21-22 LaLiga 第2節 レアル・ソシエダ対ラージョ・バジェカーノ
ラージョをアノエタに迎えての一戦。ラージョ・バジェカーノはマドリード州/県都であり、スペインの首都マドリード市の行政区プエンテ・デ・バジェカスを本拠地とするクラブ。 同区へのアクセスは、地下鉄でもRENFEでもアトーチャ駅からほど近い。ラージョのユニ肩のライン、表裏斜めに入ったラインに落雷みたいなのがあしらわれてて特徴的。
21-22シーズン、ソシエダからSB/WBのケビンと攻撃的中盤のメルケランスがローン移籍しています。昨季昇格PO決勝のジローナ戦2nd legだけ観ました。アルバロ・ガルシア劇場だったなあ。
監督がビルバオで長くやってたイラオラ。もう監督やってんのか。。82年生まれだからまだ30代、DAZNの英語実況によると今季のリーガ1部で一番若いらしい。現役時代はビルバオらしいハードワーカーだったと思う。めちゃくちゃ試合出てた。鉄人。映像観たが普通に肥えてたなあw
メルケランス先発きちゃあああああ。19-20にメルケランスはイラオラとミランデスで一緒にやってて、シーズン17G14Aの活躍。どっちもギプスコア県生まれらしい。メルケランスが Irún、イラオラがUsurbil。
メルケランスは攻撃的中盤ならどこでもできるのが良いなあ、本人が好きなのは中央寄りらしい。↓MDのインタビュー記事、彼に関心のある方は是非ご一読を!(/・ω・)/
脅威のラインブレイクを見せるアルバロ・ガルシアはこの位置か、守備対応のためカウンターの時低い位置からのスタートになるかもということを思うと、トップの出場じゃなくて少し安堵。まあポジションなんて構築次第で何ともわからんけど。
ラレアルはほぼベストメンバー。昨季ベンチを温めることが多かったバレネがポルトゥ、ヤヌザイといった実力者を押しのけてホーム初戦で先発していることが非常に嬉しい。開幕節での活躍が効いたなあb バレネとオヤルは頻繁に位置を入れ替えていたけど、スタートの位置で作りました。
交代
◎La Real
’75
①#21シルバOUT、#11ヤヌザイIN
シルバ乙。セットオフェンスにはやはり欠かせない一工夫を見せた。ボールを引き出す動きも流石。ヤヌザイは右WGに入り、オヤルが右IHに。2点リードならナバーロ使ってたかなあ。
’80
②#8メリーノOUT、#14グリディIN
③#22バレネチェアOUT、#7ポルトゥIN
メリーノ乙。バレネ乙。昨季はポルトゥとヤヌが変わりばんこが多かったから、2人とも途中投入は新鮮。2人とも同ポジに入る。
細かいところだが、ポルトゥの優しい、素晴らしいラストパスが2回はあり、驚かされた。ギャップ。
’86
④#9イサクOUT、#16ゲバラIN
⑤#12アイエンOUT、#26パチェコIN
ゲバラが左IHに入りグリディが右IHに動き、オヤルがトップに入った。パチェコはアイエンと同じ左SBに。
オヤルがトップに入るの、少なくとも昨季のリーグ戦では見てない気がするなあ。C.フェルナンデスの離脱は痛い。
◎Rayo
’62
①#17メルケランスOUT、#7I.パラソンIN
メルケランス交代残念。右SH同士の交代。
’73
②#18A.ガルシアOUT、#10ベベIN
③#11A.マルティンOUT、#9エンテカIN
④#23O.ガルシアOUT、#21P.シスIN
体力のありそうな3選手を投入。ベベ、検索したらユナイテッドにいたあの。マケダとかオベルタンがいた時だっけな。こんな分厚かったっけ?WG大国ポルトガル。
システム変更はなく、3人とも交代した選手が務めていた位置に入る。
’86
⑤#6 S.コメサーニャOUT、#14Y.カスミIN
O.トレホがボランチに引き、カスミは2トップの一角に。FWとボランチやるって凄いな。澤穂希やM.ジョレンテのよう。
◎La Real
右CK:オヤルサバル
左CK:オヤルサバル(投入後:ヤヌザイ)
SFK:オヤルサバル
61分のオヤルがアリツの頭に合わせたFK、完全にもろたで工藤だったのにディミトリエフスキの横っ飛び一番。オヤルは味方に合わせるボールも今季感触良いと思う。アリツ、細かいステップを踏んでやる気満々で飛び込んでいく姿、実に良かったb
◎Rayo
右CK:メルケランス
左CK:メルケランス
SFK:メルケランス(交代後:ベベ)
CK初手で味方の頭に合わせてきたメルケランス、流石です。普通に危なかった、コースが甘かった分助かった。CKの名手。
攻撃
ビルド時ラージョはあんま前から激しく来ない。ただ、2トップはアンカーのスビメンディをカバーシャドウで消しながらCBに寄せてくるため、あまりスビを使えない。しょうがなくCBからスビを飛ばしてインテリオールや前線に出す場面が多かったが、マーカーカットされ、ピンチを招く場面があった。怖い。rayoには、相手ピボーテの位置で奪ってのショートカウンターを強く意識しているように思う。ピボーテの位置に入ると4-4-2の前2つのラインから二の矢が飛んでくる。
DF2枚でビルドに行く時はそんな感じだったが、ここにアイエンやスビを下して後ろ3枚で作りに行くときは結構安定していた。スビの綺麗なロングボールも見られた。上手くなってるなあ。また、ラージョ2トップが全然CBに寄せてこないから、もっとCBが前進しても良かったかもしれない。ゴロじゃなくてアイエンが下がるのはゴロを上げてオヤルに内側のレーンでプレーさせたいからかなあ。
一方、インテリオールに高い位置を取らせ、スビメンディの周りを空け、スビが受けられるようにする工夫で綺麗にボールを出す場面もあった。ボール出しの形がいくつもあるのはこのチームの良いところの一つだと思う。インテリオールに開かせて空けた内側をWGが使うとかね。
ファイナルサードまで攻め込んだ際のシルバのアイデアは流石で、するするタイミングを見計らいながら上がり、ポケットを獲るシルバにマンチェスター・シティの攻撃を想起させられた。
前半イサクがほとんど前を向いて受けられる場面が無かった。忍者みたいなゴールもあるけど、ドリブルを仕掛けたりボールを触りながらリズムを掴んでいく選手だと思っている。バイタルに引いてきた時とか、出して欲しい場面はいくつかあった。
(HT)
後半は深く攻め込んで、相手のクリアボールを拾い連続攻撃に繋げられる場面が増えた。エリアやゴールラインまで攻め込めると大分違う。シルバの捌きやバレネチェアの推進力が効いていた。バレネはタフですね。終盤に差し掛かってもキレが落ちず、相手を押し込む。
守備
いつもの4-4-2プレス。シルバが前に出る。相手に中盤以上で前向かれるまでは、中盤4枚は横並びにならず人について奪取を狙う。
ラージョはあまり攻撃に手数をかけないので、流れを止めずに上げるクロスに後ろからヘッダーが飛び込んでくるサイド攻撃に迫力があった。職人アルバロ・ガルシアのランニングを有効に使う場面も怖かった。また、メルケランスはある程度自由が許されていて、彼が中に流れる時はボランチがサイドに流れて埋めていた。
ラージョのFWはポストプレーより動きながらチャンスを窺うタイプ。
(HT)
2CBが受けるプレッシャーの弱さの割りに位置が低いと文句言ってたらエルストンドが魂の上がりを見せてくれた。敵を上手くかわしていたが、攻めたなあ。得点への気概を感じる。
前半よりF.ガルシアの上がりが増えた気がする。中の選手が屈強なのでサイド攻撃はひやひやするが、流石アリツとルノルー、ありがとう。低いクロスに対するアリツの読みが効いたクリアが光っていた。
ベベのミドルに手を焼いた。実況<No distance' s too far for him. ラレアルの中盤の対人守備はタイトじゃないので、撃たれてしまう。どれか入ってたら泣いてた。
得点
’66 ⚽RSO 1-0 RAY オヤルサバル②(PK)
CKからの流れでラージョDFのクリアが浅くなったところをアイエンがボレーで叩く。このシュートに割って入ったバリウ。ブロックの時リアクションで手を上げてたんだが、この手に当たってPK、辛い。
オヤルの助走最後の一歩ぴょこんと跳ねるPKで、先制。助走の途中でも一度跳んでた。ナイシュー!ありがとう。昨季連続で外した時はどうなるかと思ったが、自信を取り戻したよう。
競り合いで倒れたルノルーがジャンプ後のカテナに着地で顔踏まれてて痛そうだった。あれは痛い。
~感想~
・オヤルサバル、好調を維持。前節も思ったが、バイタルやエリア周りで受けた時、すぐに叩いたり味方を探すのでなく、自分でスイッチ入れて仕掛けてシュートにいく場面が増えた。ハングリーさもあり、かっこいい。ボールタッチも冴え、結構な確率で惜しいとこまでいく。攻撃だけじゃなく、守備で自分でカットしといて、即前走ってボールを受けるとか、とにかく良い積極性が見られる。
・ディミトリエフスキ、凄かった。前半終了間際、オヤルの直接FKからの流れを防いでからがずっと輝きを放ち続けた。こぼれ球の折り返しを押し込もうとゴール前に入ってきたシルバらと交錯して倒れ込んだ時はかなり心配した。気を失っているようにも見えた。
・余談だが82分頃、ピッチに転がった2つ目のボールをボールボーイがくそゆっくり拾いに行く様、肝が据わりすぎてて怖くなった。恨まれそうで怖い。
・イサク調子よさそうでよかった。2点ぐらい決まってもおかしくない場面があった。が、ディミトリエフスキに軍配。
・そろそろアリツとルノルーのどちらかを休ませたいところ。
・バレネ、今季はどんどん先発できるといいね。相手に疲れが見えた後半に特に持ち味のドリブルが生きた。