21-22 LaLiga第3節 レアル・ソシエダ対レバンテUD
アノエタ晴れてる!夕方キックオフの一戦。
前節マドリー相手に3-3の撃ち合いを見せたレバンテとの一戦。モラーレスの閃きやロジェールのキレのあるFWとしての動き、チーム全体のスムーズでテンポの良い繋ぎに驚かされた。斜めのランニングや3人目の動きを生かし、読みづらい攻撃を披露する。フリーの選手の作り方が上手くて、マドリー相手に堂々中央を経由したボール出しを成功させていた。
バルサ戦のように蹂躙されないか不安。チームの調子を見ても撃ち合いに競り勝てる気はあまりしない。守備陣、振り回されず耐えて欲しい。
レバンテGKアイトール・フェルナンデスは前節の退場で出場停止、カルデナスが先発。主力のモラーレスは先発せず、FWはロジェールとカンテロのコンビ。カンテロは背番号29ってことはBの選手なんかな。バルディもマドリー戦は途中出場だったし、そこそこ入れ替えてる。
モラーレス、ベンチから立ち上がって試合見てるだけなのにやたら雰囲気出てる。心なしか出たそうw
一方ラレアル、前節ラージョ戦と誰一人変わってませんね、はい。信頼がおけるメンバーなのでしょうw(特に五輪代表3選手、)お疲れっす。でもレバンテの強さ考えるとメリーノ、スビにDFラインとか、面子変えづらいわ。気持ちは分かるよイマノル。
◎交代
ラレアル
’69
①#10オヤルサバルOUT、#7ポルトゥIN
ポルトゥはそのまま右WGに入る。
’81
②#22バレネチェアOUT、#11ヤヌザイIN
③#21シルバOUT、#29ナバーロIN
ポルトゥが左WGに回り、ヤヌザイは右WGに入る。ナバーロはシルバと入れ替わりで右IHに。今季初出場おめ!かなりプレッシング頑張ってくれるんよな。好印象。
ナバーロは攻守にエネルギッシュなので、展開を変えるジョーカーとしてはR.ロペスより重宝されそう。
④#18ゴロサベルOUT、#2サルドゥアIN
⑤#19イサクOUT、#23セルロートIN
同ポジ同士。サルドゥアは右SB、セルロートはCFW。セルロートもカンパーニャも南ロンドンのクリスタル・パレス在籍歴があるという共通点があるみたい。そなんや。
レバンテ
’64
①#10バルディOUT、#11モラーレスIN
②#29カンテロOUT、#18デ・フルートスIN
レバンテは4-3-3に変えましたね。IHはが右がメレロ、左がカンパーニャ。3トップは右からデ・フルートス、ロジェール、モラーレス。
'76
③#5ルドヤOUT、#25P.マルティネスIN
カンパーニャが底に、P.マルティネスは左IHに。どんどん攻撃的な布陣になってくなあw
攻撃
レバンテは4-4-2の形で守るが、前節のラージョと同じく、1stラインの2トップはCBに積極的に圧を掛けに来ず、スビメンディを消している。ラレアルのアンカー対策としてリーガ全体で流行ってんのか?w 自由に持てる最終ラインでボールを動かしながら、ボール出しの機を窺う。焦って無理に前につけようとせず、じっくり回して受けられる選手を探してパスを送ることで、ポゼッションは安定していた。
メリーノが前節に続いてインテリオールの位置から引いてビルドをサポートに来てくれることが多かった。引いてきたメリーノに中央の「へそ」の位置を任せ、スビがサイドによってSB、WGとの三角形でボールを出す場面もあった。中盤の底としても振る舞えるメリーノはやはり貴重な存在。
メリーノが下がってきて4-2-3-1的になったり、2CB脇まで下がる場面がちらほら。アイエンもルノルーもそんなビルド巧者じゃないので、彼が左にいることが非常に助かる。ゴロサベルを上げてアイエンを左HVに入る3-5-2的形になることもしばしば。後ろが3枚になる分、ボール出しに安定感が増す。高い位置ではゴロサベルの方がサルドゥアより起用。オヤルと入れ替わって内側のポジションをとったり、パスandムーブで使う側にも使われる側にもなれる彼はトライアングルの一角として優秀。
レバンテが中央を締めており、イサクがサイドに流れる時間が多かった。中央に怖さが無くなり、サイド攻撃に迫力が出ない。クロスのタイミングでもソシエダはカウンターを恐れてか中に人を送り込まず、中バレネ一枚なんてことがあった。そりゃ上げれんw
レバンテは結構最終ラインが深い位置。イサクを警戒しているのかもしれない。イサクの裏抜けを使えないのは痛いが、その分中盤守備の網目が大きいので、シルバらが前を向けるシーンが多かった。
時計の針が進むにつれ、レバンテは点を取りに来ていてかなり攻めに人数を割き後ろにスペースが生まれた。いくつかシュートシーンを作ったが決められなかった。
守備
前節と同じくシルバがイサクと並ぶ4-4-2プレス。レバンテは保持時はラドヤがアンカー、メレロとバルディがIHの位置で横並びの4-3-3的になってる時間がある。
周りの選手を抑えに行くマンツーマン守備が結構
レバンテはロングボールの精度が高い。絞るラレアルの守備網に掛からないところまで大きな展開で飛ばす。GKカルデナスもかなりロングボールの精度が高い。
レバンテは一見Wボランチだけど、ディフェンシブなのはラドヤでメレロは結構攻撃的に見えるんよな。前の方にいるし。非保持時はフラットな4-4-2寄りだけど、攻めの時はメレロが縦に上がって中盤ダイヤモンドの4-4-2ぽくなる。
さらにはボールを追い越す後ろからの上がりが脅威。前半33分、ラドヤが大外に張り出したカンパーニャへのロングボールを蹴り、滞空中に内を駆け上がったクレルクにカンパーニャが斜めのスルーパスをワンタッチで出した場面は特に決定機だった。オヤルがなんとか食い下がってスピードダウンの隙を与えず、アリツ・レミーロが最後寄せた甲斐もあってか失点を免れた。危なすぎた。
(64分以降)
レバンテは形を4-3-3に変え、最終ラインの位置も高く、全体がコンパクトになる。イサクはスペースを享受するも、押し込まれる時間帯も増えた。これは、レバンテの前線の枚数が増え、ソシエダ最終ラインがポジションを下げさせられ、全体が間延びしたことも大きい。
~得点~
’41 RSO 1-0 LEV バレネチェア①(アシスト:シルバ①)
センターライン付近でパスカットしたメリーノから左サイドのバレネに渡る。バレネは中央からのダイアゴナルランでPA左ポケットに走るシルバに、バレネは大外に留まらず中央に向かって斜めにランニング→シルバがヒールでバレネに落とし、ダイレクトでバレネがシュート!ディフレクションでGK反応できず。
急にきた得点。バレネがシルバにつま先付近アウト気味に出したのがワンツーを読みづらいものにした。彼は足の色んなとこでボールを触るのが面白い。バレネ1G1Aですね、飛躍の1年にしてくれb
~感想~
・レバンテエースのモラーレス、ベンチで椅子に座らず、立ってピッチを見つめる真剣な眼差しやウォームアップ中の表情やチームを鼓舞する様子から、チームの勝利を望む強い気持ちを感じる。
・レバンテのロングボールに反応速く的確なマークで対応し続けた両CBに感謝。個人的にアリツかルノルーがこの試合のMOM。この2人がやられていたら勝ち点3はなかった。
・ゴロサベルとシルバの連携が良くなっているように見えた。やはりシルバは周りに味方がいた方が輝く。これからも積極的な上がりで右サイドを活性化して欲しい。独力の突破は無いが、トライアングルパスなどの連携からチャンスを演出してくれる。
・アイエン、今日も悪くなかった!ゴロサベルが上がる分守備的なタスクをこなす時間が長かったけど、競り合いになれば跳ね返してくれるし、混乱に陥る場面もない。モンレアル、ディエゴ・リコを欠く中、彼が良いパフォーマンスを続けてくれていることはめちゃくちゃ重要でありがたい。
・クレルクの思い切りのいい上がり、良かった。オヤルが走り勝てていなかったのでスピードもある。
・ナバーロ、良かった!プレスは走るし終了間際にはカウンターランで一人でコーナーを勝ち取って試合を締めたし、チャンネルをパス交換で破ってポスト直撃のシュートさえ放った。1部でこんな印象的な活躍ができるとは、素晴らしいわ。
前節マドリー相手に3点取ったレバンテを0に抑えたのは普通に凄い!ポルトゥ、ヤヌザイも途中出場でも良い働きを見せてくれてるしナバーロは輝きも放った。メリーノ、スビは出づっぱりだったけど、オヤルは途中に下がれて良かった。あと1点取れてればルノルーに代えてパチェコを出せたかもしれないけど、それはたらればだし仕方ない。ナバーロにバレネ、若手カンテラーノの活躍が嬉しい。