22-23 LaLiga第5節 ヘタフェCF対レアル・ソシエダ(2022.9.11)@Coliseum Alfonso Pérez

9/8(木)夜のEL・GL第1節、オールド・トラフォードでのUnited戦から中2日。ELってきついですね… 御相手が本調子で無かったとは言え、敵地で値千金の勝ち点3をもぎ取ったことを弾みに頑張れ!

ヘタフェは昨季2分と苦手にしている印象。
サイドチェンジを多用しない為かコンパクトな守備を崩せずに苦しんでいる内に勝負強い彼らにこじ開けられ、得点力の無いラレアルは苦戦必至という覚え。自分のブログを読み返すと、2戦ともビルドアップに苦しむか、ボールを出した後にヘタフェのコンパクトなブロックに捕まるという感じだった。今回はどうなるかね。

個人的にはソリッドな守備を敷く相手にも面白い攻撃ができてこそ「攻撃的なチーム」「ボール出しが上手いチーム」と形容されるべきだと思う。内容に拘ってやって欲しい!

 

◇先発紹介

*ラレアル*

United戦からの先発の入替えは、
DF)A.ソラ(←ゴロサベル)、スベルディア(←アリツ)
MF)トゥリ(←ブライス
FW)ソルロス←(シルバ、United戦:シルバがトップ下、久保が左FW)

ソラトゥリ、今季初先発おめ!Gipuzkoa出身の今季トップ昇格選手を皆で応援しましょう(*´ω`)

*ヘタフェ*

アンカーの位置を務めるA.アルゴビア #16 さん、Rayo B→Getafe B→Getafeか。トップ昇格おめでとう。御出身のVelilla de San Antonio がVallecas寄りでどちらもMadridから見て西の方。Madridは狭い中つうか首都近郊にクラブが多いですな。


◇交代、構築変更

*ラレアル*

’38

①モモIN ⇔ サディクOUT

負傷のサディクに代わりモモがIN。ソルロスが右に移り、モモは2トップの左に。
サディクは検査の結果右膝前十字靭帯断裂。今季絶望と報じられた。大変残念だけど元気で戻って来てね。

後ろからの楔を、モモの方がよりサイドに流れて受ける。サディクは中盤に引いたり、バイタル寄り、相手CB(HV)の近くで引き出すことが多かった。

 

’HT明け

ブライスIN ⇔ 久保OUT
③シルバIN ⇔ トゥリエンテスOUT

メリーノが左IHに移り、ブライスが右IH、シルバが久保のいたトップ下に。
中盤の構成がレギュラーメンバーに代わった。久保をFWに回すプランもあっただろうが、ソルロスを残した。

'70

④ゴロサベルIN ⇔ ソラOUT
ソラは交代前足痛そうにしていた。実況&解説は彼が交代を志願していたと。

’81
カリカブルIN ⇔ ソルロスOUT
インパクトを残したい。が、放り込みが既定路線気味になって中々決定機には絡めず。数度頭で合わせたが力なくGKの正面に。左で浮くアイエンはアーリーの精度は期待できない。

 

*ヘタフェ*

'52
①J.イグレシアスIN ⇔ アンヒレOUT

Transfermarktによるとイグレシアスは右利きでRBが本職らしい。この日はアンヒレリと入れ替わりで左WBに入った。

’60

②J.セオアネIN ⇔ アルゴビアOUT
アンカー同士の交代。中盤の潰し、特に久保のマーキングを精力的に走ってやっていたアルゴビアさんが交代、最後の方は足を攣っていた。闘えるカンテラーノ、素晴らしいなぁ

途中からマクシモビッチと左右を入れ替えていた。ヘタフェがよりブロックを下げてから、より競り合いに強そうなマクシモビッチを中央に配したいということか。

’70

③ムニルIN ⇔ マジョラルOUT
ポルトIN ⇔ アレニャOUT

それぞれ左FW、右IH同士の交代。ポルトゥそこか!彼はバレンシアユース時代ボランチだったらしいですもんね。(VCFペーニャ会長殿からいただいた情報です)

◇攻撃

<組立て>

〔後ろ4枚〕
ラレアル
のビルド時のSBの位置は低め。CB→SBに各停のパスを出すと、ヘタフェはそれまでラレアルIHを見ていたIHがjumpして捕まえに来る。
ラレアルはそこにつけこみ、ヘタフェブロックをIHから引き込み、DFラインからヘタフェCB脇に一気に通しに行く。ヘタフェWBはIHが出た玉突きでIHを捕まえに出るので背後が薄くなる。ただ、裏を取りに行く動きに対してパスを出さないと、FWに入れた後、圧縮されて絡み奪られていた。

〔後ろ3枚〕
10分過ぎあたりから2トップに背中で消されて中々へその位置で受けられなかったスビが2CB間に降りてヘタフェ2トップに対して3枚を作った。両HVは相手2トップ脇に開いて前進し、対面のIHを釣りだしつつ縦パスを狙う。
ヘタフェWBはラレアルのSBとIHをともに見る中間守備なので、SBをビルドアップで使いやすくなった。
両HVから前に差しに行く他、DFライン中央のスビからメリーノに速いパスを入れる場面も多かった。メリーノが受けてから次のパス先を探すので、この隙に奪われる場面がちらほら。ここのメリーノのサポートをトゥリエンテスやSB、久保らがもっとわかりやすく行えば十分中央からの組立てができたかなと思うので勿体なさも感じる。

トップ下の久保は後ろ2枚の時は相手アンカーのアルゴビアが、スビが降りて後ろ3枚の時は底に下がるメリーノについていかないマクシモビッチがマンマークに着いてここに入れるのが難しかった。

<その他>

〔前半〕
大体HVや中盤から中長距離のパスを駆け引きして相手HV脇で受けようとするFWのサディク、ソルロスに通し、彼らがPA、バイタルまで持ち込むのを起点にするパターン。またはソラのオーバーラップを使ってクロスを入れるパターン。ビルド隊→中盤→アタッカーと上手く繋げていなかったので手数を省く攻撃が多かった。一番やりたい事ができない故の割り切り。

〔後半〕
チャンスこそ作れていたが、サイドからのクロスが殆ど。中を崩し切るには至らなかったのが敗戦の一因かなぁ。ヘタフェの5-3-2ブロックは中の人数が多いし狭いので、外から中のランニング、その逆とか斜めの崩しがあると面白かったかもしれない。間、間に入れ続けて相手ブロックをゆがめたい。


◇守備

<組立て>

ショートパスによる後ろからの組立てを省略しバイタル以前に蹴ってくることが多い。ラレアルの前プレス2枚に対し、アンカーを経由せず、3:2で数的優位のDFラインから前線に入れ、セカンドボールを中盤で拾う狙い。蹴ると云ってもパサー側が数的優位にあり余裕があるので、結構良いボールが出て繋がる。


<その他>

ラレアルはサイドが薄いのでIHとWBのパス交換でチャンスを作れる。ヘタフェはSBとIHの2枚でサイドを攻略に来る。IHがサイド奥深くを中から外の斜めのランニングで突く形が多い。角度を付けた速く正確なパス回し、ほれぼれするし打開もされる。
とりわけアレニャがいる右サイドの崩しが良い。アレニャは連携が巧く、機敏。

シンプルにマジョラル、ウナルに入れて彼らの落としから展開する場面も多い。

 

◇得点

'45+5
GET 1-0 RSO E.ウナル②

トゥリエンテスが不要なハンドを犯し、若干遠目、ゴール斜め左からのFK。
これを壁上を掠める痛烈な一発でヘタフェが先制。そして前半終了

なんやあの化け物...

’48

GET 2-0 RSO アレニャ(アシスト:E.ウナル①)

左サイドのスローインからサイドを抉り、クロスに対してマイナス気味に立ってたマジョラルの更にマイナス方向、アレニャがフリーで待っておりここに合わせて得点。インサイドで丁寧に流し込まれた。

GET 2-1 RSO⚽ ブライス・メンデス②(アシスト:モモ②)

モモのマーカー手前から上げた右足ピンポイントクロスから、マーカーの背中をとったブライスがヘッドで叩きこんだ。オフザボールの達人。
モモは両足で鋭く曲がって落ちる高回転のクロスを蹴る。これからも期待してます。

◇印象に残った選手

大活躍/そこそこ活躍/普通/あんま良くない/悪い

*ラレアル*

A.ソラ
剥がしが上手い。結構きつく寄せられても往なして剥がす。アンヒレリにもイグレシアスにも1対1では負けてなかった印象。
サポートない状態で独力で前へ運べるのはとてもありがたい。
繋ぎのパス、クロスの精度もゴロサベルより上か。

組立てでも出しどころが面白いし、戻す時も斜めに戻すことでその後の展開をスムーズにした。賢い。

スビメンディ
ヘタフェの前2枚に対しCBの間に降りて、持ち前の素早い捌きでへその位置のメリーノにずばずば通した。

ブライス・メンデス
得点見事。マーク担当のアンヒレリがボールウォッチャー気味になり、自分へのマークが緩慢と見るや手を挙げて要求し、彼の前からフリーで飛び込んだ。
DFラインからの組立時CB脇に下がり、ソラの位置を上げるサポートも気が利いていた。

モモ
並みのCBでは後追いでも防げないアジリティとスピードはこの試合も健在。左サイドを崩した。
右サイドだけでなく、左サイドでもWGとしての仕事をこなす。ブライスに上げたカットインからの右足でのピンポイントクロスには正直驚かされた。右サイドでは縦突破からの右足クロスの精度がヘタれていたので期待していなかった。
左足のクロスも鋭く落ちるボールを蹴っていた。とても良いクロッサーだということが分かった。

倒されてもすぐ立ち上がってゴールに向かう不屈の男。あ、止められた。と2,3度思ってもドリブルし続けてることがある。

ソルロス
クロスが増えた後半、中で合わせる動きがもっと欲しかった。高さを生かして欲しい。
また身体のキレは戻ってきたが、パスや動きが味方に合わない場面がちらほら。もっとできる。期待してます。

また、これは組み合わせの話だがサディクとの2トップはもっと中盤、DFラインからの繋ぎが上手くいかないと攻撃を淡白にするかなと思った。中盤オフェンシブをやれる久保や本職サイドアタッカーのモモと組んだときの方が相補性が良いし攻撃に繋がりが出る。

シルバ
とても気が利いている。CBからボール出しのパスが他の選手に入った時のサポートが誰よりも早くて正確。ヘタフェ守備陣との距離の取り方と出し手との距離感、角度のつけ方どれを取っても格別。
ボール出しも即座に潰されては意味がない。マークがきつい選手に出た場合、その後のサポートが重要なんだという当たり前のようなことに改めて気づかされた。不世出の特別なタレントだと思う。

 

*ヘタフェ*

C.アレニャ
ダミアンとの連携で右サイドを何度も抉った。間で受けた時に見せる運びのドリブルの馬力は要注意。
2点目のゴールはソシエダのクロス対応が酷かったとは言え、良いポジショニング、ミートだった。

E.ウナル
ロングボールを収める巧さ。めちゃくちゃ強いわけではないが身体の使い方、当て方やDFとの駆け引きが上手い。ヘタフェの選手が中盤以降で前を向いている時、大体ラストパスを受けられる準備ができていて怖さがあり、推進力もある。対人守備(地上戦)が強くないスベルディアは分が悪かった印象。ヘタフェ1点目のFKは力強いショットでコースも良かった。
正直羨ましいレベルのストライカー。ツキがあったらもう1,2点とってそうだった。

1点目の壁の上を掠めるキャノンFK、たまげた(;´・ω・)

セオアネ
間受けが上手い。そこからの展開も上手い。72分のウナルのポスト直撃、センターサークル以降から彼のライナー性の一本のパスからでした。
守備もスライドが早くて注意深く、多少離れていてもインターセプトを狙う瞬発力がある。オープンなボールへの反応が早く、速攻の起点になる。要注意人物

 

◇感想

前半試合をコントロールできなかったのが痛かった。ヘタフェのブロック重心が比較的高かった前半は細かいビルドアップを省略して、シンプルにヘタフェDFラインの裏を突いた。
後半シルバがボール出しの後の繋ぎをサポートすることでヘタフェを押し込むことに成功。ヘタフェがブロックを下げるまでは攻撃に彩りを出した。
ヘタフェがブロックを下げ中を締めた後半途中からはブロックの外、大外からの放り込みでしかゴールに迫れなかった。

課題は組立てで上手く後ろから繋げない時間帯の作りと相手がブロックを下げる時間帯の崩し。前者はスビメンディを下げてパサーとなるDFラインに余裕を生むことで前につけれてはいたが、ボール出しのパスが入った後の展開、サポートがそれを巧く熟したシルバのいない前半に不足していた。

後者は、ヘタフェのカウンターを恐れてか、連携でブロックの中から攻略してやろうという意識が薄く、リスクの少ないところから攻める時間帯が長かった。誰かが無理してもその後潰されて終わりと、スイッチを誰かが入れた後にそれに続く選手がどれだけいるか、スビメンディやモモ、ソラなど個々では剥がせる選手がいたので、次の試合はその組み合わせが観たいです。

引き分けは覚悟していたが負けかぁ...。大エースE.ウナルを褒めると辛抱強い組織的な守備を褒めるしかないのか。先に書いたがチャレンジとサポート、あとは間に入れ続ける相手の懐から崩す攻撃が観たい。サイドチェンジも押し込んでからも織り交ぜてくれればいいのに。

22-23 Real Sociedad選手紹介③(FW編)

さてFW編です!今季も何とか書けました。
久保は右WGとして、R.ナバーロは左WGとしてこちらで紹介しています。レギュラー含めかなり若い面々が並んでますね。CFWのイサク、CFDEZ、カリカはいずれも最前線中央に張り続ける定点型でなく、ライン間に落ちて受けに来たり、サイドに流れるタイプ。隣のWGもそれに呼応して流動的な攻撃を生んで欲しい。
PSMではナバーロやA.マルティン、久保、🍑と其々に機を見て中に入る動きが観られましたね。見ていてワクワクするような攻撃を展開して、フィニッシュに繋げて欲しい!

守備陣、中盤は以下ページで紹介しています。↴

wesleysni.hatenablog.com

wesleysni.hatenablog.com

(※)
・年齢は21-22LaLiga最終節(2022/8/14)時点のものを記します。
・背番号は22-23シーズンのものを記します。B登録の選手は(B)と記します。トップチームでの背番号が分かったら追記します。
・出生地、Gipzukoa県生まれなら青字、バスク地方(7県)生まれなら緑字で記します。
・出身クラブは前所属クラブと、それに続いて()内にその前の所属クラブを記します。ソシエダB(Sanse)出身なら青字で、Juvenil又はCチームからソシエダ所属なら青字+太字で区別します。バスク地方のクラブ出身なら同様に緑字で。La RealのCチームは2016年にできたため、JuvenilからSanseに上がった選手も多くいます。

 

~Extremo Derecho~

#11 Mohamed-Ali Cho(モハメド・アリ・チョー)(通称:Momo/モモ)

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年齢 : 18
出身 : Stains(セーヌ=サン=ドニ県, イル=ド=フランス地域圏
出身クラブ : Angers SCO (←Angers SCO U19)
契約満了:June, 2027
ポジション:WG、CFW

🍑。良いあだ名である。高額な移籍金もあり、このフランス出身アタッカーの獲得に疑問の声が多方から上がっているのを見たが、笑顔と可愛いあだ名を披露した入団挨拶で絆されたファンも多いんではないだろうか、俺なんですけどね()
Transfermarktによると数年エバートンFCのユースで過ごして英国籍を持っているらしい。本当かねえ。その前はPSGユース。豪華だねえ

フランス時代のプレーはプレー集をちょろっと観たぐらいなので何も話せません。今季PSMを観ると嬉しい誤算やプレスの掛け方が上手い。CBまで出ていく時しっかり背中で消しながら出ていくし、間合いも近く相手保持者にかなり圧を掛ける。周りとの連動も現時点で上出来。また縦突破だけでなく裏抜けもあるし中に入ってパスレシーブもでき球離れも悪くない。嬉しい。身体も強くて寄せられても簡単にはボールを渡さない。
一方逆足はあまり得意でなく窮屈な感じ。

移籍金11mと聞いた時にどこぞの馬の骨と悲しんだが、かなり有望なアタッカーで一芸に頼らず総合力も期待できそうなことが分かった。普通に開幕が楽しみです!

 

#14 Takefusa Kubo(久保 建英)

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年齢 : 21
出身 : 川崎市(神奈川県)
出身クラブ : FC東京U18 (←FC東京U18)
契約満了:June, 2027
ポジション:WG、IH

オラベSDが惚れ込んだ俊英。正直ブライスの加入が決まった時久保の獲得の線は消えたかと思っていたので驚きました。どちらもWGできますしね。2027年夏までの大型契約、じっくりクラブに慣れて欲しい。バスク生活羨ましいなあ...当方、東京バスクの家(バスク自治州政府公認の在外バスク系同胞団体)に所属するぐらいにはバスクの地が大好きです。現地の人から愛される選手になってくれ!

個人的にはクラブがウーデゴールのローンバック当初から彼の獲得を狙っていたという話から、WGというよりIHの位置で期待しているのではないかと考えている。オンザボールで数枚剥がせる巧さと緩急、そこから決定的なパスを通すビジョンは既に実証済み。
オフザボールの周囲を生かし自らも生きる位置取り、守備時のプレッシングなどを学び、長所の多いアタッカーに成長して欲しい。

情けない話だが彼をしっかり観た試合が1.5試合ほどしか無いので、かなり楽しみにしている。La Masia時代に、「レオ・メッシに似ているか?」と尋ねた日本のインタビュアーに対し、コーチに「いやいや、彼は寧ろペドロとイニエスタを足して2で割ったような選手だよ」と言わしめた素養を見せつけて欲しい。(当方ペドロもイニエスタも大好きです。)

 

(昨季B) Näis Djouahra(ナイス・ジュワラ)※2022夏HNK Rijekaに完全移籍※

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年齢 : 22
出身 : Bourgoin-Jallieu(イゼール県, オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏)
出身クラブ : Real Sociedad B (←St-Étienne U19)
前契約:until June, 2023
ポジション:WG

(クソデカため息)。昨季はLaLigaで7戦に出場しサプライズ的活躍を披露。今季プレシーズントップチーム帯同の9人に選ばれ、出世街道を走っていた。ポルトゥとヤヌザイが抜け、益々この俊英に期待が、と思っていた矢先の移籍劇。どうして、どうして。
私は本人が望んでの移籍と妄信。彼のような優れた選手をすすんで手放すクラブではないと信じたい。

一昨季までは主戦場が左WGで、一か八かの突破をどんどん仕掛けるドリブラーだなぁと観ていたが昨季でその見立てがひっくり返された。大外に張るだけでなく少し引いて受けに来る動き、そこから中盤との連携により加速、パス&ゴーで前進。相手のタックルは繊細なボールタッチで鼻先で躱して爆発的な加速で一気に抜き去る。守備の動きも機敏でブロック守備の一員として周りと良い距離感を保っての守備、素早く間合いを詰め切る寄せ、全てが最高で本格ブレイクは時間の問題と思われた

アドリア海沿いの港湾都市・リエカ良い所だ。
幾らの設定か知りませんが買戻しOPが付帯しているらしい。いつでも戻って来てね!

 

#7(昨季) Cristian Portuguez(クリスティアンポルトゥ)※2022夏Getafeにローン移籍(買取OP付帯)※

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年齢 : 30
出身 : Beniel(ムルシア県/州)
出身クラブ : Valencia CF B (←Valencia CF Juvenil)
La Realでの契約:until June, 2024
ポジション:WG、ST

J.グリディに並ぶLa Realの魂。いつでもチームのために走り身体をぶつけ、気持ちの乗ったドリブル、ランニングでゴールに迫る。
背こそ高くないがロングボールを収めたり身体を入れるボールキープが上手かったので20-21前半戦は組立てに詰まったら彼に蹴ることが決まり事になっていた。

昨季のポルトゥのゴールが減ったのは、チームが組立てに苦しみ、良い位置で待つ彼にパスを入れられなかった事も大きい。シュートがミートしなかったり枠に飛ばないのもあったが、シュート以外ではパフォーマンスは寧ろ良かった。仲良しGroguetのIssa君とも認識が被ったが、昨季は”組立てに苦しむ分良い形で預けなくても打開してしまうヤヌザイの重要性が勝ったことも、彼の出場時間が増えた一因”と見受けられる。オヤルサバルらの負傷離脱者もあり、干されるという程度ではなかった一方途中出場が増えた。LaLiga37戦出場の内先発17(一昨季は24/37戦先発)でプレー時間も一昨季比で600分減少した。

元気なポルトゥは”常時出場”を求め、ヘタフェに去った。ローン移籍だが本人がお別れのメッセージも発しており、買取OPの行使は既定路線に見える。
チームのために闘う姿とパサーとイメージを共有してばっちり決める斜めの抜け出し、右斜めから駆け引きを制して決めるシュートが大好きでした。個人的には狼と犬の中間のような愛らしい見た目、わんぱくそうな見た目とギャップのあるハイトーンボイス、カンテラ産でない身ながらインタビューでLa Realを家族のように思っていると何度も語る彼が心から大好きです。

彼の魂はZubietaで時間を共にした残された皆が受け継ぎ体現すると信じている。
ヘタフェでも元気な姿が観たい。

 

#11(昨季) Adnan Januzaj(アドナン・ヤヌザイ

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年齢 : 27
出身 : Brussel(ブリュッセル首都圏地域)
出身クラブ : Man Utd U21 (←Man Utd U18)
契約満了:June, 2027
契約満了済(June, 2022)
ポジション:WG

ベルギーが生んだ至宝。自分が彼を初めて観たのはいつかのPSMの横浜FM戦。当時はラストパスを最大の武器とする典型的なトップ下タイプだったがUtdで鳴らしたのはぶち抜き突破から降り抜いて痛烈なシュートを突き刺すウィンガーとしてだった。引退したレジェンド・R.ギグスの11番を受け継いだ逸材。

La Realでは当時から目立っていたドリブル突破だけでなく、大外で一人でも時間を作るキープや逆サイドへの展開でも活躍。個人技に長けた選手に乏しいLa Realでは0からチャンスを作れる稀有な存在だった。

ポルトゥのところで述べたが今季は一人でボールを守れる個の力で、組立てがうまくいかなくても彼のキープ、往なしを起点にする場面が増えた。昨季は出場33戦中先発17とポジションを争うポルトゥを上回り、またオヤルサバル離脱時には左WGをそつなくこなした。もともとカットインというよりはverticalにドリブルしていくタイプなので苦にしないのかもしれない。CK、PKのプレースキックでも冴えを見せた。特にPKだが、自分が観た試合ではオヤルサバルより成功している。勿論オヤルが試行回数が多い分失敗を観ているというのはあるだろうが。オヤルのようなトリッキーさは無いが、GKの動きが見えているのかサラッと逆を突いてくれる。非常に安心する。CKもかぎ爪のように鋭く曲がる独特の軌道を持つ。味方に合わせるのも上手い。

クラブが何度も契約更新を試みながらも代理人のM.ライオラの体調悪化、死去もあり交渉が難航。とりわけ年俸面はネックだった模様で当記事執筆時点(2022.8.13)で新天地が決まったという話を聞かない。La Realは高額年俸を出すクラブではない。昨季はクラブ年俸最高級の選手で4m€ぐらいだとか何とか。

確かなクオリティを有しているので、良いチームが見つかると思う、あまり心配していない。頑張れJanu!

 

~Delantero~

#19 Alexander Isak(アレクサンデル・イサク)

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年齢 : 22
出身 : Solna(ストックホルム県, Uppland地方)
出身クラブ : AIK Solna U19 (←AIK Solna U17)
契約満了:June, 2026
ポジション:CFW、WG、ST

La Realのドリブルキング。ある程度DFを背負ってのキープもできるがそれよりはタイミングよくライン間に引いたりサイドに流れて受け、前を向いて崩しの起点となるのが得意。ストライドと加速、足技で一瞬で剥がせる。パスに切り替えるのもお手のもの。ただ個人的にはプレーエリアが広いことは良いことだが、この先も9番として勝負していくなら最前線でのパスレシーブ、エリア内で折り返しに合わせる動きにも拘って欲しい。この人の得点が伸びない最大の弱みはそこだと思っている。プレスはかなり追ってくれる。ありがとうございます。終盤まで走り通せるスタミナの持ち主。強みと弱みがはっきりしているが、弱みが無くなれば本当にトッティのように”王”になれると思う。

大変クリエイティブな選手で、昨季同じく独特なセンスを持つバレネとホットラインが開通しかけていたのは今季期待する要素の一つ。どちらも相手の裏をかきにいく攻撃が大好きですのでね。イサクがドリブルのモーションを見せ、ロブパスに切り替えてバレネが裏に抜け出した所とか浪漫飛行でしかなかった。

偶に書店でFootballistaを立ち読みするのだが、イサクの出身クラブ、AIK Solnaの育成担当者のインタビュー記事が載っていて非常に興味深い内容だった。AIKでは個人の閃きを大切にしており、デザインされたチーム戦術をガチガチにはめ込むより、選手個々のアイデアとそれに周りが呼応してやる柔軟性を鍛えているらしい。そうすることで崩しの局面などで面白い発想ができるアタッカーが多く出てくるのだとか。今の彼の姿と合致しており、非常に面白い記事だった。
かなりうろ覚えなので読み返したかったが見つからず、すみません。

本人は将来のプレミア移籍を希望しているが、クラブは現時点では違約金の90m€でのバイアウトしか認めない方針。W.ジョゼの一件もあるので、本人が出たいと望むのであれば妥協点を探るべきとは思う。そのためにCFDEZを獲ってきたり、カリカ、マルトン、レスピナス、J-M.ロサを抱えているのはナイスである。イサクに触発されて皆一線級の選手に育っていって欲しい。

 

#9 Carlos Fernández(カルロス・フェルナンデス)

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年齢 : 26
出身 : Castilleja de Guzmán(セビージャ県, アンダルシア州
出身クラブ : Sevilla Atlético (←Sevilla FC Juvenil)
契約満了:June, 2026
ポジション:CFW、ST、IH、OH

セビージャカンテラ出身の長身FW。昨季は十字靭帯断裂でシーズン丸々棒に振ってしまった。良いシーズンにしてほしい。

彼の特徴は周囲との連携の良さ。周りが見えており、エリア内でも柔らかいコントロールでボールを落ち着け、優しいパスを送ってくれる最前線の司令塔。オヤルサバルはじめ、サイドから中に入ってくるWGが多いLa Realにはもってこいの選手である。

中で合わせる動き出し、ワンタッチゴールもイサクより長けており、ボックスストライカーとしても期待できる。周りにスペースを与えるデコイの動きも素晴らしい。あとはどれだけ最前線で身体が張れるかだと思う。偽9番を見ていても大事に思うのがそこ。イサクもそうだがラグビーのFWのように最前線でも仕事ができる選手であってほしい。まだLa Realでやったのが20-21後半戦しかないので、彼がどういう9番像を作っていくか楽しみに見ていきたい。

 

(B) Jon Karrikaburu(ヨン・カリカブル)

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年齢 : 19
出身 : Elizondo(ナバーラ県/州)
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad B Juvenil)
契約満了:June, 2026
ポジション:CFW、ST

一昨季はCチーム所属でBチームに召集された終盤を除き4部でプレーしていた超新星。スターダムを早足で駆け上がり今季は1.5軍扱いをクラブが名言。どこからでもゴールを向ける天賦の才の持ち主で、サイドに流れたところで受けてもバスケ選手のようなターン、ボールを身体で隠す独特の持ち方、運び方で進み、両足で枠を捉える。一昨季終盤から活躍を認められBチームに召集されていた彼は、2部昇格POでかなり難易度の高い決勝点を入れ、私を泣かせた。その後昨季も初挑戦の2部で36戦11G2Aの活躍。末恐ろしい。

今季PSMではポストプレー、プレッシングも献身的にこなし得点も決め、さらにファンの期待を煽った。現時点で不調時のイサク、フェルナンデスと比べて期待が持てる。現状第3FWだが、PSMであれだけやれる姿を観ると、出番は回ってくるように思う。まずは1部挑戦1年目ということで、どんどんチームに慣れて周囲に力を認めさせたい。

得点力の物足りなさに悩まされる近頃のLa Realにとって、これ以上ない出世頭である。

 

#23(昨季) Alexander Sörloth(アレクサンデル・ソルロス)※2022夏RBライプツィヒにローンバック※

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年齢 : 26
出身 : Trondheim(ソール・トロンデラーグ県, トロンデラーグ/中部地域)
出身クラブ : Rosenborg BK youth
La Realでの契約:until June, 2022
ポジション:CFW、ST

シーズン前、大怪我を負ってしまったCFDEZの長期離脱のため、急遽やってきたノルウェー出身の巨漢FW。早熟で既に多国でプレー経験有。オランダ、デンマークイングランド、ベルギー、ドイツ等。

195㎝と凄く大きい。大きいし分厚い、恐竜のようである。RBにいるだけあって走力は折り紙付き。あの巨体で攻守に寧ろ誰より走りまくる。出力を支えるのは精悍な顔つきに滲む努力か。既に大好きな要素しかない。不器用そうなのだが足元の技術はかなり高い。両足から精確なシュートを放ち、大きな展開のロングパスも得意。味方のロングボールに対してはフィジカルで競り勝ち、技術で収める。エリア内での深い切り返しは相手を振り切る。相手を外して豪快に振り抜くシュートは爽快。La Realの4-4-2は、サイドに流れたこの人が無限にロングボールを収めてくれるからやれていた感がある。(無茶苦茶頼っていて情けなかった。)サッカーの質が落ちた苦しいシーズンに彼のような無理が利くCFWが来てくれたのは天恵ですね。2m€のレンタル料は高くない。(買取OPの16m€は高いがそこは天下のRB。)
さらに、シーズン終了間際でSan Sebastiánの街が気に入って休日も楽しく過ごしていることを語ってくれた。街とはいえ自然に囲まれているので、そこを気に入ってくれたのかな。可愛い。可愛い。あんなインタビュー記事を見た暁には別れが本当につらくなった。イサクが去ってしまったらおいでくんなんせ!クラブは彼の獲得を試みたが、RBの主力FW、Y.ポウルセンの負傷離脱などもあり叶わなかった。
「1年しか過ごしていないが、La Realが大好きになった!」癒し、神。

www.mundodeportivo.com

 

~Extremo Izquierdo~

#10 Mikel Oyarzabal(ミケル・オヤルサバル)

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年齢 : 25
出身 : Eibar(ギプスコア県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2024
ポジション:WG、ST、CFW、OH、IH

言わずと知れたスペイン代表アタッカー。若手の多い現チームの代表的存在。La Realといえば彼。

大変穏やかそうな若者で、バスク地方デウスト大学で経営学を学んでいたことでも有名。引退後を見据えての学びらしい。穏やかそうなのでY.ピノに殺人スライディングをかましてプロ初の退場を経験したことは衝撃だった。理由は分からなかったが、クラブを通して深い謝罪と反省の意を示した。

プレイヤーとしては総合力が高く、走力を生かした飛び出し、当たり負けしない強さ、二度追い三度追いを全く厭わないプレッシング、精度の高い左足の折り返しにミドルシュートプレースキック、1対1で負けない対人守備、ブロック守備時には適確なポジショニング、スムーズなマークの受け渡し、周囲を動かすコーチングなど活躍は多岐にわたる。ドリブル突破だけが弱いという珍しいタイプ。左足の大きな展開、自身のダイナミックなランニングでスピーディーな攻撃を繰り広げる。イサクとのホットラインが開通済みで、オヤルがボールを持つとイサクがくれくれ、とうずうずする。可愛い。
また、チーム随一の決定力を持っている。ピッチ内外で落ち着いている彼はエリア内でも落ち着いている。

唯一気がかりなことが、絶対的な選手故イマノルがローテに組み込まない傾向にあったことである。昨年の大怪我をきっかけに、過負荷にならないように起用法が改まると良い。不動のエースの帰還をお待ちしています。じっくり治してね。

 

#7 Ander Barrenetxea(アンデル・バレネチェア)

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年齢 : 20
出身 : Donostia/San Sebastián (ギプスコア県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad C)
契約満了:June, 2027
ポジション:WG、ST(、WB)

若干16歳の頃トップデビューした地元の星。そのシーズン終了後、17歳でトップ契約。他クラブではよく聞く話かもしれないが、Cチームまで抱えてじっくり育てるこのチームでは異例の出世の早さと言える。いたずらっ子のような笑顔でも人気を博していると俺の中で話題に

両足や足裏を使う独特のドリブルが持ち味。クイックネスに優れ、細かく触りながら相手の裏をかく。ワンツーやロブパスのアイデアなど味方との連携も得意。パス&ゴーでサイドを突破したりエリアに侵入する。小柄ながらシュートのインパクトも半端ない。見ていてワクワクするウィンガー。 また、一昨季は彼をSBやWBで使うイマノルの迷采配で守備も磨いたw 結構血気盛んでファウルも多いが、アジリティを生かして相手に食らいつく。昨季観た限りではブロック守備の一員としての動きも良くなってきた印象。当時は意味が分からんと思った采配も、彼のためになっているんだなぁ。
一昨季終盤は彼に預ければ一人は躱すといった絶好調っぷりで昨季は本格ブレイク来てしまう!!とワクワクしていたが左足ハムストリングの断裂という大怪我に見舞われてしまった。

そんな彼も手術を経て今季から実戦復帰。🍑や久保など他にも活きの良い若手がやってきたので仲良く連携して皆でゴールを脅かして欲しい。

 

#17 Robert Navarro(ロベルト・ナバーロ)

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年齢 : 20
出身 : Barcelona(バルセロナ県, カタルーニャ州
出身クラブ : Real Sociedad B (←AS Monaco Juvenil)
契約満了:June, 2027
ポジション:IH、WG

今季25番以内の背番号を貰い、シーズンを通してトップチームでプレーするであろう俊英。ちょくちょくいるSanseからLa Realに加入した県外出身選手。彼らの存在を思うとトップデビューする地元Gipuzkoa出身選手は半端ないなぁとほっこり(*^^*) 彼もU-16からU-21まで世代別代表に選出されている。

昨季は前半戦トップチームに帯同し、後半戦はSanseでプレー。Sanse(2部)で24戦1G3A、トップチームでは6試合(内先発3)に出場。トップチームではIHでプレーしたが、Sanse、U-21代表ではWGでプレーすることの方が多かった。
この人のプレーの特徴はボールコントロールの巧さと果敢なドリブル突破、飛び出し。身のこなしが軽く、すっと相手DFの前に抜け出す。自分の観る限りだが一昨季まではドリブル突破に拘ったプレースタイルで足を止めてパスを受け、攻撃を停滞させる嫌いがあったが、昨季は飛び出しや相手守備ギャップを突くパスレシーブの動きなどオフザボールのアクションを増やして攻撃を活性化させた。元々技術は一級品だったので賢いプレーも身に着けて鬼に金棒。

今季PSMではブライスや久保の加入もあり、IHでなくWGとしてプレー。ドリブル突破やコンビネーションから違いを生み、個人的今季PSMMVP。左サイドで相手の脅威になっていた。先輩バレネとの良い競争を期待。

 

#17(昨季) Martín Merquelanz(マルティン・メルケランス)

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年齢 : 27
出身 : Irún(ギプスコア県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2025
ポジション:WG、OH、IH(、WB)

19-20シーズンにタッグを組んだA.イラオラの元で再ブレイクを期しローン移籍で向かったラージョで膝に大怪我。昨季は不遇の一年になってしまった。今季中の実戦復帰は難しい見立てのためトップチーム登録されず。近年怪我が多いので心配だが、来季にピッチで活躍できるよう、完治を祈っています。

ミランデスではドリブル突破を武器に、パンチ力があり高精度の左脚で36戦15G10Aを記録。この頃の彼のプレーは観たことがなく、人伝です。左脚の威力と精度は翌季の20-21にこの目でしかと見た。中でもライナー性で相手DFの頭を超える独特な軌道のCKは見事の一言で、2本に1本味方の頭に合わせてるんじゃないかってほどのとんでもない代物だった。またスペースを突くのがうまく、エリア内で上手く受けて相手守備を崩していた。半面テクニックがあるがスピードはあまりない。サイドでの1対1の突破はそこまで得意じゃないように見えた。ミランデス時代を思えばコンディションが良ければ見られるかもしれない。また本人はサイド起用でなく中央での起用を望んでいるらしく、トップ下の位置で本領を発揮している姿も観てみたい。
守備はそこそこ、追う時と追わない時でムラがあったが、イマノルが怒りの(?)WB、SB起用をかました後はかなり改善されていた。

...と20-21の思い出を書かなければならないのがとても辛い。もう一華咲かせてくれよ!!

 

(B) Ander Martín(アンデル・マルティン

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年齢 : 21
出身 : Donostia/San Sebastián (ギプスコア県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad C)
契約満了:June, 2024
ポジション:WG、IH、WB、SB

若手の登竜門・地元Donostia・Antiguoko出身のサイドアタッカー。個人的にはBチームの中でも目立つ存在には見えなかったが、昨季B監督のX.アロンソに攻撃的SBに魔改造されてプレゼンスを高めた。守備は怪しかったがワンツーや豪快なオーバーラップ、突破でサイドを抉りチャンスを演出。彼はIHとしてもプレー可能で、一昨季現ビルバオ所属のA.ペチャロマンを組立て時、中にポジショニングさせたように、組み立ての局面において彼にもそのタスクを課した。組立てとサイドアタックの両面でSanseを盛り立てたというわけですな。

何度も言うようで印象が悪いが、トゥリエンテスやロベテ、R.ナバーロやオラサガスティのように一昨季から目立っていたわけではなく、どっちかというと控えという印象だった彼なので、今季トップデビューし、挙句オサスナ戦では先発出場を果たしたことは本当に驚いた。シンデレラボーイってやつですな。
パフォーマンスにも嬉しい驚き。オラサガスティ同様、激しく寄せるプレスで奪取力を見せつけ、サイドチェンジを蹴られた際のスライドの速さ、ブロック守備の陣形の一員としての動きも大変見事。初Gかとばかりの痛烈なミドルまで放って我々を喜ばせた。
彼やナイス・ジュワラの積極登用から感じたのはイマノル監督が、アタッカーであっても、守備でもきっちり働ける総合力の高い選手を重んじること。

彼とDFのウルコ、CFWのカリカブルはシーズンを通してトップチームの練習に帯同するらしい。ここでもクラブの期待が窺える。
左WGは一番と言って良いほど競争が激しいが、彼は右WG、IH、SBでもプレー可能なので過度な心配は不要。また一人Donostia出身選手がトップ定着しつつあることを大変うれしく思う。このままスターダムを駆け上がっていって欲しい。Bで20Gとかしてくれてもいいんですよ?(無茶ぶり)

 

~総括~

書いててまず思ったのが皆若い。今季トップ登録の選手ではCFDEZの26歳が最高齢ですな。昨季はまだポルトゥがいましたから過度には意識しませんでしたが。
ポルトゥに加えソルロスが抜け、前線から”強さ”が失われてしまった。かなり技巧派揃いのスカッドなので、そこはかなり心配。技に頼らず味方のために身体を張りどんどん相手の懐に入っていってもらいたい。
クラブは右SBとして考えているのかもしれないが、A.ソラの当たりの強さには個人的に期待しており、彼の右WGも観たい。

こうして書き並べてみるといろんなタイプの選手がいて面白い。また複数ポジションこなせる選手ばかりなので、試合中のポジションチェンジを交えた流動的な攻撃や、色々な組み合わせが見込める。心配なのはやはり決定力か。そこはチーム全体でポケット/ニアゾーンを取りに行くなど工夫を見せて個人の打開に頼らない皆で崩すサッカーを心がけて欲しい。

カンテラーノが多いLa Realですが、割合を出してみましょうか(2022.8.13時点)。Bチームを経験している選手は15/24→62.5(%)、Cチーム又はJuvenilからLa Realにいる選手は13/24→54.16(%)。ここの差分の2名はル・ノルマンとR.ナバーロですね。
Bチームから今季昇格させた選手が5名(スビアウレ、ソラ、パチェコ、トゥリエンテス、ナバーロ)もいるのに6割を超えるのがギリギリ。トップチームに6割以上カンテラーノを送り込む難しさを痛感しますね。

続いてGipuzkoa県出身者は10/24→41.66(%)、Euskal Herria(バスク7県)出身者は15/24→62.5(%)。差分の5名はナバーラ県出身のレミーロ、メリーノ、アイエン、パチェコにアラバ県出身のゲバラですね。
図らずもBチーム上がりと同数になっているのが面白い。

いかがでしたでしょうか。一人一人長く書いていますが内どれか少しでも皆さんのお役に立つ情報があれば嬉しいです。辛口なこと書いてしまった選手は今季活躍してもらって、来年書けたら良い所を沢山紹介できると良いなと思っています。
まずはEL、1位抜けしてベスト8の壁を突き破ってくれ!!今季クラブに期待するのは以下の通りです。

 

(トップチーム)

・ELベスト8
・来季EL出場権獲得
・新加入選手の順応+連携強化
・中盤の争いで主導権を渡し過ぎずべた引き守備の時間帯を減らす。
・中央からのスムーズなボール出し+ライン間のIHを経由した攻撃
・オヤルサバルの決定力に縋らない得点パターンの確立

(Sanse)
・3部残留&調子が上向けば2部昇格挑戦へ
・個々の成長、熾烈なレギュラー争い

 

いよいよ開幕、楽しみに観て参りましょう!

22-23 Real Sociedad選手紹介②(MF編)

続いて中盤編です。ここのタレント力はLigaでも上位に食い込むと思います。良いカンテラ出身者が育ってきているところでもあるので、彼らの"挑戦"にも注目して欲しいですね。GK&DF編は以下リンクから↓

wesleysni.hatenablog.com

(※)
・年齢は21-22LaLiga最終節(2022/8/14)時点のものを記します。
・背番号は22-23シーズンのものを記します。B登録の選手は(B)と記します。トップチームでの背番号が分かったら追記します。
・出生地、Gipzukoa県生まれなら青字、バスク地方(7県)生まれなら緑字で記します。
・出身クラブは前所属クラブと、それに続いて()内にその前の所属クラブを記します。ソシエダB(Sanse)出身なら青字で、Juvenil又はCチームからソシエダ所属なら青字+太字で区別します。バスク地方のクラブ出身なら同様に緑字で。La RealのCチームは2016年にできたため、JuvenilからSanseに上がった選手も多くいます。

 

~Pivote~

#3 Martín Zubimendi(マルティン・スビメンディ)

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年齢 : 23
出身 : San Sebastián/Donostia(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad C)
契約満了:June, 2025
ポジション:DH

東京五輪でもアンカーの位置でレギュラーを張った若きチームの心臓。卓越した足元の技術と受ける前の前方確認で瞬く間に鋭い縦パスを通し、一気に攻撃のスイッチを入れる。狭いところでも通す。受けてから出すまでが速いので相手にパスカットの隙を与えない。La Realの中でも楔のパスという点においてはアリツと彼が抜きん出ている。受け手に前を向かせる出しどころ、相手守備を間に合わせない(パスの)強さ、タイミングに意外性で勝負を決める。

また、足腰が強く、クイックネスがあり且つ当たりに強い。クイックネスはデスマルケや往なし、剥がしに生かされる。ビルドアップでは背後からの縦パスに対し、先ず状況確認で相手の位置、寄せ方を確認しターンしながら1タッチ目で相手から遠いところにボールを置き、スムーズに前進する。個人的にこの光るプレーはチアゴ・アルカンタラに似ていると思う、このターンは一昨季はあまり観れなかったのでまた一つ武器を増やしたと思う。2人とも足腰が強く状況把握に優れ、技術も高く狭いところでも難なくボールを逃がす。
足腰の強さは守備にも生かされる。立ち位置から離れたところにパスを出されても、ダッシュで追いつき刈り取る。この無理が利く守備は、特に4-4-2を敷いて攻め込んだ中カウンターを喰らい、一人でDFライン前を見ざるを得ないという過酷な状況に陥った時大いにチームを助けた。彼がいなければチームは前に出づらかっただろうし、フィルターを掛けられずより多くの決定機を作られていたと思う。今季一番成長を見せた部分はこの守備強度だと思う。
また約182㎝と身長はそこそこだが競り合いの巧さ、体幹の強さとバネにより空中戦で見た目とギャップのある強さを見せる。

いかに綺麗にボール出しを成功させられるかが勝敗に直結するチーム。今季もアンカーの位置からチームを支えて欲しい。

 

#4 Asier Illarramendi(アシエル・イジャラメンディ)(C)

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年齢 : 32
出身 : Mutriku(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2023
ポジション:DH、IH

クラブのCapitán。先ずは長い長期離脱から復帰したことを喜びたい。
ビッグクラブと戦う時等、相手チームに圧される苦境でも変わらずパフォーマンスを発揮できる姿が頼もしい。パチェコのところでも書いたが、PKで先制しながら大敗した27節マドリー戦では亀のように自陣に引く劣勢にあって、ただ止まってスペースを消すだけでなく、行ける時には前に出てボールにプレッシャーを掛けたり、ポジトラ時に動き直してパスを引き出し、何とか前線に繋ごうとしたりとアンチフットボールを解消しようと奮闘する姿が印象的だった。逆境に影響されない強さ・勇気とそれを完遂するだけの戦術眼、判断力、相手を外す巧さがある。

そんな鍛えられたプレー判断やポジショニングで貢献する一方、機動力が乏しいのはマイナス要素。守備ではマークを外されたり、ブロックから出て行って外された瞬間には絶望的な背走を余儀なくされるし、ワンツーやサイドチェンジなどの揺さぶりに弱い。広い範囲を守れる選手ではない。

攻撃面、ビルドアップの場面ではアンカーの位置でマークを外せない場面がちらほらある。サリーダでCBの近くに引いている時も多いものの、DFラインの前でボールを受けて欲しいと思う場面もある。これはゲバラにも言える。チームの”へそ”の位置でボールを受けられれば、中央から多彩な攻撃を展開できる。イマノル監督が彼をアンカーでなくIHで使う理由の一つだと思う。
一方、一本のパスで一気にチャンスメイクするパスセンスゲバラやスビメンディには無い武器。ブライスまで中々ボールが渡らないアトレティック戦(Txapela杯決勝)は彼こそが10番だった。DFラインの裏や相手守備網の網目を突く一本のパス。

近年は怪我に泣かされ、シーズンほぼフル稼働したのは2017-18シーズンまで遡る。契約終了が今季いっぱいで、以下MDインタビュー当時(記事は2022.7.22にUP)はクラブからは契約更新の打診はまだ本人に届いていなかった模様。本人もLa Realでの最終年になるかもしれないことを悟っている。
別れの時期も見え隠れしてきた彼の雄姿を確と見届けたい。

www.mundodeportivo.com

 

#16 Ander Guevara(アンデル・ゲバラ

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年齢 : 25
出身 : Vitoria-Gasteiz(アラバ県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad C)
契約満了:June, 2024
ポジション:DH、IH

イジャラメンディの復帰もあり、昨季は特に後半戦出番を大きく減らしてしまった。20節以降の19戦で、5戦(内先発3)の出場にとどまった。シーズン全体でも出場は17(内先発11)。一昨季の31戦出場(内先発25)から大きく数字を減らしてしまった。

この天才肌の中盤も昨季は中々調子が上がらなかった。まずアンカーの位置でボールを中々受けられずCBがしょうがなく横パスで隣のCB、SBに流す場面が結構。特に迂回させる動きやDFラインに落ちる動きもあまり見られず工夫にも乏しかった。
この人が明らかにスビやイジャラに劣っていると感じるのは球際の強さ。特に自陣の守備で1対1で対峙してると冷や冷やさせられる。国王杯準々決勝でW.カルバーリョをDF有利な状況で潰せずアシストを許した場面は特に喝。この試合以降LaLigaで16戦あって出場3試合。イマノルの信頼を如実に失った。アイエンを見習って頑張ってくれ。
スビメンディの、守備面の潰し屋的強さを見ると物足りない。

悪い所ばかり挙げてしまったが、今季良かったところを幾つか挙げます。まず球際の弱さを補う、方向を変えるダイレクトのパス。インサイドで強く当てて中距離を最短で繋ぐ。ダイレクトで捌ければ、球際の弱さのハンディは当然軽減させられる。
もう一つが守備時のポジショニングと読み。彼は攻守両面で周りがよく見えている。危ない所をいち早く埋め、また鋭い読みでパスカットを成功させる。

素早い捌きで攻撃を加速させるスビと違ってこの人は崩しに直結する配球ができる独特なセンスがある。数人の動き出しに合わせたこの人の縦パスから、流れるようにフィニッシュまで繋がるなんて場面は一昨季によく見た。
また、ドリブルがあるのはスビやイジャラに無い武器である。綺麗な姿勢で足に吸い付くドリブルの後ろ姿は美しい。アンカー器用の時は中々見れないが、IHの時は結構見せてくれる。相手を鼻先で躱す運びは見ていて気持ちがいい。スカッドの状況によってはIH器用も増えるか。

 

~Interior Derecho~

#21 David Silva(ダビド・シルバ

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年齢 : 36
出身 : Arguineguínグラン・カナリア島, カナリア諸島
出身クラブ : Valencia CF B (←Valencia CF Juvenil)
契約満了:June, 2023
ポジション:IH、OH

言わずと知れたスペインを代表するMF。それこそ攻撃的中盤であれほどのクオリティを持った選手はイニエスタか彼かぐらいと思っています。

昨季は長期離脱がなくLa Realの攻撃を牽引してくれました。特筆すべきは押し込まれて自陣にブロックを構えることが多かった今季の戦いでポジトラ時一人で前線のイサク、ソルロスに渡してカウンターを成立させてくれていたこと。味方がボールを回収するタイミングで4-5-1や5-4-1、あるいは4-4-2ブロックの中盤ラインからすっと前に出てフリーでパスを引き取り、当然確実に潰しに来るマーカーを往なして前線にカウンターパスを出す。

組立てから崩し、フィニッシュまで極上の働きを見せる彼はどんな時間帯でも頼りになる。相手のマークがキツくても背負ってキープしてしまう姿には頭が上がらない。

中盤ダイヤモンドの4-4-2は得点力不足を解消すべく、攻守に抜群のバランスをもたらすラフィーニャとメリーノが成立させ、シルバを崩しの局面に集中させるためのシステムだったとも思っている。クラブ加入当初の2年契約を全うした彼の残留(契約更新)が今季の一番の補強なんじゃないかな。

 

#23 Brais Méndez(ブライス・メンデス)

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年齢 : 25
出身 : Mos(ポンテベドラ県, ガリシア州
出身クラブ : Celta B (←Celta Juvenil)
契約満了:June, 2028
ポジション:IH、OH、WG

ガリシア州ポンテベドラ県出身のセルタ地元カンテラ出身の名手が2028年夏までの大型契約で加入。U-17から各年代の代表に選ばれ、フル代表経験も有り。セルティスタの方々のTweetによると得意なポジションは右WGらしい。だがここまでPSMは殆ど全てトップ下又は右IHとしての出場。私は観れていないが特にボーンマス戦では崩しの核となる極上のパフォーマンスだったらしい。

因みに今回のブライスの加入に要した移籍金・14mはLa Real史上2番目の高額ディール。トップは現キャプテン・イジャラの買戻しに要した16m。ここからもクラブの彼への期待の高さが窺えるし、後述するBチーム(Sanse)のR.ナバーロ、R.ロペス、D.ガリードらがいる中この投資は如何にパスで組み立てる攻撃を身上とするLa Realがこのポジションを重要視し、厳格な要求を掲げているか感じ取れる。
Las condiciones del contrato de Brais

近年はセルタ中盤ダイヤモンドの右を務めたように、守備強度も期待が持てる。WG、攻撃的中盤の両方で幅広い活躍を期待したい。更にテクニック面が目立って気づかなかったが187㎝と高身長。活かされる場面も来るかもしれない。本筋関係ないけど加入決定リリース動画が粋だったので見てつかんさい。↴

ガリシア音楽を代表するバグパイプ・ガイタの演奏で幕を開け、ザックを背負いサンティアゴ巡礼路を逆に西進し、Donostiaに向かう。イマノル監督の故郷・Orio(ギプスコア県)のアルベルゲ(巡礼宿)でトレッキングブーツをトレーニングシューズに履き替え、ケルトの笛(名称知らず...)の音色とともにZubietaに至る。大変そそられますな。

www.youtube.com

 

#17(昨季) Rafinha Alcântara( ラフィーニャ・アルカンタラ)※2022夏PSGへローンバック※

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年齢 : 29
出身 : São Paulo(サンパウロ州
出身クラブ : FC Barcelona B (←FC Barcelona Juvenil)
ポジション:IH、WG、ST

昨季冬に加入しファンを驚かせたクラック。父兄譲りのテクニックに注目が集まるが、半端ない走力と攻守の球際の強さで泥臭い活躍もでき、中盤のダイナモ的活躍をしてくれる。走れて闘えるテクニシャンって最高ですね。攻撃でも組み立てから崩しまで幅広く活躍し、La Realのサッカーにクオリティをもたらした。

彼との長期契約を望むファンは多く、本人もDonostiaでの暮らしに満足げな雰囲気を醸していたが年俸の高さもあってか叶わず。どこでプレーすることになっても応援してます。

(B)Roberto López(ロベルト・ロペス)※2023年夏までCD Mirandésにローン移籍※

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年齢 : 22
出身 : Zaragoza(サラゴサ県, アラゴン州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2025
ポジション:IH、WG

早期からクラブに期待される典型的10番タイプの攻撃的中盤。ライン間で縦パスを受け、スルーパスやサイドへの展開でフィニッシュを演出する。左足の精度は傑出しており、長いレンジでも正確に届ける。U-18から世代別代表経験があり、昨季はU-21でもプレー。ただ近頃はビジャレアルのA.バエナやベティスのロドリに圧され気味。頑張れRL!

一昨季はトップチームに帯同し、シルバの控えとなる右IHの2番手をグリディと争った。昨季はクラブの方針で2部昇格を果たしたSanseで通年キャプテンを張った。機を見てエリア内に顔を出し、28戦4G1Aとまずまずの数字を残した。今季は若手の登竜門・CDミランデスへ1年間のローン移籍。ここで活躍し、クラブの期待を勝ち得たい。

 

(B)Dani Garrido(ダニ・ガリード

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年齢 : 22
出身 : Logroño(ラ・リオハ県/州)
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2023
ポジション:IH

自分の大好きなタイプのライン間の受けが上手く、周りとの細かいパス交換など連携で崩していく小兵アタッカー。彼ほど特別なプレーで違いを生めるわけではないが、スタイルはここで名前を挙げた選手の中で最もシルバに似ている。
昨季中々契約更新が発表されず顔面真っ青になりながら吉報を待っていのだが、特にクラブの情報リリースもなくサラッと1年更新されていた。逆に言うと勝負の年になりそう、実力は確かだがライバルが強力。上に名前を挙げた選手に加え、後輩にI.コルタハレナ、P.マリン等の実力者が控えている。昨季はRLの壁に阻まれ19戦(内先発5)の出場に留まった。トップチームデビューを飾る飛躍の一年にして欲しい

 

~Interior Izquierdo~

#8 Miker Merino(ミケル・メリーノ)

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年齢 : 26
出身 : Pamplona(ナバーラ県/州)
出身クラブ : CA Osasuna B (←CA Osasuna Juvenil)
契約満了:June, 2025
ポジション:IH, DH

トゥリエンテスから"El profesor"と慕われる真のB to Bプレイヤー、鉄人。自陣エリア内ではIHとしては文字通り破格の対人守備にインターセプト、空中戦の強さでチームを守る盾となり、相手エリア内ではポストプレー、飛び出し、零れ球の押し込みと幅広く活躍。攻守全局面で力を発揮する姿はB to Bというよりオールコートプレイヤーとでも言いたい。

身体の強さと技術の高さで無茶に見えるパスも難なく収める。展開の長短のパスも見事。アンカーがサリーダでDFラインに退く際は彼が中盤の底に入る。組立てに長けた彼ならではで、グリディが代わりに務めていた時は物足りなさを感じた。また右IHに入ると視野とパスセンスがより生きる。小さい予備動作から大きな展開でスイッチを入れるロブパス大好きです。シルバが左でもプレーできるので意図的に入れ替えている時もあった。
若いのだがプレーには円熟味を感じる。言うまでもなく今季も頼りにしてます。

 

#22 Beñat Turrientes(ベニャ・トゥリエンテス)

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年齢 : 20
出身 : Beasain(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2027
ポジション:IH, DH

駆け足で進歩を続ける逸材。昨季トップデビューを果たし、また多くの試合で帯同しベンチ入りした。U-17からU-21まで各世代別代表を経験。La RealのU-21代表の中で最も信頼を勝ち得ているのは彼だろう。
一番の長所は両足の細かいボールタッチによる流麗な捌き。受ける前の周囲の把握も良く、ダイレクト、2タッチで素早くつなぐ。両足の細かいタッチで相手を往なし、剥がして前へ運ぶ。ロングパスの精度も中々。
また華奢に見えるが当たりが強い。しっかり身体を当てる守備でボールを奪う。現時点で対人守備はアンカー本職のゲバラより上だろう(ゲバラ頑張って)。オラサガスティが左IHを務めた今季、2部ではアンカーとして出場する試合が多かった。

メリーノとタイプが違うので途中交代でアクセントも付けられる。PA内にも入っていけるのでシルバの位置でも面白いと思う。
レギュラーの壁は厚いが出場機会を増やしてどんどん成長して欲しい。

#14(昨季) Jon Guridi(ヨン・グリディ)※2022年夏アラベスへ完全移籍※

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年齢 : 27
出身 : Azpeitia(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
前契約:until June, 2024
ポジション:IH, DH, OH

La Realの元気印が今夏退団。試合でもトレーニングでも100%を出し続ける姿は周囲の模範であり、La Realの魂だった。写真は昨季リーグ戦初Gを決めた最終節。足元の技術が優れているわけでは無いが90分エネルギッシュに走りきるハードワークが最大の魅力。2列目からの飛び出しも素晴らしく、シルバが負傷離脱した一昨季の後半戦は中盤オフェンシブとして活躍した。今季アラベスのPSMではセカンドトップとして幅広くピッチを走って活躍。得点も決めており、幸せな移籍になっていると思う。

アラベスを攻守に盛り立てて、ビトリア=ガステイスでも愛される選手になって欲しい。

 

(B) Jon Ander Olasagasti(ヨン・アンデル・オラサガスティ)

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年齢 : 21
出身 : Donostia-San Sebastián(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad C)
前契約:until June, 2025
ポジション:IH, DH

彼もトゥリエンテス同様将来の活躍がかなり期待されるホープ。中盤めちゃくちゃ出てくるなぁ。一昨季はアンカーや2ボランチの位置で出ていた印象だが、今季は主にIHとして出場。ダイナミックな飛び出しで2部で4得点を挙げた。
また、昨季国王杯で見せた、色々な場所に顔を出し、球際ハードにいく守備でこちらを驚かせた。それまでは、球質の綺麗な左足のグラウンダーで組み立てる上品な司令塔と見ていた。

正直3部でのプレーが勿体ないかなと思ってしまうが、徐々に存在感を高めていってくれれば。中盤にここまで厚みがなければトップ帯同でもおかしくないんですがね。

 

~中盤総括~

年齢面でキャリア晩年に差し掛かっているシルバのポジションに同じレフティーのB.メンデスを加えた。グリディの抜けた穴は今季22番を背負うB.トゥリエンテスが埋める。
オフェンシブは久保もプレー可能。ブライスと久保どちらを右WGとしてカウントするか迷ったがPSMで器用経験のある久保を選んだ。

ピボーテの位置ではSanseからスロバキアU-21代表のP.ポコルニーがハンガリー1部のFehérvár FCに来夏までローン移籍。昨季は同4位だった模様。元々ザルツブルクの選手なので隣国ハンガリーでも有名なのかもしれない。トップチームには若いスビ、ゲバラがいるので後進の育成を焦るポジションでもないが、今季のSanseの戦力はどうなのだろうかと少し気がかり。先ずは4部降格圏内に入らないことを第一目標に頑張って欲しい。ゲバラは昨季の巻き返しを期待したい。
オフェンシブ、アンカーはトップチーム登録の選手だけで回せそうだが、メリーノのところは負傷者の出具合などによってはBのオラサガスティ、ゴロチャテギに出番が回ってくるかもしれない。まずは22番を着るトゥリエンテスに期待したい。

最も注目が集まるのは、シルバの後継者争いブライス、久保とカンテラーノ組が競う図、良いですね。中盤オフェンシブに躍動してもらうためにも、ボール出し頑張ろう。
個々のパフォーマンスは勿論、La Realは全員守備全員攻撃が身上なので、チームとしての動き、連携の強化・深化とその成果を試合で観たいです。このメンバーで良いチームになることを期待してます!

22-23 Real Sociedad選手紹介①(GK&DF編)

遅ればせながら今季も残そうと思います選手紹介!
折角なので、プレシーズンからトップチームに帯同している昨季Bチーム(Sanse)所属の9名についても書いていきます。内訳は以下の9人。

J.Pacheco(CB)
Urko González de Zárate(CB)
Alex Sola(SB、WB、WG)
Ander Martín(WG、IH、SB)
Jon Ander Olasagasti(DH、IH)
Beñat Turrientes(IH、DH)
Nais Djouahra(WG)
(何とクロアチア1部のHNKリエカへの移籍が決まってしまいました...)
Robert Navarro(IH、WG)
Jon Karrikaburu(CFW)

この9人の他、今季Aチームで出場する見込みがありそうな選手を数人紹介します。
昨季は多くのBチーム所属選手がトップチームデビューを果たしたシーズンでもあって、その点では書き応えがありますね。より多くの選手がトップに定着できると良いなあ。彼らはX.アロンソに薫陶を受けた選手達でもありますね。
トップチームの選手の6割カンテラ出身選手で構成するという数値目標を掲げているので、結びにそこも確認します。

(情報引用元 : サッカーの移籍、噂、市場価値とニュース | Transfermarkt )

 

(※)
・年齢は22-23LaLiga第1節(2022/8/15)時点のものを記します。
・背番号は22-23シーズンのものを記します。B登録の選手は(B)と記します。トップチームでの背番号が分かったら追記します。
・出生地、Gipzukoa県生まれなら青字、バスク地方(7県)生まれなら緑字で記します。
・出身クラブは前所属クラブと、それに続いて()内にその前の所属クラブを記します。ソシエダB(Sanse)出身なら青字で、Juvenil又はCチームからソシエダ所属なら青字+太字で区別します。バスク地方のクラブ出身なら同様に緑字で。La RealのCチームは2016年にできたため、JuvenilからSanseに上がった選手も多くいます。

 

~GK/Portero~

#1  Álex Remiro(アレックス・レミーロ)

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年齢 : 27
出身 : Cascante(ナバーラ県/州)
出身クラブ : Athletic Club (←Athletic Club B)
契約満了 : Jun 30, 2027

契約延長ありがとう!!大好きなクラブの守護神。前半戦はバスクダービームニアインのFKを防げなかったり、新加入のM.ライアンの好調もあり、立場が危ぶまれた時もあった。ただ、終わってみればパフォーマンスをしっかり安定させまたチームを救うセーブを連発し、19という脅威のクリーンシート数を記録。お隣のU.シモンのように信じられないセーブを披露することは少ないが、1対1の詰め方やポジショニングが光る。ハイボール処理に長け、キャッチミスや判断ミスも殆ど見られない。多少のプレッシングなら寄せつけずに往なす足元の技術、キック含め今季チームMVP級の活躍。
CBから50:50のロングキックを滅多に蹴らないこのチームにあって、相手の前衛守備がきつい時に何度もこの選手の巧さに助けられてきた。

今季は期待していなかったPKストップも観られた。穴がない。そしてこのクラブ愛ですよ(下動画)。地域のファン交流イベントでは子供と笑顔で遊んであげる姿も見られた。男前でもある。神ですね、はい。

 

#13(昨季) Mathew Ryan(マシュー・ライアン) ※2022夏FC Kobenhavnに完全移籍※

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年齢 : 29
出身 :  Plumpton(Victoria州, オーストラリア)
出身クラブ : Brighton & Hove Albion (←Blacktown Cityユース)
契約満了 : Jun 30, 2023

昨季の第2GK、ミゲル・アンヘル・モヤの退団に伴い、イングランド・プレミアリーグからやってきたオーストラリア代表GK。出場機会は多くなかったが出た試合では活躍。特に11節のセルタ戦はシュートの雨を浴びるも無失点で凌ぎ、勝利に大きく貢献。足元はレミーロほどではないがオーストラリア代表でキャプテンも張る彼の実力は折り紙つき。
一方試合によってポジショニングやキャッチングの感触が良くないなと感じる試合もあり、多少波のあるタイプかなとは思う。

とはいえ好調時の彼を観ると正直2nd GKをやっているのが勿体ないなとも思う。モヤさんが抜けてこのレベルの実力者が来てくれることは大変ありがたい。今季もよろしくお願いします。

2022.8.9、ライアンのFCコペンハーゲンへの移籍がRS公式Webで情報公開。W杯に向けて出場機会増を本人が望んでいることは分かっていた。デンマークでも頑張れ!

www.realsociedad.eus

 

#13 Andoni Zubiaurre(アンドニ・スビアウレ) ※2022夏B→トップ登録※

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年齢 : 25
出身 :  Ordizia(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad C)
契約満了 : Jun 30, 2024

昨季Bチームの後半戦、U-21代表G.Ayesaから定位置を奪った左利きのGK。PK他難しいシュートを何本も止め、残留争いに希望を繋いだ。ライアンが負傷しているらしく、トゥールーズ戦、ボルシアMG戦とどちらも後半開始からレミーロと交代で入り、ゴールマウスを守った。ボルシアMG戦では終盤にビッグセーブがあり、チームを連敗から救った。良いところに飛んだ強烈なミドルを片手で弾いた。
Transfermarktによると189㎝ある長身で、同調べで182㎝のアジェサと対照的。彼はCDヌマンシアへ、23年夏までのローン移籍が決まった。何故Sanseと同じカテゴリ(3部)のクラブへローン移籍させるのか?21-22はCチーム所属だったU.マレーロを使っていきたいということなのか、なんなのか。自分が観た試合ではアジェサも良いパフォーマンスを見せていたので頑張って欲しい。アジェサにも細かいポジショニングが丁寧だったり、ハイボールにも無理せず外に弾きにいったり、足元の捌きが上手かったり好印象を持っています。

 

~右SB/Lateral Derecho~

#2 Joseba Zaldua(ホセバ・サルドゥア) ※2022夏Cádiz CFに完全移籍※

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年齢 : 29
出身 :  Donostia/San Sebastían(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
※今夏、カディスCFへ移籍。フリー移籍だがLa RealはCádizから最大1.5m€を受け取る。

WGのポルトゥ、ヤヌザイもそうだが、La Realの右サイドは序列争いが激しい。サルドゥアは今季La Ligaで出場試合24、内先発14。ゴロサベルが出場32、内先発25。数字だけ見るとゴロサベルの方が上だが、得点が積めず、守りに活路を見出さざるを得なかった今季にあって、サルドゥアの存在はとても大きかった。

右CBや他の周りの選手と形成する距離感、チャレンジ&カバーが行き届いた守備ブロックには常々救われてきた。相手のアジリティ、足技に苦しみファウルで止める場面も多かったけど、基本的に無理をしないこの人の守りは安定感に長ける。
また、機を見て豪快に駆け上がって上げるクロスは時にはベッカムばりの軌道を描き、ゴールを演出してきた。足技は並みレベルだが、タイミングの取り方や相手との駆け引きに長け、彼が仕掛けた場面はその多くでクロスを上げ切ってくれた。大変助かる。
4歳下のゴロサベルのように内外レーンを自在に使い分ける器用さは無く大外職人。然しそんなところも変化をつけられるゴロサベル⇔大外職人だが堅実な守備と元気に上がるオーバーラップで貢献する柔と剛。大変バランスが良かった。

そんな彼も今夏移籍を決断。トップチームで190試合も出場し、La Realの右サイドを長年支えてきたいぶし銀に強く感謝の意を表します。カディスでも元気な姿を見せてください!

 

#18 Andoni Gorosabel(アンドニ・ゴロサベル) 

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年齢:26
出身 :  Arrasate(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad C)
契約満了:June, 2024

写真に見られるマスコット感が可愛くないですか?La Realのイケメン枠、俺はゴロちゃんを推したい。捕まえにいく守備が空ぶらなければあまり言うことは無い。たまにやるDFラインから自らを切り離してアタックにいく特攻DF、止められないと当然後ろに負担を掛ける。ただ、好調時は素晴らしいマーカーとして、スピードと当たりの強さをして脅威の対人能力を見せる。空ぶる時は強く当たりに行きすぎてると思うので、そこは集中を保って慎重に駆け引きして欲しい。
彼は中々いないぐらい位置取りが巧み。彼は相手が身体の向きや目線を動かさなければ捉えられないところでボールを受けるので、相手の守備を鈍らせる。華麗な足技を持っていない彼が攻撃の核になっている姿を観ると、サッカーで大切なものが分かってくる気がする。グループで崩すのが非常に上手い。

守備での安定感が上がり、ファイナルサードでの怖さが出てきたら代表招集も夢ではないと思っている。サルドゥアが去ってLDの第一人者となる今季、その真価が一層問われる。飛躍の一年にしてほしい!

 

#2 Álex Sola(アレックス・ソラ) ※2022夏B→トップ登録※

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年齢:23
出身 :  San Sebastián/Donostia(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2026
ポジション:右SB、右WG、左SB、左WG

ソラという選手は、私が知る限りでも今まで右膝に2回の重傷を負い、長期離脱を経験している。その1つが2020年7月の前十字靭帯断裂、もう一つが2021年8月の半月板損傷。そんな災難に見舞われたA.ソラがトップ昇格を勝ち取りつつあることを先ずは大変うれしく思う。
私が新参ファンなこともあり彼のプレーをあまり観られていないのだが、特長として先ず挙げられるのが走力だと思う。ヘタフェに去ったポルトゥを想起させる豪快な駆け上がりは何方かというと賢さや連携プレーに強みのある選手が多いLa Realにおいて目立つし武器になる。激しい上下動を繰り返してもプレー強度を落とさないチームのエンジン。加えて逆足の技術の高さはドリブルにも生かされる他、昨季39節フエンラブラダ戦のATの決勝弾は、外からカットインして左足を振り、サイドネットに突き刺した。
また、恐らくトップチームのラテラルの中で一番危険なクロスを上げられる選手だと思う。うまくフリーの味方を見つけ、欲しい位置に送り込むグラウンダーのクロスやライナー性の低弾道のピンポイントクロスは決定機を演出する。

一方昨季トップで出ていた試合を観て思ったのは守備に危うさを感じる。相手のサイドアタッカーに対して見方がカバーに行けない状況でも勝負に行ってしまったり、ボールウォッチャー気味になって味方とラインを揃えたり良い距離を保って守れない場面が散見された。個人的にはポルトゥの移籍もあり、守備面に厳しそうなイマノルなら先ずはWGで様子を見るかなと思っていたのでサルドゥアの放出は意外だった。
ぶっちゃけ今季一番心配なポジションが右ラテラルである。ゴロもソラも観てて安心するほどの守備での安定感は無い気がするので。いい意味で私の期待を裏切って欲しいが果たして...。Sanseの選手にも出番が回ってくるかもね。

 

~CB/Central~

#6 Aritz Elustondo(アリツ・エルストンド)

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年齢:28
出身 :  Beasain(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B (←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2024
ポジション:右CB、右SB

La Realの魂であり賢帝。鋭い読みで相手の狙いを最短で潰す。待ち構えるというより仕掛けるタイプのDFで、優れたアジリティを生かし、優れた観察眼で隙を見つけて身体を入れて勝負をつける。落下点に入るのが早いので、182㎝とCBにしては特別高いわけではないが、エアバトルも大概負けない。大好きなLa Realの中でも最も好きな選手。そんなアリツも本年挙式。本当におめでとう。いつまでも大好きです。

足元の技術も確かだが、差せない時は探し過ぎて敵に整えられる嫌いも感じる。彼からバイタルで待つシルバに綺麗に通るときは、La Realの攻撃が上手くいっている時だと言える。EIに低い弾道で出すロングキックも中々のもの。今季はビルドアップでの輝きも観たい。
ラテラル器用なんて勿体ねえ。LDはB、Cにガビロンド、カルボネルやルぺレスも控えてますから。

 

#24 Robin Le Normand(ロビン・ル・ノルマン)

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年齢:25
出身 :  Pabu(コート=ダルモール県, ブルターニュ地方)
出身クラブ : Real Sociedad B (←Stade Brest B)
契約満了:June, 2026
ポジション:左CB、右CB

個人的今季MVP。点が取れない今季のLa Realを上位に滑り込ませたのはこの人の鉄人の如き活躍でしょうよ。リーグ戦はイエロー累積で欠場した1戦を除いてフル出場。あんた最高だよ。縦パスを悉く跳ね返し、前に人数を割きがちなLa Realの最後衛を抜群のカバーエリアで支えた。鉄人とは言えエース級の選手なので休ませながら使って欲しいんですけどね。

また、苦手にしていたビルドアップも少しずつ進歩を見せている。差せない時でも持ち上がる努力を見せるのがこの男の良いところ。両足使えるので意外とさりげなく差してくれる。両足を使って華麗に捌く姿は一瞬スビメンディ?と見紛うばかりの時もあった。彼のビルド能力を疑う人はELを争う文字通りの天王山となった37節のVillarreal戦を観て欲しい。今季はパチェコが育って折を見て休めると良いね。

 

#5 Igor Zubeldia(イゴールスベルディア)

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年齢:25
出身 :  Azkoitia(Gipuzkoa県, バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B(←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2024
ポジション:CBDH(、LD)

チームに一人は欲しいユーティリティプレイヤー。左右のCB、中盤を器用にこなす。ワンボランチでもWボランチの一角でも両方いける。恵まれた体格を生かし、安定感のある表の潰しで貢献する一方、裏へのボールに滅法弱い。ひっくり返された時の反転、加速が重たくトップスピードも優れていない。が、特にベクトルを大きく変えた時の初速が無いと思う。

ここまで好き勝手書いてしまったが、元々中盤の選手であることを断っておきたい。
2020年夏にD.ジョレンテがEnglandに去り、急遽中盤から第3CBと化した。19-20もやってたとは言え、中盤が厚くCBが薄いというチーム事情が無ければ中盤で勝負しているはず。昨季(21-22)終盤にはCBも板についてきたのか本職ばりに順応した様子を見せ、アリツを抑えて幾試合も先発を張った。私個人はアンカーで出てたこの人の配球や糸を引くようなロングボールに痺れてRealistaになったという経緯があるので中盤で観たいのだが、Bチームのウルコ、アランバリも育ってきた中で彼がどんな道を辿るのか注目していきたい。

 

#20 Jon Pacheco(ヨン・パチェコ) ※2022夏B→トップ登録※

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年齢:21
出身 :  Elizondo(ナバーラ県/州)
出身クラブ : Real Sociedad B(←Real Sociedad Juvenil)
契約満了:June, 2027
ポジション:左CB、LI(、DH)

U-21代表にも名を連ねるLa Realの急成長株。U-21代表では特に、ギジャモンがA代表に召集されるようになってから召集、出場の機会を増やしたように思う。
昨季はトップ帯同し、LaLigaで10戦(内先発4)に出場した。同じB所属では一昨季のR.ロペス、昨季のR.ナバーロのように前半戦までで後半戦殆ど出られなくなる選手もいた中(RLは20-21終盤に再びイマノルの信頼を勝ち取り、出場機会を回復したが)、シーズンずっと存在感、出場の兆しが見えたのは大したもの。

大柄でスピードにも恵まれ、アトレティコの選手相手にも競り負けない球際の強さを誇る。小柄な選手が多いLa Realにおいて稀有な存在。中央で待ち受けるより、果敢に結構サイドに出ていく選手だが、出た先でしっかり抑えるので苦にしない。
また、この人のビルド能力はアリツを凌ぐかもしれない。ボールを晒しながらも細かいタッチで相手を寄せ付けない。取りに行くとストライドの大きい持ち出しで剥がされてしまう。また、速いのに大変綺麗な球質のグラウンダーを出す。これは跳ねて転がる元気なアリツのそれより上だと思う。ロブパスの精度も十分。

昨季チーム全体で亀のように引いたマドリー戦で気を吐いていたのはこの人と熟練の技を持つイジャラメンディだった。後ろにドン引いてとても出ていけなさそうな中でも蹴らずに持ち前のスキルと度胸で奪ったら前につけてしまう姿は大変心を打った。
そんな中この人の数少なかったミスパスが前向きにカットされ、失点に繋がり最終的に4-1で大敗。その試合以来ベンチを温めることが増えたが、個人的にはあの試合で苦境もものともしない強さをこの若手に見て、大変胸が躍った。
楽しみしかないので今季も注目していきたい。

 

(B) Urko González de Zárate(ウルコ・ゴンサレス・デ・サラテ)

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年齢:21
出身 :  Vitoria-Gasteiz(アラバ県、バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B(←Real Sociedad C)
契約満了:June, 2028
ポジション:右CB、左CB(、DH)

今季PSMトップに帯同する期待の若手。昨季はBチームでレギュラーとして活躍。189㎝と立派な体格、厚みも凄い。セグンダでも当たり負けしないフィジカル、スピードを見せつけた。パチェコの時もフィジカル能力の事を書いたが、この人は相手の当たりに負けないというか、自ら吹っ飛ばす豪快なディフェンスを見せる、控えめなプレイヤーの多いLa Realでは珍しいタイプ。

足元の技術も非凡で、どんどん持ち上がる積極性が売り←買い。そしてどんどん縦に差しに行く。が見切り発車気味な時もありカットされることも少なくない。最終ラインから抜けてきた相手アタッカーに対して飛び出して当たりに行くことも多く、何かと隣の左CB・アランバリは肝を冷やしていただろう。何か見ていてヒヤヒヤすることも多いが中々いないタイプであり持っているものは特大。この選手が育つとかなり面白くなると思う。今から楽しみです。
因みにDHとしては微妙なのか、アンカーとして出た今季PSMのトゥールーズ戦では位置取りが悪くて全然受けられなかったしパスの選びどころもおかしかった。正直ピボーテではあまり観たくなくなったw 普通にCBとして試して欲しい。

 

(B) Aritz Arambarri(アリツ・アランバリ)

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年齢:24
出身 :  Azkoitia(ギプスコア県、バスク州
出身クラブ : Real Sociedad B(←Real Sociedad C)
契約満了:June, 2023
ポジション:CB(、右SB)

昨季Sanseで上述のウルコの相方を務めた。ウルコが積極的に出ていく動的なCB、このアランバリがしっかり危険なところを埋める静的なCBとしてつり合いが取れていた。派手さは無いが後ろをしっかり固める。個人的に単純な守備力ならスベルディアよりこの人なんじゃないかと思ってるんですがね。組立ても派手さは無いが落ち着いている。
18-19からBに所属し今季で5季目か。契約も来夏までなので今季が勝負の年になるだろう。トップの序列争いに割って入る活躍を見せたい。

 

Modibo Sagnan(モディボ・サニャン) ※22-23FC Utrechtへloan移籍

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年齢:23
出身 :  Saint-Denis(セーヌ=サン=ドニ県、イル=ド=フランス地域圏
出身クラブ : RCランス(←RCランス B)
契約満了:June, 2024
ポジション:CB(、左SB)

憎めない巨漢DF。La Real随一のフィジカル能力を誇り、クラブが惚れこみ約4.5m€で獲得した外様。話を聞くに、18-19のミランデスや昨季のトンデラなど、レンタル先での方がLa Realにいる頃より活躍してるんじゃないかと感じる。ソシエダで観る彼は、永遠のボールウォッチャー。何でもない場面でひょこっと釣り出され、裏を突かれる。凄いフィジカルの持ち主だが、相手に触れられず躱されてしまうこともしばしば。駆け引きの多いアタッカーの多いLaLiga向きでは無いのかもしれない。

彼はどうしてしまうんだろうと思っていた昨季、ポルトガル1部のCDトンデラで定位置を掴み取る活躍。リーグ戦27戦(内先発26)に出場し1G1A。今夏FCユトレヒトへの買取OP付きローン移籍を勝ち取った。J.パチェコという逸材が台頭したLa Realではあまり出番は無いかもしれないが、オランダでも頑張って欲しい。安寧の地に辿り着いて欲しい。

 

~左SB/Lateral Izquierdo~

#12 Aihen Muñoz(アイエン・ムニョス)

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年齢:24
出身 :  Etxauri(ナバーラ県/州)
出身クラブ : Real Sociedad B(←Real Sociedad C)
契約満了:June, 2024
ポジション:左SB

昨季急遽覚醒したカンテラーノ。知り合いの大好きなGipuzkoa県Zarautz出身のお兄さんに聞いたのだが、彼は元々トップチームに左SBが欠けた状況で実力を評価されてというよりは穴埋め的に抜擢された選手らしく、彼の20-21シーズン終了までの評価は高くなく、実際2021年夏は放出候補に挙げられて具体的な話もいくつもあった。獲得に興味を示すクラブも複数あったが本人が残留を希望してチームに残り、今季の活躍である。21-22シーズンの開幕はプレシーズンで昨季特に後半戦は絶対的レギュラーだったN.モンレアルが負傷離脱、ボーンマスから新加入のD.リコも負傷離脱という大変危機的な状況で迎えた。同じポジションに3人抱えておいて、シーズンも始まってないのにどうしてこうなる??甚だ疑問だし、もしアイエンがクラブを去っていたらどうなっていたんだろうね。ラグナロクかな?

というわけで代えが殆ど利かない状態でアイエンのパフォーマンスはかなりチームの命運を握っていた。そして21-22シーズン開幕、蓋を開けてみるとこれまでの華奢で頼りない姿が嘘のように、小さい身体で鬼神の如く相手の侵入を阻み、サイドを駆け上がった。涙が出そうになった。(一人でに、小柄な体躯と掛けまして、兎神と呼んでいます。フリ素ですので皆さんも是非そう呼んで(ry )もう過去のアイエンはいない。彼は名実ともにLa Realのレギュラークラスとなった。異論はかかってこい!(スター・フォックス風)

クラブが4-◇-2を採用し、ごりっごりなD.リコがブルドーザー的な活躍を見せ、アイエンの出番を奪ったのはまた別の話。ディティールを見ればアイエンの方が競り合い、ビルドアップ、WG、IHとの連携全てにおいて上回っていたと言えよう。流石に高さと走破力はリコの方が上です。すみませんでした。

 

#15 Diego Rico(ディエゴ・リコ)

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年齢:29
出身 :  Burgos(ブルゴス県/カスティージャ y レオン州)
出身クラブ : Real  Zaragoza B(← Real  Zaragoza Juvenil)

契約満了:June, 2023
ポジション:左SB

ボーンマスから僅か0.5m€でやって来てくれた、サラゴサユース育ちのフィジカリスタ。もの凄く立派な肩幅をしているが、瞳はつぶらである。姉か妹がいたら美人だと思う。クレルクとかいろいろな人が補強候補に挙げられていたが、2021年夏加入したのはこの人だった。モンレアルもお年でアイエンも移籍しそうだったので絶対1枚は要る状況でしたね。ボーンマスが何故こんなに安く譲ってくれたのかはよく分からない。

見た目通り凄く身体が強い。並みのCBより強いんじゃないだろうか。跳躍力含めた高さもあって、セットプレーの守備では大変重宝する。アイエンに一番勝っているのは空中戦の強さだろう。地上戦の1対1もあまり負けない。スピードもあり、バスケ選手のように身体をねじ込んで止めてくれる。とても頼もしい。一方そんなに器用なタイプではないのでビルドアップで何かをしてくれるわけではない。基本大外でしか活きないタイプだが、本人もそれを分かってる感じなので気にはならない。より極端になったサルドゥアさんだと思えばいい。結構違うけど。何が言いたいかというと、俺は別に偽SBとか言われる中使える選手だけが偉いとは思ってなくて、サイドをタイミングよく上がったり単純にサイドを守ったりってところが良いSBも素晴らしいやんねと。

2年目の今季はビルドアップのところでも期待してます。個人の好みですがより器用なアイエンの方が好きです。

 

(B) Jonathan Gómez(ヨナタン・ゴメス)(※2022冬Sanseへ加入※)

年齢:18
出身 :  North Richland Hills(テキサス州
出身クラブ : Louisville City FC(←Dallas Academy)
契約満了:June, 2025
ポジション:左SB

冬加入した時に一体誰?と日本のソシエダファン界隈をざわつかせたメキシコ人の両親を持つアメリカ生まれのホープ。前触れもなく突然加入が決まったが、メキシコ、アメリカ両代表の親善試合に出場経験があり、今後どちらのナショナルチームを選ぶか注目が集まっている実力者。

持ち味は積極果敢な攻撃参加と粘り強い突破。アドリア・ペドロサやモヒカのように独力でぶち抜くタイプではないが、味方を使い、使われる連携と少しの隙があれば上げ切るクロスで貢献。左サイドの攻撃を盛り立てる。

まだ18歳と若いこの期待の新星にはLigaを代表する左SBに成長して欲しい。好青年さを感じる笑顔から人柄の良さも感じる。長くクラブで活躍して欲しい。

Jonathan Gomez: Mexico calls up USMNT-eligible left back - Sports Illustrated

 

~守備陣総括~

現在時点(2022.8.6)外からの補強は行われていない。戦力の上積みで言えば、第3GKとしてのスビアウレの成長と残留。昨年夏に獲得したM.ライアンに移籍の引き止めの話を声高には聞かないのも、彼を第2GKとして据えるプランBにクラブが自信を持っていることも一因としてあるんではないかと思う。
CBのところは、今季Sanseから何人が定着できるか注目が集まる。レフティーのJ.パチェコが今季25番以内(トップチーム登録)となることが内定済み。左CBはレギュラーのル・ノルマンと彼で回る。一方右CBはアリツの一番手は不動。二番手争いをSanseのウルコ、アランバリが盛り上げて欲しい。気になるのが本職CBのウルコが今季PSMでアンカーとして起用されている事。完全に個人の推測だが、スベルディアが使われてウルコが使われない部分を見るに、イマノル監督がCBとして求められるフィジカル、スピード、ビルド能力といった素養も見つつ、動き、カバーリング、ポジショニングなどの部分を重要視しているのではないかと思う。La Realの武器の一つがハイラインを敷いても大崩れしない守備陣の結束。ラインを揃え、カバーの間に合う距離感を保って相手に簡単にはやらせない。ウルコは昨季のBの試合を観る限り、パワーや高さ、スピード、パスセンス、足元の技術など現代のCBに必要とされる素養を多角的に備えているが、個でなく集団で守る力にはいささか疑問符が付いた。幸いこのチームにはAritzという最高の手本がいるので、しっかり学んでレギュラー格に見事成長を遂げて欲しい。個人的にはポテンシャルだけを見ればチームでも随一の逸材だと思っている。

左SBのところは昨季後半に出場機会を減らしたアイエンの残留もあり、戦力を維持。大変見事なパフォーマンスを披露しながらシステム変更で出場機会を失うことになりつつも残留を希望してくれたアイエンには頭が下がる。
アイエンファンの同志は以下の記事を読んでともに感動を分かち合おう。
”俺は出場時間を望んでいるわけでも、何の不満を持ってもいない。La Realにいる俺より幸せな人間なんていない。”

www.mundodeportivo.com

B,Cチームは、将来のレギュラー候補は現状Jo-Goぐらいか。昨季Sanseが2部を戦うにあたり、マラガからC.ロメロを、サラゴサからE.クレメンテをローン加入させたクラブの評価を見返したい。無理な願いと分かっていようと、各ポジションから地元カンテラーノの有望株が出てきた方がほくほくしますよね!
それでは次回の中盤編までさようなら。1/3でも開幕前に間に合わせられて良かった!(遅筆)

22-23 【PSM】レアル・ソシエダ対トゥールーズFC(2022.7.16)

今季最初のPSMはアノエタにトゥールーズを迎えての一戦!良い天気ですね。トゥールーズは南仏・オクシタニー地域圏オート=ガロンヌ県の都市。フランスの中では比較的ご近所さんですね。といっても両都市間は陸路で350kmほどの距離、近くはないけど、Madridよりは近い。
このクラブのPhilippe Montanier監督は11-12、12-13の2季La Realを率いておいででした。その2季目にクラブをCL出場に導いてくれた偉大な方ですね✨

昨季のトゥールーズFCは仏2部(リーグ・ドゥ)で1位、めでたく今季からの1部昇格を決めてます。🎉

La Realのフランスのクラブとの交流は、バスク地方の地の利を生かしてると勘繰れます。現スカッドにもル・ノルマンやサニャン、N.ジュワラらフランス出身者がちらほらいますね。

◇先発紹介

スターティングイレブン

*La Real*
2ndユニお披露目ですね!20-21の2ndは黒地に橙のラインが入ってましたが今季は青のエスクード、ライン。落ち着いてて良き。

先発イレブン、新加入選手と昨季Sanse枠の選手を入れてきました。🍑はどんなプレーを見せてくれるのか。2004年生まれ、わけえなあ。 Sanseの選手たちは左CBのパチェコ、アンカーにB.トゥリエンテス、EI(左WG)にR.ナバーロ、CFWにカリカブル!いずれも昨季U-21スペイン代表戦で出場していた選手ですね。デ・ラ・フエンテさん、La Realをすこってくれてありがとう!

4-4-2でなく4-3-3で良かった~~。下部組織から一貫させるLa Realのベーシックフォーメーションです。個人的にトゥリエンテスを態々アンカーで使ってるのが捻ってきたなあと思ってます。昨季Bでは結構やってましたが、トップでも勝たなくて良い内に色んなポジション経験させたいのかもしれませんね。
それとパチェコがナバーラ州の大先輩・ナチョ・モンレアルから背番号20を受け継いでますね!✨ CBに求められる能力を手広く備えた期待しかない男。主力に育ってくれ!!

*Toulouse*

ごめんなさい、選手名一覧は見つけましたが分からなかったので割愛します。。
4-1-4-1の1トップのところ、オナイウ 阿道選手ですね。代表戦でしか拝見していませんが、キレのある動き、ランニングが印象的でした。

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近年故障がちだったCapitánのイジャラ。今年はフル稼働を期待したいです(=゚ω゚)ノ

 

◇交代、構築変更

*La Real*

’45

メンバー総入替。以下ご参照。

後半開始時メンバー

昨季のPSMでも後半開始時総入替やってたなあ。懐かしい。

’76
⑫#35J.マグナセライアOUT、#36I.コルタハレナIN
⑬#9カルロスOUT、#37J.マルトンIN

同ポジション同士の交代でそれぞれED、CFを入替。右サイドは昨季C→昨季Cの入替えだけど、どちらかあるいは両方が今季Bチームに上がるんじゃないかと睨んでます。

 

*Toulouse*
ごめんなさい、サボります。

(得点)

’75

RSO 0-1 TOU  

左からのCK、ニアに低いボールを蹴りアウトサイドで逸らされての失点。ナイスゴール。クリアできなかったかなとは思う。逸らされてからのリアクションが欲しかった。

◇攻撃

~前半~

<組立て>

Toulouseは4-1-4-1ブロック。La Realの2CBをオナイウ1人が見る形なのでCBのところはプレーにゆとりがある。Toulouseの中盤ブロックは、ソシエダSBにはマンマーク気味に両SHが出てくるが、CBのオナイウが見れない方が持つときの反応はまちまち。寄せてくるときはボールサイドのIHが寄せてくる。

イジャラはバイタルで待たず、相手中盤ライン手前に立って組立ての補佐。4-2-3-1型。
25分過ぎあたりからは相手中盤が付いてこなくなったので高い位置でナバーロとの連動に切り替え。リコとイジャラで釣ってナバーロへの注意を薄くする。

(ボール出し)

アンカーのトゥリエンテスに対しては一人マンマーク気味につく→マークを引きずって中央からサイド寄りに流れ、空けた中央にシルバ、イジャラがタイミング良く入ってCBからグラウンダーで受ける。→間に入れることで相手守備重心が下がるのでこの隙に最終ラインを押し上げる。

<その他>

イジャラの位置が低く、シルバが右寄りでプレーする分ナバーロのところに比較的スペースができる。ナバーロはボールを受ければ相手4バック相手に仕掛けられる状況。

前半の保持時配置(~’25ぐらい)

ナバーロは左ハーフレーンで受けてゴール方向にドリブル。カリカと位置を入れ替えたり外から自ら切れ込んだりとアイソレーションに応えていた。

 

~後半~

<組立て>

アリツとルノルマンは意外と開く。ただ前半はCB→中盤のボール出しが多かったのに対し、後半はCB→SBにつける場面が多く、距離が狭いため相手選手も近く、勝手に詰まった。SBはもっと高い位置で良いと思う。その一方CB、SBの密集からアンカー、中盤に出してスピードアップというボール出しがちらほら。わざとやってるのかもしれない...

CBからウルコに出そうにも彼はパスを出せるタイミングでToulouseのプレス隊の背中で消されている場面が多く、SBに窮屈なパスを出したりメリーノに出す場面が多かった。ここでメリーノに出しても相手は分かっているので怖くない。

<その他>
ボール出しが成功したらブライスに出し、彼を起点にサイドに展開→クロスに持っていく攻撃が多かった。一方左からの攻めはメリーノがビルドの補佐をするため彼の位置は低く、またJo-Goはゴロのように中で仕事ができるタイプにも見えず、EIのアンデル・マルティンに入れた後が大外ゴリゴリ突破→クロスの一本しか選択肢を作れず攻撃が淡白になった。

左から右に展開できれば良かったが、左の連携がそこまで良くなくて、Toulouseの守備がそれを許さなかった。狭いところでやらざるを得ず、チャンスをあまり作れなかった。

 

◇守備

~前半~

<相手組立て>

シルバを前に出す4-4-2ブロック。これに対し、ToulouseはCBを開かせ、シルバ、カリカを割る。
ただ、La Realのマンマークを嫌いバックパス等から自陣深くで持たされる時、開いたCBとSBがとても近くて何度もハマってた。寄せといて抜けてスピードアップしたいのかもだが、何度もひっかけられるのを見るとあまりにリスキーでは...

相手のバックパス時等にはイジャラ/トゥリのどちらかがジャンプしてアンカーにつく、前3枚でToulouseのCB+アンカーをマンマークで見る形も。

<相手その他>
La RealのWG,SBは相手SB,WGにマンマーク気味についていく。
Toulouseはこれを逆手にとって、IHやCFWの飛び出しで釣り出したSB裏を突く。これに2段構えがあって、SB裏からダイアゴナルランで抜け出そうとするIH/CFWのランニングを囮にSBが空けた大外を突く。

いずれにせよ寄せといて他に展開という攻撃が多かった。中盤4枚にSBやFWがポジションチェンジを交えながら狭いスペースでよく絡み、La Real守備に偏りを生んで他から抜け出す。

時間を追うごとに悪くなっていくソシエダに対し、Toulouseは時間を追うごとにパフォーマンスを良くした。バイタルより前に進めないLa Realの攻撃をミドルサードで前向きにカットしたり、綺麗なボール出しから2列目につけると一気に両SH、IHの4枚の連携でサイドもしくは中央から突破し何度も好機を作った。

 

~後半~

<相手組立て>

構築変わらずCFDEZ(カルロス)、ブライスで前プレス。蹴らせて回収。カルロスはGKまで精力的に追っていた。相手が深い位置で持つときは前3枚で相手2CB+アンカーに対しマンツーマンで嵌めに行く。嵌めにいく3人はカルロスとWGや中盤。
ToulouseはCB、アンカーから高さは4-4の間ぐらい、タッチライン際に張り出したSHに直接中長距離の一本で繋ぐ場面が前半より増えた。サイドチェンジも交えて一気にLa Realブロックを押し下げる。

前半よりプレスの練度が落ちた。出足が遅れたりマークする距離が遠かったりしてダイレクトの繋ぎで剥がされ打開される場面が散見。

<相手その他>

La Realは中盤ラインをブレイクされるとブライスが下がって4-5-1又は5-4-1ブロックに。
Toulouseは前半同様密集を作って抜けてサイドチェンジのパターンが多かった。攻めの形があるって良いですね。ポジションチェンジがスムーズなので捕まえづらく再現性が高い。

前半よりCBが中に綺麗に通す場面が増えたと思う。ここからサイドに展開→IH、SH、SBの三角形でサイドを突破する。クロスに対してはCF、逆サイドのIH、SHなどが入ってくるので枚数が確保され可能性を感じる。

 

◇選手寸評

大活躍/そこそこ活躍/普通/あんま良くない/悪い

*La Real*

レミー
惚れ惚れする足元の巧さ。

ゴロサベル
2CBからSBでなく中に差せるため、ビルドに囚われず躍動。シルバや桃を邪魔しないポジショニング、動き出しのタイミングで右サイドを活性化。特にイジャラが高い位置を取るようになってからシルバが若干トゥリ寄りに下がって受け、右からの攻めが増え躍動。流動的に動いてシルバと桃を繋げ、シルバが位置を下げた時は大好きな内側ライン間を取り、トップ下になって和ませた。誰かパス差してやれ。

スベルディア
縦パスの質が素晴らしかった。タイミングや方向、強さが適切。寸分違うとつながってないと思う。普段キツくあたっているが、相手のプレッシャーが弱いと非常に優秀。昨年と違って前に持ち運ぶ積極性も見られてそこを何より評価したい。
スピードの欠如は相手に裏を取られなかったり、オフェンス優位な1対1の状況をつくられなければ気にならない。横スライドしてのカバーやポストプレーの潰しは普通に優秀。

パチェコ
スベルディアを使うときに、スベルディア+ルノルマンの不器用コンビだとビルドアップが半ば期待できない。彼がいる時にはそんな不安は全くない。捌きだけならアリツに勝るとも劣らない。縦パスを差す巧さは彼より上かもしれない。
守備でも強さと速さで対峙したToulouseアタッカーに良さを出させなかった。

リコ
ゴロサベルよりも顕著に組立てが巧い選手じゃないと思っている。この試合はCB+中盤でビルドアップができたため、気にならず。単純に強さと速さ、タフさや豪快な上がりといった長所が目立った。サイドアタックの武器たり得ていた。

トゥリエンテス
いつからトップチームにいるの?という味方のプレーの理解、連動の速さ。アンカーとして挟んで奪う際の寄せ方とか賢くて泣きそうになった。

両足を使って狭いところでも最小タッチで往なして出す。アンカーの選手としてこれが最高に偉い。逆足のスキルはスビ、ゲバラより上に見える。捌きが本当に早い。

イジャラメンディ
トゥリエンテスを横でサポート。また自分への警戒が緩い時にはバイタルを陥れ好機を演出。どうすればどこが空くとかどこが空いたとかわかってそう。一方守備ではマーク対象の鋭い動きだしに背中を取られる場面もしばしば。個人的な印象だが守備はアンカーに入って後ろから前向きに潰しに出たりカバーに行く方が巧い。縦横広いスペースを担当できる選手ではない。

直接FKは新鮮。

シルバ
相手2ライン間で他にできない違いを作る相変わらずのすんばらしいパフォーマンス。具体的には触るだけで相手守備のタイミングや狙いをずらす。ポジション取るのも早いし動き直しも相手に先んじる。トゥリとイジャラが組立てを担うのでほとんどの時間相手中盤ラインより前でプレー。得意のポケットへの抜け出しでも存在感。前に運べない時斜めにバックパスして相手プレスのスイッチを切るあのひと工夫だけでも皆に見習ってほしい。

モモ
10代の選手ながらコンタクトの弱さを感じず、かつしなやかな身のこなし。スピードは聞いていた通り。
ただ、判断が悪いと思う場面が結構あった。縦切られて尚裏街道で抜きに行ったり、バイタルで受けてフリーの味方が上がっていても可能性の低いミドルを撃ったり。積極性は買うが、期待値の高いプレー選択を頼んます。右足はもうちょい使えると良いな、折り返しがバレバレかつ弱々しかった。

一方守備は凄く献身的だった。自陣PAまでしっかり戻るし背中で消しながら嵌めにいく前プレも中々。スプリント力って偉大ですね。相手のウィンガーの大外突破を後追いで止めたり、間で受けた相手中盤をブロックの一員として素早くスライドして奪ったり守備ではとにかく偉かった。

ナバーロ
先述のとおりバイタルにスペースを得て躍動。LIや両IH、CFWと連携が良くなるともっと面白そう。シュートは残念だった。
マークがきつかったり狭いところで預けられても仕事ができるかは次回観たい。

マーカーの隙を突いて斜めの動き出しでボールを受けるアクションと走りながら滑らかに手なずけるコントロールが大好き。
ゴール前への得意の飛び出しも二度ほど。ダイレクトでニア天狙った2回目は多分オフ。

カリカブル
多少無茶な縦パスにもしっかり身体を入れて起点として機能。両WGやシルバに遠慮している節はあったが、良い形で受けた時には自ら持ち込み狙う場面も。
守備では時には中盤ラインも入れ替わりで埋めるなどかなり献身的にこなした。点は入れてないけど攻守にきっちり仕事をしてくれた。

(後半)

スビアウレ
セービングも足元も試される場面があまりなかったので未知数。残留してくれてありがとう。引き続きアジェサと切磋琢磨して欲しい。

相手の強烈なFKを防いだ場面はありがとう。大柄なだけでなく準備も良かった。昨季Sanseで活躍した実力の片鱗を見せた。

A.ソラ

惜しいグラウンダーのクロスがあった。La Realのラテラルはクロスが微妙なので、期待してます。
守備も結構粘り強く喰らいついてた。

アリツ
ボールタッチの多い運びは流石。ただ有効なパス先を見つけられず結果時間が掛かっただけみたいな場面もちらほらあった。対角線のロングパスはgood。EIのA.マルティンのトラップが巧いので、セットで武器になってた。
初動の速い、離さないマンマークは流石。

後半押し込まれてたのはCBのところでなく周りや前が悪い。ところどころ数的不利になる中よく凌いでいた。

ルノルマン
相手の前プレがオナイウ1枚とは言え、相手中盤ラインを困らせるまで前進する持ち運びが偉い。
昨季何度となくチームを救ったシュートブロックは今季も健在。

Jo-Go(ヨナタン・ゴメス)

相手に身体を入れられた際にはどうしても当たりの弱さが気になった。まともにやり合うのでなく競り合い方を工夫して喰らいついて欲しい。
位置取りが悪い場面もちらほらあったが、しっかり良い位置を埋めた際には良いパスカットも見せた。一貫性が出てくると良い。

ウルコ
思い切りの良い縦パスはアンカーの位置でも健在。ゲバラなら躊躇しそうなところを足を元気よく振っていた。両足使えてターンは上手い。
ただ、受けるのが下手。もう少しここが受けられていたらメリーノも前で仕事ができたし、ブライスやカルロスにも良い形でボールが入っていたと思う。CBが差したいタイミングで相手プレス隊の背中に消えてるとかザラで、おいと思った。キックだけではアンカーは務まらない。

中盤としての守備は苦手なのかなという印象。マンマークの相手に自由を与えてしまったりカバーが遅れたり、Sanseの時は危ないとこを埋めるという危機管理は主に相方のアランバリが担っているように見えた。

守備対応は人には強いが、連携で目線変えられると厳しいイメージ。成長して欲しい部分。

メリーノ
主にビルドアップで目立った。アンカーにボールがつけられない時間帯で、下がり過ぎずにボールを引き出せるこの人の存在は非常に大きい。
守備では広い範囲を一手に見れる守備範囲の持ち主といった無理の効くタイプではないため、活躍は限定的だった。チームが悪い。

ブライス
周りがよく見えている。フリーで良いポジションを取っている味方を見つけるのが巧い。その味方を介すことでスピードアップできた。
ボールを受けた時の運び方や受ける位置、三角形を味方と作ることを意識しているように見えた。おかげでボールがスムーズに回り、彼を経由すると相手を苦しめた。

時間を追うごとにボールが回ってこなくなり、無論消えた。が、終盤煮えを切らして広く動くようになってボールに絡むと、上述の良さを出した。これだけいいパフォーマンスを見ると、久保君の大きな壁になるかもなあとは思った。

マグナセライア
ずれてカットされるパスが多く、少し粗さが目立った。アウトサイドでのスルーパスを試みるなど積極性は買い。
受けてすぐに外を回るソラに叩くなど、プレーのシンプルさという持ち味を出したが、ドリブル突破や中へのスルーパス等チャレンジングなプレーをする際は殆ど失敗に終わってしまった。

また守備面、前半の桃と比べてEDのプレスの質を落とした。マンマークでは相手を捕まえるのが遅ければ間合いも遠く、またボールに寄せる時消したいパスコースを切れていない。彼のところから打開されることが結構あった。イマノルは結構厳しいので今後中々トップでは出られないかもしれないが、少しずつ慣れていって欲しい。

A.マルティン
縦パスを受ける時のトラップ前のフェイント、トラップの置き所、マークから遠いところに置く工夫が目立った。
守備の寄せが素晴らしい。昨季も思ったけど。

CFDEZ
中々良い形でボールを受けられなかった。61分のシュートシーンは鋭い動き出しにメリーノがスルーパスを合わせて綺麗に裏に抜けた。
そんな中でもキープが難しい縦パスにもボールを守ろうと身体を張ったり、裏に抜けようとして最終ラインを引っ張るアクションを何度も見せていたのが素晴らしかった。周りと息が合えば空いたバイタルを使うとかできると思うんですがね。

(途中出場)

コルハタレナ
守備時のポジショニングやサイドでのキープ力、受ける位置、アイデア等全体的にマグナより良いパフォーマンスを見せた。が、チーム状態の悪さもあって決定的な仕事はできず。

マルトン
チームの攻撃がしょっぱく全然ボールが回ってこなかったが、素晴らしいポストプレーを見せる場面があった。

 

*Toulouse*

ごめんなさい。選手名と背番号が一致しないので省略します。
オナイウ阿道選手はワントップながらプレーエリアが広く、どんどん前線に飛び出していく中盤4枚との連携は非常に良く、捕まえづらさを生んだ。数本放ったシュートは遠目からでも十分の威力。良いコースに飛んでいればもっとレミーロを脅かした。

 

◇所感

前線からの守備で出しどころを限定し、攻撃でもCBからまず中に通す理想的な組立てができた前半と対照的に、時間を追うにつれて内容が悪くなっていく地獄の後半。プレスは緩く相手に中盤からの展開を許し、展開先のサイドのやり合いでも負けてクロスを何本も打たれる。攻撃ではウルコのところがビルドアップで中々使えず、必然的にサポートに降りるメリーノがいる左からの攻撃がメインに。トップ下的役割のブライスを経由できないことで攻撃にバリエーションが出せずToulouseに捕まえられっぱなし。だっせえなあ...

後半の守備のgdgdさは前線のプレッシャーの悪さからボール出しを許し、許した後もボールウォッチャーになってブロックを修正できず相手アタッカーを捕まえられてないから起こったもの。厳しいですね。

 

次戦はアウェイでボルシア・メンヒェングラートバッハ戦。前後半でメンバーを入れ替えてもボール出し、守備のクォリティが出せるかどうか観ていきたいです。

【21-22 LaLiga 閉幕後】📹ロベルト オラベSD 記者会見(2022.5.31)

皆さんこんばんは🌙 今季のLaLigaも終了してしまいましたね。この記事ではLa Realクラブ運営(スポーツ部門)の舵取りを任されているオラベSDの記者会見(2022.5.31)について記しています。
クラブ全体とコミュニケーションを取りながら日々仕事を進めているだろう彼の声を聞くことはクラブの考えを聞くことと直結。スペイン語力は未熟そのものですが、動画を字幕付き再生し、何とか書き終えました。素人作なので精度は担保できませんが、ご容赦ください。現地の友達欲しいしスペイン語学留学行きてえなあ。🌎

この会見の動画はクラブ公式YouTubeに上がっています。観られたい方は以下のリンクからどうぞ!(=゚ω゚)ノ

m.youtube.com


※私が追えない部分は以下有能記事(会見要約)を参照しています。

www.noticiasdegipuzkoa.eus

⦿オラベSDについて

育成に力を入れるレアル・ソシエダにおいて、クラブ首脳部と現場を繋ぐSD職に就くオラベ氏。自身もラレアルでのプレー経験があり、引退後もフベニール、トップチームの監督、SDを歴任。ラレアルと言えば育成を重要視したクラブ運営で有名だが、オラベはその根幹を担う。
以下はfootballista元編集長木村浩嗣さんによる取材に対してオラベSDが語った内容。

ーーー

La Realは長らく「自らの資源を活用する、タレントの育成を信じる」というクラブ哲学を大事にしている。実際具体的な計画目標に沿ってチーム作りを進めており、定量目標として「クラブのカンテラ所属選手の80%地元Gipuzkoa県出身者で構成」し、彼らを育て、「トップチームの最低60%カンテラ出身者で構成」する事を掲げている。
クラブのDNAを作り、継承していくGipuzkoa県出身選手の育成にはLa Realのみならず、学校・自治体等県ぐるみで広く参画している。
さらにカンテラ所属選手の残り20%(県外出身)の選手もLa Realと提携関係を結ぶクラブ出身の選手が多いと言う。La Realの育成は大きく12歳から16歳の第1段階→17歳から21歳の第2段階の2つに大別されており、スカウティングの範囲は育成の年代上昇につれて広げていく。

12歳~ Gipuzkoa県出身者だけ
14歳~ +Álava県、Navarra県、La Rioja県、南仏出身者
16歳~ +スペイン全土
18歳~ 全世界(無制限)

オラベ氏によると、どの選手も最低3年間はZubieta( :La Realの練習場)で育成したいとのこと。
これらのユース選手に対し、指導を施す全てのユニット(:フィジカルコンディション向上ユニット、精神面向上ユニット、動き方向上ユニット...etc)を率いているのは全てトップチームのスタッフ。会長らクラブ哲学に関わる者から戦略担当のSD、現場を任される各ユニットのリーダーまでが『選手は下から上がってくる。よって、上の者は上がってくるのを助けないといけない』という同じビジョンを共有し、各々の持ち分に取り組んでいる。最後にトップチームの監督が要求レベルを高く持ちつつも忍耐力を持ち、カンテラ出身者を迎え入れる。

著:木村浩嗣, "トップチームの16選手が下部組織出身~ソシエダのSDが明かす育成フィロソフィ~" footballista 2021年1月号 Issue 082 2021.1.1発行, p30-34

ーーー

ここだけを読んでもこのクラブがどのように地域の選手を中心としてカンテラーノの育成を行い、トップチームに引き上げようとしているかが分かる。
何故La Realが地元出身の選手の登用に拘っているのか、その理由の一端が「Made in Gipuzkoa」というクラブ公式ムックに垣間見える。
同書籍によると、
ーーー
La Realの練習場であるZubietaは選手にサッカー選手としての素養に加え、優れた人間性を備えた人物の輩出を目標としている。人間性について、かねてから「働き者、親切、教養がある、外の地域に関心がある、謙虚、伝統に根ざしている、礼儀正しい、公平、親しみやすい」などと評されてきたGipuzkoa県の人々の性格、これをZubietaの選手達にも共有させる。尊敬/誠実/謙虚/競争力/チームワークを備えた選手の輩出を目指し、これらの「あり方」をLa Realのトレードマークとしてクラブを構成する全員で共有する。
クラブはGipuzkoaから活力/衝動/愛情/強さを受け取りながら、Gipuzkoaに一致するように成長し、クラブ作りを行ってきた。La RealとGipuzkoaは一心同体である。

なぜここまで人間性に拘るか、それは青少年達が、(サッカー選手になろうがなれまいが、)実生活の役に立つ素養を身に着けさせるためである。
ここに向かって、子供達を預けるGipuzkoaの各家庭、地域そのものとの「約束」「使命」として取り組む。

Real Sociedad S.A.D.編「Made in Gipuzkoa~Una forma de ser y de hacer~」
ISBN:978-84-09-32332-06
ーーー

この記述から、私はGipuzkoaの地域的性格と一致する「あり方」を選手の備えるべき素養として定めている以上、それらを誕生以降家庭、地域において身に着けていくGipuzkoa県出身者をチームの骨子たるべく積極登用するべく取り組んでいるのだと考える。

今のLa Realの躍進を支えているのは紛れもなくカンテラまで一貫したプレーモデルであり、それを実戦向けに調整する監督、実践する選手たちだろう。その選手やスタッフの多くがGipuzkoaと縁深い人物で、La RealはGipuzkoaと切っては切れない関係にある。Gipuzkoaで生まれ、Gipuzkoaで育ち、Gipuzkoaに栄光をもたらす。そんなラレアルの根幹作りを担うOlabe氏の会見から、今後のクラブの舵取りを読み取っていきましょう(=゚ω゚)ノ

<参考文献>
footballista 第82号 2021年元日発行
サンエイムック「2強時代の終焉!? 戦国ラ・リーガ開幕ガイド 2021-2022」
2021年8月24日発行
Made in Gipuzkoa~Una forma de ser y de hacer~

 

⦿会見概要

前置きが長くなりましたがいよいよ本題です。<(_ _)>

※駄訳ご勘弁くださいorz また、Youtubeでは記者の質問に自動字幕がつかず、Olabeの回答から質問内容を推測して書いています。

ー冒頭

(※Youtube動画未公開部分。上リンクのNoticias de Gipuzkoa記事から)
ーーー

オラベ氏はシーズン終了後定例の記者会見で、チームの成長と成績に満足している様子を示し、プロジェクトのベースとなる4つの柱:「アイデンティティ / マネジメント / 育成 / プレーの4つのモデル」の説明により会見が始まった。

アイデンティティ (Identidad)
これは私たちが何者であるか、歴史、関わり、そして私たちの仲間に根ざすモデルである。スペイン最小の県であるGipuzkoaは、自分たちの地を語りたい、強く関与したい人が非常に多い。

②マネジメント (Gestión)
真に最高なものを実行している。アペリバイ会長は何年間も「どうしてダメなのか?」と自問して突き詰めてきた。La Realは予算の55%にあたる3,000万€Zubietaに対する投資以外の何にも費やしていない。(Zubietaは)やってきた選手達が、自分たちに合っていると感じる場所である。サステナビリティを有していると称される。
過去10年間の投資によるキャピタルゲインは5,700万€に達する。(どういう計算なのか気になる。。)

③育成 (Desarollo)
過去3シーズン26名の選手がスビエタを巣立っていった。彼らの平均在籍年数は10年以上。今シーズンは32名が加わった。

④プレーモデル (Juego)
私たちは幸運にも優れたコーチ達に恵まれました。このチーム(の選手達)は合計2億9,800万€の市場価値を持つと評価されている。

ーーー

※以下Youtube動画から。記者陣からの質問に対してオラベSDが回答。

ー今季の収支について

黒字に終わり、満足している。

 

ー今季の振り返り

・目標に辿り着くまでの過程を重視している。
・クラブが誇る競争力に大変満足している。
・クラブの歩みは正しく、今後も志を高く持ち続け、向上し続けなければいけない。
・我々はプレー面でより成熟し、競争力のある様々なものを示しました。
・育成モデル、プレーモデルの改良の歩みは止めてはならない。

・イマノル監督の4年目のシーズンは新たなエネルギーに満ちたもので、我々はそれを良い形で締めくくりたい。
・トップチームはEL出場権獲得という素晴らしい成果を手にした。チームの取り組み方を確立し、試合ごとに戦術に修正を加えた過程があった。イマノル監督が指揮5年目を迎える来季は簡単なものにはならないだろう。
・(今季いっぱいで契約満了を迎える)ケヴィン、アドナン(ヤヌザイ)、ナチョ(モンレアル)の貢献に感謝する。
80:2060:40定量目標を掲げ続ける。 

 

ーSanse(Bチーム)について

・Sanseは残留という目標には届かなかったが、実際に多くのコンペティションを抱え、また負傷者を多く出したトップチームを助け、選手を育てるという重要なミッションを果たした。トップチームに練習参加、出場機会を得る選手を何人も送り込んだ。また、強度の高いセグンダで大きく成長した

・反省点として、厳しい2部リーグで競うにあたり、チームに欠けているものを補うため数人の選手を補強したが、残留に至らなかった。

・X.アロンソはトップチームとCチームの間に身を置き、上(トップ)と下(Cチーム以下)の両方を見ながら選手の育成に努めた。Sanse監督というクラブの一部を担ったに留まらず、選手たちの力を借りながらクラブの育成全体にも貢献した。カンテラーノのうちトップチームに辿り着くのは約7/100人に留まるが、その彼らを大事に育て上げることが肝要。
X.アロンソ他退職を迎える長年ともに働いた仲間に感謝したい。

・本日(2022.5.31)、今季Cチームを率いていたS.フランシスコアロンソの後任として来季からSanseの監督を務め、S.フランシスコの後任としてM.ジョレンテ(今季Juvenil A監督)がCチーム監督を務めることが発表された。B、Cチームともにサイクルの変化を迎える。S.フランシスコは我々の育成・指導メソッドの私たちが望む第一人者である。La RealにおいてはB、Cチームの2チームの監督がトップの監督と強く関係し合うことが重要で、彼らが共通のプレーモデルを理解し、全うしなければならない。監督たちは先ず自分たちのコンペティション、課題と向き合っており、簡単に達成できることではない。

 

ー女子チームについて

Natalia監督、他のスタッフの仕事は並外れており、並外れた成績を挙げたことを評価すべき。選手たちは若く、ハングリーで、プレーモデルに理解がある。
来季チームが勝ち続けるためにはどうするか、考えている。スカッドを充実させなければならない。約3人の選手獲得をするだろうが、退団者が出ないことを望む。

 

ヤヌザイについて

スペシャルなタレントだが、来期は所属しない。アドナンとは5季をともにし、契約更新の過程について貴方達(記者)は既に知っている。我々は契約更新を目指し、代理人(ライオラ氏)が変わるなど色々なことが起こる中、何度も交渉を重ねた。彼が病に伏し、機を逸したこともあり話はまとまらなかった。アドナンの退団は、我々に(彼の代わりのアタッカーとして)監督に戦力として選ばれる人材を探すことを強いる。
経済的理由でなく、スポーツ面に起因する選択だった。我々が彼に提示した役割が(彼の期待よりか)彼をチームの主役としては扱わないものだったことが効いていると推測できる。

 

ートップチームの構成について

現チームはSanseの助けもあり、十分なスカッドを誇っている。明確なプレーモデルがあり、5-3-2、5-4-1、4-3-3、フラットの4-4-2、中盤菱形の4-4-2と色々なパターンでプレーでき、深さと強度、ボールを支配する力、対人能力を発揮する。

 

ーソルロスとラフィーニャについて

今は5月。昨年の8月に、カルロス(フェルナンデス)の負傷離脱によりアレックス(ソルロス)がやってきた。開幕後の加入だったにも関わらず、後にラファがやってきた。彼らの高レベルのプロ意識と、様々な役割をこなしてくれた適応力に助けられた。
(2人の去就について?)彼らがLa Realで快適に過ごしていることも知ってるが、一方所属元クラブでの契約、給料があることも当然承知の上。貢献に今一度感謝したい。

 

カンテラーノの昇格

サンセの選手の数人が来季トップチームに加わるだろう。具体的には、J.パチェコ。彼は25番以下の背番号を得るだろう。それからベニャ(トゥリエンテス)、アレックス(ソラ)も昇格があるかもしれない。が、いつが適切かタイミングを見極めないといけない。
若手を中心としたグループ練習が6/27に始まり、トップチームの練習が7/7に始まる。プレシーズンに備えて、残留を望んでいるカリカブルも含めてよい準備をしてくれることを望む。


ー契約更新

レミロ、スベルディア、スビメンディ、ルノルマン、ウルコ、パチェコと契約更新の交渉中。

 

スカッド展望

来季は3つのコンペティション(LaLiga、国王杯、EL)に備え、31-33人の選手がトップチームに帯同する。22-23はW杯のある特別なシーズン。8/14〔開幕〕~11/14〔W杯期間〕まで21試合を消化する。負傷者が多く、W杯開幕前には不確かさがつきまとう。
私たちを成長させてきた育成モデルを信用し、チーム内部に目を向ける。
La Realの最大の目標は欧州(恐らくEL)。
60%の選手はカンテラから、準備が整った状態で上がってくる。監督は最高のリソースを抱えている。我々は確実に成長している、1つのコンペティションだけに注力しないように。自分たちのやり方で競い、勝ちたい。我々は夢追い人であり、タイトルを獲りたい。

 

ー今季の得点の少なさについて

フィニッシュそのものでなく、その前の「崩し」の局面に注目している。今季は外を使った攻撃より、中で完結させる攻撃が多かった。中央突破はプレーのクォリティ、正確さがより要求される。
フィニッシュに至る回数は多かったので、今季のLaLigaで得点数が多くなかったことについて、そんなには懸念していない。

 

ーM.ライアンの去就について

我々はマシュー(ライアン)にクラブに残ってほしい。彼はプレー機会が少ない現状、それによるキャリアへの影響を憂いている。出場機会の増加を望んでいる。選手達の去就に関しては、選手たち自身の意向が何より重要。我々は幸運なことにLa Realに留まることを望む選手を多く抱えているが、マシューはW杯に向けてプレー機会を得たいという明確な希望を抱えており、去就は不透明。

 

ーA.スビアウレの去就について

アンドニ(スビアウレ)には契約更新のオファーを出したが、決断は彼の判断次第。
(6/7のMDの記事で、彼が2部の複数クラブからオファーを受けていることが報じられているが果たして...)

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ー負傷離脱中のオヤルサバル、バレネチェアについて

大事なことはミケルが自分のタイミングが来たときに戻ってくることであって、我々は急がず待つ。

アンデル(バレネチェア)の復帰時期は不確かながら、開幕からの活躍を期待している。我々のアイデンティティ・モデルの事もあり、先ずはチームの内側に目を向けていきます。マーケットにローテ要因を探しに出ていくことはない。楽観的に考えるべきです。カルロスが大砲のような勢いで始動を迎えることを望む。彼は初日からトレーニングに参加する予定。
※バレネはフィンランドで彼の手術担当医・Lasse Lempainen氏の下フィジカルテストをクリアし、プレシーズンは別メニューを強いられるものの開幕には間に合うとの展望が示されている。(6/15MDの記事↓)

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ーM.メルケランスについて

マルティン(メルケランス)は(バレネやミケル)より、復帰まで長く掛かるだろう。我々は決してマルティンのことを忘れていないが、彼は回復が第一。グリディやルカ(サンガリ)のように、過去に長期離脱した選手がおり、我々は長期離脱の選手との向き合い方を知っている。

 

ーC.フェルナンデスについて

7/7(トップチームのトレーニング初日)から練習できる予定。

 

ー来季に向けたチーム編成について

チーム編成はフォーメーションに基づいてでなく、我々のモデルに基づいて行う。補強は多くの選手を連れてくるのではなく、必要な人数のみ行う。
ムバッペを獲得するとは言えないが、野心を持った選手を3、4人獲得する。良い順位に入ってはいるが、もう少し上を目指したい(と胸に問いかけている)。自分達のモデルをベースに、最高のチームでありたい。私たちは、自分達を向上させていかなければいけない。外から来た人が優れているからではなく、私たちを補完してくれる存在だからこそ、うまく付き合えっていければと考えている。私たちは夢を意識し、そのためには的を射た補強をすることが必要です。クラブは、アペリバイ会長と、人々を興奮させる彼の能力にコミットしている。

また、私は会見の事を、チームの見通しをファンに伝える場と考えている。La Realが成長し続け、彼らの期待を膨らませ、良い雰囲気を作りつつ、夢を見せ続けることを約束する。

 

ー(今季ゴール数が少なかった)イサクについて

あまり心配していない。昨季は代表招集もあり、色々なコンペティションでプレーしてきた。第一に(昨季比で減少した)ゴール数が注目されるが、彼は我々に多くを与え、素晴らしい選手であり続けている。

 

ーイジャラメンディについて

幸運なことに我々はアンカーポジションに4人と多くの選手を抱えている(恐らくスビ,ゲバラ,イジャラ,スベルディア?)。イジャラはこの6カ月負傷なく過ごしており、そのことが(近年故障がちだった)彼にとっては何より大切、彼もそう感じていると思う。

 

ーイマノル監督について

クラブの"メッセージ"を代表してベストを尽くしており、心配する必要はない。現在籍選手、新加入選手は、何よりもまずイマノルから刺激を受け、彼と共存する必要があり、また(La Realでプレーするには)ここでの流儀を実践する必要がある。ELで戦うことに対して、今は異なる視点を持っている。自分たちの改革をイマノルと始め、継続していく必要がある。

 

ークラブのイマノル監督に対する評価について

(イマノルの評価は)極めて高い。クラブが望むように、大変多くの事(:選手やスタッフ、プレーモデル、クラブの方針...etc)に責任を持っている。我々はゴール数や敗戦にも言及するが、イマノルの仕事は並外れている。

 

ーイマノル監督の役割について

スビエタの最高長官。彼と色々話したが、これからクラブに起こること全て(:選手獲得、その他の動き、コンペティション、選手の将来に関する構想)を彼とともにする。

 

ー選手獲得時の移籍金について

払う金額として、17m€(イジャラの買戻し)は例外だった。いつもは大抵8m~12m€を目安として、クラブとともに成長できるタレントを加入させ、彼らの適応の手助けをする。必要であればもう少し高い移籍金を払う用意もある。
繰り返すがクラブの目標は夢を膨らませ、より優れた成績を残し、欧州のコンペティションに出続けることだ。

 

ーD.ソボスライ獲得の噂について

どの(獲得候補の)選手についても、(話が固まらない内に)名前を挙げたくないし獲得プロセスについての話はしたくない。それが私の働き方であり流儀である。
ソボスライの印象?私より優れた選手だよ(笑顔とともに,ジョーク)。

 

ーELについて

是非リベンジしたい。個人的には「リベンジ」という言葉はあまり好きではないが、ここで言うリベンジというのは、一度劣位に立たされた何かに対し、再び立ち向かうことだ。
2018年にクラブはELの舞台に辿り着き目のあたりにした。多くの野心を持つ人々、物事を成し遂げ、それを繰り返すという夢を持つ人々、エネルギッシュに取り組む人々、苦しむ人々など、多くの人々を。記念としてELの舞台に立ちたいのではなく、繰り返し挑戦してチームが向上し、前進する糧としたい。周囲にも、我々の挑戦に野心を抱き、期待して欲しい。

 

ーM.スビメンディについて

彼の進化、子供の頃(Zubietaに)やってきてからの歩みに満足しており、アンカーのポジションの充実は欧州でも見劣りしないレベルであり、継続していきたい。

 

ーC.ポルトゥについて

彼と、我々のあり方、スタイルについて本当に沢山の話を重ねた。ポルトゥは我々に実に多くのものをもたらした。ルカ、ポルトゥ、イマノル...彼らは日々我々のスタイルで築き上げてきたとても重要な者達だ。彼らの生活におけるプロ意識、仕事の流儀の徹底度合は多少前後してでも数字に表れる。ポルトゥが今季こなした(昨季と異なる)役割、立場への適応は並外れていた。(練習場である)Zubietaでも、月曜から日曜に至るまで、出場機会の無かったマッチデーの翌日でさえ、変わらず素晴らしい姿勢を見せ続けた。このことは我々が望むことであり、彼のパフォーマンスに満足している。
ポルトゥの去就について)誰でもプレー機会をなるべく多く得たい。いつの日か決断しなくてはならない。

 

ーM.サニャンについて

彼は4m€という大金を費やして連れてきた。このタレント候補からは期待した進歩が見られなかった。単純に責任を感じている。彼にポテンシャルを発揮してもらうのが我々の望みだった。彼はポルトガルリーグで良いシーズンを過ごした。本年6月末で契約満了を迎える。La Realで継続する未来は恐らく無いだろう。クラブには他のタレント候補達が育ってきており、特にヨン(パチェコ)は、トップチームの一選手として定着してきた。
これからの成長に賭けたタレント候補との契約(本件)に責任を感じている。成長度合いは私たちが期待したほどではなかった。

 

ー補強について

今は答えられない。監督の望みを考慮に入れつつ、獲得候補の選手のプロフィールを検討している。年齢はあまり気にしていない。なぜならナチョ(モンレアル)やシルバのように、多くない出場時間の中でも我々に非常に多くのものをもたらしてくれる選手達に助けられてきたからだ。経験豊富で、若いチームを力強く助けてくれるような選手を望んでいる。ポジションやラインを補強し、チームを成熟させて欲しい。

 

ーセルヒオ・フランシスコ(Sanse新監督)について

育成・スビエタの模範的存在。選手育成、チーム作り、良いリザルトを残すことに長けている。スビエタは自分達の積み上げてきたものに基づいて認識し、決断しなければならない。選手達のみならず監督達が一丸となり、プレーモデルを堅持していかなければならない。このことは、イマノル、セルヒオ、ナタリア、ミケル、ランデル(※)...全ての監督にとって極めて重要なことだ。プロ候補生達、子供達に競っていく術を伝えていく立場にあるからだ。セルヒオはSanseで彼の仕事をする。

※ランデル・ガルシア(Lander García)氏。ミケル・ジョレンテ氏と入れ替わりで22-23シーズンからJuvenil Aの監督に着任。

 

ーD.シルバについて

”彼のプレーの調子が良い時、チームも勝てる。”
プレーの調子、フィジカルコンディションを知るために、彼とは頻繁に話をしている。ダビドは我々にピッチ外においても非常に多くのものをもたらす。我々にプレーの理解を深めさせ、若手に成長をもたらす。まるで食を進める「酢」のような存在だ。
何に対しても根拠を持っており、我々に何でこうではない?と尋ねてくる。その後答えをくれる。勝った試合も負けた試合も思い返すとダビドに行き着く。彼に多くを委ねており、我々のプロジェクトを理解し、その一部になって欲しい。

 

ーJ.グリディについて

ヨン(グリディ)はアイエンやゲバラ同様、今季終盤あまり出場機会が無い状態でシーズンを終えた選手だ。それはその時その時で重要な選手が現れ、それに阻まれ出られない選手も出てくるためだ。彼は月曜から日曜までハードワークできる選手で、チームの模範になってくれている。あり方、取り組み方、さらには生活への向き合い方に至るまで多くの点でLa Realを代表している。(ヨン)は今冬の移籍市場で出場機会を求めて出ていける状態であったが、クラブの一員として残ることを選んだ。彼との契約は残っている(2024.6.30まで)。

 

ースビエタ(La Realの練習場)での働き方について

Sanseとのコミュニケーションを大切にしていきたい。アペリバイ会長以上にトップチームを深く理解できる人間はいない。我々は電話を介してでなく、日々、直接ピッチで観察することでユース選手達の様子を窺い知らなければならない。練習の方針、一瞬一瞬を目にする、そうすることで練習の構造まで見えてくる
我々にとって監督の声に耳を傾けるのは勿論、試合の前後に行われる週2回の練習を注視することが重要である。我々は人への向き合い方、メディア対応をどう行うか示さなければならない。メディアに我々のトップチームがどのように向き合うべきか理解して欲しい。イマノルが望むように、重要なものを内包した練習を観てほしい。イマノルは練習場(スビエタ)でこそ対話を行っている。外部に抽出された解釈は当然どのようなものにもなり得る。我々はいつもメディア、スタッフ、ファン、選手達といった内外の人々と関わり向き合っていきたいという思いを抱いていることを約束する。
※ファン、地域との触れ合いという点で”AMETS BAT”と言われるLa Realが地域の子供達をアノエタに招き、彼らが選手と触れ合ったり、アノエタで色々なゲームに興じることで、クラブをより身近なものに感じてもらうための活動にも触れていた。

⦿感想

まず驚いたのはオラベSDのタフネス。どの切り口の質問にも一貫性のある回答を返し、出席した記者、それから我々ファンに動画だけでも約80分の長丁場の間真摯に向き合い続けた。この動画を観るまで木村浩嗣さんのインタビュー記事でしかオラベSDのことを知らず、どちらかというとメソッドを口早に話し続ける、頭の固そうな方なのかと穿った見方をしてしまっていた。勿論そういう面もあるのだろうが、この会見を観続けて感じ取れたのは彼の選手を見守る優しさであったり、時にはユーモアを交えながら和やかなムードを作ったり記者の反応を窺う気配り。人との接し方を大切にする温かい人物だという、一ファンとしては大変好ましい印象を抱いた。
時には非情な判断を強いられる立場であるとはいえ、退団する選手にも感謝の心を忘れない。それもテンプレのような表現を並べるだけでなく、一人一人ピッチ内外でどのような貢献があったか述べている。特に印象に残ったのは、ポルトゥへの言及。出場機会の無かった翌日の練習においても120%の姿勢で臨む姿に触れており、チーム全体としての成長を望むLa Realが大切にしている「練習」にいい刺激を与え引っ張る貴重な存在であったことが直接語られずとも伝わってくる。

「Zubietaの上官」と称されるイマノル監督然り、一度成功をもたらし定着したメソッドを追随していくだけでなく、選手たちとともにピッチと向き合い続けることで選手たちをより良く観察し、取り組みに改良を加えていくスタッフの仕事ぶりがLa Realの歩みを強く支えているのだろう。戦術面だけでなく、ピッチ内外での「あり方」「ふるまい方」まで手が届くモデル、そのモデルにより成長し後継に伝えていく大人たち。月並みの言葉だがこれこそがLa Real流なのだろうと、雑誌の文面をなぞってでなくともそのような認識を抱かされた。

 

かなり長い記事になり、最後の感想も勝手に自分の世界に入った”キマった人”みたいになってしまいました。自分の語学力の無さ、集中力の無さから彼此この記事だけで1ヶ月近く掛けてしまって途中何度も投げ出しそうかと本気で思いました。それでもこの作業を終えてみると、体系的にまとめられた長めの本を一冊読み終えた時のような清々しさを体感できたことも勿論、La Realのことをより少しでも理解できた気がしており、嬉しく思っています。
決して読みやすいものではないと思いますが、同じレアリスタの方々、LaLigaファンの方が読んで少しでもふーんと思ってもらえるものになっていればそれ以上の幸せはありません。このブログが半分自分のメモ帳としての、自分用の媒体でもあるので。(笑)  マッチレビューを書いたり、今回のようなそれ以外のものを書いたりする頻度は全く担保できませんが、これからも皆さんの頭の片隅に置いてもらえるよう、時間を見つけて更新させていただきます。それでは次回の記事まで、¡Hasta la proxima!

21-22 LaLiga 第37節 ビジャレアルCF対レアル・ソシエダ

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ベティスが5位以上にいるため、6位がECL枠からEL枠に栄転!この試合を前にしてVillarrealとLa Realの勝ち点差は3。勝ちか引き分けでEL出場を決められる一方、最終節がVillarrealはBarca、La RealはAtléticoとお互い厳しい相手で尚且つ負けるとなると勝ち点で並ばれる上に直接対決では2敗になり一気に不利な状況に。。文句なしの天王山🔥

尚、私は月曜2:30KOのこの試合をリアタイするという冒険をしました。Groguet(Villarrealサポ)のIssaさん( @groguetissa0822 )とこの試合をスペース配信しながら観、とても楽しい週明けになりました✨ Issaさん、またお願いします!

場所:Estadio de la Cerámica
主審:Gonzales Fuertes

◇着眼点

安易だけれど、中盤ダイヤモンドの4-4-2でよく試合巧者のビジャレアルに押し切られなかったねと。特にトップ下のシルバが出て行った時3枚になる中盤のせめぎ合いはどのようにして防いだのか。
後半La RealにSBを上げる攻撃が観られた。前半と何が違ったか、SBを上げても組立ては上手くいっていたか、ネガトラ等守備での脆さは露呈してなかったか観ていきたい。無理ないなら常に上げてよ!ハマりにいくな。


◇先発紹介

Villarreal、結構いつめんですかね。両SHはここのところ定位置を掴みつつある好調のチュクウェゼとコクラン。2トップ、右は負傷のジェラールに代わりロチェルソ、左はダンジュマでなくディア。
一方La Realはこの日も4-4-2。右CBはこの日もスベルディアスベルディアのどの辺りがアリツに勝っているかは私は知らない。個人的には早く中盤に戻ってほしいんだけど、4枚目のアンカーも要らないというところでCBやらされてるんだろう。

このシステムできついのは両SB。攻守にかなりの上下動が要求される。というのはハイプレスを張るLa Realは対ビルドでSBにSBをぶつけるからです...。ライン抜けられたら当然戻るわけでして...

◇交代、構築変更

*Villarreal*

’65 

①B.ディアOUT、N.ジャクソンIN

J.ピノに続く新星!★26番を背負い、チームの期待も窺える。WGもこなすらしい彼は定点型のFWでなく、ひらひらと読みづらいトリッキーな動きで意表を突く。
IssaさんによるとDFを背負ってのプレーも苦にしないという。来季の本格ブレイクに期待!

’75

エストゥピニャンOUT、A.ペドラサIN
③チュクウェゼOUT、P.アルカセルIN
②:左SBの入れ替え。③:アルカセルが2トップの一角に、ロチェルソが左SHへ。
ニャンよりペドラサは色々できて曲線的。

’81

④R.アルビオルOUT、M.ガスパールIN
⑤F.コクランOUT、M.トリゲロスIN

フォイスが右CB。トリゲロス⇔コクランは大分変っていいね。

*La Real*

後半開始

①サルドゥアOUT、ゴロサベルIN
きっこふ早々にイエローもらったサルドゥアに代えて。退場したら困るからね。
さらには1点ビハインドで彼の攻撃力に頼るという点もあります。虹を架ける大外職人サルドゥアと対照的に、中も使う柔軟な攻めでチャンスメイクする中盤のような連携による崩しが得意。

’65

②イジャラメンディOUTラフィーニャIN

二人とも攻守に良すぎた。イジャラはポジショニングで、ラフィーニャは強度もある。

’81

③ソルロスOUTヤヌザイIN

リアタイ俺<4-3-3に変えますね。恥、普通にイサクと前2枚だった

’88

④イサクOUTポルトIN

リアタイ俺<今度こそ4-3-3に変えますね。ヤヌザイと前2枚。穴があったら入りたい。

◇攻撃
 <組立て>

La Realは4バック+スビ、メリーノ、イジャラが組立て要因。Villarrealの中盤4枚は横並びなので、サルドゥア、リコは基本フリー→最終ラインのところで4対2。ここは余裕を持って保持できる。
イサクとソルロス、シルバが代わる代わるバイタルで縦パスを引き取りに来る⇔

Villarrealは前から圧を掛けて行こうというより、最終ラインは高くした上で4-4間をコンパクトにするいつもの守備。ただ、シルバと2トップが流動的に動き、交代でボールを引き出すことで守備網を動かしながら進む。縦にボールが行き来するので、バイタルで圧縮して奪いたいと思われるVillarrealはやりにくそう。

 <その他>

・4-4ライン間で受けたSBが、そこからシルバらにスクエアパス→ゴール前の混戦へ。
・CB脇から抜け出すFWを起点に、そこを追い越す選手を使ってゴール前になだれ込む。
・スビの強い縦パス→落としからの中央からの奇襲
・引いてきたFWにパスが入ったところで、距離を詰めた中盤とトライアングルでフラッシュパス


◇守備
 <組立て>

La Realはマンツーで捕まえにいく。CBには2トップを、SBにはSBを当てる。空いたSHにはボールサイドのCB又は中盤3枚の内誰かが対応。Villarrealは最終ラインからGKのルリを使った組立て、両CBは開かせる。
矢張りパレホやキャプー、ロチェルソら非常に怖い出し手がいるので当然ながら繋がれたくない。いつもの4-3-3ならシルバが前に出る4-4-2だが、この中盤ダイヤはブロック時シルバが中盤ラインに入るとあって強度が下がる。できることなら蹴らせて回収。それを可能にしていたマンツーマンが魅力。
パレホやキャプーが入れ代わり立ち代わりボールを引き取りに来る。ただ意外だったのがルリが案外蹴っていたこと。後ろで危ないなと思う場面を作られることが多々あったんだが、メリーノとイジャラ、スビがうまく分担しながら危ないところを埋めていた。

 <その他>

・チュクウェゼの仕掛け、引きつけてのパス→エリア内またはバイタルで比較的フリーで受けた選手が時間と空間を生かしてゴールに迫る。
・パレホ、ロチェルソらの対角の浮き球→ゴール前に飛び出す選手に合わせる。
この2人の出し手はグラウンダーのロングスルーもある。観てて楽しい(怖い)
・サイドの三角形の旋回でソシエダ守備を引きつけ、誰かのチャンネル抜けで穿つ。


◇選手寸評&プチ総括

大活躍/そこそこ活躍/普通/あんま良くない/悪い

*Villarreal*

G.ルリ
1対1を2本ストップ。距離の詰め方が絶妙、反応も鋭い。
一方組立てで意外と蹴っていた。もちろんひっかけるよりは100倍良いし、前線の1対1に賭けているとも取れる。

J.フォイス
時にはライン間、ハーフスペースで受け、ソシエダ守備を混乱に陥れる巧みさを見せた。そしてソルロスに当たり負けしないフィジカル。こわ
CBとしての捌きが極上だった。

パウ・トーレス

La Realの2点目の守り方(前出ちゃってイサクに背中取られる)とか、少し軽さを感じた。甘いクリアも印象悪い。いや、別に代表を叩きたいというわけではないです。

エストゥピニャン
対人と前線でのフリーランがないす。

パレホ
一発のパスが超怖い。

キャプー
巧みなボールハンドリングと身体を使う巧さで中盤で人を剥がせるタレント。59分の場面は俺はPKだと思いました。脚かかってたし

コクラン
ゴール前にナイスな飛び出し。パレホ、ロチェルソという強力なパサーがいることも大きい。3次元的に合わせてくる。
この人も実は剥がせる。当たりの強さも生かし、ゴリゴリ推進して穿つ。速さがある分キャプーより一瞬のダイナミズムがある。

チュクウェゼ
ジャックナイフのような切れ味。しっかり前に立ってもキレである程度は前進を許す。彼ならではのタッチライン際からのドリブルで何度もチャンスメイク。

(途中出場)

ジャクソン
センスしか感じない。読みづらい動きで立ち回りが強い。ポジショニングも色々細かく動いて捕まえづらい。この試合の彼の動きは定点型のFWではなかった。

*La Real*

レミー
相手のプレスを往なす極上の捌き。

スベルディア
スピード、動きにクイックさがあるディアと死のマッチアップ。危ない場面もあれば、スルーパスを間一髪カットする活躍もあった。

スビメンディ

ここに来てフルスロットル。一気にスイッチを入れる抜群の速い縦で何度も打開。彼の前にいるメリーノとシルバの連携も抜群だった。

イジャラメンディ

スピードは無いが、先んじるポジショニングで危険なスペースを埋めて守備を安定させた。

シルバ
オープンのボールを拾う独特の読みと嗅覚。拾ってからの展開や前線へのワンタッチスルー、彼ならではの奇襲。クロスもうまい。

イサク(goal : ⑥)

動き出しの鋭さ、巧さと強さでボールを収め、前線の起点に。どの試合もこれだけやってくれれば...w 先制点ありがとう。

(途中出場)

ゴロサベル (assist : ④ )
同点弾の場面、極上のアシストをありがとう。ワンタッチでよく合わせた。守備も反応速いし良い奪回が何度も。

ラフィーニャ
グリディよりグリディしてた。中盤で身体を張り、幾度となくボールを回収。技術のあるグリディって怖い、ソシエダの環境壊れてまう。

ヤヌザイ

トップのヤヌザイって何?とかってなめ腐ってたけどめちゃくちゃ背負ってて感動した。凄いよあんた。

 

最初は前2枚にしたいだけだろって蔑んでた4-4-2ですが、試合を追うごとに練度を増してきました。すげえ良い。ビジャレアル相手に嵌めて蹴らせて彼らの時間を減らし、攻めては遂にFWと中盤が本格連動して、特に連携が巧いゴロサベルが入った後は色々なところで三角形を作った。
イサクとソルロスがサイドに流れるだけでなくライン間に引いてシルバを浮かし、イジャラとメリーノは攻守に気を利かせ攻守の舵を取る。ビジャレアルがトラップ際をつぶす守備ではないので、前につける→落とす→回すのサイクルでじっくり隙を窺いながら攻められた。とりわけイジャラとスビが絡みやすい左がgood。

一緒に観ようと誘ってくれたIssaさんありがとうございました!!ビジャレアルもIssaさんも大好きです、また喋りましょうね!