24-25 LaLiga第1-3節 試合後所感

Kaixo! 先日バスクに行く為のビザ申請に行って来て、また一度あの地に行けるのかと胸が高鳴ってきました。昨秋からの前回滞在はスペイン語を学びました。今回はバスク語を学ぼうと思います。バスク好きには避けては始まらないところがあると感じていて、必須でないとしても自分ですすんでバスク語話者(Euskaldun)になるべき、ならないでか!とそう思うのです。

それはそうと、本記事のお題は標題のとおりです。試合の所感を書くにあたり、Xの方では剥き出しで世界中に流れる故気を遣う部分があります。一方此方(ブログ)は自分の所に閉じたプラットフォームで、1度それを態々開かないと内容が分からないので、その囲いを頼りに多分に本音を晒していこうと思います。きっしょ去ねや!と思われてもあまり気にしません。自分のブログで自分の気持ちを綴る、それに尽きる。此処で迄自分を曲げてどうする?そして帰れと言われましてもブログというHOMEに、返す踵もなく家に居続けてるぞと。責任逃れはこの辺で良いですか?既に長いから早くしろと思ったので解散。

この記事は先ず試合ごとの感想を述べ、その後に選手ごとの印象、という順番で記そうかと思います。それでは本題へ(=゚ω゚)ノ
文字数が嵩んでしまったので、目次で適当に抜粋して読んでいただければ幸いです。

第1節 対Rayo Vallecano

大まかな感想

見ての通りの敗戦。先ず監督も言及していたがフィジカルコンディションでRayoが大きく上回っていた。試合を通じてRayoの球際の寄せの激しさに苦しんだ影響か、受け手と出し手等各選手間の意図が合わなかったものやイージーミス含め、細かいミスが続出。これは後半途中から特に増え、Rayoのプレスが効いていた事から出し手がRayoのDFの届かないところを意識して出す一方で受け手とそのポイントを共有できておらず起こっていた様に見えた。リズムに乗れずグループとしての強固さを欠いたRealaに対して、ボールに厳しく寄せた上でRealaの組立ての狙いを潰してRealaを困らせる積極的な策を全員が理解してハイレベルに実行してきたRayoは逞しかった。Rayoの方が良い試合をしながらPachecoやRemiro、J.RopezらのDF陣の奮闘もあり喰らいついていたが、好機をしっかり沈められ万事休す。稚拙なミスからホーム初戦で失点、追加点を喫した事はスタジアムの雰囲気にも影を落とした。記者会見でImanolも言及してきたが、PSMから仕上がりの悪さが露呈していて、それが公式戦にも顕れてしまった。1度観返したのですが、その2度目の視聴時には1度目より悪い試合に見えなかった。無論負ける事を知っていた故もあろうが、自分はそれだけこれまでは、悪い試合でもゲームをコントロールして相手の良さばかりが出て一方Realaは一向に落ち着かない、という試合はTop of Topとの対戦以外にはあまり無かったという事だと思う。ボールを握っていてもいなくても試合をコントロールして相手の思い通りやらせない所がImanolのLa Realの強みの根っこの部分の一つだった。メンバーの入れ替わりや代表コンペティションでの一部選手の合流の遅れ、日本遠征等もあって開幕前が慌ただしかったのはあるが、ここから良いトレーニングをして皆で向上していって欲しい。監督も会長もSDもファンも皆が言う。「良い練習をして良い試合をする。」「月曜から金曜まで最高のチームとしてハードワークをして、週末のゲームに挑む。

細部

役割分担が決まらない両IH

昨季の2人ならベースはBraisがトップ下に近い10番寄り、Merinoがバランサーに近い8番寄りとIH同士のタスクがはっきりしていたが、Turriが未だ8番としての立ち回りが一人前とは言えない為、Braisがその補佐に回る事が多く、ポジションバランスが悪かった。彼が降りてきた時に少し上げる等調整する動きが、どうしてもTurriやUrkoでは昨季主力のMerino、Zubiに比べて一手遅れる。若手を責めるのは酷で、寧ろC.Solerら噂の上がった実力者を獲ってくる選択を取らず、同じ若手のL.Sucicを獲ってきたチーム首脳陣が生んだ問題。Braisがfullに能力を発揮する/チームの形が不本意な形で歪にならないようにするには解消必須

縦パスの落としを狙われた

細かい所で言えば、Realaがマークを背負った選手に縦パスを出す時、WG→IH、IH→PV、CFW→中盤等々サポートの3人目に落として前を向きにいく形に対し、彼らはダイレクトの落とし(レイオフ)をプレスのスイッチにして落としを受けるReala選手のところで嵌めに来ていた。PSMも昨季もよくやっていたけど、それ含め研究してきている。彼らの優れていた点は誰に落とすかを限定できるようタイトに守備していた所。落としたらハマるのが分かるブライスがフェイクを入れつつキープを試みていたが、今度は背負った相手やその周囲のリアクションに苦しめられた。

Rayoのサイドのスペースを狙ったロングボール攻撃

また、Realaのサイドの裏のスペースを狙うロングボールも有効だった。裏のスペースの対処が苦手なトラオレ、果敢にアタックするJ.ロペスの裏は場合によって突ける時がある。同サイド圧縮で、ボール周辺へのプレッシャー=制限前提もあり、基本かなり絞るLa Realの、絞って大外が空いたタイミングを狙うものもあった。本当よくRealaを知っていた。また此処の競り合いで勝る彼らが速い展開に持ち込んでRealaの選手の配置を崩し、蹴り合いに持ち込む事で、Realaは連動が失われてリズムを損なった。

Realaの直線的過ぎるプレー選択

Realaの直線的過ぎるプレー選択も相手守備を助けた。例えばRayoハイプレスを掻い潜り、スペースを完全フリーで持ち上がる選手がいる時に、他の前線の選手達が揃って前へ直線的にダッシュしていて、彼らの周りで優位性が生まれなかった。RayoのDF陣は合わせて背走する事で彼らが狙う裏のスペースをケアできたので。此処で一人一人が違う動きをするだけで少なくともRayoのDF一人一人を離せるしブロック守備の概念がある彼らに迷いを生める。全員が身体でぶち抜くJ.ガランだったらそれで良いかもだが、選択肢を増やすようにプレーした方が色々な可能性があって敵に迷いが生まれてスペースを穿ちやすい。フィジカルのキレが総じて見れば相手が優っていたこの試合では尚更。

要所で揃わないラインコントロール

これは今に始まった問題では無いが、AritzがDF陣の中で支配的なDFリーダーで無くなった今、彼の攻めた、シビアなディティールが要求されるラインアップに回りがついてこれず、相手の抜け出し→ラインが揃っていない(Aritzは上げていて間に合わない)故の少人数での対応を強いられる、という問題がこの試合でも観られた。正直解決はシンプルで、周りが彼に合わせるか彼が周りに合わせるかの2択なんじゃないかと思う。Aritz大好きマンとしてはA.ネスタの様な彼の敵チームとの細かく積極的な駆け引きは大好物ですが、チームとして勝たなくてはいけないので。

第2節 対RCD Espanyol

大まかな感想

Rayoとは異なり、Espanyolは対ビルドが組織的に仕組めておらず、RealaのCBはボール保持時、プレースペースと選択肢があり、良い時のLa Realらしい、低い位置から丁寧にフリーな選手を全員で生みながらそこにつけていくサッカーが観られた。何本か好機を作ったけど、結局Takeの素晴らしい個人打開からのGolazoの1点止まりでは寂しい。チームプレーとしてのファイナルサードの作りの曖昧さは、正直Imanol体制の大きな課題かもしれない。Espanyolはチーム全体としては守備面は課題が露見、災いして主導権を握るに至らなかったが、攻守に集中力が高く出足の鋭いA.Král、アタッカーとして怖さを一段と増したJ.Puado、好セーブを見せたJoan Garcíaと個人の躍動が目立った。A.Králは9月のUEFA Nations Leagueに向け、チェコ代表に招集を受けたらしい。おめでとう!

細部

CBからのボール出しを増やした

昨季は兎に角平行サポートをするSBの所に流してハマった。それを嫌ってか、開幕節も片鱗は見られたが、CBからのボール出しをチームとして意識している様に映った。感覚でのプレーが裏目に出る嫌いがあるAritzが何度か中央で引っ掛けて、SBの様にサイドからのボール出しで無い分ピンチを招いた。が、この試合はEspanyolのビルドへの制限が弱かったのもあり、中央から、即ち広く展開できる所から配球する事でその後にバリエーションを出し、Espanyolの守備陣に狙いを絞らせない良い組立てができていた。

ボール出し~攻撃への移行を助けるWG

昨季のWGの立ち回りは、CL・GLの時期含めチームの絶好調期を除き、SBを引き連れて大外に張って相手最終ラインを横に開かせる、クライフがその利点を説いた様なものが多かったが、この試合は内に入って後方からの縦パスを引き取ったり、中盤に絡んで組立ての一翼を担った。ボールの出口を作りに行く選手達が増え、更に彼らが連動してマークを外そうとしてくる、尚且つ前プレの機能不全からボールへのプレッシャー(制限)が掛からないEspanyolミドルブロックは苦労していた。

第3節 対Deportivo Alavés

大まかな感想

辛すぎる開幕ホーム2連敗。中盤に降りてボールを受けるOyarが、後ろからチャージに来たBenavidezの左足をunintentionalに踏んでしまい、一発退場。前半25分頃から70分程数的不利の戦いを強いられたRealはハイプレスを封じ、80分頃の3人交代まで4-4-1ブロックで耐える事に。その交代後、終盤に4-3-2(:中盤3枚-PV:Turri, IH:Olasa, Marin、前線2枚-ST:Take, CFW:Sadiq)にシステムを変えて勝負に出るも及ばず。前半30分頃のS.Gomez→Braisの素晴らしいゴールが生んだ希望はその後の同点逆転被弾で潰え、Anoetaに虹のアーチは架からず。
但し、終盤に数的不利の中、チームが重心を前にシフトした上で、失点を防ぎつつ、同点弾をもぎ取るという難題を課されたZubieta産中盤トリオ(Turri-Olasa, Marin)のパフォーマンスには目を見張るものがあった。これ以上は後述とします。

細部

CBの所をフリーにする組立ての作り

アラベスエスパニョールも基本的には4-4-2プレスの前2枚がRealaのCB2枚+PVを見るという立ち回りで、Zubiを見ていた前プレ1枚がPV→CBとマーク対象をjumpしてプレッシャーに行く時、中盤4枚から誰かZubiのマークを代わるものを出すのでなく、そのCBへのjump者がカバーシャドウで背中で消して対応するという構築だった。
これに対し、ZubiはSBにボールが入った時彼の斜め前のサポートに入ってマークをCBから遠い所へ引っ張る事で、Zubeldia or Pachecoの所を自由にさせる、というボールに絡まないビルド貢献をしていた。こういうの、Urkoにもして欲しいんだよなぁ。

Pachecoからの対角フィードを起点にするパターンプレー

Pachecoに良い形でボールが入る時、逆サイドのTake+中央の前線役(IHやCFW)が違う動きをして、対角の一気に入れるフィードをパターンプレーで作っていた。前線へのマークが緩ければそこに入れて中央から崩しに掛かるし、そうでなければデスマルケが巧く、前線役のランニングがデコイになってTakeが大外で受けるチャンスがある。対角の大外フィードの受け役をSBが担う事もありました。

前半30分から低重心4-4-1で耐えるという選択

RdP(記者会見)では10人になった時点でハイプレスを放棄せざるをえなかったと語ったImanolだが、やり方によってはこの日我々が観た、1stプレスを諦めた徹底した低重心の4-4-1ブロック以外の道もあったのでは?と思う。何故そう思うかと言うと、一つはLa Realが相手全員を自陣に引き入れてしまう様な低重心ブロックで耐え切った試合は自分はあまり見ていない事。特に押し込まれた時の跳ね返しがチーム全体として強くない。常にプレスとともにあるチームでそれが効いていない時の守備に慣れ親しんではいない事、相手の配置に関わらず、これ以上はラインを下げない、という判断からの攻めのライン設定をしないチームの為、相手に合わせて下がった上で相手の攻撃の波に呑まれる、などいくつかの点が効いている様に思う。
もう一つはチーム全体のコンディションの問題からそう振り切ったのではという疑念。開幕戦で露呈した様に、Realaの選手のフィジカルコンディションは十分では無く、そこから重心を下げて終盤に向けてエネルギーをセーブした説が考えられる。

勿論結果が全てです。S.Gomez→Braisの殊勲弾を守り切る世界線もあったでしょう。

復帰間もないZubeldiaのコンディション不良

昨季を観ている者には信じ難いが、彼が全2失点に絡んだという事実。1失点目はPA内でA.Abqarを、シャツを強く引っ張るという明らかな反則で倒し、PK献上。2失点目はPA内でパスを受けようとするToni Martínezに対し、出足が遅れたのにインターセプトを試み、そのチャレンジを空振って入れ替わられ、彼に利き足を振り抜かれた。
Robinが抜けた中で主力である彼に未だ頼る事ができない、その不安は我々に課題として重くのしかかる。

終盤躍動したCanteraトリオ

前述の様に一人少ない中で点を取ってくる、これ以上点をやらないという極めてシビアなチャレンジを課された若手3人衆はあまりに落ち着いていた。公式戦でこの3人で組んだ事など無いだろうに、それぞれの良さを活かしながらタスクを分け合って最高の仕事をした。両足でボールを捌いて配球できるTurri、全体のバランスを取る賢さ、広範囲をカバーしつつT.ミュラーの様に鬼の様に球際で闘えるエネルギーとガッツを併せ持つOlasa、抜群の視野確保から周囲と連動しつつ相手が嫌がるスペースをattackできるMarin。プリメーラで彼ら3人が数的不利の中、中盤としてチームを盛り立てる姿を見る感動。Zubieta産の選手達は周囲への優しさと不屈の強いmentalityを併せ持っている。
後者の強さは、昨季UYLでも観られた。ポルトガルの強豪SL Benficaと対戦した第3節、前半終了間際に一人、56分にまた一人と退場者を出したRealaは残り40分程を9人で闘う事に。悪い方向で何が起こってもおかしくないと腹を括って観てましたが、この日の逆境に負けない奮戦は忘れられない。2人欠いてカウンター一本で無い組織的な攻撃、前線からのプレスに打って出て全員が爆走して広くなったピッチをカバーする姿。胸を打ちました。
彼らのそうしたチームを助ける強さ、是非注目してください。Zubieta最高!!結局これ(恍惚)

第1-3節 印象に残った選手

ここではRemiroのとんでもないビッグセーブ等、ある程度期待値に包括されていたものを除いて、意外性含め、そうした意味で印象に残った選手を記します。新加入選手は情報量が少ないので全てが意外みたいなもんですが(告白独白)。

Jon Pacheco

Robinが抜けて、レギュラーとしての活躍が期待される今季そして今後、CBの彼のパフォーマンスが勝敗を左右する。そんな中どうかと開幕前は見ていたが此処まで期待を上回る活躍。スペースにも人にも強い守備を見せ、圧倒的なボールスキルを擁した組立てでもチームを盛り立ててくれている。特に逆転を狙ったRayo戦終盤に掛けての積極的な運び、そこだけ切り取れば魅せプレーとしても映えるパスセンスには脱帽。やれるのは知ってたけど普段は全体のバランスを考えて自ら鳴りを潜ませるので未だに新鮮。メガクラブどもやらんぞ。帰れ。

Sergio Gómez

才能は知っていた逸材が序盤戦で早くもチームにフィットし、その上で個人対個人の局面でさえも違いを生んだ。U-21等で活躍を観ていたが、応援するチームでそれが見られる喜び。Don Sergio、有難う。有難う(*- -)(*_ _)

身体操作による細かいフェイク

先ず一つ、Osasnistaのわっちさんが「身体操作が抜群」と絶賛していた意味が分かった。細かい上体のフェイクで相手は飛び込めず、加速力抜きで相手の先手を打つ。これがあるので味方は「彼の所なら、足元に入れても簡単に詰められやしない。」と信頼してパスを出せる。受ける時のみならず、パス、クロスの入れ口を開かせる。駆け引きの天才。

キックや競り合いに生きる下半身の強さ

個人の特質のところでつけ加えると、彼腰が強いと思う。ボールを利き足の外側(身体から遠い方)に置いて、そこから強いクロスを送ったり、鋭いプレースキック、ミドルを撃ちこんだり。Paris五輪でも流石に疲れが見えた決勝でも、N.フェキルの様に寄せられても下半身の粘りでボールを守っていた。ボール奪取で寄せた際も、当たりの強さが相手の脅威になる。

中盤的振る舞いの巧みさ

また、これも五輪で観たが組立てへの関与が本職のインテリオールばりに巧い。中盤の関わり方が全体の核とバレているRealaのビルドでは、前々から中盤3枚が厳しいマークに遭って苦しむ事が多かった。個人的に一昨季◇4-4-2で点が獲れた要因の一つは、中盤3枚に加え、トップ下のシルバ、自由に降りてくる前線のTakeが絡んで目まぐるしいダイナミズムを生みだしていたのも大きかったと思う。皆がフルコンディション且つ、WGにTake、バレネと中盤オフェンシブとしても振る舞える人材が揃えば、当時に似た効果を生み出せるはず。
例えばWG位置から中に入った彼を加えた中盤3+1枚とオーバーラップ職人のOdriの相性は頗る良さそう。

タフネス

五輪で全6試合に出場した彼、疲労を心配していたけど、このパフォーマンスを観て特筆に値すると即決。アラベス戦では10人になって守りの負担も増えたが、質を落とさなかった。こんなに働いて大丈夫なのでしょうか。

Aritz Elustondo

Zubeldiaの負傷による出遅れもあり、出場時間を増やした。昨季よりプレーを向上させているものの、先述のとおりラインアップやパスのビジョンで周囲と合い切らない。意外じゃない?それ一番言っちゃいけないって約束したよな?? 彼ほどの選手なら当然要求したい部分。エスパニョール戦後の医療レポートで右膝の過伸展との発表。長引かない事を祈ります。怪我は本当に悲しい。

Urko González de Zarate

クラシカルな定点型pivoteとして光るプレーも見せてくれるものの、ZubiやTurriの様にもっとオフザボールで細かくポジションを調整して、ビルドアップへの関与を増やさなければならないという所が至上命題。プレッシャーが無く使えるスペースがある時でも動きが乏しくてパスを貰えない、という場面がちらほら。Turriが素晴らしいプレーを見せる事もありZubiに次ぐ4番の2番手を確立できていない彼。4節Getafe戦では戦術的理由で召集外に。市場ではStefan Bajceticの獲得の噂も上がったこの昨今、踏ん張りどころだし、将来を切り拓く為に乗り越えていかなければいけない。

Javi López

 

Tenerife島出身のタフガイ。7月下旬と割と早い時期に加入が決まり、PSMから出続けて誰よりも高いフィジカルコンディションを整え、攻守に気を吐いている。特に出足が遅れても後追いで潰せる粘り強い守備は数年前のRobinが懐かしい。警戒、準備の面が良くなれば鉄壁の守備者になりそう。
プレシーズンはややセーフティーな立ち回りに終止したが、この3試合は戦術的にチームにフィット。攻撃ではトラオレの様に気の利いたポジショニングから、力強いランニング、持ち上がりを見せ、守備も裏を取らせず前で潰せる迫力もある。S.Gomezとともに早々の適応&活躍を見せてくれた素晴らしい選手。やはりリーガの水を知っているのは大きいのかなぁ。

Martín Zubimendi

凄過ぎてUrkoが霞む。何言ってんだ?とは思うが、それを断って言えば8番をおZubiさん、4番Turriの方が総合力出るかも。いつの間にかピッチのどこでも輝ける万能選手になっていた。PV版シャビみたいなテンポを刻むパスマシーンに見えた時代が懐かしい。

Beñat Turrientes

もう書いたが全体のバランサーとしての機能が求められる8番としては不十分。一方pivoteとしてはかなり良いプレーを見せる。勿論持ち上がりやミドル、さり気ないデスマルケなど光るプレーも多い。途轍もない将来性を秘めてるけど、先ずは動きの部分を頑張って欲しい。

Jon Ander Olasagasti

気合の入ったプレーは流石。元々ダイナミズムに定評があるが、10人になった時の頼り甲斐は異常。あと見逃せない点としてTurriには悪いが、全体のバランスを取るポジション調整は彼より巧い。

Pablo Marín

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1季ぶりの出場ににっこり。未だに彼のベストバウトと思っているバジャドリー戦で見せたセンスは錆び付いていない。所謂現代サッカーにおいて、正直3部でも相対的に劣るフィジカルの彼がサッカーの上手さを以てプリメーラでやっているのは感慨深い。これを読んでくれている皆さん、所謂教育実習でZubieta生を教える彼を一緒に上の動画で眺めてほっこりしましょう。

Luka Sucic

この3試合は全然出られなかった。Imanol曰く「適応が不十分」との事。勿論焦らず頑張って欲しいんだけど、Zakhaが帰ってくる日も近づいているという外圧もある。あまりどんな選手か分かっていないけど、チーム首脳の3本柱(Aperry、Olabe、Imanol)が揃ってMerinoの後釜として合意形成して獲った選手らしいので期待してます。Imanolもそこに入っていると守備も(将来的には)期待できそう。

Sheraldo Becker

左脚のクロスの精度が出なくてカットインも不発。このままだと右で使って欲しい。抜け出しやボールの引き出し方は相変わらず巧いけど、Beckerには決定的なFWであって欲しい。観たいんやスパイダーパフォーマンス

Ander Barrenetxea

何故かPSMから物足りない。小さい怪我を途中でしたと耳に挟んだような気はするが、そこを抜きにするともっと要求したい。悪い時のBarreneといった感じで、時々のスパークルはあるが、継続性が無い。ただ、中に入ってサイドチェンジの流れを作るリンクマン的な良い振る舞いもあって、本当に今一つという感じ。プレーのキレ自体は悪くない。俺、10年以上ぶり2度目の富士山はお主のCLパッチ付きユニと共に登頂したよ🗻

Sadiq Umar

今夏での放出が目された9番。Carlosが移籍交渉に伴う離脱&Orri加入前の時点でも9番位置でOyar、Beckerに次ぐ3番手ぐらいの感じだし、Imanolは記者会見で「Sucicも(9番)やれるよ」と彼を更に脅かす発言を見せた。出場時間の少なさで更に状況を悪くしてもおかしくないなと思っていたが、Espanyol戦では中々良いSadiqが、Alaves戦ではかなり良いSadiqが見られた。残ったからには活躍して欲しい。自分はSadiqのFWとしての怖さに賭けたい気持ちがあります。彼の明るく、大怪我にもコツコツ復帰に向けて取り組んだ前向きなパーソナリティも理由の一つ。先ず10点とろう! 丸くなるな、星になれ。静岡市葵区サッポロビール最高

あとがき

いかがでしたでしょうか。個人的にはXのTLを眺めたり、Peñaで他の方の話に耳を傾けていると、自分の評価や考え方は他の方程シビアでなく、甘い気がしています。ただ、それでどうとはあまり思っていません。半ば、それ以上か自身の備忘で書いていますが、皆さんにも反響する部分があれば嬉しい限りです。結局1万字書いているので、もっと気楽に書きたいです。それではまた、Agur‼

MADE IN GIPUZKOA Ⅳ章 -安定性:12歳の頃、サッカー選手ではない。彼らは少年少女である。

このⅣ章が最終章です。前章で見た様な、地元の教育機関、スポーツスクール、提携クラブ等のサッカークラブを経由してきた選手達が、いざZubietaに入団した後、Zubietaではどの様に「育成」という観点で選手達(子供達)に向き合われているか、という話が今回の話題になっています。動画は此方↴

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🔹(Realaというクラブの)選手育成における考え方

(ナレーション)
サッカーの話題になると、技術面/戦術面/フィジカル面の話になるのが普通です。然しZubietaの考え方では、それら3要素は、(選手の成長プロセスをピラミッドに見立てた時、)ピラミッドの頂点に位置するものです。

Roberto Olabe
(選手育成を行う上で重きを置いている選手個々の)持続可能な安定性についての私達の考え方は、子供が12歳の頃にZubietaにやって来た時、明白にその人物はサッカー選手でない事、簡潔に少年又は少女である事を認識することから始まります。タレント(能力)育成プログラムにおいて、私達は選手個々人に寄り添う事ができます。Zubietaでの選手生活の中で生じていく様々なポイントとなるイベント(入団、退団、昇格...)において。私達は子供達を、彼らの必要とするところ、優先すべきところに応じて育てていかねばなりません。
Luki Iriarte
少年少女が自身のポテンシャルを最大限発揮するには、選手達が、自身が安定している、安心できていると感じられているかが鍵を握る要素です。その為、私達は選手達の家族に「息子/娘は2年以上在籍在籍し続ける」事を約束します。選手達、その家族が、毎日のセッションが ”クラブで生き残れるか否か” の試験であると重荷に感じてしまう事が無いように。
Roberto Olabe
時間を掛けて行う選手達へのフォロー、付き添いこそに、Realaの他のクラブとの違いが表れています。

🔹タレント(能力)の磨き上げ

(ナレーション)
Zubietaに入団する選手達は常に(最高の自分を目指すという)継続的な要求を自らに課しているものの、彼らが「自分達がセレクションを受けている/勝ち抜かなければならない」と感じないことが重要(→選手達が自身の持てる全てを発揮できるように)です。そうなる為に、Realaはあるツールを擁しています。
Roberto Olabe
私達は常にこの競技(サッカー)において、チームスポーツとして取り組んでいる事に加え、選手達個々人に重きを置いています。
Luki Iriarte
Zubietaにやって来る少年少女は、練習するだけに通っているわけではありません。練習の積み重ね、コンペティション経験の積み重ねというサイクルに身を置く事を必要としています。最も若い年代のInfantil Txiki~3部に属するSanse(Bチーム)まで、選手達の最低保証のプレー時間割合を設定しています。最も若い年代で50%、最高の年代で35%という内訳です。

(ナレーション)
年月を掛けて、Zubietaメソッドは成果/結実を生みます。トップチーム/Sanseのいずれにも、Infantil Txikiの年代からZubietaにいた叩き上げの選手がいます。外からやって来た選手に、彼らが我々の、振る舞い/態度にも表れるLa Real/Gipuzkoaの価値を伝播させていくため、彼らの様な叩き上げの選手がいる事は大変重要なことです。そうして選手達はRealaというクラブを代表する存在となります。

 

後書き:
いかがだったでしょうか。実際にはエリートレベルに到達する選手は一握りでポテンシャルに差はあっても、タレントは全員が秘めていて、それを発揮して貰うために精神的な不安を取り除いて選手達が安心して競技に打ち込める環境を整える。選手一人一人がプロジェクトであるとするRealaの考え方が私は好きです。
また、最終部のナレーションで語られていたZubieta(Real)叩き上げの選手についてですが、X.プリエトの伝記を読んだ時にその一端を感じました。彼はRealに入団する前、学校のサッカーチームでプレーしていた時、自分でゴールを決めるより、普段安定して出場機会を得られない準レギュラー級以下の選手達のゴールをアシストする事を好んだそうです。そうする事で彼らがきっかけを掴めたり、チーム全体で全員が幸せに向かう為、それを期して。そうした仲間を思う心もGipuzkoa/Reala印の一つ。
また、もう一つ例を挙げますと、以前は今の様にチームのdinámicaを利するフリーラン等、チームを活かすプレーを常に実行できる選手でなかったR.ナバーロが浮かびます。彼も年月を掛けて自分で仕掛けるだけでなく、チームとして戦う事を学んだ選手の1人と僕は考えています。

トップチーム昇格後も続いていくRealaの選手育成(成長)プロセス。今後も所属選手の変遷の移り変わり、補強選手が来る前からどれだけReala印に合うパーソナリティ、素養を持っているか、またそれを多分には持ち併せず、既存戦力に不足した点を買われて入団した実力者であったとしても、どのように変わっていくかを注目していきたいと思います。Aurrera Reala!! Aurrera Realaren mutilak eta neskak!!!

MADE IN GIPUZKOA Ⅲ章 -Zubieta(Realaの下部組織)の異なる一面

この章では、Alevín以下のカテゴリチームを持たない、即ちクラブ内での選手育成を”急がない”La Realが何故そうしているか、という事にスポットを当てて話が為されています。動画は此方↴

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🔹"急がない"選手育成

Luki Iriarte
我々は、選手達がZubietaにどれだけ早く来るかというのは、問題では無いと思っています。子供達には各々の成長過程があります。(子供の頃の)ある年代においては、遊ばなければいけない。後になって競い始める瞬間がやって来る。その年代の頃には、友達、家族と友好的に、学校等でプレーする。楽しむ過程です。Realaでプレーする子供達は12歳以降の年代の時にやってきます。
Roberto Olabe
Infantil年代に初めてのセレクションがあります。青白のシャツ、Realaのエスクードを身に着ける選手達が選出されます。

🔹地域一体の選手育成/人間教育

(ナレーション)
Zubietaでのこうした考え方は、地域の学校、サッカークラブ、家族に目を向けさせます。Zubietaへの入団は、選手個々人の成長を考えると、大変ポジティブな事です。
Roberto Olabe
Zubietaで育つ選手達は各々、各自がこのクラブの中で成長していく為のプランを持ち私達の地域を代表する価値を持ち併せるようになります。その価値は、(Real、地元のクラブ、学校、地元の友人、選手の家族…etcといった)選手達の成長/育成プロセスに関わる地域の様々な人々の手により選手達に授けられるものです。この事は私達にとって大変誇らしい事です。
Luki Iriarte
こうしたGipuzkoaという地域で、スポーツスクールは非常に重要で力強い存在です。私達(Realaのスタッフ)も、子供達が色々なスポーツに触れる事は、彼らにとって好ましく有益なことであると考えています。子供達は個人競技団体競技問わず様々な競技をプレーする事ができます。
従って、急がない事が重要です。なるべく早くRealaに入団して貰うのではなく、(Realaというエリートレベルの、子供達によっては地元から遠い所に拠点を置くクラブで)準備が整った時に彼らはやってきます。子供達はZubietaに選手としてやって来るまで、多くの年月があり、多くの機関(:地元の学校、スポーツスクール、サッカークラブ)に身を置きます。

(ナレーション)
Zubietaでは、こうした私達のモデル、時間の掛け方に絶対の信頼があります。Gipuzkoaという地域と共有する、私達自身のアイデンティティを大切にする努力こそが、地域との結びつきをより強くすると信じており、その為にRealaのモデル、時間の掛け方を掲げ、遵守しています。

後書き:
いかがだったでしょうか。自分はAritz、Zubeldia、Oyarzabal、Zubimendi...実際にこうしたプロセスで育まれてきた選手達がプレーではチームを助け、ピッチ内外でRealaのescudo、Gipuzkoaという地域を代表している姿にこのモデル、考え方の成功を見ています。
また、子供の頃に複数のスポーツに触れる事の重要性が強調されていました。自分はReal関係外でマルチスポーツをテーマにした講演を聞いた事があります。その場では、身体の動かし方を学べたり、身体の特定の部分に負荷が集中して負傷の種になるのを防ぐことができるといったスポーツ面、身体面の部分のみでなく、複数のスポーツを通じて、異なる指導者、チームメイト、競争相手と関わる事で、子供達の社会性という部分に大きな好影響があるだろう事が強調されていました。Realのユース選手に関しては、動画で言及されている通り、多くの地域の人々に関わる事によって、Real/Gipuzkoaのアイデンティティに触れ、自分達のものにしていくという良さがあると思います。また、逸脱しますが社会性という観点から言うと、自分がGipuzkoaで会った子供達からは、比較的よく自分の様な歳の離れた大人にも物怖じせず自分の話をしてくれる、という印象を受けました。バスクにはクアドリージャという生涯続く幼馴染グループの文化があり、親のクアドリージャを通じて親以外の大人と日々接しているという事も効いてそうとは思いますが。スポーツ、Realの話に戻ると、自身の地元で、小さい頃から地域の多くの人に関わってきた選手達が、その地元も代表しながらRealで活躍するのは関わりのある人にとっても誇らしい、クラブのみならず地域の星になるのだと思います。

話が長くなりましたが、地域密着、人間教育を謳うRealaの、選手達(子供達)の成長プロセスが地元で既に色濃く始まっているというのは大変説得力のある話だと思います。そうしたプロセスを経て、Gipuzkoaという地域の人にとっては特に、Realの選手達はサッカー選手以上の存在になっているのだと思います。

MADE IN GIPUZKOA Ⅱ章 -Gipuzkoaという地域に根ざしたクラブモデル

この章では、クラブと地域の関係について掘り下げられています。各コメントは短いものではありますが、La Realというクラブの考え方、方向性がしっかり伝わる内容になっているかと存じます。動画は此方↴

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(ナレーション)
いかなる時も、La RealはGipuzkoaという地域を表す価値を忠実に守るクラブとして、常に他と差別化されてきました。Zubietaの育成メソッドもその例外ではありません。

🔹スポーツが根付くGipuzkoaという地域

Roberto Olabe
Zubietaの育成モデルについて話すのであれば、私達の地域についても話さなければならないでしょう。
Luki Iriarte
Gipuzkoaという地域において、私達は(優れた)振る舞い/態度を有しており、それを選手、スタッフといった全ての者に浸透させなければならないと考えています。ピッチ内においても、ピッチの外においても。
Roberto Olabe
Zubietaでは、(Zubietaにやって来る前に子供達が経験する、)「導入部分としての / 横断的、総合的且つ大変積極的/参加型」であるスポーツが礎となり、(そうしたスポーツを経験した子供達がやって来る、)帰結としての組織と考えています。(各地域での)タレントの発見という点に関して、(地域の)教育機関、提携クラブには、子供達がスポーツを始めて以降の初期の段階で、私達の目になって貰っています。もっと後の(Zubietaに入団する選手達の)セレクションの際に、誰がZubietaの門戸を叩くかという注視が行われています。

🔹GipuzkoaとLa Realの関係性

(ナレーション)
Zubietaメソッドは、(最少年代Infantil Txikiカテゴリのセレクションという)即時的な部分だけでなく、各カテゴリチームに最良の選手達を抱える事を目指しています。私達のモデルは、クラブ近隣地域にいるタレントへの信用に根付いています。

Roberto Olabe
La Realは、Gipuzkoa県内+Gipuzkoa県の隣接県内にある80以上の提携クラブと共存しています。この事が我々のプロジェクトに別の力を与えてくれています。
Luki Iriarte
La Realは学校のみでなく、(形式の)異なる教育機関と近しい存在でありたいという思いを持っています。そうした取組み/クラブの姿勢が将来Gipuzkoaに好影響を及ぼす事を期待しています。
Roberto Olabe
Zubietaは世界中から「はじまりの場所」だと思われているかもしれませんが、私はZubietaは、殆ど一つの国とも言えるようなGipuzkoaという地域のモデルの帰結であると思っています。

(ナレーション)
地域全体の関与のおかげで、Zubietaのメソッドは、La Realの選手育成メソッドであるに留まらず、Gipuzkoaサッカー全体に関わる地域共通のモデルでもある。そこにこそ、私達下部組織の成功があります。

 

後書き:
この章は端的に言うと、Gipuzkoaという地域の(スポーツをする)子供の育て方を信頼し、地域とともにあるクラブである事を強調していると思います。この動画では言及されていませんが、Realaが多くのクラブの様にAlevín以下のカテゴリチームを持たないのは、その年代までは子供達は家族・地元の友人の近くで過ごすのが子供の発達上望ましいと考えている為と言われています。且つ、この動画でも述べられていた通り、地域の提携クラブ、教育機関を大いに信頼しており、だからこそ「帰結」という言葉が出て来るのだと思います。Gipuzkoaのエリートクラブという自負がありながら、地域の各機関を信頼し、彼らへの感謝を忘れないクラブの姿勢が私は好きです。
また、提携クラブがZubietaの医療サービスや施設使用の恩恵を受けられたり、地域のサッカー指導者向けの講座を行ったりしています。Realaが地域からタレントに来てもらうという恩恵を受けるのみでなく、Realaから地域に貢献しており、双方向でアプローチがある事が分かります。Realaは自他認めるGipuzkoaの代表と言えると思います。それ故僕もDonosti市内に限らず、Gipuzkoa全体の事を知りたいという思いを抱えています。色々学べた暁には、皆さんにも情報を流せたらと考えています。Aurrera Gipuzkoa!!!

MADE IN GIPUZKOA Ⅰ章 -Zubieta黎明期, クラブモデルの萌芽

この章は、過去チームを牽引したクラブにとって重要な指導者、元選手達の口からZubietaの取組み、地域が選手達にもたらす価値、それを受けたZubietaでの育成の取組みについて言及されています。動画は此方↴

www.youtube.com

※序章と同じく以下、スペイン語で語られた内容を自分なりに訳したテキストを綴っています。


🔹選手育成の歴史

(ナレーション)
La Realを語るという事は、このクラブのカンテラ(=私達の心臓)を語る事でもある。
我々のカンテラの起源はどのようなものだろうか。

A.Gorriz
”私達のカンテラの始まりは此処(Atotxako zelaia広場←castellanoでEl estadio de Atotxa)にあります。この場所にはAtotxaの競技場があって、La Realは此処で全ての試合を戦いましたよね。現在は当時と大いに異なる様相をしていますが、Zubietaの起源はここにあります。”

”1951-52シーズン、クラブ会長のFelipe Artetxeは、クラブ最重要人物の内の1人であるBenito Diazとともに、青少年達のチームを創設するアイデアを掲げており、その創設目的はトップチームに選手を輩出してクラブを強化する事でした。そこでJuvenilチームが誕生しました。”

(ナレーション)
Juvenilチームの誕生以降、沢山の人々の協力のおかげで少しずつ(私達の)スポーツ面/人間性の育成モデルが固まっていきました。Zubietaの育成メソッドの定着に貢献した最重要人物の1人がJavier Exposito。

Calmero Amas(元Reala選手/指導者として23年Juvenilチームを指揮。1999年に現第2監督のMikel Labakaらを選手として擁したチームを率いてJuvenilの全国選手権を優勝):
”(J.Expositoは)恐らくカンテラの礎となった人物です。長年クラブで指導を行い、この上無い影響を残しました。”

Javier Exposito
途轍もない規模の変化がありました。何故かと言うと、私達は(Atotxaのスタジアムからほど近い)Mundaiz地区で練習を始め、いつもMaria Cristina公園まで歩いて移動していました。

Calmero Amas
但し、(変化の前後通じて)練習は常に同じように行われました。場所に関係なく、チームに対する要求は同じだったからです。
Javier Exposito
突如、Lasarte-Oriaの競馬場のグラウンドの事が思いつきました。(それまで、私達はMundaizやMaria Cristina公園で練習していました。)
Lasarteの競馬場での練習を必要とし、許可を請願し、承諾を得ました。皆でそこへ行き、後に(サッカーの練習の為の)複数のピッチが作られました。そうしてZubietaの大きな進化の一連が幕を開きました。

🔹Reala-Gipuzkoaが共有する価値

(ナレーション)
敬意/正直さ/謙虚さ/競争性/チームワーク。これらはGipuzkoaという地域コミュニティの持つ価値であり、これらの価値について、Zubietaで長年取り組まれている仕事の積み重ねが、「振る舞い(行動)」として形に表れている。

Mikel Etxarri(元Sanse監督、技術部門長。18年間La Realで勤務。):
それが私達の目的です。私達はサッカー選手を育てるわけですが、包括的な人間性面の教育(社会教育)も行っています。謙虚さ及び(チームとしての)連帯/団結、自己犠牲も大変重要。周囲に注意を払う/敬意を持つこと...全ての要素が教育、成長過程の鍵となるものです。

🔹選手輩出に定評のあるGipuzkoaという地域

Calmero Amas
世界中の人が貴方に称賛して語ったでしょう。La Realというクラブがどのようにカンテラと共にあるクラブなのかという事を。そして此処(Zubieta)出身の選手達の前に、常に契約を結びたがるチームが現れました。La Realの選手を補強した場合に「外れる」ことが少なかった為であるかもしれません。私は、「お墨付きのGipuzkoa出身選手に外れはいない」という保証こそが評価されていた様に思います。
(ナレーション)
長年の間Zubietaのメソッドを通じて、La Realは積極的に数多くの子供達の教育、育成に没頭してきました。1980-81、81-82シーズンにLaLigaを連覇したChampionチームの時代から、現在Zubietaで成長を続ける男女のユース選手(:将来、チームを、クラブを、Gipuzkoaという地域を代表する子供達)に至るまで、脈々とGipuzkoa県内の提携クラブからやって来るのです。

 

(後書き)
いかがだったでしょうか。Ⅰ章という事もあり、Zubietaのメソッドについてあまり細部の枝葉たる部分までは出てこない章でしたが、自分は本章でクラブが伝えたい事は、選手達がGipuzkoaという地域が持っている敬意/正直さ/謙虚さ/競争性/チームワークといった価値を持った選手に、Zubietaでの社会教育を施す事により、振る舞い/行動に価値を内在させられる選手を輩出しているという事なのでは無いかと思います。また、選手達はGipuzkoaという地域から価値を授けられるのみに留まらず、双方向性があり、その価値をZubietaでの社会教育を通じてピッチ内外でGipuzkoaの価値を色濃く示す、そうした地域を代表する選手達がコンペティションを戦っている事にLa Realというチームの大きな強みがあるように思います。La RealがGipuzkoaという地域の代表である事は、ただサッカーというスポーツの競技力のみによるものではなく、選手達が、そして会長や監督、SD、その他スタッフ一人一人が普段からの言動、姿勢を以て地域との連帯を示している点がファンの心にも響いているのだと思っています。¡¡Que no hay equipo en toda Euskadi como Real Sociedad!! (あるチャントの一部で、バスク全土にも類を見ないオンリーワンのチームだぞ!と自負を歌う歌です。)

MADE IN GIPUZKOA -クラブのあり方について(RStv動画から🎥)序章

こんばんは。今回はGipuzkoaという地域に基づいた、Realaというクラブの特徴を扱います。先ずGipuzkoaという地域を知っていますでしょうか。ピレネー山脈/西仏国境を挟んで7地方に別れるEuskal Herria(バスク語話者の地域)の内、スペイン側の1県で1自治州を成すNavarraを除くスペイン国内3県から成るバスク自治州が一角、Realの本拠地Donostiaを県都とする1地方です。Zumaia、Getaria、Pasaia、Hondarribia…といった美しい海岸線や重要な港町があれば、Txindoki、Jaizkibel、Aizkorriといった象徴的な山々、Bidasoa川、Oiartzun川、Urumea川、Orio川、Urola川、Deba川…といった人々の暮らしと常に共にあった主要河川…。また県都Donostiの他にもIrun、Azkoitia+Azpeitia、Tolosa、Oñati…と各地域ごとの主要地域を、全国的に面積比で多く抱える県としても有名です。ある歴史に詳しい友人によると、現在のDonostiに県都が定まるまで、Tolosa等他の有力地域が交代で県都を回していたそうです。僕は残念ながらそこまで詳しいわけではありません。

スペインには若手選手の育成に定評のあるクラブが多いのは既知の通り、Realaを他と違う存在たらしめているのはどのような点か。クラブの公式Youtubeチャンネル「RS tv」に紹介した数本の動画がありますので、それらに沿って紹介できたらと思います。
<参考資料>
Made in Gipuzkoa

Una forma de ser y de hacer - (クラブの)あり方と取り組み方

www.youtube.com

🔹教育について

1本目に登場するのがこの動画。複数人の語り部が登場し、サッカーボールをパスしていく事で各語り部が交代していく。最初の担い手は神父。

時は大きく遡って1951年元日。この日今のRenfe駅に程近いEstadio de Atotxaで、F.Arteche会長、B.Diaz SDの手により創設されたJuvenilチームが歴史上の初戦を戦った
(※1915年既にInfantilチームが発足済みだった事がわかる文書が見つかっており、初めてのユースチームではない。その為個人的には今でいうBチーム、トップチームの下の位置づけのカテゴリの発足と解釈している。因みにSanse1957年に創設
クラブは試合後、San Román神父をロッカールームに招聘(補足:現代は信仰を持たない人が多くなったが、以前バスク地方は敬虔なカトリック信仰者が多く、初代大統領J.A.アギーレもその1人だった。)。
上動画も神父が選手達に送った、短くもメッセージ性の強い言葉で始まる。

”私は勿論君達がレベルが高く輝かしい選手になる事を望んでいるがそれだけでは無い。誇りを持ってクラブを代表する存在であり、何より第一に良き人間である事を望む。”

クラブは地域の人々が頼る存在である神父に、若い選手達の精神面の養成の手助けを依頼し、彼がそれを承諾した上で最初に語った言葉だった。長きにわたり、Realというクラブが人間教育に重きを置いている事が分かる。

続いて、男女のSD、レジェンドたる元選手・現役選手らによるメッセージが続く。

🔹クラブの「あり方」「取り組み方」

・Zubietaにやってきた初日から、クラブ全体で共有/分かち合われているものを学び始める。(Xabi Alonso)
・学び始めるものは大変偉大なもの。(Xabi Prieto, Xabi Alonso)
・何故なら、学んでいくものが私達の「あり方」だから。(Imanol Arguacil)
・私達はある「あり方」を有している。(Roberto López-Ufarte)
・そして「取り組み方」、「感覚」をも共有している。(Aintzane Encinas)
私達自身がRealの核である。(Luis Arconada)
・私達は選手1人1人のポテンシャルを信じている。(Salva Iriarte)
・(それ故)全員が等しくチャンスを手にしなければならない。(Luki Iriarte)
・私達は、(選手の)能力の育成/養成を、人々を成長させるチャンスとして考えている。(Roberto Olabe)
・スポーツを、人々に価値を伝える/授ける為のプロセスとしている。(Alberto Gorriz)
・私達は(Gipuzoaという)責任感が強く、約束を違えないコミュニティの一員である。(Xabi Alonso)
・各村々、各地区、各提携クラブを代表する「あり方」を備えている。(Jesús Mari Zamora, Lorenzo Juarros LOREN, Luki Iriarte)
・私達はGipuzkoaを写した。(Imanol Agirretxe)
・私達は、自分達のテリトリーが有する価値を、誇り高く掲げている。(Juanan Larrañaga)
・Zubietaは私達の文化が育む産物/成果物である。(Garbiñe Etxeberria)
・(男女問わず)クラブの全員が一つの文化を共有している。(Jesús Mari Zamora)
・その文化は各世代間で受け継がれている。(Salva Iriarte)
・私達を他とは違う存在たらしめる「モデル」を有している。(Roberto Olabe)
・常に(自分達が定めた)原理に忠実である。(Luis Arconada)
・私達のあり方はピッチでのプレーにも表れる。(Imanol Arguacil, Xabi Prieto)
・「あり方」に沿ってプレーする。(Aintzane Encinas, Imanol Agirretxe)

<補足:>
上について、相互に関連したメッセージでありながら、各々が短文な為情報が薄くなっていますが続きがあります。1-4章に分かれた短い動画があり、其々異なる視点からZubietaのあり方、メソッドについて語られています。続けて書いていきますので、関心がある方は是非覗かれてください( ^^) _旦~~

2023-24 Real Sociedad振り返り②-1

前回はチーム全体の事を、今回は選手個々のパフォーマンスがどう映ったかを記していきます。好きな選手が微妙に書かれていると感じられる方、何言ってんだ、と思われる方へ先に謝っておきます。あくまで個人の主観による所が大きいのでご承知おきください<(_ _)> 前回記事は此方↴

 

wesleysni.hatenablog.comポジションは今シーズン多かった4-3-3でのものを記しています。

🔹GK

#1 Álex Remiro (1995 / Cascante, Navarra)

リーグ戦37試合(3,276分)出場、36失点(試合平均0.97)

写真、恐らくTabakaleraの駐輪スペースで撮られたもので、同建物はこんなにデカいタバコ工場があったんだ。という点や今は中で映画や様々な展示が見られるDonostiのシンボルの一つと思います故、引用しました。

さてこのレミーロですが、個人的には欠点を見つける事ができるぐらいのGKだと思っていて、頭が上がらないです。RealaがこのレベルのGKを抱えられるのは本当に感謝しなければいけない。まず足元、DFが深さを取るサポートをできるのはこの人の両足の捌きによるプレス耐性があってこそ。最後尾からセンターサークル付近の選手まで速いボールで届けたりと中に通す勇気とリスク管理も素晴らしい。ボールスキルは言う事ないですよね。観れば分かる。
尚且つ守備面も◎。身体の伸ばし方やボールへのアプローチの良さでギリギリ弾くなんてのも多かった。起き上がりも本当に速くて二次攻撃へもしっかり反応してくれる。普段良い練習してる賜物と思う。1つ言うなら、1対1だけ飛び出すタイミングの選び方で防げる失点があるかなとは思う。敢えて挙げるならという所です。この先もRealaにずっとおって!!

#13 Unai Marrero (2001 / Azpeitia, Gipuzkoa)

リーグ戦2試合(140分)、3失点

写真か映像を貼る為にSNSを漁ってますが、この一幕は知りませんでした。代表正GKからの申し出、嬉しかっただろうなぁ。

さてマレーロ、昨季1シーズンでZubiaurreが退団の運びになってしまったのと対照的に、出場試合数こそ少ないが、出た試合では1部の舞台でも安定したパフォーマンスを見せ、来季以降の地位を確立したと私は思っています。この選手はビッグセーブ型よりも安定型と思っていて、ハイボールや足元も強い。GKという比較的息の長いポジションを加味しても、まだ若いのにこれだけの完成度を備えているのはかなり凄く、自分が観てきてからはM.A.モヤ、M.ライアンと補強組の実力者が2ndを務めていた中すんなりハマったのはとんでもない。成長次第でRemiro後の正GKを務めている姿を想像できます。国立競技場での試合でも、彼を交えたボール出しは結構会場を沸かせてましたね。自分が観る範囲ですが、Cチームの頃から、パフォーマンスに波が無い様に見受けられるのも本当に素晴らしい。クラブ待望のGipuzkoa出身GK、これからも期待してます!!

🔹DF

LD(右SB)

#18 Hamari Traoré(LD)(1992 / Bamako, Mali)

リーグ戦31試合(内先発27試合、2,296分)出場 0G2A

まさかのフリートランスファーでやって来た俊英。彼のcoupe d'afrique出場による離脱は痛かった。加入当初から抜群の能力、プレースケールの大きさを見せつけた。彼の長所を挙げればキリが無い。マンマークの良さ、良いマーク対象警戒→大胆且つ確度の高いインターセプト(これによりチームは数十m下がっての守備から解放)、インターセプトしたかと思えば敵陣に駆け上がっているタフさ/走力、味方を助けるタイミング、コース取りの良い駆け上がり、デコイを厭わない献身性、逆足も遜色なく使ってボールを守れるプレス耐性、フェイクを混ぜつつ中に出せる組立てへの貢献、内側でpivoteの様に捌ける器用さ、明るいキャラクター…etc 開幕前はゴロサベルの不在を嘆きまくっていたが、このcrackは大いにチームを盛り上げた。
本当に凄いけど唯一の弱点が自分の裏のスペース管理。前で止め切る、止め切ろうというアプローチの裏返しなのかもしれないが、ボールが自分を超えていく局面への対応は課題が残る。CL・PSG戦での失点もあったし、他も決して多くは無いが散見された。そこが克服されたらリーガどころか世界でも類稀な選手と言える筈。来季もよろしく頼んます!!

#2 Álvaro Odriozola (LD,(ED)) (1995 / Donostia, Gipuzkoa)

リーグ戦9試合(内先発6、397分)出場

帰って来たオドリオソーラ。Peñaの皆とZubietaを見学した時、遠征で不在のチーム本隊とは別メニューで調整中の彼が、メニューを中断して長々我々と話してくれました。Eskerrik asko!! 復帰の噂はありつつ決まった時は驚きました。僕はゴロサベルが大好きでパフォーマンスにはかなり満足してましたので。
プレー面では無いんですが一つ。個人的にはインタビューの語りでかなり魅せてくれる男と思っています。率直な話しぶり、復帰1年目ながらチームのあり方と深くコミットしたコメント、クラブ愛、方々へのリスペクト、ファンへの期待の煽り方、謙虚さ…他の多くの選手もそうですが人間性が100点で、尚且つ明るくて開かれて周囲に気をつかえる男と思っています。

自身の口から、(フィオレンティーナでこそ出場機会があったものの、)長い間出場機会を与えられない期間を過ごしてきて、週1試合2試合+練習のリズムに慣れず、パフォーマンスやコンディションが安定しないと思うと語っていた。H.トラオレがレギュラーとして君臨していたのもあるが、全体を見ればLaLigaでの出場時間が400分を切る悔しいシーズンにはなった。内容としては、1列前で使われたCLインテル戦など序盤戦はちょっと目を当てられないぐらいだった。プレーの幅は限られ、アクションが鈍くサイドでは相手の前進を赦し続け、味方とも合わない。負傷離脱も相次いだ。
ただし終盤戦に一気にパフォーマンスが向上。プレースタイルこそあまり内側には入らずサイドを主戦場とするオーソドックスなものだが、動き出しの速さ、味方との連動の良さ、タイミングを見計らったスペースを突く上がりでチームに貢献。シャルケや日本代表等で活躍した内田篤人選手もそうだったけど、動き/ポジショニング、味方との連携が良いSBはチーム全体を良くしてくれる。これも自身が語っていた事だが、適応を経て「良い(向上した)Odriozola」を我々は観る事ができた。ただ、強力なアタッカーと対峙した時の対人能力は未だ不透明。前任者のゴロサベルは好調時1人で相手を止められる選手だった。Álvaroはどうでしょう。

一方で下からの突き上げが激しい。SanseのJon Aramburu, Iñaki Rupérezはいずれも将来を嘱望され現時点で既に素晴らしいパフォーマンスを見せている俊英。個人的には1995年生まれの彼が、33歳となる2029年夏まで契約を結んでいるのには驚かされた。クラブからそれだけ中長期で信頼を置かれている選手なのは明らかである。強力なライバルを同ポジションに伴う彼ですが、期待してます。

#39 Jon Aramburu (LD, LI) (2002 / Caracas, Venezuela)

リーグ戦11試合(内先発6、540分)出場

2002年生まれと若く、Reala移籍1年目ながらトップチームでも活躍を見せた逸材はCopa Américaでも主力を張った超大型ルーキー。Sanseで観た加入当初はチームの為に身体を張った粘り強い対人守備、力強いオーバーラップは光るもののプレー全体はマーク対象に喰らいつき過ぎてスペースを空けるなど、粗削りに見えた。が、恐らくは適応、向上が早かった。トップチームでは後半戦トラオレやアイエン、ティアニーを欠くチームを支え、来季はトップ昇格も囁かれる。前述のように左SBでもプレー可能。Real Union加入前のベネズエラ時代は左WBとして主に器用されていた模様。故障者が続出するRealにはとてもありがたい存在。
特に成長を感じるのは周囲との関わりの部分。当初はボールが渡れば兎に角前に突っかけて流れもクソも無い時があったのが、味方を使う&一旦下げて落ち着かせる、冷静にチームと歩調を合わせられるプレー判断が目立つ様に。また、特にCopa Américaでは周囲のDFと連携して(スムーズに受け渡して)人とスペースを同時に高レベルで守るブロック守備が光った。予測が合わなくても身体を伸ばして間に合わせられる粘り強い対人守備はトップレベルのコンペティションでも健在。

彼の父方の祖父母はDonosti出身で、もっと若い時からRealaでのプレーを目指してくれていた。お台場のレインボーブリッジ、東京湾をバックの写真で2027年夏までの契約延長を発表した彼、何かと応援したくなりますね!

CB

#5 Igor Zubeldia (CB, (PV)) (1997 / Azkoitia, Gipuzkoa)

リーグ戦30試合(内先発29、2,524分)出場 0G2A

彼とRobinのCB duoは鉄板になってきました。上のPSG戦の一枚は使わざるを得ませんでした。数シーズン観られている方なら分かって貰える事ですが、CBコンバート当初は今とは全く違う姿だった。その象徴として記憶に残っているのが20-21 ELの1st leg @Anoeta。勿論前掛かりのプレス、カウンター対応がチームとして嵌らなかったのは大きいが、DFライン裏を次々とられ4-0の敗戦を喫した。その彼がエンバペをあれまで封じている姿には胸を打たれた。単純なスピードなら完全なミスマッチ。それを跳ね除けて状況把握、警戒、スペース管理、マーキング…全てを完璧にこなし、初動の速さで渡り合った。チームは負けてしまったけど、彼の活躍はチーム、ファンに勇気を与えてくれました。此方もコンバート当時は不慣れだったCBとしてのリスク管理を行いながらの運び、縦方向へのパスも今やpivote時代と遜色なく。特にグループで上手く組立てを作れない時間帯、彼のところから前進を作ってくれる場面は何度となく観ました。
Realの主力というとTake、オヤルサバル、メリーノ、スビメンディ、ル・ノルマン、レミーロ…その辺りの名前が挙がる事が多いと思います。ただ、ここ数シーズンの安定したパフォーマンス出力、リーグを代表するCBの1人として名前を挙げても文句は言われないでしょう。

#24 Robin Le Normand (CB) (1996 / Pabu, France)

リーグ戦29試合(内先発28、2,472分)出場 2G0A

速い高い強い、そして巧くなったブルターニュの貴公子。毎シーズンフル稼働を続けながら高いパフォーマンスを維持する鉄人。EUROでもレギュラー級に扱われた守備者で今更書き連ねるべくもないけど、彼の長所の一つは厳しい場面で間に合わせてくれる所。守備が崩され、フリーで撃たれそうな場面で最後の一歩が伸びる姿はドルトムントのNeven Subotićを思い出す。後追いでも間に合わせる出力/ガッツも本当に素晴らしい。
後、EUROを観てて勿論ラポルトやナチョに比べれば組立て面はセーフティーな振る舞いではあったのだけど、代表の中でも見劣りしない速く正確なパス、トラップには驚かされた。移籍がささやかれる彼だけど、残ってくれはしませんか。

#20 Jon Pacheco (CB, LI) (2001 / Elizondo, Navarra)

リーグ戦23試合(内先発16、1,521分)出場 1G1A

トップチームでもすっかりお馴染みの存在になったレフティー。特に後半戦にパフォーマンスを安定させて、レギュラー2人は絶対的ながら、出場した試合ではしっかり存在感を示した。前任者のM.サニャンを思うと、彼が控えにいるのは非常に贅沢な事に思う。まだスベルディア辺りに比べれば反応が遅れたり良い判断ができない時があるけど、目立つ程ではない。ただ、いずれ左CBの核と期待されている選手としては、その辺りの波もなくしていって欲しい。その辺りは彼ほどのポテンシャルがあれば、継続して試合に出ている内にどんどん良くなると思っています。
また、組立てては悠々ボールを晒しながらプレーを選べる超技巧派。綺麗な縦回転で足元に届けるサイドチェンジも美しい。その辺りはトップデビュー当初から相変わらず素晴らしい。数年後、文句なしのCBとなっている事を期待します。東京五輪も頑張れ!!

#6 Aritz Elustondo(CB, LD)(1994 / Beasain, Gipuzkoa)

 リーグ戦15試合(内先発7、818分)出場 0G2A

先ず、愛しています。
昨季は負傷に苦しんだシーズン。継続的にプレーできなかった事もあってかパフォーマンスは不安定だった。アグレッシブな守備が空振り、入れ替わられる事がしばしば。他の最終ラインの選手と足並みを合わせず、彼1人で上げて裏を取られる事も。スベルディア&ロビンのduoによるコントロールより細かく、大幅な動きをするという対比も大きいかもしれない。そういった背景があるにせよ、チームとして上手く守る為には揃えなくてはいけない。
直近シーズンはZubeldiaにレギュラーの座を明け渡しているが、彼の特別な才能を活かした守備も自分は好き。昨季も好調時は発揮された間合いを詰めてじわじわ相手のプレー選択肢を削る対人守備、細かく大胆なラインコントロール、鋭い読みから成す出足の速いカバーリング、相手を封じるマンマーク...etc 彼のパフォーマンスが安定すると、チームも層が厚くなる。来季は彼の安定した活躍が観たい。

LI(左SB)

#17 Kieran Tierney (LI) (1997 / Douglas, Scotland)

リーグ戦20試合(内先発14、1,246分)出場 0G2A

アーセナルからのLI加入はN.モンレアル以来。常にチームの為にfightしてくれる姿には胸を打たれた。怪我に悩まされた期間もあったが、ピッチに立てば輝かしいパフォーマンスを見せた。驚かされたのが大外レーンでのクラシカルなSBとしての仕事は勿論、LDに高い位置を取らせる右肩上がりの配置にしてCB2枚と後ろ3枚を形成した時の組立てがまあ巧い。それもその筈ロバートソンのいるスコットランド代表で3バックの左としてプレーする姿を後になってEUROで観た。マーク対象を止め切る対人能力、厳しい場面で間に合わせてくれるカバーリング、タイミングの良い上がり、シンプルながらタイミングが良く鋭い仕掛け…etc、全てに彼の持ってるレベルを発揮して、相手が強い程彼の背中が大きく見えた。
Zubietaで彼に話しかけた時、当時スペイン語を話さなかっただろうに目を見て頷きながら自分の話を聞いてくれた人格者。その節は本当にありがとうございました。Realに残って欲しかったけど、アーセナルの主力級を引き抜くのは生半可な事では無く、上のメッセージで爽やか且つチームへの思いを伝えて所属元に戻って行った。Suerte, Guapo!!!
※彼本人とは関係が無いけど、Realaが国立競技場で東京ヴェルディと戦ったJAPAN TOURで、彼にそっくりなRealaのスタッフに会い、日本人らしく(?)冗談を真に受けてしまいました。他の女性スタッフに「彼はKTの弟よ。」と言われ、本人に「驚いた!来季はKTと一緒にイングランドに戻ってしまうの?」と尋ねると「そうだよ。一緒にアーセナルで働くんだ。」と合わせてくれた彼は本当にそっくりさん。「ところで何でそんなにスペイン語が上手いの?兄貴は10月はあまり話さなかったけど…」と真に受け過ぎた質問までしていたのをネタ晴らしの後に一緒に笑ってくれました。KT似の彼は残留してくれると思います。皆さんZubietaで会っても驚かれないように!w

#3 Aihen Muñoz (LI) (1997 / Etxauri, Navarra)

リーグ戦21試合(内先発11、1,110分)出場 0G1A

十字靭帯断裂という大怪我が彼を襲った。が、それまでの活躍は進化したAihenそのものだった。年々逞しくなっている印象で、好調時の彼はP.マルディーニを思わせた。見た目まで逞しくなって…。守っては細かいポジション修正もそうだし、最早当たり負けしない強さをして1人で止め切れるDFになった。
攻めても守っても、1対1の強さへの自信が、セーフティーなプレー選択に逃げずチャレンジを続ける勇敢さをもたらしている様に思う。守ってはじりじり下がって侵入を赦さず、前で止め切ろうとする姿勢に、攻めてはマーカーと競り合いながら下げずに中又は前方向に通したり、自分で運ぼうとする姿勢に。年々Imanolが求める総合力の高い選手になってきている。言わずと知れたcanteranoだが、トップチーム昇格後も選手達の成長プロセスが続いていく事を公言しているクラブにあって、彼程の代表例はいないと思う。真のプロフェッショナル。

チームは今夏の補強でどちらかというと攻撃面で際立つ印象のあるS.ゴメスを獲得したが、アイエンがここまで守れる選手になっていなければ、その選択を取れなかったかもしれないなぁと思ったり。彼がチーム練習に復帰した事は何よりの朗報。此れ程の大怪我、すぐに本来の活躍とはいかないだろうが、誰もがカムバックをお待ちしてます。