21-22 La Liga 第5節 R.ソシエダ対セビージャ
※勝手に通称セルロートをソルロスと呼ぶことにしますた。30s以下と短い動画なので是非本人の口から読み方を聞いてみてくださいm(_ _)m 語感も悪くなくないか?言い訳していいわけ(ry
✼試合前セレモニー
試合前、地元Donostia(San-Sebastian)のボート競技のクラブチーム、Arraun Lagunakの選手一同がコンチャ湾で争われるEstropadakのコンペティション"Bandera de La Concha"優勝の誉により、ラレアル、セビージャ双方の選手たちに迎えられながらアノエタのピッチに降り立ち、称賛を受けた。
英語版Wikiによると、Estropadakは主にスペイン北部で親しまれているスポーツで、チームはスペイン北部で13人の漕ぎ手と1人のコックス(指揮者のような存在)で構成され、3海里*2往復=6海里(≒11.1km)のタイムを争う競技のようだ。(Wikiなので確かな情報かは知りません...)
サン・セバスチャンのチームが勝つのは実に71年振りなんだとか!おめでとうございます! ピッチには市旗と同じく青と白の優勝旗やイクリニャ旗に加え、空色のtxapela(バスクベレー)を被った可愛らしい少年によって一風変わった形のトロフィーが持ち込まれ、周縁では球状マスコット、チュリンがダブルブレードパドルを手に脇を周遊するなど、賑やかなセレモニーとなった。おめえ、現地でも全くかわいいキャラとしては機能してないんだろ?わかるぜ。「だがそこが良い」と思わせれば勝ち、勝てば官軍負ければ賊軍
~先発紹介~
気を取り直して先発紹介。
勝てる気がしねぇ...などとは思っても言ってはいけない。良いね?
なんなんすかこのセビージャ側の錚々たる面々。これは、4強。ただディレイニーのインテリオールは少し気になる、パスは上手いが。あとクンデがアフロ辞してかなc 俺だけじゃないっすよね
シルバいないけどどうするの?と思ったら4-4-2。ソルロス動き良いしね。今日もメリーノぱいせんに頼りながらなんとかボールを繋いでいく未来が見えた。EL観れてないんですが、Twitter見てるとオヤル疲れてるぽいっすね。ロベテ使うかポルトゥ左に回すか、いっそイサク左なんてどうなんだろねぇ。
主審:マテウ・ラオス氏 おめーか。
◎交代
・ラレアル
'39
①A.イサクOUT、A.ヤヌザイIN
何で前半の内に昨季17得点のエースが下がるかって?負傷交代です...ヤヌザイが右SHに、ポルトゥが1列上がってソルロスと2トップ。
※イサクは大腿二頭筋つまりハムストリングスの一部の負傷とのこと...。
’57
②M.オヤルサバルOUT、J.ロベテIN
左SH同士の交代。疲れもあるだろうからねえ…。この時間帯に変えるのはイマノルにしては英断だったと思う。イマノルは結構選手起用が保守的つうかレギュラーへの信頼が厚いというか。思い切ってオヤルサバルを先発から外す試合があっても良いと思う。
’73
③A.ソルロスOUT、G.バレラ(#41)IN
④ゴロサベルOUT、J.サルドゥアIN
この3枚替えを皮切りに4-1-2-3に変形。純9番がいなくなった。ロベテが中央に回り、バレラが左WGに。インテリオールは左がメリーノ、右がゲバラ。
初先発ながら攻守に半端ない活躍を見せたA.ソルロス、ここでお役御免。代わって入ったバレラは2002年生まれの19歳。昨季レバンテ戦でトップデビューしてたみたいですね。州都ムルシア生まれで、2018年夏にビジャレアルからアトレティコのカンテラに移ったみたい。ラレアルには今夏買取OP付ローン移籍で加入。
バレラ、ワンツーを交えたカットインなどの積極的でエネルギッシュな仕掛けで違いを生み出した。81分のサルドゥア砲、コースも良くて見事だった。
・セビージャ
’HT明け
②E.ラメラOUT、O.ロドリゲスIN
システム変更ですね、4-3-3(4-1-2-3)から4-2-3-1へ。
中盤2列目は左からオスカル・ロドリゲス、パプ・ゴメス、オカンポス。
トップ下で起用されるパプはロペテギの信頼厚いかもなあ。
'59
嫌な方が入ってきた。BOXtoBOXのディレイニーよりより広いピッチカバーエリアを誇る中盤。ドルトムントで観たことがあるが、ディレイニーは低い位置からの正確なパス出しが持ち味の選手だと思う。
'69
④エン・ネシリOUT、ラファ・ミルIN
この試合あまり存在感の無かったエン・ネシリ。昨季はかなり彼にやられたが、アリツとルノルーは流石ですね。にしてもどちらも良いFWなので併用も見てみたいところ。
この試合はネシリよりラファミルの方が怖かったかな。85分のカウンターは死にかけた。レミーロ神。クロスに対して、ヘッドの高さでも脅威となった。
’84
⑤A.ゴメスOUT、K.レキクIN
中盤ダイヤモンドの4-4-2に変形。レキクは左SBの位置に入り、アクーニャを一列上げる。ジョルダンが右SHに入り、オカンポスがFWに上がる。パプが務めていたトップ下はオスカル・ロドリゲスがセット。セビージャの4-4-2初めて見たよ。どの形でも連携が決まり、敵陣深くまで攻め込むことができるのはこのチームの強みですね。
~プレースキック~
・ラレアル
右CK:オヤルサバル
左CK:ヤヌザイ(オヤル交代後)
SFK:オヤルサバル(交代後:ヤヌザイ)
ヤヌザイのブレ球の直接FKはこの試合のハイライトの一つですね。そんなことできたんや...いっつもオヤルかイサクが蹴るから知らなかったよ、恐れ入った。味方に合わせるプレースキックも、サイドチェンジ含めヤヌザイのキックは冴えてました。ラレアルではEl magoと呼ばれてるだけのことはある。
・セビージャ
右CK:O.ロドリゲス
左CK:M.アクーニャ
SFK:M.アクーニャ/O.ロドリゲス
CKをファーに入れ、ヘッドで折り返すなどの工夫があった。D.カルロスやクンデといかにもヘッド強そうな奴を擁しても直接合わせにこない辺りに嫌らしさを感じる。勿論直接中に合わせてくる時もあった。
◆攻撃
DFライン4枚と2CHで繋ぎにいくソシエダ。CHの内片方はCBと後ろ3枚を作ったりそうしなかったり。セビージャは中間守備ながら左エンネシリ、ラキ、ラメラの前3枚に見える。ソシエダCBが持つ時、ネシリ又はラキは背中でCHを消しながらじわじわ寄せる。他2名はCHに張ったり、CB、CH、SBの間の中間ぐらいに位置どったり。皆で協力して出しどころを消すが、特に中央(CH)へのパスコースは優先して切っているように見える。
セビージャのプレスは脅威だったが、中間守備のため速く回せば受け手は寄せ切られるまで時間がある。相手のダッシュを逆手にとって持ち出しで躱して(外して)次に余裕をもってつけれる場面も多かった。ソシエダDFの運びも鍛えられてて偉いよ。また、寄せに来ない時はCBが中盤まで持ち上がる。持ち上がることでセビージャブロックを引っ張り出し、ズレを狙う。
4-4-2だから繋げないんじゃないの?て思ってたけど結構いけてる。2トップがラインを下げる分、2SHが間で受けたり、最前線に張っといて引いてきたり。4-4-2といつもと異なる形でも、中盤の人数が減ったのに対し、ピッチを広く使うことでセビージャのブロックの密度を下げ、ボール出しを何度も成功させた。いつもよりシンプルで攻撃ごとの保持時間は減るも、かえってゴールに迫れていたように思う。セビージャが高い位置からプレスに来る+最終ラインは上がりすぎないという守備構築を取ったからこそですね。
(後半)
ソルロスがトップ下の位置に引いてボールを受け、ドリブルで運んでサイドやポルトゥに渡す場面があった。貴方色々できるんですね。。ロングボールも楽々味方に落としていた。助かる!
73分の3枚替えによりいつもの4-3-3形に戻したソシエダ。ソルロスという放り込めば収まる圧倒的起点を失ったが、アンカーのスビメンディを中心とするパスワークで寧ろボールを握る時間は増えた。これ、セビージャの攻撃の時間を減らし、失点を防ぐための動きだとしたらイマノル監督凄いわ。ボールを持てることで、SBの攻撃参加も増えた。
◆守備
ソシエダはいつもの4-4-2プレス。結構前から行っており、セビージャが横パスやバックパスをする状況では、CBにWGが寄せ、SBにSBが寄せる場面があった。強気ですね。一方、セビージャが2CBの脇などから進軍してくる場合は、4-4-2または中盤ラインから1枚下げて5-3-2で受ける。この試合は前2枚がサイズのあるFWなので、奪った後の起点になってくれるのが大きかった。サポート無くても競り合いに勝ちボールを収めて攻撃に繋げる。特にソルロスは当たりの強さとクイックネスもあり、キープ後自ら持ち込む活躍を見せた。
セビージャは奪った後の回しが速い。斜めのパスで空いてるところに次々繋いでいき、これを止めることは中々できない。逆足のWG2枚は受け手としても非常に上手い、特にパプ。言わずと知れた元アタランタの#10。
ソルロスのプレスバックが凄まじかった。特筆に値。セビージャの中盤としては視界に敵がおらず一息つけるかと思ったら後ろから巨漢が猛然と寄せて来る恐怖。2度追いも厭わないし、ここを潰してくれることでセビージャとしては自慢の熟練MFによるゲームメイクが制限され、結構嫌だったんじゃなかろうか。
(後半)
セビージャのWGは、前半はどっちかというと内側のレーンでパスを引き出すことが多かったが、後半は両サイドに外の高い位置に張らせ、ロブパスでソシエダSBの裏のスペースに出してくることが増えた。ただし2CH又はトップ下のパプがDFラインに下がって作るときはSBに高い位置を取らせ、両SHは内側に入る。
ジョルダン投入後はよりコンビネーションで崩してくるようになった。CHの動きが静的→動的に変化して、トライアングルで攻めてくる。特にCHの上がりはここまでほぼなかった。ボールサイドのSBも上げて攻撃の人数を増やし、いかにも点を取りにきているという時間帯。ラレアルは前半よりもブロックを下げ、受けに回る。ボールはほぼセビージャが握っていた。ソシエダが悪くなったというより、セビージャの連携が良くなり、ビルドのところではめて潰せる回数が減った。
ただ、73分の3枚替えで攻撃時4-3-3にしてからは、フレッシュな足の選手が増えたからか、または受けてカウンター→ポゼッション+即時奪回の意識に切り替えたからか、プレスの強度が復活し、セビージャの攻撃を前めで食い止められる回数が増えた。
73-80分過ぎはメリーノが1列下がり、ゲバラ又はヤヌザイが前に出る4-2-2形。83分を過ぎると前をロベテ1枚にし、4-1-4-1形で守った。プレッシングラインを自陣まで下げ、ライン間を圧縮して守る。
~試合の流れ、得点未遂~
試合開始~前半終了
ラレアルはいつもと違う4-4-2ながら攻撃はイサクとソルロスがしっかり起点として機能し、守備では前からしっかり制限を掛け、拮抗した戦いを見せる。
DAZNの計測によると、支配率はRSO 51:49、パス数189:179、シュート数は5:2。この4-4-2は結構成功だったんじゃなかろうか。イサクもソルロスも引いて受けるのうまいしね。
’26 オヤルサバルPK失敗
アクーニャのバックパスをイサクがカットしたところからの流れ。イサクはセビージャ2CBに突っかけるも、名手2枚のチャレンジandカバーに突破を諦めて下げる→サポートにきたポルトゥとのパス交換後、更に背後のメリーノまで戻す→メリーノはセビージャ左CBー左SB間からの裏抜けを狙うソルロスにロブパスを送る→トラップ際ぐっと寄せたD.カルロスがバウンド後のボールを腕に当ててしまい、PK(オンフィールドレビューによる判定)。D.カルロスはソルロスに当たりに行く時の対応が不注意だった。
オヤルサバルはいつもの助走最後の一歩ホップする蹴り方だが、ブヌのスパゲッティダンスに翻弄させてかGKを外せず、真ん中に蹴って足でのセーブを赦した。せーので飛ぶGKの方が、オヤルは決めやすそう。PK失敗は勿論残念だが、プレゼント的なPKだったのでまあ良いやって気分で眺めていた。ただし、次同じ守り方をするGK相手に決められるかはすごく大事。
後半開始~’59
セビージャが4-2-3-1に変形。ディレニーは本職?のピボーテの位置に下がる。SHに幅を取らせ、ピッチを広く使っているのが効いているのか、ラレアルがイサクという起点を失ったのが大きいのか、セビージャの時間帯が増える。
DAZNの計測によると、59分時点で支配率RSO 46:54 SEVとセビージャ優勢に変わる。
’59~’73
ディレイニー⇔ジョルダンの交代で一層セビージャの連携が向上。セビージャの攻勢が強まる。スタッツもほらとか言おうとしたら、支配率46:54と変わってなくて笑った。シュートは3本(59分)→6本(73分)と短い時間に増えてたけど。パス数は239:275→277:334に。うーん、これも説得力持たせるには微妙。
’73~’83
ラレアルがソルロスを下げ、ベーシックな4-1-2-3に変形。それまでフィルター役に徹していたスビメンディが攻撃で生き生きし、ダイレクトな攻撃から中盤を中心にしたパス攻撃にシフト。83分時点で支配率は73分比で変わってなかったが、パス数が277:334→321→371と少し差が縮まる。(これも説得力微妙ですね。)
’83~試合終了
ラレアルはプレッシングラインをハーフラインより自陣側に下げ、受けに回る。一方セビージャは84分に中盤ダイヤモンドの4-4-2に変形し、攻勢を強める。結構攻め込まれたが、スタッツにはあまり表れない。支配率は試合終了時点で47:53と僅かに挽回。パス数も369:416とこれも僅かに縮まる。
表示されてるスタッツに触れてみたけどあんま定量的説明にはつながりませんでしたw
敢えて言うなら、セビージャは後半に調子を上げたってことですかね。前半終了時のシュート数がRSO 6-2 SEVに対し、試合終了時は11-11。最後4-4-2にして点を取りに来たのは流石強豪。ラメラやディレイニー、ラファミルと新戦力をどんどん使うのもセビージャらしい。
~雑感~
・アイエンがサイド深くから緩急つけた斜めのドリブルでラメラとフェルナンドをはがしてフリーのメリーノに出した場面、感動した。相手の向くベクトルの逆をとってるんだね、巧み。34分、観た試合で初めて微妙な飛程のアイエンのロングスローが実ったのを見たw エリア左寄りでソルロスがバックヘッドで逸らし、このボールをオヤルがイサクに繋いでシュートまでいった(ブヌがセーブ)。
あと開幕からですがインターセプトの意識、縦パスに対する寄せの強度はかなり上がってますね。ないす! 63分には20mは離れたエリア内のポルトゥに糸を引くようなグラウンダーのパスも通した。レジスタかな?
・PKを外したりしたオヤルですが、敵を背負いながら7分のロングボールを受けきった場面、競り合い上手いです。昨季と比べ、競り合う時の球際の強さ、成長を感じる。
・昨季オヤルサバルって中央じゃ輝かんなあと思ってたんですが、今季球際の強さとdesmarqueの上手さで中央エリアでの活躍凄いぜ。プレーエリア、幅が広がっている印象。昨季ジョギングして消えてた時間が長かったのに、えらい違いだね。
・この試合ヤヌザイ守備がんばってました!いっつもdisってごめんよ。