Kaixo! このブログを長らく放置していましたが、昨季(23-24シーズン)について、振り返りして記しておきます。個人としては初めてバスクを訪れられたシーズンでした。滞在中、味わった事を色々書きたいなとは思ってましたが、試合観たり出掛けたり、美味しい物食べたりと皆で過ごしている内に時が経ってしまいました。まだまだ知らない事が多くて薄っぺらい事しか書けませんが、いつかバスクでの日々もブログに残したいと思います。
Realaとしては、各competiciónの結果だけを並べればLaLiga6位、CLベスト16、国王杯ベスト4と立派なものに見えるが苦しんだ末のものだったと思います。毎年の事じゃねえかと言われれば本当にそうですが、その上でどんなシーズンだったか記憶が残っている内に自分なりに振り返ってみようと思います。あくまで主観に基づくものですので悪しからず。
Partを分けて、この章ではチーム全体に関する所感を記し、後の章で選手個人にフォーカスしたものを書く事にしました。よろしくお願いします。
チーム総評
序盤戦(開幕~CL第1節・Inter戦あたりまで):
あまり組織的な攻めが見られなかった時期。久保やバレネ、モモなど大外で勝負を仕掛けられるWGに早めに預け、彼らのサイド突破を起点にしたいという狙いに見えた。アタッカーの勝負に任せるという点で、グループ戦術で相手守備にスペースを生み、そこを突いていく攻撃で無い分守備陣形をある程度セットして構えている相手に仕掛ける事となり、奪われた後には即時奪回のプレスが効かず、上げていた此方のDFラインに対し自陣深くをオープン寄りに攻撃される事が増えた。昨季序盤、ル・ノルマンら頼りのCBの跳ね返しが不調に見えたのは、いつもより不利な状況での競り合いを強いられた事にも因っていたと思う。攻撃に人数を掛けない分リスクは少ないように見え、前述のようなポイントを相手に付け込まれ、守備陣が不利な状況で相手と与していた事も、通常時~好調時と比べて多かったように見受けられた。
また、勝ち切れない試合が多く、試合のコントロールに長けていたD.シルバ、A.イジャラメンディの不在が惜しまれた。先制しても90分+α終わってみると勝ち点3が取れない、そんなフラストレーションが溜まる試合が続いた。CL第1節・Inter戦はプレー内容が良く終盤まで優位に進めたものの、後に監督が「強度の激しい試合となり、(終盤)選手のエネルギーが空になった為(その中で逃げ切りを期して)重心を下げた。」と語ったが、ガス切れから極端に守備の重心をPAまで下げてしまい、同点被弾を赦した。この試合でも、90分試合チームとして良いプレーを続ける事の難しさを感じた。
中盤戦(9月末~12月末):
上述のように勝ち切れない試合が続いていたが、宿敵AthleticをAnoetaで倒して流れに乗った。CLでの戦いや強豪バルセロナ戦などを観て、常に味方と連動して相手守備にギャップを作り、それを突きに掛かるオフザボールのハードワークで常に2択以上の選択肢を生み出し、ボールホルダーは味方が良いポジションを取れていなければ下げるか、周囲が整うまでマーカーからボールを守ってから出すという徹底して試合を支配しにかかる戦い方を見せた。自分が観始めた2020-2021以降でも最高峰のフットボールが見られた。センターラインからチームのフットボールを支える中盤3枚に加え、SBのトラオレ、アイエン(ティアニー)、3トップの久保、オヤル、バレネ等といった選手全員が球際に強く、常に周囲を見ながらボールを守る事ができる為、ボールに寄るサポートが必要なく、サイドを変えながら広範に攻めて、相手守備の網を広げる事ができた。チーム全体、個人の特長も相まった素晴らしいプレー内容だった。味方の良いサポートが無ければ局面を進めにいく事は無いので、選手間の良い距離感を保ったまま不用意なボールロストが格段に減り、即時奪回のプレスもハマった。また走力に長け、コースの切り方が上手い前線が駆動するハイプレスは守備陣を大いに助け、相手を困らせた。
勝ち切れなかったが、LaLiga第12節のバルセロナ戦は今季のハイライトの一つ。これまでバルセロナにはがっつり組んだ上で、戦術面で正面から打ち負かされた試合を多く観て来た分、ホームとは言えあれまで、後半ロスタイムの決勝点被弾迄押して進めた試合に良い意味で驚かされた。
後半戦~終盤戦(年明け~3月上旬/PSG戦あたり):
毎年お馴染みの疲労がたたる時期に加えて、今季は複数名の主力の代表チーム招集で更に苦しく。チーム全体としては複数選手の連携による攻撃を支えていたオフザボールの質・量が如実に落ち、ボールを持てど何も生めない時間帯が増えた。この時期で良い試合をしたLaLiga23節のジローナ戦を振り返っても、ほぼ互角とも言えるドローに持ち込めたのは、上手くボールを出せなかった時にA.シルバがロングボールを獅子奮迅のポストプレーを見せ、悉く収めてくれたのが本当に大きかった。
Realaは疲労等によりチーム全体のエネルギーが欠ける時は攻撃時のオフザボールの量を落とす。これは、自分が思うにはRealは相手にボールを渡すブロック守備で守り切るという事が得意なチームではなく、その為に前からプレスに行く圧力は後方の為にも必要性が高い。ボールを奪ったら円滑にボールを進められない時は蹴ってでも前に進めて、前寄りで奪われたら執拗にハイプレスに出て重心を保ち、ロースコアの戦いに持ち込んだ。小澤一郎さんのYoutube投稿動画では、共演者の木村浩嗣さんにRealのその戦いぶりが「クラッシャー」と評されていたw(以下リンク参照)
一方、その戦い方は主力複数人を欠いた状態でミッドウィークの国王杯/CL含め週2回戦うという厳しい事情の中での苦肉の策だったと思っている。また、A.イジャラメンディ、D.シルバ、A.ゲバラら経験値、実力の確かな選手達が抜けたスカッドで、CLでも輝きを放ったレギュラー陣と、Sanse上がりを多く含む若いサブ組との間のギャップが大きく、ローテが回り切らなかったのも大きい。
シーズン通して調子、プレー内容を保てるかは引き続き課題として残るが、クラブの規模から25人力のある選手を揃えるのが難しい中でのmanagementとなる。個人的には昨季は、思い切ってローテを回してサブ組を数多く出してもゲームを攻守に支配に掛かるフットボールとローテを可能な範囲に抑え、蹴ってでも守備にエネルギーを残す戦いとをImanol監督らが天秤にはかった末に後者を取ったものだったかと思っている。
ローテーションに関しては、クラブがリーグ戦、国王杯、欧州選手権といった全てのcompeticionesで勝ちに行く姿勢である事も大きいと思う。またサブ組+Sanseメインで臨んだ国王杯序盤戦の苦しい戦いは、そのメンバーで戦う事に慣れていなかった事もあるとは言え、「重要な試合でこのパフォーマンスでは勝てない蓋然性が高い」という印象を受けた。
終盤戦(3月上旬~シーズン終了):
国王杯、CLともに敗退し、週1試合の日程に。過密日程から解放され、徐々にパフォーマンスを回復。攻撃時のオフザボールの量・質が戻り、多くの選手が関わるグループ戦術による攻撃の牙も回復。ベティス、バレンシアといった順位を直接争うライバルとこの時期に戦って勝利を収められた事は6位フィニッシュの大きな拠り所となった。(一方ビジャレアルには2月末に戦い、落としている)
順位が確定し、事実上の消化試合となった最終節アトレティコ戦で若手を鍛えにいくのではなく、ホームで勝ちに行く判断をしたチームには震えた。両チームのファン同士で起こった凄惨な事件の暗い過去もあり、おいそれと負けられない相手。然し優れた監督の下で鍛え上げられ、チーム全体が一つであるかのような鬼の反射スピード、連動を見せる彼らの軍門に降った。ただこの試合でもチームは良いプレーを見せ、CL常連の強豪相手に喰らいついた。来季は同じEuskal Herriaのオサスナの様に、アトレティコに土を付けたい。
とは言え、6位でフィニッシュできたからこのように肯定的に書けている。マドリー戦を前にして、クラブを心から愛しているファン友達の1人が、酒が入った状態でも「ELに行きたいって?今季はカンファレンスだ。さあ行くぞECLへ!!」と言っていたぐらい。どう転ぶか全く読めなかった。昨季のように最終盤に3強との試合を残すというスケジュールもありうるのだから、矢張りシーズンを通してどれだけ調子、内容を保てるかというのは乗り越えなければならない課題である。ここから更に上の景色を見られるクラブになる為にも。
あとがき
いかがだったでしょうか。少しは共感いただける内容だったり、そういう捉え方もあるのね。とか気にして貰えるものであったなら幸いです。大好きなクラブ故、評価というか感じ方が甘々になってしまっているかもしれません。断っておきます<(_ _)>
時間が掛かると思いますが、選手個々にフォーカスしたものも書きたいと思っています。すっと①を取る事が無いようにw
それではまた!Gero arte!!