21-22 LaLiga 第20節 レアル・ソシエダ対RCセルタ(2022.1.8)

アノエタでセルタとの一戦。入場の際、"Ánimo Barrene!!"とメッセージの入った青色のシャツを着るラレアルイレブン。若手のホープ、バレネチェアはアラベス戦前半に負傷交代。下の情報によると、左大腿部ハムストリングに腱込みの重傷と診断されたとのこと。(その後フィンランドの病院で1/11に手術を受けた。)

人懐っこい笑顔や独特なリズムのドリブルで我々を魅了する彼の離脱は非常に残念だが、完治を祈っております。

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◇先発紹介

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ソシエダ

ラフィーニャ先発!彼は早速古巣戦ですね。ソシエダのインテリオールとしてどんなプレーを見せてくれるか、非常に楽しみです。彼の加入の経緯等については、以下自分なりに一本書きましたので是非。

左SBのアイエン先発、嬉しいです。リコとの出場時間争いは今んとこ負けている印象。アピールに期待。その他CBコンビが鉄板のアリツ&ルノルマンに戻り、右SBはゴロ、こちらは少しお久しぶり、リーグ戦では16節マドリー戦以来の先発。何で出てなかったのか不明。ほぼベストメンバーですね、COVID-19の影響もそんなに無さそうで何より。

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ーセルター

いつもの中盤◇の4-4-2。タピアが負傷離脱中。それ以外はほぼベストのメンバーを揃えてるんじゃないでしょうか。セルビはノリートよりダイナミズムに長けた人という印象。

主審:ギジェルモ・クアドラ・フェルナンデス

◇交代、構築変更

ソシエダ

’43 

①イサクOUTポルトIN

負傷交代。ソルロスじゃないんだ、コンディション不良か。ポルトゥは左WGに入り、オヤルサバルの偽9。

’77

ヤヌザイOUT、ロベテIN

ラフィーニャOUT、グリディIN

④ゴロサベルOUT、サルドゥアIN

なぜか右WGにオヤルで中央ロベテ。ポルトゥとオヤル逆の方が良いだろうに。

グリディ、サルドゥアはそれぞれそのまま右IH、右SBに入った。

’88◎

ゲバラOUT、スビメンディIN

アンカーをスイッチ。ゲバラずっと良かった◎

 

ーセルター

’57

①セルビOUT、ノリートIN

中盤菱形の左同士。ノリートの得点力に期待してか。

’80

②デニスOUT、T.ガジャルドIN

前線の枚数を増やす。4-3-3に変形ブライスがなぜかアンカーの位置、右IHにベルトラン。前3枚は右からアスパス、ガジャルド、ミナ。

プレースキック

ソシエダ

・右CK:ヤヌザイ、オヤルサバル
・左CK:ヤヌザイ、オヤルサバル
・SFK:ヤヌザイ

ラフィーニャがショートCKから素晴らしいクロスを入れていた。バルサの時WBやWGやってたよね。

FKも何本も味方に合ってたし、キックがとても冴えていた。

ーセルター

・右CK:ブライス
・左CK:あったかなかったか
・SFK:アスパス

◇攻撃

セルタは4-4-2のままプレスを行い、アンカーのゲバラをデニスがチェック。ソシエダはセルタの前2枚に対し、SBやアンカーが2CBに加わって数的優位を作る。

ただ、中央で引きつけてからSBに出さないとセルタのボールサイドにぐっと圧縮する守備に苦しみ、ボールが回らない。ボール周りの囲みを抜けると一気にバイタル攻略、セルタDFラインの攻略にかかれる。

この試合のソシエダボール保持者へのサポートが良く、SB、WG、IHらの絡みで囲われてもボールを出した。皆のサポート意識が素晴らしい。

◇守備

ソシエダはセルタが自陣深くで持つときはマンツーマン気味に圧を掛けるが、ミドルサードまで進まれるとラフィーニャをイサクと並べる4-4-2ブロック、自陣深くまで攻め込まれるとイサク一人を残してWGもサイドの守備のために退く。そのイサクも相手最終ライン近くというよりは、味方ブロックの近くで、カウンターパスを後ろの選手に落とせる距離感。

ミドルブロック時はソシエダSHはセルタSBをケアし、CBは前2枚に任せる。先制後は1stプレス要員をCFWのみにし、後ろは中盤ライン、最終ライン間を狭くして受けに回った。人数を掛け、前線のオフザボールを一個一個潰す守備が機能。特に中央からはほとんどピンチを招かなかった。中盤ブロックに出された後、刺しにいくラフィーニャのアプローチが素晴らしく、前を向かせず下げさせた。寄せ方が非常に上手い。

4-4-2のミドルブロック→マンツーマンのハイプレスに切り替えるスイッチはイサクだったり最前線の選手が相手のバックパス先にダッシュで迫ったり、GKまでボールを下げることで入っている。

 

セルタは基本両CBが開き、少し前のベルトランか降りてきたデニス又は両SBと絡んでボールを出す。対角線のロングボールで飛ばす時もある。ベルトランがDFラインに降りてその前にデニスという時間帯も有り。

両SBが攻撃巧者なので、後ろ3枚にした方が攻撃が良いように見えた

フリーマンとしてベルトランの周りで捌くデニスが非常に上手い。フェイントでパスコースを開く。

◇得点

’12 RSO 1-0 CEL オヤルサバル⑦(アシスト(未遂):メリーノ)

トランジションからエースが7点目。セルタは左SBハビガランのパスがマイナス方向にずれ、受け手のトラップが大きくなったところをラフィーニャがカットして横のメリーノへ。

メリーノはトラップを周囲の敵選手から遠くに置いてルックアップし最前線を見る。→裏へ走るオヤルサバルを見つけ、2タッチ目でセルタ最終ラインを超えたところでバウンドする低弾道のラストパス。

オヤルサバルはゴールへ独走し、ボールの勢いを殺し切らない絶妙なトラップから2タッチ目でシュート。一本目をディトゥーロに手で手前に弾かれるも個の跳ね返りを蹴りこんで先制。一発で決めてればメリーノにアシスト付いたんですがね。ナイスパスには変わりなし。

 

まず、ラフィーニャがガランに出た後のプレスバックで戻ってきたことによりボールを奪えた。そしてラフィーニャのカットの直前から半身を取り、走り出して裏を取ったオヤルサバルの抜け出しは素晴らしい。切り替えの意識、準備の早さが生んだゴール、流石です

 

◇所感

ソシエダ

レミー

ソシエダはサイドからボールを出すのが巧くないので、ゲバラをDFラインに下げない時間はこの男がビルドの主役になった。ただ危ないパスもいくつかあったんで怖かった。

・ゴロサベル

19分のクロス、ナイボ。ファーサイドを選んだのもナイス判断。状況に応じて内側のレーンで受け、セルタの囲みの網の出口となった。この辺りはサルドゥアより器用。上がるタイミングも素晴らしい。キープ力もある。

・アリツ

カバーの速さが本当に流石。味方の細かいミスをカバー。ビルドではこの日はそんなに目立たなかった。

・ルノルマン

対人守備強くなったなあ。被カウンター時、不利な状況でも的確なタックルをできる冷静さは助かる。

・アイエン

積極的に攻撃参加。奪ってから自分で運ぶ推進力、今季のアイエンは出力が全然違う。

ただ、自陣深い位置での守備では釣りだされたり危うい場面があった。

ゲバラ

読みの鋭い守備が目立つ。視野を生かして狭い中でもシンプルに捌き、ボールを逃がした。前節パス出しのリズムが単調などと文句をつけたが、この試合はフェイクを交えて見事に整えた。ボールが出た後は上がらず攻撃を前の選手に任せた。

ラフィーニャ

シルバ同様ドリブルで運べるのは魅力。対面を少し外してパスを出せる。

守備面でも大きく貢献。細かくセルタ最終ラインへのプレス→前に出されてプレスバックを繰り返してくれた。このエネルギーはシルバには出せない。

攻守で球際強い。連携も良くて怪物

・メリーノ

オフザボール時、ボールを受ける準備が遅いなと思う場面がちらほら。相変わらず空中戦を引き受けてくれる。

決めて欲しいヘッドが2つ、どっちか決まってればマンオブザマッチだったろう。

ヤヌザイ

キープ力が素晴らしいがこの試合はプレースキックの冴えが際立った。守備でもかなり貢献。自陣深くに戻っての守備でサボらなければ対人弱くないということが分かった。

・オヤルサバル

左WG:

球際強い、連携良い。特にアイエンとの連携で左サイドを崩した。

CFW:

決して向いてはいないが懸命に身体を張ってくれた。

・イサク

足に吸い付くボールタッチでチャンスを拡大。この試合は自分で仕掛けるより、周りを使う場面が目立った。晩年のトッティ的役回り。守備も頑張ってくれた。

(途中投入)

ポルト

間で受けたりゴール前に詰めてシャドー的に躍動。

カウンターでゴリゴリ運んでいくときのキープ力は流石。

・ロベテ

ゴールへの強い思いを感じる。ただ、裏へ抜けて欲しい場面でCBの前で足元で受けようとする場面が気になった。DFラインを引っ張ってくれた方がチャンスになるだろう。

・グリディ

復帰が嬉しい。良いカットがあった。

・サルドゥア

あまり観れてない。

・スビメンディ

元気にプレーしていたが、試合中に右脚大腿部ハムストリングを負傷してしまったことが分かった。

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ーセルター

・ディトゥーロ

19分のディフレクション、予測もあってか素晴らしいセーブ。あとあんま知らんかったがロブパス上手い。

・マジョ

上がりのタイミング取りは流石。

・アイドゥー

オヤルサバルやイサクに負けないスピード、準備も早いし普通にタレント。

・ネストル アラウホ

・ハビ ガラン

失点の起点になってしまったパスミスは痛い。

ぐいぐい進むオーバーラップで左サイドを活性化。クロス上手い。

あと守備結構荒いんですね、(#^ω^)

・ベルトラン

守備で良いカバーがあった。この人の丁寧な配球は観ていて気持ちがいい。逆足もうまいんだね。

・B.メンデス

ソシエダDF陣がスライドして寄せることでドリブル突破のスペースを消されがちだった。ソシエダがバイタルを極端に狭くする場面では、間で受けるよりブロック手前に引いて受け、司令塔的役割を取ることを選んだ。

・D.スアレス

ビルドアップで違いを生む。フェイントで対面を往なせるのが強み。

・セルビ

ダイレクトのパスで繋ぎに貢献。

・アスパス

ソシエダに警戒され、中々ボールを触れなかった。後半、他の選手が近くでプレーし出してから輝いた。

・S.ミナ

攻撃もだが、プレスバックが素晴らしい。激しい寄せでチームに貢献。小柄な選手が多いラレアルの選手が倒れ、笛が吹かれるのが度々。ミナのタックルがダーティーとかではない。

(途中投入)

・ノリート

鬼のようなキープ力を披露。

ガジャルド

あまり絡めなかったが強さを見せた。彼の投入でアスパスに自由を与えたと思う。

 

幸先よく先制した後受けに回り、何とか受けきることができた。後半当初は持たせすぎではとヒヤヒヤしていたが、セルタの攻め疲れ?を突いて再度攻めに転じられたからこそ逃げ切れたと思っている。イサクというカウンターの切り札を失いながらもそこに依らず屈しなかった選手たちを褒めたい。追加点を奪えなかったのは愛嬌、無失点で終えられたことが何よりうれしい。

良い流れを次戦ヘタフェ相手にも持ち越したい。良い試合をありがとう

21-22 国王杯(Round : 32→16)レアル・ソシエダ対レガネス(2022.1.5)

C.D.レガネスの本拠地Estadio municipal de butarqueでレガネスとの一戦。ラレアルはベスト16に残れるか。この試合レガネスに柴崎が所属しているおかげで中村義昭さんによる日本語実況!ありがとうございます。

試合前の語りによるとレガネスはラウンド64で3部(Primera Devisión RFEF)ºのレオネサを3-2で破って勝ち上がったのだが、その内2ゴールをJ. バウティスタが挙げたとのこと!活躍が嬉しいです。

◇先発紹介

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ソシエダ

オラサガスティ&パチェコ先発!そこ以外はほぼベストメンバー、負けられませんからね。リコ優遇は正直謎です。。

レガネス

岳やパルドは出てないものの、3トップ中央で堂々バウティスタが先発!元気な姿が観たい。GKビジャールはセルタからのローン、左SBキンティージャはビジャレアルからのローン。

◇交代、構築変更

ソシエダ

’HT明け

ヤヌザイOUTポルトIN

右SHを入れ替え。2点リードの展開にあって、ポルトゥの方が守備力あるしね。

’80

②オラサガスティOUT、シルバIN

③イサクOUT、ジュワラIN

シルバ投入によりボールを落ち着ける狙いか。また前半から飛ばしていたイサクが交代、お疲れ、キレキレで楽しかったです。ジュワラが左WGに入り、オヤルがCFW。

レガネス

’54

①#22ドゥクレOUT、#10J.アルナイスIN

②#24バウティスタOUT、#18R.パルドIN

アルナイスが左WGに入り、9番メリーノがCFWに。パルドはアンカーに入っているようにも17番エラソと並んでWピボーテ的にしているようにも見える。

ラマシアにいたアルナイス、レガネスにいたんだ。そしてルベン・パルド投入。ソシエダ戦士のこの人はかなりのパサーと聞いているので楽しみ。

 

’60

③#12ランジェロビッチOUT、#32S.シセIN

④#17エラソOUT、#34N.ガルシアIN

シセはアンカーに、パルドが左IHに入り、右IHにムニョス。N.ガルシアは右WG。

’80

⑤#11J.ムニョスOUT、#28 B.ガルセスIN

1点を追いかけるレガネスはデランテロを1枚増やす選択。この試合ドブレーテの功労者ムニョスを下げてゴールに迫る選択。

アトレティコ カンテラ育ちの22歳。オサスナのマヌガル、ソシエダのG.バレラなど結構アトレティコはレンタル組がいる方なんですかね。

 

プレースキック

ソシエダ

右CK:ヤヌザイ、オヤルサバル

左CK:オヤルサバル

SFK:オヤルサバル

レガネス

右CK:キンティージャ、R.パルド

左CK:J.ムニョス、キンティージャ

SFK:J.ムニョス、キンティージャ、R.パルド

キンティージャはカタルーニャ州リェイダ出身のレフティーで、2011年に解散したU.E. Lleida出身、ラマシアに所属していたこともある選手らしい。プレースキックを任される彼のキックの球質は良く、メルケランスに似た曲がってから伸びる弾道のボールを蹴っていた。


◇攻撃

レガネスの1stプレスラインは3トップが担当。両WGはソシエダSBを背中で消しながらCBに寄せに来る。また、ソシエダがGKまで下げるとマンツーマンによるハイプレスを敢行。

キックオフ当初のソシエダは2CBとその前のスビで組み立てに取り組んでいるように見えた。このアプローチはレガネスの前3枚にタイトにつかれ、蹴らされ回収されることが多かった。

少ししてCBをワイドに開かせ、間にスビを落とすようにしてからポゼッションが安定。いつもと違うのは左CBにパチェコがいること。この男は持ち上がりや敵の引き付け方、パスを出すタイミングでレガネス相手に優位に立ち回りビルドアップの核に。

この試合は受け手の動きも良かった。ボールホルダーが引きつける一方、レシーバーは出して欲しいベクトルをパサーに指示。動きながら上手く受けていた、観ていて楽しい

◇守備

1stプレスラインはレガネス2CBに対してイサク1枚のみ。ただDFラインは下げず、ミドルブロックで潰しにかかる。3番のブスティンサは組立て上手かったのでもっと邪魔しに行っても良かったかも。

レガネスが自陣深くで持つときはマンツーマンのハイプレス、蹴らせて回収する狙い。

後半押し込まれたのは守備が悪いってより、攻撃での失い方が良くなかった。パスミスや受け手の意図に合わず失うの繰り返し。いつもは足元で回しているところを、この試合の前半は動いた先の足元に出すことで上手く行っていた分、余計にそれを引きずって良くなかったのかもしれない


◇得点

'8 LEG 0-1 RSO⚽ イサク(アシスト:ヤヌザイ

レガネスはゴールから遠めのFK、左SBのキンティージャがゴール前に入れる。これをライアンがパンチングでソシエダから見て右サイド、エリア外へ弾くとヤヌザイが拾うと、長く持たず2タッチで前残りしたイサクへ、右足でスペースへ長めに蹴るスルーパス

両CBが上がった裏のスペース、後ろに残った右SBルビオの脇から、中央→右サイドへ斜めに抜け出すイサク。イサクはボールに追いつくと斜めにゴールに迫り、キックフェイントでGKビジャールの足元を崩し、ループで右肩口を抜く技ありの一発。

ヤヌザイのアシストになったスルーパスは、GKもDFも追い着けないスペースを選んだのが良かった。1対1に持ち込むイサクのランニング、ドリブルのコース取りの良さも素晴らしい。

 

'42 LEG 0-2 RSO⚽ オヤルサバル(アシスト:オラサガスティ)

トランジションから追加点。

ヤヌザイがイサクへスルーパスを送り、これが伸脚したS.ゴンサレスにカットされるも、奪ってから自陣エリア内付近で繋いだところのトラップ際にオヤルサバルが背後から寄せ、斜め後方、中央バイタルにフリーで立つオラサガスティに渡してパス&ゴー。自らはPAに突っ込む。オラサガスティは2タッチでオヤルサバルの足元に針の穴を通すようなリターン。オヤルは完璧なボールコントロールランウィズザボールのトラップ一つでレガネスCBーSB間を突破。追いすがるもう一人のCBの追跡に遭う前に2タッチ目でファーに流し込む。シンプルに上手くて美しい。

 

’59 ⚽ LEG 1-2 RSO J.ムニョス(ランジェロビッチ)

リコのヘディングでの前線への繋ぎがカットされてからの流れ。カットした右SBルビオは持ち上がり、リコの上がった裏、右サイド大外ライン際に構えるランジェロビッチにスルーパスパチェコーリコ間を抜く。ランジェロビッチはエリア右端から1タッチでファーポストに上げ、中央を固めるルノルマン、スビの奥から走りこんだムニョスがフリーでヘディング一発。サルドゥアが急いでマークに戻るも間に合わず。

マークを持たなかったスビメンディは周りの相手選手を確認するべきだったし、彼にライアンなり他の選手なり、コーチングでフリーのムニョスをケアするよう指示を送れれば良かった。クロスが上がる前の準備が緩すぎる。 なんにせよランジェロビッチのクロスは素晴らしかった

 

’69 ⚽ LEG 2-2 RSO J.ムニョス(ランジェロビッチ)

左サイドのスローインから、シセがエリア手前のJ.ムニョスに鋭い縦パス。コントロールして中央に持ち出すと鋭く右脚を振り、ニア下をぶち抜くゴラッソ

スーパーゴールなのに変わりはないが、ムニョスの前に2人いて間を抜かれたくなかったし、何より相手のハイプレスに圧されてミスパスからレガネスボールのスローインになり、流れが最悪だった。どっちがprimeraのクラブかわかりませんねえ

 

'73 LEG 2-3 RSO⚽ オヤルサバル(PK)

エースの重責を果たす。セカンドボールを拾ってエリア内で仕掛け、自ら得たPKだった。いつものホップして蹴る方法ではなく決め打ちで右へ。ある意味それすらフォームが違うんでフェイントになっているかもしれん。

◇所感

ソシエダ

・ライアン

グラウンダーでは良いパスが何本もあったがロングボールの精度は微妙、彼はセーブが光るタイプなのでOK 92分に鋭い読みからパラドン

・サルドゥア

組立ての場面ではリコより貢献。

・ルノルマン

彼自身のビルドアップ力が高いとは言えない分、やはりアリツかパチェコといったビルド巧者を相方に組んだ方がいいなと実感

・リコ

スピード豊かなランジェロビッチ相手に負けてはいなかった。ごついのに速いのだね。

・スビメンディ

相手がボールを収め切る前に出足の鋭いタックルをかまし、フィルター役として機能。

・メリーノ

スビがDFラインに落ちて3枚を形成する前でアンカーとして機能。時には受けてから素早くアタッカーに縦パスを射し、速い攻撃の起点になった。

・オラサガスティ

組立てへの貢献は勿論、積極的な上がりを見せ、ボックス内への走り込みやシュートなどチームに活力を与えた。プレスもガンガン掛けてくれたり、リコやオヤルサバルが上がった際の左サイドのカバーまでこなしてくれる彼は、技で勝負するタイプかと思ってたが、トゥリエンテスのようにハードなプレーもできるタイプなのだろう。最高じゃないですか

ヤヌザイ

持てばポゼッションの安定化、前線へのパス、対面のDFとの勝負などエース級の活躍。相変わらず好調、何故だか昨年より進化してるなあ。

セルフジャッジはほんとやめて。

・オヤルサバル

試合を通して凄いキレ。2得点ありがとう。レガネスDFラインの裏を突いたり中に入って間で受けた。後ろを3枚にしてリコを上げる分、内側でプレーする時間が多い、いつもの構成。

度々あったボール回収も光った。

・イサク

ドリブル突破と裏抜けで違いを作る。この人は縦パスを受けて前を向くのが本当に上手い。3本中2本止められた1対1は、次は決めたいね。

(途中出場)

ポルト

守備をこなしつつ、攻撃に元気に貢献。ワンツーで突破を図ったり、身体を入れてキープしながら体格で抜いていくいつものドリブルを披露。

・シルバ

ボールを落ち着けられる彼は貴重。ただ、チームはシルバが出ても収まりきらないくらいバタバタしていたが、緩和はされた。

・ジュワラ

キレのあるドリブルで左サイドを活性化。守備もかなりプレスにエネルギー使って走ってくれた。サンセの選手だけど、普通に戦力になっているのが凄い。

 

レガネス

・ビジャール

ラドンが光った。五輪代表にも選ばれているこの2枚目GKの反応の速さ、1対1の強さは特筆に値

・ルビオ

上下動命なSBではなく、中に入ってプレーしたり、パスの前に溜めを作ったりと器用なSBに映った。1点目の起点に。

・S.ゴンサレス、ブスティンサ

レガネスはハイラインを敷いてる時間が多いのであれだが、裏を取られる回数が少なくなかった。レガネスは最終ラインから繋いでくるが、特にブスティンサは持ち上がりなどビルドで力を発揮していた。

・キンティージャ

キックが良い。プレースキックでもクロスでも脅威。

・C.ドゥクレ

ハードな潰し屋と思って見ていたが、気の利いたパスも出していた。

・J.ムニョス

良いキックを持っている。足元上手い。逆足も巧いと思う。

・J.エラソ

広いエリアをカバー。組立ての時ピボーテの位置まで降りてくるこの人はIH相方のムニョスがトップ下タイプなら此方はメリーノのようなバランサー型の役割を負っているのかも。

・ランジェロビッチ

速い、右サイドからカットインしてくる。タッチの多いドリブルで、DFとしては足を出しづらい。2部のレベルにないぐらい優秀なサイドアタッカーだと思った。彼はオリンピアコスからローン加入中のセルビア出身の24歳、今後代表戦でも拝めるんでは。

・バウティスタ

裏を狙い続けた。果敢なプレスバックでソシエダDF陣や中盤に時間を与えず。

(途中出場)

・アルナイス

かなり戻って守備していた。

・パルド

長くは持たずシンプルに捌く。リズムを生んだ。どんなボールでも簡単にコントロールするので、レガネスが急いで攻める終盤に彼を経由して整えることが増えた。

シセ

守備のポジショニングが良く、ボールコントロールやキック、ドリブルまで上手い。バネもあるのでクイックな動きで簡単に往なす。この先が楽しみだと思った。ギニア生まれの20歳。

・N.ガルシア

良いカットがあった。シュートが肝心な場面で浮いてしまったりパッとしなかった。

92分の好機、自分で撃っても良かったんでは?

・B.ガルセス

すみませんがあまり観れてないです。

 

辛くも勝利。3点取れたのは素晴らしいけど、後半攻め込まれてポゼッションすらままならなかったのはいただけない。とは言え、この試合はメリーノやスビメンディ、オラサガスティらを中心に動きながらボールを引き出す動きが多く見られ、動的なボール回しが観れて非常に楽しかった。オヤルサバル、イサク以外にもゴールが生まれると尚良かった。負けが込んでいたので、1つ勝てたことを次につなげたい。Aupa real!

21-22 LaLiga 第19節 アラベス対レアル・ソシエダ (2022.1.2)

新年初戦はバスク州都・ビトリア=ガステイスのMendizorrotzaでのアウェーゲーム。この試合ソシエダ前節一発レッドにより出場停止のオヤルサバルに加えて、以下リンクの通り12/27実施の検査により、トップチーム10人がCOVID-19陽性反応(サンセからは7人)。どれだけの選手が出場可能か不透明な中試合当日を迎えるが、4連敗中の状況でこれ以上負けられない。チームには来季もEL出場を果たしてほしい。

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◇先発紹介

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ソシエダ

前節外されたレミーロが先発復帰。練習で良い動きを見せたのか。前半戦最後の方不安定なプレーを見せたが、なんやかんや1stGKはこの人がキープ。DFラインは右SBにアリツ。ゴロやサルドゥアは感染してしまったのか何なのか。左SBはリコ、アイエン派としては寂しいが、アラベスとの空中戦を考えたらこの人かもしれない。

中盤はアンカーにゲバラ、IHは右がシルバ、左はメリーノ。過去の試合では左右逆の時もあった。3トップは右からポルトゥ、イサク、バレネチェア。昨季は先発を外れることが多かったバレネだが、今季は期待の高さが窺える。

 

アラベス

GKがBチームの選手ですね。赤道ギニア出身の20歳。赤道ギニアはアフリカで唯一スペイン語が第一公用語の国らしい。なんと2013年夏~2017年夏ソシエダに在籍していたらしい。調べてみるもんですね、注目しよう。

右SBのアギレガビリアは地元Vitoria-Gasteiz出身らしい。25歳。U-21代表経験有。左CBで出ているF.ルジューヌ、名前しか知りませんでした。過去にビジャレアルやマンC、エイバル、ニューカッスルなどに在籍していたらしい。右SHにはI.マルティンが先発!ビジャレアルからのレンタルできているこの男の巧さはPSMで見ました。2トップの一角、ミゲル デ ラ フエンテも名前しか聞いたことがない。U-18、U-19代表経験者。バジャドリーから今季フリー移籍で加入したらしい。22歳とまだこれから。

◇交代、構築変更

ソシエダ

’5

①バレネチェアOUT、ヤヌザイIN

敵を背負って縦パスを受けてキープしようと踏ん張った際に足幅が広がりすぎ、左脚ハムストリングを負傷。

’75

ポルトゥOUT、ジュワラIN

③シルバOUT、ソルロスIN

ソルロスがイサクと並んで4-4-2にシステム変更。ジュワラは左SHに入り、ヤヌザイが右SHに回る。

’81

ゲバラOUT、スビメンディIN

スベルディアOUT、パチェコIN

ぶっちゃけアンカー同士の交代はもう少し早くても良かった。前半はとても良かったゲバラだが、守り方を変えたアラベスの1stラインに対応が遅れ、攻撃の停滞を招いた。

パチェコ、待ってました!彼が左CBに入り、ルノルマンが右に回る。彼のパス捌きが攻撃の起爆剤になることを期待したい。

 

アラベス

HT'

①I.マルティンOUT、E.メンデスIN

右SH同士の交代。今日のI.マルティンは大外に張っていたが、技巧派のこの人は大外でのサイド突破を持ち味とするタイプではないように思う。M.ガルシアを中心に繋いでいたPSMの方が生き生きしていた。今日は守備時の方が目立っていた。

’71

②ミゲルOUT、M.シラIN

攻守に貢献したミゲルがOUT。走力と球際の強さが凄かった。

◇攻撃

ミゲルの機動力を生かし、GKまで追ってくるアラベス。基本ソシエダ最終ラインへの1stプレッシャーは2トップ+ボールサイドのSHの3枚が連動して行う。この3枚の連携は強く、誰かが出て行った際のマークの受け渡し等の連動がスムーズ。またこの前3枚は、前衛守備要員であるだけでなく、ソシエダに蹴らせた後に最前線でカウンターパスの受け手として機能する。ソシエダがポゼッションを安定させ辛い要因を作った。アラベスSHはソシエダCBが持つとき、WGへの斜めのパスコースを切りつつ、SBに横パスが出ると猛然と奪いにかかる。この横パスに狙いを持っており出足が速い。

退いて受けるより寧ろボールサイドに圧縮して、高い位置から奪いにくるアラベスは逆サイドが空いている。ただ、プレスを抜けて逆サイドに素早く展開できる場面は中々なかった。

ソシエダのビルドアップはゲバラアラベスのプレス隊3枚の前に降り、両CBにワイドに開かせる。開いたCBかプレス隊3枚の背後に位置取ったメリーノを使ってボールを出す。

この試合のソシエダはシルバに意識的にボールを集めていた。シルバ自身もあまり低い位置に引いてこず、バイタルに留まることが多い。彼を崩しの場面で使うということをチームとして心がけているように映った。恩恵を受けたのはオフザボールのランニングに長けたポルトゥで、1トップ、イサクのシャドー的に振る舞うことと併せて、シルバの溜めからアラベス守備に襲い掛かった。やはりポルトゥは使われる側の選手。攻撃的中盤が敵を引き付けられると俄然輝く。

(55分以降)

アラベスは試合開始から飛ばしまくったツケもあってかGKまで寄せるハイプレスはお休み。2トップ+SHはソシエダCB+ゲバラに対し、前へのパスを出したところをプレスバックで潰しに行けるようなポジショニング。これに対して困ったのがゲバラで、前半はプレス隊を上手く引きつけてスムーズにパスを循環させたが、出しどころに困ってSBに逃げたところを潰される場面が目立った。ビルド時SBに高い位置をとらせないことが多いソシエダは、CB→SBのパスにより相手に嵌められやすい

溜めを作ってCBの前進を促したり、ロングボールで一列飛ばしてみたり前線に出したりと工夫が多い。単調に近い味方への足元へのグラウンダーばかりでは読まれてしまう。

ボール出しがスムーズにいかないことで、シルバやイサクらのアタッカー陣が前を向いてボールを触る機会が減ってしまった。

また、メリーノら中央の選手にパスを出せた時も、周りの準備、動きが緩慢でパスがテンポよく繋がらない。受けた選手はフリーな選手を探しているうちにアラベスのミドルブロックに潰されてしまうアラベスはある程度1stラインによるプレッシャーが効いているからこそ、中盤ラインがしっかり潰しに行けている。中盤で潰しに来るのであれば、レイオフを使って彼らの注意を引いたりといった工夫が欲しいが、そのようなサポートが乏しいのは残念。

右SHの17番が、ソシエダが最終ラインで持つとき、中間ポジションとかでなくメリーノへのパスコースを断っていたのが特徴的だった。こういう時にビルドが得意な左SBがいたら良いのですが…リコは今季ここまで観てきて、そういう細かい芸当は得意にしておらず大味な印象。

◇守備

シルバを前に出すいつもの4‐4‐2型守備。

アラベスは奪ったら横パスやバックパスでポゼッションを安定させるのでなく、前の選手に当ててトランジション攻撃で攻め切る狙いを持っているように見えた。両SHはポジトラ時一気にサイドを駆け上がり、最前線に詰めてクロスに持ち込む。特に突破力のある左のリオハは脅威だった。ソシエダはカウンターの初動対応でDFラインが食い止めている内に中盤、WGらが戻って対応する。

ルジューヌの直接FK、入りそうだった。

◇得点

'13 ALA 0-1 RSO⚽ ヤヌザイ②(アシスト:ポルトゥ②)

ハイプレスに出るアラベスは、ソシエダのサリーダデバロン直後はDFラインが高い。その裏をポルトゥが突いてシルバのパスに抜け出す。ポルトゥのゴール前に急いで戻ったアラベスDFの手前のスペースをマイナスの折り返しで突き、逆サイドから入ってきたヤヌザイが右足ダイレクトでゴールを射抜く。

ソシエダのグラウンダーによるスムーズなボール出し、バイタルを攻略するシルバ、ポルトゥのラインブレイクの合わせ技、ナイスゴールです。

アラベスはゴール前に戻った人数は足りていたが、ボールウォッチャーになり、マイナスの折り返しへのケア、ヤヌザイのマークが間に合わなかった。

’55 ⚽ALA 1-1 RSO ホセル❿(PK)

何でもないPA内へのハイボールでの放り込みに競ったスベルディアとミゲル。スベルディアの腕がミゲルの首元に入りPK&イエロー。何やってんだ...

ホセル2桁到達おめでとう。


◇所感

前半戦は優位に立ちリードして折り返すも、割と早い時間に追い着いたアラベスにじっくり守られると、能動的なビルドアップを展開できないソシエダはアタッカーの個の力頼りになり特に何も生み出せずアラベス1stライン裏に構えるルムに掃除され続けてホイッスルを迎えたという印象。この試合キレていたイサクも、誰かがバイタルでアラベス最終ラインの注意を引いてくれないと、流石に囲まれた状態で独力でフィニッシュに持ち込めるほど甘くはない。

サプライズはジュワラ。見た試合ではゴリゴリ突破する印象が強かったが、この試合は献身的な守備や内側のレーンでの間受けと、突破以外にもバランスの良い活躍を披露した。器用さならバレネチェアより上かもしれない。

また、パチェコは逆足の右でもボールを上手く扱ったり精度の良いパスを通せるんですね。今日みたいな最終ラインからのビルドアップが微妙な試合は勿論、守備対応でも悪い所を特に見てないのでもっと試合出して欲しいなあ。

【21-22冬補強】ラフィーニャ・アルカンタラ加入!

※いつもの事ですが移籍情報、年齢等はTransfermarktを参照しました。

Football transfers, rumours, market values and news | Transfermarkt

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今冬補強第一号はこのブラジル生まれのクラック。買取OPなしの、21-22シーズン終了までのレンタル。基本フォーメーションが4-1-2-3のラレアルでは、インテリオール2枚がバランサータイプとトップ下タイプに分けられる。現スカッドでは前者がM.メリーノ、後者がD.シルバだ。2022年1月に36歳の誕生日を迎えるシルバにフル稼働は難しく、ラレアルとしてはこのポジションにあと1枚は活躍が期待できる選手を確保しなくてはならない。加えて年齢を考慮すると、後継者探しも必要。

この記事では、シルバの代役探しの重要性やその苦労、今季後半戦のみと期限付きながら役割を果たすために獲得したラフィーニャについて書いていきます!📷

◇昨季、今季の試行錯誤(シルバの代役探し)

・20-21シーズン

昨季、シルバとともに攻撃的インテリオールを任されたのは、前半戦は2000年生まれの若手・R.ロペス。しかしパフォーマンスは弱々しくイマノルの信頼を得られず。終盤戦に途中出場ながら起用されているところをみると、イマノルの期待自体は大きいように思う。中盤戦以降離脱したシルバに代わってこのポジションを任されたのは、ダイナモ型のJ.グリディだった。シルバのようなファンタジーア、足元の技術が無いかわりに優れた動き出しで2列目から飛び出し、攻撃を活性化した他、守備強度を担保した。しかしトラップが決まり切らなかったりパスの精度、アイデアが今一つで、3トップを仕切るパサーとしては不十分な印象を受けた。そこでこの位置に起用されたのがオヤルサバル。オヤルサバルはサイドが本職だが、U-21 EUROや東京五輪で偽9番を務めたこともあり、つぶしが効く存在。だが、今季含めインテリオールでは中々輝きを放てない。個人的にはこの選手を生粋のアタッカーだと思っており、中盤の選手としての細やかなタスク(間で受けて捌いたり他の中盤と相補的なポジションを取ったりマークを引きづって他の選手のためにスペースを空けたり)には向かないように思う。勿論不器用と言っているのではなく、アタッカーが完璧に中盤として振る舞うのは難しいということが言いたい。後ろからのボールを受けるのでも、最前線から引いてバイタルで受けるのと、IHとして受けるのでは別物。特に中々ボールを受けられない場面やターンしたとこで刈られてピンチを招く場面が悪目立ちする。

 

・21-22シーズン前半戦

今季、Bチームのサンセが2部(LaLiga Smartbank)昇格を果たしたこともあり、クラブ全体の方針として以下の入れ替え(トップ⇔サンセ)が決められた。開幕前にSDのR.オラベが話していたそう。

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○サンセ(Bチーム)でプレー

・R.ロペス(2000年生まれ)

・L.サンガリ(1995年生まれ)

○トップチームでプレー

・R.ナバーロ(2002年生まれ)

ラフィーニャ加入により、今季終了までサンセでプレーすることに。

www.noticiasdegipuzkoa.eus

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昨季期待に応えきれなかったR.ロペスと、長期の故障離脱明けのサンガリが今季サンセでプレーすることに。勿論サンセが競争力の高いセグンダに昇格したことも多分に影響しているはず。一方で昨季サンセで18戦8Gと活躍し、セグンダ昇格の立役者となったR.ナバーロがトップ扱いに。彼は昨季もトップで1試合に出場している。大人しめながら違和感ないプレーを披露。

そのナバーロは練習でイマノルの信頼を得きれないのか、今季6/18試合出場、プレー時間198分と定着できず。加えて昨季シルバの代役の1人だったJ.グリディが故障離脱で前半戦ほぼ稼働できず。ただ今月復帰し、12/15の国王杯Zamora戦にフル出場。そんなこんなで結局オヤルサバルがシルバの代役を務めていたが、サイドアタッカーとして出場している時と比較してやはり輝き切れない。ラレアルの低迷はシルバ不在時の、良いパフォーマンスを披露できる代役不在によるところも大きいと思う。

 

ラフィーニャの経歴、特徴

1993年2月生まれ、現在28歳。ブラジル・サンパウロ州出身で、父にマジーニョ、兄にチアゴというエリート一家。スペイン国籍も保有しているが、代表はセレソンとしてのプレーを選択。このレフティーについて、まずは経歴を見ていきましょう。

 

・経歴

2006年 FCバルセロナ カンテラ加入

2007年夏 カデテ昇格(15歳-16歳)

2009年夏 フベニール加入(17歳ー19歳)

2011年冬 バルサB昇格

2013年夏 バルサトップ昇格、セルタへローン移籍(1年)

2018年冬 セリエAインテルへローン移籍(半年)

2019年夏 セルタへローン移籍(1年)

2020年秋 リーグ1・PSGへ完全移籍

2021年冬 レアル・ソシエダへローン移籍(半年)

 

こうやって見てみると、ラマシアで順調、少し早いぐらい?にステップアップしてきたことが分かる。兄チアゴのように、彼も育成年代で活躍し期待されてきたのだろう。映像を観たわけではないのだが、バルサBでは偽9番としてもプレーしたらしい。トップチームではWG、SH、WBや攻撃的中盤としてプレーしているのを観たことがある。育成年代からメインポジションはインテリオールか。

 

・プレースタイルについて

ラマシア出身らしく足下の技術に優れるが、スピードや当たりの強さといったフィジカル面にも優れる戦えるテクニシャン。ドリブルも得意で単独突破も可能。サイドに張ると左足から良質なクロスを供給する。書いてて思うが、ラレアルが必要とする人材として本当にぴったりですね。ウーデゴールのように攻守に活躍し、攻撃の主役として後半戦の起爆剤になって欲しい!

 

◇まとめ

前置き長えよと思った方はかなりいると思います。何が言いたかったかというとソシエダはシルバの後釜となる攻撃的インテリオールを固定できていないということ。クラブは21-22シーズン後半戦はラフィーニャを連れてくる選択。ラフィーニャが頑張ってくれる間に、サンセのR.ロペス、サンガリ、ナバーロ、ガリードらはしっかりセグンダで成長してもらいたい。個人的には今季ラージョにレンタルで出ているメルケランスにも期待したい。本人はサイドでなく中央でのプレーを嘱望しており、PSMではインテリオールとして出場する試合もあった。誰が定着するか、楽しみに見守っていきたい。

 

 

 

 

 

 

LaLiga 第18節 ビジャレアル対レアル・ソシエダ (2021.12.18)

Anoetaで年内リーグ最終戦!低迷中と言えど、是非勝ってGipzukoaの人々を笑顔にして欲しい。それを後押しするかのようにシルバとメリーノが先発復帰。コンディションの良し悪しは不明瞭だが、2人のクラックはチームの救世主となれるか。

◇先発紹介

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シルバが復帰したことでオヤルサバルが久しぶりに本職の左WGに。負傷離脱前、8戦6Gを記録してLaLiga序盤戦の主役を張った彼の本領発揮に期待。また、前節はアンカーに入ったスベルディアがエルストンドの欠場に伴い右CBに。スビメンディが本職のアンカーに戻る。

GKは前節不調のレミーロに代わり、ライアン。前半早々のミスは、好調ベティスに対しかなりの痛手だった。

 

ビジャレアルはディアとモレノの2枚を最前線に並べる4-4-2。モイゴメス、トリゲロスらの主力級を抑えて右SHはA.モレノが先発。エメリはSBぽい選手を縦に並べるの好きだよな。堅えよ。

主審:フィゲロアバスケス


◇交代、構築変更

*ラレアル*

’49 オヤルサバルOUT(一発レッド)

ネガトラ対応、ドリブルで素早く運ぶピノに対し、後追い中スパイクの裏を見せる極めて危険なスライディング。ピノの右足の脛にスパイクの裏が本当たりし、議論の余地無しの一発退場。10人での戦いを余儀なくされる。

オヤルサバル本人は試合後、自らの過ちを認めるコメントを出している。

 

’51 

①シルバOUT、バレネチェアIN

ヤヌザイOUTポルトIN

バレネはオヤルサバルのいた左サイドに入り、ポルトゥはヤヌのいた右サイドに。1人減ったピッチをカバーするべく、運動量を担保する意味も含んだ交代。

メリーノとスビがWピボーテ、守備も攻撃も4-4-1を基調として行った。

'64

③メリーノOUT、エルストンドIN

何か消極的な交代。トゥリエンテスとかグリディ出せば良いのに。と一瞬思ったけどスベルディアが一列上がって4-4-1を継続。

’82

④アイエンOUT、リコIN

スベルディアOUT、ソルロスIN

左SBの入れ替えとFW投入。4-3-2と言うべきか、ボールサイドのSBは高い位置を取るので3-4-2ともいえる。兎に角攻撃の枚数を増やした。

 

ビジャレアル

’60

①#21Y.ピノOUT、#11チュクウェゼIN

②#12エストゥピニャンOUT、#24A.ペドラサIN

右SH同士、左SB同士の交代。

’82

③#16ディアOUT、モイゴメスIN

④#18A.モレノOUT、#14トリゲロスIN

ジェラールがトップ、トリゲロスがトップ下、モイゴメスが左SHに入り、4-2-3-1に変形したように見える。

プレースキック

*ラレアル*

右CK:ポルト

左CK:オヤルサバル、アイエン、リコ

SFK:ヤヌザイ

ポルトゥやアイエンはクロス上手くないし、あんま蹴らないで欲しいまであるなww

 

ビジャレアル

右CK:A.モレノ

左CK:パレホ

SFK:A.モレノ、パレホ

モレノのセンタリングの上手さをうちのサイドプレイヤーにも分けてくれませんか?


◇攻撃

ビジャレアルのハイプレスに苦しみ、後ろから繋げない。2トップ+ボールサイドのSHに加え、ピボーテソシエダ中盤を消すため、近場をほぼ抑えられる。チャンスも後ろから繋いでのものでなく、高い位置で奪ってのショートカウンターが多かった。

中盤にフリーの選手を見つけられず、DFラインから数的不利の最前線に当てようとする苦し紛れのパスが目立った。ソシエダの悪い時はマンマーク気味の守備に対して静的に足元で受けようとして詰まったり、マークを背負った状態でボールホルダーに近寄ってしまう。ボールから遠ざかって受けようとしたり、動きながらボールを捌く意識が欲しい。

(後半)

一人減ったが、早めにポルトゥやイサクといった推進力豊かなアタッカーに預けることで攻撃を成立させた。2名に感謝。

◇守備

ビジャレアルは攻撃時、両SHが最前線まで張り出してソシエダ最終ラインと駆け引きする4-2-4の形。ジェラールが少し引いてる事が多く、Wピボーテはどちらか下がり目の斜めの関係になっていることを思えば4-3-3と言えなくもない。

WGがクロスを上げる際でさえ、2トップ+逆サイドのWGがPAに入るので中に3枚を確保しており、迫力がある。

4-2-4と聞くとゴリゴリな感じがするが、サイドに流れるFWがWGと入れ替わり流動的に攻める攻撃は多様性が担保されている。最終ラインから持ち上がるパウトーレスや司令塔のパレホの持ち方、配球がラレアル守備陣の注意を引くので、前4枚の動きも俄然読みづらくなる。

 

ソシエダビジャレアル最終ラインに対し、マンツーマンで守備を仕掛けるが、足元や配置に優れるビジャレアルは空いている選手に適格にボールを逃がしたり、更にはソシエダがプレスに出た事により空いたスペースに放り込んでくる始末。

(49分~)

一人減ったことでビルドの妨害に行かず4-4-1を間延びせず行うことを選択。ハイプレスが効かない分、DFライン及び守備の重心を下げさせられた。中盤4枚はハーフラインを超えたところからプレスに行く。それでも、ビジャレアルが後ろに人数を掛けて組み立てる時はなるべくボールに近い選手を消し、行ける場面にはハイプレスを敢行した。贔屓目は入るが、良いクラブだ。(恍惚)

中を優先して締めるソシエダに対し、サイドチェンジを交えながら大外を抉ってくる場面が目立った。特に走破力のあるエストゥピニャンを使ったサイド攻撃は脅威だった。

◇得点

’31 ⚽RSO 1-0 VIL イサク④(アシスト:ルノルマン①)

重量感のある一撃。スベルディアの素晴らしいインターセプトを拾ったルノルマン。パスを警戒して1stDFの定まらない隙を突き長い距離を持ち上がる好判断。イサクはピノのアタックを紙一重で躱し、ペナ角辺りからコンパクトな振りでサイドネットを射抜く。彼のプレーは見ていて楽しい。

 

’37 RSO 1-1 VIL G.モレノ③(アシスト:パレホ⑥)

左からのCK、パレホがインスイングでゴール前ニア寄りに入れる。得点者のジェラールのマークを担当したスベルディアアルビオルのスクリーンにまんまとやられてしまい、離脱。ヘルプに入ったサルドゥアも間に合わず、手前で跳んだパウの裏でフリーで流し込むモレノ。追いつくのはえーよ...

 

’68 RSO 1-2 VIL G.モレノ④(アシスト:パレホ⑥)

連動ばっちり、今度はディアとキャプ―のスクリーン。そのディアの脇から鹿のように飛び出したジェラールがまたまたフリーで合わせ、2点目をゲット。

スベルディア何こけてるん?て思ったけどまんまとやられました感じやね。

’95 RSO 1-3 VIL チュクウェゼ②(アシスト:G.モレノ①)

モイゴメスのクリア兼超長距離フライスルーパスに抜け出したジェラールが最後は並走したチュクウェゼに出し万事休す。

ジェラールはハーフライン手前から激走、当然オフサイド無。サルドゥアの全力疾走に惚れた。

◇所感

*ラレアル*

・ライアン

63分にビッグセーブ。

・サルドゥア

守備を引き締めた。特に後半はチャレンジ&カバーを即座に決められるポルトゥが入ってきたことでより強力になった。

スベルディア

ディアに対して良いマークを見せた。危ない時にしっかり寄せてくれる。また、いくつか前目で潰す攻撃的守備でカウンターの好機を演出した。イサクの得点も彼のカットから。

一方クロス対応では何度もマークをはがされる不安な対応。元々中盤の選手だからあまり感覚が無いのかもしれないが、CBに入っている以上この部分で負けないで欲しい。ものの見事にスクリーンに引っかかっていた。

・ルノルマン

カバーエリアの広い守備で貢献。ビルドアップはやはりスベルディアとのコンビでは厳しい。パチェコ左、右ルノルマンでもええんやで。

・アイエン

カバーリングやハードマークで貢献。スピード豊かな持ち上がりや中の選手にタイミングよくつける巧みさで組立てにも貢献。

・スビメンディ

悪い。詰まる方にパスを出してしまうことが多かったり、ボールが足につかない。位置取りが悪くてカットされたりパスを受けられなかったり。かと言ってマークを引き連れて周りの選手にスペースを提供し、組立てさせるように仕向けるでも無し。アンカーの選手の動きが悪いとボール出しの質にもろ影響する。

後半の方が動きが良かった。

・メリーノ

スビとDFだけでは組立てが安定しなかったので、もう少し手を貸してもよかったかもしれない。前も思ったが、復帰して間もなくでもそれを感じさせないプレーの安定感が凄い。

・シルバ

タイミング良く寄せて何度もボールを回収した。彼がバイタルでタクトを振るうには全く至らなかった。後ろより前で仕事をさせたい。と思って久しい気もする。

ヤヌザイ

相変わらず好調。無駄に捏ねずに相手の逆を突いてボールを繋ぐ、いいヤヌザイ。28分にはクアレスマばりのアウトサイドキックのクロスを披露。そんなことできたんだなあ。

・オヤルサバル

動きは良かった。久しぶりの本職で生き生きし、良いフリーランニングや精度の高いクロスを供給。良かっただけに、あのスライディングは本当に残念だった。

・イサク

絶好調。敵に囲まれても落ちないボールタッチの精度。攻撃がどん詰まっても彼に出せばスルスル運んでくれる。相手の重心の逆を突くフェイントで1対1を制するチームのドリブル王。

(途中出場)

ポルト

守備では同サイドのサルドゥアとしっかり連動し、攻撃ではDFラインの裏を攻撃し観客の希望となった。右サイドが大崩れしなかったのは彼の貢献によるところが大きい。

・バレネチェア

身体を入れた素晴らしいカットが何本かあった。その後が良ければもっといい。落ち着いてボールを逃がして欲しい。身体からボールを離して奪われる場面がちらほら。

90分の優しいふんわりしたピンポイントクロスは、realzaleに淡い期待を抱かせた。ボディフェイントでゴールライン近くまで抉れる彼だからこその芸当。ソルロスのシュートは正直すぎるわ。

・エルストンド

流石のコートカバーリング。ビルドの上手さも含め、代えが効かない存在。

・リコ

アイエンよりキックはうまい。身体も強い。

・ソルロス

もの凄く収まる。身体を入れてボールをキープし、攻撃の時間を延ばした。彼に身体を入れられてはボールを奪うことは困難。

ビジャレアル

・ルジ

試合を通してキックの精度が素晴らしかった。17分の場面ではイサクとの1対1を制し、ピンチを招いたパウトーレスのロストをカバーした。

・フォイス

守備での1対1の強さが光る。サイド攻撃を食い止めた。

アルビオル

手堅い。パウより守備の安定感は上手。

・パウ トーレス

攻撃の鬼。ボランチ、それ以上の高さまで上がってくるはラレアルがプレスに出て空けたスペースにピンポイントで放り込んでくるはで大活躍。守備ではイサクにボールを奪われたり危険なスライディングがあったりと少しバタバタした。コートカバーリングの広さは素晴らしい。

エストゥピニャン

迫力のある上がりが脅威の選手だが、前半は深く抉るより早めにクロスを入れていた。中の人数も多く確保していたし、数をあげる狙いがあったのかもしれない。

・キャプ―

当たりの強さとパスカットで貢献。ダイレクトプレーが上手く、パス回しを鈍らせない。

・パレホ

持ちすぎずシンプルに捌くことで攻撃にリズムを生んだ。出し手としてどちらかというとパウトーレスの方が目立っていたまである。ただ、精確な右足のキックは脅威そのものだった。

・Y.ピノ

右サイドを切り裂くドリブルが脅威。深く抉ってからのスイッチバックで決定機を演出。恐ろしいシューターなのでいい形で撃たれる場面が少なくて何より。

・A.モレノ

ただ大外を上下する人だと思ってたのだが、その実中と外でのプレーを使い分けていた。アクションも多く、そんなにボールに絡む頻度は多くないものの危険な存在ではあり続けた。

・ジェラール モレノ

寄せられても抜群のキープ力。ボールの置き所が良いし、その後のパスも脅威。バイタルに引いて受けた際囲まれていて狭い状況でもDFラインの裏にパスを通してくる。言わずもがな2得点を奪う決定力は流石。

・ディア

マークにしっかり潰されてしまったが、ボールを引き出す動きは素晴らしく、度々チャンスに絡んだ。もっとゴリゴリいっても良い気もする。

(途中出場)

・チュクウェゼ

長い手足ながらタッチが結構細かいし、トラップからドリブル開始までがシームレス。ゴールおめでとう。分かっていても止められないカットインからシュートチャンスをいくつも演出。引きつけといてからフリーの選手に出すタイミングが良い。オナドリ野郎だったら怖くないが、鍛えられている。

・ペドラサ

突貫野郎のエストゥピニャンよりフェイントを交えて読みづらい。何本か良いクロスを供給。

・モイゴメス

3点目を演出。好きな選手だから頑張って欲しい。

・トリゲロス

素敵なフリックがあった。

 

4連敗は応えますね。ビジャレアルの守備は巧みだけど、ものすごくインテンシティがあるわけでは無いので、それを外せないビルド隊は少し反省もの。正直そこができないと始まらないチームでもある。スベルディアCBはビルド面で本当に厳しいと思う。

後半の戦いは私にはポジティブに映った。10人でも状況によっては前からプレスを仕掛けたし、アタッカー陣の活躍でチャンスもいくつか作れた。11人でもあれぐらい全力でやってくれればなあ。

 

年内6位フィニッシュは昨年と同じ。スタートダッシュの貯金で踏みとどまっている。この試合は退場してしまったが、オヤルサバルの序盤戦の大活躍には本当に感謝している。乏しい得点力はかなり心配ながら、丁寧なビルドアップからじっくり攻めずに縦パス一本をスイッチに素早く攻める攻撃にトライしたりと色々改善を試みている点は評価したい。

後半戦に向けて一言、右CB誰か確保しよう。個人的にはBのアランバリでも良いし、パチェコを使ってルノルマンを右に回すのでも良い。スベルディアのCBはそんな良くないぞ。

21-22 LaLiga 第17節 レアル・ベティス対レアル・ソシエダ (2021.12.12)

ESTADIO BENITO VILLAMARÍNでの一戦。お客さん凄い歌ってる。ベティスの力強いイムノはラリーガフリークスのDerbi Sevillano特集回で紹介されてましたね。ソシエダとしては主力CBのアリツ復帰戦で連敗を止められるか。好調ベティス相手だが、年内残りリーグ戦2戦、できればどちらかで勝利を飾り、良い気分で年越しを迎えたい。

また、この試合のベンチ入りは見送られたがシルバとメリーノが練習復帰。チームが苦しい時期にこの2人の回復は明るいニュース。

◇先発紹介

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ベティスは4-2-3-1。この日のCHはグアルダードとギドロド。両SBの攻撃力には注意したい。特に今季好調のファンミ+A.モレノが組む左サイドは怖い。W.ジョゼ出てるやん!定着できると良いね。

ソシエダはいつもの4-3-3だが、この日はアンカーにスベルディア。自分は観れていないがEL・PSV戦もそうだったらしい。いつもアンカーに入るスビメンディは今日は一列前。個人的にそろそろトゥリエンテスが先発しても良いと思う。ピッチに立てば常にいいプレーを見せてくれる。今季いまいち調子の出ないポルトゥとバレネチェア、イサクの3トップにはここで良い働きを期待したい。

主審:サンチェス・マルティネス

◇交代

ベティス

’66

①#18グアルダードOUT、#14W.カルバリョIN

’83

②#8フェキルOUT、#11テージョIN

③#21ギドOUT、#4P.アコク

④#15A.モレノOUT、#33J.ミランダIN

⑤#7ファンミOUT、#28ロドリIN

 

*ラレアル*

’62 

①サルドゥアOUT、ゴロサベルIN

ポルトゥOUT、ヤヌザイIN

’74

③イサクOUT、ソルロスIN

スベルディアOUT、トゥリエンテスIN

⑤バレネチェアOUT、ナバーロIN

この中で良かったのはナバーロ。得点が必要な状況で積極的に攻撃を仕掛け、終了間際には惜しいシュートも放った。オフェンシブハーフの中で一番得点が期待できる選手。シルバが戻ってきて出番が減ってしまうかもしれないが、自ら仕掛けられるアタッカーは貴重、イマノルの信頼を勝ち得て欲しい。

 

◇攻撃

ビルドアップではジョゼ+フェキルの前2枚に対し、スベルディアかスビが2CB近くに落ち3枚で作りに行く時間が多い。その代わりSBを高い位置に上げ、WGが内側に入る。後ろから中に入ったWGやIHに出し、上がったSBまたは受けた選手より前につけ、手数を掛けずに深さを取りに行き速い攻撃を展開。

速い攻撃を展開することでスペースが残されているので、ポルトゥ、バレネの推進力が生きる。

ただ、WGが中に切れ込んだ時にギドに蓋をされる場面が目立った。抜群の立ち位置。カットインからシュートのうまみを消された。

魔の後半)

2-0にされてからは良い所なし。全体的に元気がなくなり、前半ボールが出せていたのがそれすらできなくなった。DFライン~中盤までは繋げてもそこから前進できず、ベティスDF陣を脅かす場面はほとんどなかった。楽しそうにベティコにチャントを歌われた。


◇守備

ソシエダはいつもの4-4-2のプレスでなく、ベティス最終ラインが持つときはマンツーマンのハイプレスで嵌めにいく。ベティスはGK+DF4人+ピボーテの一角の6人がビルド隊。これに対しラレアルは3トップ、オヤルサバル+スビorスベルディアの5人が捕まえに行く。ベティスはGKを使って+1人を確保し、大体WGがスライドしてCBについたところをロブパスでSBに出して逃れることが多い。

ハイプレスを抜けられるといつもの4-4-2or4-5-1ブロック。

◇得点

’13 ⚽BET 1-0 RSO A.モレノ②(アシスト:W.ジョゼ③)

ベティスはGKを交えた最後方からのビルドアップ。A.モレノが高い位置を取る反面、

そのスペースにグアルダードが斜めに落ちる。右WGのポルトゥはV.ルイスと落ちてきたグアルダードの2人を1人で見ることになり、ここで比較的自由なグアルダードにつけられる。余裕のあるグアルダードはルックアップし、ボールを受けに下がってきたファンミと裏腹に左大外裏のスペースをダイアゴナルランで突いたW.ジョゼを走らせるロングパス。

ラレアルはここで2つのミス。一つはレミーロの判断ミス。ジョゼが競り合いに勝つことを考慮していなかったのか飛び出して触れず、ゴールを空けてしまう。もう一つはA.モレノのマークミス+カバーの遅れ。サルドゥアはジョゼに食いついてしまい、マーカーのモレノを完全にフリーにしてしまう。誰かにマークを受け渡すでもなし...。もしくはジョゼに競りにいったルノルマンのカバーがいれば防げたかもしれない。

決めてになったのはレミーロの判断ミスだが、ベティスのダイナミックな攻撃がラレアルのマンマーク気味の守備をぶっちぎった素晴らしい場面だった。

 

’57 ⚽BET 2-0 RSO ファンミ❿(アシスト:A.モレノ③)

ポルトゥが前線に張っていて戻り切れてない場面、フェキルはそれを突いて左サイド大外でキープ。これに対峙するはサルドゥア1枚。ここ、オヤルなり他の中盤なりがヘルプにいけないもんか。フェキルの更に外を爆走するA.モレノ、2対1の数的不利。

A.モレノを使われ、サルドゥアとのスピード勝負を制した彼がゴール前にセンタリング。合わせたのはファンミ。クロスが上がるタイミングで少し下がり、マーカーのアイエンから距離をとる。上がったクロスに合わせて飛び込み、美しい跳躍から完全に空中戦を制し、叩き込む。先に落下点に入り、アイエンを十分に競らせなかった。競り合いに強いテクニシャンとかそれもう万能アタッカーだから。

なんつうか、この試合のベティスの勢いを象徴する一発。

 

’66 ⚽BET 3-0 RSO フェキル③(アシスト:W.ジョゼ④)

レミーロの低弾道のゴールキックが精度を欠き、センターライン付近でカナーレスに、胸で前方のジョゼにオープンに落とされる。ジョゼは右ハーフレーンでキープして溜めを作り、この隙に中央、左ハーフレーンをフェキル、ファンミが駆け上がる。ジョゼはミドルパスをフェキルに通し、エリア直前の位置で、胸トラップで前を向くフェキル。

ソシエダDF陣は兎に角彼の左足を警戒した守備。それとは裏腹にフェキルは3タッチ目で右足一閃、レミーロの右をぶち抜きく無慈悲な一発。

うーむ、ワールドクラス。

 

’79 ⚽BET 4-0 RSO A.モレノ②(アシスト:カナーレス③)

ま  た  お  前  か

モレノタッチライン際fullスプリントにジャストなタイミングでカナーレスからグラウンダーのスルーパス。ゴロサベルは反応が遅れ独走を許す。ゴロスから距離を確保したところでカットイン開始、悠々ペナ角から斜めにゴールに迫り、最後はレミーロとの駆け引きを制し、ファーのサイドネットに突き刺す。

もう沢山だ。

 


◇所感

ベティス

・ルイ シウバ

キックの精度もさることながら、蹴りどころの選び方も嫌らしかった。

・ベジェリン

球際の強さでバレネを封じた。経験の差か。

・バルトラ

味方との距離感、カバーリングが良かった。守備はそんな得意じゃないイメージがあったが、この試合は素晴らしい守備者だった。

・V.ルイス

バルトラとともに最終ラインを引き締めた。目立たないがビルドの時の気の利いた動きがえちえち。マーカーを引きずり、瞬間的にモレノへのパスコースを空ける。

・A.モレノ

大外を素晴らしいフリーランニングで突いて2得点1アシスト。化け物かな?気の利いたポジショニング、タイミングの良い動き出しをしてサリーダデバロンの終点としても機能。

・ギド

バイタルに蓋。フィジカリスタ。

グアルダード

1点目を演出。

・カナーレス

あまり目立たず。右サイドはベジェリンの方が目立っていたすらある。

・フェキル

流石のキープ力、ほとんど失わず前を向いてしまうスキル、身体の強さは脅威の一言。そして正確無比な左足でチャンスを拡大してくる。渡る前に潰したい。

・ファンミ

速い。自分で仕掛けてよし、周りを使って良し。球離れが良い。

・W.ジョゼ

独特な散らしが厄介だった。割とフリーマン的に振る舞いプレーエリアが広くよくボールに絡み、2列目のアタッカーを生かした。

~ラレアル~

レミー

ハイボール処理やDFライン背後を突く攻撃に対するの飛び出しで判断に迷ったり誤って危機を招いた。らしからぬ。

・サルドゥア

いつも低い位置でのプレーが多いが、ハイプレスにいくチームに合わせ、高い位置からプレスを行った。

・アリツ

いくつか素晴らしいカバーがあった。彼が居なければもう1,2点失っていたかも。

・ルノルマン

失点は彼のせいではない。いつも通り上質なパフォーマンス。

・アイエン

久々のリーグ戦先発。今季の彼にしては微妙だった。良くも悪くもないって感じの出来、1点目防げてたらスーパーだった。組立てで、溜めを作ってから意外性のあるパスを出して攻撃を彩った。

スベルディア

ここ1年ちょっとはずっとCBやってたのにピボーテとして抜群の動き。受ける動きと素く正確な捌きは惚れ惚れ。また、攻守に身体の強さが生きた。競り合いに強い選手が中央にいるのは助かる。無理が効く。

・オヤルサバル

攻撃よりチェイシングで貢献。後半、チームが苦しいときに活躍できると良かった。

・スビメンディ

前半は上手くパスを捌いたが、後半ベティス守備網に捕まり、あまり仕事をさせてもらえなかった。インテリオールであれば相手のギャップを突く動き直し、位置取りでどんな時もパスを捌いて欲しい。

ポルト

FWだったことを思い出した。ゴール近くで駆け引きの上手さから、数度チャンスを迎えた。

・バレネチェア

1対1はベジェリンに抑え込まれた。スピードも競り合いも向こうの方が上手。とはいえ、フェイントで往なしてから良いクロスを上げるなど、抜けないなりに貢献してくれる場面もあった。

また、ボールを貰う動きは素晴らしく、攻撃のスイッチを入れた。ただ、受けた後球離れが悪かったりパスが少し雑なのが勿体ない。

・イサク

エリア内の仕事より、チェイシングやポストワークで貢献。

 

今季のソシエダは失点の少なさと勝負強さで勝ち点を積み上げてきたが、この試合に関してはスコア通り情けなかった。モレノに2G1A、寧ろ先制点の後は警戒して抑え込んで欲しいんだが。3点に直接絡むSBって何?怖い。

一方前半は特にポルトゥを筆頭にチャンスを何度か迎え、最後の精度の欠如を露呈。かなり悔しい敗戦だが、今は一歩一歩改善を積み上げるしかないだろう。次節のビジャレアル戦は、クリスマス休暇を前にサポーターに勝ち点3を届けて欲しい。

 

21-22 LaLiga 第16節 レアル・ソシエダ対レアル・マドリー(2021.12.4)

アノエタで迎える首位マドリー戦。アリツ、シルバ、メリーノの不在はめちゃくちゃ痛いがスタジアムの雰囲気は素晴らしい。実況・解説の桑原さん、松原さんが、選手入場の際イムノの合唱の中つくられた「MADE IN GIPZUKOA」のコレオグラフィーに言及してくれたのはとても嬉しかった。観客の思いに応える好ゲームを期待したい。

◇先発紹介

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スターティングイレブン

ソシエダは10節アトレティコ戦以来のイサク&ソルロスを並べる2トップでのスタート。ただし3-5-2ではなく4-4-2。好調のヤヌザイと戻ってきたオヤルサバルをこの大一番で使わない手はなかっただろう。

マドリーは見慣れたイレブン。言うまでもなく世界基準ですね。イスコやアセンシオは元気だろうか。今更ながらアラバを移籍金0で獲得って頭おかしくない?年俸いくら積んでんねんろ、それかアラバがマドリー好きだとか。ファンダイク辺りと並んで世界トップのCBだと思う。

主審:ヒルマンサーノ

◇交代&構築変更

*ラレアル*

’60

ゲバラOUT、トゥリエンテスIN

②ソルロスOUT、バレネチェアIN

ゲバラ悪くはなかったけど決定的な働きはできず。ミスはあったが捌きはまずまず。フィジカルコンタクトはトゥリの方が強い。ソルロスはファイナルサードでの積極性が欲しい。調子は悪くない。

トゥリエンテス⇔ゲバラは左CH同士。バレネは左SHに入り、オヤルサバルがイサクと並んで2トップの一角、今日は4-4-2でいくのだね。

’68

③ゴロサベルOUT、サルドゥアIN

ヤヌザイOUTポルトIN

右SB、SHをそれぞれ入替え。ヤヌザイはフラストレーション溜めてうまくいかなかった。身体張ってから倒れたり苛々してくれ。ゴロサベルは単純に守備で苦しんでいた。ヤヌがもうちょい守ってくれればという部分はある。

’85

⑤リコOUT、アイエンIN

左SB同士の交代。

 

*マドリー*

’17

ベンゼマOUT、ヨビッチIN

CFW同士。アクシデントによる交代。下のSPORT紙記事によるとMRI検査の結果筋肉の損傷は見つからずマドリッドダービー出場の芽は消えていないとのこと。重傷でなくて良かったね。

Benzema no sufre lesión muscular

’14 

②カゼミロOUT、カマヴィンガIN

アンカー同士の交代。

’80

ロドリゴOUT、アセンシオIN

④クロースOUTバルベルデIN

アセンシオはそのまま右WG、バルベルデは右IHに入ってモドリッチが左IHに。マドリーは左はコンダクタータイプを入れるという決まりがあるんかね。

 

プレースキック

*ラレアル*

・右CK:ヤヌザイ(、オヤルサバル)

・左CK:ヤヌザイ

・SFK:ヤヌザイ(、オヤルサバル)

ヤヌザイは下がるまでずっと蹴っていた。ただ、今日はオヤルサバルのキックの方が冴えていた。

 

*マドリー*

・右CK:クロース

・左CK:クロース(、モドリッチ

・SFK:クロース

クロースの右足は世界最高峰。2点目、もはや卑怯

◇攻撃

マドリーは前からプレスにこない4-1-4-1。中長距離のカウンターに自信があっての事だろう。右サイドタッチライン際に張ったヤヌザイを起点に攻める場面が多い。

また、4-5ブロックが強固なので、後ろ3枚+アンカーの位置に入るゲバラで3-1-4-2形でビルドアップすることで、最終ラインから持ち上がってマドリー中盤ラインを1枚はがして崩しに臨む。

中に絞りがちなマドリー守備に対し、リコとゴロサベルが大外を突いて前進する場面も目立った。また、何よりデカくて速いFWが2枚いることで、裏への怖さはいつもの4-3-3とは段違い。2トップの存在が周りの選手を生かした。

(後半)

結構やれてた前半に対し、マドリーが4-5-1ブロックに切り替え、とにかくビルド隊(ソシエダ4バック+2CH)から中に入れさせない守備。これによってしっかり分断され、攻撃が詰まる。外回りの攻撃に対しては両SB、両WGでしっかり対応。外からのクロスは強くて速いCBが跳ね返す。難攻不落

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攻撃が詰まるの図。
◇守備

イサクを前に残す4-4-2(1-1)ブロック。

マドリーの左はヴィニシウスが大体大外、被らないようメンディが内側。クロースを低い位置で使うことでメンディは高い位置をとれ、クロースはスペースを得るという二重のおいしさ。

動きが多く次々繋ぎ変わるトライアングルパスを掴まえられないラレアル。無理に掴まえにいくよりある程度回させても最終ラインは下がりすぎず、陣形はコンパクトに保つ。

上手くて緩急使うマドリーの選手たちに何度もはがされるも、狭くすることで誰かがカバー間に合う場面が多かった。特に切り替えの場面、一の矢二の矢と続いて取り返しにいくアグレッシブな守備には胸がふるえた。

 

試合を通して4-4-2ブロックの中盤ラインの前を効果的に使われ、苦しかった。ここでフリーで前を向かれると寄せるしかない、その守備アクションを逆手に取られ、中盤の勝負に負けた。

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FWーCH間で前を向かれてしまうの図
◇得点

’46 RSO 0-1 RMA ヴィニシウス⑩(アシスト:ヨビッチ)

後半始まってすぐ。左サイドで開いて受けたヴィニシウスから簡単にワンツーで決められる。ゴロサベルをあっさり往なしてエリア突入。中央からダイアゴナルランで受けに来たヨビッチに預け、ヨビッチから2タッチ目で綺麗なリターン。

解説の松原さんが言っていたが、ヨビッチが深い位置で受けたため、ソシエダDF陣はボールウォッチャーになりヴィニシウスを自由にしてしまった。マークの受け渡しなど全くできず。誰か一人でもついていって欲しかった。今季20Gいくんか?w

 

’56 RSO 0-RMA ヨビッチ(アシスト:カゼミロ)

サインプレーでしょうね。クロースがニアサイドゴールから遠目にライナー性で入れ、カゼミロがファーサイドゴール前に叩きつけて落とす。ヨビッチはクロースのアウトスイングでゴールから遠ざかるボールと逆ベクトルでゴール前に前進。タイミングを合わせてゲバラの背中から飛び出し、最後はダイビングヘッド。天晴れ。ゲバラか他の誰か、感じてクリアできてたら神だった。

クロース、カゼミロ、ヨビッチ。全員の精度が素晴らしかった。2-0はきつい。

◇寸評

*ラレアル*

・レミロ

シュートストップは流石。失点はどれも無理。流石のこの人もマドリーのハイプレスには苦しんだ。

・ゴロサベル

攻撃時内側にポジションをとるメンディの脇、大外のスペースを突く上がりが見事だった。

スベルディア

ヴィニシウスに対し、躱される場面もあったが彼なりによくやっていた。

・ルノルマン

縦パスに対し、主にヨビッチにきついマークをかまし、マドリーの攻撃を制限しチームの守備負担を軽くした。

・リコ

良いクロスあり。変な判断ミスが目立つ。攻撃参加が静か、もっと周りを助けたい。

・スビ

縦パスの意識がいつもより高く👍。クロースとのマッチアップで攻撃時はここで有利に立てるのが大きかった。

この試合は守備で頼りになった。

ゲバラ

ワンタッチのパスが効いている。

ヤヌザイ

(前半)好調の攻撃に加え、ディフェンスでもかなり貢献してゴロサベルを助けた。

(後半)彼特有のセルフジャッジ→ロストは見飽きた。勝手にフラストレーションを溜め、プレーの精度を落としたほか守備参加も怠った。下がって当然。

・オヤルサバル

判断が速く、意外性のあるプレーで違いを生み出し、攻撃にアクセントをつけた。切り替えの場面含め、守備もいつも以上に素晴らしい。トップに入ってからの猛然としたプレスには胸を打たれた。

・ソルロス

カウンター要因で前に残るイサクの分まで守備頑張ってくれてありがとう。デカくて強くて速いのでマッチアップで負けない。それが単純な事ながらありがたい。

・イサク

マドリー最終ラインの裏を突く動きが効いていた。何度かシュートチャンスを迎えられたのは流石だが、枠いかなかったりシュートまでいけなかったり。結果が欲しい

(途中出場)

・トゥリエンテス

機敏な配球と球際きつくいける守備は魅力。

・バレネチェア

ポストプレー、飛び出しなど元気に頑張っていた。

・サルドゥア

2点ビハインドってことでかなり上がった。ランニングの質も高い。クロスのタイミングが良く、可能性は感じられたしポルトゥと一緒に結構右サイドを抉れた。

ポルト

サルドゥアとともに右サイドを活性化。この試合は攻撃面もヤヌザイより良かったと思う。

・アイエン

中央から攻撃できない分ということで、サイドで自らゴリゴリ仕掛けていた。今季のアイエンは気合が違う。

 

*マドリー*

クルトワ

ハイボール最強、高さは言うまでも無し、出足も素晴らしい。ソシエダのシュートがあんま枠いかなかった。足元はそんな上手くなくて蹴ってくれるのは助かる。

・カルバハル

カバーリングうま。対人も強い。攻撃は控えめ、左がよく上がるしその留守番という面もあるのだろう。ミリトンとのチャレンジ&カバー、実に良かった。

ミリト

ブロックの鬼。堅い。恐ろしい反応速度とフィジカル能力。高い、ヘッドつよ。

・アラバ

タダではクリアーしてくれない化け物。カバーはや。

・メンディ

ドリブルの緩急で簡単にはがせるのは卑怯です。個。

・カゼミロ

ロングパスうま。

モドリッチ

簡単にはがされるし運動量も流石。

・クロース

ここの守備が比較的弱いのは助かる。

ロドリゴ

ドリブルが得意なヴィニシウスと対照的にシンプルに素早く叩いて動き直しを繰り返す男。速い。個人的に好きなウィンガー。圧倒的に左からの攻撃が多くて後半は消えてた。カルバハルがあんま上がんないしね。左肩上がり。

・ヴィニシウス

タッチが細かくいちいち上手く、加減速も半端ない。一人では止められない。プレッシングも素晴らしい。ソシエダを一人で嵌めていた。

ベンゼマ

重傷でないようでよかった。

 

(途中出場)

・ヨビッチ

前半は味方と合わず寧ろブレーキになっていたが、後半はポストプレーで球際の強さを見せ活躍。1G1Aは見事。エースの代役を立派に務め上げた。キープ力が素晴らしい。

・カマヴィンガ

動き回るアンカー。運動量は凄いし球際もガツガツくる。球離れも良い。

・アセンシオ

攻めなくてはいけないソシエダが前がかりになり、スペースを持ち上がりで突いた。繋がってたら危なかった。

バルベルデ

あんま観てない。

 

後半ェ... イマノルとしては得点に拘ったのだろうが4-5-1の方がうまく守れたかもね。スビが優秀なフィルターとして機能したおかげでこの内容で済んだという印象。にしてもスウェーデンduoを並べても無得点は正直辛い。前半は結構うまく攻めれていたのに後半は寂しい内容。相手にうまく対応された際、明らかに攻撃の手が鈍っていた。それではボールを持っていても何も生み出せず勿体ない。

CBが思い切って相手の中盤ラインに対し揺さぶりを掛けたり前線に一気のフィードを狙うとか、工夫が欲しかった。フリーなところを攻め口とせず、他にどう攻めるん?スベルディアとルノルマンなので多少はしょうがないが、だったらパチェコを使うとか。宝の持ち腐れ。。

文句を挙げたら色々出てきてしまうが、良い勝負ができていた時間帯もあったことはポジティブに捉えたい。

 

ビジャレアルベティス、できればどちらかには勝って1年を締めくくって欲しい。今季を象徴する粘り強い戦いを期待。