バルサと言えばマシア。その頂点に位置するバルサBの試合の備忘録は必須!
初めてBの試合が観られて非常に満足。
※ムルシアの選手わからないです、ごめんなさい。
俺たちの4-3-3。スタメンを見ると名前を聞いたことがあるのはI.ペーニャとDFのO.ミンゲサ、MFのニコ・ゴンサレスとマテウス・ペレイラ、アタッカーのコンラ、コジャド、レイ・マナイに安部。マテウスは幽霊部員と名高いM.フェルナンデスじゃなく、JuveのユースにいたM.ペレイラですね(FIFA 20でみた)、Transfermarkt見ると移籍金8m€?!期待値の高さが窺える。Twitterでよく噂を聞く左SBのバルデ、先発で観たかった。ミカ・マルモル君も一桁番号ということで良い選手なんだろう。
(攻撃)
・みんなクソうまい。やはりバルサ。
・相手の1stライン2枚(4-4-2形)だが、バルサビルド時CBまで寄せてくる。ニコが2CB間に降りたり降りなかったり。一旦突破されるとセットしてライン間を狭くしてくる。
・コジャドがかなりフリーマンしてた。安倍と入れ替わってサイドに張ったりクロース張りに2CBの斜め前まで受けに降りてきたり。ただあんま言いたかないが、コジャドパスはいまいちか?ずれて渡らずカットされる場面が散見。引いてくるのは良いが、展開のパスに精度ないとありがたみ半減。メッシやパプ・ゴメスにG.モレノとこの辺りは総じて上手い。上手いからこその王様。
とはいえ、バイタルで受けた時の崩す力は流石だった。何人かのアタックをひらりひらりとスピードを落とさず躱していくつうメッシみてえなことをしていた。
また、中盤ながら役割的にはトップ下やセカンドトップに近く、前線に飛び出していく事が多く、ギャップ(ハーフレーン)で受けてドリブル突破の他、中盤の位置からどんどん前線に飛び出していた。コジャドが飛び出す時は安倍が少し位置を下げてバランスをとっていた。彼のこの辺りの気の利いた動きは普段から買われているんではなかろうか。
・インテリオール2枚が中盤というよりはトップ下タイプに見える。つまりアタッカーに良い形で入れるのはどちらかというとアンカーのニコやCBの持ち上がりによるところが大きかった。ただ、片側サイドに敵味方寄せといてのサイドチェンジとか、優れたアイデアも見られたが、ムルシア守備もマークはしっかりしていて、バルサがアイデアを見せられない時は攻撃を完結させられない場面も多かった。
後半はマテウスやコジャドがチーム戦術としてニコの隣に降りてビルドアップの安定を図っていたように見える。(前半のコジャドにも同じ動きが見られたが、あくまで個人のフリーマン的動きとしてやっていたという印象)これにより後ろで前半より余裕をもって持つことが出来ていたが、相手はDFラインが高く、また中盤ラインとの距離もコンパクト。易々とはアタッカー達に入れられなかった。後半以降マテウスがニコの脇、ボランチの位置に降りる時間が多かったが、その間は両SHは大外はSBに任せて内側へ位置を取り、パスを引き出す場面があった。
・度々CBがGKに渡すゴールキックをやっていた。
(守備)
両SBが上がるので、ネガトラで危うい場面が散見。中盤の構成がインテリオール2枚が守備がそこまで得意そうでない選手であることも気になる。
攻撃同様、後半開始以降修正があったように見える。前半は特に高い位置をとるバルサSB裏を度々抜かれていたが、相手がポジトラで速攻を仕掛けてくるということを念頭に入れてかDF陣の予防的カバーリングの感度が良くなり、ピンチを未然に防げていた場面が見られた。ムルシアがサイドを突く速攻→奪って逆にバルサが速攻狙う、という場面をよく見た。
<動向>
’23 FCB 0-1 UCAM-MCF⚽ ムルシアの選手のミドル
バルサ右サイドの攻めがカットされる→ムルシア、クリアボールを中盤へ、バックヘッドで繋いで2ライン間に位置していた2トップの一角に渡る→LSBのミカとM.ペレイラに寄せられながらもエリア手前5~10mぐらいまで運んで一閃。
バルサはカウンター対応で、ムルシア2トップの一角は右に大きく流れ、左にはLSHが最前線までランニングしてきており、CB2人はボールに寄せづらい状況だった。マテウスとミカの2枚で何とか食い止めたかったが、やられてしまったものはしょうがない。
’25 マナイ、右ポストを叩くシュート
コジャドやニコが左に流れ、左に両軍が集まっていた中右ハーフレーンで受けたミンゲサがエリア内でムルシアCBと駆け引きするマナイへ縦パス。敵を背中でブロックしつつ左回りでターンして一閃。敵CBに仕事をさせない駆け引き、背後からの縦パスに背負いながら2タッチでシュートまで持っていくボールタッチの上手さと身体の強さを感じた。
(後半)
’45 ⚽FCB 1-1 UCAM-MCF(PK、得点者:レイ・マナイ)
コンラが左サイド、ドリブルで縦に仕掛け相手DFに追い付かれる前に左足でグラウンダーのクロス、マナイの足元に入る。マナイは左斜め後ろから上がってきたマテウスに落とす→ボレーで撃とうとした彼の脚をムルシアDFが斜め後方から削り、PK献上。
コンラの仕掛けは素晴らしかった、相手は防ぐためとはいえまずい対応だった。
’64 ⚽FCB 2-1 UCAM-MCF マナイ、カウンターを一人で持ち込んで得点。
ムルシアがサイド攻撃に詰まり、ボランチかSB?に右大外から同ハーフレーンに斜めに下げたミスパスをカットしたマナイ、ハーフライン手前からペナルティアークまで一人でスピードを落とさず運び、右足一閃。
シュートのタイミングを逃さず振ったのが素晴らしかった。相手CBを直角の鋭い切り返しで躱し、すぐ撃った。キレがあり、スライディングでブロックにいくも間に合わず。右アウトサイドを使い、ダイナミックな、タッチの大きい切り返しだった、かっこいい。身体が分厚く、当たりに強い。
'78 安倍OUT、Gerard Fernandez IN
アタッカー、右WG同士の交代。ペケという愛称があるようで、背中のネームもその表記。バルセロナ県産の選手のようだ。前所属はコルネジャ。暖かい拍手を送られていた安倍、サポには認められているよう。
’81 FCB 2-2 UCAM-MCF⚽ CKからの得点
右からのCKはストーンのコンラを超えてニアへ、ムルシアの選手はゴールを狙わずそらす、ライナー性のそらしをDFとGKの間に許す。ファーポストゴール直前の位置に身体を投げ出したムルシア選手が得点。
見事なそらしだったが、できれば前に入られず先に触って欲しかった。フリーになってた。
’87 マナイのダイレクト、GKがセーブ
PA左で受けたコンラが、ダイアゴナルなドリブルでエリア内ポケットに侵入、エラシコから左足でマイナスのグラウンダークロス→マナイに合うもGK正面
この試合コンラは数々のチャンスを作った。マナイはコース甘かったが、左足でよく枠に飛ばしたと思う。コンラのキレとただ縦に仕掛けるのでなく、斜めに仕掛け、決定機に結び付けた仕事ぶりは称賛に値。一分後の88分に似たようなドリブルを成功させ、マーカーを背負ったマナイがスルーしてればコジャドかその背後にいた選手がダイレでぶち込んでたかも、というチャンスを作った。ここではDF2枚の間をぶち抜き、文字通り異彩を放った。こんな選手を連れてくるバルサのスカウト、恐れ入る。
’90 ムルシア、2枚替え(ATは3分)
(延長前半)
’94 I.ペーニャ、パラドン
ムルシアの右からのCKを直接ヘッドで叩き込まれるも、超反応でセーブ
やばかった、5mないぐらいではないかな。
(延長後半)
頭 ミカOUT、バルデIN(左SB同士)
ニコOUT、オリオル・ブスケツIN(アンカー同士)
’116 コマスOUT、R.ミンゴIN(CB同士)
コマス攣ってたかな
PK
バルサ:×○○×××○○×(コンラ、コジャド、マテウス、ペケ、マナイ、オリオル、バルデ、リエラ、M.ラモス)
ムルシア:○×××○×○○○
I.ペーニャ3連続のちもう一本ストップ、よく止めました。
<雑感>
・保持率はバルサ優勢だったが、攻めっぱなしという程でもなかった。ムルシアは要所を締めていたし、べた引きでもなかった。同点になってからはムルシア引いてたけど。
・ミカが見せたロングスローは飛程、弾速ともにすごい。
・コジャドはいったん足元に止めてしまうのも気になる。トップのコウチーニョみたく、一度流れが止まってしまう。ペドリやイニエスタならすぐドリブル以外の次のプレーに繋げられる位置、マーカーから遠い位置に止めてるだろう。
・コンラのドリブル最高でした。
・PK5人で決めてくれよ...2/5はいただけない。