La Liga 第21節ビジャレアル対ソシエダ~後半~
ハーフタイム終了。前半の戦いについてはこちらから ↓
ソシエダ交代1名。
45' イジャラメンディOUT、スビメンディIN。(ソシエダ1/5枚目)
イジャラは前半イエロー受けてた。同ポジ同士の交代でなく、スビメンディはアンカーに入り、ゲバラはスビメンディが務めていたLIHへ。
<後半の戦い>
スビメンディは縦の意識が高く、頻繁に前方へパスを射していた。
→1列前のメリーノに出したり、タイミング良く降りてきたポルトゥに当てたり。前半より縦のラインの連携が向上!
◎ビルド隊の連携も前半より向上し、相手2枚の1stラインに対し、スビが2CB間に落ちると同時にエルストンドが前に持ち上がり、縦に刺す等の好連携も見られた。
最終ラインからメリーノやゲバラに縦に渡した後、彼らが出しどころを探す内に狩られてロストという場面が散見。DFラインが後ろに残せている時のソシエダのネガトラは良く、奪うのもビジャレアルのアタッカー(先鋒)なのでこのロストから危機を招くことはそうなかった。だが、縦に差せた後の周りのサポートが遅いのは勿体ない...
縦の意識は強くなり、いくつか好機を生むも活かせず。ビジャレアルは75分過ぎには4-5-1で守るようになり、守備の重心が下がりよりカッチカチに。。ソシエダ終わったお...そう思ってました、はい。
選手交代は以下の通り。
LIH(左インテリオール)同士の交代。グリディは今節も元気に走り、目を惹くようなターンで敵を振り切りその流れでファイナルサードまで運んだり、ボレーでゴールを狙う場面や左の大外の位置でサイドアタッカーのように振る舞ったりと、場面場面で良いプレーを見せてくれた。(実況の人も少し声色弾ませてた。シルバ離脱後RL(ロベルト・ロペス)がハマらず、彼抜きなら今やLIHの1番手かも。)
75' コクランOUT、エストゥピニャンIN。(ビジャレアル1/5枚目)
ウナイ氏の渋い采配。エストゥピニャンはLWGに入り、モイゴメスがRWGに、トリゲロスがRIH(右インテリオール)へそれぞれ移動。コクランはまあ前半のが目立ってたかなあ。エストピニャンはWGの位置が不慣れなのか、そこまで怖さは出ず。モイゴメスさんは存在が渋い。仕事人って感じですこ。見た目含めて。
77' ポルトゥOUT、C. フェルナンデスIN。
サルドゥアOUT、ゴロサベルIN。
ル・ノルマンOUT、ヤヌザイIN。(この3枚交代でソシエダ交代カード全5枚使い切り。)
システム変更有(4-1-2-3→4-2-2-2)。DFラインから、まずはサルドゥア⇔ゴロサベルはRSB同士の交代。ル・ノルOUTのLCBはアンカーにいたスビが移動。
その前ドブレピボーテはグリディ(LCH)+メリーノ(RCH)。左右は適当w
2トップはイサク(LCF)とフェルナンデス(RCF)。イサクは割と最前線に張ってたが、フェルナンデスは引いたり流れたり、セカンドトップ的に振る舞っていた。監督の指示か?
まず言いたいのがスビメンディCBはファイヤー。ほんま怖い。ゴロサベルはサルドゥアよりは頻度高く上がってた。ヤヌザイがサイド張ってたので内走るかサポートが役目だった。この試合は2人そんな連携良く見えなかったw
ヤヌザイは良いクロス2本ほど上げてた。2本目は味方に渡ってゴールの気配すらあった。やはり技術は高い。一方中央への強引なスルーパスは2本トライして成功0本、まぁどんまい。上手いんだが持ち過ぎるのはあんま好きくない。クロスが得点につながってたら最高だった。
フェルナンデスは監督の指示かふらふら動いていた。最後肉弾戦で大仕事(後述)するが、それ以外のセカンドトップ的なタスクは合格点って感じではなかった。ぶっちゃけどんな選手なのかまだよく知らない。サイズ由来の期待を裏切らず、競り合いで身体張れるのは分かった。
80' パコOUT、フェルナンド・ニーニョIN。(ビジャレアル2/2枚目)
ニーニョ君は生え抜きではないもののビジャレアルカンテラを経ている選手。近年はすっかり育成のビジャレアル。FWをカンテラ経由の選手が務めるのはアツいので勝手に期待している。
ただ、この試合は良い位置でボールを受けれる場面がほとんどなく、印象薄目。最後の方は逃げ切りメインって感じだったし仕方ないね。
以下印象に残った場面を紹介。
①49分のチャンス
左サイド、右サイドからトリゲロスへのパスを読んでオヤルが奪う。奪取後引いてたイサクに預けて自分は外回りで並走(ずっとフリー)。
→イサクはドリブルでエリア直前まで運んで自らシュート、ブロックに遭う。
→弾けたところにオヤル。相手の寄せに遭い、自分で狙うだけのスペースはなく、右斜め後ろに浮いたメリーノを見つけ、肩で落としメリーノは1バウンド後ハーフボレーで狙うもゴール左に。
前半の記事でも書いたがイサク、オヤルを使ってくれ…(^^#)オヤルはあの状況でも捏ねずに周りを見てワンタッチでより自由な味方へ。ほんま良い選手。
②51分のチャンス(下図参照)
スビ縦パスでクリーンにメリーノへ
→メリーノはロブパスで左大外レーンのモンレアルにマイナス方向に、左ハーフレーンにペナ角付近に位置取るオヤルサバル(トリゲロスマーク)へ折り返し
→オヤルはトリゲのマークを受けつつ右回りにターンし、左の揺さぶりにより中央レーンで浮いたメリーノへ横パス。
→メリーノはトラップ後左ハーフスペース(オヤルよりは内寄り)にいるゲバラへ優しいスルーパス
→ゲバラは少し運んで中央でドフリーになったポルトゥへショートクロス(ロブ)
→ポルトゥは、ボレーの虎失敗(まあしゃあない...)
★このシーンの良さはトライアングルパスで敵を動かした+攻撃の最中レーンを何度も横断し、お堅いビジャレアルDFに風穴を開けたこと。まず左大外への大きな展開→左同士の繋ぎで敵守備網の注意を左サイドへ、オヤルが再び中央のメリーノへ渡したことで再度目線を変えさせギャップを生み、メリーノがゲバラへの敵2人の間を縫ってのスルーパス、ゲバラのチャンネル(CBーSB間)のブレイク、更にはポルトゥのドフリーマン化をもたらした。敵の隙を見逃さなかったゲバラの動き、合わせたメリーノ、ポルトゥも素晴らしかった。
②92分のイサクのゴール(VIL 1 - 1 RSO⚽)
エルストンドが前線へロングボール
→エリア手前でフェルナンデスが競り勝ち、ヘッドで背後へ浮かす
→パウ・トーレスが背走しながらヘッドで浅いクリア。この浮き球を前進したフェルナンデスがビジャレアルDF陣に競り勝ち再度ヘッドでゴール前へ
→パウ、メリーノに体当てられながらも、再びヘッドでゴールから遠ざける。メリーノの競りでエリア外へ出ない浅いロビングに。
→そこにいたイサク、エリア中央やや右寄りの位置からファーの方向へボレーシュート右足一閃。DF陣には弾かれず、ワンバウンドしてゴールへ向かう。アセンホ触れるも掻き出せずゴールイン。
突然の新加入フェルナンデス君躍動に感動。イサクのシュートが決め手だけど、メリーノの執念の身体寄せが素晴らしかった。あまりに泥くさいが値千金の一発。
~試合総括~
ボールを握るのはソシエダながら、要所を締めるビジャレアルが試合をコントロール。とは言えもうちょい攻めなくて良いんすか?て感じの迫力の無さ。最後は交代枠を使い切って攻め手を増やし(スビCBは攻撃ですよね?)、最後はパワープレイで同点弾を捻じ込むという気概で何とかドローに持ち込んだ一戦。
以下観戦後の所感をいくつか。
・イジャラ機動力乏しいし攻撃では後ろに重たい。。優しいロングボールは長所。アンカーで良くね?ゲバラがインテリオールやる方が普通に良いと思う。
・先に書いてるがスビメンディCBのファイヤーフォメやめーや。同じく先に書いてるが、イサク周り使って欲しい時ある。まあ、この試合はあんま彼に渡せてなかったし、撃ちたい病発症も止む無し。
・毎試合先発予想が難しい右のインテリオール、今回はメリーノ兄貴。対角線のロングボールが結構効いてた。バイタル~エリア内でパス受けた時の怖さは厳しいが、ナシな選択でも無いかなと思った。まあでもそん時は左に攻撃的な選手置いても良いよね。
・ビジャレアル堅いなーー。上位につけてるのはこの地に足着いた堅実サッカー+ジェラール・モレノ大先輩のファンタジーアあってのものと勝手に解釈。ピノやん出てこなかったすね。個人的にジェイドン・サンチョに比肩する才能と思っている。
・カプー、ちゃんとイボーラの代役ハマってますやん、流石。時折良いサイドチェンジ蹴ってて、ああ彼ロングキック長けてたなぁと。トゥールーズで名を上げてた頃が懐かしい。
・黄色と青の対戦、何かすこ。