【号外!🌟】~セグンダ応援隊~クラブ紹介その13 – レアル・ソシエダB編 – カタマールさんpresents!

Barcelonaご在住のカタマールさんによる連載企画「~セグンダ応援隊~」、遂に私が応援するReal Sociedad のBチーム、通称サンセの番が巡ってまいりました!!

カタマールさんはサッカー観戦ツアーも手配されているH.I.S社にお勤めの方で、SNS等も交えて欧州観光、スポーツのことを盛り上げておられます。

Instagramではバルセロナ市の紹介、TwitterではLa Liga2部の情報を主に取り上げておいでですので、是非お訪ねください🍵

Twitter @HISSPAINSOCCER / Instagram : @katamar_bcn1899

標題のソシエダBチームの紹介特集ですが、以下目次の最終項(本ページ末尾)からご覧ください➷

記事中で本ブログ、私のTwitterアカウントにも言及してくださっています。ご縁はカタマールさん主催のTwitterスペースでスピーカーとしてお話しさせていただいたことに端を発するものです。先輩のrealzaleakを差し置いて貴重な機会をいただき恐縮ですが、大変嬉しいです。カタマールさん、今後ともどうぞよろしくお願いします!

折角ですので、サンセことレアル・ソシエダBの選手紹介を当方でもさせていただきたいと思います。

21-22開幕時

今回紹介いただいたサンセことレアル・ソシエダBの今季(21-22)開幕当初の登録メンバーを、以下の通りニコ・ネオンライトさん(@pup_tent)がまとめてくださっています。

 

まず出身地にFocusを当てると、地元Gipzukoa出身が11/22。5割は立派ですね。

Gipzukoa出身の選手の内訳は以下の通り。地元の中の地元、Donostia生まれはうち4人。

♯13アンドニ・スビアウレ(Ordizia, 25)
♯2  アレックス・ソラ(Donostia, 22)
♯3  イマノール・エスクルディア(Lezo, 23)
♯5  アリツ・アランバリ(Azkoitia, 24)
♯4  ヨン・オラサガスティ(Donostia, 22)
♯8  アリツ・アルダソロ(Beasain, 22)
♯14ベニャ・トゥリエンテス(Beasain, 20)
♯23ルカ・サンガリDonostia, 27)
♯7  シェベル・アルカイン(Hondarribia, 24)
♯11ジュレン・ロベテ(Lezo, 21)
♯20アンデル・マルティンDonostia, 21)

 

Gipzukoa以外だと、スペイン領バスク4名、フランス領バスク1名、バスク3+1県以外のスペイン諸地域出身4名(内バスク隣接州出身2名)、仏領バスクを除く国外出身2名という顔ぶれ。

(スペインバスク

・ナバーラ県/州
♯1  ガイスカ・アジェサ(Ansoain, 21)
♯9  ヨン・カリカブル(Elizondo, 19)
♯19ハビエル・マルトン(Tudela, 22)

・アラバ県
♯6  ウルコ・ゴンサレス・デ・サラテVitoria-Gasteiz, 21)
(フレンチバスク
♯4  ジェレミー・ブラスコ(Bayonne, 23)

バスク3+1県以外のスペイン諸地域)

カディス県/アンダルシア州
♯16クリスト・ロメロ(Algeciras, 22)

サラゴサ県/アラゴン州
♯10ロベルト・ロペス(Zaragoza, 22)

ラ・リオハ県/州
♯22ダニ・ガリード(Logroño, 22)

ムルシア県/州
♯17ヘルマン・バレラ(Murcia, 20)

(スペイン国外)

スロバキア
♯18ペテル・ポコルニー(Trenčín, 21)

・フランス
♯21ナイス・ジュワラ(Bourgoin-Jallieu, 22)

※年齢はこの記事執筆ごろの2022年5月1日を基準に算出しています。

 

アトレティック・クルブが今尚誇っている純血主義を捨てた今でも、登録22名中16名がバスク7県出身ってこれは中々凄いんじゃないでしょうか!他の6名は2名がバスク7県の隣県出身(サラゴサ県、ラ・リオハ県)、2名は他クラブからのローン(G.Valera←アトレティコ、C.Romero←FCマラガ)、残り2名は補強組(Pokorny←RBザルツブルク、Djouahra←ASサンテティエンヌ)。

Juvenilからいる選手は、22名中18名。他の4名はローン組のバレラ、C.ロメロと補強組のポコルニー、ナイスのみ。他クラブのBチームとの比較というところはわからないが、満足いく数字です。

 

配置はこんな感じでしょうか。

 

21-22後半戦(冬のマーケット後)

21-22冬のマーケットでの入れ替わりを紹介します。

IN

♯3  ヨナタン・ゴメス(←Luisville City, USA、18 完全移籍 移籍金:0.91m€?)

♯25エンリケ・クレメンテ(←レアル・サラゴサ、23 今夏までのloan)

♯24ロベルト・ナバーロ(←トップチーム、20 ラフィーニャ加入に伴い降格扱い)

OUT

♯3  イマノール・エスクルディア(→レアル・ウニオン(1º RFEF))、23 今夏までのloan)

 

配置はこんな感じか。

トップチーム入りが期待される選手&個人的に期待する選手

#1 Gaizka Ayesa (GK, U-21経験有)

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約182㎝とGKにしては上背がないが、反応の速さと勇気ある1対1の飛び出しで見方を鼓舞するアクティブなGK。バディアもそうだが、上背ないGK応援したくなる。彼はU-21代表にも度々呼ばれており、能力及び期待の高さが窺える。

♯6 Urko Gonzarez de Zarate

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カタマールさんのブログへのコメントでも褒めました。笑 ビルドアップを彩る足元と退陣の強さ、速さを持ち合わせる現代型CB。まだ若いとはいえ、来季はトップでの起用を見てみたい。左CBはルノルマンの控えにパチェコが名乗りを上げた一方、右CBのエルストンドの控えは未だに中盤が本職のスベルディアが務めている。彼を育てない手はない。

#5 Aritz Arambarri

自分が観た今季(21-22)のサンセの試合では、動のウルコ、静のアランバリといった風で、隣のウルコが積極的に潰しやカバーに出たりする一方で中央を固めている印象だった。

ウルコのように分かりやすく相手を吹き飛ばすpower、鋭いフィード、速さを持っているわけではないが、読みや適切なカバーリング、ビルドアップ時の捌き、位置取りはトップの同名選手、アリツ・エルストンドを思わせる。

年齢的にそろそろという所ではあるが、ウルコとともに来季トップで機会を得てほしい選手の一人。

#3 Jonathan Gómez

今冬サンセに加入した新星。残念ながらプレーを観たことは無いのだが、La RealペーニャのメンバーであるReala NipponのMr.Kさんに話を伺ったところ、「グイグイ上がる攻撃的SB」と聞いています。
今のLa RealにはいないタイプのSBと思うし2003年生まれとまだまだ若いので、すぐ来季と言わずとも、これから多くを身に着けて長く活躍してほしい。

#4 Jon Olasagasti

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昨季はアンカーでよく観たし、トップのイジャラ然りラレアルは底の選手に4番を着させる。そんな彼が今季は一列前のインテリオールでその素質を開花。バランサー役をこなしつつ度々ゴール前への飛び出しを見せ、ここまで4得点をマーク。
国王杯レガネス戦ではLa Realイレブンの中でも傑出した活躍を見せた。攻守にハードワークし、B to Bのインテリオールとして攻めては組立てからフィニッシュワークまで、守備では球際厳しくボールを刈り取り、昨季から見せていた左足の優しいスルーパスでオヤルサバルのゴールをアシスト。
彼の受け手に心地よく届く丁寧なパスは、中村憲剛氏を想起させる。柔、剛併せ持つ彼がトップでも活躍できるレベルにあるのは既に証明済みである。

#14Beñat Turrientes

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本職はインテリオールだが、アンカーとしてもプレー可能。RLとオラサガスティがIHとして並ぶことが多かった今季、アンカーとしての出場の方が多かったかも。
適確なポジショニングと無駄のない捌きでパス攻撃を円滑に回し、線が細そうな見た目とは裏腹に守備ではタイトなタックルも見せる。

彼については下のオトラボさんの動画(11:42~)で当方の思いを紹介いただいています。トゥリ以外にも若くしてPrimeraで活躍している選手を細かい部分まで紹介くださっています。是非観よう!↓ 僭越ながら当ブログにも言及いただいております。この場を借りて「中の人」に感謝申し上げます!

www.youtube.com

#10 Roberto Lopez

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昨季はトップチーム扱いでプレーした期待のTrequartista。前を向けた時のクォリティは現段階でPrimeraに通用するものを持っている。昨季D.シルバが離脱した時に右IHの代役を期待されたが、相手の厳しいマークに仕事ができず、徐々に構想外に。。今季は2部に昇格したサンセで、アロンソの下学んだ。トゥリとともにほぼ定常的にU21代表に召集されていたことから、プレーの調子も悪くなかったものと思われる。
今季ここまで2部で27戦4G1A。彼はフィニッシュにも絡んでいける選手だと思っているし、PSGからローン加入中のラフィーニャのように、攻守あらゆる局面で輝ける中心選手になっていって欲しいと期待している。

#24 Robert Navarro

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今季前半戦、トップ扱いを勝ち取った俊英。Barcelona生まれLa Masia育ちの彼は、そのバックグラウンドに見合う繊細なタッチを武器にするアタッカー。個人的に彼がWGとして出ている時の、周囲の状況に関わらず中央に寄ってくる習性は渋滞を起こすんで嫌い。だが、彼のドリブル突破、ゴールへ向かう鋭い飛び出しは大きな武器。強いパスでもさらりと止める技術、ある程度距離があっても積極的に撃っていく姿勢も素晴らしい。

#22 Dani Garrido

創造性のRL、飛び出しとドライブのナバーロ、間受けと連携のガリード。度々言っているが、現スカッドの中で一番シルバに近いものを感じる。他にも注目株がいる中カタマールさんのブログの選手紹介に彼を推したのは、彼を他サポの方にも認知してもらいたかったからです。
大成してくれ!

#7 Xeber Alkain

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今季ここまで34戦7G4A!リズム感独特なドリブルでエリア内でもガンガン切り込むチャンスメイカー。足元の技術と、今季を観れば決定力もポルトゥに無いものを持っているといえるだろう。

#20 Ander Martín

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正直開幕当初はトップに数試合も出る選手とは思ってなかった。PSMでも特段印象なし。だが、サンセで急に攻撃的左SBとして抜擢されると攻撃面での活躍で現地ファンを騒がせるほど存在感を増し、トップチームでもここまでEL含め6試合に出場。攻守に戦う姿勢を見せ、キレも十分、あわやというミドルも放った。
今人がいないだけでLa Realの左WGはオヤル、バレネ、メルケランスと激戦区なのでどうなるかというところではあるが、今季の活躍を観ると前向きな期待が持てる。

#9 Jon Karrikaburu

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ここまで32戦10G2Aをマークし、C→B昇格1年目ながら堂々のチーム得点王。プレーエリアが広く、どこで持ってもゴールを向ける柔軟なアタッカー。ゴール前中央に張り出すタイプではない。きついマークに遭っても強くしなやかな体躯をボールとマーカーの間に入れ、ボールをうまく守る。
私よりも詳しく解説してくださっているのでご覧くださいませ↓

youngfootballer.com

#11 Julen Lobete

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今季のロベテと言えば、この写真のマジョルカ戦の決勝点ですよね。強靭な下半身をして突き進む力強いドリブル、切り返しでゴールに迫り、シュートも痛烈。両足使えるのが好印象で、Barcaとの開幕戦では左足ダイレクトでサイドネットに突き刺した。
しっかりサイドに張ったところから仕掛けてくれる。(お前に向けて言ってるんだよナバーロ!!)
タッパが無い分、どうしても大柄なDFを背負うときに突っつかれ、まともに9番として収めようとすると厳しいが、フリックを使えば9番でも全然いけると思う。
攻守に熱いメンタルも大好きです。守備もサボらない、推さない理由がない名手。


バスク料理~

大変長くなってしまいましたが、自分が知っているバスク料理をいくつか紹介して締めたいと思います。
ここで紹介する料理、キッチン用品に関しては全て下の本に、料理研究家である著者・長尾さんのバスク訪問記に記されていますので、ご関心のある方は是非手に取っていただけたらと存じます。

わたしとバスク -長尾智子さん著

ISBN : 9784838717019

 

●サガルド〈Sagardo〉(バスク版りんご酒)

私の指が映ってます、すみません。

バスク山間部で作られるりんご酒。バスク語でSagardoと言います。現地では主に食前酒などとして飲まれているらしい。りんごと聞いて飲んでまず思ったのが「酸っぱい」。ともに食卓を囲んでいた両親も同じ感想を口にしていた。見づらいがラベル下部にSIDRA NATURALと記されている。これは炭酸ガス、糖を添加したSidra Gasificadaと区別された区分けで、炭酸ガス、糖が無添加のりんご酒を指す。甘くはないがりんご本来の味を感じたい方は是非。色々飲んでみるのが良いですね。
また、りんごには細胞を傷つける活性酸素を無害化するポリフェノールやビタミンC、カリウムなどのビタミン・ミネラル、血糖値、コレステロール値を抑えるペクチンという水溶性食物繊維など身体に良い成分が含まれています。
お酒を飲みつつ健康増進、素晴らしいじゃないか!(皆、シードルを飲もう。アストゥリアスのシードルもいただきましょう。)

ピペラド〈Piperade〉

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バスク料理といえば皆さん何が思い浮かびますでしょうか。例えばサン・セバスチャンと言えばミシュラン星付きレストランが有名ですが、絶対家庭料理もおいしいです。にんにくと青唐辛子、玉ねぎ、パプリカをオリーブ油で煮て、皮を剥いたトマトと炒めた料理。仕上げに溶き卵とラブール地方中部のエスペレットの唐辛子粉をまぶして完成!
いや、聞くだけで美味そうで、書いてて腹が減ってきました。

●アショア〈Axoa〉

ピペラドと同じ炒め料理で、にんにく、青唐辛子、玉ねぎ、パプリカをとにかく細かく刻み、牛肉又は子羊の肉にローリエ(月桂樹の葉)を加えて炒め、白ワイン、塩胡椒を加えてワインの水分が飛ぶまで煮詰める。
美味そうじゃないですか? 因みにAxoaはバスク語で細かく刻んだものという意味で、そのままずばり製法を指すのだろう。

●ピルピル〈pilpil〉

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鱈をカスエラという深手のフライパンで煮る料理。オリーブ油と唐辛子、にんにくを炒める。鱈を並べてからが本番。時には火から遠ざけながら、カスエラを細かく動かす。この時のカスエラの動かし方は職人技が問われる部分と思われ、現地では誰が一番ピルピルを美味しく作れるか、競技会が開かれるほどらしい。前哨戦で喰わせてほしいですね。
ところでこのピルピルという料理名変わってますよね。これは、鱈を熱する時、火から少し離して油を細かく加えながら細かく揺すると、オリーブ油と鱈に含まれていたゼラチンが混ざり合い、白っぽいソースができるらしい。このソースが作られる時にピルピルという音がするらしい! 具材からソースができるなんて、美味しそうじゃないですか?(^^♪

バスク織(ランチョンマット等)

シンプルに線のみであしらわれたデザインのバスク織。エプロンなどにもこのデザインが用いられているものがあるらしい。このシンプルさに清々しさを感じる人は私だけでしょうか。

バスク織 || バスクを知る || La Pays BASQUE(ラ・ペイズ・バスク
●ボデガ<BODEGA>(寸胴グラス)

バスクの代表的なお酒といえば微発砲白ワインのチャコリ<Txakoli>とりんご酒のサガルド<Sagardo>。バスクではこの2種はBODEGAと呼ばれる薄手の寸胴グラスで飲むのがお決まりらしい。このグラスに少量、2-3センチだけ空気を入れながら注ぐ。空気を多分に混ぜることで酸味を和らげるらしい。
これは感情的な意見かもですが、他のワイングラスみたいにカッコつけた感じの見た目じゃなくて、そういう意味でも使いたくなるなと思いましたw ちょびちょび繰り返し注ぎながら飲めば「あの人~杯目じゃん!」て強そうに見えますしね笑

色々書いちゃいましたが、ソシエダBのことやギプスコア県、バスク地方のことに少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。カタマールさんのブログ、是非ご覧いただいて一緒にセグンダのチーム、そのお膝元のスペイン各地域を学んでいきましょう!

カタマールさんご執筆記事

※掲載元のブログが惜しまれつつも閉鎖となった為、ご本人に許諾をいただいた上、閉鎖前に私が撮影したスクリーンショットを掲載しておきます。

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