね、飛躍の1年にしてくれb

 

~感想~

・レバンテエースのモラーレス、ベンチで椅子に座らず、立ってピッチを見つめる真剣な眼差しやウォームアップ中の表情やチームを鼓舞する様子から、チームの勝利を望む強い気持ちを感じる。

・レバンテのロングボールに反応速く的確なマークで対応し続けた両CBに感謝。個人的にアリツかルノルーがこの試合のMOM。この2人がやられていたら勝ち点3はなかった。

・ゴロサベルとシルバの連携が良くなっているように見えた。やはりシルバは周りに味方がいた方が輝く。これからも積極的な上がりで右サイドを活性化して欲しい。独力の突破は無いが、トライアングルパスなどの連携からチャンスを演出してくれる。

・アイエン、今日も悪くなかった!ゴロサベルが上がる分守備的なタスクをこなす時間が長かったけど、競り合いになれば跳ね返してくれるし、混乱に陥る場面もない。モンレアル、ディエゴ・リコを欠く中、彼が良いパフォーマンスを続けてくれていることはめちゃくちゃ重要でありがたい

・クレルクの思い切りのいい上がり、良かった。オヤルが走り勝てていなかったのでスピードもある。

・ナバーロ、良かった!プレスは走るし終了間際にはカウンターランで一人でコーナーを勝ち取って試合を締めたし、チャンネルをパス交換で破ってポスト直撃のシュートさえ放った。1部でこんな印象的な活躍ができるとは、素晴らしいわ。

 

前節マドリー相手に3点取ったレバンテを0に抑えたのは普通に凄い!ポルトゥ、ヤヌザイも途中出場でも良い働きを見せてくれてるしナバーロは輝きも放った。メリーノ、スビは出づっぱりだったけど、オヤルは途中に下がれて良かった。あと1点取れてればルノルーに代えてパチェコを出せたかもしれないけど、それはたらればだし仕方ない。ナバーロにバレネ、若手カンテラーノの活躍が嬉しい。

21-22 LaLiga 第2節 レアル・ソシエダ対ラージョ・バジェカーノ

ラージョをアノエタに迎えての一戦。ラージョ・バジェカーノマドリード州/県都であり、スペインの首都マドリード市の行政区プエンテ・デ・バジェカスを本拠地とするクラブ。 同区へのアクセスは、地下鉄でもRENFEでもアトーチャ駅からほど近い。ラージョのユニ肩のライン、表裏斜めに入ったラインに落雷みたいなのがあしらわれてて特徴的。

21-22シーズン、ソシエダからSB/WBのケビンと攻撃的中盤のメルケランスがローン移籍しています。昨季昇格PO決勝のジローナ戦2nd legだけ観ました。アルバロ・ガルシア劇場だったなあ。

監督がビルバオで長くやってたイラオラ。もう監督やってんのか。。82年生まれだからまだ30代、DAZNの英語実況によると今季のリーガ1部で一番若いらしい。現役時代はビルバオらしいハードワーカーだったと思う。めちゃくちゃ試合出てた。鉄人。映像観たが普通に肥えてたなあw

メルケランス先発きちゃあああああ。19-20にメルケランスはイラオラとミランデスで一緒にやってて、シーズン17G14Aの活躍。どっちもギプスコア県生まれらしい。メルケランスが Irún、イラオラがUsurbil。

メルケランスは攻撃的中盤ならどこでもできるのが良いなあ、本人が好きなのは中央寄りらしい。↓MDのインタビュー記事、彼に関心のある方は是非ご一読を!(/・ω・)/

www.mundodeportivo.com

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スターティングイレブン

脅威のラインブレイクを見せるアルバロ・ガルシアはこの位置か、守備対応のためカウンターの時低い位置からのスタートになるかもということを思うと、トップの出場じゃなくて少し安堵。まあポジションなんて構築次第で何ともわからんけど。

ラレアルはほぼベストメンバー。昨季ベンチを温めることが多かったバレネがポルトゥ、ヤヌザイといった実力者を押しのけてホーム初戦で先発していることが非常に嬉しい。開幕節での活躍が効いたなあb バレネとオヤルは頻繁に位置を入れ替えていたけど、スタートの位置で作りました。

 

交代     

◎La Real

’75

①#21シルバOUT、#11ヤヌザイIN

シルバ乙。セットオフェンスにはやはり欠かせない一工夫を見せた。ボールを引き出す動きも流石。ヤヌザイは右WGに入り、オヤルが右IHに。2点リードならナバーロ使ってたかなあ。

’80

②#8メリーノOUT、#14グリディIN

③#22バレネチェアOUT、#7ポルトIN

メリーノ乙。バレネ乙。昨季はポルトゥとヤヌが変わりばんこが多かったから、2人とも途中投入は新鮮。2人とも同ポジに入る。

細かいところだが、ポルトゥの優しい、素晴らしいラストパスが2回はあり、驚かされた。ギャップ。

’86

④#9イサクOUT、#16ゲバラIN

⑤#12アイエンOUT、#26パチェコIN

ゲバラが左IHに入りグリディが右IHに動き、オヤルがトップに入った。パチェコはアイエンと同じ左SBに。

オヤルがトップに入るの、少なくとも昨季のリーグ戦では見てない気がするなあ。C.フェルナンデスの離脱は痛い。

 

◎Rayo

’62

①#17メルケランスOUT、#7I.パラソンIN

メルケランス交代残念。右SH同士の交代。

’73

②#18A.ガルシアOUT、#10ベベIN

③#11A.マルティンOUT、#9エンテカIN

④#23O.ガルシアOUT、#21P.シスIN

体力のありそうな3選手を投入。ベベ、検索したらユナイテッドにいたあの。マケダとかオベルタンがいた時だっけな。こんな分厚かったっけ?WG大国ポルトガル

システム変更はなく、3人とも交代した選手が務めていた位置に入る。

’86

⑤#6 S.コメサーニャOUT、#14Y.カスミIN

O.トレホがボランチに引き、カスミは2トップの一角に。FWとボランチやるって凄いな。澤穂希やM.ジョレンテのよう。

 

プレースキック   

◎La Real

右CK:オヤルサバル

左CK:オヤルサバル(投入後:ヤヌザイ

SFK:オヤルサバル

61分のオヤルがアリツの頭に合わせたFK、完全にもろたで工藤だったのにディミトリエフスキの横っ飛び一番。オヤルは味方に合わせるボールも今季感触良いと思う。アリツ、細かいステップを踏んでやる気満々で飛び込んでいく姿、実に良かったb

 

◎Rayo

右CK:メルケランス

左CK:メルケランス

SFK:メルケランス(交代後:ベベ)

CK初手で味方の頭に合わせてきたメルケランス、流石です。普通に危なかった、コースが甘かった分助かった。CKの名手。

 

攻撃        

ビルド時ラージョはあんま前から激しく来ない。ただ、2トップはアンカーのスビメンディをカバーシャドウで消しながらCBに寄せてくるため、あまりスビを使えない。しょうがなくCBからスビを飛ばしてインテリオールや前線に出す場面が多かったが、マーカーカットされ、ピンチを招く場面があった。怖い。rayoには、相手ピボーテの位置で奪ってのショートカウンターを強く意識しているように思う。ピボーテの位置に入ると4-4-2の前2つのラインから二の矢が飛んでくる。

DF2枚でビルドに行く時はそんな感じだったが、ここにアイエンやスビを下して後ろ3枚で作りに行くときは結構安定していた。スビの綺麗なロングボールも見られた。上手くなってるなあ。また、ラージョ2トップが全然CBに寄せてこないから、もっとCBが前進しても良かったかもしれない。ゴロじゃなくてアイエンが下がるのはゴロを上げてオヤルに内側のレーンでプレーさせたいからかなあ。

一方、インテリオールに高い位置を取らせ、スビメンディの周りを空け、スビが受けられるようにする工夫で綺麗にボールを出す場面もあった。ボール出しの形がいくつもあるのはこのチームの良いところの一つだと思う。インテリオールに開かせて空けた内側をWGが使うとかね。

ファイナルサードまで攻め込んだ際のシルバのアイデアは流石で、するするタイミングを見計らいながら上がり、ポケットを獲るシルバにマンチェスター・シティの攻撃を想起させられた。

前半イサクがほとんど前を向いて受けられる場面が無かった。忍者みたいなゴールもあるけど、ドリブルを仕掛けたりボールを触りながらリズムを掴んでいく選手だと思っている。バイタルに引いてきた時とか、出して欲しい場面はいくつかあった。

(HT)

後半は深く攻め込んで、相手のクリアボールを拾い連続攻撃に繋げられる場面が増えた。エリアやゴールラインまで攻め込めると大分違う。シルバの捌きやバレネチェアの推進力が効いていた。バレネはタフですね。終盤に差し掛かってもキレが落ちず、相手を押し込む。

 

守備        

いつもの4-4-2プレス。シルバが前に出る。相手に中盤以上で前向かれるまでは、中盤4枚は横並びにならず人について奪取を狙う。

ラージョはあまり攻撃に手数をかけないので、流れを止めずに上げるクロスに後ろからヘッダーが飛び込んでくるサイド攻撃に迫力があった。職人アルバロ・ガルシアのランニングを有効に使う場面も怖かった。また、メルケランスはある程度自由が許されていて、彼が中に流れる時はボランチがサイドに流れて埋めていた。

ラージョのFWはポストプレーより動きながらチャンスを窺うタイプ。

(HT)

2CBが受けるプレッシャーの弱さの割りに位置が低いと文句言ってたらエルストンドが魂の上がりを見せてくれた。敵を上手くかわしていたが、攻めたなあ。得点への気概を感じる。

前半よりF.ガルシアの上がりが増えた気がする。中の選手が屈強なのでサイド攻撃はひやひやするが、流石アリツとルノルー、ありがとう。低いクロスに対するアリツの読みが効いたクリアが光っていた。

ベベのミドルに手を焼いた。実況<No distance' s too far for him. ラレアルの中盤の対人守備はタイトじゃないので、撃たれてしまう。どれか入ってたら泣いてた。

 

得点      

’66 RSO 1-0 RAY オヤルサバル②(PK)

CKからの流れでラージョDFのクリアが浅くなったところをアイエンがボレーで叩く。このシュートに割って入ったバリウ。ブロックの時リアクションで手を上げてたんだが、この手に当たってPK、辛い。

オヤルの助走最後の一歩ぴょこんと跳ねるPKで、先制。助走の途中でも一度跳んでた。ナイシュー!ありがとう。昨季連続で外した時はどうなるかと思ったが、自信を取り戻したよう。

競り合いで倒れたルノルーがジャンプ後のカテナに着地で顔踏まれてて痛そうだった。あれは痛い。

 

~感想~

・オヤルサバル、好調を維持。前節も思ったが、バイタルやエリア周りで受けた時、すぐに叩いたり味方を探すのでなく、自分でスイッチ入れて仕掛けてシュートにいく場面が増えた。ハングリーさもあり、かっこいい。ボールタッチも冴え、結構な確率で惜しいとこまでいく。攻撃だけじゃなく、守備で自分でカットしといて、即前走ってボールを受けるとか、とにかく良い積極性が見られる。

・ディミトリエフスキ、凄かった。前半終了間際、オヤルの直接FKからの流れを防いでからがずっと輝きを放ち続けた。こぼれ球の折り返しを押し込もうとゴール前に入ってきたシルバらと交錯して倒れ込んだ時はかなり心配した。気を失っているようにも見えた。

・余談だが82分頃、ピッチに転がった2つ目のボールをボールボーイがくそゆっくり拾いに行く様、肝が据わりすぎてて怖くなった。恨まれそうで怖い。

・イサク調子よさそうでよかった。2点ぐらい決まってもおかしくない場面があった。が、ディミトリエフスキに軍配。

・そろそろアリツとルノルーのどちらかを休ませたいところ。

・バレネ、今季はどんどん先発できるといいね。相手に疲れが見えた後半に特に持ち味のドリブルが生きた。

21-22 LaLiga 第1節 FCバルセロナ対レアル・ソシエダ

昨季は4強相手に1勝もできなかったソシエダ。強豪相手にも力強い闘いが観たい。カンプノウで全然勝ててないんだなあ。C.ベラやX.プリエトがモリモリだった時でさえ勝ててないんだなあ。。いつか勝とう。

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スターティングイレブン

ソシエダはほぼベストメンバー。イサクがコンディション不良、W.ジョゼは8月末のマーケット閉まで、移籍の妨げとなる負傷を避けるべく去就が定まるまではプレーしないんだとか(club-player(ウィリー)間合意済み)。CFWはバウティでなく、ポルトゥが先発。バレンシアからの4M€のオファーを断ったとの報道、COVID-19禍もあるんかもしれんけど、昨季20M€の買取OP付きレンタル(ウルブズ)があったことを思うと、安いなあ。彼はソシエダに来た時6M€で来てくれたらしいから、個人的には4M€で手放しても活躍を思えばクソほど御釣りがくるぐらいだと思うけど。クラブと彼がどっちも納得するオファーが舞い込んで欲しいところ。

バルサは早速新戦力使ってきましたね。エリガル先発おめ。デパイ9番の位置に置いたか。この3トップだと誰がどこに入ってもおかしくないw余談だけどFIFA20でL.スアレスとデパイ最初のマーケットでトレードして、デパイこの位置で使ってたなあ。

適当に報道みてて程度知らずにFDJ負傷って聞いてたんで、勝ち点獲れるやもしれん...て密かに滾ってたんだが普通に先発してたから絶望した。ひどくなくて良かったね、休んでくれても良かったけど。笑

 

~選手交代~

バルセロナ         

’69

①デストOUT、エメルソンIN

②フレンキーOUT、S.ロベルトIN

’82

ブスケツOUT、ニコ・ゴンサレスIN

エリック・ガルシアOUT、アラウホIN

アラウホはエリガルと同じく右CBに入った。

’89

⑤デパイOUT、ラングレIN

システム変更、ラングレは3バックの左に入り、中盤逆三角形の3-5-2。

 

ソシエダ          

HT後 

ヤヌザイOUT、バレネチェアIN

②シルバOUT、バウティスタIN

オヤルサバルがシルバのいた右IHに。バレネチェアがオヤルのいた左WGに。バウティスタはCFWの位置に、ポルトゥは右WGに。

’66

③サルドゥアOUT、ゴロサベルIN

ポルトOUT、J.ロべテIN

バレネチェアが右WGに、ロべテは左WGに入る。ポルトゥは前半からプレッシングでかなり走っていた。お疲れ様。

’80

⑤A.エルストンドOUT、J.パチェコIN

イエローを貰っていたアリツが下がる。ルノルーも貰ってたけどw 

 

プレースキック

バルセロナ         

左CK:デパイ

右CK:ペドリ(ショートコーナー

FK:デパイ(1A)

デパイの弾速の速いプレースキックは脅威だった。コーナーでも鋭く曲がるボールを蹴っていたし、何種類か球種を蹴れそう。

ソシエダ          

左CK:ヤヌザイ

右CK:(後半)オヤルサバル

FK:オヤルサバル(1G )

オヤルサバル、ないしゅー!4点目が入って潰えたが、希望をもたらした。

 

〇攻撃           

バルサがボールを握る。ソシエダは押し込まれるので奪った後も前はポルトゥ1枚。バルサの即時奪回を避けてポルトゥに当てようとして刈られるので、守備の時間が終わらない。速攻せずにバルサの囲みを抜けに行くという手もあるはずなんだが、悪い意味でセーフティー

前半30分に完全なマンマークから人とスペースを見る中間守備に

ポゼッション時はメリーノがSBの位置まで下がりアイエンがWGの位置に上がり、オヤルサバルが内側に入る時間もあった。昨季から左はSBがWGの位置をとり、オヤルが中のレーンに構えるのはちらほらあった。

20分台になるとようやく落ち着いてボールを持てるようになる。ポルトゥに当てようとするのではなく、DFラインまで下げ、レミーロも交えて数的優位を作り、バルサの3トップに対し、4枚で嵌められないようボールを回す。バルサがFDJなどMFを加えて4枚で来るときは、その分空いた中盤のフリーマンを使う。ただ、ボールを出せても前線のマークは甘くなく、特に両WGを中心に戻りが早い。この辺りはグリーズマンブライスワイトduoの素晴らしいところかもしれない。

〇守備            

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相手2CBのところで一人少なく、自軍CBのところで一人余らせるマンツーマン気味の守備。ただし、自分のポジションを大きく離れてまではついていかない。これが全然うまくいかない。

デパイがソシエダの2CBとの駆け引きが上手く、下げさせといて引いて受ける。バイタルエリアで数的有利を作られてしまう。デパイの他、グリーズマンブライスワイトも受けに来て、ソシエダは1列パスを飛ばされることでFDJやペドリへのパスコースを開け、前を向いてフリーで受けられてしまう。

ポルトゥに対し、数的優位の2CBにブスケツが絡むと、簡単にボールが出されてしまう。シルバもついていくが、密着とまではいかない。ブスケツはそのぐらいの余裕があれば最小タッチで捌くので抑えきれない。

いい形で奪えず、取っても蹴り出すかすぐに回収されてしまう場面が目立った。マンマーク守備でピッチを広く使うバルサに広げられているため、取った時に味方との距離が遠いので、基本蹴るしかなかった。

’30 クーリングブレイク

ソシエダ、守り方を変える。まず、両WGのオヤルとヤヌザイがSBへのマークを止め、バルサのCB、IH、SBに位置するよう中間守備をとる。この睨みにより、バルサソシエダボランチ脇を使われづらくなった。また、人とスペースを同時に見る中間守備に切り替えたことで、前半のように奪った時に誰にも出せないとう絶望的な状況ではなくなり、中盤を経由して人のいないサイドに展開したり、下げて後ろから組み立てることができるようになり、ボールを持てる時間が増えた。

ボールサイドのWGは、SBをカバーシャドウで消しながら、詰められるときはCBまで詰めていく。

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ソシエダはとにかく前の選手へのパスコースを切り、バックパスで戻させるように仕向ける。ネトまで下げたら2CBをポルトゥ、ヤヌザイで張る。近場を塞ぐとネトはロングボールを蹴るのでそこでの回収を狙う。開始10分頃まではテア=シュテーゲンのように空いている味方目掛けて蹴ってたんだけど。ソシエダが嵌め切れてなくても蹴ってくるので、相手チームながら勿体ない感じがする。

ただ、マークが外れると、抜けてきた選手につくためにどんどん釣りだされて決定機を招く場面があった。

バルサミドルサードに入られてからは、マンマークを止めて4-5-1や4-4-2のゾーン守備で守っているように見えた。ただ、バルサに囮の動きや落としのパスで危険なパスとビジョンを持つペドリとFDJにフリーで受けられる場面が度々あり、度々ピンチを招いた。一人が出て行った時のスライドがまだまだ。

また、距離感の近いゾーンディフェンスのため、アルバが大外でスペースを享受し生き生きしていた。

~得点~

'18 ⚽FCB 1-0 RSO ピケ(アシスト:デパイ)

ルノルーがバイタルで浮いて受けたペドリを倒し、中央右寄りからのFK、ゴールまで30m程。キッカーはデパイ。デパイはライナー性のボールをゴール前ニア寄りに入れ、ピケがフリーで合わせる。

ファウルを与えたプレーなんだが、マークの受け渡しミス。。バルサ右サイドからのスローイン時、グリジがボールを受けに下がったことで、アイエンはスビにグリジに対するマーク交代を指示、スビは自分のマークのペドリをヤヌザイに頼むも、ここで得意のサボりか極端な絞りによりバルサから見て左サイドを大きく空けることを嫌ってかペドリをフリーにする。ヤヌザイはアイエンにペドリのマークを任せるか、またはスビメンディにグリジを無視してペドリの監視を続けるか指示しても良かったんじゃないかな。バイタルでペドリにフリーで前を向かれてては危ない。

ソシエダはマンツーマンで着いておらず、最初ピケの近くにいたのはオヤルサバルだった。ピケは横並びのソシエダDF陣から少し離れた位置からスタート、最初並走してキックの瞬間にDFの間から抜け出し、フリーで合わせた。行ったぞ!て声をかけてピケに先んじてゴール前に入ってほしかったし、デパイのライナー性のボールに反応できた者もいなかった。ピケに前に入られたルノルーは見送ることしかできず、ボールの軌道に近い位置にいたアイエンは簡単に頭を越されてしまった。巻くボールを警戒し、ストレート系のボールに意表を突かれたような位置取り、挙動だった。

なんなんだろう、マークを決めない横並び。今回みたいにGKとDFの間に速いボール入れられたらまたやられる気がする。普通についてった方が良くない?与えたくなかった先制点。こんな情けない形で奪われるなんて...ピケなんて高くて強いんだから、もっと進路に入るとか邪魔しないと。距離が遠い。

まあ文句ばっか言っててもしょうがないので、次FKでラインを越す速いライナー性のボールが来た時どう対応するのかしっかり見たい。

 / ̄ ̄\ 

    ×

〇〇〇↑〇

ピケ↗  簡単に行かせすぎなんだよなあ。一番危険なヘッダーだろうのに。

 

’45+1 ⚽FCB 2-0 RSO ブライスワイト①(アシスト:FDJ①)

レミーロ→アイエン→ヤヌザイと繋いだところをエリガル、FDJの2枚で奪われ、FDJはエリア脇まで自分で運ぶ。素晴らしいクロスを大外に送り、ブライスワイトがヘッドで叩きこんで2-0。失点後割と闘えてた分、この失点は痛かった。

まず、メリーノはFDJにしっかり寄せてドリブルの足を止めたりクロスの精度を欠かせる努力をすべきだったし、戻りが遅かったせいで元々ファーサイドにいたサルドゥアは、入ってきたペドリが気になってブライスワイトのマークを放棄して中央のヘルプに向かわざるを得なかった。前半終了間際の大事な場面なんだから気抜いてんじゃないよ。

ここでしっかり外に合わせてくるのは凄いですね。

と、ここまで言った上でエリガル、手使ってしっかりヤヌザイ抱っこしてないか?あれはセーフなのか。

 

58' ⚽FCB 3-0 RSO ブライスワイト②

バレネチェアの突破のトライが止められたところからグリーズマンに展開、ここでアイエンが触るもタッチが大きくマイボールにできず、サポートに来たデストに回収され、中盤を経由して左に展開される。PA脇まで侵入され、左に流れて受けたデパイの外を回ったアルバにポケットをとられ、クロス、レミーロが前に弾いたところをブライスワイトにぶちこまれた。

スビメンディがアルバの近くにいたので、ついていって欲しかった。そのマークミスぐらいかな。レミーロも味方の方だったりゴール前以外に弾けたら良かったけどかなり近距離からのクロスだったので難しかった。あとはデパイにポルトゥとサルドゥアの2枚で横並びぐらいで圧をかけ、アルバへのパスで間を割られたのだが、2枚で行くならもう一人はゴールとボールを結んだ線上辺りでも良いのかなあ。パス一本でどちらも無力化されてしまった。

デパイ、偽9してるなあ。そして中に入るブライスワイトとFDJ。

 

’81 FCB 3-1 RSO⚽ J.ロべテ①(アシスト:バレネチェア①)

20歳、19歳の若きgipuzkoaコンビが一矢報いる。アルバのミスパスを右タッチライン際でスビが刈り、近くにいたバレネチェアがドリブル開始。バルサは1stDFが定まらずエリア直前まで運び、絞ったエメルソンの奥にいたロべテが裏に抜けるグラウンダーを受け、左のダイレクトでサイドネットに突き刺した。ポスト近くに刺さるいいコースで、ネトは動けなかった。ロべテはそれまでボールに絡む機会も少なかったが、技術に裏打ちされた素晴らしいミートだった。逆足なのにうまい!

 

’84 FCB 3-2 RSO⚽ オヤルサバル①(直接FK)

ニコがスライディングでボールを刈ったところにロべテの着地の足がきて交錯してファウル。これにカードはねえわ、先にボールにいっているし、ロべテの足が来たのもボールをかき出した後。バルサ2点目起点のエリガル対応のノーファウル扱いといい、不満を覚えるレフェリング。

キッカーとしてゴロサベルとオヤルサバルが立っていて、どっちが蹴ってもおかしくない位置だった。オヤルがライナー性のボールを蹴り、ニコのすぐ外を巻いてサイドネットに刺さる。凄いなあ。今季初得点おめでとう!

 

’90 ⚽FCB 4-2 RSO S.ロベルト①(アシスト:ブライスワイト①)

ゴロスのミスパスインターセプトされ、バルセロナ側駆け上がったS.ロベルト+グリ、ブライスの2トップの3人、ラレアル側2CBの3vs2。

メリーノとオヤルの戻りも間に合わず、右に開いたブライスワイトから水平にクロスを入れられ、グリーズマンの奥でロベルトにぶち込まれる。

走り負けたし、ゴロサベルのワンツー抜け出し狙っての緩いパスもわかるけど、イメージが全然合ってなかったね。悲しいが終戦。望みを繋ぐならこのカウンター対応、走り勝って欲しかった。皆疲れてたかなあ。

 

~感想~

・前半途中までのピケ、エリガル以外マンツーマンは全然機能していなかったが、それ以降はそこそこやれていた。ただ、一度ボールを出されると、1-5-4でも上手に外を使って崩されてしまうなあ。ブスケツやアルバはさすが。

バルサに決められた前半終了間際の2点目と60分前に決められた3点目は本当に痛かった。効果的な場面で点が取れるのはさすが強豪。

・メリーノの球際の強さはとても助かる。寄せられても展開できるし、守備でもしっかり寄せてくれる。依存してしまっていたなあ。

・アイエンにタイミングの良い上がりが何度もあった。うち一つはシルバが出してくれれば一点ものなものもあった。また、守備の競り合いで、小柄ながらグリジに負けていなかった。昨季は自身がなさそうにマーカーに対し距離をとる姿が散見されたのだが、この試合は自分から身体をぶつけていた。

・ルノルーのパスミスが気になった。この辺は経験がものを言うんかもしれないが。ただ、姿勢としてはナイストライ。

・IHで輝くオヤルサバルが観れました。取り分けトランジションの場面でシュートに結びつけていた。

・スビメンディ守備はいまいちなんよな。結構出て行ってというか動きすぎてスペースを与えてしまうことが多い。中央にスペースを生んでしまう場面が度々。

・バウティスタ、CFWとして手痛いのが落としのパスがずれる...

・オヤルサバル、試合通して中々良かった。昨季もうIHでは観たくないとまで思ったが、この試合はあまり消えていなかった。昨季までのシャドー的にふらふら相手DFライン辺りを彷徨う悪癖がなく、中盤としてボールを受けに来ていた。競り合い強いしプレーも丁寧。後半早い時間、何本か打ったシュートが入っていれば最高だった。

2020-2021バスク州杯決勝 レアル・ソシエダ対CAオサスナ(2021/8/7)

この日、午前中にエイバルと戦い、午後にオサスナと戦うというダブルヘッダーの2戦目。この試合はEuskal Herria Txapela(EHT、バスク州杯)の決勝戦

どんな大会なんだろう。レギュレーションを調べてみると多分以下の通り。

ラ・リーガ1部のレギュラーシーズンで、バスク州3県+ナバーラのクラブの直接対決上位2クラブで試合を行う。会場は中立地とする、とのこと。ええやん!つまりはシーズン中のバスクダービーバスク州杯のタイトルを賭けた争いでもあるということですね、バスク1を賭けた戦い、アツい。

Real!コールが聞こえるなど、結構お客さんが入っている。

このレアル・ユニオンのホームスタジアム、Stadium Gal(ギプスコア県イルン)での一戦。

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 スターティングイレブン

両者開幕前だけど結構ガチメンと見える。流石タイトルを争う一戦。

オサスナ交代                         

’62 

#30バルベロOUT、#18キケ・ガルシアIN

オサスナはこの交代で4-4-2の形に変わる。

中盤ラインは右からK.バルハ、トロ、オイエル、ダルコ。2トップの左にキケガルが入る。

’77 

#17 ブディミルOUT、#21 I.ペレスIN

#11 K.バルハOUT、#10 R.トーレスIN

#5 D.ガルシアOUT、#15 ラマ―リョIN

#6 オイエルOUT、#12 ジャウメIN 

また4-5-1に戻したかな。トップはキケガル、中盤ラインは右からR.トーレス、ダルコ、トロ、奥2人が背番号が見えないが、左IHにジャウメ、WGにI.ペレスかな。

’81

#24 トロOUT、#29 アイマールIN

トロが抜けて、アンカーの位置に入っていたのはジャウメ選手。アイマール選手は右IHに入っている。ダルコがジャウメがいた左IHに入った感じかなあ。

ソシエダ交代                         

’73 

#23W.ジョゼOUT、#42 ガリードIN

#17メルケランスOUT、#44 ジュアフラIN

3トップが右からジュアフラ、バウティスタ、バレネの並びに。IHの並びは右にガリード、左にナバーロ。

’83

#29 ナバーロOUT、#28 R.ロペスIN

#25 バウティスタOUT、#35 ロベテIN

 ロベテがバウティに代わりそのままCFW。思い切りの良さと積極性、推進力を見せる。惜しいシュートも放ったし、いくつかチャンスに絡んだ。決まったら最高だったが。

<セットプレー>

オサスナ

左CK:R.ガルシア(アウトスイング)

右CK:K.バルハ

短いFK:R.ガルシア(左足)、K.バルハ、トロ(右足)

R.ガルシアの左足、精度が高い。2点目演出のアーリークロスは見事の一言。大きな展開でソシエダ守備を振ったところに2タッチであの精度、悪魔。

ソシエダ

左CK:あったっけw

右CK:メルケランス(交代後:ガリード

短いFK:メルケランス(交代後:ジュアフラ)

メルケランスのCKの期待感は異常。手前の敵を超えて中まで届く見事な弾道。41分にゴールにかなり近い位置のFKを得たが、これはバーを超えてしまった。ボールが落ちなかった。丁度彼のファーまで届くCKのようだ、、次は落として欲しい。

ガリードは速いボールを蹴っていた。小柄な身体からあんな鋭いボールを入れるんだなあ。

 

攻撃                                                                                               

オサスナはお馴染み?の1-5-4ブロック。中盤ラインの5枚がディアゴナーレで連動しながらがーっと前に寄せて来るんだよなあ、恐ろしい。オサスナが中を締めるので、ソシエダのボール出しは大体以下の2通り。

・CB→SB→外に張ったIH又はWGと素早く繋ぎ、コンビネーションでプレスをかいくぐる。

・GKまで下げ、2CBのアリツ・ルノルーもレミーロと横並びまで位置を下げてオサスナの1+4のプレッシングラインを釣り出し、ロングボール→落としで2ライン間を使う。

ソシエダはグラウンダーで中から繋いでいく方が攻撃のバリエーションが増え、連携も良くなるので次点としての形。オサスナの組織的なプレスを前にしては致し方ないかも。

中で奪われてカウンターを恐れてか、基本外回り。または揺さぶってトゥリエンテスを自由にし、彼を使うパターン。ロングキックも上手い。工夫なしにCB→アンカーはまず出せない。

両インテリオールがもう少しSBやアンカーを補佐できればなあとは思ったが、彼らのところはマークがきついので難しい注文ではある。ワンタッチではたこうにも、オサスナにパスコースを切られていたり他の味方の方に向かせてもらえない場面が多かった。

 

守備                                                                                                      

ソシエダはナバーロ又はメルケランスが前に出る4-4-2ブロック。SBにボールが渡ると、SBには対面のWGが、近くのCB,アンカーにはそれぞれCFW,IHが寄せにいき、はめにいく。オサスナは奪ったら前、前の速攻スタイル。怖いなあ。当たりの強さではオサスナの選手に分があると思う。ブディミルがサイドに流れ、周りの選手が裏に抜ける。オサスナは結構後ろからロングボールを蹴ってくるので、深い位置であってもボールには寄せに行かなければいけない。

守備時、ソシエダは間で前を向かれると1stディフェンダーが誰だか曖昧で、ボールへの寄せも甘い。これにより前進されたり、良いパスを入れられたりしてピンチを招く。チャレンジ、カバーをさっさと決めて、どんどん制限を掛けて欲しい。

 

得点                          

'31 ⚽OSA 1-0 RSO ブディミル(アシスト:トロ(多分...))

右寄りの位置からのFKから失点。速いグラウンダー性のボールをストーンの選手が触れず、流れたボールを何故か両CBのルノルーとアリツ、GKのレミーロが全員お見合いして見送り、ブディミルが流し込む。喝です。普通にクソ失点。

(HT)1-0で折り返す。

’53 OSA 1-1 RSO⚽ W.ジョゼ

右大外で開いて受けたバレネがR.ガルシアを躱し斜めにエリア侵入。躱してすぐ、二の矢が寄せて来る前に強いグラウンダーのシュート、ニアに飛んだシュートをエレ―ラが足で弾いたところにW.ジョゼが詰める。

一人抜いた後思い切って撃ったのが良かった。バレネのシュートのパンチ力は、昨季13節エイバル戦の、ドミトロビッチの上を抜いた超速ボレーが証明済み。

 

’64 ⚽OSA 2-1 RSO ブディミル(アシスト:R.ガルシア)

オサスナは右サイド深くからD.ガルシアを経由して左サイドのR.ガルシアに素早くサイドチェンジ。R.ガルシアはフリーでアーリークロス。エリア内は2対2。ソシエダは2CBのアリツとルノルー。オサスナはブディミルとキケガル。アリツの裏でブディミルが強烈に叩き込む。

この場面アリツはルノルーに任せたと見えるぐらいはっきり追っていなかった。ルノルーも追わずフリーで叩き込まれてしまう。クロスは素晴らしかったが、どちらかに対応して欲しかった。

’77 ⚽OSA 3-1 RSOジャウメ(アシスト:K.ガルシア)

GKからの流れ、K.ガルシアの丁寧な落としを受けたジャウメがそのままエリア内まで運び、左足一閃。

アリツが不用意に突っ込んでしまい、たやすく抜かれてしまった。シュートはポストを叩いて入ったのでレミーロはノーチャンス。確かにアリツは待ち受けるタイプでも無いが、ここは簡単に前を空けないように対応して欲しかった。

 

感想                          

オサスナ、シーズン開幕前にこの仕上がりは流石。インテンシティと球際の強さ、羨ましい。球際で勝てないので、こちらの攻撃がぎこちなくなる。オサスナの組織的プレスを往なしきれるほどの完成度はこの試合のソシエダには無かった。何でこんなにボールへの反応が速いんですか? タイトルおめでとう!

・キケガルのプレッシングすごい。流石元エイバルFW。

・トロのミドルがかなり怖かった。

ガリード、プレーがシルバに近いのは彼かもしれない。動きながらでもうまく捌けるので、2列目の位置でボールを引き出せる。

・エルストンドの反応の速さ、カバーリングは流石。大好きです。ただ、この試合は攻めの時の位置取りの低さが気になった。あまりリスクを取らなかったということかもしれないが、いつもの彼なら高い位置で捌きながら、スキルと駆け引きで相手の1stラインと中盤ラインにプレッシャーをかけていてもおかしくないと思う。

・バウティスタの、サイドでの対面のマーカーとの駆け引きが不十分に感じる。読まれて簡単に弾かれ、攻撃が終わる。工夫を加えてもう少し立ち回りが良くなれば、当てられるにしても相手ボールにならずコーナーにしたり、味方が良い位置で弾けたボールを拾う、という場面が増えると思う。そうなって欲しい。

・W.ジョゼのポストワーク、流石です。守備、特に即時奪回のプレスでかなり貢献してくれていた。頼れるベテラン。

・細かいけどナバーロの通らない裏へのチップキック、それ要らねえぞって場面が多い。

・ナバーロのイーブンな状況のボール回収が光る場面が多かった。ボールタッチが柔らかく、ワンタッチ目からボールを手懐けるので、密集でも敵が奪いづらそうにしていた。ロングボールもピタっと止める。流石マシア育ち。

PSM サンセ (レアル・ソシエダ B)対ブルゴスCF (2021/7/31)

アノエタ!相手のブルゴスCFの2nd?ユニ、良いオレンジ色。エウスカルテルのようじゃまいか。ブルゴスは地理的にはビスカイア県都ビルバオからバジャドリードまで南西に向かう、両都市の中間ぐらい。ブルゴスと言えば自転車ロードレースのブルゴスBH、ちょっと検索したら今もアンヘルマドラソいるようでほっこりしました。あの世界は結構移籍多いからなあ。また、レコンキスタ期の英雄、エル・シッド生まれの地でもあるみたいです。ブルゴスの中心地はポルトガルポルトから東に東西に流れるドウロ/ドゥエロ川の支流、アルランソン川周りに位置する模様。

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スターティングイレブン

結構ポジションの入れ替えがある。ジュアフラは前の試合では左WGに入っていたし、アルダソロはアンカーにいた。コルハタレナは右WGだったしマルティンは左のインテリオールだった。シーズンを戦うのに色んなポジションをこなせるようになってほしいというアロンソ、チームの思惑を感じる。今のトップの選手も複数ポジションをこなす選手が多いし、育成方針の一つなんだろなあ。

レスピナスは2019年夏にCチームに上がったというフランス人FW(2000年生まれ)。サンセのJ.M-ロサがレンタルで出てしまったし、トップではC.フェルナンデスが負傷離脱。そうした経緯もあって呼ばれているのかもしれない。

(攻撃)

ブルゴスの1stラインは1トップのギジェルモ1枚なので、CBはノープレッシャーでボールを捌ける。CBからSBに出すとブルゴス中盤ライン(5人)ががっつり寄せてくるのでSBからはあまりボールを出せない。アンカーのポコルニーにはボランチのどっちかがつくが、あまり圧力は強くない。それよりアンカーより前にいる選手に出されたくないという守り方。ブルゴスは選手間の距離が近いので、サンセが中で持つとき、大外が空く。何度もクロスから好機を作った。得点できなかったのは残念。

というわけでビルドの中心は両CB。アランバリとウルコは前進して中盤ラインを釣りだし、ギャップで待つ前線(インテリオール含む)に出す。ブルゴスの選手はサンセの選手が止まってうけようとするとガッツリ寄せて潰しに来るので、サンセ前線は基本動きながらの受けを狙う。足元の上手いコルハタレナはダイレクトプレーを効果的に使っていた。

(守備)

左インテリオールのコルハタレナが前に出る4-4-2プレス。この日のサンセは陣形が伸びることを嫌ってか、1stラインの2枚が相手CBでなくボランチに位置にいる時間が多かった。何でかブルゴスCBが遠いんだよね。極端な2-4-3-1といったところか。CBにバックパスが出るときは流石に寄せにいくけど。あんまCBを組み立てに使わないチームなんだろう。

ソシエダは基本両インテリオールはバランサー+トップ下タイプだが、この試合はコルハタレナがトップ下タイプなんだろな。4-4-2型守備にありがちだが、結構サイドから崩されていた。大外の選手をコンビネーションで躱し、中に侵入してくる。

ブルゴスは後半からCBから繋ぐようになり、攻める時間が増えた。なぜ前半からやらない?w

 

~交代~

 

(ブルゴスCF)

’45 

#7 Juanma OUT、#11Alarcon IN(右SH同士)

#4 Zabaco OUT、#20G.Sierra IN(左CB同士)

'58 

#3 Fran García OUT、#30 Serrano IN(左SB同士)

#9 Guillermo OUT、#19 C.Medina IN(9番同士)

#10 N.Munos OUT、#10 Riki IN(トップ下同士)

'73

#21 A.Rodriguez OUT、#7 Juanma IN(左SH同士)

#17 A.Rodriguez OUT、#22 N.Munoz IN(CH同士、Munozが右、Elgezabalが左かな)

#1 A.Herrero OUT、#13 O.Lopez IN(GK同士)

一度下がった選手たちがまた出てくるのかw4番Zabacoもいました(18番Cordobaが下がったぽい)。いつ入ったのか追い切れてません...

 

(サンセ)

'45

#3 ソリオOUT、#12 I.レシオIN(左SB同士)

レシオは今年7月にCチームに昇格したばかりの選手らしい。2000年生まれ。

’62 

#10 コルハタレナOUT、#23 L.サンガリIN(左インテリオール同士)

#7 マルティンOUT、#21 アルカインIN(左WG同士)

#9 レスピナスOUT、#19 カリカブルIN(9番同士)

#6 ウルコOUT、#18 ペルーIN(右CB同士)

何気にサンガリのプレーを初めて観る!復帰おめ 身体が強いね。ボールを受けに下がってきて、守備もかなり後ろまでしてくれる。攻めの時はバイタルまでしっかり攻め込み、プレーエリアが広い。まあこの辺りは流石先輩。

’79

#4 ブラスコOUT、#17 ガビロンIN(右SB同士)

#5 アランバリOUT、#15 カンテロIN(左CB同士)

#8 アルダソロOUT、#16 マリンIN(右IH同士)

#11 ジュアフラOUT、#20 マグナセライアIN(アルカインが右WGに入り、マグナセライアは左WGに)

#4 ポコルニーOUT、#14 ゴロチャテギIN(アンカー同士)

ガビロンドとマリンは初めて見る。ガビロンドは2018年夏Cチーム昇格の1999年生まれの選手か、B出場おめでとう、頑張ってくれ。

マリン選手はかなりセンスを感じた。周りをよく見て機敏に動いてポジショニングを取り直し、判断も速い。2003年生まれの18歳、U-19所属らしい、、飛び級おめ。ぜひとも覚えておこう。

 

 

~感想~

タップルのCM見飽きました。もう映さないでください。

・後半音の出力が消えたw49分に無事復活。ナイス。

・ジュワフラ、シュートにパンチ力があって良い。前半8分、エリア手前からゴールポスト直撃のミドルを放った。ドリブルとパンチのある彼は毎試合存在感を放つ。

・ポコルニーは対人が強い。トップのゲバラ、スビにはない武器ですね。2対1でも抜群の寄せるタイミングで奪った場面は凄くて笑った。一人SPが混じってるかのような頼もしさがある。捌きもスムーズになってまいりました。ただし、大きな展開のパスの精度は無いのが残念。

・アルダソロの守備力が結構光っていた。パスカットや自陣での守備まで、チームを助けていた。攻撃での相手選手たちの中心に位置取るポジショニングも流石。主力級の選手達はやはり流石です。

・ブルゴスGKアルフォンソ、アジェサ並みに低身長に見えた。良い選手なのだろう。

・9番レスピナスの寄せが素晴らしい。奪えそうなぐらいしっかり詰めて寄せてくれていて、相手としてはかなり嫌だろう。ポストプレーも悪くない。

・サンガリ、右からのCKを右足で蹴ってたが右利き?ずっとレフティーとばかり...勝手な偏見。

・マグナセライアやマルティン、左WGではそんな印象に残らなかったな、チームプレーに徹したってことなのかもしれんが。

PSM レアル・ソシエダ対アラベス (2021/7/24)

主審が少し元アーセナルのナスリに少し似ていた。(体格と雰囲気だけかもw)

バスク3県対決。ウエスカとの一戦はスビエタ(トレーニング場)での試合だったが、この試合はアノエタ!昼間のアノエタ、青空に屋根上の骨組みが映えて中々カッコいい。ソシエダはワインレッドのアウェイユニ、見慣れないw アラベスもアウェイユニで、こちらは白を基調としている。すっきりしていてカッコいい。

イマノル監督、この日はあんま髪セットされずぺちゃっとしている。ラフ。だが、伊達男は何しても大概似合うのである。

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スターティングイレブン

Youtubeソシエダ公式チャンネルで観ているが、映像が上でなく、左サイドからのかなり横向きの角度のない映像で見づらい。どうしてこうなったw

ソシエダプレースキック

右CK:ヤヌザイ(後半:ガリード

左CK:前半無かった?w(後半:〃)

短いFK:ヤヌザイ(後半:〃)

ガリードは、FKからクリアの難しい高さの嫌らしいボールを入れ、3点目の起点となった。ナイスです。

アラベスプレースキック

右CK:L.ペレス(交代後:#15)

左CK:同(交代後:〃)

短いFK:同

L.ペレス、キックが上手いんだなあ。アーセナルにいた時もそうだったのを思い出す。ボールスピードがあり、怖い。

 

~前半~

(攻撃)

アラベスは4-4-2プレス。ソシエダのビルドアップは4バックにアンカー、あと両インテリオールもボールを受けに降りてくる。ソシエダのSBに渡ると、アラベスはボールサイドのFW、SHが寄せてくる。しかし、アラベスの4-4-2ブロックに対し、大外で空く両WGをうまく使うことでボール出しを成功させていた。空間的余裕からバレネが生き生きしていた。トゥリエンテスのサイドを変えるキックが精度、ボールスピードともに素晴らしい。この大きな展開だけならスビメンディやゲバラより上かも。

守備をサボるヤヌザイだが、奪われないキープは普通に凄い。抜きに行く時は別だが、相手の足の出し方に合わせてボールを動かす感じで悪い奪われ方はほとんどしない。また、雑なパスでも収めるので、困ったら彼に出しときゃ良い感がある。

(HT)

ウィリーやRLが引いてきてボールを引き出す。この辺りに頼らなくていいのが理想だけど、まずはポコルニーソシエダのサッカーに順応してから。現状の彼のプレーは、ソシエダのアンカーとしては物足りなさを感じるぐらい、無難なものに終始している。Bでは落ち着きすましたプレーを見せるガリードも、ややプリメーラのチームの寄せの速さに苦しんでいるように見えた。一方、ロベテソラはわりとBと同じようにやれているように見え、この辺りは彼らが加速のスピードや当たりに強いといったフィジカル能力に恵まれていることも関係しているように思う。両者は元気に左サイドの攻撃を活性化した。ソラは自分の見ている試合の中では、アルカインと入れ替わりで右WGをやることが多かった。

後半のビルドが詰まるのは、前半できていた、サイドアタッカーへの展開ができていなかったからかもしれない。サイドを変えられる選手がおらず、マークを背負いながら窮屈そうに回していた。

(守備)

人一倍走らないヤヌザイのさぼり、腹立つ。対人時の距離感も遠くて圧がかからず、置物。

ナバーロがCFDEZと並ぶ4-4-2(4-4-1-1)ライン。相手が自陣サイド深くで持つときは、SB、インテリオール、WGに1対1でつき、はめようとしていた。

アラベスはFWが中央に構えず、サイドに流れて起点を作ろうとする。空けた中央には中盤やサイドアタッカーが飛び出してくる。守備の時は上図のような並びなのだが、攻めで繋ぐとき、マルティンは右IHのような位置に引いて受けに来て、ポンスが前に出たり右サイドに張っていることが多い。一方、速攻の時はマルティンがサイドを駆け上がる。変則的。攻めがアタッカー頼みでなく、FWが起点を作り、中盤が押し寄せてくる。FW、取り分けグイデッティのポストワークは素晴らしい。

(HT)

ソラ、41番かw RLがウィリーと並ぶ4-4-2プレス。アンカーの位置のポコルニーは、攻撃こそまだ発展途上だが、守りは中々当たりが強くて、奪い切れて良い。

メンバーが変わり、ビルドの中心を担うCB+アンカーのメンツが、スベルディア、ル・ノルマン、ポコルニーと前半と打って変わってガチムチ寄りになり、ビルドアップがぎこちなくなったw

ビルドアップ、ポゼッションが安定しないため、悪い奪われ方をすることが増え、ショートカウンターで度々ピンチを招いた。正直、このCBコンビ+アンカーの組合せは、正直実戦では厳しいと思う。ロペスに代わってガリードが入ってから、更に怪しくなった。ガリードはここから頑張って欲しい。といっても彼はBではオフェンシブの役割なので、引いてきて捌くのはあまり長けていないのかもしれない。ただ、そこはナイストライだし、状況を見てやってくれたのだとしたらありがとう。

 

~得点、交代等~

'7 ⚽RSO 1-0 ALV ヤヌザイ(アシスト:バレネチェア)

ビルドアップで右SB近くまで降りてきていたヤヌザイが受け、A.ムニョスに大きくサイドチェンジ。この流れからバレネチェアがバイタルで受け、ペナルティアークすぐ後方のヤヌザイに渡すと右足に持ち替えて一振り。GKの左手を弾き、ゴール右に決まる。

まずサイドチェンジが見事だった。シュートも痛烈。バレネチェアはドリブルがあるので敵を引きつけられるのが良い。ヤヌザイのところに空間を作った。

’16 RSO1-1ALV⚽ PK(L.ペレス)

アラベス自陣右サイドのFKをナバーロ→ポンス→ピナ→マルティンソシエダ2ライン間のM.ガルシアと高速で繋ぐ。M.ガルシアは横から寄せるゴロサベルとトゥリエンテスをいずれも躱し、パチェコがスライディングしたボールがソシエダ最終ライン裏へこぼれ、M.ガルシアと並走していたグイデッティがレミーロと1対1、浮かしてレミーロの脇を抜こうとするところをレミーロが足を出して倒し、PK。

回されたとき、マークが曖昧で何の圧力も掛けられず綺麗に中央突破を赦してしまった。バイタルで受けたガルシアへの対応も良くなかった。ゴロ、トゥリエンテスは取り切れなかったなら追って欲しかったし、ボールにアタックするのも良いが、2人いるなら遅らせる判断もありだったか。パチェコはスライディングするなら相手に渡さないように。

’43 ⚽RSO 2-1 ALV パチェコ

FK、キッカーのヤヌザイが左サイドタッチラインからゴール前に蹴りこみ、こぼれ球をパチェコが蹴りこんだ。

ヤヌザイのゴールに向かう鋭いキックが良かったし、CFDEZやアリツの迫力ある飛び込みがアラベスGKパチェコを困らせた。

(HT)

レアル・ソシエダ交代(後半頭~)

右SB #18ゴロサベルOUT、#2サルドゥアIN

右CB #6エルストンドOUT、#5スベルディアIN

左CB #26パチェコOUT、#24ル・ノルマンIN

左SB #12アイエンOUT、#41A.ソラIN

アンカー #27トゥリエンテスOUT、#30ポコルニーIN

左IH #29ナバーロOUT、#14グリディIN

(右IHに#28R.ロペス)

右WG #11ヤヌザイOUT、#7ポルトIN

左WG #22バレネチェアOUT、#35ロベテIN

トップ #9C.フェルナンデスOUT、#23W.ジョゼIN

 

’62 #28R.ロペスOUT、#42ガリードIN

アラベス交代

目測だがフィールドプレーヤー8名が入れ替わる。入ってきた選手:#2タチ(右CB)、#6(左SB)、#9ホセル(右FW)、#15(右CH)、#17(左FW)、#19(右SB)、#22(右SH)、#25(左CH)

’68 ⚽RSO 3-1 ALV スベルディア

ポコルニーが削られFK。キッカーのガリード、中央右寄りからニアに入れたボールをアラベス守備がバックヘッドで逸らす。ゴール左のポストの左斜め前に飛んで行き、スベルディアが頭で押し込む。

昨季もセットプレーから点を取ってくれていたスベルディア。やるなあ。

’72 #14M.ガルシアOUT、#12IN

’79 ソシエダ失点未遂

アラベス#22の選手、ハーフライン辺りで受けるとまず対面のA.ソラを速攻躱し、一人で運び、エリアに侵入するとル・ノルマンも躱し、左ポスト直撃のシュートを放つ。

ソラを躱してから、スピードのあるはずのソラが追いつけなかった。ル・ノルマンも昨季前半は対人守備に弱さを見せたが、後半戦は立派にソシエダの守備を支えた選手。

2人とも切り返し一つにやられていた。そして凄い加速。何者なんだ、22番。。ソシエダの守備は、基本組織的に堅実に守っているんだが、相手の技巧等で歯車が狂うと、一気にポンコツになってしまう姿が散見され、悲しい ポストの跳ね返りをFWの17番が拾って決定的ピンチを迎えるも、漢サルドゥア超絶ブロック。渋い!!

 

~感想~

・沢山サンセの選手が観られて満足!良くない部分も見られたが、皆それぞれ持ち味を出せていたと思う。

アンカーで数試合に先発起用されているトゥリエンテスのように、イマノルを唸らせる選手がどんどん出てきて欲しい。CBのアランバリを何卒...✋

ガリードがものすごく小柄に見えて、終始心配だった。寄せられた時のボールキープに不安を見せたが、本領のバイタルでボールを受けると、細かいタッチでの躱しやスムーズな連携で客を沸かせていた。やっぱり、彼は中盤と言ってもオフェンシブの選手

・すげえ細かいこと言うと、スベルディアはドリブルが一々大きくて、自分でプレーする空間の余裕を削ってるように思う。その間に相手寄せてきてるんだもの。もう少し大人しめに運んでくれ。私からのお願い。

サイドを変えられるヤヌザイがいると、ボールサイドに人数を掛けて寄せてくる相手には有効かもしれない。守備のジョギングは気に食わんが、チームの攻撃にバリエーションを加えた。

トゥリエンテスめちゃくちゃ上手いです。相手寄せてきてても失わないし、パスもずれなければボールスピードも十分。アンカーとしてのビルドアップの際の動き、位置取りも良い意味で後半のポコルニーとは全然違った。

・相手が突っ込んでくる時の対人守備の軽さが気になった。ボールにアタックするのは嫌いじゃないし寧ろ好きだが、後ろに人がいない時は遅らせたり、複数いればチャレンジ&カバーで慎重に対応することも大事。

・前半のロペスとナバーロ、引いて受けに来てくれたり守備頑張ってたが、もう少し攻撃で目立てると良かった。WGのバレネチェアとヤヌザイがとにかく目立っていた。中央で引きつけて外を空ける役回りだったと言えるかもしれない。お疲れ様。

アイエン、タイミングの良い上がりで左サイドのスペースを有効に使う場面が度々あった。続けて欲しい。