La Liga2部昇格PO第一戦 レアル・ソシエダ B(サンセ)対FCアンドラ

La Liga Segunda BグループA、B各上位3チームによる総当たりを1位で突破したサンセ、昇格トーナメント(2回勝てば昇格決定)初戦の相手はFC Andorra。ピレネーの麓で割とご近所。FCアンドラと言えば、バルサのピケがオーナー務めてますね。ピケ就任時にガブリエル・ガルシア(元バルサ選手(1999-2006))が辞めさせられたみたいですが、不仲なのか何なのか。ガブリ、全然知らないなあ…容易に俄かサッカーファンが露見。

また、アンドラ公国と言えば、ホアキン・ロドリゲスが自宅を構え、ピレネー山脈を普段の練習場としているそうですね。いつぞやのTDFピレネーステージで紹介されてました。

試合会場はEstadio Francisco de la Hera, Almendralejo。エストゥレマドゥーラ州バダホス県に本拠地を置くエストゥレマドゥーラUD(Union Deportiva)のホームスタジアムみたいですね。

5/15(土)20:00キックオフ。ほんのちょっとだけ観客入ってます。

 

 

※すみません、アンドラの選手全然わかりません。交代や選手名言及なしでお送りします。

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スターティングイレブン

(守備)

相手DFラインをある程度自由にさせる守備。アンドラはCBがフリーで運び、アタッカーのレイオフ→受けた中盤が前に展開という流れで目線を動かす攻撃を展開してくる。

アンドラはボールがバイタルに入るとかなりの人数が駆けあがってくる。単純に迫力があった。細かく繋ぐというよりは、ピッチを広く使い、どんどんゴール方向に進んでくる攻撃。狭く走るソシエダの外を走ったり、3人目の効果的なフリーランニングが多く、ソシエダに脅威を与えた。また、両SHはビルドアップには加わらず3トップの両ワイドと化して高い位置に張り出し、ソシエダの両IV脇を効果的に使っていた。ソシエダWBは空いてビルドに対して最終ラインの前方で構えるので、1stプレッシャーには間に合わない。

(HT)

4-2-3-1変更後、相手のDFラインにもプレスいくようになる。特に相手GKまでプレッシャーに行く場面は前半ほぼ見られず、寧ろハーフライン付近まで楽にCBに運ばれていた。攻撃も奥までいっていなかったのもある。後半は攻め込んでハイプレスという好ましい立ち回りができていた。

(延長前)

一人減ってもスタイルを変えないアンドラ。4-3-2のような形で普通に攻めてくる。ただ流石にソシエダ最終ラインを脅かすには至らず。

(延長後)

2人欠いても相変わらずよく見るカウンター一発じゃなく、普通に攻めてくる。ハーフライン超えて、ファイナルサードには入らんぐらいの位置でGKが蹴りに来てた。点取って勝つ気満々。レギュレーションでPKないんだっけか。

 

(攻撃)

アンドラはサンセGK(ショートパス)に対しては1stライン4枚+1(アンカー番)のハイプレス。同点ゴールもグラウンダーで繋ぐゴールキックに対し、嵌め込み、引っ掛けた流れから生まれたファウルゲット→直接FK。

ロベテとナバーロは頻繁にポジションを交換していた(大外⇔中より)。

また、アンドラの1stライン、2ndラインの距離感が良く、両IVが持ち上がったり、ソシエダ中盤の間受けはほとんどシャットアウトされていた。この2ラインで奪って、そのまま彼ら+その他上がりでショートカウンター→得点というのがアンドラの狙いであると感じた。(ただ、その狙いに対してはソシエダも後ろに人数を残しているため、決定機はあまり作らせなかった。)

その反面、アタッカーが中盤で受けやすくなっていたが、アタッカーが引いて受けても押し上げが遅く、効果的な攻めにつながらない場面が散見。

(HT)

4-2-3-1変更後、後ろの4枚が開いてビルドアップ。相手は1stラインに3枚持ってくるも、前半ほど人に厳しくこなかった。→相手ファイナルサードに進入できる回数が増え、両SHを起点とした攻めを展開する。前半アンドラに攻められていたミラーのような展開だが、ソシエダはショートパス主体で攻める点で異なる。アンドラは中長レンジのパスを楔に使うことが多かった。ナバーロの交代で入ったガリードは、終始気の利いたプレーを見せていた。自分で突っ走らずトライアングルを意識して連動して攻めたり、キープして味方の上がりを待ったり守備に走ったり。

(延長前)

一人少ないアンドラはハイプレスを仕掛けられず、ソシエダ最終ラインはアンドラ2トップ脇からある程度自由に運ぶ。ただ、それでも引かないアンドラ、いける時はソシエダCBにもプレスをかけて決して引いてカウンターをしない。

後半同様、バイタルまで運べても相手DFラインに掃かれるかあと一歩繋がらない場面が多く、決定機を作れない。

(延長後)

二人少なくても引かないアンドラ。3枚でプレスに来る。流石にライン間の間延びはものすごいが、あくまでボールへのプレッシャーを選択か。

 

 

<得点&交代(ソシエダ)>

7’ ⚽RSO 1-0 FCA

アンドラエリア内でハンド→PKをナバーロが沈めて先制。

右サイドからのスローインをサイドチェンジ、左で開いて受けたロべテがカットイン、パス交換でエリア内侵入してわちゃわちゃ→PKゲット。

 

36’ RSO 1-1 FCA

ソシエダショートパスによるゴールキックからの流れにハイプレスを嵌めて繰り出したショートカウンターで得た直接FKを沈める。ペナルティーアークすぐ左後ろ。

壁は跳ばず。跳んだらワンチャン届いてたんでは?というところをボールが通過。後ろに寝させて跳んどけ!w

 

'49 G.D.サラテOUT、ブラスコIN

G.D.サラテは負傷交代かな。まあまあ痛そうにしていた。

4-2-3-1に変形。ブラスコがRSB、前4枚は1トップにカリカブル、2列目左からロべテ、ナバーロ、アルカイン。ピボーテはペチャロマンが左、オラサガスティが右かな。

 

’62 カリカブルOUT、ソラIN

  アルカインOUTヒメネスIN

ソラはアルカインのいた右SHへ。ヒメネスは左SHに入り、ロベテがトップに。

ようやく暗くなってきた。ヨーロッパどうなってん??

 

’66 ナバーロOUTガリードIN

今日のナバーロのパフォーマンスは、うん…末尾でぶつけておきます。ガリードはそのままトップ下に。

 

’81 アンドラ1名(マルティ・ビラ)退場(イエロー2枚目)

 

’90 エスクルディアOUT、アルダソロIN

ヒメネスLSBに、アルダソロはLSHかな。

 

’101 アンドラ選手(パストール)一発レッド

相手選手の前向きのカットからボールを運ぶが、カットのプッシュが大きくパチェコがクリアに行く←アンドラ選手スライディングで阻止に行く。削ってレッド。

 

’112 ⚽RSO 2-1 FCA    ロベテゴール 

パチェコの手前で弾むロングボールに、マーカーの前に入ってエリア内まで抜け出す。追随するDFを中への切り替えしで躱し、グラウンダーでニア抜き。 

 

(感想)

・とりわけ、後半のブラスコ投入+4-2-3-1への変更で息を吹き返したソシエダの攻撃。両SHの突破が基本の攻め手。

・ナバーロのパフォーマンスにブーイング。基本足元にボールを落ち着けてから仕掛けたがる彼を経由することで攻撃が鈍化。得意のドリブルにもキレがなく、はがせない。守備も強度に欠け、役に立ってない。チーム得点王だか知らんが10番背負ってピッチに立つ君はちゃんとやれ。

・延長戦始まった時気づいたら暗かった。これはPais del sol。

・延長100分くらいすっげーカクカクした。ひどいときはもうカクカクすらせずジャンプした。Footters頑張ってくれ。

・延長は点の取りたいアンドラと、リスクはあまりとらず、その上で戦うソシエダの構図。アンドラのファイトスピリットと人数少なくてもサッカー成立させる強さには感嘆。 

・ロベテのゴールの他、ガリードのとソラのフルスイングぐらいしか決定機なかた

 

ともあれ勝ち残りおめでとう!!今日の夜中、めちゃくちゃ楽しみにしております。

Aupa!🔥🔥