21-22 LaLiga 第8節 ヘタフェ対レアル・ソシエダ

コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのアウェイゲーム!

ヘタフェもマドリード州のクラブで、調べてみるとサンセが当たったADアルコルコンのホームスタジアムとも近いですね。10㎞強ぐらい?で、レガネスのホームスタジアムはその中間ぐらいにある。こちらはヘタフェ本拠地と5㎞ぐらい。どこもプエルタ・デル・ソルからみて南西~南南西ぐらいの位置。

 

今季リーグ戦では初のアウェイユニ着用。あんまし青を着るチームとアウェイで当たってないとかそんな理由なんじゃないかね。試合前、18-19シーズンにローン移籍で加入していたサンドロと笑顔で握手するラレアルの面々に和んだ。

◆先発紹介

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ラレアルはELモナコ戦からの入れ替えは、DF:サルドゥア⇔ゴロサベル、スベルディア⇔ル・ノルマン、MF:ゲバラ⇔ナバーロ、FW:ヤヌザイポルトゥの3枚。日程カツカツですからローテ大事ですね。

 

ヘタフェは中盤ダイヤモンド気味に来てるなあ。横並びのイメージが強かったから意外。昨季の主力に加え、3枚新戦力がいますね。J.クエンカはビジャレアルから、フロレンティーノはベンフィカからローン移籍で加入。アレニャはバルサから、サンドロはウエスカから完全移籍。左SBのM.オリヴェラも知らない選手だったけど、昨季はアルバセテに武者修行に行っていたらしい。ククレジャがプレミアに去り、戻された感じかな。

主審:フィゲロアバスケスさん

◆交代

ヘタフェ

’74

①M.アランバリOUT、E.ウナルIN

②J.マタOUT、J.シルバIN

ウナルがマタと入れ替わりで2トップの一角に。システムはフラットの4-4-2に変わったように見えますね。J.シルバは左SHに入り、アレニャが右SHの位置。CHは左フロレンティーノ、右マクシモビッチ。

 

’84

③アレニャOUT、D.ポベダIN

④D.スアレスOUT、J.イグレシアスIN

ポベダは右SHに入り、サンドロが左SHに移る。イグレシアスはそのまま右SB。

イグレシアスさんはこの夏Bチームから昇格したみたいだね。おめでとう!バジャドリー、ログローニェスのカンテラを経て2年前、2019年夏にヘタフェ加入の選手(現23歳)らしい。

一方のポベダさんはビジャレアルカンテラアトレティコBを経てヘタフェに加入の24歳。どちらも若手ですね。大柄ながらキレのある動きでソシエダの左サイドを困らせた。

 

’88

⑤サンドロOUT、J.マシアスIN

今季チリのチバスからローン加入中のメヒカノFWが足の止まっていたサンドロと交代で2トップの一角に。Tansfermerktによると市場価格が10Mと高く、また9番を背負っていることから前評判高い選手なんだなあ。ビトーロもいるしいろいろな前線を抱えてますなあ。

 

ラレアル

’55

①ナバーロOUT、バレネチェアIN

②ロベテOUT、イサクIN

復帰待ってました!バレネが左WGに入り、オヤルは右IHに。メリーノが左IHに移る。

 

’81

ポルトOUTヤヌザイIN

④ゴロサベルOUTスベルディアIN

後半イエローを貰っていたゴロが下がる。アリツを右SBに上げ、スベルディアは右CB。ヤヌザイはそのまま右WGですね。イマノル、アリツのゴールに期待してるわけではないよねw(グラナダ戦右SBの位置でプレーしてドブレーテ)

 

プレースキック

ヘタフェ

右CK:D.スアレス

左CK:アレニャ

SFK:(直接)サンドロ、(合わせるボール)D.スアレス(右寄りの位置)、アレニャ(左寄りの位置)

サンドロはボールスピードが速く、低弾道で鋭く曲がるボールを蹴ってきた。かなり横に寝た角度の回転のボールで、2発とも結構危なかったです。

CKはどちらもアウトスイングの利き足の選手をチョイス。合わせるFKもそうだし。

 

ラレアル

右CK:オヤルサバル

左CK:オヤルサバル

SFK:オヤルサバル

オヤルは前半はあまりプレースキックの感覚が良くなさそうだった。後半はFKからいつも蹴るストレート系じゃなく大きく曲げるボールで、オフサイドだったがエルストンドの頭に合わせた。ストレート系しか蹴れないと思ってた。ごめんw

 

◆攻撃

ヘタフェのハイプレス+マンマーク気味の中盤守備を嫌ってか、細かく繋がず、すぐに最終ラインの裏に動き出す選手に出すことが多い。ヘタフェはそのまま4-4-2の形で守っており、CBは2トップにSBへのパスコースを切られながら寄せられ、アンカーのスビはトップ下のアランバリに、SBは2枚の中盤センターまたは2トップに見られている。ソシエダはこの試合後ろからショートパスで繋ぐことを諦め、マークを背負っている状況であっても、構わず前の選手へボールをつけていく。

 

また、蹴った先では両インテリオールがサイドで高い位置を取り、WGとの連携でサイドから前進を図る。ナバーロは頻繁にハーフレーン2列目からの飛び出しを試み、パスが出ていれば面白いという場面が何度もあった。積極的で良いですね。 ただ、これで外の裏のスペースを取れたら御の字だが、ヘタフェはDFラインが動かされても互いの距離感が良く、さらにマクシモビッチ、フロレンティーノの2枚が最終ラインに吸収されるほど背後まで対応するので、抜け出す場面を多く作れず。

 

ロベテが頻繁に引いてボールを受けてくれるが、マーカーの圧に負け、前が向けない。また、当たりで負けて倒れて失う場面が多い。受ける動きは素晴らしいので、ここ負けないようにキープしてくれると非常にでかい。ちょっと持ちすぎな気もするなあ。どうせ負けてしまうなら、2018W杯のグリーズマンのようにとにかくすぐ叩くとかしても良いかなあ。周りに出せるのに、真面目にマーカーと競り合ってしまい、結果失う場面も多かった。まだそれで生きるほどの馬力は無い。

 

ヘタフェは2CBとフロレンティーノ、マクシモビッチの2枚のCHが堅い。J.クエンカは球出しの評判は聞いていたが、対人も強かった。所属元のビジャレアルでパウトーレスとポジション被っているのが惜しいがこの先どうなるか。ジェネは流石です。岩のようだしクイックネスも凄い。

 

(後半)

イマノル、修正してきました。すぐに蹴らず、スビメンディを交えながら4-4-2ブロックの前2本、4-2のサイドのスペースを使う。ヘタフェの中盤ラインは連動して前に前には来ないので、中盤~前線のレイオフを使いながら、中盤で前を向く。

 

ヘタフェはちょっとブロックの重心下げたかなあ。一点リードして、しっかり守ってカウンターに切り替えたのかも。前半と打って変わって、受けて前を向いた中盤からフリーの前線にパスを入れられる場面が増えた。

これで一安心と思ったら、60分過ぎからヘタフェがハイプレスを仕掛け、また蹴らされる。ボールサイドのMFと2トップで猛然と囲い込む。

スビメンディを消しつつサイドの応援にも向かうプレッシングの核・アランバリが下がるとソシエダはボールを持ちやすくなる。

 

◆守備

ヘタフェはDFライン4枚+アンカーの5枚でビルドアップ。ソシエダは4-1-4-1、またはナバーロが前プレに参加する4-4-2ブロックで応戦。前はロベテ1枚だが、SBに出たり、CBにイージーな横パスが出る場面ではWGが出ていくため、前からのプレスはそこそこ機能している。ある程度プレスにいけば、ヘタフェは最前線に蹴ってくるのでそこで回収を試みる。両軍形は違えど、似たような、お互い速攻という展開だった。

 

サイド攻撃を得意とするヘタフェ相手で、スビメンディの最終ラインの補佐がありがたい。サイド等に引っ張り出されてもスビメンディが間を埋めることでDFが薄くなるのを防ぐ。その分奪った後の攻撃が窮屈だけど、致し方ないかなあ。

 

ヘタフェはハイメマタが最前線に張り、サンドロは衛星のようにあちこち動く。またはハイメマタも流れて、フィジカルに優れたマクシモビッチが前線に詰める場面もあった。ここに押し込まれたらと考えるときつい。

マクシモビッチは基本は右サイドに立ってるけど、守備的中盤のフロレンティーノ脇を使われる時は彼がカバーに入る。ヘタフェを攻守に支える働き者ですね。

 

(後半)

前半もだが、アランバリが守→攻の切り替えの核として機能する。中盤とFWを繋いで攻撃を成立させる。彼は守備では同じ中盤のマクシモビッチ、フロレンティーノが最終ラインの前でフィルター役をこなす分ある程度自由な動きができ、ソシエダの攻撃が中盤で詰まった時に忍者のように数人目のプレッシャー役として寄せ奪取を狙う等厄介な動きを見せた。また彼球際強いんだよなあ。機敏さも非常に厄介。パスの出し手としても受け手としても常にスペースを突いてくる感じ。普通にLaLiga屈指のMFだと思う。実況も"Getafe's the most talented player in the squad, specially after the departure of Marc Cucurella to Premier league side, Brighton & Hove Albion over this summer."言うてた。特に今夏ククレジャがブライトンに去った今、ヘタフェで最も才能のある選手って評されてると思う。移籍願望は無いのかね、バレンシアが欲しがったが金額面で諦めたのだっけ。

 

◆試合の流れ、得点

(前半)

どちらもDFラインから丁寧にフリーな選手を作って繋いでいく丁寧なビルドアップを披露する場面はほとんどなくて、基本蹴り合い。パス成功率はソシエダ69%、ヘタフェ63%でこの前半をよく表している。ソシエダはそういうチームじゃないんだよなあ...。自分達のスタイルがありながら、良くない時は相手の戦い方に引きずられてしまうのが悪いときのラレアル。ポルトゥやメリーノを除いて、マッチアップに対し、フィフティーな状況でもキープできるような強さを持つ選手はそういない。特にロベテのところで悉く潰される。自分達の良さを自分達で消してどうすんの?という前半。失点を機に目覚めて欲しい。

 

’39 ⚽GET 1-0 RSO サンドロ・ラミレス②(アシスト:アレニャ)

やられましたね。危険な位置で奪われて、ショートカウンター一閃。ル・ノルマンのヘッドでのクリアが中途半端な位置に飛ぶ。ここはハーフバウンドのボールに対する対処なのである程度は仕方ない。これをヘタフェアンカーのフロレンティーノが頭で返し、ボールはハイメ・マタの前方に。このフィフティーなボールに対し、ソシエダインターセプトに両CBが重なり、掻き出せずにボールがバイタルに転がる。エルストンドがキープして右に展開しようと試みたところをアランバリに刈られ、カウンター発動。

 

アランバリはスライディングタックルで右のアレニャ―に展開し、アレニャ―は2タッチでサンドロへスルーパス。サンドロはよーいどんの時ルノルーと距離を空けてスタートしており、後はレミーロとの1対1に集中するだけだった。肩口を抜くシュートはかっこいいいね。

 

蹴り合いの応酬で、エルストンドがボールを落ち着けたかったのは分かる。ただ、アランバリの忍者タックルに対してはケアできてなかった。それよりその前。CB2人で重なってボールをこぼした場面は非常に良くなかったし、また、中途半端なクリアになったルノルマンのヘディングが相手アンカーに拾われた場面も、良いとき(昨季前半戦)のソシエダは隣のSBに渡してそこでクリアボールを蹴らせていた。不運や小さい対応ミスが重なっての失点だが、あまり得点を重ねられる雰囲気の無いチームにあって、ひとまずこれが決勝点にならなくて何より。

 

(後半)

後半開始からヘタフェがプレスの勢いを弱め、プレスの重心を下げる。ソシエダの組立てに安定感が生まれ、いくつかチャンスを作る。エリア内でメリーノが一方カウンター狙いのヘタフェにいくつかカウンターを打たれる、決定機には至らず。だが、60分過ぎから再びハイプレスを仕掛け、また繋げなくなる。勢いを止めたくないラレアルだが、ヘタフェも選手交代を交えながらプレスの勢いを落とさず、試合の流れを渡さない。

 

ただ、繋げなくなってきていたところで、オヤルサバルのゴールで追いついた。良い時間に取ったし、取れなかったらズルズル行っていたと思う。頼れるキャプテン。

かなりプレスに走っていたアランバリが下がり、また繋げるようになった。ボール支配率は前半の52%に対し62%に上がり、パス成功率も前半の69%に対し76%と改善を見せた。ボール持てて、かつスビメンディがDFラインをカバーしてカウンターに備えてくれればそうそう失点しないと思うんだよなあ。

 

イサクやバレネの投入で前線の迫力を増したとはいえ、追加点を奪うには至らなかった。ヘタフェの守備もしっかりしてたしね。関係ないけど、選手交代でトップチームの選手が出て来るだけでも嬉しくなりますねw 若手の登用は素晴らしいけど、緊急だからってことで呼びつけられるより、サンセで長い時間出てくれた方が良い。サンセ、あまり勝ててないしなあ。。

 

’67 GET 1-1 RSO オヤルサバル⑥(アシスト:ゴロサベル)

ヘタフェのプレスに苦しんでいた時間帯でキャプテンが決めてくれた。

サンドロのシャペウパスを中央で受けたアレニャに対し、ゴロサベルメリーノで寄せてコース誘導。2人のマークから逃れたところをスビが突っつきバックパス気味にアリツに渡す。アリツアレニャ、アランバリに寄せられるもその間を通してメリーノに出し、右に展開してポルトゥ→メリーノ→ゴロサベルとボールを動かし、ゴロは2タッチ目でアーリー気味にゴール前にセンタリング。ソシエダは右からポルトゥ、イサク、オヤル、バレネがペナ幅いっぱいぐらいに並びイサクの背後から飛び込んだオヤルがフリーで合わせる。D.スアレスは後方からタイミングよく入ってきたオヤルにすっかり前をとられた。D.スアレスの前にいたジェネイサクのマークで彼らを超えるボールへの対応が間に合わなかった。

 

ナイスゴール!ゴロサベルの活躍ににっこり。あんまりセンタリングからの得点の印象が無いし上げた時の期待感も薄いけど、中にこれだけ人数がいてアーリー気味だとフリーの選手を作れて合わせられそうですね。シンプルな攻撃だけど、時間帯的にも良いゴールだった。

 

’89 M.オリヴェラのシュートがブロックに入ったスベルディアの右手にヒット

恒例のヤヌザイのマークミスからM.オリヴェラがエリア内まで運び、左足一閃。スベルディアの右手にクリーンヒットする。スベルディア、右手少し伸ばしてたかんね。これ個人的にはレッドカードでもおかしくなかったぞ...。VARは何をしているのか。VARレフェリーはイグレシアス・ビジャヌエバ氏らしい。

 

◆所感

(ラレアル)

レミー

失点は仕方ない。足元の技術はいつも通り安定。

●ゴロサベル

うまい。Ginistaさんも言及してくれていたが外と内を使い分けられる器用さで右サイドの攻撃に円滑さをもたらす。右サイドが良いので左のオヤルサバルが空く。守備でもそんなに困る場面はなかったね。スビメンディが深く守ってくれていたので、彼かアリツがカバーしてくれていたというのもあるが。

●エルストンド

読み・動き出しの速さJ.マタを抑え込んだ。最終ラインから中盤まで広くカバーする彼の存在は非常に大きい。足首削られた時はヒヤッとした。代えの利かない守備の要。攻撃面でも積極性が出てきて嬉しいです。長身じゃないけど今季結構ヘッド弾の匂いがしますよ。

一方、失点の場面もそうだが、偶に難しい処理の際ボールが足元に入りすぎてしまう時が気になる。困ったら蹴りだしてくれた方が良いかなあ。

●ル・ノルマン

ソシエダの壁。昨季後半戦からそうだけど、躱される場面も少なくなってきた。相棒のアリツもそうだけど、今季はロングフィードを試み、成功させる場面が増えた。色々選択肢が増えて嬉しいね。通せる場面ならどんどん蹴ってくれ。

●アイエン・ムニョス

ほんとよく前線へのフィードを跳ね返す今季。小柄な身体からどこからそのパワーが生まれているのか。攻撃でも繋ぎの場面はかなりうまい。三角形を意識してパス攻撃を活性化。後は自分での仕掛けですね。彼が自分で1対1を制してクロスを上げられると非常にでかい。

あと、丁寧だとは思うけどちょっとパス出すの遅いなって場面がちらほら。

●スビメンディ

速攻狙いのヘタフェに対して今日の仕事はディフェンシブ。よくDFラインをカバーしていた。誰かが動かされても穴が開かないのは彼が埋めてくれるおかげですね。攻撃面ではあまり絡めず。ソシエダも蹴らされることが多いので、インテリオールがサイドに張りだして彼らのサポートを得られなかった。苦しい試合でも存在感を示せると、彼ももっともっと評価が上がっていくと思う!目指せフル代表。

それでも使われた時の前線に前向かせるダイレクトのパスは流石でした。

●メリーノ

ビルドが窮屈でもなんとか繋げるのは、彼の身体の強さ、タッチの柔らかいボールキープがあってこそ。スペースを見つけるのが上手いので、頻繁に受け手になってくれる。バイタルで持てば10番のようなパスを出せるし、今節もありがとう。そろそろ休ませたいっすね。

●ナバーロ

タッチが上手いので、メリーノ同様雑なパスでも収められる。ただし、メリーノと違って強さは無いので寄せられると少し質が落ちる。欲を言えばボールタッチが少ない。もっとチームとして彼に出していって欲しい。ソシエダの10番的ポジションですから。

2列目からの飛び出しやドリブルは彼にしかない武器ですね、ぜひ続けてくれ。今節みたいに前線のマークがきつい試合ではもっとシュートも狙っていって欲しい。

ポルト

流石です。やはり彼の馬力は正面に立たれることが少ないサイドで生きる。横からのタックルをものともしない力強さは流石、もっと強引でも良いかも。前半のチャンスを決めていたら最高。あれ以外でもエリアに持ち込んだ後の最期の精度ね。敵に当ててしまうw

●オヤルサバル

上手い、球際強い。55分のメリーノへのダイレクトの強い横パスは痺れた。ソリアめ...

アイエン、ナバーロとの連携が良くなればもっと面白いかも。まあ今季のアイエンはちょっと守備寄りなんよね、上りが少ない。チームの指示かもしれんけど。

昨季はさっぱりだった右インテリオールでのプレーもかなり期待が持てるようになっている。

●ジューレン・ロベテ

・ロベテの9番は長い目で見守っていきたいが、やはりまだ上回れない分、素直にマーカーと球際争いをするよりも、早めに周りの選手に叩いて連携で崩していく方が良いと思う。34分のDFが跳ね返したボールをダイレクトでオヤルに落とし、相手CB脇から抜け出して惜しいシュートを放った場面はとても良かった。(^^)b  外→内にドリブル進路を斜めにとるオヤルに対し、交差する内~外のクロスオーバーの走りでうまくシュートの空間を作ったランニングが素晴らしかった

真ん中で受けようとすると屈強なCBを相手にしないといけない分、サイドに流れてボールを引き出す工夫もあって、それも良かった。

 

(途中出場)

●バレネチェア

昨季前半の取りあえずマーカーと1対1仕掛ける脳筋ロストマシーン時代とは違うのだ。ピッチの横幅も使いながらボールを守る。良いボールが来ることもそうなかったけど、ファイナルサードでは違いを作れず。ヘタフェの守る距離感が良くて突破を赦さなかった。

●イサク

リーグ復帰戦の割に動けていた。やっぱり最前線に巧くて速い奴がいると脅威。戻ってきてくれてありがとう。故障明けの彼を招集するスウェーデン代表監督を嫌いになった。エースとしては、そろそろゴールを期待したい。

ヤヌザイ

上手いなって思う場面はあるけど、もっと粘り強くプレーして欲しい。粘りが無いならぶち抜いてくれるぐらいじゃないと不満。

スベルディア

うーん、いつものスベルディアですねw アリツより当たりに強い分、ウナルとのマッチアップ要因って部分もあったかな。ハンドの場面はまじで気を付けてくれよ...

 

(ヘタフェ)

●ダビド・ソリア

かなり止めてた。192とでかいし、反応も良い。マドリーカンテラ育ちなんすね。バルサ、マドリーカンテラ育ちはそこら中にいるなあw

●ダミアン・スアレス

凄くヘタフェらしい選手だよなあ...タフさは流石です。ウルグアイ出身の選手たちの球際の強さはなんなんだろうね。

●ジェネ

速くて強い。出足も速い。良い選手。

●ホルヘ・クエンカ

ポジショニング、間合いが良い。ロベテを完封。ジェネとクエンカが割られる場面はあまりなかった。ソシエダは少ないチャンスを決めなければいけなかったが難しかった。

●マシアス・オリヴェラ

ポルトゥらの右サイド攻撃を完封したとは言い難く、彼らを食い止められない場面も少なくなかったが、他3枚の絞りが速いため、決定機には至らなかった。

攻撃面では質の高いランニングで違いを見せた。

●フロレンティー

機動力のある中盤の潰し屋。彼がいることでアランバリを前で使えるのは大きいですね。マクシモビッチ御大のおかげで、スペースを空けてしまうことを恐れず対応していた。

●ネマニャ・マクシモビッチ&マウロ・アランバリ

既にかなり褒めまくった。ヘタフェの屋台骨。

●カルレス・アレニャー

マシアを代表する至宝。巧いけど左足ばっかなので助かる。ただ、サンドロへのラストパスは止めようがなかった。アシストおめでとう、もっと輝いてくれ!

●サンドロ・ラミレス

タフに動き回るセカンドトップ。ククレジャもそうだけど、バルサを出て成功したタイプだと思う。球際の強さやタフネスは優等生クラブより他のがそりゃあね。走れてサッカーも知ってるなんてそりゃ強い。ゴールは凄かったなあ。迷いなく肩口をぶち抜いた。フリーキックも凄かった。彼のキックにはこれからも注目したい。

●ハイメ・マタ

エルストンドにみっちり着かれ、控えめなパフォーマンスに終始。それでもポジトラでCB脇から抜け出そうとする嫌らしさなどは流石。

 

(途中出場)

●エネス・ウナル

最前線とセカンドトップをこなす器用さを見せた。当たりが強くてエルストンドが苦しんでいた。守備もしっかり追っていた。まあ先発のマタも時にはかなり低い位置まで戻っていたし、このチームは皆ハードワークするってことでしょう。

ヨナタン・シルバ

目立たなかったけど堅実にプレーしていた。本職はSB?オリヴェラを上げるために使ったかのように見えた。

●ダリオ・ポベダ

上手い長身のアタッカー。両足使えて意外性のあるパス、キレのあるドリブルで右サイドを切り裂いた。中央でも見てみたい。ビジャレアル育成→アトレティコ育成→ヘタフェ の所属歴。途中出場の選手の中では一番目を引いた。

●フアン・イグレシアス

短い時間だったが、結構足元が上手いSBに見えた。あんま自分がD.スアレス好きじゃないから良さが分からんのかもしれんが、もっと見てみたい。

●ホセ・マシアス

ストライカーとして得点の匂いがする動きを見せた。もっと長い時間見てみたい。

 

ヘタフェが前から来ていたとはいえ、もっと繋ぎにかかって欲しかった。セーフティさも大事だけど、やはり小柄な選手が多いソシエダは繋いだ方が強いと思う。失点は不運だったとはいえ、それを踏み越えて勝てるチームでないと上位争い、CL圏争いは難しい。取りあえずバレネとイサク戻ってきて嬉しい!少なくともバレラはサンセに戻れるんじゃなかろうか。サンセを頼むぜ!