第一戦に引き続き、エストゥレマドゥーラUDの本拠地、Francisco de la Heraでの一戦。客席8割強は埋まってるイメージ、10:1ぐらいでアルヘシラスサポが多い気がする。アルヘシラスはカディス県のクラブのよう。ムニシピオ(アルヘシラス)のその位置やジブラルタルと同湾を挟んでお隣。なんとも覚えやすい。まじでアンダルシア。
(余談)ユニフォームの色合い、かなりアトレティコに似てないか?襟と半パンが青い。上は赤と白の縦縞だが、アトレティコ(20-21)はどっちかというと赤基調なんに対し、アルへシラスは白基調。
主力の左CBパチェコをトップチーム帯同で、中盤、それもアンカーをよく務めるオラサガスティを欠く。
アルヘシラスの1トップ、ロメロ選手、小柄である。上背はラウタロより小さく、サビオラぐらいな印象。線も細い。偽9番ぽい動き、小回りが利いて周りを使うのもうまい。サイドにも積極的に流れる。
(前半)
※なぜかFoottersの映像前半45分が消されており、リアタイ時の朧気な記憶で書きます。
アルヘシラスは4-1-4-1、サンセは4-2-3-1。しかしサンセは攻撃時はドブレピボーテの
一角がアンカーの役割を担う、単純な4-2-3-1とはまた異なるビルドぶりであった。
アルヘシラスのインテリオール2枚は10番タイプでなく、攻守に動き回って、特に7番のラウル選手は前目な位置取りでセカンドトップのような役割を担っていた。
サンセはDFラインからグラウンダーで繋ぐビルドアップを心がけるも、中々前線に良い形で入れられない。アルヘシラスはしっかり人をケアしてきて、球際の強さで進軍を阻まれカウンターというやり合いが続く。
サンセのチャンスはサイドに流れたロベテに入れて、彼が前向いて仕掛けるシーンが多かった。この頃キレている彼。また、ソシエダアタッカーの中では当たりが強いアルダソロがキープして時間を作ってチームを助けていた。
一方もう一人の崩しのキーマンと期待されるべきナバーロのドリブルだが、距離感の良いアルヘシラスの対人守備にうまく抑えられていた。彼、巧いんだが爆発的な加速力がないから振り切れない。また、当たりに強くないため、しっかり寄せられた時の活躍が限定的に思える。来季サンセで2部、また、昇格時にプリメーラでプレーする際に、この辺りの課題をどう克服してくるかは注目していきたい。勿論ドリブル突破以外に色んな武器を身につけてくれれば然程重要なことではないとも思う。
アルヘシラスは、繋ぎに拘らず、早い段階で中長距離のパスをサイド深くに入れてくる。足のある選手、当たりの強い選手がいて何度もサイドを深くまで侵入される場面があった。右SBに対人守備に優れたブラスコを入れているのはこの辺の理由がありそうだし、実際彼の屈強さがCBのウルコとアランバリを助けていた。
(後半)
<攻撃>
アルヘシラスは4-4-1(ラウル)-1(ロメロ)で守るので、CBは余裕がある。前半も似たよーなアプローチだった(多分)。奪った後のトランジションの応酬になり、サンセも前半より細かくつなぐより速い攻撃が目立った。
<守備>
やはりサイドからチャンスを作るアルへシラス。右SBアルカサル、速い。中盤の競り合いでも強さとキレはアルへシラスの方が上でなかなかボールを奪えない。
(延長前半)
改めて繋いで攻めるソシエダ。足も動いている。
(延長後半)
一点リードしても引かないサンセ。ペチャロマンがロメロに追いすがり、後ろから倒したシーンはPKかと思った。ロメロが倒れたルーズボールをダイレクトで蹴り込んだカニジャスのシュートはほんの僅かの差でバーに嫌われた。非常に危なかった。
また、スローインを相手を背負って受けたカリカブルが3人を振り切ってゴール前に行った場面はこの舞台では規格外のものを感じた。一瞬のスピードと器用なターン、身体の強さとアクションのタイミングの良さ。勿論75分に入り、比較的コンディションがフレッシュだったというハンデはあった。
〇試合動向〇
’50 RSO 0-1 ALG⚽(左SBエスペホのクロス、ファー寄りの左SBエスクルディアがオウンゴール。)
引いて受けに来たCFロメロ、フリーで受けてターンし、右サイドに展開。右サイドの突破を左SBエスクルディアが止めるも、奪った後のパスを1列前の左SHナバーロへ、敵が寄せに来ているにも関わらずデカいトラップをかまし、かっさらわれて右インテリオールのラウルから被アーリークロス。中には両WGのアルメナラ、リナレス+CFロメロの3枚。クロスは流れて左SBエスペホ、ダイレクトで中へ。アランバリがタッチラインに跳ね返すも、これをまたもエスペホがダイレクトでクロス→上3枚を超え、ファーで周りに敵のいないエスクルディアへ、対応を誤り頭でゴールへ流し込んでしまう。
まずはナバーロの不用意なロストはいただけないし、エスクルディアはそんなに難しい場面じゃなかったはず。これが相手の決勝点にならなくて良かった。
’55 アルカインOUT、A.ソラIN。(右SH同士)
エスクルディア…(´;ω;`)
A.ソラはよりエネルギッシュなタイプのサイドアタッカー。いい流れをもたらしてくれ。
’62 ⚽RSO 1-1 ALG アルダソロ、ペナ右奥隅まで抉ってのクロス。CBとGKの間に入れる低くて速いクロス、左CBのフィゲラスが対応を誤りオウン。
相手のミスとは言え、果敢な仕掛けが機会を生んだ。失点後アルへシラスの時間が続いていたので、くっそナイス。リアタイ時凄く興奮しました。
’65 トゥリエンテスOUT、ガリードIN。
ガリードはトップ下の位置へ、アルダソロが一列下がってトゥリエンテスがいた右CHの位置へ。アルダソロ、球際強いb。
'72 アルダソロが攣る。両脚伸ばしてたが、おさえてたのは右。
'75 アルダソロOUT、U.ベイガIN。(CH同士の交代)
ナバーロOUT、カリカブルIN。(カリカブルがCFに、ロべテが左SHに)
ベイガはUDラス・パルマス移籍が決まったため、この試合がラストマッチに。恵まれた体格を生かし、主に潰しとキープでチームに貢献していた。ペチャロマンが右に、ベイガは左に入っていた。
カリカブルさん登場。出場後1分ぐらいでファーストシュートを遠目から放っていた。こちらも立派な体格。
’77 ’79 右SBアルカサル 攣る。79分の2度目は左足を伸ばされていたのがアップで抜かれた。倒れこみつつ動けよ!て感じの激しいアクション。なぜかは知らんがアランバリが伸ばしてあげていた。死闘の様相。
’80 アルカサルOUT、ルイスIN。
ルイス氏はCFに入り、ロメロは右インテリオール、ラウルが右WG、アルメナラが右SBに。右SBの10番、清水東の内田篤人のようですな。
’85 アジェサ、ビッグセーブ
アランバリがマークを離しており、スルーパスに抜け出したルイスとの1vs1を制したアジェサ。両の拳を握りしめて吠えとった、熱い。ただ、この展開は上がっていた相手右SBアルメナラの裏のスペースを突いたロべテの進軍からクロス、カリカブルのトラップが流れたところをカットされたことに始まった。カリカブルはターンしながらのコントロールを試みたが、このトラップが決まっていればGKと1vs1だった。カリカブルはこれでシュート4、5本目ぐらい?まだ出場10分くらい、才能の片鱗を感じる。
だいぶオープンな展開になってきた!死闘死闘。
後半終了、延長戦へ
後半終わって少しすると、コーチ陣も総出で円陣を組んで話し込んでいた。気合十分。
’97 イバンOUT、ペレスIN。
ぺレスは中盤の底に入り、アルマンドは左インテリオールに。
’99 半裸の男、3名の警備員を振り切って乱入。死闘
’101 ロビン、攣る
アジェサからのロングボール処理時。計2分ぐらい試合止まるも何とか戻る彼。
’104 ロビンOUT、カニジャスIN。
11番カニジャスはアタッカーのよう、CBのロビンと交代。ぺレスが左CBに、フィゲラスは右CBに。ロメロとラウルが両インテリオールかな。
’107 ⚽RSO 2-1 ALG A.ソラのカットインに合わせて、マーカーから、ゴールに対してダイアゴナルな動きで右後ろで離れるカリカブル。ターンしながらのコントロール、左からエスペホに寄せられるも体でボールを守り、GKの右を振り抜く。延長前半終了。
’105(延長後半頭) ロべテOUT、アランサベIN。(左SH同士)
個人的には残しても良かったんではと思った。守り切るための交代なのだろうか。
~感想~
・この前の試合、この試合のナバーロのパフォーマンスはそこまで良くなかったのが気になった。より当たりの激しいと言われる2部でどこまでやれるかは、彼のこれからのキャリアでも注目していきたいところ。
・リードしようがされようが、戦い方を大きくは変えなかった。危ない場面もあったが、ボールにアタックし続けることで相手の攻撃を抑え、疲労を生み、さらにはポジティブトランジションで何度もチャンスを生み出した。
・跳ね返し続けたDF陣、本当にお疲れ様です。アランバリは特に、アリツのバックアッパーとして1部での出場機会増に期待したい。
・ロべテ、下半身が強い。スタミナもあって当たりにも強く、上手くて強いアタッカー、最高です。彼やカリカブルのような優秀なFWがいて、バウティスタはどうなってしまうのか。
・レアル・ソシエダを応援して一年目でこんなうれしい瞬間を見れて良かった!!Footters感謝。