21-22 LaLiga 第15節 RCDエスパニョール対レアル・ソシエダ(2021.11.28)

敵地にて1-2で敗戦を喫したELモナコ戦から中2日、同じ地中海沿岸のバルセロナ県に本拠地を置くエスパニョールとの一戦。8節のマドリー戦凄かったなあ

モナコ戦は敗戦に加えてD.シルバ、M.メリーノという中盤のエース格2人を揃って失う大きな痛手を負った。シルバは左脚大腿二頭筋、メリーノは右脚ヒラメ筋の負傷。

この先クリスマス休みまでコパを挟んでマドリー、PSVベティスビジャレアルという猛者揃い。山場山場。

www.realsociedad.eus

◇先発紹介

f:id:wesleysni:20211201234614p:plain

エスパニョールのスタメンは私でも聞いたことある選手ばかり。昇格組とは思えない素晴らしいメンツ。4-2-3-1のトップ下の位置にはダルデル。より攻撃的に来るならばメレンドを起用する手があるのかもしれんが、K.バレもY.エレーラも無論良い選手。

ラレアルはまず右CB、前節のレッドカードで出場停止のアリツに代わり、故障から復帰のスベルディアが先発。今季開幕前から悩まされている股関節、恥骨付近の痛みにより離脱を繰り返していたが、22日に別メニューながらトレーニングに復帰。そんな状態だったので間に合わずにパチェコを起用する説も噂されていたが、間に合わせたんだね。無理はしないで欲しいし何ならパチェコ先発も観たいもんだが。

CFWはこの日はイサクではなくソルロスが先発。

この頃左サイドでも良いプレーを見せているヤヌザイが左WG、ポルトゥが右WG。これまでだったら併用時は逆にポルトゥが左サイドに回ることが多かった。

 

主審:マテウラオス

誰よりも見た目で分かる男。

 

◇交代、構築変更

エスパニョール~

'57

①#23エンバルバOUT、#21ニコ・メラメドIN

②#20K.バレOUT、#6M.モルラネスIN

ニコが左WGに入り、プアドが右WGに回る。モルラネス⇔K.バレは同じ左CH同士の交代。実況or解説が何で替えるんや?みたいなことを言っていて、私も同意見。エネルギッシュでチームを助けるプレーを継続的に果たしていた。

’77

③#22アレイシュビダルOUT、#2ミゲロンIN

④#9プアドOUT、#7ウーレイIN

右SB、右SHをそれぞれ入替え。ウーレイ投入は得点を期待してのものだったと思う。ミゲロンさんはビジャレアルからのレンタル2年目らしい、アレイシュビダルの牙城に迫れるか。

’89

⑤#11R.D.T OUT、#16L.モロンIN

攻守にかなり走り効いていたRDTが交代。お疲れさまでした。敵ながら天晴れの活躍。

 

~ラレアル~

’59

①ソルロスOUT、イサクIN

ポルトOUT、バレネチェアIN

ソルロス⇔イサクはCFW同士の交代。バレネは左に入り、ヤヌザイは得意の右に回った。

’80

ゲバラOUT、ナバーロIN

攻撃的な交代いいよいいよ!ナバーロは右IHに入り、オヤルが左IHに。

 

プレースキック

エスパニョール~

・右CK:エンバルバ

・左CK:ダルデル

・SFK:エンバルバ

ダルデルいてもエンバルバが蹴るんだね。クロス職人なのかもしれない。

 

~ラレアル~

・右CK:ヤヌザイ

・左CK:-

・SFK:ヤヌザイ

オヤルサバルがいてもこの人。FKでは直接狙ったりもした。

 

◇攻撃

攻撃時はスビがアンカー、ゲバラが左IHに入ってオヤルと並ぶ4-1-2-3形。もしくは、スビメンディがDFラインに落ち、ゲバラをアンカーの位置で使う3-1-4-2。エスパニョールは4-4-2(1-1)のような形で守り、CBには強くプレッシャーに来ない。一方4-4の間が狭く、バイタル以降の圧力は非常に強い。

エスパニョールの前2枚に対し、後ろ3枚の両HVが脇から攻め上がれる3-1-4-2の方がビルドアップは安定していたが、エスパニョールの鍛えられた4-4ブロックを崩すのには変わらず苦労していた。また、SBがWBとして高く上がる分、奪われた時にエスパニョールの攻撃力、走破力のあるSB+SHにカウンターの糸口にされていた。

ラレアルの攻撃は4-4の脇、サイドのスペースを使ってボールを出しつつ、ボールを出せたらDFラインも上げて押し込みに掛かる。機を見てサイドやDFラインから中央のIH、CFW、内側に入ってきたWGに預けようとするがここでキツく着かれて下げるの繰り返し。勿論ボールを前に進めることは凄く大事だけど、空いているところに付け込んで進む事なら誰だってできる。4+1が非常にうまく守る中央を迂回させられているという印象を受けた。サイドからの攻めではエスパニョールの陣形は中々崩れないため、3人目の動きでエスパニョールのライン間を突くとか、組立て、前進も大事だが、「敵守備網を崩す」ことをもっと意識した方が良いと思う。

エスパニョールのラレアルサイドアタッカーに対するチャレンジ&カバーは惚れ惚れする好対応だった。

 

(後半)

外回りのボール出しばかりでなく、中盤ラインの背後に顔を出すオヤルサバルに出すサリーダデバロンが増えた。外回りのビルドアップに比べエスパニョール守備陣を動かし、慌てさせた。

サイドのトライアングルを使った攻撃で前半よりポケットの攻略がうまくいっていた他、中盤3枚を中心に色々なベクトルに動き、動的にエスパニョールの守備網の密度を奪い、中央からの攻撃を可能とした。前半からやってくれ。

 

◇守備

いつもの4-4-2ブロックでなく、エスパニョールが自陣深くで持つとき、ボールサイドのSBにWGが、Wピボーテに両IHが、トップ下にはアンカーがつき、マンツーマンで嵌めにいって蹴らせる。センターライン付近まで運ばれるとマンツーマンによるハイプレスを諦め、ソルロスを前に残す4-5-1ブロック(ゾーン)に切り替え

エスパニョールは組立てをCB、ピボーテ、トップ下のダルデルら中央の選手に任せ、SBは高めの位置を取る。WGは内側に位置どったりDFラインと駆け引きしたり。

ファイナルサードまで進入するとトップ下のダルデル、Wピボーテの一角もエリアまで詰め寄るのでクロスの時も中の枚数は十分。

 

◇得点

’77 ESP 1-0 RSO ヤンヘル・エレ―ラ

オヤルサバルが中央で力なくロストしたところから。RDTがスベルディアの脇から抜け出し、エリア内まで抉って左脚を強振して速いボールをゴール前へ。これをレミロが中央に弾くと走りこんできたY.エレーラにうまくボレーでミートされる。ブロックが間に合わず、GKの前でリコが触ったことでレミーロは反応できず失点。

スベルディア、ゴロサベルがRDTを深く持ち込まれる前に抑えて欲しかった。消極的。

 

◇所感

エスパニョール~

・ディエゴロペス

この試合に限ったことではないが、錆びつかないセービングが流石。風貌もイケてる。

・アレイシュ ビダル

孤立しても困らない馬力はSBとしては破格で、エンバルバやプアドが中でプレーできた。

・S.ゴメス

あんま彼自身が困っている場面を見ていないので、ポジショニングが良かったり周りを上手く使っているのだろう。ラレアルとしてはCBとの勝負までいけてなかったってことでもある。

90分に値千金のスーパークリア―。入ったと思った。

・L.カブレラ

ビルドアップが詰まったところからも正確なロングフィードで打開。レフティーだが右でも精度の高いキックを蹴れる。

・A.ペドロサ

攻撃参加に迫力。守備の出足も良く、ポルトゥらに自由を与えなかった。ガツガツいける守備も素晴らしい。

・Y.エレーラ

色々なところで褒められているのをよく見る彼だが、正直私には良さが分かりづらい。値千金のボレーは、終始徹底して前線に上がっていたのが実った形。抑えの利いた良いシュートだった。やめてくれ。

・K.バレ

動きがよかった。守備ではいち早くポジションをとって陣形を整え、攻撃では間に顔を出して受けてすぐはたき、司令塔のダルデルと比べれば派手な役回りではないが良い仕事をしていた。

・ダルデル

相変わらずオシャレな組立てを見せていた。ファイナルサードでの働きは限定的。

・エンバルバ

あまりいい形でボールを受けられる場面がなかった。

・プアド

この試合最も危険だったアタッカー。タッチが多く独特なリズムかつ足に吸い付くドリブルはunstoppableで、32分のスローインをポケットで受けてカットインしての左脚は決まっていてもおかしくなかった。

RDTと入れ替わって中央に詰めている時間も少なくなかった。

・RDT

自陣まで下がっての守備、サイドに流れてボールを引き出すオフザボール、色々なところに流れて落ちての楔受けも見事。得点に絡んだ場面も含め、リーグ屈指の万能CFWという印象を受けた。ベンゼマみてえなもん。

反転してみごとなウーレイへのスルー、大変見事でした。

(途中出場)

・ニコ

守備頑張っていたし、攻撃も良かった。ドリブルに加え、シュートにもパンチがあった。

・モルラネス

ビジャレアルからのローン組だけあって足下が上手い。10代前半でサラゴサからビジャレアルに移籍したらしい。いくつか素晴らしいミドルパスを前線に通してチャンスを演出した。彼のことはあまり知らないが、中距離の決定的なパスを出せる選手は重宝されそうだし見ていて楽しい。

守備もしっかり寄せていた。

・ミゲロン

あまり見てない。守備の連係のところで大きな声で支示を出していた。

・ウーレイ

速くて強そう。1対1は決めたかった。

・L.モロン

出場時間が短くてあまり見てない。

 

~ラレアル~

レミー

いくつかの素晴らしいセーブといつもの素晴らしい組立てへの貢献で文句なしの活躍。個人的チームMOM。失点の場面もリコが触ってなければ止めてたかもしれん。あの活躍で敗戦は報われない。

・ゴロサベル

キープができるヤヌザイと組んだ後半に攻撃参加で目立った。

スベルディア

基本的な動きは板についてきたように思う。ボールに食いついて危険なスペースを作ってしまう時があるのは直してほしい。また、失点の場面はオフサイドを取れてれば最高だった。ルノルーと揃っていれば防げたし、鈍足な分駆け引きは入念にやって欲しい。また、抜け出された後もゴロサベルにアタックを指示してカバーに入ることであのクロスは防げたと思う。受け身な守備対応でやられた感満載。正直不満が残る。

悪いとこばかり書いてしまったが、良いインターセプトが何本かあった。前よりで早めに跳ね返せるのはありがたい。

・ルノルマン

CBの良し悪しは出足の速さ、ポジションを取る速さ危険なスペースを空けない偉さだと思うが、彼はそれが良い。また、攻撃ではスビ、ゲバラらとテンポの良い組立てを披露した。

ただ、バイタルに引いたRDTを捕まえ損ねて1対1の危機を迎えた場面は完全にやられていた。

・リコ

ビルドアップ面では意表を突くパスなどで敵を往なし、貢献した。守備ではボールに食いつき過ぎてスペースを空ける場面があった。失点時の情けないブロックは、鬼神アイエンなら何とかしてそうで鬱。ファウルチップ的にセーブできなかったレミロが怒っててたぞ。

・スビメンディ

守備を引き締めた。ゲバラがブロック守備でやや頼りなかったためありがたかった。いくつか素晴らしい縦パスを通した。

・オヤルサバル

サイドに流れて敵陣でのボール回しを安定させたが、中でもっと仕事ができると助かる。故障明けでフィジカルコンタクトの力強さが落ちてるように見えるのは仕方ないが、それならポジショニングと素早い捌きで勝負して欲しい。中を使えないと敵のブロックは崩せない。サイドで出場している時に比べ、IHで出ている時に比べ、決定的な仕事をできる頻度ががくっと減るように思う。ぶっちゃけ今節前半の出来ならナバーロを観たい。

後半は前半と打って変わってバイタルで躍動。デスマルケと味方のパスのタイミングがかみ合い、何度もバイタルで前を向き、攻撃のスイッチを入れた。前半からやってくれw

ゲバラ

38分のプアドのポスト直撃の場面では、カバーの遅れから危機を招いた。6節グラナダ戦でもカバーの遅れから傷口を塞げず失点に繋がった場面があったので、注意して取り組んでもらいたい。

ファイナルサードでは目立った働きが出来なかったのはIHとしては寂しいが、組立てにおいては輝きを放った。長所の視野の広さを生かしたプレーとして、64分に上がったビダルの裏を突く素晴らしいスルーパスを通した。

ポルト

積極的な守備からボールを引っ掛け、またポジトラでは有効なランニングで好機を敵の脅威となった。ただ、オンザボールの仕掛け、ファイナルサードでのパスが正直すぎる嫌いがあり、相手にしっかり対応される場面が多かった。パスを出すにしてもまず自分で対面と駆け引きしてから出すことで相手の守備に隙を作れると思う。

ヤヌザイ

唯一エスパニョール守備網を引っ掻き回せていた男。大外で受け、マーカーとの駆け引きで優勢に立ち回りながら内側に切り込んで敵守備を引きつけて展開。テクニックって正義。違いを生み続けた。

・ソルロス

エリア内で受けられる場面は多くなかったが、相変わらずの強さと推進力で敵を押し下げた。周りがついてこられれば彼を起点とした速攻でフィニッシュまで持っていけそう。

(途中出場)

・イサク

味方と意図が合わない場面が目立ったが、幻のゴールの場面とか、動き自体は悪くなかった。個人的にセットプレーをヘディングで叩き込んで欲しいんだけど。。

・バレネチェア

果敢にドリブルで仕掛けるも、エスパニョールの人数を掛けた守備を相手に決定機を演出することは容易ではなかった。

・ナバーロ

右ハーフスペースを攻略にかかった。ヤヌザイとのコンビも悪くなかったし、もうちょっと早い投入でも良かったかも。オヤルとナバーロのWオフェンシブがファイヤー気味なのは分かる。

 

アウェイとはいえ悔しい敗戦。エスパニョールの皆がサボらない守備を崩し切ることができなかったし妥当な結果ではある。欲を言えば分けたかった。内容的にはアリツ、シルバ、メリーノなしでよくやっている。ヤヌザイの好調も大きいけど。ホームで良い試合をしたエスパニョールを褒めたい。

パチェコ、ナバーロをもっと見たい。特にCB、アリツ、ルノルマンに次ぐ第3の男がスベルディアってのはかなり格が落ちる。頑なに補強しないポジションでもあるが、なんなのか。次節マドリー戦、意地を見せて欲しい。

21-22 LaLiga 第14節 レアル・ソシエダ対バレンシアCF(2021.11.21)

バレンシアは昨季1分1敗と分が悪い相手。観客が戻ってきたアノエタで昨季の雪辱なるか。スタンド映る度行きたい思うなあ。キックオフ前にル・ノルマンのLaLiga10月の月間MVPトロフィー受賞セレモニーがあった。80-81, 81-82シーズンのリーグ連覇に貢献した同じCBのレジェンド、Agustín Gajate 氏がトロフィーを手渡した。おめでとう&ありがとう

Gejate氏は地元Donostia/San Sebastián生まれのラレアル一筋のワンクラブマンで、Wikiでは技術に優れたタイプではないが、マークに優れていた と評されていた。ルノルーも足元下手ではないがハードマークが得意なタイプなので似たタイプの方なのかもしれない。

◇先発紹介

f:id:wesleysni:20211123024706p:plain

バレンシアは4-4-2でなく4-2-3-1か。前からガンガンてよりは中盤で奪う狙いなのかもしれない。マキシ・ゴメスやマルコス・アンドレを差し置いて1トップにはゲデスが先発。今季調子いいから要警戒ですね。

ラレアルは、ゲバラ先発おめ!故障明けのオヤルサバルは先発せず。リコよりアイエンのがパフォーマンス良くない?て思うけど素人目だから分からん。メリーノ右シルバ左は前節から引き続き。イマノルがメリーノのパスに期待してるのかもしれない。シルバはシティでも左やってたし何ら問題ないわな。

主審:メレロ・ロペス

全然ファウルを取らない脅威のレフェリングを披露。然しアリツ一発レッドは妥当。

◇交代&構築変更

―ラレアルー

’59 

①バレネチェアOUT、オヤルサバルIN

ゲバラOUT、スビメンディIN

バレネは荒かったけどそれ以外は上手かった。ゲバラはパフォーマンス良かったけどなあ。パフォーマンス的には個人的に最後までゲバラでもよかった気がする。

’75

アリツ一発レッド

後ろからヴァスに両腕で押され、倒された報復に、寝とけばいいものを両足裏で脛目掛けてキック。出場停止は困るよ...

スビがCBに下がる。繋ぎを諦めて攻撃時はメリーノをイサクと同列まで上げて蹴る場面も。守備時は4-4-1ブロック。

’83

③イサクOUT、ソルロスIN

ヤヌザイOUTポルトIN

⑤シルバOUT、トゥリエンテスIN

10人になったことを受け、ポルトゥ、トゥリ投入は守備強度を上げる交代。

バレンシア

’66

①#7ゲデスOUT、#9M.ゴメスIN

’77

②#19H.ドゥロOUT、#4Y.ムサIN

③#8ラキッチOUT、#27コバ レインIN

ムサは右SHに入り、エウデルコスタが左SHに移る。ラキッチ⇔コバはCH同士。

コバさんは知らない人だった。Transfermarktによれば2019年夏にRCランスのユースからバレンシアU-19に加入。生まれはジブチ(紅海を挟んで北東にイエメン)らしい。相当なファサファサドレッドヘアで、多分忘れない。184㎝とCHにしては大柄な方?で分厚くもある。

’88

④#18ヴァスOUT、#22マルコス・アンドレIN

ソレールがCHに引いて4-4-2かね。

プレースキック

―ラレアルー

右CK:ヤヌザイ

左CK:ヤヌザイ

SFK:オヤルサバル

ヤヌザイは特にいいキックはなかった。オヤル投入後もヤヌがCK蹴るんだなあとは思った。オヤルは84分に左サイドタッチライン際からのFKで素晴らしい速くぐいっと曲がるボールをゴール前に入れた。ソルロスは僅かに飛び込むのが早く合わせられず。90分にも速いボールを入れ、飛び込んだスビがあと一歩という好機を演出。

バレンシア

右CK:ソレール

左CK:ソレール

SFK:ソレール

ソレールの精度の高いキックは脅威。ラストプレー、ガヤの頭に合ってたら逝ってた。キックお化け。

◇攻撃

バレンシアソレールがアンカーのゲバラに付き気味の4-5(4-1)-1ブロック。CBは割と自由に持てる。CFWーSH間を持ち上がり、バレンシア中盤ラインを引っ張り出す。またはメリーノシルバがCBからの縦パスをレイオフで戻し、付いてきた中盤ラインの背後を次のパスで突いて内側に位置どったWGやイサクに通すなどの工夫もあった。

とはいえ、4-4(+ソレール)ブロックとあって人数が揃っており、中々工夫無くグラウンダーで繋いでいけない。ソシエダはロングボールを交えつつ左右の揺さぶりを掛けて攻める。特筆すべきは中盤4枚の運動量、スライドの速さ。彼らの対応の良さのおかげでDFラインが陣形を崩すことなく構えられるので崩すまで至らない。

ただ、サイド攻撃に対してはSBが高い位置から潰しに来るため、ここを躱すとチャンスになる。スピードとテクを併せ持つバレネの突破が特に効いていた。

また、後ろ4枚でなく、2CB+ゴロスの3枚にし、WBの位置にヤヌとリコ、バレネを少し上げて3-5-2的形で攻める時間も度々あった。

バレンシアは攻め込まれると時にWGがDFラインに降り、5-4-1気味になる。

◇守備

ソシエダはいつものシルバを前に出す4-4-2だが、バレンシアが最終ラインでほとんど持たないせいでこの形で守る時間が少ない。WGのヤヌ、バレネもしっかりフォアチェックに行っていた。

ガヤが一気に最前線に蹴ってくる場面が多く、それもふんわりした山なりの軌道で、滞空時にヴァスやラキッチが競り合いの背後まで、セカンドを拾いに走ってくる。

ホームということもあってかすぐクリアせずなるべく奪った後繋ごうとする意識が見られた。

◇得点

◇所感

―ラレアルー

レミー

安定していた。相変わらず良い飛び出し。攻撃面はバレンシアが前からこなかったので出番が少なかった。

・ゴロサベル

19分の大ピンチでは、ゴール前フリーでトラップしたゲデスに死角から寄せ、シュートを未然に防いだ。ビッグプレー。慌ててファウルせず、落ち着いてボールを掻き出したのが非常に素晴らしい。

・アリツ

今節は、攻撃ではCBがGK以外で一番プレッシャーが来ないポジション。持ち上がったりロングボールを蹴ったり重要な役割を担った。守備でも安定したエアバトルを見せた。退場劇は反省してくれ。おらんと困る守備の要。

・ルノルマン

ただ漫然と捌くのではなく、引きつけてから出しているのが非常にGood。アディショナルタイムのゴメスのヘッドをブロックで止めてくれたのは非常に大きかった。その他良いカバー沢山なのは最早通常運転。

・リコ

安心して見ていられる対人守備とありがたいエアバトルの強さ。19分、タッチラインで粘って攫われ、あわや被先制の危機を招いた。今節はクロスの精度がイマイチだった。

ゲバラ

ソレールのマークには苦しんだが、他を生かすポジションを取ることでゲームメイクに貢献。方向を変えるダイレクトパスが光った。守備も良いとこ埋めてたし、対人でも弱さを感じなかった。

・メリーノ

タイミングの良い飛び出しも見せた。メリーノを攻撃で活かしたいなら断然右かもしれない。にしても疲れ知らずですな。今節も攻守によく走ってくれた。

・シルバ

かなりフォアプレス行ってくれていた、ありがたい。この試合は最後の崩しより、繋ぎへの貢献の方が大きかった。チームとして彼にラストパスを出させるように動いて欲しい。

ヤヌザイ

キープ力は健在。キープからのマジックパスは脅威。今節も攻撃の起点に。審判に文句を言いながらも、守備もよく走っていた。

・バレネチェア

良かった。フィジカルでは負けるフルキエを技術で躱した。バレネの良い所は相手を躱した後小さいモーションでパスを出せるところにもある。かなりキレていたし調子が上がってきて何よりなんだが、フィニッシュの場面だけはぱっとしなかった。カットインで敵の多い方に突っかけるのでなく、外に持ち出して左足で撃って欲しい場面があった。

・イサク

この試合はボールを受けに引いたりサイドに流れたりアクションが多く、結構目立っていた。惜しいシュートがいくつかあったが決まらず。81分のは決めてたら神だった。ボールを受ける回数も多くかなり良いパフォーマンスだった。

 

(途中出場)

・オヤルサバル

球際の弱さは病み上がり感満載。しかし、ピッチを斜めに横切るconducción等の動きの部分は彼が帰ってきたことを感じさせた。抜け出せそうな良い裏への動きがあったが、パスが届かなかった。

・スビメンディ

相変わらず上手いけど判断が悪く、相手にボールを渡す場面が何度かあった。90分のチャンス(オヤルのFK)決めてたら神。

・ソルロス

84分のオヤルのFKを決められてたら神。相変わらず強さを見せた。調子は悪くなさそう。

ポルト

よく走ってくれた。ヤヌザイと比べてブロック守備に入った時の頼もしさは段違い。

・トゥリエンテス

こちらもよく走った。ATに左で撃ったシュートは力が無かった。

バレンシア

シレッセン

何か長く見てるけど見た目が若い。31分のイサクの左を見事パラドン

・フルキエ

かなり速い。速くてゴツいという、相手にしたくない男。バレンシアのニョム枠?バレネならまだしも、リコのスピードなら楽々封殺。

・ディアカビ

速い。イサクに対抗できる男。巧さのアルデレーテと補完性が良いかもしれない。ソシエダに深く侵入されるまではほぼイサクをマンマーク気味。

・アルデレーテ

カバー速くて上手い。

・ガヤ

寄せ速い、流石代表。とはいえ技術のあるヤヌザイには苦しんでいた。ゴロサベルには好対応。タッチライン際でヤヌに腹踏まれたのはクソ痛そうだったけどわざとじゃないの分かってるから次プレー切れた時にタッチするやさしさを見せた。

攻撃面では何本も効果的なロングフィードがあった他、ダイナミックな上がりから繰り出すクロスも良かった。ロングフィードに関してはチームで彼に蹴らせている節があった。

・ラキッチ

長い足を生かしてパスカットする優秀な巨漢フィルターという印象。

・ヴァス

フィルター役っぽいラキッチと前に出ていけるヴァスで補完性が良さそうだった。

ソレール

彼を代表する推進力は流石。特にトランジション攻撃でラレアルを苦しめた。プレースキックも恐ろしかった。

・H.ドゥロ

攻撃面ではあまり目立ってなかったと思う。申し訳ないが交代で下がったのは妥当に思う。守備はよく走っていた。

・エウデル コスタ

何気にプレーを初めてちゃんと見たかもしれない。攻守に競り合い強くて結構速く、クロスの精度も高い。流石ウィンガー大国ポルトガル(生まれはアンゴラの首都ルアンダ)。ベンフィカユース育ちで今はプレミア・リーズからのレンタルか。ほう。

・ゲデス

得意のミドルが炸裂しなくて何より。そこまでチャンスが巡ってこなかった。そこは流石アリツとロビン。

(途中出場)

・ゴメス

強い。空中戦競りにいったアリツが逆に吹っ飛ばされる場面があった。エリア内で存在感を放った。

・ムサ

不要なファウルがいくつかあった。謎に熱くなっていた。突破しかけた場面もあったが、リコに潰された。

・コバ レイン

レフティー。終盤もの凄い推進力を見せた。大成したら凄そう。

マラニョン

短くてわからん。スピードは感じた。

 

この試合ピッチ上で一番パフォーマンスが酷かったのは間違いなく主審でしょう。わけわからんぐらい流されて選手が困惑していた。ラレアルのチームとしてのパフォーマンス自体は悪くなかっただけに無得点は残念。勝ち点1を積めたことを喜びたい。特にゴール裏から終始歌が聞こえていて、凄く雰囲気が良かった。

アリツいなくて大丈夫かな。。上位陣に喰らいついて欲しいし得点にも期待したい。積極的なナバーロ見たいけどなあ。今季は粘り強く戦えるのが強みなんだろうが、攻撃の迫力は上位っぽくないw

2021リーガドラフト!(2021.11.17) ーVol. 1 スターター編-

先日ひよぐなさん(@Ozil_10Arsenal)ホストの下開催されたリーガドラフトに参戦しました!

他参加者は以下の通り。わっちさん(@AhOngx7NZkVfEei)も参加予定でしたが、遺憾ながらお仕事の都合上今回はキャンセルとなってしまいました。

・きのさん(@_kinopie_)

・じにすたさん(@Ginista5)

・ぺるさん(@aandreiperu)

・舞うコンさん(@saikyowoman732)

・さのりょーさん(@sanolyo)

・たこす。さん(@10_atleti_tacos)

全員とんでもない強者で、メインのドラフトすっ飛ばして歓送会でのトークを聞いてただけでも後学のためになりました。貴重な経験をありがとうございました!

 

当日は3位指名までは重複→抽選、4位指名以降はウェーバー順で指名し先発11名とベンチ7名、監督をそれぞれ選出しました。また、選出ルールとして3強からは選出不可、各チームからは指名3名まで の2点が設定。

 

きのさんが皆の指名をまとめてくださったので是非。↓

 

 

自分の選出は以下の通りです。とにかくボールを握って守備強度も中々、を目標に選んだつもりです。

f:id:wesleysni:20211118222018p:plain

プレースキック

・CK:ペチャロマン、I.マルティン

・SFK:A.ペチャロマン、J.ミラン

 

白文字数字が先発イレブンの指名順位、黒文字がベンチメンバーの指名順位です。

ベンチメンバー7名に2ndGKを入れ忘れるという失態を犯す...OTL
猛省。途中までCB一人入れればアリツが右SBできるからとか考えてはいたんですが、やりました。てことでサブ6人目のとこパチェコアラベス)かアセンホ(ビジャレアル)かアジェサ(ソシエダ)で、、(遺言)

 

1位指名:ロドリ・サンチェス(#28レアル・ベティス

Embed from Getty Images

U-21EURO予選の北アイルランド戦で惚れて選出。その試合と同じく右インテリオールに入れています。タスクとしては10番の役割を担わせ、ファイナルサードで仕掛けと意表を突くパスで暴れてもらう事を期待。アイマールみたいなもんです。 ここが確保できてとても嬉しかったです。ただ、攻撃の全権を担ってもらうってよりは昨季前半戦のラレアルのシルバのように、”チーム全体で彼のところまでグラウンダーでボールを届けられる”を目標に他メンバーを選びました。また、彼を経由せずともフィニッシュまで持っていけるよう設計を心がけています。主役と脇役に完全に分かれるチームは全く好みじゃないので。

 

2位指名:ミカエル・マルサ(#12レバンテ)

Embed from Getty Images

当選やったぜ。大声出したいぐらい良い選手。今季13節のアラベス対レバンテ観るまで

知らなかったんすよね、、俄か。守備では素早い寄せで相手の攻撃を詰まらせボールを刈り取り、攻撃では繊細なタッチと速く正確な判断で美しく捌く。なんなんすか、彼は。

取りあえず守備構築はロドリを前に出す4-4-2ブロックを想定しているので、相方のインテリオールにはそこそこ守れて運動量もある人を持ってきたかったです。じゃあラレアルで言えばメリーノやグリディで良くね?て思う方がいるかもしれません。そこは欲張りました。強さ、守備、足元を備えたメリーノはアジリティが弱く、浮いてパスを受けて素早く捌くのは微妙で膠着を生む可能性があり、一定の守備力と攻め上がった時の躍動が期待できるグリディも単純に足元の技術がイマイチ。マルサのテンポを刻むパス捌きはかなりのものだと思う。

半端ない守備強度とエレガントな捌きでチームを盛り立ててクレメンス。攻め上がった時やサイド埋めた時どんだけやれるかは知らないんですが、そこはポジティブなサプライズ要素として期待しときます。プレッシャーのある中あれだけ捌ける奴がバイタルで何の役にも立たんということも無いと思うんですがね。

 

3位指名:アレハンドロ・レミー(#1レアル・ソシエダ

Embed from Getty Images

ラリーガに良いGK多いけど、一番見てて一番好きな選手を選出。アリツやSBのところでミスマッチが起きても、レミーロのハイボールの強さがあれば大丈夫!足元もほんと上手いんで、是非注目して見てください。ロブパスもさることながら普通出せないところで中央にグラウンダーを通す。攫われたらアウトですね(笑 でも今季ここまで捌きでのポカなし。困ったらズルズル下がり、レミーロの打開に全てを託すのがソシエダあるあるですw

セービングも横っ飛びのスーパーセーブ!みてえなのは少ないけど、1対1の間合いが良くて結構止めてくれる。結論手抜かんチーム作りに行くならレミーロ以外ないつうことで彼。代表呼ばれんのが非常に謎。

 

4位指名:フアン・ミランダ(#33レアル・ベティス

Embed from Getty Images

左SBの奪い合いが起きそうだったので早めに選出。高くて守れて捌けてクロスも巧い。シャルケにローンで行ってた時はどうなんかなあとソワソワしてたが、21歳でベティスのトップチームで出場機会を確保しているのが素直に凄い。U-21代表でもレギュラーとして定着。シャルケでは3バックの左HVもやってた。なので、緊急時には左CBもやってくれるんじゃないでしょうか。

以前は兎に角オールマイティで穴が無いことが売りの安定型SBってイメージだったんだが、U-21での凶悪なクロスが印象を変えさせた。アーリー蹴ったり弾道も高低使い分け、ニアに速いボールもあれば真ん中、ファーまで届く長いボールもどちらも精度が高い。で捌きは並みのピボーテかそれ以上ぐらいには良い。何が言いたいかというと選出に迷いがなかったということです。

 

5位指名:アリツ・エルストンド(#6レアル・ソシエダ

Embed from Getty Images

彼については常々言ってるからもはやここでは言うことが無いわ。敢えて言うなら、当たりの強さと高さに不安があるけどGKレミーロだし相方クエンカだし何ならアンカータピアだし何も問題ないやろ。ということです。つうか、落下点の見極めと相手に万全に競らせない賢さがあるからエアバトルは寧ろ強い。ボールコントロールはクソ上手いしパススピードも申し分ない。で今季3得点かつ失点の少なさに一番貢献してる。マジで言うことが無い。

ジニスタさんが「ラリーガで一番好きな選手」て言ってくれたのは本当にうれしかった。趣向合う方見つかると嬉しいのと何より大好きな選手が自分以外にも評価されてんのがたまらなく嬉しい。

 

6位指名:イヴァン・マルティン(#19アラベス

Embed from Getty Images

右WGは沢山候補がいて、当初はデ・フルートスやベレンゲル、ぺジストリとか強烈なサイドアタッカーを考えてました。だが、あくまでも”ボールを最大限繋ぎたい”というコンセプトに近づくため、彼を選出。自分がソシエダばっか見てるせいはあるけど、その点でいったら彼以外の適任はいないし代えもいない。そんなこんなで引っ張りすぎず、迷いを振り切り6位指名。他のサイドアタッカーには無いと考えている能力は、彼の組立てへの貢献。ラレアルは今季開幕前のPSMでアラベスと戦ったんだが、そん時4-4-2の右SHの位置で先発してた。サイドといってもぺジストリのような大外縦突破がメインウェポンな振る舞いとはガラっと異なり、攻撃時は偽インテリオールのように振る舞っていた。右CHのペレ・ポンスが入れ替わりでサイドに出ていた。中盤での彼がとにかくうまくてうまくて、それも巧いつってもコウチーニョとかトップ下タイプが降りてきた時とは全然違くて、「とにかく俺によこせ!」じゃなくて、他の中盤を活かすようい振る舞って完全に中盤と化すんよな。的確なポジショニングと捏ねないシンプルかつ意外性のあるパス捌きでショートパス攻撃をぐんぐん活性化。

動き回るロドリと組むってことで中央でも良さを出せ、尚且つボール回しの質を向上させる彼を右WGの位置に迷わず選出。彼個人での仕掛けは+αとして期待したいが、マルサのとこで書いたように足元上手いしマルティンに至ってはマーカーとの駆け引きも巧いんであんま心配してないです。

ビジャレアル帰っても出れないぐらいならソシエダ来てよ。(ヤヌザイ抜けたら)

 

7位指名:ホルヘ・クエンカ(#15ヘタフェ)

Embed from Getty Images

球出しの上手いCB。勝手に184ぐらいかと思ってたんだが190㎝もあるんだね。守備もかなりのものでソシエダが対戦した今季8節ではロベテが完封喰らってましたwジェネとクエンカってヘタフェ中々強固ですな。

最終ラインに高さと強さをもたらし、アリツとレミーロとともに配給を担ってもらう。シンプルに優秀なので選んだ。彼がダメならイニマルかソシエダパチェコだったかな。左CBは左足使える方がボール捌きやすいからね。因みにこの左CBの第一希望はギジャモンだった。フィジカルそんな恵まれてないギジャモンが左だったら右はジェライ、ラグアルディア、アリダネ、アイドゥー辺りが候補だった。デカいクエンカのおかげでアリツを組み込めて大満足。

 

8位指名:レナト・タピア(#14セルタ)

Embed from Getty Images

Transfermarkt見てたけどフリー移籍でセルタ加入ってほんまか?アメイジング過ぎる。最初ダルデルいくぞーて考えてたんですが、流石のダルデルさんが後半まで残るはずもなく...。ベンセドールやモンチュも抑えられてラドヤとタピアでかなり悩みました。が近々ラドヤ見てなくて特徴頭から飛んでたのでタピアにしちゃいました。守備範囲、寄せた時の対人の強さもありながら捌きも淀みないし、長いボールも蹴れる。そんな姿をラレアルが戦った11節に見せつけられ、選出。守備はロドリを前に出す4-4-2で考えてるので、守れるに越したことはない。展開に詰まったら彼のキックで打開したい。マルサに代わって彼が上がってくのも面白いかも。繋げるチームでもアスリート能力高いマンは一人いると助かる

 

9位指名:アレックス・ペチャロマン(#2アトレティック・クルブ)

Embed from Getty Images

参加者の総意だと思うが、左SBに比べて、右SBはぱっと思いつかない。最初ナチョ ビダルを第一で第二がマリオ・ガスパールかなあと思ってたんだが、ナチョビダル直近観た試合が個人的に良くなかったしどうせ被るので外した。マリオガスパールは器用だしポゼッションスタイルとの相性も良さそうだが、ずば抜けて欲しいと思える一押しが無かったのでここも選ばず。フォイスは良い選手だがどうせ人気株で、右SBに上位指名の1枠を割く気が無かったのでそこもなし。すすんで選んだのは昨季のソシエダBのキャプテンでした。今季まだ1戦しかもDerbi Vascoしか出てないので被んないのでは?と思ったが万一に備えて9巡目で指名。

アロンソの要望に備え、偽SB的に組立て時中に入ったりキックが上手かったりとポジティブな点が多い。ソシエダB、サンセではFKのキッカーもやってました。スタミナも中々です。アトレティックではSBでもCHでもライバルが多いけど、負けずに頑張って欲しい

 

10位指名:クリスティアン・テージョ(#11レアル・ベティス

Embed from Getty Images

圧倒的いけめそ。女性ファンを誘発するぞ!笑 バルサ時代からかなり好きでした。なんつうかオフザボールや戦術理解のクエンカと仕掛けのデウロフェウのミックスみてえな、そんなところも好きだったw 高い買い物に押し出された内の1人だが、確かなクオリティからベティスでも活躍。若い頃は爆発的な加速で鳴らしたが、今は駆け引き上手な円熟味も出てきて益々いい選手になってると思う。

右で崩して左で仕留める作戦ですんで、フィニッシュの部分を特に期待したい。とは言え、WGとして能力の高い彼がいることで、崩しが右ばっかにならずに済みそう。

 

11位指名:アシエル・ビジャリブレ(#20アトレティック・クルブ)

Embed from Getty Images

髭の人。繋ぐチームってことでデランテロにも足元の技術ある人が欲しかった。ビジャリブレの繊細なボールタッチや逆足の上手さは任せたくなってしまう。引いてきてもうまく捌くし、最前線でも馬力を見せて両足でゴールをガツガツ狙ってくれるのを期待。あの見た目で本当技術あるんよなあ。もっと試合出て欲しいなと思いつつ、ラウガルおじさんが良すぎてまあ。ドリブルの重心低くて好きなんよね。ボール大事にしてそう。尚且つ184㎝とそんなにタッパないけど、ヘッドが強い。守備も結構走るしね。結論から言うと幅広く期待してまっせ、ということです。

 

こんな感じですがどうでしょう。ああ、繋げそうだねえとか、ワイの好きな選手も入っとるさねとかそんな思いを持ってもらえたら嬉しいです。

長くなってしまった。サブ組選出紹介は取りあえずその内上げたいです。最後に重ねて、今回のリーガドラフトでお世話になった皆さん、素晴らしい企画をありがとうございました。皆さんの潜り具合にポジティブに驚かされたんで、自分ももっとOtraに詳しくなっていきたいです。やっぱラリーガええですわ。

21-22 LaLiga 第13節 CAオサスナ対レアル・ソシエダ (2021.11.8)

魔境エル・サダルに乗り込んでのアウェイゲーム!

CAオサスナCAって?と思い公式HPを覗いてみるとClub Atlético Osasuna。Club Deportivo (CD) とかUnion Deportivo (UD)とか色々あるけど、それぞれ棲み分けがあるのかね。LALIGA FREAKSに質問してみっか!笑 小澤さん桑原さんなら知ってそう。

 

スタジアム愛称のEl SadarのSadarは、スタジアム脇に流れるSadar川から。Osasunaバスク語健康とか活力とか、そんな意味らしい。

PSMで戦ったTxapela杯決勝のリベンジと行くぞ!

 

↓8月上旬のPSM。キケガル隊長とオイエルのveterano2人を中心とする強度の高いプレスにも苦しめられ、1-3の完敗でした。よくも悪くもPSMとして平常運転だったラレアルに対し、オサスナの仕上がり具合に脱帽。

wesleysni.hatenablog.com

 

◇先発紹介

f:id:wesleysni:20211112003635p:plain

余談、TacticalistaでExcelで並べてぶっこむのやってない人やった方が良いっすよ。今まで普通に入力しますけど?でやってたがExcelの方が変えやすい

バレネチェア先発復帰おめ!だが、何で右? 結構いじくるイマノル、確かに前節のヤヌザイ左は中々だったが、復帰戦ぐらい得意な左で良くねえか?因みにシルバとメリーノもいつもと逆。

 

4日のELからは4枚。DF*3:ゴロサベル→サルドゥア, スベルディア→アリツ, アイエン→リコ、FW*1:ポルトゥ→バレネチェア 

ライアンはセルタ戦以降も意外と出番は増えませんな。31日バスクダービーから3連戦のシルバ、メリーノ、スビメンディ辺りの疲労は心配。

 

オサスナはこの面子なら底はトロに任せるんじゃ?と素人目で思うがモンカジョラもアンカーできるんだものね。モンカジョラのアンカーは想像できても、トロのインテリオールは見たことがなければ想像もできない。楽しみに観ていきたい。

ベンガルシアのえぐいクロスには気を付けたい。ガルシア4人もいて草 流石にオサスナぐらいでは?wと思ったけど、ガルシアはスペイン国内でも最多級らしい。閉廷!

主審:ミゲル アンヘル オルティス アリアス

 

◇交代、構築変更

-オサスナ-

’25頃 選手交代はないが配置変更。L.トロが一列下げ、モンカと並ぶ。4-1-2-3→4-2-3-1。

f:id:wesleysni:20211113180540p:plain

トロ、やっぱピボーテの方が合ってる感じすんね。狭いとこより広く動かした方が生きるというか。モンカが上がれるようになったのもミソ。

’70

①#11 キケ バルハOUT、#9チミー アビラIN

切り札投入。ブラシャナツが左SH、ルベンガルシアが右SHに移って4-2-3-1→4-4-2

’83

②#39マヌ サンチェスOUT、#16コテIN

③#14ルベン ガルシアOUT、#10R.トーレスIN

④#11キケ ガルシアOUT、#17A.ブディミルIN

マヌ⇔コテは左SB同士。R.トーレスは右SHに入り、ブラシャナツが左SHに。ブディミルはアビラと並んで最前線。

コテ、調べてみたら1989年ヒホン生まれ、スポルティングカンテラ育ちの選手らしい。今夏、4季過ごしたエイバルから完全移籍。ラレアルにも2012-2013, 13-14の2シーズンいたらしい。アラサテがラレアルにいた時と被ってるから2度目のタッグか。今回の移籍も関係してそう。

 

-ラレアル-

’25頃 ヤヌザイとバレネ、ポジション入れ替え

ヤヌザイが右WG、バレネが左WGに。それぞれ定位置に戻った感じ。アトレティコ戦の4-3-3→3-5-2と言い、意識的に途中で変えてくる今季のイマノル。相手にストレスを与える狙いか。

’HT明け 

①D.リコOUT、アイエンIN

左SB同士の交代。リコは徐々にチームに慣らしていく感じですかね。

’70

②イサクOUTポルトIN

③バレネチェアOUT、ソルロスIN

ポルトゥが左WG、ソルロスが中央。バレネチェアは故障明けだし、このぐらいの時間に下げるのが妥当かもね。投入直前、イマノルに頭クシャクシャて撫で付けられるポルトゥに和んだ。

’82

④シルバOUT、トゥリエンテスIN

守備強度底上げ。左インテリオール同士の交代。彼がここで使われるといよいよナバーロの出番がなくて悲しい。守り切る狙いだから仕方ないが。

’86

ヤヌザイOUT、ロベテIN

守備強度上げその2。ロベテが左WGに入り、ポルトゥが右WGに。

 

プレースキック

-オサスナ-

・右CK:ルベンガルシア

・左CK:ルベンガルシア、R.トーレス

・SFK:ー

ベンガルシアの低弾道のキックは怖い。これにダビガルが飛んでくるんだろ?怖い。

-ラレアル-

・右CK:ヤヌザイ

・左CK:ー

・SFK:ー

 

◇攻撃

オサスナは中盤ラインを助けるキケガルおじさんの貢献が光る1-5-4ブロック。1トップ脇にボールが回ると、中盤ラインは待ち受けるんでなく、インテリオールがプレスにいく守備も変わっていない。オサスナのインテリオール出すジグザグプレス好きなんよな、ハイプレス最高!

相手にボール出しを赦しても、圧縮したバイタルエリアでは、対人に強い中盤ーDFがボールを刈り取ってしまえるのはこのチームの強み。 メリーノ、シルバといった名手でも割と簡単にボールを失ってしまうという...

 

ただ、オサスナはインテリオールを前に出すとディアゴナーレで中盤ラインは守る幅が狭く、かつ個人個人のカバーエリアが広がるので、ラレアルは後ろで回しながら、オサスナのインテリオールを釣り出すことを取っ掛かりにする。イマノル、8月の対戦から修正してきた。 かなりボールを出せていたが、それはオサスナ4バックが中盤ラインと連動して押し上げてこなかったのが大きいと思う。間延びした中盤ラインの背後のスペースを突くことで前向きにボールを持つ場面を増やした。

 

ラレアルは密度の高いオサスナブロックに馬鹿正直に突っ掛けるのを避け、GKレミーの近くまでCBが退きこんでのビルドアップ。オサスナ両WGはソシエダCBがボールを持つ時SBでなくインテリオールを切る立ち回りなので、ソシエダは空いたSBを起点にすることが多い。ただ、トラップ等でもたつくとオサスナの対応が間に合い、ハマりかける。

 

(25分頃~)

オサスナは4-1-2-3→4-2-3-1に変更し、守備時も4-4-1-1形に。東京五輪の日本代表ってこんな感じよねって感じのオーソドックスな4-2-3-1のチームの守備。真意は分からんが、中盤5枚で前からプレスいって背後のスペース使われるぐらいなら最初からある程度前プレは前2枚に任せて待ち受けようぜって感じかね。

ブラシャナツスビメンディをマークするような立ち回りだが、それならそれでとCBやSBから配給するソシエダ。CBが開いて受けてオサスナ前2枚の脇から持ち上がったり、スビが落ちて後ろ3枚にしたりと慎重に球出しした。オサスナは中盤ラインやSBが前に詰めてくることはなかったので、球出しはある程度余裕を持って行えた。

 

◇守備

いつも通りのシルバを前に出す4-4-2ブロック。シルバは1stラインを破られると1.5列目のような位置に引くが、ここでのプレスバックによる奪回とカウンター時の絶妙な繋ぎは相手の脅威だろう。昨季よかそこを意識的にやってるように見えるが私だけかね。

 

オサスナのサイド攻撃の良さは、サイドから組み立てても、SB、インテリオール、WG等のトライアングルで奪いづらいのと、クロスを上げるにしても一度中での繋ぎを経由してからなのでクロッサーにプレッシャーを掛けづらい+尚且つ守る側にとっては中→外→中と目まぐるしく目線が変わり、マークに付きづらい。これを1タッチ2タッチの最小タッチで繋いでフィニッシュまで持っていく。理に適った怖さがある。 左のトライアングルの良さは14-15ドルトムントゲレイロ、香川、ロイスを彷彿。

オサスナ、ラスト10分はモンカジョラを一列下げてSBをWBの位置に上げ、3-1-4-2的形にしてきた。早めに2トップに入れるが、ソシエダもスビメンディを下げて後ろ5枚にしたり慎重に対応した。

 

◇得点

’71 ⚽RSO 1-0 OSA メリーノ②(アシスト:ポルトゥ)

ラレアルはGKからのビルドアップで、左CB→左SB→SBのヘルプにサイドに流れて受けに来た左IHシルバへと各人2タッチ程で繋ぐ。シルバはターンでマーカーを往なし、中央のメリーノへ。メリーノからバイタルに詰めたポルトゥ→ヤヌザイと繋ぎ、ドリブルを挟んで上がってきたサルドゥアに展開。大外のサルドゥアからハーフレーンのポルトゥへ、ポルトゥはボックス入口まで詰めたメリーノへ当ててワンツーを思わせるパス&ゴー。メリーノはポルトゥに返さずゴールを向いて左脚一閃。これがディフレクションもありゴールに吸い込まれる。 ニアを狙って撃ったシュートをダビガルが足に当て、これがファーに。GKエレ―ラはノーチャンス。

 

実況によるとこの試合ソシエダは最初の枠内シュート。GKからエリア内までグラウンダーで繋ぐいい攻撃だったし、シルバのターンやポルトゥのヤヌザイ追い越しなど渋い好プレーが沢山あって、ファンも納得の良いゴールだったんじゃなかろうか。

 

’82 ⚽RSO 2-0 OSA ヤヌザイ①(PK)

スビメンディ、アイエンとのトライアングルでオサスナ守備を惑わせつつ、タッチライン際でプレッシャーを受けずにパスを受けたヤヌザイが単独突破をはかり、RSH、ピボーテ、RSBの寄せを振り切りPAポケットを取り、たまらずスライディングにきたウナイガルシアの足が掛かり、PK。

 

ヤヌザイのPKは外したところを観たことがない。オヤルサバル不調時は彼を押しのけてキッカーを務める頼れる男がここも沈める。コースはかなり甘いが、S.エレーラの逆をついた。

 

◇所感

-オサスナ-

・S.エレーラ

いいフィードが何本かあった。2失点はどちらも止めるのが難しいもの。

・N.ビダル

攻守でそんなに良さを出せず。ヤヌザイやバレネチェアを封じていたとは言い難い。

・U.ガルシア

デランテロのイサクやソルロスの対応にはあまり困ってなかった。ただ、ダビガルさんにも言えることだが、ソシエダのシュートのタイミングで間合いが少し遠いなと感じた。撃たせてもコースを切ることを優先しているのかもしれない。まあ誰しもがラモス、ヴァランのように守れるわけではないが。

・D.ガルシア

ビルドではU.ガルシアより目立っていたかもしれない。大体ウナイさんに書いたことと同じ印象。敢えて言えば、脅威のヘッドが不発で助かった。セットプレーそこそこ本数あったので。

・マヌ サンチェス

1対1でバレネを封じる。攻撃も良い。オサスナの左が強いのは彼がいるからというのは大きい。レーンをWG,インテリオールと入れ替えながら読みづらい自在な攻撃を仕掛ける。

・キケ バルハ

またぎを交えたトリッキーな仕掛けで敵を外し、抜き切らずに低めのクロスを上げる。彼の仕事は十分果たしていたように見えるが、残念ながら味方に合わなかった。

・ルベンガルシア

攻撃も良ければ守備も良い。守っては最早WGでなくWBやSB顔負けの好対応。バレネやヤヌ、サルドゥアは右でフリーになれることは滅多に無かった。

・キケ ガルシア

皆大好きキケガルおじさん。この日も攻守に走って貢献。優しいレイオフから素早く動き直してギャップでもらう動きなど、いくつも好プレーがあった。ただ、好調なアリツの守備が間に合う場面が多かった。

 

(途中出場)

・アビラ

長い出場時間ではなかったが、カメラがよく抜いていたこともあり、存在感はあった。91分の強烈なミドルは自分でプレスバックに行って奪ったボールを味方が繋いでの好機だった。パンチすごいね。

・コテ

古巣対決。SBとしては長身で、捌きはスポルティングユースらしく器用だった。

・ブディミル

よく動いていた。キケほどポストに安定感があるわけではないが、非凡なシュートセンスを生かして活躍して欲しい。

・ロベルトトーレス

モンカジョラがDFラインに引いていたため、中盤として振る舞った。良いキックがあった。

 

-ラレアル-

レミー

オサスナの中盤ラインを引き込むため、最後尾の彼からの配給は効果的。躊躇なく中央に出す捌きは流石。1対1の間合いも非常に良い。安心して見ていられる。

特に66分の場面は値千金の決定機阻止。あれが決まっていたらどうなっていたか。ディフレクションでシャドーのブラシャナツの足元近くに転がり込み撃たれるも、右足で反応しパラドン。91分のアビラのミドルもよく防いだ。

・サルドゥア

守りは本当安心して見ていられる。タイミングの良い上がりもあり、サイドプレイヤーとしては文句なし。ゴロサベルのように同サイドの選手と連携で崩せるようになるとなお嬉しい。

・エルストンド

対人最強!的確な寄せで地上戦はほとんど負けず。滑らかなボールコントロールから、好調さが窺える。最近なんか速い。

・ロビン

この日もよく跳ね返してた。地上戦のエルストンド、空中戦のルノルマン。綺麗にDFラインを揃えてオフサイドに嵌める場面もあった。毎度ありがとう。

・スビメンディ

パスの中継点であり続けたわけではないが、周りが彼を経由すべき時、迂回すべき時をよく見極められていた。持ち前のシンプルな捌きで攻撃の潤滑油に。

守備は相変わらず良かった。彼が的確なポジショニングで後ろを安定させるので、試合を通してメリーノを前目で使うことが出来た。

・メリーノ

今日は攻めのメリーノ。彼を下げずにビルドアップできると、パスの上手い彼をバイタルで使えるという利点がある。浮き球、グラウンダーどちらも精度が高く、チャンスを幾つも演出した。

先制点の場面は敵選手間に位置するポジショニングが効いて撃てた。

・シルバ

左でも良い、ということはシティの試合で分かっていた。シルバがいるサイドは輝くということで、この日は左からの攻撃が良かった。

・バレネチェア

ヤヌと入れ替わって得意の左に移ってから躍動。足裏など色々なところでボールを触るタッチの独特なドリブルはエリア内でも有効。36分の切り返して左足で撃った場面、ジャストミートしてダビガルの脇を抜けて入ってればスーパーだった。次戦も先発で観たい。

DAZNの中継によると、この日の最高速は33.7km/hを記録。35㎞台出してたアラウホと比べればって思うかもしれんが、結構速いんやねってにっこりするには十分。

ヤヌザイ

強引に捏ねて身体入れられてファウルだろってアピールしてる隙に取られるのがいつもの彼。今日はそんな場面も然程多くなく、寧ろシンプルかつ巧みなボール捌きでキープに一役買った。

オサスナ最終ラインは人につくより形を崩さないことを念頭に置いてるので、中盤でプレッシャーを受けずにボールを受けられる場面が多かった。必然彼のドリブルが生きた。80分のモンカ、トロ、ルベンガルシア、ナチョビダルの誰も寄せ付けなかったドリブルは圧巻。

・イサク

ドリブルで敵がいる方に切り返して奪われたり、判断ミスのような場面がちらほらあった。キレはいつも通りなのでそこは安心。とはいえデランテロとしては物足りない。中盤に引いて受けたり、サイドに回ったりと色々動き回るいつもの姿が観れなかったのも寂しい。いつもはフリーマン的良さがあるのに。

 

(途中出場)

・アイエン

攻撃でリコより器用な印象を見せた。WGがこの試合はラインブレイクよりも連携を意識していたので、中盤とのトライアングルで、ゴロサベルのように内側のレーンも使いながら自在に動いた。課題のクロスもこの日は良いものがあった。成長が止まらないぜ!

ポルト

この試合も元気。74分のシルバと大きなワンツーして、モンカの背中から飛び出してダイレクトで撃った場面は決めて欲しいが、しょうがない。

・ソルロス

前からだがパスのズレは気になる。しかし雑なパスでもキープできる加速とフィジカルは流石。個人的には途中出場なんだからもうちょい守備で走って欲しい。

・トゥリエンテス

短い。しっかり走ってくれていた。ポジショニングニングがまめで、良いパスカットもあった。終盤の中盤の攻防を引き締めた。

・ロベテ

よく走る。ドリブル強引に突っかけての不用意なロストもあったが後ろにカバーはいたし多少はまあ。

 

相変わらず守備が安定していた。アリツとルノルマンありきのチームと言っても過言ではない。あとは、ボール持ててる割にシュートが少ない。というのは気になる。もう少しイサクにボール集めても良いんじゃないかな。回せてもシュートまでいけないんじゃ、攻撃としては貧相。この日はチームの調子が良かったから勝てたが、苦しいときはエースの活躍に頼らなければならない時もあるので、可能な時に波に乗せておきたい。この日は何か異物感があって辛かった。

ごちゃごちゃうるさくしてしまったが、アウェーでの勝ち点3ほんとうにナイスです!ようやくポルトゥ、ヤヌザイの両翼が躍動してきた。これからもじゃんじゃん活躍お願いします!!

21-22 LaLiga 第12節 レアル・ソシエダ対アトレティック・クルブ(2021.10.31)

アノエタでのDerbi Vasco!雨天ながら37,066人と過去最多の観客動員

数を記録。選手、スタッフも沢山のレアリスタが来てくれて嬉しいだろね。

アトレティック・クルブはこの試合まで11戦で4勝1敗6分の8位。1敗はラージョ相手に喫したもので、バルサアトレティコビジャレアルと力のあるチームとの試合を全てドローで乗り切っている。。バスクのチームとの試合はTxapela杯優勝というローカルタイトルを争うものでもあるので、その点でも強い気持ちで臨んで欲しい一戦。

◇先発紹介

f:id:wesleysni:20211103210400p:plain

ラレアルは初めて観る前3枚の並び。ヤヌザイ左はあんま観ないしイサク右WGに関しては初めてみる。故障明けのスビメンディが先発復帰。リコ初先発おめでとう!

GKはレミーロ。セルタ戦のパラドン連発でライアンを推す声もあっただろうが、ビルバオは前プレスきついからね、彼のビルド能力は見過ごせない。

ビルバオは結構いつもの面子と見える。レクエは右のイメージだが、左SBもやれるんだね。素晴らしい。ユーリが怪我してるからバレンシアガ1枚では厳しいしね。CHも何通りか組合せがあるが、縦パスの上手いこの2人を並べてきた。ベンセドールはいまやU-21代表の不動のアンカーになりつつある。

◇交代&構築変更

ラレアル

’65

①ソルロスOUTポルトIN

3トップはイサクが中央、ポルトゥが左、ヤヌザイが右に変わる。

’78

ヤヌザイOUTゲバラIN

③シルバOUTスベルディアIN

④リコOUT、アイエンIN

この交代で4-1-2-3→3-1-4-2。ゲバラは右のインテリオールに入り、ポルトゥがイサクと2トップ。3バックはこの日は右からスベルディア、アリツ、ルノルマンという並びに見える。

’85

⑤イサクOUT、ロベテIN

FWの交代。プレス要因?w 勿論ロベテの成長を期してというのもあるだろう。できればWGで観たいけどね。小兵FWが最前線中央張るには爆発的な加速、吸い付くボールタッチ、デスマルケなど抜きんでたものがないと難しいと思う。

 

ビルバオ

’65

①#22ラウガルOUT、#8サンセIN

サンセはそのままラウガルと同じ2トップの右に。セカンドトップ的役割。

’79

②#18デマルコスOUT、#2ペチャロマンIN

③#7ベレンゲルOUT、#30ニコ・ウィリアムスIN

右SBと右SHをそれぞれ交代。ペチャロマンデビューおめ!! 昨季のサンセ(ソシエダB)のキャプテンです。スビエタ産の選手が1部のチームで出るなんて嬉しい限り。アトレティックの方が良い待遇を提示しての移籍なので、ブーイングも聞こえない。

’86

④#14ダニ ガルシアOUT、#3U.ヌニェスIN

 

プレースキック

ラレアル

・右CK:ヤヌザイ

・左CK:ー

・SFK:ー

 

ビルバオ

・右CK:ムニアイン

・左CK:ベレンゲル、ムニアイン

・SFK:ムニアイン

◇攻撃

ビルド時、ビルバオ2トップはラレアルCBに密着してつかず、CBから距離を少しとり、アンカー番をするベンセドール+両SHの3人のラインと距離を近くに保つ。ラレアルがSBを経由して前進しようとすると、対面のSHに前方向を切られる他、FWも詰めてくる。工夫が無いとまんまとハマる。

また、ベレンゲルとムニアインの両SHは最終ラインからインテリオールのパスコースを切っている。普通ここまでやらんぜ笑 賞賛に値。当然ラレアル前線のマークはより厳しくなる。ビルバオの寄せの速いタイトな守備を支えているのは彼らかもしれんね。

また、中盤3枚に入った時のプレスバックが凄く、余裕をもってボールを持てる場面はあまりない。

スビメンディがDFラインに落ちて後ろ3枚にし、WBを高い位置に上げた時の方がポゼッションは安定していた。最近のソシエダは後ろ4枚でアンカーを消されると厳しい印象。両CBを開かせてSBの位置を上げるリスクはあまりとらない。

ビルバオ最終ラインはラインを高く設定。またラインが整っており、3トップは再三オフサイドを喰らった。

(25分頃~)

攻め口を変える。シンプルな工夫だが、ハマりやすいSBに敢えて出し、戻させてから展開することで、ビルバオSHはボールを持ったSBに寄せるので、SHを引きずり出してギャップを生む。SHを食いつかせてから展開することで中盤のプレスの圧を減らし、ボールが入れやすくなった。一度中盤やWGに当ててからレイオフでスビメンディを使うことで攻撃にバリエーションを出せた場面もあった。

アタッカーに前を向いた状態でボールを渡せるようになった。

(後半)

ヤヌザイ、イサクが左右を入れ替えてプレーする時間が多かった。また、ビルバオ2トップがそこまでスビメンディへのパスコースを切らなくなったため、底の位置の彼を経由することが出来た。

また、3バックにした後も後ろの数的優位や少し高い位置を取るWBを使うことでうまくボールを出せていた。インテリオールやWBが上がることで、カウンター以外にも攻め筋がある事を確認できた。オプションが確立できつつあり、何より。

◇守備

イサクがソルロスに並ぶ4-4-2ブロック。

このチームは4-4-2ながらビルド時はベンセドールがアンカーのように振る舞い、CBから受けて前を向いて最小タッチで前線にパスを入れる高速ボール出し。この流れでボールを出され、アタッカーにフリーで前を向かれるとラレアルはブロックを下げざるをえない。ベンセドールの視野の確保とビルバオ前線のデスマルケが成すシンプルながら必殺のサリーダデバロン。

◇得点

’57 ⚽RSO 1-0 ATH イサク③(PK)

PK獲得に至るプレーが良かった。イサクのサイドを変えるグラウンダーを受けるゴロサベルがワンタッチで右サイドに張ったヤヌザイに出し、止まらずにインナーラップでニアゾーン急襲。ヤヌザイは逆にマイナス方向に切り返し、中で待つソルロスにピンポイントで上げたことで、決定機を演出した。ソルロスのダイレクトはブロックに遭ったが、零れを拾ったメリーノが持ち出してシュートを試みたところにイニマルが足を出しPK。

イサクは跳ばずに中央でとどまったシモンのすぐ脇に強く蹴りこむ度胸を見せた。

’91 RSO 1-1 ATH⚽ ムニアイン(直接FK)

レミーロのパンチングの当たり所が悪く後逸。パンチングはこの事故が怖い。小澤さんが翌週のLaLiga FREAKSでレミーロはたまにやらかす言うてたけど昨季は見なかったけどな。気に病まないでくれ。

◇所感

ラレアル

レミー

ビルバオのサイド攻撃から、この男のハイボールへの強さがチームを守った。

あのパンチングはあかん。

・ゴロサベル

パス&ムーブで右サイドを活性化。上がるタイミングが良く、パスの受け手として機能。先制点の立役者の一人。

・アリツ

開始1分の無人のゴールを守ったタックルは値千金。地味に21分にも神がかったブロックを見せていた。

・ロビン

イニャキやラウガルに負けない強さは流石。カバーリングも完璧では。

・リコ

あんま目立たんが粘り強い守備で貢献。アイエンより体格に恵まれ当たりが強そうではある。と言っても今季アイエンほとんど競り負けないんだけどね。どんな努力をしてるんだろうか。一番成長している。慎重にプレーしていて特徴がわかるには至らず。悪いとこもそうなかった。

・スビメンディ

縦パスのレシーバーに対するタイトなマークや捌きで攻守に貢献。負傷明けを感じさせず状態が良さそうで安心した。

・シルバ

チームが結構強引に攻めていたので、シルバを経由してれば面白いのになあって場面がちらほら。速く攻めるのも悪くないけど。繋ぎも勿論うまいがシルバにはファイナルサードでの決定機に絡む仕事を彼にさせるように動けば得点も増えると思う。昨季前半戦はそれが出来ていたはず。今季はロースコアのゲームをなんとかものにする試合が多いが、裏を返せば盤石な勝利でもない。

・メリーノ

この日も縦横無尽に貢献。特に当たり負けしない守備は代えが効かない。最小タッチで素早く前線に繋いでくれる捌きも素晴らしい。おまけにこの日は先制点のPK獲得。

・イサク

右WGは勿体ない感じがする。ドリブル巧者だが、右サイドタッチライン際でのドリブルと中央でのドリブルでは全然違う。繊細なタッチが売りではないが、ボール一個分の隙からクロスを上げたりパスを出したりとか、そういう職人気質な細かいプレーに慣れているわけではない。後半やってた左WGの方が良かった。

あと、PK真ん中に蹴ってて怖かったw ヤヌザイの方が実績あるけど、早めにボール抱えてた笑 決めたからおk

ヤヌザイ

右のイサクに対し、意外と悪くないヤヌザイの左WG。いつも以上にボールが吸い付いていたかも、ビルバオDFが飛び込むとギリギリで意外性のあるパスで逃れたりとファンタジーアを発揮。利き足サイドの方が身体を使ったキープはしやすいしね。彼によくある軽いボールロストが減った。

守備は微妙。ボールに強いプレッシャーを掛けるわけでも意識的に誰かへのパスコースを切るわけでもなく、ぼんやりしたマーク。後ろのナイスカバーに助けられるが、ラレアルで長い選手として何とかならんの?と愚痴りたくなる出来。

・ソルロス

何かのそのそジョギングしているのが気になる。コンディションが悪いのかもしれんが、ピッチに立っている以上は機敏に動いて欲しい。あんまいいパフォーマンスとは言えず。

 

(途中出場)

ポルト

走力で攻守に貢献。最後の10分は2トップの一角に入ったが、やはりデランテロだとサイズの小ささからボールが収まらないのが惜しい。圧倒的なボールスキルがあるでもなく、囲まれるときつい。チームも彼に当てようとするんでなく、サイドに流れたり、中盤に引いたり、裏に抜けたりで勝負させるべき。

ゲバラ

運ぶドリブルや散らしで攻撃を組み立てた。87分に狙ったシュートも良かった。

スベルディア

無難にラインを揃えていた。CBも板についてきたかね。

・アイエン

良いマークや機敏なパス&ゴーなど、短い時間で存在感は示した。

・ロベテ

色々なところに顔を出しボールを引き出した。ポルトゥ、ロベテの2枚のプレスは良い。

90分間際、ムニアインを削ってFKを献上したのは彼。要らないチャージでしたな。

 

ビルバオ

・シモン

PK以外あまりゴールを脅かされなかった。

・デ マルコス

彼のオーバーラップがあるから

・ジェライ

堅実な守備のみならず、隙あらばソルロスの脇から持ち上がる。逆に言えばラレアル前線は彼にもっと制限を掛けたい。

・I.マルティネス

ソルロスに負けない強さと速さ。インターセプト・パス出しも一流。1点目のPK献上はゴール前過ぎたからなあ。イサクの顔に伸ばした手がガッツリ入った2枚目は余計だった。

・レクエ

人に強い。まあこのチームで対人弱い人を探す方が難しいけど、それでもサイドで止め切る場面が多かった。ただ、攻撃はあまり怖くなかった。縦塞がれるとバックパスに逃げてくれる。速さはある。

・ベンセドール

組立ての要。どんどん縦に出すが取られない。判断力が良いのだろう。

・ダニ ガルシア

Box to Boxの幅広い活躍。運動量も顔を出すスペースの選び方も流石レギュラー格。

ベレンゲル

彼自身が仕掛ける場面はそう多くなかったが、上がってきたデ・マルコスなど周囲との連携を使いながら右サイドを活性化した。良いクロスを何本も上げた。

ムニアイン

キレッキレのボールタッチ。ビルバオが右から攻めるときは中央から右のヘルプまで自由に動き回るフリーマンとして振る舞い、前後半通して創造性を発揮。一回りで局面を変えてしまうターン、切り返しは圧巻。 この試合随一のファンタジスタ

・R.ガルシア

35歳のベテランによる最高のプレスバック。

・イニャキ

何度か抜け出すもアリツに最後のところで潰された。早めに撃った方が良かったかもしれない。

 

(途中出場)

・サンセ

サイドに流れたりしつつ、2ライン間でうまくボールを引き出した。カウンターの場面ではキレのあるターンでメリーノにイエローを誘発。ドリブルとかゴールに向かう勢いはラウガル以上ですな。

守備でも精力的なプレッシングで貢献。途中投入の選手として素晴らしい働きですね。

・ペチャロマン

ヒヤッとするトラップミスがあったが、これから組立て能力にも長けたSBとして活躍してくれる片鱗は見せた。

・ニコ

ラレアルが5バックにし、守備ブロックの重心を下げたことでスピードを生かせる場面はあまりなかった。

 

前半イニャキに決定機が2つあったことを思えば妥当なドロー。ボールは出せれど、ビルバオ守備陣にきっちり潰され、好機を作れなかった。3バックが板についてきたのは収穫かと思うが、2トップ脇から前進を赦してたんで俺は5-4-1ブロックの方が好きですね。ムニアインにゴミ投げたファンはあり得ない。試合後レミーロを労わってくれた彼に向ける顔が無いね。

21-22 LaLiga 第11節 RCセルタ対レアル・ソシエダ(2021.10.29)

敵地バライードスに乗り込み、セルタとの一戦。セルタの胸スポ、Estrella Garicia社はクラフトビールの会社らしい。サッカー観ながら飲みたいっすね。あとガリシアといえば茹で料理のガリシア風タコが有名ですね。絶対美味い。一昨年前ガリシア出身の知人の方が教えてくれました。

セルタはスペイン語ケルトの、ケルト人という意味。ケルト人は紀元前にピレネーを超えて、フランス側からやってきたらしい。ガリシアには今も民族音楽で使われるバグパイプ「ガイタ」や遺跡「カストロ」(古代ケルト人の集落)が残る。

バライードス雨降ってますね。ガリシア地方は降雨日数が一年の約半数ほどあるんだとか。

 

◇先発紹介

f:id:wesleysni:20211030154828p:plain

ラレアルはいつもの4-3-3に戻してきた。昨季よく見たメンバーが並ぶ。セルタはいつもの中盤ダイヤモンドの4-4-2。若手CBのフォンタンは負傷離脱中。CBは人に強いタイプを並べてきた感じかな。

主審:マレーロ・ロペス

◇交代

セルタ

’67

①#9ノリートOUT、#14R.タピアIN

②#8ベルトランOUT、#11セルビIN

タピアがアンカー、セルビが左のセントロカンピスタ。フォーメーション変形無。セルビは今夏ベンフィカから加入のアルゼンチン生まれのアタッカー。

’78

③#2マジョOUT、#7T.ガジャルドIN

④#6デニスOUT、#21A.ソラーリIN

ソラーリは右SB、ガジャルドは最前線に入って4-3-3に変えたような形。中盤タイプを下げ、FWを入れて攻めにきた。

’88

⑤#15アイドゥーOUT、N.アラウホIN

CBの交代。序列はどんななんだろうね。

 

ラレアル

’64 

ヤヌザイOUTスベルディアIN

ポルトOUT、ソルロスIN

③シルバOUT、トゥリエンテスIN

この交代で3-1-4-2に変更。3バックは右からロビン、アリツ、スベルディア。インテリオールは右メリーノ、左トゥリ。

’77

④イサクOUT、ロベテIN

ある意味守備要因。守備の時5-3-2で守っていたのを、守備の時だけロベテを左SHの位置に回す5-4-1ブロックに。

’83

⑤アイエンOUT、D.リコIN

リコようやくデビューできました。アイエンも休めるようになったね。

プレースキック

セルタ

右CK:デニス

左CK:あったかなぁ

SFK:デニス、タピア

デニスのキックは軌道が綺麗。ブライスメンデスのプレースキックも見てみたかった。この試合キレてたし。

 

ラレアル

右CK:ヤヌザイ

左CK:ヤヌザイ、トゥリエンテス

SFK:ヤヌザイ

ヤヌザイのキックは冴えていた。低く、セルタDFの頭をかすめるようなボールを蹴る。

ファーで待ってたメリーノに合わせたトゥリのCKは素晴らしかった。プレースキック上手いのはありがたいね。オヤルいてもCK蹴って欲しいぐらいのナイスボール。

◇攻撃

4-4-2ブロックを敷くセルタDFに対し、スビメンディが低い位置まで降り、最終ラインのところで数的優位を作る。SBをWBのような位置まで上げ、WGが内側でプレーする3-1-5-1のような配置。セルタは奪われた後ハイラインのまま複数人でボールに圧を掛け、即時奪回にくるのでポジトラは裏へのカウンターの方が良い感じ。この囲いを抜けたらと思うけど、セルタのプレスも甘くはない。

ただセルタのハイプレスも素晴らしく、CB→SBに出すとSHに加えワイドに開いた2トップ、サポートに来た中盤のマークが寄ってきてえらいことになっていた。SBのところの使い方は考えた方が良さそう。

セルタのハイプレスに遭い、綺麗にボール出しができない。ラレアルはパスワークでこれを往なしにいくのではなく、WG+イサクを走らせてスペースを突くことを選択。セルタDFにしっかり潰されることも多く、テンポが落ち着かない。

勿論ハイラインも素晴らしいのだが、FW、中盤ラインのプレスバックが素晴らしい、とてもコンパクトで球際も強く、ラレアルの攻撃を次々シャットアウトしていく。

 

64分に3バックに変えてからはあまりいい場面はなかった。アトレティコ戦良かったのはやはりシルバの溜めがあってこそなのかなあとは思った。運ぶところからイサクとソルロスに任せる単調なカウンターが多く残念。ロベテとソルロスは攻守に補完性が高いと思っていて結構いい組合せだと思う。イマノル、ロベテを継続的に使ってくれてありがとう。

◇守備

いつものシルバを前に出す4-4-2ブロック。セルタの自陣深くからの組立てに対しては、ボールサイドのWG+イサクで2CBを、シルバでアンカーを見て嵌めにいく。SBにはSBをスライドさせてマンツーマンで嵌めにいく。

セルタの2タッチでどんどん回すパスワークに苦しむ。流動的に動く中盤4枚を捕まえられない。ボールをバシバシ回されるので、ボールに目がいき、相手のデスマルケもすっと決まってしまう。。 ソシエダは1対1で止めようとするより距離感近くして最悪カバーで取り切るぐらいの守備の方が良いと思うんだけどなあ。見ていて怖い。

後ろ5枚にしてからは前からのプレスを諦めて引いていた。ロベテが5-4-1の4の左に入ってからは強固に。

◇得点

’53 CEL 0-1 RSO⚽ イサク②

実  質  ヤ  ヌ  ザ  イ

イサクが左サイドに流れ、ボールを引き出し、右CBのアイドゥーを引き連れる。ポルトゥがボールを受けるイサクを追い越し、中央からダイアゴナルランで左サイドの裏のスペースに抜ける。中央に詰めたヤヌザイに、対面のムリージョの脇からスルーパスを通す。ヤヌザイのシュートはGKディトゥーロの好セーブに弾かれるもイサクがこぼれ球に詰めて先制。

左サイドから中央にドリブルで切れ込むイサクとクロスオーバーで中央から左サイド裏に抜けるポルトゥの連携が素晴らしかった。エースのオヤルサバルやイサクだけじゃなくて、ポルトゥ、ヤヌザイらのウィンガーが点に絡めるとチームにとっては大きいですね

 

’53 CEL 0-2 RSO⚽ アリツ③

トゥリエンテスがファー寄りに素晴らしいボールを蹴り、メリーノがしっかり合わせる。このボールがアリツの背中に当たり、ゴールへ。実質メリーノですw アリツは嬉しそうだった。今季3点目はチーム2位なんですがキャプテンマークマジックなのか何なのか。

◇寸評

セルタ

・ディトゥーロ

1点目のシーン、ヤヌザイのシーンを腕に当てたのは凄かった。イサクの下にこぼれたのは不運。

・マジョ

大外、ハーフレーンを行き来し、攻撃の活性化を狙った。ブライスメンデスとの連動は阿吽の呼吸。

・アイドゥー

速い。イサクに走り負けない。素晴らしいハードマーカー。自分で運んでの縦パスも良い。

・ムリージョ

目立たないが、飛び込まない守備は中々。動のアイドゥー、静のムリージョという印象。

・ガラン

攻守にクオリティが高い。

・ベルトラン

あまり目立った印象はない。彼が司令塔として展開を担うってより引いて受けにくるデニスやブライスが組み立てるからってのはあるだろう。

ブライス メンデス

ドリブルは中々止められないし、グラウンダーも浮き球もどちらのパスも一流。攻撃の中心。

・ノリート

キープ力がすごい。シュートまで持ち込む駆け引きの上手さは熟練の技。

・デニス

トップ下ではなくフリーマン。流れてビルドを助けたり、ゴール前に飛び出したり。ポケット攻略を狙った攻撃は厄介だった。

・アスパス

56分に3人目の動きで素晴らしい裏抜け。

・サンティ ミナ

身体能力の高さは脅威。守備も激しい。

 

(途中出場)

・タピア

守備力はベルトラン以上。

・セルビ

ガジャルドが入った後はインテリオールと化していたが、シンプルに繋いでいた。器用。自分で仕掛ける場面も見たかった。

ガジャルド

ラレアルが後ろ5枚にしてスペースがなかった。セルタはあまり彼にボールを入れられなかった。

ソラーリ

果敢にドリブルで仕掛けて、ロベテと見ごたえのある1対1。

・アラウホ

昨年は不動のレギュラー扱いじゃなかった?怪我か何かがあったのか。相変わらずでかかった。

 

ラレアル

・ライアン

文句なしのMOM。前半44分の2連セーブは鬼神。弾いたところにミナがいたので、速攻体制を立て直し、一本目と逆に飛んだシュートを防いだ。56分のアスパスとの1対1も素晴らしい。

・サルドゥア

もうちょい攻撃での貢献が欲しい。守備は流石。特に1対1はゴロサベルより安心して見られる。

・アリツ

後半は2トップ脇からの持ち上がりが増え、ビルドでも貢献する彼本来の力がみられた。クリアミスとか細かいミスはあったけど、大した問題にはならなかった。

62分のミナとの競り合いを制した場面では俊足FWに負けないスピードを見せた。ラレアルで一番好きな選手です。

・ロビン

セルタの攻撃を止め切ったとは言い難い。まあ中盤の争いでやられていることが大きいので、最終ラインが悪いわけではない。

・アイエン

後半増えたオーバーラップで、主にブライスメンデスを困らせた。攻撃は最大の防御。

・スビメンディ

もう少しポゼッションを安定させたかったが、マークがいたので難しかった。彼が下がって後ろ3枚にしてた方が回せていたか。復帰戦としては悪くないか。アンカーはラレアルの生命線なので要求は高くなる。

・シルバ

ビルドアップがうまくいかない分、活躍が限定された。それでも狭い所でもボールを扱えるのがありがたい。

・メリーノ

シルバと同じく攻撃ではあまりいい位置で受けられなかった。あんまビルドをGKに頼って欲しくないんだけど、レミーロの不在は攻撃に響いた。

守備は流石で、アトレティコ戦同様CBの負担を減らした。イマノル、そろそろ休ませませんか?

ヤヌザイ

いつも守備面で愚痴ってるがこの試合は寄せのダッシュも良いし、タイトに守ってくれていた。やればできるやないすか! 攻撃もキレがあったけどやっぱ笛鳴ってないのにプレー止めるのは不良。でもロストも少なく、先制点の場面は受け方、シュートともに素晴らしかった。次戦も期待してます。バレネチェアも復帰するので、良い競争を見せて欲しい。

ポルト

いつも左で出ると微妙な印象があるんだがこの日は違った。スペースをうまく突いてチャンスを拡大させた。もっと自分でいってもいいかもしれんね。攻撃のベストプレイヤー。

・イサク

今日みたいなビルドが苦しい試合ではもっと彼にボールに絡んできて欲しいという気持ちはある。ラレアルはもっと3トップをビルドに組み込んでも良いと思う。詰まるぐらいならね。 チャンスを迎える場面は少なかったけど、貴重な先制点をありがとう。

 

(途中出場)

スベルディア

ハードな守備でクリーンシートに貢献。後ろ5枚になってもDFラインの統率はとれていた。

・ソルロス

あんまいい場面はなかった。やや流し気味にプレーしているように見えるのが気になる。調子悪かったんかね。

・トゥリエンテス

アトレティコ戦のシルバのようにカウンターの起点としては振る舞えなかった。まあ彼はオフェンシブのシルバとタイプが異なり、バランサーですから。その分守備で貢献。

・ロベテ

守備を大変よく頑張ってくれた。左サイドはだいぶ楽ができた。ポジトラでファウルを貰ってくれるのもありがたかった。

・リコ

短くてあんまわからん。前から思ってたが肩幅広いよなあ。

 

内容は決して良くなかった。セルタの流動性に優れた攻撃に対し、人につくのかスペースを消すのかが曖昧で結構やられていた。うまい敵に対してはマンマークを諦めて全体でスライド頑張って狭くして窮屈にする方が良いんじゃないか?

ともあれ勝てたのはすごくうれしい。ソシエダは一回分けると昨季までは勝てない試合が続いたりしてたので。次戦のダービーめちゃくちゃ楽しみ!ポルトゥのゴールに期待!

21-22 LaLiga 第10節 アトレティコ・マドリード対レアル・ソシエダ(2021.10.24)

大入りのワンダ・メトロポリターノで昨年王者に挑戦。昨季は2戦2敗。4強相手にどれだけ戦えるかは、ヨーロッパの舞台で戦えるかどうかの指標であり、俄然チームの実力が問われる。育成・チーム作りは勿論大切だが、応援するチームが強豪に当然のように無残に敗れ去る姿は決して見たくない。

 

離脱者は以下の通り。数えてみると9人もいる…。/(^o^)\ナンテコッタイ

しかし代表ウィークを挟んだのもあってソルロスとパチェコが復帰。やったね!

(DF)

アイエン(※1)、ディエゴ・リコ、モンレアル

(MF)

スビメンディ(※2)、イジャラメンディ、グリディ

(FW)

C.フェルナンデス、オヤルサバル(※3)、バレネチェア

 

※1 前節マジョルカ戦で退場(イエロー2枚)。出場停止。

※2 10/21のEL SK Sturm Graz(墺)戦で負傷。

※3 代表戦から復帰後、10/15の練習中に負傷。

無印の選手は前節から引き続き負傷離脱。。

 

◇先発紹介

f:id:wesleysni:20211027213145p:plain

サルドゥアが右WG...笑 誰が予想できた? クロスには定評のある男。

3日前のELから入替え4枚。ELでは左右のWGがポルトゥ、ヤヌザイ、アンカーにはスビメンディが入り、左SBにはアイエンが先発。

アトレティコの3トップって結構あるんかな?自分は初めて観たかもしれない。前線多いしなあ。コレアもクーニャも他クラブならエース格では。

 

ただし、このラレアルの並びはフェイク。5分も経つと以下の並びに変わる。おかしいと思ったよ~(後付け 昨季は全く観なかった形。ただ19-20はやってなかったかな?気のせいかもしれないけど。

f:id:wesleysni:20211027220041p:plain

 

主審:ホセ ルイス マヌエラ モンテーロ

◇交代

アトレティコ

HT明け

①ルマルOUTカラスコIN

アトレティコが3-4-3に変形。DFラインは右からフェリペ、エルモソ、ロディ。右WBにトリッピアー、左WBにカラスコ。神采配。

’57

②ロディOUT、コンドグビアIN

③デポールOUT、コレアIN

トリッピアーが右HVに落ちて右WBにコレア、コンドグビアはコケとWピボーテ。サイド攻撃を強化するいけいけどんどん交代。まあ押し込んでるからね。

 

’72

グリーズマンOUT、M.クーニャIN

⑤エルモソOUT、E.エレ―ラIN

後半トーンダウン気味だったグリーズマンがOUT。エルモソの交代は意外だがコンドグビアの万能さを褒めたい。左HVにコンドグビア、コケの相方にエレ―ラ、右WGにクーニャ。

 

ラレアル

’62

①D.シルバOUTパチェコIN

②イサクOUTポルトIN

③サルドゥアOUT、トゥリエンテスIN

3枚交代で3-4-2-1に変形。並びは以下。蹂躙されていた2トップ脇をケアしにいく狙い。

f:id:wesleysni:20211029234013p:plain

’88

ゲバラOUTヤヌザイIN

⑤ソルロスOUT、ロベテIN

ヤヌザイはトゥリエンテスがやってた左オフェンシブに入り、トゥリがゲバラの位置(中盤底)に下がる。ロベテはそのまま1トップ。

 

プレースキック

アトレティコ

右CK:グリーズマン、トリッピアー

左CK:カラスコ

SFK:ルマル、カラスコ

ラレアル

右CK:ゴロサベル

左CK:あったかなあ。

SFK:イサク、ゴロサベル、シルバ

直接狙える距離はイサク。合わせるボールはゴロスかシルバ。

 

◇攻撃

(4-3-3時)

ソシエダの2CBは相手WGのグリジ、フェリックスに、アンカーのゲバラスアレスにみられ、ビルドが詰まる。

(3-1-4-2)

両HVがぐっと開く。アトレティコのFWラインはここにはマンツーマン気味に来ない。

ソシエダ3バックはCFW、WGの間のゲートからゲバラ、メリーノに通してボール出しを成功させる。ソシエダWBへは、大きくスライドしたボールサイドのインテリオールがつくので、WBは各駅停車のパスでは自由になれない。

面白かったのがゲバラとスビメンディが時々位置を入れ替えていたこと。シルバは底の位置でもうまい。 その入替えに留まらず、中盤3枚は流動的で、うまくサポートし合っていた。

さらにアトレティコ中盤ラインからコケがFWラインを補佐するような位置取りをすることで後ろでの優位性がなくなるとロングボールに頼るように。HVの前進を起点にしようにも、ボールサイドのインテリオールがいい位置でカバーに来ているのであまり好転しない。

単純なことだが、シンプルに大外を上がるWBをもっと使ったら面白かったって場面が多かった。中盤を経由しろってかなりコーチ陣に言われていたんだろうか。

(後半)

押し込まれるので、奪う位置が低くなる。ロングカウンターは慣れていないのか精度が低かった。

 

◇守備

(4-3-3時)

シルバがイサクと最前線で並び、中盤4枚の一番左に入る4-4-2ブロック。

(3-1-4-2)

守備の時はシルバがトップ下的位置に入り、最終ライン前でゲバラとメリーノが並ぶ3-4-1-2。シルバはアンカーのコケを見るような振る舞い。また、ポジトラの意識が非常に高い。マイボールになる前から敵選手から離れ、カウンターの起点になる準備をする。彼を経由するカウンターを何本か打てた。

また、ゴロサベルがWGの位置まで上がり、4-2-1-3の形で守ることもあった。前から強くプレスに行くときの形。蹴らせて後ろ4+2枚で回収を狙う。

ボールを奪うとサイドプレイヤーのソルロスとサルドゥアがぐっと上げる。そのまま前3枚に当てるより、メリーノやシルバら中盤を経由することが多い。

アトレティコらしいのは、両IHがずっと中に構えるのでなく、機を見て外に張ることでWGに内側でプレーさせる。その時に限らず、アトレティコの大外担当は基本SBかインテリオール。特に左はSBのロディが張り、右はデポールが流れることが多い。グリジとフェリックスはWGというよりは2シャドーですね。

(後半)

後ろ3枚に変えたアトレティコはラレアルの5-3-2ブロックの2トップの脇のスペースをどんどん使う。左はロディの上がり、右はデポールの斜めへの落ち。ラレアルも中盤ラインのスライドで寄せに行くが、寄せるまでの時間でサイドチェンジを喰らったりでスムーズにサリーダデバロンを決められ、押し込まれる。 余裕をもってボールを持てるアトレティコはWBを高い位置に上げる。57分のコレア投入(右WB)もそのためよなあ。キツかった。

アトレティコはビルド時コケを右HVの位置に下げ、トリッピアーをWBの位置、コレアをそのもう一列前の位置で使う。だからコレアはあんまWBって感じではなかった。

(後半17分~)

3-2-5ブロックに変更。好き放題やられていた2トップ脇に人を配置。トゥリエンテスとポルトゥで起点を潰しにいく。遅いっちゃあ遅いが良い対応。後半頭から形を変えて形勢逆転し、点まで取ったシメオネ率いるアトレティコを褒めるべきか。

 

◇得点、試合の流れ

キックオフ~’5頃

なんやかんや4-3-3のまま戦うラレアル。アトレティコはWG2枚が2CBを、9番のスアレスがアンカーのゲバラをみてくるので、ラレアルはビルドに詰まり気味。

5分を過ぎるとラレアルが3-1-4-2に変形。

’6 ATM 0-1 RSO⚽ A.ソルロス①(アシスト:イサク)

ゲバラがセンターライン付近でフェリックスのドリブルをつついて奪う。このボールがシルバに渡り、斜め前のメリーノにパス。そのメリーノ→ロディが上がった裏のスペースを使ったイサク→戻りが遅れたアトレティコDFの奥から抜け出したソルロスへと、ワンタッチで繋ぐ。

ソルロスもダイレクトでシュート。詰めてきたオブラクと1対1になるが、敢えてトラップせずにボールを流すボディフェイントでオブラクの動きを止めてこれを制し、左足でオブラクの左を抜く。あの巨体で身のこなしが軽いのが彼。 イサクとメリーノのお膳立ては完璧!

HT明け

アトレティコが後ろ3枚にして3-4-3に。ラレアルはゴロサベルが右WB、左WBにサルドゥアとスイッチ。ソシエダの3-5-2ブロックは前のハマりが弱く、アトレティコはWBに高い位置を取らせ、俄然押し込まれる。そしてしっかり点を奪う60分。悔しいけど流石です。そして沸き立つスタジアム。分かってらっしゃる。

一気にひっくり返されそうな劣勢からチームを救ったのはイマノル監督の、2得点を生んだスウェーデン2トップの解体という英断。2トップ脇を起点にすることで優位に立っていたアトレティコビルドの阻害に成功し、ボコボコ展開から盛り返す。3-1-4-2だけでなく、3-4-2-1も成功体験に加えることができた。まずいPKでお茶を濁すも、ドローに持ち込むことに成功。

’47 ATM 0-2 RSO⚽ イサク①(直接FK)

シルバが倒されて得た左寄りからのFK。イサクが壁の右からGK手前でバウンドする低いシュートを撃ち、沈める。初ゴールおめ! オブラクは重心の逆にボールが来て厳しかった。

’60 ⚽ATM 1-2 RSO スアレス⑤(J.フェリックス)

後半開始から終始主導権を握っていたアトレティコが流れを殺さず得点。決めたのはスアレス。フェリックスのクロスのタイミングで上がる前にマーカーのロビンの背後を取り、頭で叩き込む。

ソシエダの自陣サイドでの寄せは甘い。 それが如実に出た場面。フェリックスのコンパクトな振りの素晴らしいクロスは勿論褒められて然るべき。だが、あの場面はゴロサベルとシルバの2枚がサイドにいた。チャレンジ&カバーが敷ける場面で寄せないのはこのレベルでは怠惰。サイド攻撃への弱さは切実に課題ロビンももうちょい競れた。

’76 ⚽ATM 2-2 RSO スアレス⑥(PK)

メリーノがエリア内で左脚ボレーにいったスアレスの軸足をスパイク裏で削りPK&イエロー。レミロの逆をついたPKは流石。今季6ゴール目は凄いなあ、今季も20点ぐらいとるんやろか。

◇寸評

アトレティコ

・オブラク

オブラクさんがゴールに立ちはだかるアトレティコから2点も取れたなんて信じられない。イサクのFKは多分ブラインドで壁の脇辺りからしか見えてなかった感じ。

・トリッピアー

DFクソ強い、攻撃良い。最強。ロングスローの飛距離も良い。

・フェリペ

イサクやソルロスの一瞬の加速に苦しんだ。ただ、ゴロサベルとの競争を見るに遅いわけではない。スピードは問題ないが加速に少し足りないかもしれない。

・エルモソ

結構速い。

・ロディ

(前半)

上がりのタイミングとかは上手いと思うんだけど、オンザボールが残念。プレーが遅い。

(後半)

3バックの左でめちゃくちゃ上がる。カラスコの気の利いた位置取りに気を取られるラレアルは、ロディの爆速の上がりに後手に回る。

・コケ

攻守の司令塔。前半左右のトライアングルを繋ぎ変える姿は、アタランタ時代のA.ゴメスを想起させた。サポートの上手さで彼の右に出る者はいない。

・デポール

文字通りのBox to Box、守備のカバーエリアも恐ろしい。

・ルマル

少しの時間・スペースで仕事をしてしまう。相手の裏をかくのが上手い、判断も速い危険な選手。一気に攻撃のスイッチを入れる中長距離のパスは脅威そのもの。トライアングルを形成してのプレーも非常に読みづらい。

グリーズマン

流石の守備範囲。間受けで貢献したが、エリア内ではあまり脅威になれなかった。

・フェリックス

流麗なボールタッチで違いを見せた。バイタルで彼が受けると危険な雰囲気が漂う。

サイドを変えるキックもすごく上手いね。弾速も十分。

スアレス

2点も取らないでください。彼の良いところは他のアタッカーを利せるところだと思ってて、彼の気の利いたデコイ、ポジショニングは攻撃に流動性を生み、相手守備網を鈍らせる。衰え知らず。

 

(途中出場)

カラスコ

最高のサイドアタッカー。分かっていても止められない突破、シュート。オンザボールを警戒するとさらっと叩いてくる。ワンツー、サイドチェンジ、トライアングル、プレーの引き出しも多種多様。守備も負けないしサボらない。何度目かの春を謳歌する男。

・コンドグビア

フィジカル番長。彼のカバーエリアの広さは素晴らしい。

・コレア

WBが務まる男。周囲との連携も良いし、自分での仕掛けも良い。ゴールセンスも非凡。彼がベンチスタートは勿体ない。贅沢なアトレティコ

・クーニャ

キレのある動きと意外性のあるパス。彼って左の方が得意なんじゃ?と思うけどフェリックスがいるんでは仕方ない。

・エレ―ラ

運動量があり、巧い。運ぶドリブルに逆足の上手さ。万能。もっと早くから5大リーグで観たかった選手。

 

ラレアル

レミー

相変わらず足元うまい!中央に綺麗に通してくれるのは神。受ける方も勿論うまい。

・アリツ

前半はよくフェリックスを封じてた。変なミスもあったとは言え、この人なしの最終ラインは考えたくない。

・ロビン

最高の盾。速くて強いしこの試合は球出しも良かった。中盤のサポートが良かったとも言える。最短距離で向かうのでカバーが間に合う。何度か相手選手と足を交錯して痛める場面があり気の毒だった。

スベルディア

パスが合わない、、。カウンターのあるアトレティコ相手には簡単にカットされるのは怖い。積極性は大事だが、ボールも大切に。守備はだいぶ逆を取られることが減ったと思う。ぶっちゃけ危なげなかったまである。強豪相手にここまでやれれば十分。

ゲバラ

攻守に貢献。消されてたマジョルカ戦前半から大幅に向上。シルバとの相性はスビメンディより上な気がする。髭は似合わん。

・サルドゥア

対人守備の強さは流石。もうちょい上がっても良いかなあ。守備しっかりしてくれるのは大変ありがたいが。

・ゴロサベル

守備面では左もどんどん板についてきた。ただ攻撃時はやっぱ右に入ってる普段と比べてがくっと見劣りする。そんな逆足うまいわけでもないし、ぎこちない。急造だからしゃあない。

・シルバ

極上のパスワーク、サポート。カウンターのトリガーとして機能。ボール奪取にも貢献。唯一ケチつけるならスルーだろって場面が数回。

右ニアゾーンでのワンツーからのシュート、いつか沈めて欲しい。

・メリーノ

安定安心のメリーノ。だがPK献上の場面は反省してくれ。ここまでうまい選手の中で、ここまで守れる選手はそうそういない。当たりも空中戦も強い。今節もありがとう。

・イサク

先制アシストは極上。ぶっちゃけソルロスよりイサク残してほしかった。この試合はイサクの方が冴えてた。

・ソルロス

先制点本当にありがとう。1stチャンスをものにした。

やや持ちすぎる嫌いがあった。イサクも中々の化け物なのでシンプルに彼を使った方がチャンスになる場面もある。その辺はこれから良くなってくれればいい。1年でいなくなってしまうのだろうか、、。

また、戻っての守備も凄く良かった!アトレティコの左サイドは強いので、ここに戻ってきてくれるのは非常に助かった。

 

(途中出場)

パチェコ

ボール出しに定評のある彼はこの日は主に守備、それも潰しで貢献。気持ちが入ったインターセプトを見せた。球際で負けないのはありがたい。

ポルト

ソルロスという良きポストプレイヤーの下でシャドーとして躍動。

・トゥリエンテス

バイタルで見せたスルーとか含め、センスの塊。球際に強く、奪われそうな場面でもボールを繋ぐ。守備も寄せが速く、カバーエリアも十分。文句の付け所が無い。もっと長い時間観てみたい選手No.1

ヤヌザイ

上手いけど、守備が弱い分決定的な仕事を期待してしまう。巧いだけの人よりチームを勝たせる選手が観たい。

・ロベテ

元気に守備で貢献。あれだけガツガツプレーしてくれると監督も使いたくなると思う。ファイター。

 

兎に角後半頭から後ろ3枚できたシメオネの采配が冴えた。イマノルの5-3-2→3-2-5ブロックへの変更は失点前なら神だった。メリーノのPK献上は痛かったが、守備の強い彼が居なければ引き分けで追われていないだろう。勝って欲しかったのは間違いないが、価値あるドロー。悔しさはアノエタでの2/2戦目でぶつけよう!