21-22 LaLiga 第14節 レアル・ソシエダ対バレンシアCF(2021.11.21)
バレンシアは昨季1分1敗と分が悪い相手。観客が戻ってきたアノエタで昨季の雪辱なるか。スタンド映る度行きたい思うなあ。キックオフ前にル・ノルマンのLaLiga10月の月間MVPトロフィー受賞セレモニーがあった。80-81, 81-82シーズンのリーグ連覇に貢献した同じCBのレジェンド、Agustín Gajate 氏がトロフィーを手渡した。おめでとう&ありがとう
Gejate氏は地元Donostia/San Sebastián生まれのラレアル一筋のワンクラブマンで、Wikiでは技術に優れたタイプではないが、マークに優れていた と評されていた。ルノルーも足元下手ではないがハードマークが得意なタイプなので似たタイプの方なのかもしれない。
💙 Un premio para la afición Txuri-Urdin.
— LaLiga (@LaLiga) 2021年11月21日
💙 Un premio para un equipo líder.
💙 Un premio para las cosas bien hechas.
💙 Un premio para @ln_robin.
💙 Un premio para el mejor de octubre.
🏆🙌🔝 ¡Enhorabuena, @RealSociedad!#POTM #MVP #RealSociedadValencia pic.twitter.com/dXAFc9SdDp
◇先発紹介
バレンシアは4-4-2でなく4-2-3-1か。前からガンガンてよりは中盤で奪う狙いなのかもしれない。マキシ・ゴメスやマルコス・アンドレを差し置いて1トップにはゲデスが先発。今季調子いいから要警戒ですね。
ラレアルは、ゲバラ先発おめ!故障明けのオヤルサバルは先発せず。リコよりアイエンのがパフォーマンス良くない?て思うけど素人目だから分からん。メリーノ右シルバ左は前節から引き続き。イマノルがメリーノのパスに期待してるのかもしれない。シルバはシティでも左やってたし何ら問題ないわな。
主審:メレロ・ロペス
全然ファウルを取らない脅威のレフェリングを披露。然しアリツ一発レッドは妥当。
◇交代&構築変更
―ラレアルー
’59
①バレネチェアOUT、オヤルサバルIN
②ゲバラOUT、スビメンディIN
バレネは荒かったけどそれ以外は上手かった。ゲバラはパフォーマンス良かったけどなあ。パフォーマンス的には個人的に最後までゲバラでもよかった気がする。
’75
アリツ一発レッド。
後ろからヴァスに両腕で押され、倒された報復に、寝とけばいいものを両足裏で脛目掛けてキック。出場停止は困るよ...
スビがCBに下がる。繋ぎを諦めて攻撃時はメリーノをイサクと同列まで上げて蹴る場面も。守備時は4-4-1ブロック。
’83
③イサクOUT、ソルロスIN
⑤シルバOUT、トゥリエンテスIN
10人になったことを受け、ポルトゥ、トゥリ投入は守備強度を上げる交代。
―バレンシアー
’66
①#7ゲデスOUT、#9M.ゴメスIN
’77
②#19H.ドゥロOUT、#4Y.ムサIN
③#8ラキッチOUT、#27コバ レインIN
ムサは右SHに入り、エウデルコスタが左SHに移る。ラキッチ⇔コバはCH同士。
コバさんは知らない人だった。Transfermarktによれば2019年夏にRCランスのユースからバレンシアU-19に加入。生まれはジブチ(紅海を挟んで北東にイエメン)らしい。相当なファサファサドレッドヘアで、多分忘れない。184㎝とCHにしては大柄な方?で分厚くもある。
’88
④#18ヴァスOUT、#22マルコス・アンドレIN
ソレールがCHに引いて4-4-2かね。
◇プレースキック
―ラレアルー
右CK:ヤヌザイ
左CK:ヤヌザイ
SFK:オヤルサバル
ヤヌザイは特にいいキックはなかった。オヤル投入後もヤヌがCK蹴るんだなあとは思った。オヤルは84分に左サイドタッチライン際からのFKで素晴らしい速くぐいっと曲がるボールをゴール前に入れた。ソルロスは僅かに飛び込むのが早く合わせられず。90分にも速いボールを入れ、飛び込んだスビがあと一歩という好機を演出。
―バレンシアー
右CK:ソレール
左CK:ソレール
SFK:ソレール
ソレールの精度の高いキックは脅威。ラストプレー、ガヤの頭に合ってたら逝ってた。キックお化け。
◇攻撃
バレンシアはソレールがアンカーのゲバラに付き気味の4-5(4-1)-1ブロック。CBは割と自由に持てる。CFWーSH間を持ち上がり、バレンシア中盤ラインを引っ張り出す。またはメリーノやシルバがCBからの縦パスをレイオフで戻し、付いてきた中盤ラインの背後を次のパスで突いて内側に位置どったWGやイサクに通すなどの工夫もあった。
とはいえ、4-4(+ソレール)ブロックとあって人数が揃っており、中々工夫無くグラウンダーで繋いでいけない。ソシエダはロングボールを交えつつ左右の揺さぶりを掛けて攻める。特筆すべきは中盤4枚の運動量、スライドの速さ。彼らの対応の良さのおかげでDFラインが陣形を崩すことなく構えられるので崩すまで至らない。
ただ、サイド攻撃に対してはSBが高い位置から潰しに来るため、ここを躱すとチャンスになる。スピードとテクを併せ持つバレネの突破が特に効いていた。
また、後ろ4枚でなく、2CB+ゴロスの3枚にし、WBの位置にヤヌとリコ、バレネを少し上げて3-5-2的形で攻める時間も度々あった。
バレンシアは攻め込まれると時にWGがDFラインに降り、5-4-1気味になる。
◇守備
ソシエダはいつものシルバを前に出す4-4-2だが、バレンシアが最終ラインでほとんど持たないせいでこの形で守る時間が少ない。WGのヤヌ、バレネもしっかりフォアチェックに行っていた。
ガヤが一気に最前線に蹴ってくる場面が多く、それもふんわりした山なりの軌道で、滞空時にヴァスやラキッチが競り合いの背後まで、セカンドを拾いに走ってくる。
ホームということもあってかすぐクリアせずなるべく奪った後繋ごうとする意識が見られた。
◇得点
―
◇所感
―ラレアルー
・レミーロ
安定していた。相変わらず良い飛び出し。攻撃面はバレンシアが前からこなかったので出番が少なかった。
・ゴロサベル
19分の大ピンチでは、ゴール前フリーでトラップしたゲデスに死角から寄せ、シュートを未然に防いだ。ビッグプレー。慌ててファウルせず、落ち着いてボールを掻き出したのが非常に素晴らしい。
・アリツ
今節は、攻撃ではCBがGK以外で一番プレッシャーが来ないポジション。持ち上がったりロングボールを蹴ったり重要な役割を担った。守備でも安定したエアバトルを見せた。退場劇は反省してくれ。おらんと困る守備の要。
・ルノルマン
ただ漫然と捌くのではなく、引きつけてから出しているのが非常にGood。アディショナルタイムのゴメスのヘッドをブロックで止めてくれたのは非常に大きかった。その他良いカバー沢山なのは最早通常運転。
・リコ
安心して見ていられる対人守備とありがたいエアバトルの強さ。19分、タッチラインで粘って攫われ、あわや被先制の危機を招いた。今節はクロスの精度がイマイチだった。
・ゲバラ
ソレールのマークには苦しんだが、他を生かすポジションを取ることでゲームメイクに貢献。方向を変えるダイレクトパスが光った。守備も良いとこ埋めてたし、対人でも弱さを感じなかった。
・メリーノ
タイミングの良い飛び出しも見せた。メリーノを攻撃で活かしたいなら断然右かもしれない。にしても疲れ知らずですな。今節も攻守によく走ってくれた。
・シルバ
かなりフォアプレス行ってくれていた、ありがたい。この試合は最後の崩しより、繋ぎへの貢献の方が大きかった。チームとして彼にラストパスを出させるように動いて欲しい。
・ヤヌザイ
キープ力は健在。キープからのマジックパスは脅威。今節も攻撃の起点に。審判に文句を言いながらも、守備もよく走っていた。
・バレネチェア
良かった。フィジカルでは負けるフルキエを技術で躱した。バレネの良い所は相手を躱した後小さいモーションでパスを出せるところにもある。かなりキレていたし調子が上がってきて何よりなんだが、フィニッシュの場面だけはぱっとしなかった。カットインで敵の多い方に突っかけるのでなく、外に持ち出して左足で撃って欲しい場面があった。
・イサク
この試合はボールを受けに引いたりサイドに流れたりアクションが多く、結構目立っていた。惜しいシュートがいくつかあったが決まらず。81分のは決めてたら神だった。ボールを受ける回数も多くかなり良いパフォーマンスだった。
(途中出場)
・オヤルサバル
球際の弱さは病み上がり感満載。しかし、ピッチを斜めに横切るconducción等の動きの部分は彼が帰ってきたことを感じさせた。抜け出せそうな良い裏への動きがあったが、パスが届かなかった。
・スビメンディ
相変わらず上手いけど判断が悪く、相手にボールを渡す場面が何度かあった。90分のチャンス(オヤルのFK)決めてたら神。
・ソルロス
84分のオヤルのFKを決められてたら神。相変わらず強さを見せた。調子は悪くなさそう。
・ポルトゥ
よく走ってくれた。ヤヌザイと比べてブロック守備に入った時の頼もしさは段違い。
・トゥリエンテス
こちらもよく走った。ATに左で撃ったシュートは力が無かった。
―バレンシアー
何か長く見てるけど見た目が若い。31分のイサクの左を見事パラドン。
・フルキエ
かなり速い。速くてゴツいという、相手にしたくない男。バレンシアのニョム枠?バレネならまだしも、リコのスピードなら楽々封殺。
・ディアカビ
速い。イサクに対抗できる男。巧さのアルデレーテと補完性が良いかもしれない。ソシエダに深く侵入されるまではほぼイサクをマンマーク気味。
・アルデレーテ
カバー速くて上手い。
・ガヤ
寄せ速い、流石代表。とはいえ技術のあるヤヌザイには苦しんでいた。ゴロサベルには好対応。タッチライン際でヤヌに腹踏まれたのはクソ痛そうだったけどわざとじゃないの分かってるから次プレー切れた時にタッチするやさしさを見せた。
攻撃面では何本も効果的なロングフィードがあった他、ダイナミックな上がりから繰り出すクロスも良かった。ロングフィードに関してはチームで彼に蹴らせている節があった。
・ラキッチ
長い足を生かしてパスカットする優秀な巨漢フィルターという印象。
・ヴァス
フィルター役っぽいラキッチと前に出ていけるヴァスで補完性が良さそうだった。
・ソレール
彼を代表する推進力は流石。特にトランジション攻撃でラレアルを苦しめた。プレースキックも恐ろしかった。
・H.ドゥロ
攻撃面ではあまり目立ってなかったと思う。申し訳ないが交代で下がったのは妥当に思う。守備はよく走っていた。
・エウデル コスタ
何気にプレーを初めてちゃんと見たかもしれない。攻守に競り合い強くて結構速く、クロスの精度も高い。流石ウィンガー大国ポルトガル(生まれはアンゴラの首都ルアンダ)。ベンフィカユース育ちで今はプレミア・リーズからのレンタルか。ほう。
・ゲデス
得意のミドルが炸裂しなくて何より。そこまでチャンスが巡ってこなかった。そこは流石アリツとロビン。
(途中出場)
・ゴメス
強い。空中戦競りにいったアリツが逆に吹っ飛ばされる場面があった。エリア内で存在感を放った。
・ムサ
不要なファウルがいくつかあった。謎に熱くなっていた。突破しかけた場面もあったが、リコに潰された。
・コバ レイン
レフティー。終盤もの凄い推進力を見せた。大成したら凄そう。
短くてわからん。スピードは感じた。
この試合ピッチ上で一番パフォーマンスが酷かったのは間違いなく主審でしょう。わけわからんぐらい流されて選手が困惑していた。ラレアルのチームとしてのパフォーマンス自体は悪くなかっただけに無得点は残念。勝ち点1を積めたことを喜びたい。特にゴール裏から終始歌が聞こえていて、凄く雰囲気が良かった。
アリツいなくて大丈夫かな。。上位陣に喰らいついて欲しいし得点にも期待したい。積極的なナバーロ見たいけどなあ。今季は粘り強く戦えるのが強みなんだろうが、攻撃の迫力は上位っぽくないw