PSM レアル・ソシエダ対アラベス (2021/7/24)

主審が少し元アーセナルのナスリに少し似ていた。(体格と雰囲気だけかもw)

バスク3県対決。ウエスカとの一戦はスビエタ(トレーニング場)での試合だったが、この試合はアノエタ!昼間のアノエタ、青空に屋根上の骨組みが映えて中々カッコいい。ソシエダはワインレッドのアウェイユニ、見慣れないw アラベスもアウェイユニで、こちらは白を基調としている。すっきりしていてカッコいい。

イマノル監督、この日はあんま髪セットされずぺちゃっとしている。ラフ。だが、伊達男は何しても大概似合うのである。

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スターティングイレブン

Youtubeソシエダ公式チャンネルで観ているが、映像が上でなく、左サイドからのかなり横向きの角度のない映像で見づらい。どうしてこうなったw

ソシエダプレースキック

右CK:ヤヌザイ(後半:ガリード

左CK:前半無かった?w(後半:〃)

短いFK:ヤヌザイ(後半:〃)

ガリードは、FKからクリアの難しい高さの嫌らしいボールを入れ、3点目の起点となった。ナイスです。

アラベスプレースキック

右CK:L.ペレス(交代後:#15)

左CK:同(交代後:〃)

短いFK:同

L.ペレス、キックが上手いんだなあ。アーセナルにいた時もそうだったのを思い出す。ボールスピードがあり、怖い。

 

~前半~

(攻撃)

アラベスは4-4-2プレス。ソシエダのビルドアップは4バックにアンカー、あと両インテリオールもボールを受けに降りてくる。ソシエダのSBに渡ると、アラベスはボールサイドのFW、SHが寄せてくる。しかし、アラベスの4-4-2ブロックに対し、大外で空く両WGをうまく使うことでボール出しを成功させていた。空間的余裕からバレネが生き生きしていた。トゥリエンテスのサイドを変えるキックが精度、ボールスピードともに素晴らしい。この大きな展開だけならスビメンディやゲバラより上かも。

守備をサボるヤヌザイだが、奪われないキープは普通に凄い。抜きに行く時は別だが、相手の足の出し方に合わせてボールを動かす感じで悪い奪われ方はほとんどしない。また、雑なパスでも収めるので、困ったら彼に出しときゃ良い感がある。

(HT)

ウィリーやRLが引いてきてボールを引き出す。この辺りに頼らなくていいのが理想だけど、まずはポコルニーソシエダのサッカーに順応してから。現状の彼のプレーは、ソシエダのアンカーとしては物足りなさを感じるぐらい、無難なものに終始している。Bでは落ち着きすましたプレーを見せるガリードも、ややプリメーラのチームの寄せの速さに苦しんでいるように見えた。一方、ロベテソラはわりとBと同じようにやれているように見え、この辺りは彼らが加速のスピードや当たりに強いといったフィジカル能力に恵まれていることも関係しているように思う。両者は元気に左サイドの攻撃を活性化した。ソラは自分の見ている試合の中では、アルカインと入れ替わりで右WGをやることが多かった。

後半のビルドが詰まるのは、前半できていた、サイドアタッカーへの展開ができていなかったからかもしれない。サイドを変えられる選手がおらず、マークを背負いながら窮屈そうに回していた。

(守備)

人一倍走らないヤヌザイのさぼり、腹立つ。対人時の距離感も遠くて圧がかからず、置物。

ナバーロがCFDEZと並ぶ4-4-2(4-4-1-1)ライン。相手が自陣サイド深くで持つときは、SB、インテリオール、WGに1対1でつき、はめようとしていた。

アラベスはFWが中央に構えず、サイドに流れて起点を作ろうとする。空けた中央には中盤やサイドアタッカーが飛び出してくる。守備の時は上図のような並びなのだが、攻めで繋ぐとき、マルティンは右IHのような位置に引いて受けに来て、ポンスが前に出たり右サイドに張っていることが多い。一方、速攻の時はマルティンがサイドを駆け上がる。変則的。攻めがアタッカー頼みでなく、FWが起点を作り、中盤が押し寄せてくる。FW、取り分けグイデッティのポストワークは素晴らしい。

(HT)

ソラ、41番かw RLがウィリーと並ぶ4-4-2プレス。アンカーの位置のポコルニーは、攻撃こそまだ発展途上だが、守りは中々当たりが強くて、奪い切れて良い。

メンバーが変わり、ビルドの中心を担うCB+アンカーのメンツが、スベルディア、ル・ノルマン、ポコルニーと前半と打って変わってガチムチ寄りになり、ビルドアップがぎこちなくなったw

ビルドアップ、ポゼッションが安定しないため、悪い奪われ方をすることが増え、ショートカウンターで度々ピンチを招いた。正直、このCBコンビ+アンカーの組合せは、正直実戦では厳しいと思う。ロペスに代わってガリードが入ってから、更に怪しくなった。ガリードはここから頑張って欲しい。といっても彼はBではオフェンシブの役割なので、引いてきて捌くのはあまり長けていないのかもしれない。ただ、そこはナイストライだし、状況を見てやってくれたのだとしたらありがとう。

 

~得点、交代等~

'7 ⚽RSO 1-0 ALV ヤヌザイ(アシスト:バレネチェア)

ビルドアップで右SB近くまで降りてきていたヤヌザイが受け、A.ムニョスに大きくサイドチェンジ。この流れからバレネチェアがバイタルで受け、ペナルティアークすぐ後方のヤヌザイに渡すと右足に持ち替えて一振り。GKの左手を弾き、ゴール右に決まる。

まずサイドチェンジが見事だった。シュートも痛烈。バレネチェアはドリブルがあるので敵を引きつけられるのが良い。ヤヌザイのところに空間を作った。

’16 RSO1-1ALV⚽ PK(L.ペレス)

アラベス自陣右サイドのFKをナバーロ→ポンス→ピナ→マルティンソシエダ2ライン間のM.ガルシアと高速で繋ぐ。M.ガルシアは横から寄せるゴロサベルとトゥリエンテスをいずれも躱し、パチェコがスライディングしたボールがソシエダ最終ライン裏へこぼれ、M.ガルシアと並走していたグイデッティがレミーロと1対1、浮かしてレミーロの脇を抜こうとするところをレミーロが足を出して倒し、PK。

回されたとき、マークが曖昧で何の圧力も掛けられず綺麗に中央突破を赦してしまった。バイタルで受けたガルシアへの対応も良くなかった。ゴロ、トゥリエンテスは取り切れなかったなら追って欲しかったし、ボールにアタックするのも良いが、2人いるなら遅らせる判断もありだったか。パチェコはスライディングするなら相手に渡さないように。

’43 ⚽RSO 2-1 ALV パチェコ

FK、キッカーのヤヌザイが左サイドタッチラインからゴール前に蹴りこみ、こぼれ球をパチェコが蹴りこんだ。

ヤヌザイのゴールに向かう鋭いキックが良かったし、CFDEZやアリツの迫力ある飛び込みがアラベスGKパチェコを困らせた。

(HT)

レアル・ソシエダ交代(後半頭~)

右SB #18ゴロサベルOUT、#2サルドゥアIN

右CB #6エルストンドOUT、#5スベルディアIN

左CB #26パチェコOUT、#24ル・ノルマンIN

左SB #12アイエンOUT、#41A.ソラIN

アンカー #27トゥリエンテスOUT、#30ポコルニーIN

左IH #29ナバーロOUT、#14グリディIN

(右IHに#28R.ロペス)

右WG #11ヤヌザイOUT、#7ポルトIN

左WG #22バレネチェアOUT、#35ロベテIN

トップ #9C.フェルナンデスOUT、#23W.ジョゼIN

 

’62 #28R.ロペスOUT、#42ガリードIN

アラベス交代

目測だがフィールドプレーヤー8名が入れ替わる。入ってきた選手:#2タチ(右CB)、#6(左SB)、#9ホセル(右FW)、#15(右CH)、#17(左FW)、#19(右SB)、#22(右SH)、#25(左CH)

’68 ⚽RSO 3-1 ALV スベルディア

ポコルニーが削られFK。キッカーのガリード、中央右寄りからニアに入れたボールをアラベス守備がバックヘッドで逸らす。ゴール左のポストの左斜め前に飛んで行き、スベルディアが頭で押し込む。

昨季もセットプレーから点を取ってくれていたスベルディア。やるなあ。

’72 #14M.ガルシアOUT、#12IN

’79 ソシエダ失点未遂

アラベス#22の選手、ハーフライン辺りで受けるとまず対面のA.ソラを速攻躱し、一人で運び、エリアに侵入するとル・ノルマンも躱し、左ポスト直撃のシュートを放つ。

ソラを躱してから、スピードのあるはずのソラが追いつけなかった。ル・ノルマンも昨季前半は対人守備に弱さを見せたが、後半戦は立派にソシエダの守備を支えた選手。

2人とも切り返し一つにやられていた。そして凄い加速。何者なんだ、22番。。ソシエダの守備は、基本組織的に堅実に守っているんだが、相手の技巧等で歯車が狂うと、一気にポンコツになってしまう姿が散見され、悲しい ポストの跳ね返りをFWの17番が拾って決定的ピンチを迎えるも、漢サルドゥア超絶ブロック。渋い!!

 

~感想~

・沢山サンセの選手が観られて満足!良くない部分も見られたが、皆それぞれ持ち味を出せていたと思う。

アンカーで数試合に先発起用されているトゥリエンテスのように、イマノルを唸らせる選手がどんどん出てきて欲しい。CBのアランバリを何卒...✋

ガリードがものすごく小柄に見えて、終始心配だった。寄せられた時のボールキープに不安を見せたが、本領のバイタルでボールを受けると、細かいタッチでの躱しやスムーズな連携で客を沸かせていた。やっぱり、彼は中盤と言ってもオフェンシブの選手

・すげえ細かいこと言うと、スベルディアはドリブルが一々大きくて、自分でプレーする空間の余裕を削ってるように思う。その間に相手寄せてきてるんだもの。もう少し大人しめに運んでくれ。私からのお願い。

サイドを変えられるヤヌザイがいると、ボールサイドに人数を掛けて寄せてくる相手には有効かもしれない。守備のジョギングは気に食わんが、チームの攻撃にバリエーションを加えた。

トゥリエンテスめちゃくちゃ上手いです。相手寄せてきてても失わないし、パスもずれなければボールスピードも十分。アンカーとしてのビルドアップの際の動き、位置取りも良い意味で後半のポコルニーとは全然違った。

・相手が突っ込んでくる時の対人守備の軽さが気になった。ボールにアタックするのは嫌いじゃないし寧ろ好きだが、後ろに人がいない時は遅らせたり、複数いればチャレンジ&カバーで慎重に対応することも大事。

・前半のロペスとナバーロ、引いて受けに来てくれたり守備頑張ってたが、もう少し攻撃で目立てると良かった。WGのバレネチェアとヤヌザイがとにかく目立っていた。中央で引きつけて外を空ける役回りだったと言えるかもしれない。お疲れ様。

アイエン、タイミングの良い上がりで左サイドのスペースを有効に使う場面が度々あった。続けて欲しい。