22-23 【PSM】レアル・ソシエダB対ベアサイン(2022.7.30 前半のみ)

来ましたSanseのPSM!Zubietaから見える山々の深緑、建物が大変美しいです。ベアサインはギプスコア県都サン・セバスティアンからアラバ県都ビトリア=ガステイスまで向かう高速道路沿いのムニシピオで、X.アロンソの故郷・トロサを過ぎた辺りですね。現所属選手ではアリツやトゥリがここの出身です!
アサインKEには彼らの知人も含まれているんでしょうかね。

動画のカクツキが酷かったのですが、マシだった前半だけでも感想を記しておこうと思います。

 

◇先発紹介

スタメンは以下の通り。知らない選手が沢山いますね。

少なくとも昨季のBチーム、Cチーム、フベニール所属の選手達で構成されていると思われます。GKのU.マレーロ(20)は昨季Cチームの正GK。
DFラインは右からLDのI.ルぺレス(19)、L.ベイティア(18)、I.エスクルディア(23)、J.ゴメス(18)
中盤アンカーにP.ロドリゲス(20)、右IHにD.ガリード(22)、左IHにA.レバルビエル(17)
3トップは右からA.ダディエ(20)、J.マルトン(23)、U.ガルシア(20)。

I.ルぺレスはOsasunaカンテラから移籍してきた2003年1月生まれの19歳。Osasunaでの契約更新オファーを受けず加入。Osasunaで将来を嘱望されていたようで、相当良い選手なのでしょう。Aihenのような綺麗な金髪。
U.マレーロは昨季のCチーム正GK、今季からBに昇格。ベイティアは昨季フベニールで今季はC所属?、I.エスクルディアはIrunのレアル・ウニオンからのローンバックのBの選手でLIもできる、J.ゴメスは昨季サンセに加入した攻撃的LI。
P.ロドリゲスは昨季C、今季からB所属の本職CBの選手、D.ガリードは昨季からB所属の中盤オフェンシブ、レバルビエルは昨季フベニール所属、今季からC所属。
ダディエは昨季C、今季からB所属のWG、J.マルトンは昨季からB所属の9番タイプ、U.ガルシアは今季同じDonostiaのクラブ・Peña Sport FCからローンバックのWG。

ベンチメンバーは以下の通り。


◇攻撃

<組立て>

La RealはCBとアンカーの3枚でボール出し。Beasainの1stラインは3枚、2トップ+左SHが上がってフォアチェック。La RealがGKから近場で繋いだり、大きくバックパスで下げたりで低い位置で持つ時以外はあまり厳しくチェックに来ず、CBから中に縦パスを入れられる。
両IHは相手Wボランチの脇で受けることを意識していた。またはIHが中にボランチを寄せ、WGが内側を取ってボールを引き出したりと多彩。
インテリオールは縦パスに対してすぐフリーの味方に落としてポゼッションを安定。ベアサインの守備の1stラインというより、カウンターに備えているように見える。ボールを味方が奪った時誰かがライン間でボールを引き取り、他の選手が裏へ走る。

20分過ぎからペルーがDFラインに落ち後ろを3枚にして両SBを上げた。WGはより内側へ。中の人数が増え、狭くなったのでここには出し辛くなったが、高い位置に上げたSBを使った攻撃が増えた。


<その他>

基本中で組み立てて外に展開し、中で仕留めようとする。そのためにも中盤、特にIHのところでボールが収まると、SBはWGを追い越す勢いで上がっていく。サイドをWB、SB、IH、CFWらの絡みで攻略し、クロスを上げるかポケットを取りに行く。


◇守備

<組立て>

マルトンにガリードが並びに行く4-4-2プレスだが、ベアサインは殆どDFラインで回さずガリードがCBまで出ていく場面はそんなに無い。4-4-1-1のような形。

<その他>

アサインはボールサイドに人を集める。ボールサイドのCHはトップ下ぐらいの位置まで常に上がっていくし、SBはWBかなという所まで上がっていく。
サイドからの攻撃が主体。


◇選手寸評&プチ総括

マレーロ
捌きもセービングも安定。捌きは両足蹴れるし、セービングは準備が良い。13分は素晴らしい飛び出しでピンチを摘んだ。

ルぺレス
プレス回避に長けているしオーバーラップも迷いがなくタイミングが良い。器用さは全カテゴリのLDでも、現時点でゴロサベルに匹敵するかその次ぐらいのレベルだと思う。

ベイティア
躊躇なく良いタイミングで差す縦パスが光った。パススピードが心地よい。プレー選択に迷いがなく、後ろでもっさりしないのが助かる。左足の技術も高くて、両足で強いグラウンダーを蹴れる。

エスクルディア
左足のフィードと持ち上がりで貢献。

J.ゴメス
WGのウナイ・ガルシアが張る分、内を駆け上がった。息が合っており、お互いシンプルにパスを出し合って無駄走りが少なかった。
抉るのは十分、クロスは狙いどころ、ボールの質ともに今一つ。

ダニ・ガリード
体格で勝るマーカーに競り負け、ロストする場面もあったが、ライン間でダイレクトではたき、ボール出しの起点になった。1stタッチ目のところで潰されなければ、吸い付くトラップでそのまま相手DFラインに仕掛けられる場面も。
ネガトラの戻っての守備など、チームのために闘えるところも見せた。

ウナイ・ガルシア
外に張っていることが多かった。細かいボールタッチとJo-Goとの息の合ったパス交換で攻撃にリズムを生んだ。両足で動かすボール捌きでボールを落ち着いてキープ。狭いところでも余裕を感じた。
隙を見つけて内側に入ってボールを引き出す動きもあり、ビルドアップにも貢献した。

※今夏、Arenas Club (Getxo[ビスカヤ県])に移籍。このクラブはお隣ことバスクの雄・Athletic Clubの提携クラブだと思うのですが、La Realからも選手が移籍していくのですね。Gorka Gastesi (DF), José Ortega (GK)も同じく今夏にLa Real→Arenas Clubに移籍しています。
Getxoはビスカヤ県の港町で、同ムニシピオ~ Portugaleteを繋ぐ世界遺産ビスカヤ橋が有名ですね。

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ハビ・マルトン
斜めに落とすポストワークが気が利いている。サイズがあり結構背負える。斜めの抜けだしや不利の小さいシュートなど、小回りが利くなとも思った。
守備ではGKまでプレッシャーを掛ける献身的なフォアチェックで後ろを助けた。