J.Aperribay会長インタビューまとめ(💶クラブ財政面について)

お世話になっております。岐阜南部にいますが寒いです。
キャッチーでも何でもない題材ですが、個人的に気になりブログに残すことを決意しました。1hのインタビューを追うのは腰が重く、ブログに残すことがモチベというか燃料になって自分なりにやり通せましたw
RStv(La Real公式Youtube ch.)に動画が上がった11月時点で「お!」とは思ってましたが、まぁ良いよな、いや良くねえか。などと葛藤を抱えて揺れていたのが、この時期に11月初旬の内容を起こしている理由です。

本記事の趣旨

La Realといえば2008年に経営破綻を経験するも、現在ではクラブ首脳陣は経済状況は強固と謳っており、小澤一郎さん、木村浩嗣さんらのジャーナリストからも「健全経営」の評価を得ています。しかしその一方で下に示す統計(ソース、真偽の程は不明)のように、La Realには累積赤字があるのも確からしいです。下のデータの真偽は不明ですが、累積赤字の存在は複数人から聞いています。下の数字が正しければ、2021年6月30日時点(20-21シーズン会計年度末)で約30m€の累積赤字があるようですね。

赤字があるけど健全経営と言えるんかな?単純な疑問ながら、クラブの懐事情について気になり、J.Aperribay会長、N.Aramburu理事会員が説明する記者会見を聞いてみる事にしました。昨年も似た時期にクラブの前季収支決算及び来期収支予算について、同じ2名により記者会見を行っています。
今回皆さんにお伝えする、2022年11月4日に開かれた記者会見の様子は以下リンクからご覧ください。

www.youtube.com

会見の動画を観ることで見えてきた事を以下ざっくり記します。

○La RealはAperribay会長をトップとする理事会がクラブ内の責任者として予算を管理。
○例年秋季に記者会見を開き、同年6月末日で締め切った前季の収支+7月1日から始まっている当季の収支予算を発表。
○会見の半月~1か月後ぐらいに開かれる株主総会にて、前季収支+当季収支予算を説明し、審議を受ける。
(現地の会計年度は7月1日~6月30日です。)

クラブ首脳陣のメディアへの説明、質疑応答を見ていくことで、私と同じようにLa Realの経済状況に関心がある方の一助となれば幸いです。
それでは、これから見ていきたいと思います!

アペリバイ会長冒頭挨拶、メッセージ

(説明者:J.アペリバイ会長、N.アランブル理事会員)
本題に入る前に、ネレア・アランブル氏とは、アペリ会長をトップとする、クラブ理事会メンバーの一人で、本業は財務・税務関連のアドバイザー/コンサルタント会社経営者という方。財務の専門家!といったところでしょうか。ざっくりですが。

※ロベルト・オラベSDのインタビュー動画を紹介した時にも断った事ですが、特にスペイン語ができるわけではなく、ひたすら字幕と辞書と睨めっこして書いたものです。遺憾ながら精度を保証できませんことを断っておきます... こここうだぞ、と指摘してくださる仏のような方がおられましたら、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

ー🎙アペリバイ会長
皆様、本日はお越しいただきありがとうございます。私のメッセージにより、本会見を開始させていただきます。
La Real水中活動部門(※)のメンバー、David Quintano氏を偲び、御家族に哀悼の意をここに表します。David氏の病の進行は残酷なほどに急速でした。
David氏は同部門において大きく貢献された組織の宝たる人物で、将来を支えていく若者達にたくさんのものを残してくれました。
昨晩イマノルが(Manchester United相手の)勝利をDavid氏に捧げてくれています。この勝利をファンの皆さんと喜ぶことを皮切りに本題に入りたいと思います。
37,000人のソシオの方々をはじめとするファンの皆さんが我々に与えてくれた力に支えられて、成し遂げられたと考えています。特別なものだった昨晩のUnited戦に限らず、Reale Alenaで行われるどの試合においても、ファンの皆さんが作り上げる素晴らしい景色の下、私達のチームはプレーできています。皆さんが我々に与えてくださっている力は、La Realが成長を経て辿り着く、クラブの将来の姿の礎になっていきます。重ねて私から感謝申し上げます。

また、私はチームが成している努力にも感謝の意をここで表します。トラウマ的に負傷離脱者が相次ぐ中、チームが現在成している努力の力強さは予見できなかったものです。全ての選手に感謝しています。
La Realは3年間続けてELに挑み、この間国王杯も制しています。そして、今回のUnited戦の勝利により、さらに大きく前進することができました。また、イマノル監督をはじめとする指導者各位にも同じく感謝の意を表します。彼らは留まることなく大きな挑戦に向けてチームの成長を導き続けています。そしてロベルト(オラベSD)、模範的な場であるZubieta全体を支えるスタッフにも。
昨晩United戦に帯同したベンチメンバーを含めた選手に多く我々のカンテラ出身の者がおり、カンテラ出身者はP.マリン、J.マグナセライアといった最若手からベテランまで幅広い年齢層の者がいます。ロベルトやZubietaのスタッフによる努力の賜物であり、La Realを向上させるために彼らが下してきた決断に感謝します。クラブを支えているのは、(Gipuzokoaという地域)コミュニティ/ファンの皆さん/イマノル監督/ロベルトSD という、4本の柱であるという考えに思い至りました。
私達はクラブを大変誇りに思っており、クラブの歩みを支える皆さんに感謝し、勝利をともに祝いたいと思っています。感謝の言葉により本題の話を始めたいと思います。

この会見は、11/29開催予定の株主総会に向けて、皆さんの疑問が残らないよう開くものです。理事会の構成員任期更新が審議予定事項の一つです。ご存知の通り、現在私達は就任5年目を迎えており、11/29の次回総会において現任メンバー9人の更新 or 新規メンバー選出が行われます。5年前は11/13、今年は11/21が任期満了日です。私達は基本的に現任9人全員もしくはその大部分の続投を希望しています。
私達は次回株主総会で、簡単にはまとまらなかった昨季収支の数字を発表してきます。私達は赤字を出してしまいました。昨年6月時点では赤字を出すことは想定していませんでした。昨季収支の数字に加え、La Realのみならずサッカー界全体にとって難しいものだったここ3年間の収支の数字を私達がどう見ているかということを説明します。LaLigaの他クラブと比較するとLa Realの数字は良いものであると言え、私達はこの数字という結果について落ち着いており、満足しています。この数字の内訳を、収入の縮減がもたらした赤字の内訳を理解しなければいけません。収入がいくらになるか、私達は予見することができませんでした。とはいえ、総じて私達が執り行ってきたこの3年間のクラブ経営に満足しています。
(私の隣に座っている)ネレアから収支の数字について説明し、その後、私が話します。

※La Real水中活動部門について
知らなかったので、軽く調べてTweetしました!
皆さんもバスクでダイビングをするなら是非La Realで!w

昨季(21-22)、今季(22-23)及びここ3年間(19-20~21-22)の収支状況について

ー🎙ネレア理事会員

21-22季の年間収支について

次回株主総会でもお伝えする、昨季(21-22)の年間収支は次のとおりです。
収入:142.994m€
支出:138.693m€
損失(赤字):4.301m€

この損失(赤字)は、主にTV放映権料収入が当初予定より少なくなったことに起因します。
LaLigaは21-22季終盤、COVID-19の状況に合わせてテレビ放送契約の再調整により、LaLigaが受け取るテレビ放映権料収入は少なくなった。これが各クラブのTV放映権料収入に影響をもたらし、La Realはこれにより4m€の減収を見込んだ。
(※対国外契約のみでなく、国内の放送各社、ホテル、レストラン、喫茶店...etc相手の契約放映権料の改訂を行った。)
クラブはシーズン当初より、(この当初予定されていなかった収入減少がなければ、)昨季の年間収支をわずかな黒字で終えることができると考えていました。

過去3年間(19-20~21-22)の収支について

私達が”COVID-19期間”と見做している期間は19-20に始まり、21-22まで3年間続いてきました。21-22序盤、私達はこの1年間の経済状況の動向を十分に予見できていませんでした。結果として、私達は昨季(21-22)もCOVID-19の影響に苦しみました。
19-20は20.607m€の黒字で終え、20-21は4.598m€の赤字で終えているため、COVID-19期間である19-20以降の過去3季の平均で見れば、1季あたりの年間収支は黒字です。
LaLiga/欧州の他のクラブと比較すれば、「COVID-19の悪影響を相対的に抑えることができた」と言える数字であり、22-23以降の3季にわたる1季あたりの平均年間収支を20.500m€黒字と見込んでいる。

強調したい数字として、21-22のEBITDA(※)は16.765m€でした。この数字の大きさから、私たちは昨季のクラブ経営のあり方に自信を持っています。
※:税引前収益+支払利息+減価償却費+返済額。組織ごとの収益計上力を比較するため等に使われる数字らしいです!

~参考~
(La Real 過去3年間:19-20~21-22の収支)
19-20:20.607m€
20-21:△4.598m€
21-22:△4.301m€
年間平均:3.902m€(黒字

今季(22-23)の年間収支の見積もりについて

最後に、次回会合(11/29)で承認を受けにいく22-23季の数字に言及します。我々は128.413m€の支出、129.089m€の収入、つまり6.75m€黒字を見込んでいます。この見積もりについて、2つの重要な点を説明します。
①この見積もりは7/30に算出を完成していた。つまり、イサクの放出、サディクの加入のような、この日付以降に行われた移籍契約以前に見積もりを終えていたこと。
②La Realはソシオ会員費を上げる予定はありません。

総括

ー🎙アペリバイ会長
来季の収支の数字は偉大なものです。この数字は11/29にKursaal(※)で行われる集会で審議にかけられます。昨季の数字については、本年6/1時点では僅かな黒字で終えられると想定していたため、残念です。昨季はカルロス・フェルナンデスの負傷による長期離脱に応じ、アレクサンデル・ソルロス、ラフィーニャ・アルカンタラを加入させるという追加の費用支出を伴う対応を行いました。しかし、この追加執行について、このチームが野心的に挑戦し続けるために必要な支出であると考えています。彼ら2名はクラブが設定目標に迫るために、重要な仕事をしてくれました。

また、テレビ放映権料収入が減少したことで、私たちは4m€少なく収入を見積もらなければならなったことは手痛かったです。しかし、私たちは自分達の目標と収支のやりくりを両立させることができまし。
COVID-19が収入に与える影響を予想することは簡単ではありませんが、概ね、私達は過去3年間(19-20~21-22)の収支のやりくりに満足しています。そして、欧州のコンペティション(EL/CL)に挑戦し続けるという我々の目標を考えれば、他のLaLigaのクラブと比較してクラブの経済状況はかなり良いものであり、ソシオの会員費を上げることはありません。

疑問に思っている点を明らかにしようとする貴方達(記者サイド)の質問に答えます。

※Kursaal:San Sebastiánの砂浜に面したイベント会場。夜ライトアップした姿がミルフィーユに似てる気がします。

質疑応答

(質問者:出席記者、回答者:J.アペリバイ会長)

Q1. 昨季(21-22)の収支について質問です。昨年私達が説明を受けた数字と本日説明を受けたもので、支出(執行額)が増えているのは?

A1. 収支予定額は4月中に6月中にも案が作られ、移籍市場の閉幕を待たずに7月末に完成させています。したがって、7月末以降の移籍市場に関する動向によっては、増減があり得ます。

Q2. 「La Realは良い経済状況にあり、(これに関して)落ち着いています。そして収支の都合を合わせるために選手を売ったり、ソシオ会員費を上げることはありません。」というその発言はこの例年行われる(経済状況に関する)記者会見において慣習的なものですが…

A2. 実際、この3年間は経済的に難しい時期でしたが、La Realは今良い状態/健全な状況にあり、力強い経済状況を誇っています。今季の収支の数字の都合を合わせるために、どの選手も売ったり追い出したりする必要が無く、A.イサクの放出先を探し求めてもいませんでした。そして私達は早い内に来季の予算の見積もりを始めています。今季同様、来期も予算のために一人たりとも選手を売る必要はありません。

Q3. LaLiga勢で言うとアトレティコバルサのようなクラブがCL決勝トーナメントに残れませんでした。これは(今季予算面において)、想定されて無かった敗退です。La Realについてアペリバイ会長がいつも口にし、(クラブが)実現してきたように、ELに出場することを(各季)の予算に計上することはどのくらい重要な事ですか?

A3. とても興味深い質問だと思います。実際、収支額は当初私達が想定した通りにはなっていません。ELに出場した近年の過去数シーズンにおいて、変動費用の支出額が当初予定額を超えてしまっています。そのため、(前述のようにCOVID-19による減収があった)収入の数字に加えて、支出の数字も非常に重要な意味を持つものです。
このことから、持続可能な収支管理を行うには、理想を語るなら、全ての代理人が、La RealがEL/CLに出場する場合/しない場合の収支への影響を踏まえて動く必要があります。
分配金はチームの大会成績に応じて支給されるため、前もって収入の見積もりを得ることは難しいです。ELの話ばかりすることもありえません。
←収入:EL/CLに出場することで、(コンペティションで残せた結果に応じて)得られる分配金という変動的な収入がある。概ね10~30m€の間で変動する。
/支出:EL/CLに出場した場合に、コンペティションを追加で戦うために賃金、ボーナスが追加で要支出となる場合がある。(これらも変動費用

しかし、あなたの質問に基づき、経済的な見通しが無ければなりませんよね。移籍市場における代理人や仲介人は、これらの変動収支を考慮に入れて動いているわけではありません。
スポンサー、ソシオの方々は収支計上の裏にあるこの複雑な関係を理解してくださっています。私はこのことが、La Realが収支のやり繰りを概ね健全に行えているという「成功」の理由の一つであると考えている。La Realの経済状況は現状、数字上堅実です。例えば、15年前に我々は破産手続き、増資(株式発行?)を行わなければなりませんでした。クラブ解体の可能性もありました。その15年前の時期が最後の経済危機です。この危機に対し、クラブ解体を逃れるべく、La Realは裁判所の仲介を受け、債務を返済しました。

今は健全な経営状況にあります。私達が掲げているEL/CLへ挑戦し続けるという目標の達成も、経済的には可能な状況にあります。ただ、あなたの質問に対して、前述の可変的収支の影響が強く在ることを伝えておきます。選手、クラブの意志に因るところが大きい移籍の成否について、私達は可能な限り上手く対処していかなくてはなりません。尚且つ、より良いスカッドを求めていくのに萎縮してもいけません。今では、これまで40m€以下だった予算が70m€以上になり、近年この予算規模の成長がクラブ運営、各コンペティションの成績に良い影響をもたらしています。La Realが今後14年間、過去14年間そうであったように、経済的に成長していくことを望みます。

ついては、"全てのことを総合的に考慮しマネジメントしていく"ということが、あなたの質問に対する直接的な回答です。そして、このことが、持続可能な収支見積もりを行うための解決策であり、La Realは成長を続け、ファンに夢を見せ続けます。

Q4. 会長は、「La Real及び他のクラブが抱える複雑な状況(COVID-19が年間収支の見通しを難しくしている点のこと?)がありながら、La Realは殆ど損害を被っておらず、周囲にはそうではないクラブがいくつかある。」と説明されました。しかし、各クラブはそれぞれ同じような目標に向かって戦っています。恐らく、あなたが明確に説明したLa Realと同じ目標(:欧州に挑戦し続ける)に向かって。

A4. そうですね。私はこの5年間は、La Realが経済的に難しい状況にありながらファン/選手/クラブが夢を抱いた期間であり、経済的により強靭になった5年間であると考えています。今の、そしてELグループリーグ首位通過を決めた昨晩(11/3)のLa Realを写し出す写真はとても偉大なものではないですか? なので、選手/ファンと喜びを分かち合う会見を行いたいと思っていました。

会見前、私はある人に、先の晩のInter(ミラノ)のような、昨日のLa Realの状況について話した。La RealはInterと同じくグループリーグ最終節の試合に敗れたが、Manchester Unitedが含まれるグループで、怪我人を出しながら、ファンのために熱心に取り組みました。昨日成し遂げたこと(ELグループリーグ首位通過)はファンの皆さんの応援のおかげであり、美しく、そして歴史的な青写真を残すことができました。La RealはCOVID-19というパンデミックに見舞われていますが、(掴み得る)全てのことを成し遂げたいと願っています。

Q5. 会長は、支出額が見積もりに及ぼす影響についてお話しされましたが、La Realのスカッドが必要とするコストは比較的少額ですが、選手の入れ替わりの後どれぐらい上がりましたかね?

A5.  私達は株主の皆さんにそれを説明する義務がありますので、株主集会の場で私達のスカッドが必要とするコストの具体的な内訳をお伝えしたいです。

Q6. 会長のお話ではファンについての言及が目立ちましたが、La Realは、収支赤字の埋め合わせのためチケット価格の上昇を検討していることが想起されます。この赤字をどう埋め合わせるかは(先程の説明からは)見えてきません。他のいくつかのクラブの見通しでは、チケット価格は上がっていますが...

A6. 私達は他のクラブの事情を注視しています。La Realの観戦チケットは疑いなく安い部類です。チケット価格はクラブの経済状況はクラブ内のみに留まらず、クラブを取り巻く人々にも影響を及ぼすものです。私たちはかつて破産を経験していることを意識していて、クラブは破産以降に予算規模が増大し、これにより多くの好影響を受けています。私達はファンの方々にも多くの貢献をしていきたいと考えていますが、チケットについては多くの問題がありますが、チケット価格、そしてソシオ会員費を上げることなく予算を組むことができました。この決断が賢く、また将来に向けて最高のものであったかどうかは分かりません。なぜなら、過去10~15年間会員費を上げなかった事で、部分収入における他クラブとの競争力は見込めなかったからです。ですが、会員の方、ファンの方にとっては、誠実で最良の決断だったと思います。

Q7. La Realは昨日ベスト16への進出を果たし、喜びや名声を得られましたが、別問題として、今季のEL出場による収支の見積もりは(まだコンペティションが続いていくことにより、)難しくなりました。

A7. 先に述べましたように、例えばEL出場による収入については、大会をどこまで勝ち上がれたか、そして過去の成績、観客数にもよる。選手の出場給も変動します。希望を語るなら、ELに出る利益は経済的なものではなく、ファンに与える感動、喜びにこそあります。
また、私達の理想とは、クラブがELに出場することで収入を増やし、支出を増やさず、ファンの方々が満足し、クラブを誇りに思ってもらうことです。Manchester Unitedと競い、私達は3月のラウンド16を戦える。これは私が夢見てきたことであり、その先の4月の準々決勝、5月の準決勝、そして6月の準決勝を楽しめる事を望みます。これが私達の目標で、現状我々が向かうのは3月のラウンド16です。ファンの皆さんの期待に応え、La Realがより偉大なクラブになるように、我々は戦っていく。

Q8. 昨日の試合はどうでしたか?

A8. この会場に、Angel Oyarzun副会長が同席しており、私の席の近くに座っています。彼には既に話したことですが、私達は今日まで辿り着くのに、全てのコンペティションで苦しんできました。今では、私たちは試合を楽しもうとしています。試合前に、(早く)終わることを望んだことも何度もありました。私達がすべきことは試合を楽しむことであり、その上選手たちが凄く良いプレーをすることです。良いプレーを継続的なものとし、試合を最大限楽しもうとしてきました。そして、偉大なクラブであるManchester Unitedとの対戦を楽しみにしてきました。この対戦について、選手、ファンの方々を気に掛けてきました。

Q9. 会長が説明した7月末までの収支の数字は、イサクの放出というニュースを盛り込んだものではありません。一方、ロベルト(オラベSD)は私達に直近のインタビューで、記者が欲している情報(:La Realが今後大きな契約、選手契約に向けて準備しており、La Realは2022夏の移籍市場では例年の支出額の規模を少し超えるだろうこと)を少し教えてくれました。
イサクの放出後、La Realはスカッドの構成力を同レベルに維持できるよう準備していたはずですが…

A9. 説明してきました通り、私はこの会見ではイサクの放出より前のデータのことを説明してきました。 2022-2023季の予算を組んだ時、私達はLaLiga開幕(8月中)まで10日ほどしか残されておらず、それまで、11m€の契約予算しか持ち併せていませんでした。La Realはその予算を超えて市場に出て行くつもりはなく、イサクの放出がなければ、代わりの選手を探しに市場に出て行くことはありませんでした。ただ、前もって監督(イマノル?)と、当時、「多くの怪我人が出ているポジションはどこか?」という話をし、その結果、9番の獲得をリクエストされました。

私達にはA.ソルロスと契約できる可能性がありました。ただし、私達が昨季比でスカッドの競争力をレベルアップさせたいと考えていたのは事実で、当初はソルロスと契約しない可能性の方が大きかったです。しかしここで、ニューカッスルが私達の展望を一変させました。それを受け、私達はイサクの退団を踏まえて、どれぐらい累積赤字を減らせるか、イサクの代役候補の獲得はできるか、選手達の給料はどうするか、どの選手が翌年契約満了を迎えるか、その内何人契約更新を行うか…こうした研究を私たちは今夏ずっと行ってきました。そして、向こう一年間、経済面、スポーツ面のタフさを確保して戦っていくための決断をしてきまし。
私達には、スポーツ面をより強化していくという野望があり、私達は2つの指針を持っています。一つは選手達を"より遠く"へ導くことです。選手達は皆勝利を収め、そしてLa Realに在籍し続けたいと思ってくれています。選手達一人一人が各自の目標に到達する為のサポートも行っていきます。

もう一つはファンの方々へ与えられるものについてです。私達を応援してくれているファンの方々は皆歓喜という感情にあり着くことに値します。そのためには、「支出を増やさない」事ばかりを考えるのではなく、「どのように持続可能な予算を組むか。どのようにスポーツ面を向上させていくか。どのようにファンの皆さんの役に立てるか、どのように毎度のように幸せな気持ちになってもらえるか。どのようにチーム全員が満足して働けるか。」という事を考えながら予算組み、毎年の経理業務に取り組んでいます。
例えば、昨季C.フェルナンデスが負傷したため私達はA.ソルロスを連れてきまし。また、昨季冬にラフィーニャの到着を強く望み、達成しました。また本年6月初旬、LaLigaから、当初予定より放映権収入が4m€少なくなることを告げられました。1月に分かっていればと悔やみました。少なくとも(昨季の収支やりくりについて、)別の考え方ができました。しかし、私達が取り組むのは、年間収支を見ることであり、「持続可能」となるよう諸手続きを行うこと、クラブをより良いものにしていくことです。

そして、①競争力を高め、高いレベルの戦いができるよう、クラブの選手/コーチを助けられるよう努めること、②ファンに喜びをもたらすこと です。この双方が両立し、組み合わさるよう私たちは取り組んでいます。そして、私達のトップチームには2000年以後に生まれたとても若い年代の選手達が加わっています。さらにタケやモモのようにとても若い選手を外から連れてきています。彼らのような極めて若い世代の活躍は、1999年生まれのスビメンディがベテランであるかに思えます。
La Realは経済状況、スポーツ面が双方より良いものになるよう、そしてファンの皆さんが喜べるよう取り組んできました。

Q10. 1月(冬の市場)において、何か予定している動向、取引はありますか?

A10. 予定はないです。誰も出て行かない限り、トップチームに既に25人登録選手がいます。

Q11. 去る予定の選手はいますか?

A11. いません。ロベルトSD、イマノル監督との話で、誰かの放出、獲得という話は出ていません。

Q12. 以前、マンチェスター・ユナイテッドのディレクターとLa Realを象徴する一人であるX.プリエトと貴方が食事している様子の写真を見ましたが…
(2022年9月のユナイテッド戦(away)、選手、スタッフとともにレジェンド2人(X.プリエト、L.アルコナーダが同行したことが報じられています。↓))

real-sociedad.diariovasco.com

A12. アルコナーダもいましたよね?ルイスとシャビはLa Realの素晴らしい2つの時代を代表する選手であり、さらにクラブを象徴する偉大なカピタンです。(シャビの現役時代、)シャビとはいつも一緒にいたし、ルイスとも個人的に素晴らしい関係を築いています。

Q13. 最近承認されたスポーツ法に対し、一部のクラブは反対の意を示していますが、La Realはどう向き合っていきますか?

(以下特に回答の理解に自信がありません…)

A13. 放映権ビジネスについて、特に国外向けに成長させることがとても重要なものです。放映権については、各クラブの管轄となる可能性もありますが、私達の環境はLaLigaが総括的に管理しています。これはスポーツ法が定めていることです。私達の試合の放映権についてもLaLigaの管理に追随しています。
ただし、プロ化していないカテゴリーの試合にも明確に放映権(料契約)がある一方、プロカテゴリーにはありません。(LaLigaSports TVで無料で観られる2部のことを言及しているかも…)
この違いについて、私が理解しているところではありません。

Q14. 会長はこの会見で、"チケット価格の引き上げを行わないという決断について、将来クラブ経営者が賢明でない決定だったと考える可能性がある"ことを認めています。収益性の高さを追及する経営者にとっては、少しショッキングな決断だったかもしれません。決断の理由はどこにあり、その見返りはどこにあるでしょうか?

A14. 2008年のLa Realの経済危機は多くの人々に影響を及ぼしました。COVID-19というパンデミックも不安定な経済状況をもたらしました。私達は、"将来に向けた適切な決定とは、ソシオからの収入を増やすことであるかもしれない"と考えましたが、同時に、ソシオ会員、その他の人々の立場から考えると、会員費を増やしたくはありません。これが決断の理由です。

Q15. 会長は、"夢を見ており、意欲があり、構想(イメージ)を持っている"と私達に話しました。任期満了を前にして、今尚成し遂げたいことが沢山あるからこその発言と思います。あなたがやり残していることとは何ですか?

A15. 私は自分個人の考えのみにより働いているわけではありません。クラブの理事会に所属しており、あなたも5年前に撮影された写真(メンバーが映ったもの?)を見たことがあると思います。そして、理事会で話し合ったことが総会の審議に掛けられます。だが、私個人の考えを述べるなら、
①強いクラブであることを目指して働きたい。
②Zubietaというとても素晴らしいプロジェクトに取り組み続けたい。
③継続的なものであり、強力に推し進め続けているこの夢のような状況を維持したい
と考えています。このため、私は自分の続投を希望し、我々によるLa Realの理事会体制を支持して欲しいと株主の方々に要請しました。

Q16. あなた方のプロセスを通じて、2008年の経済破綻以降クラブは成長してきて、現在のような素晴らしい絵が描けるクラブになっています。 しかし、私たちは今回の貴方がたの任期満了にあたり、あくまで「再選/否」という点からアペリ会長らの体制によるプロセスを見ており、単純に会長を選ぶ選挙という見方では見ていません。
つまりお尋ねしたいのは、素晴らしい取り組みをされてきた貴方達の体制とは別に、La Realの会長に立候補したいと思う人はいないのでしょうか。

A16. 他の候補者がいるかどうかはその方の判断によるものなので、私達次第で定まるものではありません。記者である貴方の立場からすれば、会長選挙についての話をする人は多くはいないのかもしれません。その質問に私達が回答すべきかはわかりませんが、続投を望む私自身は、できる限りの仕事をさせていただきます。

Q17. 会長は、選手達に「La Realというクラブに所属したい。このクラブに居続けたい。」と思ってもらえるように取り組んでいると発言されましたが、アルグアシル監督、オヤルサバル選手との契約更新についてはどうなっていますか?彼らはLa Realに留まりたいと思ってくれているようですが…

A17. イマノルとは8月に(彼の将来に関する)話をしました。それ以来、私達はロベルト,イマノルと歩み続けると告げることができるタイミングを探しています。8月の会話で、イマノルに「君はこのクラブの人間である。」と告げました。私達は彼の指揮の下、日曜→木曜(ミッドウィーク)という週2回のスパンで試合をし、その中でチームはインテンシティを保つことができ、イマノル自身は日々、そして各試合に取り組んでいます。イマノルの将来について、間もなく明らかにできることを保証します。

ミケル(オヤルサバル)は、Zubieta、そしてクラブの柱であり、クラブが成長していくために最も重要な人物の一人であると考えています。私達には彼という最も偉大なリーダーがいて、プロ選手生活をずっとLa Realで過ごして欲しいと願っています。彼は今尚とても若い選手で、この先多くの素晴らしい期間が待ち受けています。私は、ミケルら1996~1997年生まれ+1999年生まれの世代が示してきたプロフェッショナルな姿勢に感銘を受けています。彼らはSanse(Bチーム)から昇格してきて、皆同じように素晴らしいプロフェッショナルです。La Realには大変偉大な未来が待ち受けています。私達は若いチームであり、選手達が成長していくよう、駆り立てていく必要があります。ミケルには、仲間達を引っ張っていく模範たる存在であり続けて欲しいと願っています。

Q18. イマノルがやってくるまでは、2008年以来La Realには各監督の体制に安定感がありませんでした。監督交代が相次ぎ、続いても2年間という様相でした。この状況がイマノルが就任したことで変わり、監督の地位が安定しました。ベンチの体制が安定するのは、達成されてきたようなスポーツ面の目標をクリアするためにとても大切な事ではないですか?
また、イマノルがもたらしているような継続性は、ホームグロウンの監督の手腕から生み出されるものではないですか?

A.18 私は14年間会長として過ごしてきて、長く続けてこられたことを最も誇りに思っています。この間、ホームグロウンの監督としては複数名いた。名前を挙げるとJ.アラサテやイマノルであす。イマノル監督については、他のクラブで指揮を執ったことがない人物で、私はLaLigaの監督事情において、彼のような例を他に知りません。私達は常に理事会で次のようなことを検討してきました。私達の監督が、
・La Realの選手達を育て上げられる監督であるか。
・選手育成に加え、その監督が率いるトップチームが挙げる成績も伴っているか。
つまり育成/コンペティションにおける成績の両面がとても良いものであるかどうか。
と検討を重ねてきた。特段理事会においてこの質問を投げかけたことはありませんが、理事会のメンバーが皆監督の続投/否について皆同じ意見であることを確認してきました。私たちが最も誇りを感じているのは、La Real育ちの監督たちにトップチームを率いる機会を継続的に与えてきたことです。なぜなら、彼らはJuvenil, Sansenを渡り歩き、トップチームに辿り着いた者達だからです。この例の該当者がイマノルです。私たちはこの決断にとても満足しています。イマノルとの会話は並外れて良いものであり、彼は素晴らしい人物です。私はイマノルとロベルトをとてつもないデュオであり、クラブは彼らとともにあるべきと考えています。Zubietaでは、改良, 評価/自己評価というサイクルが継続的に行われており、La Realがスカッドを最高の選手達で満たすこと、彼らが素晴らしいプレーをしていくことを期待できる。そうした体制の下、2年半働き続けている。このことはイマノル監督の大きなメリットです。

Q19. マルティン(スビメンディ)の契約更新について、何故違約金を上げなかったのですか?マルティンにクラブに残って欲しいと思っているファンにメッセージをお願いします。

A19.私はマルティンが選手としてのキャリアをLa Realで全うしてくれるかどうかは分かりかねます。彼は世界最大規模のクラブに行けるチャンスがある選手です。勿論La Realに残って、チームを勝たせてほしい。彼はクラブの柱です。違約金のことに関しては、私の意見は最重要の要素ではありません。なぜなら、マルティンが移籍を望んだ際、どれだけ私が彼の熱狂的ファン、信奉者であるかは、彼の望みには敵わないことだからです。仮に移籍することになった場合、マルティンがどのように出て行くかについて話しましょう。60m€という違約金は最高クラスのものです。この数字の違約金は、私たちが好み、パフォーマンスに満足している選手に設定するものです。マルティンのプレー全てが満足いくもので、クラブの目標を共有して欲しいと願います。LaLiga優勝をクラブとともに勝ち獲って欲しいし、これからもクラブの一員であり続けて欲しい。
75,80,100m€など、私は違約金が高くなり過ぎることについてですが、60m€であった場合と同様に獲得に興味を抱くクラブとの交渉の余地が十分にあるかどうかということについて、懸念を持っています。勿論、必ずしも交渉しなければならないわけではありませんが。私がひどく心配しているのは、獲得を目指すクラブが、マルティンに設定されている違約金について、承知しかねるという事態です。

Q20. 契約更新に関して、2024年に契約満了を迎えるP.マリンの更新がプロジェクトに含まれているかどうか、私は把握しておりません。ですが、彼は(試合によっては)現在トップチームで先発出場している選手であり、今後数か月間において契約更新合意に値する選手と考えます。

A20. そうですね。P.マリンはトップチームで台頭している選手で、並外れたパフォーマンスを見せています。ただ、今季のトップチームでの活躍は突然の覚醒とは言えず、サプライズでもありません。La Realには個々人ごとの成長を促すプログラムがあり、パブロはこのプログラムで最大レベルのところまで到達していた選手です。クラブは彼を信頼しており、今後も彼のプレーをトップチームで目にしていくでしょう。契約の進捗については、彼とのコミュニケーション次第です。

Q21. (質問者)個人として、いつも「La Realは次の対戦で敗退してしまう。何も掴み獲れない」という弱気な考えを探してしまう、おかしな考えが常に付きまとっていました。
それが今は、例えばブダペスト(EL決勝会場)でLa Realを見る事ができるのではないか、というように私達はその見方を変えつつあります。これは望ましい野心でしょうか?理事会はこのことをどう見ていますか?

A21. 私達は常に次戦は敗戦するだろう、とは言わず、私達は勝ちにいくと公言してきました。私達は日々向上するよう一段一段階段を上がるよう取り組んでいます。
過去を振り返ると、La Realは3試合/週を戦えるチームではありませんでした。私達は国王杯で早々に敗退してきました。週に何試合も十分な戦いを見せることができなかったからです。La Realはコンペティションの都度強くなり、2013年に強豪マンチェスター・ユナイテッド相手に戦った時と同じように力強くプレーしてきました。私たちは、結果としてどれだけ歩みを進められるか、そのことに拘り、順位にどのように反映されていくかはいざ知らず、向上に努めています。前向きに決断し、階段を上がろうとしています。

Q.22 今からほとんど10年前の2013年、La RealがManchester Unitedと対戦したGL1度目の対戦の日から、変化がありました。La RealがUnitedと同じ舞台で戦えたと好感触に話をする人がいます。多くの人がそう言っているかは知りませんが。
しかし、今は周囲が良い夢を見ることができています。La RealとUnitedとの話が人々の話題に上がる事について、以前も(会長の周りで)そんな経験がありましたか?また、どんな感想をお持ちですか?EL(/CL)に出場し始めた時、La Realは出場できることにパニックになっていましたが、雰囲気が変わってきたように思います。

A22. ELは世界でも最高クラスの舞台です。La Realはその舞台に時々招待されているチームです。私達がEL/CLを意識していなければ、ここまで成長できていません。その舞台で最高のチームと競いたいと願っており、その為に私達は強くなり、都度向上することを目指しています。Unitedはその舞台の常連チームであり、世界最高のチームの一つです。それに対し、私達は時々Unitedらが待ち受けているその最高の舞台に招待されるチームであるということを意識していないといけません。

[最後の質問]
Q23. ELの話が質問等で出てきましたが、国王杯でどこまで行けるか、という話は出てきていませんよね。会長はクラブがEL決勝会場であるブダペスト、及び再び国王杯決勝に行けると考えていますか?またチームの成長ぶりについてどう見ていますか?

A23. 問題は試合の日付というタイムリミットが決まっている事です。試合日を度外視すれば、回答は次のようになります。LaLigaを制することも目標にしていますし、プレーするコンペティションにおいてはできる限り全試合勝ちたい。いつ達成できるかは分かりません。しかし、勝利/タイトル獲得によってファンの皆さんを喜ばせたいという気持ちは常にあります。
La Realの道筋は、一段一段階段を上がること、月曜から金曜まで良いアプローチを続ける事です。マッチデーである週末に世界一のチームになることは、達成し得るとは言え、難しいことです。しかし、月曜から金曜にかけて世界最高のチームになることはできるチームです。私たちは最高のトレーニングを積んでおり、それにより成功に近づこうとしています。スタジアムでの世代を超えた交流を達成し、経営を強固に進め、そしてタレントの獲得を試みる。これが並外れたスポーツ面の目的を達成するために、私達が野望として抱いている事です。
目標達成の日付を設定することは難しいです。Manchester UnitedらがいるEL/CL常連クラブのステージに近づくことは、以前までは実現不可能ではないかと思われていた“並外れた目標”の一つです。ただ、これは私達が達成できるよう努力していかなければいけないことです。La Realにはロベルト(オラベ)のような目標に向けて統率してくれる人間がいます。そしてイマノルがいる。彼らはともに最重要人物であり、La Realの願望を最高の形で表現してくれる。彼ら2人のようなリーダーを持つことは純粋な願いです。La Realのメソドロジーを用いてクラブが進んでいく道に障害を見つけ、その障害を避けてさらに進んでいけるよう最高の決断をしていく。そんな2人です。
~質疑応答 終了~

皆さん、本日は誠にありがとうございます。そして、これまで何年間もクラブのために時間を割いてくださったこと、お付き添いいただけたことに感謝申し上げます。La Realは皆さんとともに歩み、成長を続けていきます。

 

~感想~

いかがでしたでしょうか。私は今回初めてしっかりアペリバイ会長の話を聞き、これまで人物像も曖昧でしたが、次のような感想を持ちました。
私はアペリバイ会長の説明、質疑応答の受け答えを聞き、財政に関する記者会見においても"ファンを喜ばせる"という言葉が何度も出てきて、クラブが何を大切にしているかが窺えました。I.アルグアシル監督、R.オラベSD、J.アペリバイ会長はいずれもスポークスマンとして、その語り口からクラブが何を目指しているか、ファン/地域を大切にしていること を記者との対話の中で伝えてくれる人物です。どのような狙いをもって何に取り組んでいるかという説明には論理の破綻がなく、三者から同じような事が聞けることから、クラブが一体となってプロジェクトを進めていることが分かります。

結局何が言いたいかというと、アペリバイ会長の考え方、人物像が見えてきて、それが自分にとって、またクラブにとって望ましいものであるように思え、安心しました。ということです。
ブログとしてはニッチな内容でしたが、多くの人に少しでも触れていただけると嬉しいです。
また、これからも機会に恵まれれば、こういった個人的に気になる題材に触れていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。