21-22 LaLiga 第9節 レアル・ソシエダ対マジョルカ

マジョルカとの対戦で日本語実況ktkr!と思いきや久保負傷でいつも通りの英語実況という仕打ち。酷いや。若くしてプリメーラのクラブで主力扱いを受ける久保は確かに日本の至宝だが、ラ・コンチャ海岸ビスケー湾の真珠ぞ

ラレアルは負傷離脱していた選手が代表ウィークもあってか続々とカムバック。名手シルバの他、左のSB、CBが務まるパチェコの復帰も大きい。活躍していたソルロスの復帰もとても喜ばしい。

一方代表戦から戻ってきたオヤルサバルが負傷離脱。1-1.5か月の離脱とのうわさ。ここまでのチーム全11得点中6ゴールを決めているエースの不在により得点力不足に陥らないか不安を隠せない。他のアタッカー陣の奮起に期待したい。

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◇先発紹介

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ラレアルの先発で一番予想が難しかったのは前線。シルバが出なければイサクとソルロスの前2枚も普通にあるかなと思った。ナバーロは指揮官の期待に応えたい。メリーノ、アイエンとロビン・アリツの2CBはほんと鉄板ですな。アイエンは代えがトップにいないというのもあるけどw ゲバラのアンカーも地味に驚いた。MF、FWは中々攻撃的な構成で良い感じ。

一方のマジョルカはこの試合はサイドアタッカーのイメージが強いダニ・ロドリゲスがトップ下に入り、前半戦ムブラが入ることが多かった右にはイ・ガンイン。また、Wピボーテバタグリアとルイスデガラレタ。バタグリアはアルヘン育ち、ガラレタはレサマ育ち。攻守に成長著しいババがいなくてもこれだけ力のある2人を並べられるんですね。ほんとに昇格組?w闘える選手がそろっている。

主審:ゴンサレス・フエルテス

◇交代

ラレアル

’後半開始

①R.ナバーロOUT、ゴロサベルIN

ゲバラOUT、スビメンディIN

ゴロサベルが左SBに入り、4-4-1の形。初めてゴロサベルを左SBで観たなあ。

’67

ヤヌザイOUT、ロベテIN

④イサクOUT、ソルロスIN

’92

ポルトOUTスベルディアIN

守り切る交代。ポルトゥお疲れ!

マジョルカ

'62

①#16バタグリアOUT、#8S.セビージャIN

②#23アマトOUT、#26フェル・ニーニョIN

S.セビージャはそのままピボーテの位置に。ニーニョはアンヘルと2トップを組み、4-4-2に変形。ダニロドが左SHに入る。

’76

③#22アンヘルOUT、#9アブドンIN

④#4ガラレタOUT、#12ババIN

同ポジション同士の交代。アブドンさんは昨季セグンダAで31戦10発らしい。9番背負ってるだけあるね。

’85

⑤#19イガンインOUT、#7J.ムブラIN

右SH同士の交代。ムブラはカタルーニャ州バルセロナ市から北西25㎞ほどのムニシピオ、グラノリェース出身、コンゴ人の父とスペイン人の母の間に生まれたそう。10-11~17-18シーズンまでマシアにいたらしい。知らなかったなあ。

◇セットプレー

ラレアル

・右CK:無かったかな

・左CK:ヤヌザイ 

・SFK:ヤヌザイ

ヤヌザイは良いコーナーを蹴っていた。メリーノがしっかりミートできていれば一点ものの場面もあった。

マジョルカ

・右CK:イガンイン

・左CK:S.セビージャ

・SFK:イガンイン(右寄り)

プレースキックの怖さは久保より彼かもしれない。

◇攻撃

マジョルカは4-4-2守備。前2枚はCBには寄せず、ゲバラへのパスコースを締める。おかげでゲバラをヘソの位置でほとんど使えませんでした...手痛い。ラレアルは後ろ4枚でボール出しを図るも、アンカーのゲバラが使えずCBの前進もないので窮する。ゲバラが使えない時、もっとCBが開いて相手プレス隊を引きつけても良いと思うんだが。セーフティ過ぎる。

マジョルカの守備は兎に角中へのパスコースを断ち、前6枚+SBで、逆サイドの選手もボールサイドまでスライドし、かなり圧縮この試合のソシエダのプレス耐性は、逆サイドに展開できるほどのものではなく、サイドでよく詰まらされたまた、ボールが2ライン間に入る時、DFラインが押し上げ、しっかりボールに圧力を掛ける。その間にWピボーテなど周囲が寄せてボールを回収してしまう。受けに回らない守備が素晴らしい。 加えて特筆すべきはかなりのハイライン。ラレアルがDFラインで持つとき、最終ラインはセンターサークル付近まで上げてきている。 

前半10分を過ぎるとゲバラがCBに落ち、メリーノがアンカーの位置にずれ、後ろ3⁺1枚で組み立てるいつもの形。SBを高い位置に上げることで相手の中盤ラインを押し下げ、パス回しにゆとりが生まれる。地味に大きいのが、相手の守備の重心が下がることで、ボールを奪われた時のショートカウンターの怖さを削いだ

◇守備

ナバーロがイサクと並ぶいつもの4-4-2ブロック。

#4ガラレタを中心にテンポ良くショートパスを繋ぐマジョルカに、ソシエダのミドルプレスが効きが弱い。ガラレタのところをあまり使わせないようになってから、守備が安定してきた。

10人になってから4-4-1ブロックに。相手のDFラインへの圧力は致し方なく減ったが、ハイラインは維持してより高い位置で潰す狙い。ただ、奥深くまで侵入を招くと10人にある程度割り切って、引き込んで守った。特にWGの守備貢献が素晴らしく、大外で好きにやらせなかった。ロベテとポルトゥはその辺強い。

62分のセビージャ投入からマジョルカの攻撃がかなり嫌なものに変わる。マジョルカはポゼッションが安定することでSBの攻撃参加も増え、ラレアルは守備の重心を下げざるを得なかった。SBが上がることでSHが内側にポジショニングをとる。ただ、中央は締めているので、そこまでバイタルで前向かれて大ピンチって場面もなかった。

終始ハイラインを設定したこの試合で、裏を取らせずラインを高く保ち続けたエルストンド&ル・ノルマンの最終ラインコンビはこの試合影のMVP。

◇得点、ゲームの流れ

試合開始~10分過ぎ

マジョルカのプレスが光る。

10分過ぎ~

ゲバラがDFラインに落ち、メリーノをアンカーの位置に下げるいつもの形。ゲバラのボールタッチが増え、ビルドアップに少し可能性を感じるようになる。

’後半開始

前半終了間際のアイエンの退場でラレアル4-4-1に。

’62~

マジョルカは9番を1枚増やし、4-4-2に。司令塔として振る舞えるセビージャ投入により、マジョルカはじっくり攻めだす。ソシエダブロックの外でボールを晒しながら回し、空いたところに刺す。

マジョルカの時間帯が続いたが、67分にイマノル監督がソルロスを投入し、前線に起点ができる。抜群のポストワークで攻撃を成立させた。

’89 ⚽RSO 1-0 MLL  J.ロベテ②(アシスト:M.スビメンディ)

耐え忍んだラレアルに歓喜の瞬間が訪れる。

サイドスローインからの流れで、メリーノから斜めの落としを受けたスビメンディがダイアゴナルなRun with the ballで敵のマークを受けずに少し運び、プルアウェイでマーカーのマフェオから離れ、空間を確保したロベテにパス。

ロベテの前にはマフェオとすぐ近くにヴァリエントが構えるも、小さいエラシコでシュートコースを空け、低く強いシュートを放つ。ファーを警戒し逆モーションになったレイナに対しボールはディフレクションがあったかないかニアに飛び、彼の手を弾き、値千金の先制点となった。

 

◇所感、出場選手寸評

ラレアル

レミー

ハイボールへの強さはほんと頼もしい。

・サルドゥア

当たりに弱いソシエダの面々でメリノとこの男の強さは本当に頼もしい。展開的にも上がりはあんまなかったが守備で貢献。

・アリツ

鋭い読みの成す出足の鋭い守備で相手の裏抜けを悉く潰した。エリア内での潰しも流石。ビルドアップでも度々良い持ち上がり、フィハシオンを見せたが、中盤ともっと連携が取れるようになれば、ボール出しで更に貢献できると思う。D.シルバはボールの出口としても偉大

・ロビン

アリツと並んで屈強に跳ね返し続けた。ラレアルの防波堤として敵を阻み続けるこの男は間違いなく上位躍進の立役者。組立ての貢献はもうちょい欲しいです...笑 まあ守備よければそれに越したことはない。

・アイエン

前半終了間際、2枚目のイエローで退場した男。2枚目絶対要らなかったな。カバーにゲバラいたし。ロングスローがいつもより飛んでいた彼は、何か熱くなっていた。

いつもよりロングスローの飛程があった。オフになったがイサクがネットを揺らし、これからもイサク、メリーノ、ソルロスらのビッグマンに合えば「ある」という期待を抱かせた。何かかっか来てたけど、粗さ以外は安定したプレーを見せていた。守備だけでなく、攻撃も良くなってきたと思う。昨年は「ただ上がるだけの男」という印象だったが、今年はボールを晒し、相手守備を動かす余裕がある。

ゲバラ

DFラインに落ちるようになってボールを触れるようになった。前の選手にパス出す時、足元に出さず敢えて横のスペースに出すことで受けやすくする工夫も見られた。

・ナバーロ

繋ぎの部分やプレッシングに、頑張った。結構裏にランニングしてるので、ボールを出して上げて欲しい。目立ったシーンは作れず、繋ぎに徹した。

・メリーノ

いつも通り中盤のフィルター役やビルドアップ、ゴール前への詰めまで幅広く活躍。安定感がすごい。いつ休むんだろうねwグリディが恋しい。

ヤヌザイ

良い位置でボールを引き出す一方、如何せん球際の競り合いに弱すぎる。敵を背負うとまともにキープできないようでは困る。

・イサク

良い位置で受けてストライカーの仕事に打ち込めるなんて場面は多くなかったが、中盤に引いてシルクのようなボールタッチでボールを飼いならし、そのまま前につっかける彼の十八番のプレーはよく見られた。順調に調子を上げているように思う。

ポルト

窮屈なビルドアップを見せソシエダにあって、内側のレーンで結構気の利いたポジショニングを見せて間でボールを引き出した。その後のトラップがよければ最高なんだよなw 10人になってからは彼のタフさに助けられる場面が結構あった。サポートがいい位置にいなくてもボールを守れる強さ、独力でサイドを突破する力強さ、水準以上の守備での貢献。

(途中出場)

・ゴロサベル

ポジショニングに不慣れさを感じたが、しょうがない。だが、よくやった。慣れない左でもしっかり攻撃参加した。

・スビメンディ

メリーノと中盤の守備を引き締めた。カバーエリアの広さや寄せのタイトさはゲバラより頼れる。奪った後前にあまり選手がいないので、いつもの小気味良いパスワークを披露する場面は限定された。が、自分で運んでシュートを撃ったり常にボールを味方に繋ごうとする彼の攻撃志向がロベテの決勝点を演出した。きつい中継ぎ登板だったが素晴らしい仕事を見せた。

・ロベテ

文句なしのMOM。エネルギッシュなプレーで勇気を与えた。

現時点でヤヌザイより守備面で頼れるw 攻撃面では負けん気の強さでボールへの執着を見せる。ワンツーも使いながら、マフェオらマジョルカ右サイド守備陣を困らせた。

89分の会心の一撃でアノエタを揺らした。

・ソルロス

ポジトラ時右に左に位置を変えてボールを拾い、走力で攻撃を成立させんとしてくれた。ありがたいね。彼は強いだけでなく、速いし器用。

10人少なくてポジトラが死んでたら完全にハーフコートゲームになってしまう、故障明けだが動きも良かった。

ポストプレーに安定感は圧倒的。

スベルディア

ピッチに入ってすぐホイッスル。

マジョルカ

・M.レイナ

イサクのシュートを阻んだり、ゴールマウスを堅実に守った。あまりよく動くタイプではなく、ゴール前に構えるタイプに見えた。山のような安定感を見せた。

ロベテのゴールの場面は、DFがブラインドになって見づらかったかもしれない。

・マフェオ

運動量がすごい。ヤヌザイは結構彼に封じられていた。対人も結構強い。

・ヴァリエント

あまり印象が無い、ごめんなさい。

・ルッソ

高くて強いのはよくわかった。ソシエダアタッカーをしばしば吹っ飛ばした。アルヘン生まれらしい。

・オリヴァン

前半は機会が少なかったが、上がるときには迫力のある攻撃参加を見せた。

ラレアルのクリアボールをポルトゥと競争になってタッチラインに向けて追いかけるとき、ポルトゥが転倒して広告と激突しそうになった時咄嗟に力強く足を掴んで衝突を抑え込もうとするやさしさを見せた。元々開幕戦のゴールで好きになっていたが、ますます好きになりました。

・ガラレタ

潰しとパスワークの中心として機能。ポジショニングを器用に取り直し、受けるとすぐ叩いてまた受け直せる位置に入る。

バタグリア

潰し屋として機能。タイトな守備で中盤で潰し、ラレアルの進撃を食い止める。

・イガンイン

技巧と走力で貢献。突破力はスピードがあるわけではないので、そこまで。それより嫌らしい位置に出してくる左脚のパスが厄介だった。

・ダニロドリゲス

タイトな守備を見せ、奪うとカウンターの先鋒として機能。攻守に活躍。ヘタフェのアランバリといい、動ける俊英がトップ下にいると非常に厄介。アランバリよりファイターな感じ、悪く言えば粗い。これだけトップ下で守備を引き締めるとあれば、久保も中央の位置は安泰ではないかもね。

前半からかなり飛ばしていたが、後半になってもガス切れの気配はなく、質の高いプレーを維持した。

・アマト

彼もかなり守備に走る。この試合のマジョルカは全員守備全員攻撃。とても良いチームだね。攻撃で目立った場面はあまり作れなかった。

アンヘル

引いて受けるプレーも巧い。絶対的なデランテロというより11人の中の1人という印象。目立たないが良い選手。守備もうまいし。

(途中出場)

・セビージャ

司令塔としてマジョルカのポゼッション攻撃を成立させた。欠かせない選手だね。彼の投入でラレアルはかなり追い詰められた。数的不利でうまいやつが入ってくると困るね。

・ニーニョ

裏抜けが怖いアタッカー。2トップになったことでアンヘルとの2人の動きに読みづらさが生まれる。とはいえ結構ラレアル最終ラインに消されてたね。

・アブドン

ニーニョと同じくあんま目立てず。ロングボールにダニロドリゲスの落としを受けて迎えたシュートチャンスは惜しくも生かせず。

・ババ

ロングパスうまい。代表帰りらしい、お疲れ。

 

10人になった時から、まさか勝てるとは思わなかった。試合後のロベテの男泣きは忘れないでしょう。満員近く客が入ったアノエタを沸かせた。イマノルも彼を使ってくれてありがとう。オヤルサバル、シルバを欠き、さらには退場の不運に遭って尚つかんだこの勝利の価値は非常に大きい。次節は王者アトレティコ戦、この試合のように強い気持ちで挑んで欲しい。

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2021-2023 UEFA U-21欧州選手権予選ラウンド グループC スペイン代表対北アイルランド代表

Estadio Olímpico de la Cartujaでの一戦。U21代表は皆ピタッと止めてばしばし回せて面白い。9月3日のロシア戦で出ていたY.ピノとB.ヒルネーションズリーグに帯同していた。何者なんだろうね、ほんと。。ガビやペドリも年齢的にはこっち。

◇先発紹介

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A代表ヒルピノがいないけど十分豪華。4日前のスロバキア戦からの入れ替えは3人。内訳は、右SB:ビクトール・ゴメス、左CB:フォンタン←ギジャモン、左WG:ガスパールカンポス←ニコ・ウィリアムス。北アイルランドは全員わかんなくてごめんなさい。

◇交代

スペイン

’59 

①#19ガスパールカンポスOUT、#12ニコ・ゴンサレスIN

②#8トゥリエンテスOUT、#11ニコ・ウィリアムスIN

2525。ニコ(バルサ)がアンカーに代わるかな?と思ったがベンセドールがアンカーそのまま、トゥリのやってた右IHに入る。ウィリアムス弟は右WGに入り、S.ゴメスが左WGに。

’71

③#6ベンセドールOUT、#7フェル・ニーニョIN

④#10ロドリOUT、#14アントニオ・ブランコIN

この2枚替えで4-4-2に変更。最前線がニーニョ、アベル。ドブレピボーテがニコ、ブランコ。今日もシャツIN。

ロドリOUT、スタンド大喝采。当たり前だよなあ。立ち上がってさえいた。

’76

⑤#3J.ミランOUT、#22ミゲル・グティエレスIN

ミランダもスタンドの喝采を浴びる。攻撃参加が素晴らしかった。クロスの精度も120点。マドリーのグティエレスは当然左SBに。プリメーラで出てる選手が交代で出てくるの凄い。育成大国スペイン。

 

北アイルランド

’後半開始

①#17C.Conn-Clarke OUT、#20Oisin SmythIN

②#7J. Scott OUT OUT、#15Finn Cousin-DawsonIN

トップ下と左WBの選手が交代。左WBに2番が移り、15番Dawsonが右WBに。7番Scott選手は若干守備対応に苦しんでた印象。

多分だけど20番Smythがアンカーに入って8番、6番が一列上がって3-1-4-2に変わっとると思う。

’66

③#21P.Lane OUT、#14J.Mcgovern IN

④#19R.Walde OUT、#9P.O'Neill IN

⑤#4K.Balmer OUT、#13D.McClelland IN

3枚替え(triple cambio)ktkr。O'Neillは右FW、14番Mcgovernが左WG、13番McClellandは右HVに入る。

 

後半開始

プレースキック

スペイン

右CK:S.ゴメス、ベンセドール、A.ブランコ

左CK:ベンセドール、S.ゴメス、M.グティエレス

SFK:S.ゴメス(右寄り)

PK:セルヒオ・ゴメス(1/1)

S.ゴメスのボールはボールスピードもカーブのキレも良い感じ。言わずもがな武器の一つになっていた。また、前半25分に彼のやたら助走の長いPKから先制。

北アイルランド

右CK:E.Galbraith(レフティー、インスイング)

左CK:ベンセドール

SFK:S.ゴメス(右寄り)

◇攻撃

北アイルランドの1stラインはFW2枚。スペイン2CBがボールを持っても基本寄せない。CBーSBを両方見る中間守備。この2枚はサボらず時にはサイド深くまで守り、WBらと協力してスペインのサイド攻撃を防ぎにかかる。

トップ下の17番クラークは基本マンツーマン気味にアンカー番。CBはベンセドールに直には出せないが、一旦彼がCBのところまで退くとクラークはそこまでついてこないので、一旦退いてまた前に出ていくことで上手くフリーになっていた。細かいけどうまいわ。そしてピッタリつかれてなければ2タッチ目には局面を変える大きな展開のキックが蹴れてしまうのが彼。 時にはDFラインに落ちて後ろ3枚にする時間もあった。

スペインはCBや中盤からの対角の速いロングパスで逆サイドに展開し、攻撃の起点を作る。足元上手い選手がいっぱいなのでビシっと届く。見ていて気持ちが良い。

または外回りで素早く回し、そこにインテリオールが再度に流れて絡む事で一工夫加え、相手の読みを鈍らせる。

後半北アイルランドは中盤が逆三角形に変わるも、スペインが後ろで回す時のトップ下へのプレスは20番のアンカーが前に出て行う。中盤を越されるとDFラインの前に戻る。

 

◇守備

ロドリかトゥリエンテスがアベルに並ぶ4-4-2ブロック。相手が右で持つときはトゥリが、左で持つときはロドリが中盤ラインから1列前に動く。

北アイルランドは基本早い段階で再度に流れた2トップとかに蹴ってくる。ショートパスで組み立てるときは後ろ3枚+ボランチ2枚で繋ぐ。スペインが前2枚なので、パスを繋いでいるうちにHVが空いてそこを起点にする。

ボールへのプレッシャーを厳しくいくのがこのチームの信条か。一の矢でボールホルダーの自由を奪い、二の矢で奪いにかかる。

#4 Balmer選手のロングスローは悠々ゴール前中央まで届いていた。凄い。一つそういう飛び道具があると、助かりますね。

3-0になってからも前からプレスをかけていた。この試合を勝つというよりは先を見据えた戦いをしているように見受けられる。交代してない選手ばかりじゃないのに凄いや。越された後しっかりプレスバックに戻るFWも偉い。

◇得点

’25 ⚽ESP 1-0 NIR セルヒオ・ゴメス(PK)

クロス対応で、クロッサーのカレイラについていた左WBスコットさんが腕を上げてそこに当たってしまい、PK。

’31 ⚽ESP 2-0 NIR セルヒオ・ゴメス(アシスト:ロドリ)

北アイルランドがハイプレスにきて回避からの流れ。北アイルランドは、スペインのGK→フランセスまでの繋ぎはハメるも、SBに出した時に今までFWに任せていたせいか左WBのマークが遅れ、そこからカレイラ→ベンセドール→S.ゴメス→A.ルイス→ロドリ→S.ゴメスと外、内、外、内→外と素早く繋がれ万事休す。

ロドリのとこまでダイレクトで繋ぎ、ロドリのとこで溜めを作って大外のS.ゴメスの上がりの時間を作りスルーパスという流れも素晴らしく淀みない。

’55 ⚽ESP 2-0 NIR アベル・ルイス(アシスト:ベンセドール)

我らが9番に待望のゴール。ロドリ+S.ゴメスが外に張り、左大外に敵の注意を引き付ける→エリアより手前、ハーフレーンにフリーで立つベンセドールに斜めに下げる→彼のアーリー気味クロスに巧く合わせて一発。

しっかりDFの前入ったし、前半にもヘッドで惜しい場面あったんで空中戦強いんだなって。

◇所感

・J.アギレサバラ

あんま危ない場面は迎えず。GKから繋ぐ意識は素晴らしい。アトレティック・クルブのGK排出力はどうかしている。

・S.カレイラ

タイミングの良い上がりと捌きの上手さで右サイドを活性化。右サイドの相方、S.ゴメスが大外に張ることが多いので、時に彼の内側を駆け上がった。内側のレーンでも見劣りしないのは足元の技術がしっかりしているからこそ。中々良いコンビだった。

・A.フランセス

運んで良し、縦に入れて良し。サラッとインテリオールに入れるダイアゴナルな縦パスたまらない。

・フォンタン

ミラン

DFーGK間にわや鋭いクロスを蹴っていた。キック力を生かしていますね。速いクロスが蹴れるSBがいると面白い。

・ベンセドール

前半7分アベルに見事なタッチダウンパスを入れた。ガチでロングフィードが上手い。アロンソかな?ボールスピードも速くて惚れ惚れ。彼のロングパスと味方の巧いトラップで成功するボール出しがいくつもあった。

・ロドリ

この試合一番のファンタジスタ。ハーフスペースでの彼は基本敵無し。タッチが細かくシンプルなフェイントながらキレが半端ない。翻弄した後瞬発力でぶち抜く様は悪魔か。パスも嫌らしいところに出すし文字通りの10番でした。前半13分にマークを軽々外してエリア内で放ったシュートはWG顔負けで最早引いた。控えめに言って化け物だと思う。ドリブルだけじゃなく、パスにも意外性がある。脚思いクソ振ってえげつないスルーパスを出す。相手は死ぬ。 流れたけどバックスピンで球足死ぬボールも蹴ってた。なんなんすか彼

ファイナルサードの部分ばかり書いたが、ビルド隊からの受けも非常に上手く、狭い所で受けても吸い付くボールタッチと相手の寄せにくいところに止める技術をもってその場を制し、そのまま中央からの崩しを敢行する。いや、怪物ですよほんと...

・トゥリエンテス

隣のロドリに比べて目立たないけど、シンプルな捌きと巧みなポジショニングで攻撃に貢献。

ミランダが上がった時は、サイドよりの低めの位置でパス攻撃をサポートして、ネガトラに備えるなど、気が利くプレーも見せた。彼は前めでプレーするよりこういういぶし銀的タスクが得意な気がする。捌きは速くて正確だし相手の速攻はしっかり潰す。渋良い。

・S.ゴメス

サイドに張ってボールを受け、はたく。ウィンガーながら球離れが良く、ドリブルもマーカーとの勝負より運ぶことを意識している感じ、キープ力も十分。シンプルisベストですな。受け直して上げるクロスの精度も高い。頻繁に走るランニングも効果的で、敵を動かして味方にスペースを提供する。仕事人!

バルサ、右WG要員に彼を呼び戻しては?

・A.ルイス

れっきとした9番だった。中盤にスッと引いてのポストプレー、ヘディングの強さ、相手DFの背後を取る斜めの抜け出し、色々見せたが決められなかった。多分決まってたらもっと騒がれていた。後半、3点目をヘッドで叩き込む!やったぜ。他のポジションならこんなにうるさく言わないんだが、9番だからね。 マシアで騒がれ、世代別代表に脈々と選ばれてきた理由が良く分かった。

・ガスピ

飛び出しうまい!使われるのが上手いアタッカー。彼のところでチャンスをいくつも迎えた。だが決められなかった。正直シュートのパンチ力もあって、ドリブラー型のB.ヒルより好きかもしれん。ここまで繋げるチームだからこそというのもあるけど。次は決めてくれ!!

またこのチームはかなりSBを上げるので、中のレーンでプレーできる時間も多かった。パンチの効いたミドルが印象的だった。

(途中出場)

・ニコ(ゴンサレス

寄せの速さ、配給の非凡さを見せた。彼の大柄な体格はピッチ上ですぐに見つけられた。スペイン陣営ではCBよりごついw

・ニコ(ウィリアムス)

速い。縦の速さだけじゃなくクイックネスも凄い。ドリブルのボールタッチも巧いがもう一つで、決まってれば一点という場面があった。サイドでの1vs1はキレキレのまたぎで大体制する気持ちが良いウィンガー。縦だけじゃなくて、ゴール方向に斜めに仕掛けるのが良い。

・ニーニョ

背負ってても前を向く巧さ、強さやフォアチェックで貢献。2トップなのでアベルと2人で動き回って楽しみそうだった。

・ブランコ

良い潰し屋。小気味良い捌き。豊富な運動量、球際の激しさなど少し、ボランチ時代のM.ジョレンテを思い出す。捌きはこのブランコの方がテクいかもしれない。

・ミゲル(グティエレス

彼が出た時は既にシステムが4-4-2に変わっていた。基本前2枚に当てて前4枚のコンビネーションで攻めていくのでSBの上がりは限定的に見えるが、彼はハーフレーンを持ち上がることで、ボールサイドのSH、FWとの3角形を形成しながらじわじわ上がっていった。昨季含め結構トップで試合に出ているようだが、その理由の一端がよく分かった。

 

21-22 LaLiga 第8節 ヘタフェ対レアル・ソシエダ

コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのアウェイゲーム!

ヘタフェもマドリード州のクラブで、調べてみるとサンセが当たったADアルコルコンのホームスタジアムとも近いですね。10㎞強ぐらい?で、レガネスのホームスタジアムはその中間ぐらいにある。こちらはヘタフェ本拠地と5㎞ぐらい。どこもプエルタ・デル・ソルからみて南西~南南西ぐらいの位置。

 

今季リーグ戦では初のアウェイユニ着用。あんまし青を着るチームとアウェイで当たってないとかそんな理由なんじゃないかね。試合前、18-19シーズンにローン移籍で加入していたサンドロと笑顔で握手するラレアルの面々に和んだ。

◆先発紹介

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ラレアルはELモナコ戦からの入れ替えは、DF:サルドゥア⇔ゴロサベル、スベルディア⇔ル・ノルマン、MF:ゲバラ⇔ナバーロ、FW:ヤヌザイポルトゥの3枚。日程カツカツですからローテ大事ですね。

 

ヘタフェは中盤ダイヤモンド気味に来てるなあ。横並びのイメージが強かったから意外。昨季の主力に加え、3枚新戦力がいますね。J.クエンカはビジャレアルから、フロレンティーノはベンフィカからローン移籍で加入。アレニャはバルサから、サンドロはウエスカから完全移籍。左SBのM.オリヴェラも知らない選手だったけど、昨季はアルバセテに武者修行に行っていたらしい。ククレジャがプレミアに去り、戻された感じかな。

主審:フィゲロアバスケスさん

◆交代

ヘタフェ

’74

①M.アランバリOUT、E.ウナルIN

②J.マタOUT、J.シルバIN

ウナルがマタと入れ替わりで2トップの一角に。システムはフラットの4-4-2に変わったように見えますね。J.シルバは左SHに入り、アレニャが右SHの位置。CHは左フロレンティーノ、右マクシモビッチ。

 

’84

③アレニャOUT、D.ポベダIN

④D.スアレスOUT、J.イグレシアスIN

ポベダは右SHに入り、サンドロが左SHに移る。イグレシアスはそのまま右SB。

イグレアスさんはこの夏Bチームから昇格したみたいだね。おめでとう!バジャドリー、ログローニェスのカンテラを経て2年前、2019年夏にヘタフェ加入の選手(現23歳)らしい。

一方のポベダさんはビジャレアルカンテラアトレティコBを経てヘタフェに加入の24歳。どちらも若手ですね。大柄ながらキレのある動きでソシエダの左サイドを困らせた。

 

’88

⑤サンドロOUT、J.マシアスIN

今季チリのチバスからローン加入中のメヒカノFWが足の止まっていたサンドロと交代で2トップの一角に。Tansfermerktによると市場価格が10Mと高く、また9番を背負っていることから前評判高い選手なんだなあ。ビトーロもいるしいろいろな前線を抱えてますなあ。

 

ラレアル

’55

①ナバーロOUT、バレネチェアIN

②ロベテOUT、イサクIN

復帰待ってました!バレネが左WGに入り、オヤルは右IHに。メリーノが左IHに移る。

 

’81

ポルトOUTヤヌザイIN

④ゴロサベルOUTスベルディアIN

後半イエローを貰っていたゴロが下がる。アリツを右SBに上げ、スベルディアは右CB。ヤヌザイはそのまま右WGですね。イマノル、アリツのゴールに期待してるわけではないよねw(グラナダ戦右SBの位置でプレーしてドブレーテ)

 

プレースキック

ヘタフェ

右CK:D.スアレス

左CK:アレニャ

SFK:(直接)サンドロ、(合わせるボール)D.スアレス(右寄りの位置)、アレニャ(左寄りの位置)

サンドロはボールスピードが速く、低弾道で鋭く曲がるボールを蹴ってきた。かなり横に寝た角度の回転のボールで、2発とも結構危なかったです。

CKはどちらもアウトスイングの利き足の選手をチョイス。合わせるFKもそうだし。

 

ラレアル

右CK:オヤルサバル

左CK:オヤルサバル

SFK:オヤルサバル

オヤルは前半はあまりプレースキックの感覚が良くなさそうだった。後半はFKからいつも蹴るストレート系じゃなく大きく曲げるボールで、オフサイドだったがエルストンドの頭に合わせた。ストレート系しか蹴れないと思ってた。ごめんw

 

◆攻撃

ヘタフェのハイプレス+マンマーク気味の中盤守備を嫌ってか、細かく繋がず、すぐに最終ラインの裏に動き出す選手に出すことが多い。ヘタフェはそのまま4-4-2の形で守っており、CBは2トップにSBへのパスコースを切られながら寄せられ、アンカーのスビはトップ下のアランバリに、SBは2枚の中盤センターまたは2トップに見られている。ソシエダはこの試合後ろからショートパスで繋ぐことを諦め、マークを背負っている状況であっても、構わず前の選手へボールをつけていく。

 

ソシエダは両インテリオールがサイドで高い位置を取り、WGとの連携で再度から前進を図る。ナバーロは頻繁にハーフレーン2列目からの飛び出しを試み、パスが出ていれば面白いという場面が何度もあった。積極的で良いですね。 ただ、これで外の裏のスペースを取れたら御の字だが、ヘタフェはDFラインが動かされても互いの距離感が良く、さらにマクシモビッチ、フロレンティーノの2枚が最終ラインに吸収されるほど背後まで対応するので、抜け出す場面を多く作れず。

 

ロベテが頻繁に引いてボールを受けてくれるが、マーカーの圧に負け、前が向けない。また、当たりで負けて倒れて失う場面が多い。受ける動きは素晴らしいので、ここ負けないようにキープしてくれると非常にでかい。ちょっと持ちすぎな気もするなあ。どうせ負けてしまうなら、2018W杯のグリーズマンのようにとにかくすぐ叩くとかしても良いかなあ。周りに出せるのに、真面目にマーカーと競り合ってしまい、結果失う場面も多かった。まだそれで生きるほどの馬力は無い。

 

ヘタフェは2CBとフロレンティーノ、マクシモビッチの2枚のCHが堅い。J.クエンカは球出しの評判は聞いていたが、対人も強かった。所属元のビジャレアルでパウトーレスとポジション被っているのが惜しいがこの先どうなるか。ジェネは流石です。岩のようだしクイックネスも凄い。

 

(後半)

イマノル、修正してきました。すぐに蹴らず、スビメンディを交えながら4-4-2ブロックの前2本、4-2のサイドのスペースを使う。ヘタフェの中盤ラインは連動して前に前には来ないので、中盤~前線のレイオフを使いながら、中盤で前を向く。

 

ヘタフェはちょっとブロックの重心下げたかなあ。一点リードして、しっかり守ってカウンターに切り替えたのかも。前半と打って変わって、受けて前を向いた中盤からフリーの前線にパスを入れられる場面が増えた。

これで一安心と思ったら、60分過ぎからヘタフェがハイプレスを仕掛け、また蹴らされる。ボールサイドのMFと2トップで猛然と囲い込む。

スビメンディを消しつつサイドの応援にも向かうプレッシングの核・アランバリが下がるとソシエダはボールを持ちやすくなる。

 

◆守備

ヘタフェはDFライン4枚+アンカーの5枚でビルドアップ。ソシエダは4-1-4-1、またはナバーロが前プレに参加する4-4-2ブロックで応戦。前はロベテ1枚だが、SBに出たり、CBにイージーな横パスが出る場面ではWGが出ていくため、前からのプレスはそこそこ機能している。ある程度プレスにいけば、ヘタフェは最前線に蹴ってくるのでそこで回収を試みる。両軍形は違えど、似たような、お互い速攻という展開だった。

 

サイド攻撃を得意とするヘタフェ相手で、スビメンディの最終ラインの補佐がありがたい。サイド等に引っ張り出されてもスビメンディが間を埋めることでDFが薄くなるのを防ぐ。その分奪った後の攻撃が窮屈だけど、致し方ないかなあ。

 

ヘタフェはハイメマタが最前線に張り、サンドロは衛星のようにあちこち動く。またはハイメマタも流れて、フィジカルに優れたマクシモビッチが前線に詰める場面もあった。ここに押し込まれたらと考えるときつい。

マクシモビッチは基本は右サイドに立ってるけど、守備的中盤のフロレンティーノ脇を使われる時は彼がカバーに入る。ヘタフェを攻守に支える働き者ですね。

 

(後半)

前半もだが、アランバリが守→攻の切り替えの核として機能する。中盤とFWを繋いで攻撃を成立させる。彼は守備では同じ中盤のマクシモビッチ、フロレンティーノが最終ラインの前でフィルター役をこなす分ある程度自由な動きができ、ソシエダの攻撃が中盤で詰まった時に忍者のように数人目のプレッシャー役として寄せ奪取を狙う等厄介な動きを見せた。また彼球際強いんだよなあ。機敏さも非常に厄介。パスの出し手としても受け手としても常にスペースを突いてくる感じ。普通にLaLiga屈指のMFだと思う。実況も"Getafe's the most talented player in the squad, specially after the departure of Marc Cucurella to Premier league side, Brighton & Hove Albion over this summer."言うてた。特に今夏ククレジャがブライトンに去った今、ヘタフェで最も才能のある選手って評されてると思う。移籍願望は無いのかね、バレンシアが欲しがったが金額面で諦めたのだっけ。

 

◆試合の流れ、得点

(前半)

どちらもDFラインから丁寧にフリーな選手を作って繋いでいく丁寧なビルドアップを披露する場面はほとんどなくて、基本蹴り合い。パス成功率はソシエダ69%、ヘタフェ63%でこの前半をよく表している。ソシエダはそういうチームじゃないんだよなあ...。自分達のスタイルがありながら、良くない時は相手の戦い方に引きずられてしまうのが悪いときのラレアル。ポルトゥやメリーノを除いて、マッチアップに対し、フィフティーな状況でもキープできるような強さを持つ選手はそういない。特にロベテのところで悉く潰される。自分達の良さを自分達で消してどうすんの?という前半。失点を機に目覚めて欲しい。

 

’39 ⚽GET 1-0 RSO サンドロ・ラミレス②(アシスト:アレニャ)

やられましたね。危険な位置で奪われて、ショートカウンター一閃。ル・ノルマンのヘッドでのクリアが中途半端な位置に飛ぶ。ここはハーフバウンドのボールに対する対処なのである程度は仕方ない。これをヘタフェアンカーのフロレンティーノが頭で返し、ボールはハイメ・マタの前方に。このフィフティーなボールに対し、ソシエダインターセプトに両CBが重なり、掻き出せずにボールがバイタルに転がる。エルストンドがキープして右に展開しようと試みたところをアランバリに刈られ、カウンター発動。

 

アランバリはスライディングタックルで右のアレニャ―に展開し、アレニャ―は2タッチでサンドロへスルーパス。サンドロはよーいどんの時ルノルーと距離を空けてスタートしており、後はレミーロとの1対1に集中するだけだった。肩口を抜くシュートはかっこいいいね。

 

蹴り合いの応酬で、エルストンドがボールを落ち着けたかったのは分かる。ただ、アランバリの忍者タックルに対してはケアできてなかった。それよりその前。CB2人で重なってボールをこぼした場面は非常に良くなかったし、また、中途半端なクリアになったルノルマンのヘディングが相手アンカーに拾われた場面も、良いとき(昨季前半戦)のソシエダは隣のSBに渡してそこでクリアボールを蹴らせていた。不運や小さい対応ミスが重なっての失点だが、あまり得点を重ねられる雰囲気の無いチームにあって、ひとまずこれが決勝点にならなくて何より。

 

(後半)

後半開始からヘタフェがプレスの勢いを弱め、プレスの重心を下げる。ソシエダの組立てに安定感が生まれ、いくつかチャンスを作る。エリア内でメリーノが一方カウンター狙いのヘタフェにいくつかカウンターを打たれる、決定機には至らず。だが、60分過ぎから再びハイプレスを仕掛け、また繋げなくなる。勢いを止めたくないラレアルだが、ヘタフェも選手交代を交えながらプレスの勢いを落とさず、試合の流れを渡さない。

 

ただ、繋げなくなってきていたところで、オヤルサバルのゴールで追いついた。良い時間に取ったし、取れなかったらズルズル行っていたと思う。頼れるキャプテン。

かなりプレスに走っていたアランバリが下がり、また繋げるようになった。ボール支配率は前半の52%に対し62%に上がり、パス成功率も前半の69%に対し76%と改善を見せた。ボール持ててスビメンディが後ろ埋めてくれてカウンターに備えてくれればそうそう失点しないと思うんだよなあ。

 

イサクやバレネの投入で前線の迫力を増したとはいえ、追加点を奪うには至らなかった。ヘタフェの守備もしっかりしてたしね。関係ないけど、選手交代でトップチームの選手が出て来るだけでも嬉しくなりますねw 若手の登用は素晴らしいけど、緊急だからってことで呼びつけられるより、サンセで長い時間出てくれた方が良い。サンセ、あまり勝ててないしなあ。。

 

’67 GET 1-1 RSO オヤルサバル⑥(アシスト:ゴロサベル)

ヘタフェのプレスに苦しんでいた時間帯でキャプテンが決めてくれた。

サンドロのシャペウパスを中央で受けたアレニャに対し、ゴロサベルメリーノで寄せてコース誘導。2人のマークから逃れたところをスビが突っつきバックパス気味にアリツに渡す。アリツアレニャ、アランバリに寄せられるもその間を通してメリーノに出し、右に展開してポルトゥ→メリーノ→ゴロサベルとボールを動かし、ゴロは2タッチ目でアーリー気味にゴール前にセンタリング。ソシエダは右からポルトゥ、イサク、オヤル、バレネがペナ幅いっぱいぐらいに並びイサクの背後から飛び込んだオヤルがフリーで合わせる。D.スアレスは後方からタイミングよく入ってきたオヤルにすっかり前をとられた。D.スアレスの前にいたジェネイサクのマークで彼らを超えるボールへの対応が間に合わなかった。

 

ナイスゴール!ゴロサベルの活躍ににっこり。あんまりセンタリングからの得点の印象が無いし上げた時の期待感も薄いけど、中にこれだけ人数がいてアーリー気味だとフリーの選手を作れて合わせられそうですね。シンプルな攻撃だけど、時間帯的にも良いゴールだった。

 

’89 M.オリヴェラのシュートがブロックに入ったスベルディアの右手にヒット

恒例のヤヌザイのマークミスからM.オリヴェラがエリア内まで運び、左足一閃。スベルディアの右手にクリーンヒットする。スベルディア、右手少し伸ばしてたかんね。これ個人的にはレッドカードでもおかしくなかったぞ...。VARは何をしているのか。VARレフェリーはイグレシアス・ビジャヌエバ氏らしい。

 

◆所感

(ラレアル)

レミー

失点は仕方ない。足元の技術はいつも通り安定。

●ゴロサベル

うまい。Ginistaさんも言及してくれていたが外と内を使い分けられる器用さで右サイドの攻撃に円滑さをもたらす。右サイドが良いので左のオヤルサバルが空く。守備でもそんなに困る場面はなかったね。スビメンディが深く守ってくれていたので、彼かアリツがカバーしてくれていたというのもあるが。

●エルストンド

読み・動き出しの速さJ.マタを抑え込んだ。最終ラインから中盤まで広くカバーする彼の存在は非常に大きい。足首削られた時はヒヤッとした。代えの利かない守備の要。攻撃面でも積極性が出てきて嬉しいです。長身じゃないけど今季結構ヘッド弾の匂いがしますよ。

一方、失点の場面もそうだが、偶に難しい処理の際ボールが足元に入りすぎてしまう時が気になる。困ったら蹴りだしてくれた方が良いかなあ。

●ル・ノルマン

ソシエダの壁。昨季後半戦からそうだけど、躱される場面も少なくなってきた。相棒のアリツもそうだけど、今季はロングフィードを試み、成功させる場面が増えた。色々選択肢が増えて嬉しいね。通せる場面ならどんどん蹴ってくれ。

●アイエン・ムニョス

ほんとよく前線へのフィードを跳ね返す今季。小柄な身体からどこからそのパワーが生まれているのか。攻撃でも繋ぎの場面はかなりうまい。三角形を意識してパス攻撃を活性化。後は自分での仕掛けですね。彼が自分で1対1を制してクロスを上げられると非常にでかい。

あと、丁寧だとは思うけどちょっとパス出すの遅いなって場面がちらほら。

●スビメンディ

速攻狙いのヘタフェに対して今日の仕事はディフェンシブ。よくDFラインをカバーしていた。誰かが動かされても穴が開かないのは彼が埋めてくれるおかげですね。攻撃面ではあまり絡めず。ソシエダも蹴らされることが多いので、インテリオールがサイドに張りだして彼らのサポートを得られなかった。苦しい試合でも存在感を示せると、彼ももっともっと評価が上がっていくと思う!目指せフル代表。

それでも使われた時の前線に前向かせるダイレクトのパスは流石でした。

●メリーノ

ビルドが窮屈でもなんとか繋げるのは、彼の身体の強さ、タッチの柔らかいボールキープがあってこそ。スペースを見つけるのが上手いので、頻繁に受け手になってくれる。バイタルで持てば10番のようなパスを出せるし、今節もありがとう。そろそろ休ませたいっすね。

●ナバーロ

タッチが上手いので、メリーノ同様雑なパスでも収められる。ただし、メリーノと違って強さは無いので寄せられると少し質が落ちる。欲を言えばボールタッチが少ない。もっとチームとして彼に出していって欲しい。ソシエダの10番的ポジションですから。

2列目からの飛び出しやドリブルは彼にしかない武器ですね、ぜひ続けてくれ。今節みたいに前線のマークがきつい試合ではもっとシュートも狙っていって欲しい。

ポルト

流石です。やはり彼の馬力は正面に立たれることが少ないサイドで生きる。横からのタックルをものともしない力強さは流石、もっと強引でも良いかも。前半のチャンスを決めていたら最高。あれ以外でもエリアに持ち込んだ後の最期の精度ね。敵に当ててしまうw

●オヤルサバル

上手い、球際強い。55分のメリーノへのダイレクトの強い横パスは痺れた。ソリアめ...

アイエン、ナバーロとの連携が良くなればもっと面白いかも。まあ今季のアイエンはちょっと守備寄りなんよね、上りが少ない。チームの指示かもしれんけど。

昨季はさっぱりだった右インテリオールでのプレーもかなり期待が持てるようになっている。

●ジューレン・ロベテ

・ロベテの9番は長い目で見守っていきたいが、やはりまだ上回れない分、素直にマーカーと球際争いをするよりも、早めに周りの選手に叩いて連携で崩していく方が良いと思う。34分のDFが跳ね返したボールをダイレクトでオヤルに落とし、相手CB脇から抜け出して惜しいシュートを放った場面はとても良かった。(^^)b  外→内にドリブル進路を斜めにとるオヤルに対し、交差する内~外のクロスオーバーの走りでうまくシュートの空間を作ったランニングが素晴らしかった

真ん中で受けようとすると屈強なCBを相手にしないといけない分、サイドに流れてボールを引き出す工夫もあって、それも良かった。

 

(途中出場)

●バレネチェア

昨季前半の取りあえずマーカーと1対1仕掛ける脳筋ロストマシーン時代とは違うのだ。ピッチの横幅も使いながらボールを守る。良いボールが来ることもそうなかったけど、ファイナルサードでは違いを作れず。ヘタフェの守る距離感が良くて突破を赦さなかった。

●イサク

リーグ復帰戦の割に動けていた。やっぱり最前線に巧くて速い奴がいると脅威。戻ってきてくれてありがとう。故障明けの彼を招集するスウェーデン代表監督を嫌いになった。エースとしては、そろそろゴールを期待したい。

ヤヌザイ

上手いなって思う場面はあるけど、もっと粘り強くプレーして欲しい。粘りが無いならぶち抜いてくれるぐらいじゃないと不満。

スベルディア

うーん、いつものスベルディアですねw アリツより当たりに強い分、ウナルとのマッチアップ要因って部分もあったかな。ハンドの場面はまじで気を付けてくれよ...

 

(ヘタフェ)

●ダビド・ソリア

かなり止めてた。192とでかいし、反応も良い。マドリーカンテラ育ちなんすね。バルサ、マドリーカンテラ育ちはそこら中にいるなあw

●ダミアン・スアレス

凄くヘタフェらしい選手だよなあ...タフさは流石です。ウルグアイ出身の選手たちの球際の強さはなんなんだろうね。

●ジェネ

速くて強い。出足も速い。良い選手。

●ホルヘ・クエンカ

ポジショニング、間合いが良い。ロベテを完封。ジェネとクエンカが割られる場面はあまりなかった。ソシエダは少ないチャンスを決めなければいけなかったが難しかった。

●マシアス・オリヴェラ

ポルトゥらの右サイド攻撃を完封したとは言い難く、彼らを食い止められない場面も少なくなかったが、他3枚の絞りが速いため、決定機には至らなかった。

攻撃面では質の高いランニングで違いを見せた。

●フロレンティー

機動力のある中盤の潰し屋。彼がいることでアランバリを前で使えるのは大きいですね。マクシモビッチ御大のおかげで、スペースを空けてしまうことを恐れず対応していた。

●ネマニャ・マクシモビッチ&マウロ・アランバリ

既にかなり褒めまくった。ヘタフェの屋台骨。

●カルレス・アレニャー

マシアを代表する至宝。巧いけど左足ばっかなので助かる。ただ、サンドロへのラストパスは止めようがなかった。アシストおめでとう、もっと輝いてくれ!

●サンドロ・ラミレス

タフに動き回るセカンドトップ。ククレジャもそうだけど、バルサを出て成功したタイプだと思う。球際の強さやタフネスは優等生クラブより他のがそりゃあね。走れてサッカーも知ってるなんてそりゃ強い。ゴールは凄かったなあ。迷いなく肩口をぶち抜いた。フリーキックも凄かった。彼のキックにはこれからも注目したい。

●ハイメ・マタ

エルストンドにみっちり着かれ、控えめなパフォーマンスに終始。それでもポジトラでCB脇から抜け出そうとする嫌らしさなどは流石。

 

(途中出場)

●エネス・ウナル

最前線とセカンドトップをこなす器用さを見せた。当たりが強くてエルストンドが苦しんでいた。守備もしっかり追っていた。まあ先発のマタも時にはかなり低い位置まで戻っていたし、このチームは皆ハードワークするってことでしょう。

ヨナタン・シルバ

目立たなかったけど堅実にプレーしていた。本職はSB?オリヴェラを上げるために使ったかのように見えた。

●ダリオ・ポベダ

上手い長身のアタッカー。両足使えて意外性のあるパス、キレのあるドリブルで右サイドを切り裂いた。中央でも見てみたい。ビジャレアル育成→アトレティコ育成→ヘタフェ の所属歴。途中出場の選手の中では一番目を引いた。

●フアン・イグレシアス

短い時間だったが、結構足元が上手いSBに見えた。あんま自分がD.スアレス好きじゃないから良さが分からんのかもしれんが、もっと見てみたい。

●ホセ・マシアス

ストライカーとして得点の匂いがする動きを見せた。もっと長い時間見てみたい。

 

ヘタフェが前から来ていたとはいえ、もっと繋ぎにかかって欲しかった。セーフティさも大事だけど、やはり小柄な選手が多いソシエダは繋いだ方が強いと思う。失点は不運だったとはいえ、それを踏み越えて勝てるチームでないと上位争い、CL圏争いは難しい。取りあえずバレネとイサク戻ってきて嬉しい!少なくともバレラはサンセに戻れるんじゃなかろうか。サンセを頼むぜ!

 

 

LaLiga 第7節 レアル・ソシエダ対エルチェCF

怪我人を沢山抱えてホームにエルチェを迎えての一戦。今週一週間であとELのモナコ戦、リーグ戦のヘタフェ戦。まあきついですね。

アリカンテ県のクラブ、エルチェはクラブ創設以来、白地に緑の横線のユニフォームで、「緑色の帯」を意味する"franjiverde"がチームの愛称になっているらしい。個人的に緑色好きです。また、ユニ左袖のスフィダンテって?と思ったら日本企業のようですね。契約5年目を数えるらしい、凄い。"sfidante"はイタリア語で挑戦者の意とのこと。

今日のイマノル、淡いラベンダー色?のシャツで珍しい。

◆先発紹介

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ーラレアルー

10人の故障者がいる中特にトップチームのスカッドで本職デランテロの3人(イサク、C.フェルナンデス、A.ソルロス)が揃って故障離脱しており、編成が注目されたが、Bチームのロベテをデランテロに抜擢し、いつもの4-1-2-3で組んできた。また、トゥリエンテスが今季初出場。Transfermarktによると、今季は第2節のラージョ戦以外はベンチ入りしているようだが、出場するのは初。PSMはちょくちょく出ていた。どうせならゲバラも使ってメリーノを休ませたいが、イマノル監督の中でオヤルサバルとメリーノは昨季から外せない存在になっている。

前節からの変更は(GK:1/1名)ライアン→レミーロ、(DF:2/4人)右CBのアリツ→スベルディア、右SBのサルドゥア→ゴロサベル、(MF:2/3人)アンカーのゲバラ→スビメンディ、メリーノの相方のインテリオールにナバーロ→トゥリエンテス、(FW:2/3人)右WGのポルトゥ→ヤヌザイ、CFWのソルロス→ロベテと、7人を入れ替え。中には故障ゆえのポジションもあるけど、しっかりローテーションしてきてますね。

メリーノ左にしないんだなあ、U-21でもトゥリエンテスは左のインテリオール又はピボーテで出ていたので、左が得意なのかもしれない。

ーエルチェー

こちらも結構入れ替えてるし、システムも3-5-2→4-3-1-2で異なる。前節出てなかったのは、右SBのパラシオス、アンカーのマスカレル、右CHのラウル・グティ、トップ下のピアッティ、左FWのベネデットの5枚。エルチェは3-5-2と4-3-1-2を使い分けるんだろうか。ドリブラーのイメージのピアッティが、トップ下の位置でどんな仕事をするのか気になります。

主審:アドリアン・コルデロ・ベガ

◆交代

ソシエダ

’73

ヤヌザイOUTポルトIN

②アイエンOUT、C.ロメロIN

同じポジション同士の交代。ロメロはマラガユース育ちの男。今夏マラガから買取OP付ローン移籍で加入。実況によるとプリメーラデビューらしい。おめでとう!(サンセすまん)観たファーストタッチは狙いすました完ぺきなインターセプトだった。やるなあ。ポルトゥは今日もエネルギーたっぷりでカッコいい。

’82

③トゥリエンテスOUTゲバラIN

④オヤルサバルOUT、バレラIN

同位置同士の交代。バレラは良く走って、前線を活性化した。ゲバラも主に勢いあるプレッシングで貢献した。

’89

⑤メリーノOUT、エルストンドIN

メリーノかなり終盤だけど下がれて良かった。うーん、3-4-3になったかなあ。3トップはそのまま、スビとゲバラが中盤センター。ただし横並びというより縦関係のように見え、前寄りがゲバラ、後ろ寄りがスビ。3バックは右からアリツ、スベルディア、ル・ノルマン。守備時ポルトゥが中盤ラインに下がって5-3-2て感じですね。

 

ーエルチェー

’66

①R.グティOUT、G.グンバウIN

②L.ペレスOUT、G.カリージョIN

4-4-2のまま。グンバウは左CHに入り、マスカレルが右CH。カリージョは左FWに入り、ベネデットが右FW。

グンバウはジローナのカンテラで育ち、2014年から3季、バルサBに所属した大柄なテクニシャン。トップチームでも数試合出場している。今夏フリーでジローナから加入。ギド・カリージョは今夏フリーでサウサンプトンから加入した長身FW。モナコからサウサンプトンに移る際、結構高額な移籍金が発生してますね。

www.soccer-king.jp

’76

③べネデットOUT、ペレ・ミジャIN

④ピアッティOUT、テテ・モレンテIN

テテ・モレンテは右SHに入り、ペレミジャはベネデットがいた右FWに。

’86

フィデルOUTパストーレIN

有名人登場。フィデルと同じ左SHに入る。

プレースキック

ソシエダ

右CK:ヤヌザイ

左CK:ヤヌザイ

SFK:ヤヌザイ

いつもオヤルサバルが蹴ってるイメージだが、ヤヌザイがキッカー。前節も色々なCKを見せたが、今節はニアの選手にグラウンダーで出し、それを背後にフリックさせるという変わり玉を見せた。

ーエルチェー

右CK:ー(CK一本のみ)

左CK:フィデル

SFK:あったかなあ...

思い切りよく敵が寄せ切る前に攻め切るエルチェは結果的にCKが少なかった。1本ならピアッティの爆裂ミドルからのやつだけってことかw

◆攻撃

エルチェは陣形そのまま、4-3-1-2ブロック(’18頃から4-4-2ブロックに変形)。ソシエダは2トップとCHの間のスペースを使いにいく。というかここを使ってエルチェ守備網をおびき寄せないと始まらないというぐらいエルチェの守備はしっかりしていた。ただ、CB→SBのゆったりしたボール回しではエルチェはしっかりスライドしてこのスペースを消してくるため、サイドを変えながらこのFW-中盤ライン間のサイドの空白を使う。また、相手が1stライン2枚だからか、スビメンディがよくDFラインに落ちる。メリーノがアンカーの位置に入り、SBが上がる。4-3-1-2の時、トップ下のピアッティはあまりスビメンディへのマークという守り方ではなかった。4-4-2ブロック時、CHのマスカレルが、アンカーに密着マークではないが、常にアンカー位置のメリーノを気にしており、ボールが渡ると飛び出してアンカー番をする。瞬間的に4-3-1-2に。⇔ただ、スビメンディがDFラインに落ちない時はマスカレルはアンカー位置のスビにつかないんだよね。3バック時中盤が一人減ることが関係しているのかなあ。

エルチェの守り方で、最終ラインのところが気になった。ソシエダのアタッカーをかなり近い位置でしっかり監視し、中々パスを差し込めない。実際パスが出るとスッと寄ってきてトラップ際を絡め捕られてしまったり前をむけなかったり。ラインも高く、結構強気なディフェンスだなあという印象。味方同士の距離感も良い。

ビルドアップの時スビメンディの配給があんま良くなく見えた場面があって気になった。敵守備が強固な方に出して詰まる場面がしばしば。しかし受けたり、そこから前を向くのは相変わらず上手い。

(後半)

前半同様DF- 中盤の2ライン間が狭いエルチェ。ソシエダは中盤で、ダイレクト、2タッチで細かく繋いだり、シンプルに裏へランニングした選手を使う。長く持たないことでエルチェに寄せ切られる前に前に繋いでいく。時間を掛けるとエルチェは上手く陣形を整えて来るし、球際で負けてボールを失うことが多いので、いい選択だと思う。

セットオフェンスでは4-4-2の4-4の間のスペースを起点に攻めることが多い。ただ、同じサイドで攻めてる限りエルチェの守備網は崩せず、大きなチャンスにはならない。

◆守備

ソシエダは4-1-4-1の形で守る。エルチェはどの場面でも、ドリブルで抜け出す場面以外は基本長くは持たない。例外的にサポートの選手がポジションをとるまで待つ時、または相手をボールにわざと食いつかせる時は溜めを作ってから出す。中盤の細かいパス交換でラレアルの囲いを抜け、主にサイドに展開するパターンを得意とする。'18頃から攻めの形も4-4-2に変わる。アンカーとCH、引いてきた前線らによる、斜めの角度をつけた細かいパス交換は簡単には捕れない練度がある。’21のモヒカ抜け出し、DFーGK間のクロス→ベネデットポスト直撃のチャンスも細かいパス交換から生まれた。実際、中盤フラットの4-4-2と聞くとこんなスパスパ回すチームそんな思いつかない。基本形がどうあろうと、斜めにサポートへ入った味方につけ、ダイレクト、2タッチでボールを前へ動かしていくというスタイルが染みついているように思う。

(後半)

後半開始からかなりハイプレスを仕掛ける。敵陣深くではマンツーマン気味に守り、エルチェにロングボールを蹴らせて回収する。’53にはエルチェの自陣深くからのスローインに対してロベテ、トゥリエンテス、ヤヌザイで近場の選手へのパスコースを潰し、パスミスを誘発。ミスパスを攫ったオヤルサバルは決定機を迎えた。

前半よりサイドの守備はかなり気を遣っているように見えた。ボールホルダーに寄せる人の近くにカバーを配置。エルチェの両SBは足がある。それでもヤヌザイが一瞬でモヒカに振り切られたときは笑った。もうちょい頑張れ。

’82のゲバラ、バレラの投入で前線のプレッシングに勢いが出る。

~試合の流れ、得点等~

’18頃

エルチェ、4-3-1-2ブロックから中盤フラットの4-4-2へ。ピアッティが左SHに入り、後は順に左へ一個ずつずれる。フィデルが右SH。

’21 ベネデット、ポスト直撃(アシスト未遂:モヒカ)

CBを経由したフィデル、モヒカ、R.グティ、L.ペレスで左サイドで菱形を形成。底のフィデル→右のグティ→L.ペレス→フィデルといずれもダイレクトで繋ぎ、フィデルはこの隙に大外を駆け上がるモヒカに浮き球スルー。モヒカはダイレクトでCBーGK間にグラウンダーの速いクロスを入れ、ル・ノルマンの背後で合わせたベネデットのダイレクトシュートはポストを叩く。

’30 L.ペレス、ショートカウンターからGKレミーロと1対1、シュートは僅かにファーポストの外(決定機)

メリーノ先生のトラップミスから。アイエン→スビメンディ→メリーノと敵4-4ブロックの背後で回すソシエダ。メリーノはスビメンディからのボールをセンターサークル付近で受けるも、トラップがマイナス方向に流れ、近くにいたL.ペレスに取られそうになる。メリーノは慌てて前にボールを出すもそこにはR.グティ。この瞬間グティの前方には2トップのベネデットとL.ペレス。ベネデットにグティが素早く出した瞬間、カウンターのラストパサーとフィニッシャーが即時に決まる。ぺレスはラインブレイクへと猛ダッシュ。待ち受けるはル・ノルマンとスベルディア。ベネデットは左を向きながら半身で下がるスベルディアの右を抜かんとするスルーパススベルディアは敏捷性に難を露呈し、このボールを右足に当てるも後逸。ぺレスにエリア内左寄りからのシュートを赦す。ぺレスのシュートはボール半個、いや1/4個分すら外れていないように見えた。。肝を冷やしたぜ。

このカウンターの一連を観ても、エルチェは一つ一つの判断、プレースピードが速い。まずグティのところで他の選手の上がりを待ったり、左横にいたフィデルに出そうかなあと迷ったりしてもおかしくない。ベネデットも自分で少し持ち込んでもおかしくなかったが、ここを2タッチで出している。普通は運んでないか?命拾いしたが、エルチェの美しいカウンターに脱帽でした。

前半総括

エルチェはほぼ完璧な前半では?持ち前のサイド攻撃に加えカウンターでも決定機を作り、ソシエダの攻撃に対してはエリア手前で止め切ってしまう場面も多かった。

ソシエダは効果的な攻撃を繰り出すことが出来なかった。サイドチェンジやロングボールのレイオフなど、いくつか良い展開をみせたが、その後が続かない。戻り、対応が速いエルチェに使いたいスペースを埋め切られてしまう。守備でも細かいパス交換相手に振り回されてしまう、バルサ戦でよく見る悪い一面が見られた。時には振り回されず、自分達のブロック、味方との距離、位置関係をより慮って欲しいところ。どれだけ回されても、相手の使いたいスペースを潰せていれば済む場面もある。

後半盛り返せるか、攻撃は良くなるのか、ずるずるこのまま良い所なく終わってしまうのか、真価が問われますね。

後半立ち上がり

ソシエダは後半開始からマンツーマン気味のかなりのハイプレスを敢行。エルチェはネガトラからオヤルサバル、ロベテに次々惜しいシュートを撃たれるなど前半までのリズムを失う。60分を過ぎ、だいぶ落ち着いてくる。エネルギーは使ったけど、ラレアルは良い後半の入りをしました!

’80 ⚽RSO 1-0 ELC オヤルサバル⑤(アシスト:スベルディア

スビメンディの落ちる動きに、ペレミジャがついていく。スビメンディはこの隙をついてセンターラインまで持ち上がり、前線に優しいロブパス。アンディアは単純なクリアミス?後逸し、拾ったオヤルサバルがシンプルなボディフェイントでGKを躱し、得点。これで7戦5得点、イサク、ソルロスの離脱という苦境にあっても頼れる10番。

リプレイを観るとアンディアはやっぱGKにヘッドで戻そうとしていたように見えた。オヤル近いから結構強気な選択だなあ。ボールスピードの無さからクリアが飛ばないと考えたんだろうか。

後半総括

後半アグレッシブにプレスを行い、良い入りをしたソシエダ。60分を過ぎると展開が落ち着くが、前半より落ち着いて回せており、致命的なカウンターを喰らう場面はなかった。また、守備も後ろの形を安定させることで、バイタルまでは迫られてもそこから前に進ませなかった。ピアッティやベネデットには良いミドルをもらったが。

オヤルサバルのゴールは、後半我慢強く戦ったチームに巡ってきた幸運だった。ものにしたオヤルサバルは流石。オヤルサバルやメリーノを下げられたという意味でも値千金。

 

◆感想

・ピアッティ、まったく錆びついてなくて嬉しくなった!フェイントのキレ、シュートのパンチ力に守備貢献。トップ下にいた時より4-4-2の右SHをやってた時の方がやり慣れてる感じはした。72分の場面はレミーロがギリギリセーブしたが、入ってもおかしくなかった。

・モヒカの加速、攻守ともについていける奴はいなかった。爆発的。

・オヤルサバルが交代後、立ち上がって味方に声を送っていたのがカメラに抜かれていた。カピタンだなあ。

・トゥリエンテス流石でした。シンプルな捌きが素晴らしいし、良い前線へのランニングも見せた。エルチェが2ライン間締めてたからあれだけど、もっとボールに絡んでも良いかなとは思った。

・ロべテがいるからオヤルサバルやポルトゥが得意のポジションでやれる。感謝してます。もう少し当たり負けしないようになったら、もっと面白いと思う。ただポストワークを頑張ろうとしてくれているのはとてもありがたいが、ランニングやドリブルなど、特異な部分も積極的に仕掛けていって欲しい。

・エルチェいいチームだった。皆足元上手い、ワンタッチツータッチで淀みなくバシバシ繋ぐ。守備の連動はリーガでも上位なんじゃない?て思うぐらい良かった。形を一度作られると崩すのが困難、圧すら感じた。中盤のラウル・グティが、足元が上手くて目立つというわけではないけど、攻守の位置取りが良くて、チャンスにも絡んでいるのが印象的だった。

 

前半のチャンスを決めきられてたら全然違っていたと思うが、勝てて何より。後半思い切ってプレスに出た時間帯で相手の勢いを削げたのが大きかった。嫌な雰囲気を振り払えて、落ち着いて戦うことができた。エルチェは意外とハイプレスが苦手なのかもしれない。サンセの選手が、試合に出しても悪目立ちしない、良いパフォーマンスをしてくれているのは非常に大きい。特にロベテ、トップの位置でよくやっている。ロベテって自分が観る限りではWG向きの選手だと思ってたけど、昨季は中央で出た試合の方が多かったみたいですね。マルトンがローン移籍でいなかったからってのもあるんかな。

バレラもパフォーマンスが良くなかったら出せてないし、今日出たロメロもこれから出番増えてくかも。左SBアイエン以外いないので... サンセには申し訳なく思っている。第7節ウエスカ戦の敗戦で1勝3敗3分となり、20位に。遂に降格圏に落ちてしまう。

トップチームより重要なものはないとはいえ、サンセにも頑張ってもらいたい。試合観れないのが悲しいが、頑張れ!

 

21-22 LaLiga第6節 グラナダCF対レアル・ソシエダ

グラナダの本拠地、Nuevo Estadio de Los Cármenesでの一戦。地図見ると結構海近いんすね。グラナダといえばナスル朝の首都で、世界遺産アルハンブラ宮殿はあまりに有名ですね。そしてスペイン本土最高峰・ムラセンを擁するシエラネバダ山脈もかなり近い。山が近く人がいすぎないこともあって落ち着いたところらしいし、訪れてみたいなあ。

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グラナダはここまで3分2敗。ラージョ戦は衝撃でしたがビジャレアルバレンシアバルサの強豪3チーム相手のエンパテは価値がでかい。R.モレノ監督、若い。L.エンリケのアシスタントコーチとして一緒にバルサやローマ、代表などに在籍していたらしい。これからの監督としての手腕にも期待ですね。あと、伊達男ですね。

◆先発紹介     

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ラレアルはイサクが前節の負傷でいません。ソルロスが先発。前節からの変化として、イサクがいないこともあり4-1-2-3に戻し、シルバが務めていた右IHはこの日はナバーロ。GKはM.ライアン、両名とも今季初先発。レミーロを休ませられたのは大きい。右SBはサルドゥア、アンカーはゲバラがそれぞれ先発。サルドゥアは開幕節、バルサ戦以来の先発。

グラナダの選手あまりわからないんですよね。GKのマクシミアーノとCBのD.ドゥアルテはポルトガルの強豪、スポルティングCPからの移籍組らしい。SBのアリアスはATMからのローン移籍らしいけど29歳ってのを見て不安になった。中盤~前線は結構知ってます!ゴナロン良いらしいですね。技巧派のミジャ先発は観衆としては嬉しい。マチス怖いなあ、頼むぜサルドゥア。

●交代

-グラナダ-

’23

①D.マチスOUT、A.プエルタスIN

ハムストリング辺りの筋肉に違和感があったとのことで自ら交代を申し出る。マチスは下記事によると、近々右足の大腿二頭筋を痛めたばかりだったようだ。同じ左WGに入る。

Granada CF | Darwin Machís justifica en redes su última ausencia con Venezuela | Ideal

’65

②ロチーナOUT、バッカIN

L.スアレスが右WGに移り、バッカはCFWに入る。

’78

③ネバOUT、S.エスクデロIN

④L.ミジャOUT、モンチュIN

エスクデロは左SBに、モンチュは右CHにそのまま入る。

 

-ソシエダ-

’64

①R.ナバーロOUT、G.バレラIN

ポルトOUTヤヌザイIN

ヤヌザイポルトゥのいた右WGに、バレラは左WGに入り、オヤルが右IHに移る。疲労を考えればオヤルやメリーノを下げたいが、1点差では試合の行方はわからない。

’75

③ソルロスOUTスベルディアIN

④サルドゥアOUT、スビメンディIN

⑤オヤルサバルOUT、J.ロベテIN

怒涛の3枚交代。ソルロスはハムストリングを痛め、負傷交代。ロベテがソルロスがいたCFWに、スビメンディはアンカーに入り、オヤルサバルがいた右IHにはゲバラが移る。スベルディアは右CBに入り、サルドゥアのいた右SBにはアリツがスライド。何気にスベルディア今季初出場かな。

ロベテの中央は、勿論ソルロスのような力強いポストワークはできないものの、サイドに流れて上がってきた選手たちと新たな三角形を形成する。カンテラで長いロベテは、パスワークにおける位置取りも非常に上手い。”自分にできること”でチームに貢献している。

プレースキック

-グラナダ-

・右CK:モントーロ

・左CK:ロチーナ

・SFK:ー

CKはどっちもアウトスイングですね。ロチーナはファーのサンチェスに合わせ、先制点をアシスト。手前の選手をしっかり超えてファーの味方に合わせる素晴らしい軌道だった。

-ソシエダ-

・右CK:オヤルサバル

・左CK:オヤルサバル(交代後:ヤヌザイ

・SFK:ー

オヤルサバルはライナー性のボールで好機を創出。FKもそうだし、大きく曲げる弾道より、ライナー性のボールを蹴ることが多いこの人。

CKでは有名な縦並び→解散フォーメーションや、ナバーロを使うショートコーナーなどバリエーションを見せた。ナバーロええなあ。このソシエダイレブンで一番ドリブル技術が高いのは彼でしょうね。また、1-1に追いつくチーム1点目もCKの工夫から。

ヤヌザイもキックの調子は良かった。投入後初めて蹴るCKで中央のル・ノルマンの頭に合わす。

◆攻撃

相手は4-4-1-1ブロックでソシエダCBに制限が掛からないので、CBが組立て役として機能。モントーロはアンカー番。その背後に左にゴナロン、右にミジャ。ゲバラ番のモントーロだが、ゲバラがDFラインまで下がると、ここにはついていかず、中盤ラインに引いて4-1-4-1ブロックに変形。ラレアルはゲバラが下がるとメリーノがアンカーの位置に引き、SBを上げる。よく見る形です、メリーノのアンカー適正があってこそ。

グラナダは陣形がコンパクトで、ボール出しは外に張ったSBかWGに出すのが基本線だった。攻撃が外回りになり、ラレアルの良さが出ない。中央からの攻めを試みるも、グラナダのコンパクトな守備で、トラップ際を刈られ前進できない。球際はグラナダの方が強い。

また、アリツから逆サイドへの大きなサイドチェンジの展開が増えた。昨季は同じサイドから攻めることが多かった、良い変化だと思う。サイドチェンジに限らず、アリツはショートパスでの組み立てに詰まるときは前線に正確なロングボールを送った。コンパクトなグラナダもサイドは手薄なので、結構効果的だった。

コンパクトなグラナダの守備にあっても、ナバーロの技術が生きた。狭い所でボールを扱う能力を生かし、細かくボールを動かしながら積極的にシュートを放った。持ち味出してますね。

繋ぎを信条とするソシエダの流儀に反するのかもしれんが、グラナダは中盤での寄せが速く、結構回収されてしまうから、早い段階でソルロスに当ててもいんじゃね?て場面が結構。彼もいつでもどうぞという位置をとってくれている。

(HT)

結構グラナダが前から寄せてくるようになる。強度はボールを持てないという程ではないが、持ち上がりは制限される。トップのスアレスが追い回すのでなく、中盤ラインから1枚ボールホルダーに寄せる人間を出す。他の面子はディアゴナーレの位置で連動。とはいえ、グラナダソシエダDFラインにプレッシャーを掛けに行く事で中盤ラインが少し前がかりになり、ソシエダは2ライン間を使いにかかる。とりわけオヤルサバルの間受けが光った。時間を掛けると圧縮して守られてスペースがなくなるので、ラレアルは奪ったら空いてる前線の選手を探す→間に入ったらインテリオールも上がる、といったシンプルな攻めに切り替えた。メリーノとゲバラは守→攻の切り替えの意識が高く、奪ったらすぐに空いてる味方に出すというところを徹底していた。

◆守備

あまりナバーロが前に出ず、4-1-4-1形で受ける。前節も終盤は4-4-2でなく、4-1-4-1で守っていたけど。グラナダのDFライン4枚+アンカーは自由にボールを持つ。DFライン前に構えるゲバラインターセプトが光った。彼はよく周りが見えている。

グラナダは選手が結構ポジションを入れ替えながらボールを回し、特にトップのL.スアレスが流れる⇔ボランチやWGがトップの位置に飛び出していく動きが面白かった。ソシエダDFは流れるL.スアレスと飛び出してくる選手を両方ケアしなければならないので、対応が難しい。

ソシエダは中盤辺りで失うと即時奪回を試みるが、ミジャとか囲いから離れたところのサポートの選手に出すことで、プレスを外されてしまうこともしばしばあった。グラナダ、昨季もそうだったのだろうが繋ぎが上手い。

(HT)

前半よりL.スアレスソシエダCB脇から裏へ抜ける動きを見せ、何度も鋭いラインブレイクを見せた。L.スアレスの他にもソシエダの高めに設定されたDFラインの裏を突く動きが増える。モントーロ、ミジャ、ゴナロンと優れたパサーがおり、ヒヤヒヤする。

 

●得点

’8 ⚽GRA 1-0 RSO G.サンチェス①(アシスト:ロチーナ)

左からのCK、キッカーのロチーナがファーサイドにドンピシャのボールを送り、G.サンチェスが頭で叩き込む。マークのル・ノルマンはやや後ろから打点に入ってくるG.サンチェスとボールを同一視野で捉えることは難しかったのもあるだろうが、単純に打点に入るのが遅かったように見える。違うカメラから見るとボールに背を向けて対応していた。野球でいう右利きが逆シングルで取りに行くような体制で、完全にボールが見えてなかったようだった。せめてもうちょい競って欲しかった。ボールが素晴らしかったとはいえ、喝。

ゴールのカバーに入っていたゲバラはマーカーと競り合ってて僅かに準備が間に合わず、身体に当てるも防げず。どんまい。

前半

グラナダに早い時間に先制を許すも前半を通して観ると、グラナダが高い位置からプレスにこないこともあり、支配率ではGRA 35:65 RSO、シュート数3:9とソシエダが上回る。まあただナバーロやメリーノなどが遠目から狙ったものが多く、攻め立てているというわけではなし。

’51 GRA 1-1 RSO⚽ A.エルストンド①(アシスト:オヤルサバル)

左からのCKから1点を返す。オヤルサバルのCKに対し、中の4枚が全員ニアに突っ込む動きを見せてグラナダDFをニアに釣る→アリツだけ動き直してファーに向かい、グラナダDF陣の背後でダイレクトボレー。良く仕込んできたなあ、素晴らしい。

後半

グラナダソシエダも前半より前からプレスを掛けるようになる。グラナダソシエダに回され続けるのを嫌ってか、ソシエダが低い位置で回す時は中盤ラインからDFラインに寄せる人を出すようになった。一方ソシエダグラナダが低い位置で回す時はCFW、片方のWG、右インテリオールの3枚で寄せ、GKまで寄せに行った。昨季もそうだが、後半からギアを上げることが多い。苦し紛れのロングボールを蹴らせ、ボールの回収を試みる。

’59 GRA 1-2 RSO⚽ メリーノ①

エルストンドがポルトゥにロングボールを蹴り、収めたポルトゥから横方向にゲバラ、メリーノと素早く繋ぎ、空いた逆サイドで待つオヤルサバルにボールが渡る。オヤルサバルは大外レーンからゴールに向かって斜めに仕掛け、縦とゴールをケアする立ち位置のアリアスの手前から強いグラウンダーのクロスをエリア内に蹴りこむ。

ドゥアルテがナバーロの手前で足を延ばして当てるも、力なくこぼれたところにメリーノが詰めて左脚一閃。切れ味鋭いシュートがサイドネットに突き刺さる。

’70 ⚽GRA 2-2 RSO L.ミジャ(PK)

バッカが、3人目の動きでサルドゥアの裏でフリーで受け、ゴールに向かって突き進むところをゲバラが食い下がる。身体を入れてクリーンに奪ったかと思いきや、最後のところでバッカがボールとゲバラの間に足を捻じ込みゲバラはこれを引っ掛けてしまい、PK。ボール、ゴールへの執念、南米ですね。ゲバラはもう一歩足りなかった。

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ヤヌザイ、さぼんなの図。

’82 GRA 2-3 RSO⚽ A.エルストンド②

アリツのドブレーテ、しかもボレー2発w

アイエン、バレラ、メリーノのトライアングルでポケットを取ると、メリーノのグラウンダークロスに手前でロベテが潰れた先、ヤヌザイがダイレクト。これをマクシミアーノが前にはじくも、詰めたアリツがダイレクトでゴール右隅に沈める。

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●感想

・ナバーロも積極的にポケットを取りに行っていた。ゲバラもそうしていたし、チームとしてインテリオールがポケットを使うのはパターンの一つとして意識してるかもしれないなあ。

・虹を架けるサルドゥア。ソシエダ随一のクロッサーだね。

・今日もキレキレだったバレラ、次戦先発すらありかもなあ。

・3点目のメリーノの動きもそうですが、この試合はWG、IH、SBのトライアングルを使った攻撃が見られた。

・バッカ、ここぞの出力衰えてないですね。PK獲得の仕掛けは凄かったし、最後ゲバラに足引っ掛けさせた狡猾は経験値を感じた。

ゲバラこの試合も良かったです。ブロックに組み込まれた守備では寄せの速さ、人への強さでスビメンディに劣るけど、今節のように4-1-4-1ブロックであれば持前の視野の広さを生かし、インターセプトや危ない位置を埋める動きで貢献してくれる。

攻撃面では、スビメンディがどちらかというとボール出しに特化したタイプなのに対し、ゲバラはより司令塔的なができる。たとえが極端ですが、シャビやイニエスタにキレイに渡すのがメインのブスケツか、10番のように前線へのスルーパスまで出すグアルディオラかの違いのような。

 

めちゃいい試合でした!パス回しもセーフティなショートパスばかりでなく、ロングボールを交えて無駄な横パス、バックパスも少なかったし、サイドで起点ができるから、ボール出しのところでインテリオールに頼り過ぎず、流れの中でインテリオールが積極的に上がって攻撃にバリエーションをもたらした。外回りの攻撃も悪いことばかりではないなあと。ナバーロもメリーノもシュート何本か放っていてかなり良かったです。

守備も失点の場面以外は、細かいミスはあったけど距離感が良く、そのあとのカバーで潰せていた。今季ベストゲームですね。

 

一方怪我人が続出していて、この試合のソルロスに加え、スベルディアも痛めたとか...。サンセが可哀想。。とはいえ、皆で乗り切るしかないですね。EL含む3連戦、メンバーも入れ替えて一人当たりの負担を減らしつつ、これ以上の怪我人が出ないことを祈ります。イマノル監督、連れてきてるならトゥリエンテス使ってメリーノ休ませては?

21-22 La Liga 第5節 R.ソシエダ対セビージャ

※勝手に通称セルロートをソルロスと呼ぶことにしますた。30s以下と短い動画なので是非本人の口から読み方を聞いてみてくださいm(_ _)m 語感も悪くなくないか?言い訳していいわけ(ry

www.youtube.com

✼試合前セレモニー

試合前、地元Donostia(San-Sebastian)のボート競技のクラブチーム、Arraun Lagunakの選手一同がコンチャ湾で争われるEstropadakのコンペティション"Bandera de La Concha"優勝の誉により、ラレアル、セビージャ双方の選手たちに迎えられながらアノエタのピッチに降り立ち、称賛を受けた。

英語版Wikiによると、Estropadakは主にスペイン北部で親しまれているスポーツで、チームはスペイン北部で13人の漕ぎ手と1人のコックス(指揮者のような存在)で構成され、3海里*2往復=6海里(≒11.1km)のタイムを争う競技のようだ。(Wikiなので確かな情報かは知りません...)

サン・セバスチャンのチームが勝つのは実に71年振りなんだとか!おめでとうございます! ピッチには市旗と同じく青と白の優勝旗やイクリニャ旗に加え、空色のtxapela(バスクベレー)を被った可愛らしい少年によって一風変わった形のトロフィーが持ち込まれ、周縁では球状マスコット、チュリンがダブルブレードパドルを手に脇を周遊するなど、賑やかなセレモニーとなった。おめえ、現地でも全くかわいいキャラとしては機能してないんだろ?わかるぜ。「だがそこが良い」と思わせれば勝ち、勝てば官軍負ければ賊軍

www.realsociedad.eus

~先発紹介~

気を取り直して先発紹介。

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勝てる気がしねぇ...などとは思っても言ってはいけない。良いね?
なんなんすかこのセビージャ側の錚々たる面々。これは、4強。ただディレイニーのインテリオールは少し気になる、パスは上手いが。あとクンデがアフロ辞してかなc 俺だけじゃないっすよね

シルバいないけどどうするの?と思ったら4-4-2。ソルロス動き良いしね。今日もメリーノぱいせんに頼りながらなんとかボールを繋いでいく未来が見えた。EL観れてないんですが、Twitter見てるとオヤル疲れてるぽいっすね。ロベテ使うかポルトゥ左に回すか、いっそイサク左なんてどうなんだろねぇ。

主審:マテウ・ラオス氏  おめーか。

 

◎交代     

・ラレアル

'39

①A.イサクOUT、A.ヤヌザイIN

何で前半の内に昨季17得点のエースが下がるかって?負傷交代です...ヤヌザイが右SHに、ポルトゥが1列上がってソルロスと2トップ。

※イサクは大腿二頭筋つまりハムストリングスの一部の負傷とのこと...。

’57

②M.オヤルサバルOUT、J.ロベテIN

左SH同士の交代。疲れもあるだろうからねえ…。この時間帯に変えるのはイマノルにしては英断だったと思う。イマノルは結構選手起用が保守的つうかレギュラーへの信頼が厚いというか。思い切ってオヤルサバルを先発から外す試合があっても良いと思う。

’73

③A.ソルロスOUT、G.バレラ(#41)IN

④ゴロサベルOUT、J.サルドゥアIN

ポルトOUT、A.ゲバラIN

この3枚替えを皮切りに4-1-2-3に変形。純9番がいなくなった。ロベテが中央に回り、バレラが左WGに。インテリオールは左がメリーノ、右がゲバラ

初先発ながら攻守に半端ない活躍を見せたA.ソルロス、ここでお役御免。代わって入ったバレラは2002年生まれの19歳。昨季レバンテ戦でトップデビューしてたみたいですね。州都ムルシア生まれで、2018年夏にビジャレアルからアトレティコカンテラに移ったみたい。ラレアルには今夏買取OP付ローン移籍で加入。

バレラ、ワンツーを交えたカットインなどの積極的でエネルギッシュな仕掛けで違いを生み出した。81分のサルドゥア砲、コースも良くて見事だった。

・セビージャ

’HT明け

①I.ラキティッチOUT、オカンポスIN

②E.ラメラOUT、O.ロドリゲスIN

システム変更ですね、4-3-3(4-1-2-3)から4-2-3-1へ。

中盤2列目は左からオスカル・ロドリゲス、パプ・ゴメス、オカンポス

トップ下で起用されるパプはロペテギの信頼厚いかもなあ。

'59

③T.ディレイニーOUTジョルダンIN

嫌な方が入ってきた。BOXtoBOXのディレイニーよりより広いピッチカバーエリアを誇る中盤。ドルトムントで観たことがあるが、ディレイニーは低い位置からの正確なパス出しが持ち味の選手だと思う。

'69

④エン・ネシリOUT、ラファ・ミルIN

この試合あまり存在感の無かったエン・ネシリ。昨季はかなり彼にやられたが、アリツとルノルーは流石ですね。にしてもどちらも良いFWなので併用も見てみたいところ。

この試合はネシリよりラファミルの方が怖かったかな。85分のカウンターは死にかけた。レミーロ神。クロスに対して、ヘッドの高さでも脅威となった。

’84

⑤A.ゴメスOUT、K.レキクIN

中盤ダイヤモンドの4-4-2に変形。レキクは左SBの位置に入り、アクーニャを一列上げる。ジョルダンが右SHに入り、オカンポスがFWに上がる。パプが務めていたトップ下はオスカル・ロドリゲスがセット。セビージャの4-4-2初めて見たよ。どの形でも連携が決まり、敵陣深くまで攻め込むことができるのはこのチームの強みですね。

 

プレースキック~     

・ラレアル

右CK:オヤルサバル

左CK:ヤヌザイ(オヤル交代後)

SFK:オヤルサバル(交代後:ヤヌザイ

ヤヌザイのブレ球の直接FKはこの試合のハイライトの一つですね。そんなことできたんや...いっつもオヤルかイサクが蹴るから知らなかったよ、恐れ入った。味方に合わせるプレースキックも、サイドチェンジ含めヤヌザイのキックは冴えてました。ラレアルではEl magoと呼ばれてるだけのことはある。

・セビージャ

右CK:O.ロドリゲス

左CK:M.アクーニャ

SFK:M.アクーニャ/O.ロドリゲス

CKをファーに入れ、ヘッドで折り返すなどの工夫があった。D.カルロスやクンデといかにもヘッド強そうな奴を擁しても直接合わせにこない辺りに嫌らしさを感じる。勿論直接中に合わせてくる時もあった。

 

◆攻撃     

DFライン4枚と2CHで繋ぎにいくソシエダ。CHの内片方はCBと後ろ3枚を作ったりそうしなかったり。セビージャは中間守備ながら左エンネシリ、ラキ、ラメラの前3枚に見える。ソシエダCBが持つ時、ネシリ又はラキは背中でCHを消しながらじわじわ寄せる。他2名はCHに張ったり、CB、CH、SBの間の中間ぐらいに位置どったり。皆で協力して出しどころを消すが、特に中央(CH)へのパスコースは優先して切っているように見える。

セビージャのプレスは脅威だったが、中間守備のため速く回せば受け手は寄せ切られるまで時間がある。相手のダッシュを逆手にとって持ち出しで躱して(外して)次に余裕をもってつけれる場面も多かった。ソシエダDFの運びも鍛えられてて偉いよ。また、寄せに来ない時はCBが中盤まで持ち上がる。持ち上がることでセビージャブロックを引っ張り出し、ズレを狙う。

4-4-2だから繋げないんじゃないの?て思ってたけど結構いけてる。2トップがラインを下げる分、2SHが間で受けたり、最前線に張っといて引いてきたり。4-4-2といつもと異なる形でも、中盤の人数が減ったのに対し、ピッチを広く使うことでセビージャのブロックの密度を下げ、ボール出しを何度も成功させた。いつもよりシンプルで攻撃ごとの保持時間は減るも、かえってゴールに迫れていたように思う。セビージャが高い位置からプレスに来る+最終ラインは上がりすぎないという守備構築を取ったからこそですね。

(後半)

ソルロスがトップ下の位置に引いてボールを受け、ドリブルで運んでサイドやポルトゥに渡す場面があった。貴方色々できるんですね。。ロングボールも楽々味方に落としていた。助かる!

73分の3枚替えによりいつもの4-3-3形に戻したソシエダ。ソルロスという放り込めば収まる圧倒的起点を失ったが、アンカーのスビメンディを中心とするパスワークで寧ろボールを握る時間は増えた。これ、セビージャの攻撃の時間を減らし、失点を防ぐための動きだとしたらイマノル監督凄いわ。ボールを持てることで、SBの攻撃参加も増えた。

 

◆守備     

ソシエダはいつもの4-4-2プレス。結構前から行っており、セビージャが横パスやバックパスをする状況では、CBにWGが寄せ、SBにSBが寄せる場面があった。強気ですね。一方、セビージャが2CBの脇などから進軍してくる場合は、4-4-2または中盤ラインから1枚下げて5-3-2で受ける。この試合は前2枚がサイズのあるFWなので、奪った後の起点になってくれるのが大きかった。サポート無くても競り合いに勝ちボールを収めて攻撃に繋げる。特にソルロスは当たりの強さとクイックネスもあり、キープ後自ら持ち込む活躍を見せた。

セビージャは奪った後の回しが速い。斜めのパスで空いてるところに次々繋いでいき、これを止めることは中々できない。逆足のWG2枚は受け手としても非常に上手い、特にパプ。言わずと知れた元アタランタの#10。

ソルロスのプレスバックが凄まじかった。特筆に値。セビージャの中盤としては視界に敵がおらず一息つけるかと思ったら後ろから巨漢が猛然と寄せて来る恐怖。2度追いも厭わないし、ここを潰してくれることでセビージャとしては自慢の熟練MFによるゲームメイクが制限され、結構嫌だったんじゃなかろうか。

(後半)

セビージャのWGは、前半はどっちかというと内側のレーンでパスを引き出すことが多かったが、後半は両サイドに外の高い位置に張らせ、ロブパスでソシエダSBの裏のスペースに出してくることが増えた。ただし2CH又はトップ下のパプがDFラインに下がって作るときはSBに高い位置を取らせ、両SHは内側に入る。

ジョルダン投入後はよりコンビネーションで崩してくるようになった。CHの動きが静的→動的に変化して、トライアングルで攻めてくる。特にCHの上がりはここまでほぼなかった。ボールサイドのSBも上げて攻撃の人数を増やし、いかにも点を取りにきているという時間帯。ラレアルは前半よりもブロックを下げ、受けに回る。ボールはほぼセビージャが握っていた。ソシエダが悪くなったというより、セビージャの連携が良くなり、ビルドのところではめて潰せる回数が減った。

ただ、73分の3枚替えで攻撃時4-3-3にしてからは、フレッシュな足の選手が増えたからか、または受けてカウンター→ポゼッション+即時奪回の意識に切り替えたからか、プレスの強度が復活し、セビージャの攻撃を前めで食い止められる回数が増えた。

73-80分過ぎはメリーノが1列下がり、ゲバラ又はヤヌザイが前に出る4-2-2形。83分を過ぎると前をロベテ1枚にし、4-1-4-1形で守った。プレッシングラインを自陣まで下げ、ライン間を圧縮して守る。

 

~試合の流れ、得点未遂~

試合開始~前半終了

ラレアルはいつもと違う4-4-2ながら攻撃はイサクとソルロスがしっかり起点として機能し、守備では前からしっかり制限を掛け、拮抗した戦いを見せる。

DAZNの計測によると、支配率はRSO 51:49、パス数189:179、シュート数は5:2。この4-4-2は結構成功だったんじゃなかろうか。イサクもソルロスも引いて受けるのうまいしね。

’26 オヤルサバルPK失敗

アクーニャのバックパスをイサクがカットしたところからの流れ。イサクはセビージャ2CBに突っかけるも、名手2枚のチャレンジandカバーに突破を諦めて下げる→サポートにきたポルトゥとのパス交換後、更に背後のメリーノまで戻す→メリーノはセビージャ左CBー左SB間からの裏抜けを狙うソルロスにロブパスを送る→トラップ際ぐっと寄せたD.カルロスがバウンド後のボールを腕に当ててしまい、PK(オンフィールドレビューによる判定)。D.カルロスはソルロスに当たりに行く時の対応が不注意だった。

オヤルサバルはいつもの助走最後の一歩ホップする蹴り方だが、ブヌのスパゲッティダンスに翻弄させてかGKを外せず、真ん中に蹴って足でのセーブを赦した。せーので飛ぶGKの方が、オヤルは決めやすそう。PK失敗は勿論残念だが、プレゼント的なPKだったのでまあ良いやって気分で眺めていた。ただし、次同じ守り方をするGK相手に決められるかはすごく大事。

後半開始~’59

セビージャが4-2-3-1に変形。ディレニーは本職?のピボーテの位置に下がる。SHに幅を取らせ、ピッチを広く使っているのが効いているのか、ラレアルがイサクという起点を失ったのが大きいのか、セビージャの時間帯が増える。

DAZNの計測によると、59分時点で支配率RSO 46:54 SEVとセビージャ優勢に変わる。

’59~’73

ディレイニージョルダンの交代で一層セビージャの連携が向上。セビージャの攻勢が強まる。スタッツもほらとか言おうとしたら、支配率46:54と変わってなくて笑った。シュートは3本(59分)→6本(73分)と短い時間に増えてたけど。パス数は239:275→277:334に。うーん、これも説得力持たせるには微妙。

’73~’83

ラレアルがソルロスを下げ、ベーシックな4-1-2-3に変形。それまでフィルター役に徹していたスビメンディが攻撃で生き生きし、ダイレクトな攻撃から中盤を中心にしたパス攻撃にシフト。83分時点で支配率は73分比で変わってなかったが、パス数が277:334→321→371と少し差が縮まる。(これも説得力微妙ですね。)

’83~試合終了

ラレアルはプレッシングラインをハーフラインより自陣側に下げ、受けに回る。一方セビージャは84分に中盤ダイヤモンドの4-4-2に変形し、攻勢を強める。結構攻め込まれたが、スタッツにはあまり表れない。支配率は試合終了時点で47:53と僅かに挽回。パス数も369:416とこれも僅かに縮まる。

 

表示されてるスタッツに触れてみたけどあんま定量的説明にはつながりませんでしたw

敢えて言うなら、セビージャは後半に調子を上げたってことですかね。前半終了時のシュート数がRSO 6-2 SEVに対し、試合終了時は11-11。最後4-4-2にして点を取りに来たのは流石強豪。ラメラやディレイニー、ラファミルと新戦力をどんどん使うのもセビージャらしい。

 

~雑感~

・アイエンがサイド深くから緩急つけた斜めのドリブルでラメラとフェルナンドをはがしてフリーのメリーノに出した場面、感動した。相手の向くベクトルの逆をとってるんだね、巧み。34分、観た試合で初めて微妙な飛程のアイエンのロングスローが実ったのを見たw エリア左寄りでソルロスがバックヘッドで逸らし、このボールをオヤルがイサクに繋いでシュートまでいった(ブヌがセーブ)。

あと開幕からですがインターセプトの意識、縦パスに対する寄せの強度はかなり上がってますね。ないす! 63分には20mは離れたエリア内のポルトゥに糸を引くようなグラウンダーのパスも通した。レジスタかな?

・PKを外したりしたオヤルですが、敵を背負いながら7分のロングボールを受けきった場面、競り合い上手いです。昨季と比べ、競り合う時の球際の強さ、成長を感じる。

・昨季オヤルサバルって中央じゃ輝かんなあと思ってたんですが、今季球際の強さとdesmarqueの上手さで中央エリアでの活躍凄いぜ。プレーエリア、幅が広がっている印象。昨季ジョギングして消えてた時間が長かったのに、えらい違いだね。

・この試合ヤヌザイ守備がんばってました!いっつもdisってごめんよ。

2021-2022 LaLiga 第4節 カディスCF対レアル・ソシエダ

カディスの本拠地、Nuevo Mirandillaでの一戦。気温は27℃。そんなに暑くないですね。昨季まではRamón de Carranzaと呼ばれていたとか。新名称は、どうやらクラブの歴史にスポットを当てたネーミングらしい。

カディスの前身のクラブ名は「ミランディージャFC」(1936年にカディスCFに改称)で、当時のスタジアムもEl Campo del Mirandillaの名を冠し、1933-1955年の間、使用されていたらしい。

晩年にはピッチの状態も悪くなり、老朽化も進んでいたと。1947年の兵器工場の爆発で壊滅的被害を負ったのが致命的だったとか。1954年着工の新スタジアムに後を託す。ただ、稼働最終年の1954-1955にクラブが2部昇格を果たし、喜びとともにその歴史に幕を下ろしたらしい。ほぅ...。(以下リンク参照)

Estadio Mirandilla de Cádiz - El fútbol y más allá

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スターティングイレブン

ゲバラ、先発復帰おめ!前節からの変更は2枚。バレネに代わりポルトゥが入っている。

カディス、あまり知らない。まずファリCHやるんだなあ。#21ソブリーノはマドリーカンテラ育ちらしい。その後シティに移籍してレンタル生活を過ごし、バレンシアへの完全移籍を経験して今に至るらしい。流浪。知ってる名前では#7サルビは切れ味鋭いウィンガーっで好き。DFラインのマウロ、カラ、エスピノ辺りは昨季の対戦でも見た覚えがある。

 

◎交代等     

カディス

’45 ポジション入れ替え(ソブリーノ⇔A.フェルナンデス)

動きの良いアレックス・フェルナンデスが前線に移る。素人目にはよりダイナミックに動くアレックスの方が、ネグレドとは良い相性に移った。ネグレド、周り使うのうまいしね。ソブリーノが左SHに。

’58

①#18A.ネグレドOUT、#11A.ヒメネスIN

②#8A.フェルナンデスOUT、#12T.アラルコンIN

③#2Y.ヨンソンOUT、#29M.オスマジッチIN

オスマジッチがトップの位置に入り、ソブリーノがセカンドトップの位置に戻る。A.ヒメネスは右SHに入り、サルビが左SHへ。T.アラルコンは交代したヨンソンと入れ替わりで右CHに。

’85

④#20イサOUT、#28M.カルデロンIN

ラレアル2点目('83 PK)の直後の交代。10人になったカディスは守備は4-3-2のような形。

 

・ラレアル

’72

①イサクOUT、セルロートIN

ポルトOUTヤヌザイIN

同位置同士の交代。

③シルバOUT、スビメンディIN

シルバ下げないの?と思ってたらスビメンディと変わった。ゲバラは1列上がり、左IHに、メリーノが右IHに移る。

’89

④オヤルサバルOUT、ロベテIN

⑤ゴロサベルOUT、サルドゥアIN

同じポジション同士の交代。オヤル乙、ブーイングは活躍の証。パチェコを使ってやってくれw左SBの本職アイエン1枚なんだしさ。ロベテは出場おめ!

 

攻撃     

カディスは基本フォーメーションのまま4-4-2の守備。2トップはCBにタイトに来ず、アンカーのゲバラを警戒する位置。CBは自由に持つ。ラレアルは4-3-3の形のまま4-4-2に向き合う時もあれば、ゲバラが落ちて後ろ3枚で回す時もある。後ろ3枚の時はメリーノが底にスライドして、中盤▽の3-5-2形になる時が多い。ポルトゥが前に出てイサクと並び、オヤルが中に入ってシルバと並ぶ。メリーノが高い位置を取るアイエンに代わり、SBのような位置に落ちることもある。彼はタイミング良くスペースを使うことに長けている

ラレアルは、名手シルバが出てるので右からの攻撃が多くなる。シルバとゲバラが近い位置で絡み、敵中盤ラインを崩して前線に通そうとする。いつも引いて受けたシルバが孤立する場面がよくあるが、この試合はゲバラがいい位置でシルバをサポートしていた。

アイエンが高い位置をとってオヤルは中に入るが、相手の枚数の多い中央の位置でも消えずに良く動いてボールを引き出し、チャンスを演出していた。

欲を言えば、特にU-21を観た後なので言うが、ラレアルのWGは前線に張ることが多いけど、前めで受けるSBやインテリオールにボールが入った時、もっとトライアングルを意識して欲しいと思わされる場面が度々。三角形ならもっと崩せる場面もあるんじゃないか。WGが裏を取るのも大事だけど。

カディスは中盤ラインより侵入されるとネグレド1枚を残して引くが、前向きにボールを奪うと、両翼のサルビ、A.フェルナンデスやソブリーノがガンガン走ってカウンターを成立させる。4人いれば立派なカウンター。

 

(HT)

後半、両WGのオヤル、ポルトゥは最前線中央寄りに詰めており、イサクと3人で位置を入れ替えながらゴールに迫った。幅取りを高い位置をとるSBに任せ、中央に詰める形。後ろにはゲバラが残る。

そんなラレアル両WGを警戒してか、カディスは後半かなり引いており、中盤ラインが下がり、DFラインとの間をかなり狭くしていた。シルバも前半ほど受けに下がってこず、よりゴールに近いところに位置。ここまで侵入されてしまうのならボールへプレッシャー掛けた方が良いんじゃないか?とも思うけど、カディスは流石守りのチーム。引っ張り出される選手もいないし、守り方をチーム全体で共有している。

ソシエダ先制以降は重心を下げ、カディスもSHのDFラインへのプレス参加を復活させ、ソシエダがボールより前に送り込む人数を減らすことで、カディスが攻める時間帯が増える。

 

守備     

カディスはあまり繋がず、前線の選手に蹴ってくることが多い。ラレアルがはっきり4-4-2形になる前に蹴られていることが多かったw

また、ボールにアタックに来るラレアルに対し、サイドチェンジを多用していた。カディスの選手はあまりバイタルエリアにいないのもあってか、ゲバラが最終ラインに降りることで、DFラインはスライドしてもあまりスペースを空けずに対応できていた。

カディスCH2枚はあまり上がってこないので、ガチで汗かき役だなあと思う。大体2トップの背後のトップ下が使うようなスペースには、誰もいない。後ろを5枚で守れていたのも守備の安定のためには大きかった。

2トップは引いて2ライン間で受けるというよりは最前線でロングボールを引き出すことが多いし、SHもサイドに張っていて、バイタル中央は「空けといて誰かが使う」というわけでもなく、ただただ空いていた。

(後半)

カディスはSBの上がりが増えたかもしれない。ハーフレーンにも人を置けるため、攻撃のバリエーションが増す。

 

◎得点     

’71 オヤルサバル③(アシスト:A.エルストンド)

いきなり来た。少し最前線から手前へ退く動きを見せたイサクと逆ベクトルでオヤルサバルが裏へ飛び出す。外から内へ、斜めにカディス右CBー右SBの間を抜け出すと、アリツの裏へのロングボールがかっちり合い、ゴール前でヘッド。

右CBマウロは自分の斜め後方へ超えていくボールに対し追えず、右SBイサはボールが出た段階でオヤルに前に出られており間に合わず、落下点で十分に競ることができなかった。

アリツの、バックスピンで射程を延ばした、弾道の低いロブパスが良かった。DFが対応し辛そうな良いボール。オヤルもこの試合何度も裏へ抜けており、欲しいタイミングで先制点をもたらした。攻めていた時間帯で点が取れるのはありがたい。

 

’83 オヤルサバル④(PK)

カディスGKレデスマの前線へのロングボールをルノルーがヘッドで跳ね返す。真ん前に反射し、ワンバンしてセルロートに、反転してマウロと入れ替わり、意外な速さを見せエリアに。PAに入る入らないぐらいのとこでカバーとして寄せに来たカラを認識したセルロートは減速し、被タックルの直前で切り返した後倒されることでPK獲得。

賢いプレーを見せ、PKを得てくれた。シュートのタイミングに間に合いそうなカラを視界に捉えた時、無理に撃ちに行くのではなく、カラとの駆け引きを選んだように見えた。カラはこのファウルで、イエロー2枚目で退場。

オヤルはキック直前のホップでレデスマを倒し、逆を突いた。

 

~感想~

ゲバラ良かった!守備もDFラインを助け、後ろを安定させていたし、攻撃ではフェイクを交えながら単調じゃない配給で攻撃にアクセントを加えた。彼のフェイクは、見えてるからこそのフェイクで、敵の寄せてないところに切り返すので攻撃を停滞させない。寧ろ一つ相手を外すことで気勢を削ぐ。

あと、ダイレクトの捌きが効果的だった。周りは一個早く貰えることで受けるプレッシャーが低減。

・アイエンのクロス、イサクまで届いてほしいなあ、大体手前でカットされてしまうw

・後半、オヤルとポルトゥを中央最前線に寄せて、攻撃的になっていた時間帯がひっくり返されない内に点を取れて良かった。オヤルとアリツ、ありがとう。

・ロベテ出場おめ!出場時間こそ多くなかったけど、結構ボールに触れ、ブロックされたけどシュートも放った。カディスが10人になっていたからというのもある。

カディスはチームのスタイルとはいえ、もう少しボールへのプレッシャーをかけた方が上手く守れるんじゃないかと思った。ラレアルは前3枚の助けなしにDFラインとインテリオールまでの選手達でバイタル手前まで攻め込めるので、3トップはよりゴール付近での仕事に集中できていた。エスピノやCHをもっと攻撃参加させても良いのかなあと思う部分はあった。終盤のエスピノの迫力ある上がりは脅威だった。