21-22 LaLiga 第1節 FCバルセロナ対レアル・ソシエダ

昨季は4強相手に1勝もできなかったソシエダ。強豪相手にも力強い闘いが観たい。カンプノウで全然勝ててないんだなあ。C.ベラやX.プリエトがモリモリだった時でさえ勝ててないんだなあ。。いつか勝とう。

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スターティングイレブン

ソシエダはほぼベストメンバー。イサクがコンディション不良、W.ジョゼは8月末のマーケット閉まで、移籍の妨げとなる負傷を避けるべく去就が定まるまではプレーしないんだとか(club-player(ウィリー)間合意済み)。CFWはバウティでなく、ポルトゥが先発。バレンシアからの4M€のオファーを断ったとの報道、COVID-19禍もあるんかもしれんけど、昨季20M€の買取OP付きレンタル(ウルブズ)があったことを思うと、安いなあ。彼はソシエダに来た時6M€で来てくれたらしいから、個人的には4M€で手放しても活躍を思えばクソほど御釣りがくるぐらいだと思うけど。クラブと彼がどっちも納得するオファーが舞い込んで欲しいところ。

バルサは早速新戦力使ってきましたね。エリガル先発おめ。デパイ9番の位置に置いたか。この3トップだと誰がどこに入ってもおかしくないw余談だけどFIFA20でL.スアレスとデパイ最初のマーケットでトレードして、デパイこの位置で使ってたなあ。

適当に報道みてて程度知らずにFDJ負傷って聞いてたんで、勝ち点獲れるやもしれん...て密かに滾ってたんだが普通に先発してたから絶望した。ひどくなくて良かったね、休んでくれても良かったけど。笑

 

~選手交代~

バルセロナ         

’69

①デストOUT、エメルソンIN

②フレンキーOUT、S.ロベルトIN

’82

ブスケツOUT、ニコ・ゴンサレスIN

エリック・ガルシアOUT、アラウホIN

アラウホはエリガルと同じく右CBに入った。

’89

⑤デパイOUT、ラングレIN

システム変更、ラングレは3バックの左に入り、中盤逆三角形の3-5-2。

 

ソシエダ          

HT後 

ヤヌザイOUT、バレネチェアIN

②シルバOUT、バウティスタIN

オヤルサバルがシルバのいた右IHに。バレネチェアがオヤルのいた左WGに。バウティスタはCFWの位置に、ポルトゥは右WGに。

’66

③サルドゥアOUT、ゴロサベルIN

ポルトOUT、J.ロべテIN

バレネチェアが右WGに、ロべテは左WGに入る。ポルトゥは前半からプレッシングでかなり走っていた。お疲れ様。

’80

⑤A.エルストンドOUT、J.パチェコIN

イエローを貰っていたアリツが下がる。ルノルーも貰ってたけどw 

 

プレースキック

バルセロナ         

左CK:デパイ

右CK:ペドリ(ショートコーナー

FK:デパイ(1A)

デパイの弾速の速いプレースキックは脅威だった。コーナーでも鋭く曲がるボールを蹴っていたし、何種類か球種を蹴れそう。

ソシエダ          

左CK:ヤヌザイ

右CK:(後半)オヤルサバル

FK:オヤルサバル(1G )

オヤルサバル、ないしゅー!4点目が入って潰えたが、希望をもたらした。

 

〇攻撃           

バルサがボールを握る。ソシエダは押し込まれるので奪った後も前はポルトゥ1枚。バルサの即時奪回を避けてポルトゥに当てようとして刈られるので、守備の時間が終わらない。速攻せずにバルサの囲みを抜けに行くという手もあるはずなんだが、悪い意味でセーフティー

前半30分に完全なマンマークから人とスペースを見る中間守備に

ポゼッション時はメリーノがSBの位置まで下がりアイエンがWGの位置に上がり、オヤルサバルが内側に入る時間もあった。昨季から左はSBがWGの位置をとり、オヤルが中のレーンに構えるのはちらほらあった。

20分台になるとようやく落ち着いてボールを持てるようになる。ポルトゥに当てようとするのではなく、DFラインまで下げ、レミーロも交えて数的優位を作り、バルサの3トップに対し、4枚で嵌められないようボールを回す。バルサがFDJなどMFを加えて4枚で来るときは、その分空いた中盤のフリーマンを使う。ただ、ボールを出せても前線のマークは甘くなく、特に両WGを中心に戻りが早い。この辺りはグリーズマンブライスワイトduoの素晴らしいところかもしれない。

〇守備            

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相手2CBのところで一人少なく、自軍CBのところで一人余らせるマンツーマン気味の守備。ただし、自分のポジションを大きく離れてまではついていかない。これが全然うまくいかない。

デパイがソシエダの2CBとの駆け引きが上手く、下げさせといて引いて受ける。バイタルエリアで数的有利を作られてしまう。デパイの他、グリーズマンブライスワイトも受けに来て、ソシエダは1列パスを飛ばされることでFDJやペドリへのパスコースを開け、前を向いてフリーで受けられてしまう。

ポルトゥに対し、数的優位の2CBにブスケツが絡むと、簡単にボールが出されてしまう。シルバもついていくが、密着とまではいかない。ブスケツはそのぐらいの余裕があれば最小タッチで捌くので抑えきれない。

いい形で奪えず、取っても蹴り出すかすぐに回収されてしまう場面が目立った。マンマーク守備でピッチを広く使うバルサに広げられているため、取った時に味方との距離が遠いので、基本蹴るしかなかった。

’30 クーリングブレイク

ソシエダ、守り方を変える。まず、両WGのオヤルとヤヌザイがSBへのマークを止め、バルサのCB、IH、SBに位置するよう中間守備をとる。この睨みにより、バルサソシエダボランチ脇を使われづらくなった。また、人とスペースを同時に見る中間守備に切り替えたことで、前半のように奪った時に誰にも出せないとう絶望的な状況ではなくなり、中盤を経由して人のいないサイドに展開したり、下げて後ろから組み立てることができるようになり、ボールを持てる時間が増えた。

ボールサイドのWGは、SBをカバーシャドウで消しながら、詰められるときはCBまで詰めていく。

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ソシエダはとにかく前の選手へのパスコースを切り、バックパスで戻させるように仕向ける。ネトまで下げたら2CBをポルトゥ、ヤヌザイで張る。近場を塞ぐとネトはロングボールを蹴るのでそこでの回収を狙う。開始10分頃まではテア=シュテーゲンのように空いている味方目掛けて蹴ってたんだけど。ソシエダが嵌め切れてなくても蹴ってくるので、相手チームながら勿体ない感じがする。

ただ、マークが外れると、抜けてきた選手につくためにどんどん釣りだされて決定機を招く場面があった。

バルサミドルサードに入られてからは、マンマークを止めて4-5-1や4-4-2のゾーン守備で守っているように見えた。ただ、バルサに囮の動きや落としのパスで危険なパスとビジョンを持つペドリとFDJにフリーで受けられる場面が度々あり、度々ピンチを招いた。一人が出て行った時のスライドがまだまだ。

また、距離感の近いゾーンディフェンスのため、アルバが大外でスペースを享受し生き生きしていた。

~得点~

'18 ⚽FCB 1-0 RSO ピケ(アシスト:デパイ)

ルノルーがバイタルで浮いて受けたペドリを倒し、中央右寄りからのFK、ゴールまで30m程。キッカーはデパイ。デパイはライナー性のボールをゴール前ニア寄りに入れ、ピケがフリーで合わせる。

ファウルを与えたプレーなんだが、マークの受け渡しミス。。バルサ右サイドからのスローイン時、グリジがボールを受けに下がったことで、アイエンはスビにグリジに対するマーク交代を指示、スビは自分のマークのペドリをヤヌザイに頼むも、ここで得意のサボりか極端な絞りによりバルサから見て左サイドを大きく空けることを嫌ってかペドリをフリーにする。ヤヌザイはアイエンにペドリのマークを任せるか、またはスビメンディにグリジを無視してペドリの監視を続けるか指示しても良かったんじゃないかな。バイタルでペドリにフリーで前を向かれてては危ない。

ソシエダはマンツーマンで着いておらず、最初ピケの近くにいたのはオヤルサバルだった。ピケは横並びのソシエダDF陣から少し離れた位置からスタート、最初並走してキックの瞬間にDFの間から抜け出し、フリーで合わせた。行ったぞ!て声をかけてピケに先んじてゴール前に入ってほしかったし、デパイのライナー性のボールに反応できた者もいなかった。ピケに前に入られたルノルーは見送ることしかできず、ボールの軌道に近い位置にいたアイエンは簡単に頭を越されてしまった。巻くボールを警戒し、ストレート系のボールに意表を突かれたような位置取り、挙動だった。

なんなんだろう、マークを決めない横並び。今回みたいにGKとDFの間に速いボール入れられたらまたやられる気がする。普通についてった方が良くない?与えたくなかった先制点。こんな情けない形で奪われるなんて...ピケなんて高くて強いんだから、もっと進路に入るとか邪魔しないと。距離が遠い。

まあ文句ばっか言っててもしょうがないので、次FKでラインを越す速いライナー性のボールが来た時どう対応するのかしっかり見たい。

 / ̄ ̄\ 

    ×

〇〇〇↑〇

ピケ↗  簡単に行かせすぎなんだよなあ。一番危険なヘッダーだろうのに。

 

’45+1 ⚽FCB 2-0 RSO ブライスワイト①(アシスト:FDJ①)

レミーロ→アイエン→ヤヌザイと繋いだところをエリガル、FDJの2枚で奪われ、FDJはエリア脇まで自分で運ぶ。素晴らしいクロスを大外に送り、ブライスワイトがヘッドで叩きこんで2-0。失点後割と闘えてた分、この失点は痛かった。

まず、メリーノはFDJにしっかり寄せてドリブルの足を止めたりクロスの精度を欠かせる努力をすべきだったし、戻りが遅かったせいで元々ファーサイドにいたサルドゥアは、入ってきたペドリが気になってブライスワイトのマークを放棄して中央のヘルプに向かわざるを得なかった。前半終了間際の大事な場面なんだから気抜いてんじゃないよ。

ここでしっかり外に合わせてくるのは凄いですね。

と、ここまで言った上でエリガル、手使ってしっかりヤヌザイ抱っこしてないか?あれはセーフなのか。

 

58' ⚽FCB 3-0 RSO ブライスワイト②

バレネチェアの突破のトライが止められたところからグリーズマンに展開、ここでアイエンが触るもタッチが大きくマイボールにできず、サポートに来たデストに回収され、中盤を経由して左に展開される。PA脇まで侵入され、左に流れて受けたデパイの外を回ったアルバにポケットをとられ、クロス、レミーロが前に弾いたところをブライスワイトにぶちこまれた。

スビメンディがアルバの近くにいたので、ついていって欲しかった。そのマークミスぐらいかな。レミーロも味方の方だったりゴール前以外に弾けたら良かったけどかなり近距離からのクロスだったので難しかった。あとはデパイにポルトゥとサルドゥアの2枚で横並びぐらいで圧をかけ、アルバへのパスで間を割られたのだが、2枚で行くならもう一人はゴールとボールを結んだ線上辺りでも良いのかなあ。パス一本でどちらも無力化されてしまった。

デパイ、偽9してるなあ。そして中に入るブライスワイトとFDJ。

 

’81 FCB 3-1 RSO⚽ J.ロべテ①(アシスト:バレネチェア①)

20歳、19歳の若きgipuzkoaコンビが一矢報いる。アルバのミスパスを右タッチライン際でスビが刈り、近くにいたバレネチェアがドリブル開始。バルサは1stDFが定まらずエリア直前まで運び、絞ったエメルソンの奥にいたロべテが裏に抜けるグラウンダーを受け、左のダイレクトでサイドネットに突き刺した。ポスト近くに刺さるいいコースで、ネトは動けなかった。ロべテはそれまでボールに絡む機会も少なかったが、技術に裏打ちされた素晴らしいミートだった。逆足なのにうまい!

 

’84 FCB 3-2 RSO⚽ オヤルサバル①(直接FK)

ニコがスライディングでボールを刈ったところにロべテの着地の足がきて交錯してファウル。これにカードはねえわ、先にボールにいっているし、ロべテの足が来たのもボールをかき出した後。バルサ2点目起点のエリガル対応のノーファウル扱いといい、不満を覚えるレフェリング。

キッカーとしてゴロサベルとオヤルサバルが立っていて、どっちが蹴ってもおかしくない位置だった。オヤルがライナー性のボールを蹴り、ニコのすぐ外を巻いてサイドネットに刺さる。凄いなあ。今季初得点おめでとう!

 

’90 ⚽FCB 4-2 RSO S.ロベルト①(アシスト:ブライスワイト①)

ゴロスのミスパスインターセプトされ、バルセロナ側駆け上がったS.ロベルト+グリ、ブライスの2トップの3人、ラレアル側2CBの3vs2。

メリーノとオヤルの戻りも間に合わず、右に開いたブライスワイトから水平にクロスを入れられ、グリーズマンの奥でロベルトにぶち込まれる。

走り負けたし、ゴロサベルのワンツー抜け出し狙っての緩いパスもわかるけど、イメージが全然合ってなかったね。悲しいが終戦。望みを繋ぐならこのカウンター対応、走り勝って欲しかった。皆疲れてたかなあ。

 

~感想~

・前半途中までのピケ、エリガル以外マンツーマンは全然機能していなかったが、それ以降はそこそこやれていた。ただ、一度ボールを出されると、1-5-4でも上手に外を使って崩されてしまうなあ。ブスケツやアルバはさすが。

バルサに決められた前半終了間際の2点目と60分前に決められた3点目は本当に痛かった。効果的な場面で点が取れるのはさすが強豪。

・メリーノの球際の強さはとても助かる。寄せられても展開できるし、守備でもしっかり寄せてくれる。依存してしまっていたなあ。

・アイエンにタイミングの良い上がりが何度もあった。うち一つはシルバが出してくれれば一点ものなものもあった。また、守備の競り合いで、小柄ながらグリジに負けていなかった。昨季は自身がなさそうにマーカーに対し距離をとる姿が散見されたのだが、この試合は自分から身体をぶつけていた。

・ルノルーのパスミスが気になった。この辺は経験がものを言うんかもしれないが。ただ、姿勢としてはナイストライ。

・IHで輝くオヤルサバルが観れました。取り分けトランジションの場面でシュートに結びつけていた。

・スビメンディ守備はいまいちなんよな。結構出て行ってというか動きすぎてスペースを与えてしまうことが多い。中央にスペースを生んでしまう場面が度々。

・バウティスタ、CFWとして手痛いのが落としのパスがずれる...

・オヤルサバル、試合通して中々良かった。昨季もうIHでは観たくないとまで思ったが、この試合はあまり消えていなかった。昨季までのシャドー的にふらふら相手DFライン辺りを彷徨う悪癖がなく、中盤としてボールを受けに来ていた。競り合い強いしプレーも丁寧。後半早い時間、何本か打ったシュートが入っていれば最高だった。