🚲Tour de France 2023 観戦初心者が書くプレビュー(3/3)~出場チーム/選手編~🚲

前編では今大会のコースについて展望を書きましたが、本編では6/29のチームプレゼンテーションでも紹介があった出場選手から、今大会の行方の予想を書いていこうと思います。

先ずは出場チームごとに予想されるレース目標を記していきます。
※恥ずかしながらこの競技をしっかり追っているわけではなく、主要レースのハイライトを観る、というかじる程度の視聴しかできていないので知識が不十分です。自分が見知った範囲でしか書けない旨恐れ入りますがご了承ください。

チーム紹介

ユンボ・ヴィスマ(TJV)

スカッド

チーム目標(予想):
①J.ヴィンゲゴーの個人総合連覇
②W.ファンアールト、C.ラポルトらによるステージ勝利
(?):W.ファンアールトのポイント賞獲得

前回覇者J.ヴィンゲゴーを擁するため1桁ゼッケンの栄誉。
昨年大会はWエース体制で臨んだが、今年はP.ログリッチジロ・デ・イタリアに出場したため、疲労を考慮してかツールは出場回避→今大会はヴィンゲゴーのシングルエース体制。間違いなくヴィンゲゴーが総合連覇を達成する事がチーム第一の目標と思われる。

彼を支える山岳アシストは2010年代前半にC.フルームを支えたR.ポートを彷彿とさせる活躍を見せるエースアシストのS.クス、クスと同等もしくはパンチ力では彼を凌ぐT.ベノート、2020年ジロ3位のベテランW.ケルデルマンといった面々。彼らだけでも十二分に強いが、ユンボには他にも登れる選手が控えている...。
平坦ではD.ファンバーレ、ファンホーイドンク、ラポルト、そして何でもござれのスーパースター W.ファンアールトが支える。ファンバーレは山岳ステージで逃げ切り勝利するぐらい登れるし、ラポルトも、登りにも強いスプリンターでルーラーとしての働きも得意。ファンアールトに至ってはチームのエースなら、個人総合優勝候補に入るんじゃないでしょうか。。

懸念点:
唯一挙げるとすれば、エースアシストのクスがジロを走っており多少の疲労の残りが心配される事。それでも他に登りで引っ張れるアシストが山ほどいるので、致命傷にはならないでしょう。つうかヴィンゲゴーもアシスト無しで強い、という事でとても盤石。ポガチャルの手首の不安とチーム力を思えば、文句なしの優勝候補筆頭

UAEチームエミレーツ(UAD)

スカッド

チーム目標(予想):
ポガチャルの個人総合優勝

エースのT.ポガチャルは今年パリ~ニースというお馴染みのステージレースに加えてロンド・ファンフラーンデレン、アムステルゴールドレースフレッシュ・ワロンヌという主要クラシックを勝っている。凄く怖い。ロンドでもアムステルゴールドレースでも座ったまま物凄い馬力で登っていた。問題はリエージュ・バストーニュ・リエージュで骨折した左手首の状態。6月最終週、つい先日行われたスロベニア選手権ではTTもロードも制したが手首は痛みが残っているとコメントしていた。長丁場のツール、心配である。

他の面々を見て思ったのが、オールラウンダー(総合系)が多い。山岳でポガチャルを支えるのはグランツールで一桁順位に何度も入っているA.イェーツ、今年のボルタ・カタルーニャで優勝したレムコに喰らいつき、3位に入ったM.ソレル、ブエルタ2020総合9位のグロスシャートナーに生粋のクライマー R.マイカといった面子。
平坦アシストはラエンゲン、M.ビョーグ、M.トレンティンの3名か。皆登坂も結構いける面々。トレンティンは逃げに入っての仕事にも期待。
銀河系と言っても差し支えないユンボの陣営を見てしまうとアレだが、かなり強力なメンバーを揃えて来た。個人的にカタルーニャで良い走りをしていたM.ソレルの山岳での働きに期待。

懸念点:
A.イェーツ、あまりエースを堅牢に守るアシスト、という印象が無い。セカンドエースとして柔軟に動く姿は想像できるのだが。ユンボの牙城を崩すにはアシストが連携面も個人の走力という面でも100%のパフォーマンスを出す事が必須。アシストとしてどれだけ粘り強くポガチャルを支えられるか注目したい。

イネオス・グレナディアーズ(IGD)

スカッド

チーム目標(予想):
①E.ベルナル又はD.マルティネスによる総合表彰台
②C.ロドリゲスの総合トップ10入り
③T.ピドコックらによるステージ勝利

エースナンバーはベルナルが背負うが、実質上のエースは恐らくD.マルティネス。展開次第ではベルナルロドリゲスが代わりにエースに繰り上がる可能性もあるか。D.マルティネスは近頃目立ったリザルトが挙げられておらず、目標を総合優勝、とは書けなかった。ベルナルもコンディションが上がっているように見えるが、故障からベストの状態に戻ろうとしている最中であり、どれだけ走れるか不明瞭。
セカンド―スはロドリゲスかも。

彼らを山岳で支えるのはフライレとオールラウンダーのピドコック、クウィアトコフスキー。平坦では若手のベン・ターナーと山も登れるルーラー、カストロビエホが支える。

懸念点:
山岳アシストが少し薄いように思う。ベルナルはコンディションに不安、ピドコックとクウィアトに関しては登坂が専門というわけでは無いと思う。UAEのマイカユンボのクスらを思うと、エースのプロテクトの強度という点で不安。
ベルナルとダニマル、良い意味でのサプライズを期待してます。

グルパマ・エフデジ(GFC)

スカッド

チーム目標(予想):
①D.ゴデュの総合表彰台
②T.ピノの山岳賞、ステージ勝利
③ファンデル・ベルフのスプリント勝利

ゴデュを支えるアシストに登れる選手も平坦路に強い選手もしっかり揃えて来た。
ゴデュ、個人的にフランス人総合系選手の中でも今一番期待感がある選手かもしれない。しっかりとした登坂力と安定感を見せているように思う。昨年大会総合4位。

エースのゴデュを山岳で支えるのはQ.パシェ、T.ピノ、O.ルガック、V.マドゥアス、K.ゲニエッツ。平坦はS.キュング、ファンデン・ベルグか。マドゥアスやキュングはどっちにも書いてしまった。両者ともに北のクラシックでも優勝を争えるぐらい独走力があり、且つ登れる印象がある。

懸念点:
ピノとファンデン・ベルフがどれだけ自分の勝利を目指すかも気になる。展開によってはゴデュはアシストに守られ過ぎずとも表彰台を争える力があるかもしれないので。平坦ステージではキュング辺りの背中からファンデン・ベルフが発射しているかも。

またピノ、キュング、ファンデン・ベルフはジロ組。

EFエドゥケーション・イージーポスト(EFE)

スカッド

チーム目標(予想):
①R.カラパスの総合表彰台
チャベス、M.コルトらによるステージ勝利
③R.ウランやチャベスの総合トップ10入り

此方も強い選手が揃っている。総合上位に入れそうなメンバーが複数。
エースは番号通りカラパスか。彼は好不調の波がある選手だが、好調時の能力は間違いないし、東京五輪の逃げ切り勝利もそうだが、勝利への独特な嗅覚があるように思う。
山ではチャベス、N,パウレス、コルト、ウラン、が支え、平坦担当は登れるルーラー アマドール、ベッティオルがいる。ジェームズ・ショーはステージレースのツアー of スロベニアで上位フィニッシュするほど登れ、アマドールもジロの山岳ステージを勝つほど登れる。
個人的に凄く強そう。チャベスやコルトは逃げも得意。チャベスの総合エースも観たい。弾けるような笑顔が好印象な華のあるクライマー。そして皆を支えるであろうアマドールはアシストとして非常に格が高い。キツいステージでも本当に粘り強い。

懸念点:
特にない。皆の調子次第でかなりの躍進・リザルトを期待できそう。
ただし、ジロ組のコルト、ベッティオル、ウランはジロでの疲れが残っていないか心配。チームとしては強いメンバーをそろえる方を優先したか。
カラパスはアタックを決めるのが得意なので、総合争いで遅れてもステージ勝利や山岳賞争いに期待できる。

スーダル・クイックステップ(SOQ)

スカッド

チーム目標(予想):
ヤコブセンのステージ勝利+マイヨ・ヴェール獲得
②アラフィリップのステージ勝利
③カバニャ、ランパールトらの逃げ切り勝利
④アスグリーン、アラフィリップ辺りが総合順位に拘るか...?

デクレルク、ランパールト、デヴェナインス、アスグリーンら登れて平坦にも強い選手が揃っていて、平坦・丘陵いずれでも勝利を量産できそう。
当代きってのパンチャー・J.アラフィリップのステージ量産に期待。超級山岳もこなす登坂力があるので、展開次第では幅広くステージ勝利を狙っていけると思う。

平坦ステージはピュアスプリンターのヤコブセンもモルコフとのタッグで獲りに行く。

懸念点:
今大会は登りばかりなので、アスグリーンが総合順位を狙うならサポートが薄くなると思う。後は最終日、ヤコブセンは元気にスプリント争いに絡めるだろうか...

バーレーン・ヴィクトリアス(TBV)

スカッド

 

チーム目標(予想):
①M.ランダ、P.ビルバオ、J.ヘイグらの総合表彰台
②モホリッチ、フレッド・ライトのステージ勝利
③P.バウハウスのスプリント勝利

J.メイダーを偲んでエースナンバー#61が欠番。
先に挙げたランダ、ビルバオ、ヘイグとW.プールスの山岳班達が総合順位争いに挑む。
ヘイグがジロ組なので、エースを担うのはランダかビルバオと思われる。

レッド・ライトとモホリッチの両パンチャーはキレのあるアタックが得意。更にスプリンターのバウハウスと彼を支えるアルントを揃え、総合、ステージ勝利、スプリントとどれでも狙っていける布陣。但しエースの総合順位争いの行方によっては、他のメンバーはアシストに忙しくなるかもしれない。

懸念:
総合順位争いには山岳アシストの働きが重要。プールスとジロ上がりのヘイグはどれだけエースを支えられるか。キツい山岳ステージの最終局面まで粘るような力強いパフォーマンスを期待。
そして何より、ランダとビルバオ2人のバスク人ライダーがどれだけ魅せられるか、凄く楽しみです。

ボーラ・ハンスグローエ(BOH)

スカッド

チーム目標(予想):
①J.ヒンドレーの総合優勝
②D.ファンポッペル、J.メーウスによる勝利
③ブッフマン、コンラッドらのステージ勝利

昨年のジロ覇者が今度はツール制覇に挑む。ヴィンゲゴー、ポガチャルらが圧倒的に強いとは言え、ジロを勝った実力は間違いないため総合優勝狙いと書いた。
山で彼を支えるのがブッフマン、コンラッド、ユンゲルス。

スプリンターのメーウス、ファンポッペルにもM.ハラー、ポリッツら有力なサポートがついている。スプリンターを連れてこないチームもある中、総合もスプリントも狙える陣容で挑む。

懸念点:
ユンゲルス、コンラッドがジロ組。2人ともタフな印象があるので、そこまで影響を受けないかもしれない。

リドル・トレック(LTK)

スカッド

①チッコーネ、スケルモースによる山岳ステージ勝利
②ピーダスンのスプリント勝利+マイヨ・ヴェール獲得
③A.キルシュのスプリント勝利

メンバー編成を見ると、チッコーネやスケルモースはあまり山岳でのサポートが受けられないように思う。ただ、ギャロパンやスティーベン、Q.シモンズといったタフな選手が揃っている事から、どちらかというとサポート体制はピーダスンやキルシュの方が受けられて、チッコーネ、スケルモースはある程度個人で戦う事が求められると思います。

懸念点:
クライマー勢の個人総合順位争いはサポートという面では弱いかなと思います。
とは言え、期待の2000年生まれ、スケルモースがツールでどこまで見せてくれるか楽しみです。

AG2Rシトローエンチーム(ACT)

スカッド

チーム目標(予想):
①B.オコナーの総合表彰台争い
②コズヌフロワらのステージ勝利

B.オコナーは2021年大会総合4位の実力者。彼を山で支えるのは前哨戦ツールドスイスで活躍し総合8位に入ったF.ガル、パレパントル、B.クレメントらと実力者揃い。N.ペテルスも2020年の山岳ステージで勝利を挙げるなど登れる選手。
ナーセン、コズヌフロワら平坦基調で支えられるメンバーも強いメンバー。

懸念点:
レパントルのジロの疲れぐらい。これだけ強いメンバーが揃っているので、エースのオコナー次第と思います。頑張れ!

アルペシン・ドゥクーニンク(ADC)

スカッド


チーム目標(予想):
①マチューのステージ勝利+マイヨ・ヴェール
②J.フィリプセンのスプリント勝利
③S.クラーウアナスンのステージ勝利

マイヨ・ヴェールは分からないけど、上の2つが上位目標なのは間違いないと思います。クラウアナスンやQ.ヘルマンスは山岳にも強く、自身の勝利も狙えれば、マチューの登りアシストもこなすはず。
J.リッカート、R.シンケルダムといったフィリプセンを支えるメンバーも盤石。

懸念点:
マチューがポイント賞を狙うならアシストが忙しくなりそうだなぁというぐらいです。山の上に中間スプリントポイントが設定されてたりするから...

アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ(ICW)

スカッド

チーム目標(予想):
①ギルマイ、ルイ・コスタらのステージ勝利
②L.メインチェスの個人総合トップ10入り

これまで区間優勝は多くてもステージレースで総合上位にまでは喰いこんでいないギルマイがエースナンバーである事を思うと、今大会のチーム目標は総合でなくステージなのかなと思う。
メンバーとしてはカルメジャーヌ、ジマーマン、ルイコスタ、メインチェス等登りに強い選手が揃っていて、ギルマイのサポートにも自信の勝利も目指せる面々。テウニッセンら他のメンバーで「その日のエース」を支えていく構えか。

懸念点:
インチェスの総合狙いも視野に入れるのは展開次第なのかなと思う。強力なアタッカーが揃っているので、ステージ勝利が優先かなと思う。

コフィディス(COF)

スカッド

チーム目標(予想):
①G.マルタンの個人総合順位争い
②B.コカールのスプリント勝利
③S.ゲシュケのステージ勝利

G.マルタンは走る事でインスピレーションを得て執筆に活かす哲学者の一面もあるらしい。そんなマルタンを山岳で支えるのはヨン様ことI.イサギレやV.ラフェ、ゲシュケ。A.ジングルもタフさが売りで、山でも平坦でもチームを支えてくれそう。
コカールは自分が観た限りでは、この頃はリードアウトが無くても爆発的な加速力でスプリントでかなりの存在感を放っている。丘陵ステージでもポイントを稼ぎ、マイヨ・ヴェール争いに喰い込むことも期待してます。

懸念点:
コカールのアシストという所を観ると自分の知識ではリードアウトを担う方々の実力が未知数。コカールの応援ついでに個人的に注目しようと思います。

モビスター(MOV)

スカッド

チーム目標(予想):

①E.マスの総合表彰台
②A.アランブル、G.イサギレらによるステージ勝利

R.ゲレイロ、ペドレロ、G.イサギレ、M.ヨルゲンソン、N.オリベイラと山に強い選手を沢山並べて来た。山岳アシストの厚みでマスの躍進を狙う。マスには個人総合2位になった昨年ブエルタで見せたような力強い登りを今ツールでも期待。

懸念点:
登りはアシストが沢山いるけど平坦は大丈夫だろうか。ライバルチームが逃げに選手を送り込んだりして、集団を牽かなければいけなくなった時に大丈夫かな、という不安がよぎる。

チームDSM・フィルメニッヒ(DSM

スカッド

チーム目標(予想):
①R.バルデの個人総合順位争い
②J.デゲンコルブらのステージ勝利

フランス人エース、R.バルデを取り巻くアシストが超強力とは思えない。M.ディナムやK.ヴェルマークらは登れるとはいえ、バルデが山岳で連日アシストに守られている姿、というのはあまり想像できない。デゲンコルブも日によっては、バルデの牽引に回るかもしれない。
デゲンコルブに加えてS.ヴェルスフォードもスプリントを期待される選手。

懸念点:
同上

イスラエル・プレミアテック(IPT)

スカッド

チーム目標(予想):
①M.ウッズの個人総合順位争い
②D.トゥーンス、S.クラーク、C.ストロングらのステージ勝利争い

大ベテランウッズがエースナンバー。カナダ人選手が3人入っている事から、このチームにおけるウッズは大きな存在なのかも。トゥーンス、H.ウル、S.クラークらがウッズを山岳で支える。
また、C.ストロングはパンチャー兼スプリンターのような脚質。丘陵ステージ辺りで勝負に絡んでくるか。

懸念点:
山岳アシストが超強力とは見えないので、ウッズ本人の力量次第と思う。持ち前の粘り強さで上位に喰い込んで欲しい。

チームジェイコ・アルーラ(JAY)

スカッド

チーム目標(予想):
①フルーネヴェーヘンのスプリント勝利
②S.イェーツの個人総合順位争い、ステージ勝利
③上2名以外のステージ勝利

C.ハーパー、L.クラドック、C.ユールイェンセンらが山でイェーツを支える。
フルーネヴェーヘンを支えるのはE.ラインダルス、L.ダルブリッジといった面々か。

懸念点:
個人総合を争うには山岳アシストが薄いか。フルーネヴェーヘンのスプリントに期待しつつ、他のメンバーもアタックを掛けたり逃げに乗ってステージ勝利を狙うというか前になるか。

チームアルケア・サムシック(ARK)

スカッド

チーム目標(予想):
①W.バルギルの山岳ステージ勝利、山岳賞
②L.モッツァートのスプリント勝利

チーム編成を見ても、W.バルギルは総合争いというより、アタックや逃げに入ってのステージ勝利を目標にしているように思う。それでも将来の総合エースと目される若手・シャンプッサンの走りやモッツァートのスプリント、ベテラン L.ピチョンのタフな走りに注目したい。

懸念点:
特になし。シャンプッサンの大化けに期待してます。

ロット・ディストゥニー(LTD)

スカッド

チーム目標(予想):
①C.ユワンのスプリント勝利
②カンペナールツらのステージ勝利

C.ユワンは登りもこなせるスプリンターなので、丘陵・平坦のいずれからも勝利を狙える。欧州タイムトライアル覇者にもなったカンペナールツというビッグネームの他にもツールドスイス山岳賞になったP.エインコールン、ファンヒルス、北のクラシックで存在感を見せるF.ヴェルメールシュら若手の走りに注目。

懸念点:
矢張りユワンのアシスト。タフな選手は多そうだが、アルペシンやクイックステップに対抗できるか。ただ、丘陵もいけるというのはヤコブセンやフィリプセンに優る、ユワンの大きな強み。

アスタナ・カザフスタン(AST)

スカッド

チーム目標(予想):
カヴェンディッシュのスプリント勝利
②モスコン、ルツェンコ、LLサンチェスらのステージ勝利

何といってもカヴェンディッシュのスプリント勝利かと。C.ボルに加え、モスコンの牽引力にも注目。更にステージ勝利を狙えそうな選手が何人もいる。LL、ルツェンコ、U23世界選手権(ロード)を制した期待の若手フェドロフ、モスコンに過去に総合エース経験も有るデラクルス...と強力な面々。ツールを大いに盛り上げてくれる事を期待。

懸念点:
カヴェンディッシュがパリに辿り着けるかどうか(笑)

UNO-Xプロサイクリングチーム(UXT)

スカッド

チーム目標(予想):
①A.クリストフのスプリント勝利
②T.ヨハンネセン、T.トレーエンの個人総合トップ10入り

とてもノルウェー色が強い。A.クリストフを2022年ノルウェー王者(ロード)のR.ティレル、S.ワレンスコールらが支える。登れる選手が結構多い構成で、ヨハンネセン、T.トレーエンの他、J.グレゴーもアップダウンに強い。
ワイルドカードのチームだが、かなり戦力は整っている。山岳でも平坦でも目立つ活躍を期待したい。

懸念点:
なし。ただし個人総合順位を狙うなら、平坦エースの登れるスプリンター・クリストフ含め総力戦になりそう。

トタルエネルジー(TEN)

スカッド

チーム目標:
サガンのスプリント勝利+マイヨ・ヴェール
②ボアッソンハーゲン、P.ラトゥールらのステージ勝利

今年限りでの引退を発表した「怪童」サガン。チームプレゼンテーションであの元気な声が聞けて嬉しかった。相棒D.オスとともに勝利を勝ち取る姿が観たい!
ついでに言えば、ポイント賞を争う姿も観たい。かつてはまたサガンか...とか思ってごめんなさい(笑)

パンチャーのボアッソンハーゲン、クライマーのラトゥールに、フランス出身の若手選手フェロンやトゥルギスが脇を固める。

懸念点:
サガンのコンディションが気になるところ。とはいえ他のメンバーにも勝利を期待したい。

まとめ

ヴィンゲゴーとポガチャルの争い以外にも楽しみな点が沢山ありまっせ!という思いを伝えたくて書きました。色々な選手がツールという言わばお祭りを盛り上げて欲しいです🔥

知識不足もあり、仕上げるのにかなり手こずりました。
またいずれ、サイクルロードレースでブログを書きたいと思います!