【号外!🌟】~セグンダ応援隊~クラブ紹介その13 – レアル・ソシエダB編 – カタマールさんpresents!

Barcelonaご在住のカタマールさんによる連載企画「~セグンダ応援隊~」、遂に私が応援するReal Sociedad のBチーム、通称サンセの番が巡ってまいりました!!

カタマールさんはサッカー観戦ツアーも手配されているH.I.S社にお勤めの方で、SNS等も交えて欧州観光、スポーツのことを盛り上げておられます。

Instagramではバルセロナ市の紹介、TwitterではLa Liga2部の情報を主に取り上げておいでですので、是非お訪ねください🍵

Twitter @HISSPAINSOCCER / Instagram : @katamar_bcn1899

標題のソシエダBチームの紹介特集ですが、以下目次の最終項(本ページ末尾)からご覧ください➷

記事中で本ブログ、私のTwitterアカウントにも言及してくださっています。ご縁はカタマールさん主催のTwitterスペースでスピーカーとしてお話しさせていただいたことに端を発するものです。先輩のrealzaleakを差し置いて貴重な機会をいただき恐縮ですが、大変嬉しいです。カタマールさん、今後ともどうぞよろしくお願いします!

折角ですので、サンセことレアル・ソシエダBの選手紹介を当方でもさせていただきたいと思います。

21-22開幕時

今回紹介いただいたサンセことレアル・ソシエダBの今季(21-22)開幕当初の登録メンバーを、以下の通りニコ・ネオンライトさん(@pup_tent)がまとめてくださっています。

 

まず出身地にFocusを当てると、地元Gipzukoa出身が11/22。5割は立派ですね。

Gipzukoa出身の選手の内訳は以下の通り。地元の中の地元、Donostia生まれはうち4人。

♯13アンドニ・スビアウレ(Ordizia, 25)
♯2  アレックス・ソラ(Donostia, 22)
♯3  イマノール・エスクルディア(Lezo, 23)
♯5  アリツ・アランバリ(Azkoitia, 24)
♯4  ヨン・オラサガスティ(Donostia, 22)
♯8  アリツ・アルダソロ(Beasain, 22)
♯14ベニャ・トゥリエンテス(Beasain, 20)
♯23ルカ・サンガリDonostia, 27)
♯7  シェベル・アルカイン(Hondarribia, 24)
♯11ジュレン・ロベテ(Lezo, 21)
♯20アンデル・マルティンDonostia, 21)

 

Gipzukoa以外だと、スペイン領バスク4名、フランス領バスク1名、バスク3+1県以外のスペイン諸地域出身4名(内バスク隣接州出身2名)、仏領バスクを除く国外出身2名という顔ぶれ。

(スペインバスク

・ナバーラ県/州
♯1  ガイスカ・アジェサ(Ansoain, 21)
♯9  ヨン・カリカブル(Elizondo, 19)
♯19ハビエル・マルトン(Tudela, 22)

・アラバ県
♯6  ウルコ・ゴンサレス・デ・サラテVitoria-Gasteiz, 21)
(フレンチバスク
♯4  ジェレミー・ブラスコ(Bayonne, 23)

バスク3+1県以外のスペイン諸地域)

カディス県/アンダルシア州
♯16クリスト・ロメロ(Algeciras, 22)

サラゴサ県/アラゴン州
♯10ロベルト・ロペス(Zaragoza, 22)

ラ・リオハ県/州
♯22ダニ・ガリード(Logroño, 22)

ムルシア県/州
♯17ヘルマン・バレラ(Murcia, 20)

(スペイン国外)

スロバキア
♯18ペテル・ポコルニー(Trenčín, 21)

・フランス
♯21ナイス・ジュワラ(Bourgoin-Jallieu, 22)

※年齢はこの記事執筆ごろの2022年5月1日を基準に算出しています。

 

アトレティック・クルブが今尚誇っている純血主義を捨てた今でも、登録22名中16名がバスク7県出身ってこれは中々凄いんじゃないでしょうか!他の6名は2名がバスク7県の隣県出身(サラゴサ県、ラ・リオハ県)、2名は他クラブからのローン(G.Valera←アトレティコ、C.Romero←FCマラガ)、残り2名は補強組(Pokorny←RBザルツブルク、Djouahra←ASサンテティエンヌ)。

Juvenilからいる選手は、22名中18名。他の4名はローン組のバレラ、C.ロメロと補強組のポコルニー、ナイスのみ。他クラブのBチームとの比較というところはわからないが、満足いく数字です。

 

配置はこんな感じでしょうか。

 

21-22後半戦(冬のマーケット後)

21-22冬のマーケットでの入れ替わりを紹介します。

IN

♯3  ヨナタン・ゴメス(←Luisville City, USA、18 完全移籍 移籍金:0.91m€?)

♯25エンリケ・クレメンテ(←レアル・サラゴサ、23 今夏までのloan)

♯24ロベルト・ナバーロ(←トップチーム、20 ラフィーニャ加入に伴い降格扱い)

OUT

♯3  イマノール・エスクルディア(→レアル・ウニオン(1º RFEF))、23 今夏までのloan)

 

配置はこんな感じか。

トップチーム入りが期待される選手&個人的に期待する選手

#1 Gaizka Ayesa (GK, U-21経験有)

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約182㎝とGKにしては上背がないが、反応の速さと勇気ある1対1の飛び出しで見方を鼓舞するアクティブなGK。バディアもそうだが、上背ないGK応援したくなる。彼はU-21代表にも度々呼ばれており、能力及び期待の高さが窺える。

♯6 Urko Gonzarez de Zarate

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カタマールさんのブログへのコメントでも褒めました。笑 ビルドアップを彩る足元と退陣の強さ、速さを持ち合わせる現代型CB。まだ若いとはいえ、来季はトップでの起用を見てみたい。左CBはルノルマンの控えにパチェコが名乗りを上げた一方、右CBのエルストンドの控えは未だに中盤が本職のスベルディアが務めている。彼を育てない手はない。

#5 Aritz Arambarri

自分が観た今季(21-22)のサンセの試合では、動のウルコ、静のアランバリといった風で、隣のウルコが積極的に潰しやカバーに出たりする一方で中央を固めている印象だった。

ウルコのように分かりやすく相手を吹き飛ばすpower、鋭いフィード、速さを持っているわけではないが、読みや適切なカバーリング、ビルドアップ時の捌き、位置取りはトップの同名選手、アリツ・エルストンドを思わせる。

年齢的にそろそろという所ではあるが、ウルコとともに来季トップで機会を得てほしい選手の一人。

#3 Jonathan Gómez

今冬サンセに加入した新星。残念ながらプレーを観たことは無いのだが、La RealペーニャのメンバーであるReala NipponのMr.Kさんに話を伺ったところ、「グイグイ上がる攻撃的SB」と聞いています。
今のLa RealにはいないタイプのSBと思うし2003年生まれとまだまだ若いので、すぐ来季と言わずとも、これから多くを身に着けて長く活躍してほしい。

#4 Jon Olasagasti

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昨季はアンカーでよく観たし、トップのイジャラ然りラレアルは底の選手に4番を着させる。そんな彼が今季は一列前のインテリオールでその素質を開花。バランサー役をこなしつつ度々ゴール前への飛び出しを見せ、ここまで4得点をマーク。
国王杯レガネス戦ではLa Realイレブンの中でも傑出した活躍を見せた。攻守にハードワークし、B to Bのインテリオールとして攻めては組立てからフィニッシュワークまで、守備では球際厳しくボールを刈り取り、昨季から見せていた左足の優しいスルーパスでオヤルサバルのゴールをアシスト。
彼の受け手に心地よく届く丁寧なパスは、中村憲剛氏を想起させる。柔、剛併せ持つ彼がトップでも活躍できるレベルにあるのは既に証明済みである。

#14Beñat Turrientes

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本職はインテリオールだが、アンカーとしてもプレー可能。RLとオラサガスティがIHとして並ぶことが多かった今季、アンカーとしての出場の方が多かったかも。
適確なポジショニングと無駄のない捌きでパス攻撃を円滑に回し、線が細そうな見た目とは裏腹に守備ではタイトなタックルも見せる。

彼については下のオトラボさんの動画(11:42~)で当方の思いを紹介いただいています。トゥリ以外にも若くしてPrimeraで活躍している選手を細かい部分まで紹介くださっています。是非観よう!↓ 僭越ながら当ブログにも言及いただいております。この場を借りて「中の人」に感謝申し上げます!

www.youtube.com

#10 Roberto Lopez

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昨季はトップチーム扱いでプレーした期待のTrequartista。前を向けた時のクォリティは現段階でPrimeraに通用するものを持っている。昨季D.シルバが離脱した時に右IHの代役を期待されたが、相手の厳しいマークに仕事ができず、徐々に構想外に。。今季は2部に昇格したサンセで、アロンソの下学んだ。トゥリとともにほぼ定常的にU21代表に召集されていたことから、プレーの調子も悪くなかったものと思われる。
今季ここまで2部で27戦4G1A。彼はフィニッシュにも絡んでいける選手だと思っているし、PSGからローン加入中のラフィーニャのように、攻守あらゆる局面で輝ける中心選手になっていって欲しいと期待している。

#24 Robert Navarro

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今季前半戦、トップ扱いを勝ち取った俊英。Barcelona生まれLa Masia育ちの彼は、そのバックグラウンドに見合う繊細なタッチを武器にするアタッカー。個人的に彼がWGとして出ている時の、周囲の状況に関わらず中央に寄ってくる習性は渋滞を起こすんで嫌い。だが、彼のドリブル突破、ゴールへ向かう鋭い飛び出しは大きな武器。強いパスでもさらりと止める技術、ある程度距離があっても積極的に撃っていく姿勢も素晴らしい。

#22 Dani Garrido

創造性のRL、飛び出しとドライブのナバーロ、間受けと連携のガリード。度々言っているが、現スカッドの中で一番シルバに近いものを感じる。他にも注目株がいる中カタマールさんのブログの選手紹介に彼を推したのは、彼を他サポの方にも認知してもらいたかったからです。
大成してくれ!

#7 Xeber Alkain

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今季ここまで34戦7G4A!リズム感独特なドリブルでエリア内でもガンガン切り込むチャンスメイカー。足元の技術と、今季を観れば決定力もポルトゥに無いものを持っているといえるだろう。

#20 Ander Martín

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正直開幕当初はトップに数試合も出る選手とは思ってなかった。PSMでも特段印象なし。だが、サンセで急に攻撃的左SBとして抜擢されると攻撃面での活躍で現地ファンを騒がせるほど存在感を増し、トップチームでもここまでEL含め6試合に出場。攻守に戦う姿勢を見せ、キレも十分、あわやというミドルも放った。
今人がいないだけでLa Realの左WGはオヤル、バレネ、メルケランスと激戦区なのでどうなるかというところではあるが、今季の活躍を観ると前向きな期待が持てる。

#9 Jon Karrikaburu

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ここまで32戦10G2Aをマークし、C→B昇格1年目ながら堂々のチーム得点王。プレーエリアが広く、どこで持ってもゴールを向ける柔軟なアタッカー。ゴール前中央に張り出すタイプではない。きついマークに遭っても強くしなやかな体躯をボールとマーカーの間に入れ、ボールをうまく守る。
私よりも詳しく解説してくださっているのでご覧くださいませ↓

youngfootballer.com

#11 Julen Lobete

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今季のロベテと言えば、この写真のマジョルカ戦の決勝点ですよね。強靭な下半身をして突き進む力強いドリブル、切り返しでゴールに迫り、シュートも痛烈。両足使えるのが好印象で、Barcaとの開幕戦では左足ダイレクトでサイドネットに突き刺した。
しっかりサイドに張ったところから仕掛けてくれる。(お前に向けて言ってるんだよナバーロ!!)
タッパが無い分、どうしても大柄なDFを背負うときに突っつかれ、まともに9番として収めようとすると厳しいが、フリックを使えば9番でも全然いけると思う。
攻守に熱いメンタルも大好きです。守備もサボらない、推さない理由がない名手。


バスク料理~

大変長くなってしまいましたが、自分が知っているバスク料理をいくつか紹介して締めたいと思います。
ここで紹介する料理、キッチン用品に関しては全て下の本に、料理研究家である著者・長尾さんのバスク訪問記に記されていますので、ご関心のある方は是非手に取っていただけたらと存じます。

わたしとバスク -長尾智子さん著

ISBN : 9784838717019

 

●サガルド〈Sagardo〉(バスク版りんご酒)

私の指が映ってます、すみません。

バスク山間部で作られるりんご酒。バスク語でSagardoと言います。現地では主に食前酒などとして飲まれているらしい。りんごと聞いて飲んでまず思ったのが「酸っぱい」。ともに食卓を囲んでいた両親も同じ感想を口にしていた。見づらいがラベル下部にSIDRA NATURALと記されている。これは炭酸ガス、糖を添加したSidra Gasificadaと区別された区分けで、炭酸ガス、糖が無添加のりんご酒を指す。甘くはないがりんご本来の味を感じたい方は是非。色々飲んでみるのが良いですね。
また、りんごには細胞を傷つける活性酸素を無害化するポリフェノールやビタミンC、カリウムなどのビタミン・ミネラル、血糖値、コレステロール値を抑えるペクチンという水溶性食物繊維など身体に良い成分が含まれています。
お酒を飲みつつ健康増進、素晴らしいじゃないか!(皆、シードルを飲もう。アストゥリアスのシードルもいただきましょう。)

ピペラド〈Piperade〉

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バスク料理といえば皆さん何が思い浮かびますでしょうか。例えばサン・セバスチャンと言えばミシュラン星付きレストランが有名ですが、絶対家庭料理もおいしいです。にんにくと青唐辛子、玉ねぎ、パプリカをオリーブ油で煮て、皮を剥いたトマトと炒めた料理。仕上げに溶き卵とラブール地方中部のエスペレットの唐辛子粉をまぶして完成!
いや、聞くだけで美味そうで、書いてて腹が減ってきました。

●アショア〈Axoa〉

ピペラドと同じ炒め料理で、にんにく、青唐辛子、玉ねぎ、パプリカをとにかく細かく刻み、牛肉又は子羊の肉にローリエ(月桂樹の葉)を加えて炒め、白ワイン、塩胡椒を加えてワインの水分が飛ぶまで煮詰める。
美味そうじゃないですか? 因みにAxoaはバスク語で細かく刻んだものという意味で、そのままずばり製法を指すのだろう。

●ピルピル〈pilpil〉

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鱈をカスエラという深手のフライパンで煮る料理。オリーブ油と唐辛子、にんにくを炒める。鱈を並べてからが本番。時には火から遠ざけながら、カスエラを細かく動かす。この時のカスエラの動かし方は職人技が問われる部分と思われ、現地では誰が一番ピルピルを美味しく作れるか、競技会が開かれるほどらしい。前哨戦で喰わせてほしいですね。
ところでこのピルピルという料理名変わってますよね。これは、鱈を熱する時、火から少し離して油を細かく加えながら細かく揺すると、オリーブ油と鱈に含まれていたゼラチンが混ざり合い、白っぽいソースができるらしい。このソースが作られる時にピルピルという音がするらしい! 具材からソースができるなんて、美味しそうじゃないですか?(^^♪

バスク織(ランチョンマット等)

シンプルに線のみであしらわれたデザインのバスク織。エプロンなどにもこのデザインが用いられているものがあるらしい。このシンプルさに清々しさを感じる人は私だけでしょうか。

バスク織 || バスクを知る || La Pays BASQUE(ラ・ペイズ・バスク
●ボデガ<BODEGA>(寸胴グラス)

バスクの代表的なお酒といえば微発砲白ワインのチャコリ<Txakoli>とりんご酒のサガルド<Sagardo>。バスクではこの2種はBODEGAと呼ばれる薄手の寸胴グラスで飲むのがお決まりらしい。このグラスに少量、2-3センチだけ空気を入れながら注ぐ。空気を多分に混ぜることで酸味を和らげるらしい。
これは感情的な意見かもですが、他のワイングラスみたいにカッコつけた感じの見た目じゃなくて、そういう意味でも使いたくなるなと思いましたw ちょびちょび繰り返し注ぎながら飲めば「あの人~杯目じゃん!」て強そうに見えますしね笑

色々書いちゃいましたが、ソシエダBのことやギプスコア県、バスク地方のことに少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。カタマールさんのブログ、是非ご覧いただいて一緒にセグンダのチーム、そのお膝元のスペイン各地域を学んでいきましょう!

カタマールさんご執筆記事

※掲載元のブログが惜しまれつつも閉鎖となった為、ご本人に許諾をいただいた上、閉鎖前に私が撮影したスクリーンショットを掲載しておきます。

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21-22 LaLiga 第31節 エルチェCF 対 レアル・ソシエダ(2022.4.10)

シーズンも佳境に入り、暫定6位。下も上も詰まっており、1試合1試合の成績で順位が入れ替わりうる状況。欧州のコンペティション出場を狙える位置につけている幸せを噛みしめつつ、終盤戦を見届けたい。

会場はElcheのホーム、Estadio Martínez Valero。選手入場を賛美歌のようなhimnoの大合唱(アカペラ)が迎える。歌詞を見てみるとこれが中々誇り高い。

エルチェの組織的な守備・攻撃に対してawayでどれだけ主体的に戦えるか。

主審:ギジェルモ・クアドラ・フェルナンデス

◇着眼点

得点力不足に耐えかねた(?)イマノルが急遽発進させた中盤ダイヤモンドの4-4-2、これが機能したのかどうか、Elcheのストロングポイントであるパス攻撃にモヒカを使ったサイド攻撃にどう対抗するか。
Elcheの攻撃を受けつつ、反撃でどのように好機を作ろうとしていたか見ていきたい。

◇先発紹介

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La Realは驚きの4-4(◇)-2。何でアリツじゃないの?私の不満はそこです。Elcheは結構よく見る並び。シーズン序盤は3バックも多かった印象ですが。


◇交代、構築変更

*Elche*
’42
①G.カリージョOUT、E.ポンセIN
FW同士。

'HT明け
②グンバウOUT、R.グティIN
CH同士。
③D.ゴンサレスOUT、G.ベルドゥIN
左CB同士。D.ゴンサレスが良くなかったのも大きいと思う。

’68
④H.パラシオスOUT、ホサンIN
右SB同士。SHで出ることの多いホサンをSBに入れ、サイド攻撃を強化。
’81
⑤マスカレルOUT、K.ペレスIN
CH同士。前寄りの特性の選手に変え、同点逆転を目指す。

*La Real*
’68
ラフィーニャOUTポルトIN
②ソルロスOUTヤヌザイIN
4-3-3に戻してポルトゥが右WG、ヤヌザイが左WG。昨季はオヤルやバレネ、メルケランスがいたんでポルトゥとヤヌはほぼ右か最前線しかやってなかった。二人とも左でも悪くないので助かってます。

’78
③シルバOUT、アイエンIN
④リコOUT、アリツIN
アリツを3バックの中央に置く5-4-1に変更。残り10分受け切ろうってか。

’85

⑤サルドゥアOUT、ゴロサベルIN

右WB同士を交代。

◇La Real保持

<組立て>

La Realのビルドアップに対し、Elcheは4-4-2ブロック。前2枚は分業制、一人がアンカーをマークし、もう片方は相方のアンカーマーク後、じわじわボールホルダーのCBに寄せていく。SBは珍しく高い位置を取る。Elcheの中盤ラインはDFライン近くとあまり出てこないので、その4枚の前の広いスペースをLa Real2CB、シルバを含む中盤4枚が使って組み立てる。中盤4枚のロンボは誰かが相手を引きつけ、その隙に他の誰かがライン間を突く。
La RealはマークがきつくないCBの持ち上がりを起点にするパターンとElche中盤ライン手前に引いてきたIHを使うパターンが主。IHに入れるとその後落としでスビメンディを使えるし、SBが高い位置を取っているのでパスコースに困らない。

Elcheは4-4間を狭くし、La RealのFW2枚+中盤3枚の使いたいスペースを消す。同点に追いついた前半32分からいつもの4バック横並びに戻ってしまったが、この時は良かった。の図👇こんな~~時代もーあーったねと~~

f:id:wesleysni:20220417115417p:plain

4バック横並びの何が困るかって、後ろは4+3で作るので、Salida後前3枚で攻めることになってしまう事。相手としては守りやすいし、サイドのパスコースが無いのでIHが詰みやすい。しんどい

 

<Salida成功後>

・引いてきたIHに入れた後、パスワークで攻める。

IHは前述のように落としでスビメンディを使ったり、高い位置にいるSBと連携ー引いてきたFWとの3角形で回したりライン間に飛び出す中盤に差したり。受けた時点でボールより前に味方が多いので、攻めにVarietionを出せる

・早めにFWに入れる

2トップなだけあり、イサク、ソルロスは3トップの中央をやってる時より相手にするDFが少ない。前者は速さとドリブル、後者は速さと強さで仕掛けた。

(’32~)

SBの上りが無いため、FWがサイド大外まで流れることが増えた。前3枚による単調な攻撃に。ビルドアップに、後ろに人数を割いてしまういつもの重たいソシエダです。はい。IHが前を向いて受けられないのがつらい。

(’68~)

いつもの形に戻し、少しは単調さが解消された。Elcheが前がかりに来る分裏のスペースが空き、特にWGへのサイドチェンジが効いた。ポルトゥの突進や流れたイサクに入れてそこを起点にする。多少雑なパスでもうまさで収めてくれる。

◇Elche保持

<組立て>

ElcheはSBを少し高い位置でタッチラインまで開く。

また、2トップが常に最前線に張るのでなく、セカンドトップ役のペレミジャは張り出さない遊撃隊。La Real2ライン間辺りで隙を窺い、後ろの味方からボールを引き出す。

La Realは4-4-2ブロックだが、いわゆる攻守分業の4-4-0ではなく、FW2枚はしっかりプレスバックをしたり、サイド大外までプレッシャーを掛けていた。

(後半)

La Realが5-3-2ブロックに引いたので、組立ては簡単に。バイタル手前にDFラインを構えるLa Real相手に、SBをガンガン上げて分厚く攻めた。フィデル、ラウールグティ、モヒカのいる左サイドの連携はとりわけ良い。

<Salida成功後>

この試合Elche何度もサイド攻撃から何度もLa Real最終ラインの裏を取った。Elcheの攻め口は以下の通り。

CB又はGK等からSBに入れる

この段階でLa RealはFWのラインを突破されている。4-4-2のLa Realは、中盤はエルチェ中盤を見るので、SBをElcheのSBにぶつける。

→SBからSHへ渡す、2トップもSHのフォローに近寄る。

La RealはSBがElcheのSB対応で出てしまっているので、CB、アンカー、IHの3枚をElcheのSH、2トップにぶつける。

→ガタガタになったLa Real最終ラインの裏に、フリーランニングで走り込む選手へのスルーパス

La Realが楔を受ける選手のトラップ際を潰しに行くのを利用し、数人で繋ぐことでSB、CBと順に釣り出し、最後は手薄になった最終ラインを長い距離のランニングで陥れる。

 

奪った後ポジトラでSHが最前線に上がり、SBの裏を取りにいくアクションも。前3枚~4枚になるので怖さがある。スビメンディがDFラインを助けるので、この速攻はしっかり防いだ。

後半、La Realが5-3-2、5-4-1にして守備の重心を下げると、速攻だと5枚を相手にすることになるので遅攻に切り替える。SBの上がりに合わせてSHを中に入れ、中を使いながら最後はアイソレートしたSH又はSBの速いクロスで仕留めに行く。

特にタイミングよく浮いてリンクマンになるペレミジャから再度に展開してクロスの流れを何度も作られた。La RealとしてはElcheの間に差した後は速いので、ペレミジャ等間に入れられた際にパスが送られそうな選手を潰しに行くとか、積極的な守備対応が欲しかった。

しかし、後ろの選手がしっかり相手前線をラインを下げ過ぎずに跳ね返し続け、バックパスに出たところをFWのプレスバックで奪回するなど、重心を下げた中でもコンパクトに守れていたのが受け切れた要因か。


◇選手寸評&プチ総括

大活躍/そこそこ活躍/普通/あんま良くない/悪い

*Elche*

バディア

反応が速い。浮き球処理は難点。puncher

パラシオス

イサクのマークを担当、ドリブルと速さに苦しんだが粘り強く対応。もう少し上がりたかっただろうなあ。
とんでもないロングスローを持っている。ゴール前中央辺りまで速い球足で届く。

エンソロコ

あんま動かず待ち構えるタイプのCBに見えた。

D.ゴンサレス

同点弾は彼のロストから。トラップが大きくなったところをソルロスに刈られ、被ショートカウンター。最後もこの男が背中をとられ、フリー気味で叩き込まれる。

モヒカ(Assist : ⑤)

追い越し注意。球足の長いロングスルーパスを成立させる迫力抜群のロングスプリント。よーいドンで千切られるので、La RealはDFから人を出さなければならない。カバーに追われる、速さのないスベルディアを度々苦しめた。
細かく繋がなくても、この人の持ち上がり一つで局面を進められるのも大きい。

マスカレル

自分が観た試合ではそんなに攻撃で輝いている印象はない。守備の細かい動き直しや素早いスペース、人への寄せがナイスだなという印象。出足が速い。スタミナもかなり。

グンバウ

守備がややフィジカル頼り感。身体をぶつけられないと躱されてしまう場面がしばしば。あんまし上がってくる印象が無い。攻撃の部分でもう少し彼の持ち味を観たい。とはいえ前半は速攻が多かったからマスカレル同様CHは目立たなかった。

テテモレンテ

身体をぶつけ、右サイドを守った。攻めても当たりの強さとキレでぐいぐい行ける。攻守に単純に優秀だった。

フィデル

足元の技術ばかり印象にあったが、オフザボールも賢い動ける司令塔。相手守備に自ら空けた風穴に楔を打ち込む敏腕アタッカー。先制点のプレアシスト(→モヒカ)は見事の一言。サルドゥア、スベルディアを手玉に取った。

後半はややトーンダウンした感。狭い所より広大なスペースに必殺のスルーパスを出す方があっているのかも。よいしょっと一振りで出すというより、ボールを左脚で少し動かし体の向きをひねった後に蹴るのが特徴的。アウトに掛けたり、色んな軌道でパスを通す。

ペレミジャ

引いてきて繋ぎ役をしたり、サイドに流れてボールを引き出したりとスペースを見つけるのがうまい。左右のキックの精度があり、リンクマンとして有能。守備も走力あるし、プレッシャーのかけ方も巧い。
フィニッシュの部分ではあまり絡めなかった。ボックスストライカー感は無いしなあ。

ギドカリージョ( Goal : ②)

先制点(1タッチゴール)のニア寄りへの斜めの入り方とそこから右脚でファーに流し込むフィニッシュは技前。

(途中出場)

エキシエル ポンセ

人一倍走る守備と、体格こそ恵まれないが果敢に身体を張り、ポストワークをする姿が胸を打つ。ボールを呼び込むランニングも良い。

G.ベルドゥ

しっかり寄せる守備対応が好感。あのごつさで結構速い。

ラウール グティ

味方を助けるポジショニングが光る。La Realがブロックの重心を下げたため、この人のパスワークが生きた。パスを循環させる力は今日出たCHの誰よりもあると思う。レギュラーでいいじゃん。

ホサン

サイド突破の切り札。SBできるんか。まあWBやってるしできるか。彼の仕掛けは一人では止められずアシスト未遂有。
守備も悪目立ちとかはなかった。

キケ ペレス

彼も動きながら差しにくる中盤かと。ラウールグティのように相手守備を外せる選手。パスの球種もいくつかもってそう。

*La Real*

レミー

流石のキック。失点はあれは取れない。

サルドゥア

守備の人への強さ、流石です。サルドゥアじゃないとブロック、1対1危ないなという場面がちらほら。彼も無骨なタイプだが、左のリコよりは全然組立ていける。はっきり言うと二人ともうまくない。

22分にクリアボールを拾って右隅に強烈なミドル。

スベルディア

失点時の対応、バタバタ。アシストを決めたモヒカの方を見ていなかった事もあり、スルーパスを自分の内側に通されるという悲しい事態を招いた。密着マークができないならゴールへのカットインを断つしかないだろ!

一方良い縦パスを通したり、逆サイドが空いたタイミングでルノルマンに渡したりと、ここ最近攻撃が凄く良くなった。守備は及第点を越えない、動き過ぎ。

ルノルマン

トラップとキックは上手いんだけど、相手を外す持ち方ができず、相手守備を動かせないためギャップを生めない。そのため持ち上がっても相手をずらせず周りがマークびっしりなので怖さが無い。その他が良いのでぶっ叩く気にはなれない。
88分のPKまがい、手癖が悪い。後ろから掴み倒しているように見えた。いつか退場するぞ

ディエゴリコ

SBとしては破格ってぐらいの身体の強さが攻守に生きる。巧さはないが孤立してもキープ力あるし、守備対応も粘り強い。残念なのは持った時のアイデアが乏しく、殆ど突進するか最前線に放り込むしかない点。アイエンだったら中盤と連携している場面でそうなのでそこは落胆。
ただ、ドリブルで剥がすことができるので、そこはルノルマンより上。

スビメンディ

敢えて消されていた感はあるが、CB→CBに振った隙とかもっと受けられるかなという場面はあった。

すぐさま縦に入れるための前に止めるトラップが流石です。守備対応は今一つ。カバーリングはスペースを潰して欲しい。

ラフィーニャ

運びが流石。メリーノがいることで守備負担は軽減された分高い位置を取れ、シルバとともに攻撃を活性化。

メリーノ

ファイヤー気味のソシエダ守備を救う1対1の強さ。低い位置から正確なロングフィードを蹴れるのが良い。

シルバ(Assist : ③、④)

同点弾をアシスト。マーカー手前、ソルロス奥という状況でマーク(D.ゴンサレス)を超える素晴らしい軌道で上げ、ゴンサレスに競らせなかった。勝ち越し弾のアシストもこの人。CKも上手いんだね。もっと蹴ってくれ、正直オヤルより良いと思う。イサクが決めてればアシスト3つ。

縦パスを受ける巧さがずば抜けてるし、この試合はエリア内でも自ら仕掛ける怖さがあった。

イサク

2トップかつチーム全体が前がかりなため、相手にするDFがいつもより少なくドリブルが生きる。ドリブルと間受けは本当に優秀、でもフィニッシュのところ頑張ってくださいよ...

2段モーションという反則を繰り出し、イエローを貰う失態を犯すイサクさん↓

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ソルロス( Goal : ②)

攻守に力強さを見せた。17分はメリーノの裏への一本のパスに抜け、PKを獲得。パラシオス並みに速くてタックルにも屈しない強さでエリア内深くまで運んだ。

この試合はポストプレー後のパスも丁度良く、いつものようにマイナス方向に出ずに、楔を受けては左右の足でイサクや上がってきたSBに丁度いいスルーパスを供給。アシストがついてもおかしくない場面が幾つもあった。

同点弾はこの人のカットから。勝ち越し弾もこの人がポケットのところでダブルダッチで突破し折り返し好機を作り勝ち得たCKから。

個人的MOM。

(途中出場)

ヤヌザイ

流石のキープ力。守備もかなりタイトにこなした。成長。

ポルト

綺麗なラインブレイクを数本見られた。押し込みたい相手に、彼のような守備で働け、攻めては推進力を見せるアタッカーは非常に有効。

アイエン

タイトなマークは復帰後も健在。

ゴロサベル

彼特有の軽い守備対応が。

アリツ

守備の出足の速さが最高。一気にボール、人に詰め、ボールを相手が手懐ける前に自分の間合いに持っていく。

 

組織的な守備、攻撃を見せるElche相手に戦いを支配したとはとても言えないが、前半SBを高い位置に上げて攻撃的に戦っていた内に勝ち越せたのは大きかった。2点取るまでのSBの攻撃参加によるIHやFWのサポートが多彩な攻撃を生んだ。外が生きれば中も空いてくる。そこをシルバやラフィーニャが彩る攻撃は面白い。4-3-3でも他の形でも、もっとSBに高い位置を取らせるということを普段からして欲しい。4バック横並びのビルドアップは後ろに重たくないですかね。

守備面では、La Realのブロックを引いて作るまでの人基準の守備は動かされると穴ができる。その弱みを連動で突いてきたのが流石。2-1にした後重心を下げ、裏を取られてひっくり返される回数は目に見えて減った。それでもサイドを度々食い破られたが、フィニッシャーのカリージョが下がったのが幸運だった。

勝利が何より大事だけど、引いてカウンターに走らず、ボールを握って攻めさせない、ぐらいの戦いが観たいですけどね。いつからかリードしたら引くのが当たり前になってしまった。決してマドリー戦、ELライプツィヒ戦だけじゃないですね。今年は守備の年って感じがする。チームの今の調子からしてこれがベターって判断なんだろうが、ボールポゼッションにも挑んで欲しいです。

LaLiga SmartBank 第24節 レアル・ソシエダB対FCカルタヘナ (2022.1.24)

カルタヘナムルシア州の沿岸都市なんすね。ライプツィヒ戦が観た過ぎて契約したwowow、解約前にサンセの試合も観ておこう。ガラガラのアノエタ客席が寂しいです笑

降格圏から抜け出せない苦しい戦いが続くが、チームの良い所、悪い所が少しでもわかれば。

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◇先発紹介

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*Sanse*

豪華だなあああ(#^^#)堪らん。てかこの先発イレブンの中でトップデビューしてないのってスビアウレとブラスコだけ?と思うと凄いな...

ブラスコはフランス生まれだけど、バイヨンヌ/バイオナ(ラブール/ラプルディ県)なんでバスク生まれですね!

*FC Cartagena*

俄かなんでルベン カストロしか知らないっす。。もう一人二人覚えれたら良いな。


◇交代、構築変更

*Sanse*

’68

①ロベテOUTカリカブルIN

②バレラOUT、ナイスIN

9番、右WGを交代。

’74

③RLOUT、C.ロメロIN

ロメロは左SB、マルティンが一列上がって左WG、右IHにナバーロ。

’81

④R.ナバーロOUT、L.サンガリIN

⑤トゥリエンテスOUT、マグナセライアIN

アンカーがオラサガ、右IHがサンガリ、左IHがマグナ。

*FC Cartagena*

’68

①R.カストロOUT、A.オルトゥーニョIN

②ガジャルOUT、岡崎IN

岡崎は左SH、オルトゥーニョが9番の位置に。

’79

③テヘラOUT、S.クリストフォロIN

CHを入替え。

’87

④デブラシスOUT、R.ボアテングIN

⑤ダウダOUT、B.カジャルガIN

ボアテングがトップ下、ガジャルガが左SH。岡崎が右SHに移る。

 

◇攻撃

Cartagenaは4-2-3-1の形のまま守る感じ。いつかの日本代表で観たような。

Sanseのビルドアップ、4バック+アンカーで作りに行くところはトップと同じ。違うのはCBが主に配球を担うところ。相手が前1枚なんで比較的自由があるとは言えかなり持ち上がる。優位なところからどんどん運んじゃおうという積極性を感じる。

また、パスを回すテンポがトップよりギア2、3段は速い。タッチも少なく、CBからの縦パスから一気にWGが前を向いて受ける形まで持っていく。

(’30過ぎぐらい)

攻撃が強引に感じた。PA付近まで迫るが、狭く守る相手の4バックを崩せない。攻めが中央に寄りすぎかなと思う。コンビネーションで何とか崩そうとしているがDFの目線を外せず、ゴール前へのパスは通らない。ナバーロ、バレラの両WGがSBの上りがなくとも中央に詰めてきてしまうのが残念だった。相手としては幅が無いので守りやすい。

◇守備

Cartagenaはボールを奪うと2CBが大きくペナ幅いっぱいぐらいに開き、SBを上げる。テヘラが下がり目、ボディヘルは少し前より。または右SBのデルマスを上げ、カジャルを内に入れて3-2-4-1のようにする。組立ては大体バスケスに持たせて、ここから2CH+デブラシスへの縦パス、もしくはキックでサイドや前線に振る。SanseはRLをロベテの隣に出しても2:3で不利を食うためか後ろ3枚にアタックにいかない。


◇選手寸評&所感

大活躍/そこそこ活躍/普通/あんま良くない/悪い

*Sanse*

スビアウレ

キック上手い!後半全然ボールが奪えなくて鬼のようにシュートを浴びたが、大抵弾いた。

J.ブラスコ

守備良いけど簡単に蹴りすぎ。繋ぎはそこまでうまくない。

ウルコ

凄い。前方にスペースを見るやグイグイ持ち上がり、ロングフィードは弾道の高低使い分けるしグラウンダーもずばっと差す。往なしはプレッシャーがきつくなかった分わからんが、縦パスの差しっぷりならパチェコに匹敵。

だけど、パス引っ掛ける回数も多かったなあ。一か八か通らばみてえなパスで残念な失い方でした。

アランバリ

よく動くウルコと対照的に最後尾を固めた。アロンソに言われているのか自分で持ち運ぶ意識が良い。

A.マルティン(assist : ⑥)

まじかってぐらいグイグイ上がる。組立てではトゥリエンテスの脇に立ち、偽SBとして関与。GKーDFの間に強気に入れる高速グラウンダークロスだいすこ

ただ、最後の失点絡んだロストで台無しです。

トゥリエンテス

相手トップ下のデブラシスを引きつけておく役目。マンマークつかれててもこの人は両足のダイレクトで組立てに加われる。

この試合最も得点の匂いがしたのはこの人の左脚のセンタリング。速いボールと鋭いカーブで相手CBの頭を超えて奥の味方に合わせるボールが光った。

RL(goal : ①)

見事な同点弾。ウルコ→マルティンへのロングボールに呼応し、一気にPA内中央→左に斜めに走って虚を突きダイレクトで得点。

組立てに絡みたいのか前でトップ下をやりたいのか不明瞭な感じだった。組立てに絡む時敵のアタックに気づかず失うのも良くない。意外と見えてない。

オラサガスティ

序盤は無限にライン間で受ける働き。中盤になるとマークがきつくなり、相手の接近に気づかずトラップ際を刈られる場面も目立った。

ただ、パスを受けてから探す場面が目立ち、攻撃を淀ませることがあった。相手のチェックも良かったけど。

G.バレラ

速くて強いので一人でゴリゴリ運べる。助かる。途中までサイドで良い突破を見せていたが、次第に渋滞してる中央よりでプレーするようになったのが残念。

R.ナバーロ

外に張れよ!タッチ上手いのは分かった分かった。悪い意味で中央に渋滞を起こした。

ゴール前で2度チャンスを迎えたが決められず。どちらか決めて欲しかった。

J.ロベテ

どういうボールを貰いたいのかはっきりしなく、あまりゴール前で受けられなかった。引いてきてよく組立てに関与してくれたが、相手守備に脅威を与えるって面では前で仕事がしたい。

ただ彼らしく最後までよく走ってくれた。ポルトゥのように勝利を目指すメンタルが人一倍強いように見える。

(途中出場)

カリカブル

奪われた後自分ですぐ奪い返しにいくのが良い。

ロメロ

1点が欲しい展開で、前へ前へって気持ちを見せた。

ナイス

至宝。タッチが細かく相手が飛び込めない。必殺のダブルダッチ。周りが見えていて抜いた後のクロスも良い線いく。守備もしっかり戻ってくれる。

サンガリ

短い。特徴掴めず。

マグナセライア

オフザボールの動きが良い。足元の技術は今一つだが、動き出しが速く、よくボールに絡む。顔を出す位置も良い。これからが楽しみ。

 

 

*FC Cartagena*

マルティネス

前半終了間際、ナバーロの至近距離からのシュートを詰めてナイスストップ。

デルマス(assist : ③)

速い。最後よく上がってマルティンから奪って決勝点をアシスト。はあ...

アルカラ

組立ては隣のバスケスにお任せ。たまにこの人が持ち上がったり前線に蹴ったり。守備は人に強くて危なげない。

バスケス

ビルドアップの起点。中盤より目立っていたまである。

デラベジャ

堅実派。あまり上がらない。デルマスが上がるので右肩上がり。

ボディヘル

渋い。テヘラと位置を入替えながら繋ぎに徹する。体格に恵まれ競り合いが強い。

テヘラ

このチームの心臓。大きな展開も良い。

カジャル(assist : ⑥)

10番って感じのレフティー。溜めとスルーパス

アシストはRL→アランバリの糞みたいなパスミスをさらってのもの。

デブラシス

ひたすら間で受けてはシンプルに叩いて前に出る。終始動き続け、チームの攻撃を回した。色々なところに顔を出す姿は元AJAXのファンデベークを彷彿。

ハメド ダウダ(goal : ⑬)

加速とクイックネスが素晴らしい典型的ウィンガー。かなりはがせる。左足も巧い。

ルベン カストロ(goal : ⑬)

ほんとに40なのか?ポジションとるのが速いわ動きも速いわで掴まえられない。テクがあるのでサイドに流れても生きる。

オシャレなパスでチャンスメイクする姿はトッティのよう。

(途中出場)

オルトゥーニョ

ゴール前で良いポジションを取り危険な存在に。競り合いも強くて危険だった。

岡崎

スペースに走り味方のパスを引き出す、流石です。元気だった。

S.クリストフォロ

あんま観れなかった、すんません

R.ボアテング

強さを見せた。

B.カジャルガ

あんま観れなかった、すんませんその2

 

先発イレブンを見ると、ポテンシャルをfullに発揮してくれればかなりボールを握れそうなもんですが、そうはいかない辺りセグンダのレベルの高さを感じます(´・ω・`)

トゥリエンテスを消された時にビルドアップがぎこちなくなってしまって、トップのようにサリーダラポルビアーナでアンカーをDFラインに落とすとか、ブラスコを中央に寄せてマルティンを上げて左肩上がりにするとか、工夫が欲しかったなあと思います。

前が受ける準備していなくてもウルコが差しに行くとか、少し強引に見えました。

 

あと思ったのは調子が90分続かない事。幅をとりながらうまく回せる時間もあれば、WGが中に詰めてきて勝手に渋滞してしまう事もあったり、セカンドボールが拾えなくて押し込まれることもあり...

この試合はカルタヘナが強かったこともありますが、不安定で強引な辺りがこの順位にいる由縁なのかなと、、バタバタして見える辺りが若いチームだなという気持ちはあり、昨季までゲームキャプテンを務めていたペチャロマンの離脱は大きいのかなと。

ただ、Sanseの選手が今後のキャリアのためを思うと、何とか残留できるよう頑張って欲しい!今後は試合を観られませんが、日本から勝利を祈ろうと思います。

21-22 LaLiga第29節 セビージャFC対レアル・ソシエダ(2022.3.20)

※この観戦メモですが、このぐらいのボリュームに抑えて書いていこうかと思います。また、時間が取れない時は毎節の更新は断念しようかと思いますm(__)m 読書したり、他チームの試合を観る時間が欲しいためです。

いつも2回目を録画再生し、一時停止を繰り返しながら書いていました。時間がかかる上、何度止めて観てもピッチで起こっていることを説明しきれなかったり費やした時間の割に大したこと書けない事に嫌気が差していました。自分が甲斐性がないのかもですが、止めてまた再生すると段々作業感がましてきて好きな観戦が辛くなってきます...。これからは完璧を目指さずとも、止めずに観て、頭の中に残ったことをぽつぽつ書いていこうかと思います。いつか見る目が鍛えられたら、両チームの戦い方を詳述することを再度試みようかと思います。勉強になる本、サイトとかあったらどなたか教えてください。笑

また、これからMundo Deportivo、Marca、Notica de Gipuzkoaなどを読んで得た情報で自分がためになるなと思ったものを紹介したりしたいなと考えています。結構面白い情報や知らなかった情報が転がってますので。

 

雨天のサンチェス・ピスファンでの一戦。前回対戦は0-0のドロー。週中のトレーニングで前十字靭帯断裂というどえらい大怪我を負ってしまったオヤルサバルの離脱がでかすぎますが、EL出場を目指すためには1ポイントでも多く勝ち点を積み上げたい。

対するセビージャもめちゃくちゃ負傷者多し。以下両チーム主な負傷離脱者。

Sevilla:フェルナンデス、レキク、D.カルロス、スソ、パプゴメス、ラキティッチ

La Realモンレアル、アイエン、バレネチェア、オヤルサバル、C.フェルナンデス

 

◇着眼点

この試合珍しくリアタイしました!Beticoのきの君、Groguet(Villarrealサポ)のissaさんと話しながらワイワイ観て、ここ最近にしては内容も悪くなかったので楽しく観れました。

気になったのは以下の2つ。

①Sevilla守備の網の張り方の上手さ。

特にLa Realがボール出しに成功した後、そこから先がほとんど封じられていた。どんな守り方をしていたか、(シルバ投入前の)La Realとしては打開する道は無かったか気にして観ていきたい。

②シルバ投入後の打開の向上

シルバが具体的にどのように関わることでSevilla守備を攻略していたか自分なりに明かしたい。


◇先発紹介

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◇交代、構築変更

*Sevilla*

’HT明け

①#11ムニルOUT、#8ジョルダンIN

’59

②#22マルシャルOUT、#9エンネシリIN

’67

③#9テカティーOUT、#7E.ラメラIN

④#21O.トーレスOUT、#10ラキティッチIN

ラメラは右SHに入り、オカンポスが左SHに移る。

’80

⑤#18T.ディレイニーOUT、#2モンティエルIN

ラメラがトップ下に移ったかな。

*La Real*

’HT明け

①サルドゥアOUT、ゴロサベルIN

’63

ラフィーニャOUT、シルバIN

③メリーノOUT、グリディIN

’75

ポルトOUT、イサクIN

’86

ヤヌザイOUT、A.マルティンIN

 


◇攻撃

基本戦術ラフィーニャ。彼がキープ、運ぶ内に周りが上がる。セビージャはそこまで前からのプレスの圧力が強くないので、ラフィーニャのところまで繋ぐことはできる。この試合はソルロスが最前線に張るだけでなくて、ハーフレーンのライン間で一列飛ばすパスを受けたり、繋ぎに貢献してくれていた。そこそこチャンスを作った。

(後半)

セビージャが人基準の守備に変えて如実に攻撃が停滞した。大幅にDFラインを高くし、パスの受け手を2-3人でトラップ後すぐに囲めるような構え。ボールへのプレッシャーもばっちりかかり、全く前進できないソシエダ。。

(シルバ投入後)

1人で膠着を打開する圧倒的センス。Groguet(ビジャレアルサポ)のissaさんの言う、「相手の目線、身体の向きを変えるパス」で守備網を攻略。レーンまで変えて相手守備の目を広げ、自らはギャップで受け直す。シルバの投入でセビージャゴールに迫れ、勝利に近いドローに持ち込めた。


◇守備

前半はあまり前に人数を掛けてこないセビージャに対してコンパクトにして上手く守った。

(後半)

後ろから上がってくるSB、CB(クンデ)に対して対応が後手になり、仕方なくずるずるラインを下げ守勢に回った。ソシエダの悪いところが速い段階でDFラインを下げて自陣に引き込み、受けに回ってしまうところ。クリアボールを拾われて波状攻撃を喰らったり、ボールを回収してもそこから出ていけないのでハーフコートゲームを展開される。


◇印象に残った選手、感想

A.ソルロス

goalこそ”7番をつけた誰か”の足にブロックされて取れなかったが、色々なところに顔を出し、いつもの電柱スタイルから脱却して我々をいい意味で驚かせた。ただゴール数が少ないので、CFDEZも直に復帰するだろう状況でほぼ買取OP行使は無いとみて間違いないだろう。

グリディ

相方のシルバがボールを引き出してくれるので、ビルドアップに縛られずピッチを動き回る彼本来のスタイルで躍動。ゴールまでがっつり上がってゴール前までしっかり戻る、おかえりグリディ。皆大好きチーム随一のダイナモ

J.クンデ

上がりがほんま怖い。あれだけ守れてあんなに攻めれるのはお手上げ。シルバが入ってなかったら彼の上りから決められていたような気がする。

グデリ

正直ここまで攻撃性能が高いとは思ってなかった。背筋の伸びたドリブルで危なげなく持ち上がり、綺麗に配球。もうCBで良いんじゃ?

 

負けなかったのは評価したいが、試合の流れを変えられたのがシルバだったというところに複雑さを覚える。ソシエダには11人で強いチームであって欲しいと思っているので、彼クラスのクラックに頼らずともチームプレイで流れを引き寄せられるチームになって欲しい。

21-22 LaLiga第28節 レアル・ソシエダ対RCDマジョルカ(2022.3.2)

久保選手のおかげでwowowでも放送!解説はJリーグ黎明期のベルマーレ等で活躍した野口幸司さん。前回対戦はロベテの劇的決勝点でアノエタが湧いた思い出の一戦です。敵地Son Moixでもあの頃の勢いを🔥

↓試合前に刺客に狙われるイサクww このマスコット"Dimonio"に関して、悪魔はそれ無しにマジョルカ島の祭りは無いってぐらいの存在らしい。Txurdinより強そう。

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◇雑感

大体ブログを2回目見返して書いてるんですが、そういう時は1回目観た時のざっくりの印象をここに書いて、何でそうなってたんだろうってのを一つポイントにしたいと思います。

塩試合に見えた。中盤~前線に良い形でパスが入らなくて攻めの足掛かりが作れず攻撃のスイッチが入らない。マジョルカ守備のどこが良かったのか、ソシエダ攻撃の何が悪かったのか、2回目観ることで少しでも分かればなあと。野口さん頼んだ!(他力)

マジョルカの攻撃は外からが多かったので、アタッカーの質が高くて怖いとはいえ中と抜かれた後をケアすれば何とかって印象でした。

 

◇先発紹介

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*Mallorca*

面子の揃い具合昇格組感ないっす。GKにはPSGから夏までのローンでセルヒオリコ。ナバスとドンナルンマいるPSGでは知らんが実力は折り紙つき。 結構色々動いてくるであろうダニロドに良い形でボールを入れさせないよう気を付けたい。自分でも仕掛けられるし周りとの連携も良いイメージ。 A.サンチェスはあまり観たことが無いのでこの試合で特徴を知りたい。マジョルカ島、地元生まれの24歳、10番背負ってるし期待大きそう。

*La Real*

3日前のOsasuna戦からGKのレミーロとDF4人、IHのシルバ、メリーノは連戦先発。アンカーと3トップは先発入替え。トップに負傷者が多くて、ベンチの12人中6人がサンセ(Bチーム)の選手、内訳は#31A.ソラ、#35J.ロベテ、#37N.ジュワラ、#39J.ゴメス、#46オラサガスティ、#47A.マルティン。背番号の基準がよく分からん。前節Bチーム登録の選手が3人出てたけど、両翼の位置で先発したナイスとマルティンのパフォーマンスが攻守にかなり良くて驚いた。戦力になってるのが凄い。


◇交代、構築変更

*Mallorca*

’67

①#23アマトOUT、#34ハビ ジャブレスIN

②#8S.セビージャOUT、#11M.ホッペIN

4-2-3-1→4-4-2。ダニロドがCHに落ち、J.ジャブレスが左SH、M.ホッペがムリキと並んで2トップ。

’70

③#17久保建英OUT、#19イ・ガンインIN

右SHを入替え。

’79

④#10A.サンチェスOUT、#12I.ババIN

⑤#15マフェオOUT、#2G.ゴンサレスIN

CH、右SBを入替え。基本マフェオが出てるイメージでG.ゴンサレスさん初めて観ます。ウルグアイの名門ペニャロールから今冬フリー移籍で加入。知らないわけだ。

*La Real*

’HT明け

ゲバラOUT、スビメンディIN

アンカーを入れ替え。ゲバラは判断が遅いなと感じる場面が多かった。相手守備が間に合ってしまう。

’70

②アリツOUT、A.ソラIN

ポルトOUT、N.ジュワラIN

右SB、右SHを入替え。アリツは連戦だったしコンディションに気を遣った良い交代だと思う。ポルトゥは前半から長い距離を走っていたのとOsasuna戦で輝いたナイスへの期待もあるんじゃなかろうか。

’79

④ゴロサベルOUTスベルディアIN

スベルディアは右SBに入り、ソラが左SBに移る。WOWOW解説の野口さんはソラとナイスの右サイドの守備に安定感が無かったための修正と解釈。確かに2点リードする展開で中のスペースを消すように立ち振る舞うスベルディアの方が向いてる感じがした。

’85

⑤メリーノOUT、イジャラメンディIN

左IHを入替え。

 


◇攻撃

Mallorcaはダニロドがムリキに並ぶ4-4-2ブロックで、前2枚は片方がCBへの寄せ、もう片方がアンカーのゲバラのチェックを担当。

中盤4枚はゾーンではなく人基準。中2枚(CH)がそれぞれIHのシルバメリーノをマーク。両SHはIH又はSBを見る中間ポジション。SBがWGをチェック。

La Realは嚙み合わせ上中々組立てで中盤を使えない。CBの1枚が浮くので持ち上がりを使えそうに見えるが、Mallorca前2枚のこの動きへの反応が速く、持ち上がろうとするCBにゲバラのマークを捨てて献身的に駆けつけてくる。La RealとしてはSBを上げてCBに開かせればいいじゃんと思うんだけど... SBが近いせいでMallorcaSHも近いんで、下手すればSH、FWに挟まれてしまう。持ち上がったCBが失うリスクを恐れているのか、SBが上がることで相手ブロックをコンパクトにするのを嫌っているのか。

ボール出しが巧く行っていたのは以下の2パターン。

・中盤に引いたソルロスに入れる

ゲバラをDFラインに退かせ、SBを上げてMallorca中盤4枚を下げる。WGが中に入るので、IHとWGがうまく連動できれば中央でボールを受けやすくする。

また、立ち上がりのところ、奪った後裏への一本のパスでの速攻を狙った。マジョルカSBの裏、CBの脇から3トップの誰かが一本のパスから抜け出しを狙う。出し手受け手が1stチョイスとしてやってるように見えるので、試合前のミーティングとかで言われている感じですね

(後半)

ムリキの疲れとホッペの緩さでLa Realは余裕を持って中央からの組立てができた。逆にMallorcaは守備の時間が増えてしまった。


◇守備

La RealはMallorcaが最終ラインで持つときはMallorca2CHにIHを当て、マンツーマン気味に前から嵌めに行く。結構イーブンのロングボールを蹴らせることに成功していた。外される場面もあったが、その際はDF陣が前進を食い止め、プレス隊が帰陣。

Mallorcaの組立てはCB,CH2枚が中心。SBは高めの位置を取るので、CB→SBにグラウンダーで出すには少し遠い。SBや前線にロングボールに入れて、落としやセカンドボールを拾って受ける。崩しもCBとCHを除いた6人が攻め込む。

ダニロドリゲスが流動的に動くので特に右サイドの久保が中を使えていた。アマトは突破力を買われているからか右大外に張って勝負することが多かった。が、アリツに加え、カバーにルノルマンがいるので右を崩し切るのは難しかった。

(後半)

ホッペを入れた後、SBの位置を下げ、外から組立て、La Realブロックの外側からクロス→長身の前2枚で仕留めるというアプローチに徹した。正直機能したとは言い難く、ブロックの間に差さないのでLa Realはブロックを下げる事で十分対応できた。


◇選手寸評&所感

大活躍/そこそこ活躍/普通/あんま良くない/悪い

*Mallorca*

セルヒオ・リコ

良いセービングがあったが、足元いまいちな印象を受けた。

マフェオ

速い。結構上がるSBだが戻りの速さでカバー。シンプルに優秀。

バリエント

裏を取られるのを恐れてか、守る位置が低いのが気になった。ソシエダの前線にスペースを与えた。

ライージョ

右のバリエントもだが、パス捌きがかなりセーフティーで怖さが無かった。捌く位置も低く、La Realプレス隊に蹴らされる場面が多かった。。

オリバン

しっかり守備で戻りながら、何度もサイドを駆け上がりタフネスを見せた。アマトがあんまり外を回る彼を気にしていなかったのが可哀想だった。

A.サンチェス

基本的に低い位置で構えていて攻撃参加は限定的。後半鋭い運ぶドリブルで持ち上がり、前線にボールを届けた。長いパスで攻撃を組み立てるのが得意にも見えないし、高い位置でプレーした方が持前のテクニックが生きて良いんじゃないかと思った。一方守備ではスピードと予測を生かしてDFラインの裏までカバーした。

S.セビージャ

流石の配球。A.サンチェス同様、もう少し攻撃の時上がっても良いんじゃないかと。

久保 建英

クイックな仕掛けとガツガツいく守備。ソシエダが結構人数を掛けて守ったので、最終ラインを崩すには至らなかった。

ダニ・ロドリゲス

プレス、プレスバックと攻撃以外にもかなりの働き。攻撃面で色気のあるプレーはない代わりに受けると叩いてすぐまた出ていく。攻守のリンクマンである彼がMallorcaのトランジションの強度の高いサッカーを支えている

守備では鬼の二度追い三度追い。ゲバラもCBもチェックするスーパーな働き。

アマト

あんまりボールに寄ってこず、絡めなかった。大外から鋭い仕掛けを見せたが、アリツに止められるかルノルマンのカバーが間に合うかでチャンスメイクできず。速さと巧さは観た。

ムリキ

後半攻守にエネルギーが落ち、特に守備ではプレスが機能せず、アンカーを経由するビルドアップを赦した。疲れが見えた。

(途中出場)

ジャブレス

テクニックを見せたが、2トップへのクロスが攻め手の大味な4-4-2と化したマジョルカでは少々浮いた存在だった。細かく繋ぐサッカーのが生きそう。

ホッペ

良く動いていたのが見えたが、クロスが合わなかった。攻めが分かりやすくなってしまっていたし。

イガンイン

高い位置で受ける事があまりなかったのでそんなに怖さが無かった。フィジカル強そうだからゴリゴリ来た方が怖そう。キックは上手いけど。

ババ

捌きほんと上手くなったなあ。然しこの時間でババ、ミドルによる一発を期待したのとサンチェスが相当疲れていたということなんかね。

G.ゴンサレス

目立った印象は受けなかったが、ぎこちなくもなかった。マフェオは鉄板かもだが、頑張って欲しい。

*La Real*

レミー

このところ安定感抜群で文句ないです。ボール出しも流石。

エルストンド

いるだけで守備とボール出しに安定を生む。速さではアマトに敵わないが、ぶち抜かれてもドリブルでボールを大きく離せばルノルマンのカバーが間に合うし、ほぼ読み勝っていて危なげなかった。

ルノルマン

ビルドアップで工夫が無いのはご愛嬌。隣のアリツに助けられた。逆に守備では広いカバー範囲で皆を助けた。ムリキにも簡単にはやらせない強さ。

パチェコ

いつもよりはビルドで貢献できず。全体で前から捕まえにくるマジョルカ守備が素晴らしい。

ゴロサベル

思ったより久保にやられなかった。この人の1対1の強さは日によってまちまちです。

ゲバラ

球離れが悪かったり、相手が受け手に寄せてきているタイミングでパスを出すなど判断が良くない場面がちらほら。また、相手の嫌な位置で受けられず捌きにもあまり余裕が無かった。スビとイジャラの調子が良いので頑張って喰らいついて欲しい。

シルバ (goal : ①)

硬直した状況下で値千金の先制点。ダイアゴナルランでゴール前中央の密集に突っかけるワンツーだったが、中央にいたオヤルサバルの背中側を使うアイデアと、メリーノのダイレクトでの返し、シルバのトラップの精度のすべてが良くて綺麗に繋がった。最前線に右はポルトゥ、左寄りにはソルロス、その外にゴロサベルと人数を掛けていたのでDFを横に割ることが出来ていた。

メリーノ(goal : ③,assist : ③)

1G1Aの活躍。この人の空中戦の強さほんますこ。先制点を生んだアシストも、膠着した展開をこじあけるのが針の穴を通すラストパスだったことで嬉しくなった。

ポルト

アリツがそこまで上がらないのもあって、この試合は主に繋ぎを担った。ゴール前での精度はポルトゥって感じ。

オヤルサバル

マフェオに止められる場面も多かったが、積極的な仕掛けがチームを押し上げた。抉って良いクロスをうったけど飛び込む選手がいなかった。

守備では戻ってゴロサベルを助けた。

ソルロス

今まで中央にどしっと構えていることが多かったが、この試合は外に流れてプレーすることが多かった。相手DFが中央に固まらないのが大きい。Mallorcaはソルロスの空けた中央に外や後ろから入ってくる小兵アタッカーを掴まえ辛そうだった。また、流れて動きながら受ける事で、後ろからのボールを受ける回数が増えた。脚とテクがある分このスタイルも良いと思う。相変わらずパスが正直すぎて引っ掛けられるのが残念。

(途中出場)

スビメンディ

自分の絡まないところでボール出しをさせる時のマークの引き付け方がゲバラより巧いなと思った。勿論コーチ陣の刷り込みがあったかもしれんが。自分が少し離れてMallorca前2枚に長い距離を走らせることで、CBの持ち上がりを引き出した。

A.ソラ

守備で他の味方から浮いてる時があって、守備の網を広げないポジショニングを身につけて欲しいなと思った。変な位置で捏ねて引っ掛けるときもあったし何か奔放だった。

ナイス

Osasuna戦に引き続き良い縦突破を見せた。守備も精力的にこなした。

スベルディア

ソラと比べるとやはり守備でのポジショニングと安定感はうわ手と感じる。

イジャラ

短いが確実に出番増えてるべな。IHならグリディじゃないんだね。

 

Mallorcaの前半はLa Realのビルドを、キーマンの両IHを厳しくマークすることで阻害し、苦し紛れに繋いだところを中盤で奪ってショートカウンターという狙いが成功していた。

窮屈な展開からもこじ開けたメリーノ+シルバのタレントに感謝。そこまでマークがきつくなかったにも関わらず組立てで十分な働きが出来なかった4バックのところはもっとアグレッシブに取り組んで欲しい。プレー選びが消極的だし、位置取りも静的。

Mallorcaは追いかける展開でFW2枚へのクロスゲーを選択したが、前半の攻撃の方が怖かった。 A.サンチェス、ジャブレスと技が光るカードを切れる分、彼らが生きるような、流動的な形も観てみたい。組合せ次第で色んな戦い方ができそう。

21-22 LaLiga第29節 レアル・マドリー対レアル・ソシエダ(2022.3.5)

※試合の大勢が決まってしまった前半終了までを観返して書きました。

やってきましたマドリー戦。相手も日程きついのは一緒だけど、戦力劣る強豪とやるときはできればコンディション高く臨みたいもんだけど、ごねても仕方ないっすね。

速いアタッカー陣にどれだけ粘れるか。願わくは昨季の対戦のようにある程度ボールを持てると嬉しいんですが。ベルナベウはいつもシックでかっこいいですね。himnoも清廉な賛美歌って感じで一体感ある。

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◇雑感

すごく押し込まれた印象。試合開始から攻め込まれたのはそうなんだが、それだけでなく途中から自陣深くとはいえ折角奪ってもプレスがきつくてカウンターすら撃てなくなり、前半終了時点で2-1とされてそのまま消沈。敗戦の一因であった、”何で奪った後ボールを出せなくなったか”を見ていけたら。

◇先発紹介

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*Real Madrid*

良い面子だあ... もっと落としてくれても良いけど、強いチーム相手の実戦がLa Realの成長に繋がると喜びたいです。EL争い残るためには少しでも勝ち点積みたいってのも山々。。

*La Real*

パチェコとイジャラが個人的サプライズ。右サイドSB並べるってビジャレアルのペドロサSHみたいっすね。

DFラインは右SB以外、シルバ、メリーノ、オヤルは連戦だがマドリー相手に面子落とせるわけもなく。


◇交代、構築変更

*Real Madrid*

’77

ロドリゴOUT、アセンシオIN

右WGを入替え。

’82

②ヴィニシウス、マルセロ

モドリッチ、セバージョス

マルセロは元気に仕掛けてた。爆発的な加速力は衰えても駆け引きが巧い。セバージョス久々に観ました。落ち着いてた。もっと出て欲しいけどなあ、ライバルも多い。

’84

ベンゼマ、マリアーノ

⑤カルバハル、L.バスケス

ベンゼマ乙、カルバハル乙。2人ともいつまでも一流だわ。マリアーノは立場厳しいっすね...

 

*La Real*

'HT明け

①シルバOUT、ナイスIN

パチェコOUTラフィーニャIN

このところ器用の続いていたシルバを交代。ナイスは右WGに入り、サルドゥアを右SB、スベルディアをCBに。

’64

③サルドゥアOUT、アリツIN

④イジャラメンディOUT、スビメンディIN

SB、アンカーを入替え。右サイド守備の強化と、イジャラは疲れが見えた。ここで出てくるのゲバラじゃないんか。

’80

⑤イサクOUT、ソルロスIN

イサク乙。ソルロスはサイドに流れて抜け出したが、イサク同様フィニッシュまでは至らず。ナイスが怪我でいなくなってたし、守り疲れてか出ていける選手も残っていなかった。


◇攻撃

GKのレミーロまで寄せてくるマドリーの前プレ。ソシエダのビルド要員は4バック+アンカー、GKの5+1名に対し、マドリーは3トップとIHを一枚出して4名。

この試合のLa Realは意識が守備に寄りすぎ。奪って落ち着けた時、良いチームなら守備時の圧縮から広げて攻めにかかる。だが、この試合はキープした時でさえ広がらずジョギングして、皆いつイサクに蹴るの?て感じ。1枚で収まるわけなかろう。そして収まったとてあんたら走ってないから間に合わんくてイサク単騎対Madrid大勢の図になるんだろうが、甘えんな。

サポート行かないところは先月イマノルが怒ったとこなんですがね...

 


◇守備

かなり中盤ラインとDFラインを近く設定する4-4-2(被ボール出し後は4-4-1-1)ブロック。ただ、Madridがボールを下げた時にラインを大幅に上げるので、バックパスをさせられればベタ引き感はない。

それを見抜いてか深さを取りにくるMadrid。ボールサイドのIHを上げ、逆サイドのSBに幅を取らせる。La Realの前残りがイサクとシルバだけなので思い切ってCBがミドルを狙えるんじゃないかって位置まで出てくる。

深さを取られた後のLa Realは9-1-1のような極端な守備配置。何となく人がわらわら最終ラインに横に広がってて、ボールへの圧が弱い。バスを駐めたつもりか?

ゴリゴリと人数を掛けて連携、個人の剥がしで前進し、La Realがボールを回収するとその人数で襲い掛かる。

La Realはいかに押し込まれないか、押し込まれたところから押し返せるかが鍵。

 

MadridはLa Realの守り方に合わせて理に適った攻め方をしてくる。

①La Realは中盤ラインが低い。これは人基準でなくて誰もライン間に入っていなくても、兎に角ライン間を空けないという守り方。

→DFライン又は低い位置に降りた中盤から逆サイドのWGに精度、ボールスピードともに素晴らしいロングフィードで展開、受けたサイドのIH、SBが上がり、有機的に絡んで深い位置で安定してキープ。

②この時点でLa Realはほとんどの選手が最終ラインに吸収され、9-2みたいなひっどい状態になる。

 

これだけで今日のLa Real相手にはファイナルサードに10人又は11人押し込める。


◇選手寸評&所感

 

大活躍/そこそこ活躍/普通/あんま良くない/悪い

*Real Madrid*

クルトワ

あんま仕事ない。

カルバハル

1対1でオヤルを完封。全盛期の内田みたいに半身で絶妙な距離感を保ち、身体を入れて奪う。後継おるんか?

組立てで内入って捌けるのうまい。カルバハルは昔から化け物だと思っている。

ミリト

対人の強さはLaLigaでは彼かアイドゥーかって感じか。パス出しがめっちゃうまい人ではないが、中盤が巧いから別に良し。

アラバ

めっちゃ上がってきてた。

F.メンディ

上がってWGをサポートしたり、カゼミロの脇ぐらいの位置で組み立てたりと万能さを披露。

カゼミロ

左右両足でダイレクトで強いパスを蹴るんで捕まらない。

モドリッチ(goal:②、assist : ⑤)

組立てと崩しのアイデアの部分で大きく貢献。

カマヴィンガ (goal:②)

馬力があるので長い距離をがっと出てこれる。クイックな動きでアタッカーのサポートがうまい。あとは捌きがめっちゃ良いってわけじゃないけど浮き球は速くて正確。とはいえバルベルデよか捌きは巧く、彼並みの運動量を誇るエンジンを搭載。

ロドリゴ

シンプルな仕掛けでゴロサベルを翻弄。オヤルサバルの戻りがあっても周りを使われ抑えきれてなかった。クイックで速い仕掛け大好きです。

猛然と詰めるプレスでも脅威に。

ヴィニシウス

先に走られたら止まらない。人数揃えてもしっかり間を縫ってくる。それを可能にするのはMadridの目線を動かすパス回しとパス、動き出しのタイミング・精度、ボールコントロール

ベンゼマ(goal : ⓴、assist : ❿)

スペースがなくても周りとの連携で貢献できる。彼の引く動きと逆にwgの抜け出しを誘発したりとタイミング良く中央を空ける。空中戦での強さも流石。プレッシングもサボらない名手。

20G10AのWの大台、天晴れ🌞

 

*La Real*

レミー

素晴らしいセーブ、球出しがあった。引っ掛ける場面もあったが、GKに戻さなくても良い場面で戻して猛プレスを赦すフィールドプレイヤーが悪い。

スベルディア

サルドゥアがかなり後ろ寄りで守ったのでほぼHV、CB寄りの位置。攻撃ではほとんど出てきてない、勇気を見せろ。

相変わらず手癖が悪くて、PKかもって場面が。怖い。

ルノルマン

超人的な反応で度々チームを救った。

奪ってから攻撃に繋げられると最高。

パチェコ

1点リードした展開の中27分、30分と立て続けに縦パスを引っ掛けてしまう。2つともそんな難しい場面ではなかった。何となく今日は後ろから出せないんじゃね?て雰囲気が出た気がする。

良い潰しや往なし、フィードもあったけど。

ゴロサベル

内側をうまく使い、組立てで中盤を助けたのは素晴らしい。左でも遜色なくプレーしてくれるのは嬉しい。てか、中入るのが好きな彼は左の方が楽しそうまである。

ロドリゴをもうちょい止めて欲しかったという気持ちを込めて中間評価。

イジャラメンディ

DFラインに吸収された状態からボールホルダーに寄せに出るタイミングが一流。パスワークを淀ませ、一気に攻勢を挽回。ゲバラやスビにも見習ってほしい。

レミーロのミスキックを引っ掛けられてダイレクトでベンゼマに出されたところ、この人の神がかったスライディングタックルが救った。

ボールコントロールが素晴らしく、後ろの選手でマドリーのプレスを往なせていたのは彼とパチェコぐらいだった。誰か走ってればきっと素晴らしいロングスルーを通したんじゃないかな(妄想) 

シルバ

押し込まれていた分いつもより明確にトップ下のタスクを務め、キープ力といちはやく走り出してもらう準備をする予測で数少ない攻撃を成立させた。もうちょい他の選手がうまくサポートできれば。イサクやオヤルが前に走るだけでなく、全員で押し上げる動きが無いと。何のために収めてくれてるんだ。

メリーノ

兎に角守備に追われた。出ていく場面もあったが、一人で打開しきるタイプではない。孤立していた。シルバと後ろを繋げられたら良かったが、マドリーにしっかり分断されていた。

ポジトラの意識が悪くて、皆で押し上げていこうという意識が見えなかったのが残念。ボール回収後もDFラインに吸収されたままで彼を見つけられなかった。

サルドゥア

ほぼSB的に振る舞った。何度か一人で運ぶ勇気を見せてくれた。ファウルを獲得。運ばざるを得ない状況を作る周りが悪い。

オヤルサバル (goal(PK) : ⑨)

精力的にアップダウンを繰り返したが攻撃面では実らず。攻撃では出し手とタイミングがあってなかった。無駄走りになるのも勿体ないんで、連携で上がっていくべきところと裏へのパスを蹴ってもらう場面とやり分けて欲しい。

かなり戻ってくれて左サイドの崩壊を食い止めようと頑張ってくれた。この試合は守備の人。PKはありがとう。この日は決め撃ち。クルトワにコース読まれたが、厳しいコースに強いボールを蹴ったことで上回った。

イサク

動きは良かったが流石に1対多ではシュートに持ち込めず。個人的には彼は突貫の他中盤に引いてもはがしながらの運び、周りとのワンツーや落としで貢献できるので、引いた時もパスを出して欲しい。

色々やることで相手も狙いを絞りづらくなってくるんじゃない?

 

マドリーの柔軟な攻めが光ったって感じですね。ライン間が使えないなくてもWGの力とそこへの周りのサポートで深さは取れると。ソシエダは下げるのはまだ良いけど、奪ったところから出ていくって動きが全然なくて寧ろ蹴っとけ蹴っとけって雰囲気だったのはどうなのか。後ろ人数掛けてるならもっとWGにボールが出た時の反応速くいけるでしょう。この日のソシエダのポジトラの出来でべた引くのは厳しいなという印象。CBのとこ捨てるのは仕方ないと言えるけど、中盤にもっと制限掛けてマドリーの回しを邪魔したい。

 

ハーフコートゲームならぬ1/3コートゲームです... エリアを攻略しきれなくても外から得点できるマドリーの戦力、流石です。

次戦はもう少し中盤ラインが最終ラインに混ざるんじゃなくて前に出てきて欲しいし、ロングボールがサイドに出た時の反応速度上げて、足を止めて欲しい。

5位~8位かなり詰まっててEL圏争い昨季以上に苛烈です。まだ狙える位置につけてることを幸せに思いつつ、残り上位争いでどれだけ取れるか、応援してます。

21-22 LaLiga第27節 レアル・ソシエダ対CAオサスナ(2022.2.27)

最近心なしかアノエタでの試合多いね。試合前客席で隣り合う両チームのファンが観られ、チーム仲悪くないんかなと嬉しくなった。またまたバスクダービーです。

◇先発紹介

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*La Real*

イジャラ!!🔥 我らのカピタンが今季リーグ戦初先発。CBのパチェコ、WGのジュワラ、マルティンも初先発ですね。

パチェコは今季トップ扱い(第4CB)として数えられながらここまで殆ど出番が与えられておらず、嬉しい今季初先発。出た試合のパフォーマンスは寧ろ良いので期待。WGの2人は前節アトレティック戦で途中出場してた。

*Osasuna*

ハビマル観たかった...。中盤3枚は屈強な面子、ブラシャナツのプレス強度には気を付けたい。最近よく見るアビラのWG起用に、今季ここまで15戦2Gのブディミルは期待に応えたい。他はほぼ今季の1stチョイスと言えるんじゃないだろうか。

◇交代、構築変更

*La Real*

’58 

①#47マルティンOUT、#10オヤルサバルIN

左WG同士の交代、先制間もなくオヤルサバルがピッチに。後半前からの圧を強めたOsasunaに押され気味だったし、裏を狙える彼の機動力で押し返したかったのかもしれない。

’70

②#37ナイスOUT、#31A.ソラIN

③#4イジャラメンディOUT、#3スビメンディIN

④#19A.イサクOUT、#23A.ソルロスIN

右WG、アンカー、CFWをそれぞれ入替え。イジャラがピッチを出る際の万雷の拍手はemotional。

’81

⑤#18ゴロサベルOUT、#7ポルトIN

ソラが左SBに移り、ポルトゥは右WGに入った。

 

*Osasuna*

’64

①#24L.トロOUT、#18K.ガルシアIN

モンカとダルコを2CHに下げ、4-3-3→4-4-2

’72

②#14R.ガルシアOUT、#11K.バルハIN

③#8D.ブラシャナツOUT、#28J.マルティネスIN

右SH、左CHをそれぞれ入替え。ハビマルをIH以外で観るの初なので楽しみ。

’81

④#9C.アビラOUT、#10R.トーレスIN

右SHを入れ替え。クロスを入れるぞというメッセージを感じる。

⑤#39マヌOUT、#16コテ(J.アンヘルIN

左SBを入れ替え。


◇攻撃

Osasunaはダルコを前に出す4-4-2ライン。前2枚はCBへのプレスは程々にアンカーのイジャラを消す。中盤4枚は結構横並びで前に出てくる。La RealはFWがOsasuna4バックを引っ張り、2ライン間をシルバや3トップが入れ代わって受けに降りてきて、レイオフを使いながら前進をはかる。

La Realは消されたイジャラの脇からCBが持ち上がって前進する(いつもやって)。

執拗に起点にしようと狙うのはOsasuna4-4ラインの間(大外)。大体大外に張るWGが使う。

後半Osasunaが前からの圧力を強め、CBにプレスに来るようになった。CBから前進できなくなりCB→SBの逃げのパスが増える。IHが大外近くに流れ、サポートしたが低い位置で人数を掛ける分、奪われた際にピンチを招いた。

◇守備

La Realはいつものようにシルバを前に押し出す4-4-2。

Osasunaは2CBが開き、その近くにトロ、両SBはそこそこ高い位置を取り、特にマヌはビダルより全然高くて左肩上がり。5つ目が無いぎょしゃ座みたいな感じ。両CBがトロやモンカと絡みながら前進し、前の選手に縦パスを入れてボールを出す。

アビラは基本大外を駆け上がり、ルベンガルシアはマヌやダルコと入れ替わりながら掴まえ辛い動きで連携で崩しに来る。非対称な感じすこ、右のアビラ+モンカはゴリゴリ、縦への飛び出しを狙う。ナチョビダルはテクいけど。

後半Osasunaが攻めに人数を掛けてきてからは、PA内でのダイレクトの繋ぎでシュートチャンスを迎えられた。入ってもおかしくないシュートが何本か。

◇選手寸評&所感

大活躍/活躍/普通/あんま良くない/悪い

*La Real*

レミー

味方のクリアミスからブディミルと競り合った場面はギリギリ。よく先に触った。

パチェコのおかげでビルドの負担が減った。

アリツ(goal:④)

配球のタイミングや位置取りで右からの組立てを支えた。パスを捌くにしても駆け引きすることで相手を外せる。他のSBにも見習ってほしい。

ロビン

自ら持ち上がるのが素晴らしい。後半となりのアリツへの残念な横パスが増えた。守備面安定していたが、アビラに振り切られそうになる場面があった。ファウルで止めたが今となっては珍しい。意表を突かれた感じだった。

パチェコ

圧倒的球出し。ボールを晒し、敵をズラしてアンカーに渡せる。右WGへの対角線のロングフィードも、あの精度で出せるのは彼だけ。

ゴロサベル

再三マルティンの外側から抜け出しをはかった。シルバとのホットラインが開通してた。

イジャラメンディ

位置取りのセンスが抜けている。組立てだけじゃなくてボール出し成功後はアタッカーのサポートに行って壁パスで局面の攻略をはかったりと広範に活躍。

守備も素晴らしい。予測が素晴らしく、インターセプトを何本も決めた。パスの行き先を見極める戦術眼は流石ベテラン。更には空中戦やPA内の守備でも冴えを見せ、出色の出来。ラレアルを応援してきて、一番良い彼を観られた

メリーノ

組立ての時は4-2-3-1のようにイジャラの近くまで引くことが多かった。シルバが前よりでプレーできる一因になった。55分、エリア内でダルコを止めた場面は彼にしか守れなかったと思う。

↓左足小指折れとったらしい...。そこまで鉄人発揮してくれんでも、、

real-sociedad.diariovasco.com

シルバ

組立てをメリーノが引き受けたので、前寄りでプレーできた。イジャラとのパス交換でプレス回避しつつ、ゴロサベルへのスルーパスでポケットを取りにかかった。また、彼自身もポケットのところに度々抜け出す動きを見せた。GKーCB間へのグラウンダーの折り返しで誰か走りこんでればって場面も。

後半はリードを守るため、ボールキープを安定するように動いた。フル出場久方ぶりでは?お疲れ様です。

ナイス・ジュワラ

突破力が凄い。タッチの繊細さと加速力があり、かなり成功率が高い。

ヤヌザイ、オヤルサバルがピッチにいない状況でCKのキッカーを任された。ボールの質良かった。

アンデル・マルティン

守備頑張ってた。よく戻り、臆さず身体をぶつけた。サンセ(Bチーム)でSBをやった経験が生きてるんかな。前半20分にナイスミドル。パンチ力を見せた。

イサク(assist:②)

常にオサスナの2CBに掴まっており、言わば彼らを引っ張るのがこの試合の仕事だったかもしれない。抜け出しをはかろうとした場面は対人に強いファンクルスに封じられた。混戦の中身体を張り、アシストを記録。

(途中出場)

オヤルサバル

途中から出てきて元気いっぱい。運ぶドリブルで左サイドを切り裂いた。

アレックス ソラ

右WG、左SBとしてプレー。豪快な突破を披露した。

スビメンディ

かなり後ろ寄りでプレー。5バックと言っても差し支えないかも。

ソルロス

ビルバオ戦良かったけどこの試合は前線で身体張っただけで最低限。

ポルト

あんま目立たんかったが、ナイスカットでコテにイエローを出させ、試合を終わらせた。

 

*Osasuna*

S.エレーラ

ナイスのシュートを再三セーブ。

N.ビダル

天秤の重い方みたくマヌサンチェスの代わりに後ろ目でプレー。後半上がってきた時はトライアングルを形成する動きでアタッカーらを上手くサポート。

ゴロサベルやオヤルサバルに何度か抜け出されたが、オサスナの守備が左に寄っていたり、中盤が前に出ていたりして一人で広いスペースをみる状況に陥っていた。彼だけの問題ではない。

ネットを揺らした場面は本気で肝を冷やした。弾丸のようなシュートでレミーロの脇を射抜く。

ダビガル

流石堅い。彼にぶち込まれるシーンが無くて何より。

ファンクルス

速くて強い。

マヌサンチェス

単純にドリブルが速く、右サイドを切り裂いた。守備ではナイスやイサクに苦しんだ。

L.トロ

La Real2トップに消されたため、彼を迂回して組み立てる場面が多かった。

モンカジョラ

ボールを受けに下がったりしたが、そんなにパスが回ってこなかった。L.トロが消されてた分もうちょい組立てに関与したい。

ダルコ

よく走り、とりわけプレスで活躍。

チミーアビラ

がっつり守備しつつもしっかり前に出ていく。文字通り気を吐いていた。

ボディフェイントで結構ドリブル突破を成功させていた。クロスの精度も高くて怖い。

ベンガルシア

掴みづらい流動的な動きは突貫性の高いマヌと相性抜群。キックの精度はLaLigaでも有数じゃないかな。自分から仕掛ける姿も見てみたい。

A.ブディミル

弱々しいパフォーマンスに終始。屈強なキケガルが入ってからは存在感が更に希薄に。

(途中出場)

K.ガルシア

競り合いの強さとサイドに流れての貢献でOsasunaの攻撃を牽引。勝手にキケガル隊長と呼んでいる。

J.マルティネス

やっぱうまい。持ち上がれるのが良い。インターセプトもあった。

K.バルハ

左大外でのドリブルで違い。股下にボールを置くドリブルは飛び込みづらく、逆足でも高精度のクロスを上げた。

R.トーレス

キック上手い。

コテ

ポルトゥを身体を入れて抑え込んだ場面、守備うまいなと思った。

 

この試合はボール出しがいつもよりうまくいっていて、そこそこの回数攻めたが、Osasunaの中が堅くて、サイドを突破しても最後のところで弾かれる場面が多かった。サイド抜け出した時のバリエーションが欲しい。なんか力任せなんよな。

アリツのSB器用は当たったと思う。最近失点多かったから、そうしたくなる気持ちもわかる。ナイスは単独で仕掛けられるので、SBのサポートが無くても大丈夫。

試合終了後、両チームの選手がピッチの中央に集まり色々他チーム同士で喋ってるのが印象的だった。割と本拠地が近いし、同じ育成クラブとして気が合うのかもしれない。結構交流あるんかな。個人的にPamplonaに旅行に行きたい!インスタ見てるとNavarra綺麗なとこ沢山あるべなあ。